SPAC シンポジウム 2013@ 日本科学未来館 2013 年 11 月 14 日 ( 木 ) 日本発の GPS 屋内測位ソリューション シームレス測位の実用化に向けて 吉冨進 コンソーシアム事務局長一般財団法人日本宇宙フォーラム常務理事 1
はじめに GPS 機能は 携帯電話やスマートフォンに標準搭載されつつあります また 日本の GPS 衛星である みちびき も 1 号機で大きな成果が創出され 本年 3 月には実用準天頂衛星計画の具体化として 衛星を運用する民間会社 ( 準天頂衛星システムサービス http://www.qzs.jp/index.html) が発足 2018 年の本格運用を目指してプロジェクトが始動しました これからますます利用が進む衛星測位における大きな課題である屋内測位を解決する為に開発された日本発の技術が (Indoor MEssaging System) です 一方で位置情報サービス市場は 世界で大きな市場に拡大することが予測されています その中で屋内測位が大きなファクターになることは間違いありません 結果この市場での雇用創出も期待されます この屋内 ~ 屋外のシームレスな測位環境を LBS システム開発者の方々に提供し ブルーオーシャンであるこの市場へ先駆けて取り組むことができます 2
なぜ なのか? 携帯電話に GPS 機能が標準搭載された 携帯はスマートフォンに移行する 小型 PC ともいえるスマートフォンは まさに携帯 PC であり クラウド戦略の重要要素となっている 以上の背景から 端末の位置情報がかつてないほど大きな意味を持つようになった スマートフォンをもつ人 ( 人間 ) は 屋外だけでなく屋内も自由に動き回る そこには 単純にカーナビからのナビゲーションとしての位置情報だけでなく その場にチェックインしたり その場の背景にある情報にアクセスできる空間情報タグの利用イメージが大きく普及する可能性がある は バーチャルとリアル空間をつなぐ空間情報タグを実際の空間に配置することを意味し その新しいインフラ環境がもたらす効果は 新しいバーチャル リアルの世界 ( 市場 ) が実現 ( 創出 ) できる 建物や施設のハード主体の街に 無限の情報にアクスできる建物 施設の新たな情報化を実現する また 衛星測位技術は 覇権国家の戦略で様々な衛星システムが運用開始される 最終的に約 130 基の衛星が飛び交う時代が迫っており 間違いなく測位の主流となる衛星測位の唯一の課題である屋内測位を補完する 技術は 日本だけでなく グローバルに利用が進む技術といえる 3
によるシームレス 3 次元ナビの概念図 GNSS GNSS GNSS さまざまな利用シーンが想定される 4
シームレス 3 次元ナビ 屋外 屋内 GPS GPS QZSS GPS 緯度 : 35.1246 経度 : 135.4568 高さ : 30 フロア階数 : 3 階 ID: 1210 緯度 : 35.1234 経度 : 135.4567 高さ : 20.0 エレベータ 緯度 : 35.1243 経度 : 135.4562 高い : 20 フロア階数 : 1 階 ID: 1220 高深度屋内 ( 地下街トンネルなど ) 緯度 : 35.1248 経度 : 135.4569 高さ : 15.0 フロア階数 : B1, パーキング ID: 1240 地下 既存の GPS のみで屋内外のナビが行える 低コストでの運用が可能 5
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実証実験場となる二子玉川ライズショッピングセンター全景 実証実験場所二子玉川ライズショッピングセンター ( タウンフロント ) 7
このイメージは 現在表示できません 準天頂 貸し出し端末 二子玉川ライズショッピングセンター実証実験 GPS ビル事業者 サインポスト ユーザ ( 携帯 ) GPS 測位 測位 屋内測位機器設置 送信機 サインポスト 屋内測位基盤 送信機 アンドロイド端末 二子玉川ライズS.C. 入居テナント 周辺店舗などコンテンツ LBS 発信 WEBサービス実証プラットフォーム測位基盤 DB 屋内地図基盤事業者APMMMインドアIテナント業者 実証試験 LBS 参加募集 位置情報ゲーム AR ナビゲーションクーポンサイネージセキュリティー SNS 他 広告配信 PF 地図 広告配信 管理エンジン広告素材 8
サインポスト 実証実験 LBS MENU その場で使える LBS アプリケーション ( 今回募集 ) をユーザーに提供します FUTAKOTAMAGAWA L ACAL LBS MENU その場所でのお勧めアプリ 入れ替え その場所で使える LBS アプリ 位置連動広告 緯度 経度 フロア階 位置 (3 次元位置 ) 確実な位置情報 開発アプリケーションのアイコンは 上記の MENU に表示 / 選択する クーポン 位置ゲーム 周辺案内 SNS 店舗前地域内 改札前 ナビゲーション 案内板前電車内 イべント 9
二子玉川ライズショッピングセンター 1 階フロアーマップ 7 階フロアーマップ 10
送信機設置計画案 22 年度設置済み 23 年度増設計画 タウンフロント 1F 設置案 二子玉川ライズ ショッピングセンタータウンフロント 1F-8F の通路に を設置予定 11
貸出し 受信機概要 < 外観イメージ > < 基本仕様 > GPS/ 受信機能 Bluetooth 通信機能 寸法 85 48 15 (mm) 重量 36g 電源 3.7VDC リチウムイオン インターフェース Bluetooth 2.2 12ch チャンネル数 GPS:8ch :4ch 出力メッセージ (Bluetooth 送信 ) SPAC 仕様に基づく <GNSS テ ータ > GGA, GLL GNS GSV RMC QSA <> IMP IMS 12
札幌駅周辺 13
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実証実験例 位置連携広告配信プラットフォーム構築 http://aerospacebiz.jaxa.jp/jp/offer/cases/case02.html 駅等大型施設や商業施設における屋内外シームレス測位の技術実証及び LBS 利用コンテンツの事業化 http://aerospacebiz.jaxa.jp/jp/offer/cases/case_64.html 札幌池内ビル 福岡 天神地区 15
http://yahoo.jp/szgdfk 16
福岡 天神地区 17
サービス付き高齢者向け住宅 西東京地区で来春開業するサービス付き高齢者向け住宅 ( サ高住 ) に を配備する予定 このサ高住では 居住者及びその家族向けの ICT サービス ( タブレット端末を使用 ) が提供され この中で を用いて取得した位置情報により 居住者の居場所を家族 サ高住スタッフが把握できる ICT サービスそのものはサ高住開業と同時にサービスイン 部分は試行期間を経て来秋サービスイン予定 18
問合せ先 コンソーシアム事務局 E-mail:-info@jsforum.or.jp Tel:03-6206-4903 担当 : 館野 小林 吉冨 19
コンソーシアムロゴ 周囲のブルー : 屋外 をイメージ中心のフレンチベージュ : 屋内 をイメージ の文字は 若干の屋外と屋内をシームレスに繋いでいるシステムをイメージ は 屋内の 衛星 をイメージ 20
< 参考 > 有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅 ( 賃貸住宅 ) の違い 一般的な有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅 ( 賃貸住宅 ) の最も大きな違いは契約形態にあります サービス付き高齢者向け住宅では 住宅部分については建物賃貸借契約を結ぶとともに 生活支援サービスを提供する場合は サービス利用契約を別途締結します 一方 有料老人ホームの多くは利用権方式を採用しています これは 入居の際に一時金を支払うことで 終身にわたり居室と共用施設を利用する権利と 介護や生活支援サービスを受ける権利が保障されるという契約形態です サービス付き高齢者向け住宅では賃貸借契約を結ぶことが前提とされていますが これは利用権方式による契約と比較し 入居者の居住の権利を確保しやすいとみなされているためです サービス付き高齢者向け住宅は 居住の権利が保障された上で サービスは選択制で利用する賃貸住宅と言えます ( 住まいとケアの別 ) 一方有料老人ホーム ( 特定施設 ) は 住居もサービスも同一事業者によって包括的に提供される施設と捉えることができます 21