大阪電力選べる環境づくり協議会

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これは 平成 27 年 12 月現在の清掃一組の清掃工場等の施設配置図です 建替え中の杉並清掃工場を除く 20 工場でごみ焼却による熱エネルギーを利用した発電を行っています 施設全体の焼却能力の規模としては 1 日当たり 11,700 トンとなります また 全工場の発電能力規模の合計は約 28 万キ

Ⅱ 主な改革内容 上記の 3 つの目的からなる電力システム改革につき 以下の 3 つの柱を中心として 大胆な改革を現実的なスケジュールの下で着実に実行する 1. 広域系統運用の拡大 電力需給のひっ迫や出力変動のある再生可能エネルギーの導入拡大に対応するため 国の監督の下に 報告徴収等により系統利用者

下水道は私たちの安全で快適なくらしを支えています

一体的な制度改革による総合エネルギー市場の創出 1 1 光熱費 という言葉があるように 消費者にとってエネルギー市場は一体のもの 他方で 従来 我が国のエネルギー市場は 電力 ガス 熱等の業態ごとに制度的な 市場の垣根 が存在 ( ) 石油や LP ガスは既に参入規制なく 自由な市場 一体的な制度改

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Q 切り替えする手続きが面倒じゃないの? A 新しく契約する電力会社へ申し込みをするだけで 今の電力会社へ連絡はせずに切り替えができます また Web でも簡単に申し込み手続きができるようになります Q 停電が増えたり 電気が不安定になったりしないの? A 新電力と契約した場合でも 電気を送る電線や

i-1 電気事業制度についてー 1 自由化 2000 年 3 月から大口需要家に対する電力小売が自由化 その後 2004 年 4 月 2005 年 4 月と 自由化範囲が段階的に拡大 さらに 電力システム改革専門委員会での検討を踏まえ 2016 年 4 月から小売全面自由化が開始された (j-3 参

問 3. いつから小売の全面自由化が行われるのですか 答.2016 年 ( 平成 28 年 )4 月 1 日です 問 4. いつから小売電気事業者の変更申込みが可能となるのですか 答.2016 年 ( 平成 28 年 )1 月より小売電気事業者により変更申込みの事前受付が本格化し 来年 3 月以降

問 19. 自由化後に新規参入のガス小売事業者と契約した場合 その後に引っ越しをすると どうなるのですか 海外への転勤などで契約廃止の手続をするにはどうすれば良いですか 問 20. 持ち家 ( 戸建住宅 マンション又は集合住宅 ) に住んでいるのですが 新規参入のガス小売事業者からガスを買うことはで

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□120714システム選択(伴さん).ppt

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Microsoft PowerPoint _【資料1】電力自由化について

部分供給については 例えば 以下の3パターンが考えられる ( 別紙 1 参照 ) パターン1: 区域において一般電気事業者であった小売電気事業者 ( 又は他の小売電気事業者 ) が一定量のベース供給を行い 他の小売電気事業者 ( 又は区域において一般電気事業者であった小売電気事業者 ) がを行う供給

1. 調査の目的 物価モニター調査の概要 原油価格や為替レートなどの動向が生活関連物資等の価格に及ぼす影響 物価動向についての意識等を正確 迅速に把握し 消費者等へタイムリーな情報提供を行う ( 参考 )URL:

2 I. 電力小売自由化後の課題 II. 都市ガス自由化に向けての課題 III.LP ガスの課題 まとめ

表 1 小売電気事業者( 新電力とみなし小売電気事業者の総計 ) の平成 29 年 3 月分 販売電力量 ( エリア別 ) 販売電力量合計 ( 単位 :MWh) その他需要 合計 北海道 260,709 1,129,470 1,028, ,749 8,428 2,730,690 東北 1

電気事業分科会資料

新電力のシェアの推移 全販売電力量に占める新電力のシェアは 216 年 4 月の全面自由化直後は約 5% だったが 217 年 5 月に 1% を超え 218 年 1 月時点では約 12% となっている 電圧別では 特別高圧 高圧分野 ( 大口需要家向け ) は時期により変動しつつも 全体的には上昇

FIT/ 非 FIT 認定設備が併存する場合の逆潮流の扱いに関する検討状況 現在 一需要家内に FIT 認定設備と非 FIT 認定設備が併存する場合には FIT 制度に基づく買取量 ( 逆潮流量 ) を正確に計量するため 非 FIT 認定設備からの逆潮流は禁止されている (FIT 法施行規則第 5

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バイオマス比率をめぐる現状 課題と対応の方向性 1 FIT 認定を受けたバイオマス発電設備については 毎の総売電量のうち そのにおける各区分のバイオマス燃料の投入比率 ( バイオマス比率 ) を乗じた分が FIT による売電量となっている 現状 各区分のバイオマス比率については FIT 入札の落札案

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日本の電力供給の仕組み 電力は 発電所 送電線 変電所 配電線の経路をたどり 各消費者まで供給されます 電力供給システムは 発電部門 ( 発電所 ) 送配電部門( 発電所から消費者まで ) 小売部門 ( 消費者とのやりとり ) の大きく3つの部門に分類されます 本年 4 月の小売全面自由化により 小

FEPC INFOBASE i - 電気事業制度

整力を確保する一方 小売部門が GC までの自社需要の想定誤差に対する予備力を確保する対 応をしていることから 一部の旧一般電気事業者については 送配電部門と小売部門が確保し ている予備力の合計値が 調整力公募制度開始以前と比較して増加している ( 卸電力取引所活性化の必要性 ) 旧一般電気事業者の

_第48回公共料金等専門調査会_参考資料3

資料 1 申込代行事業者さまにご確認 ご対応いただく内容 1. 同封資料の内容について ご確認をお願いいたします 1 今回 当社からご確認させていただく対象は ( 資料 2) 今回確認の対象となる発電所一覧 に記載している発電所です 複数の発電所を申込みいただいた申込代行事業者さまについては ダイレ

< 目次 > 0. 全体像 1. 電気事業法の一部改正 2. ガス事業法の一部改正 3. 熱供給事業法の一部改正 4. 経済産業省設置法等の一部改正 ( 電力 ガス取引監視等委員会の設立 )

日本の電力供給の仕組み 1 電力は 発電所 送電線 変電所 配電線の経路をたどり 各消費者まで供給されます 電力供給システムは 発電部門 ( 発電所 ) 送配電部門 ( 発電所から消費者まで ) 小売部門 ( 消費者とのやりとり ) の大きく 3 つの部門に分類されます 電力の小売全面自由化により

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eo電気 阪神タイガース2018応援プラン 新プラン発表会

申込代行事業者さまへのお知らせについて

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御意見の内容 御意見に対する電力 ガス取引監視等委員会事務局の考え方ることは可能です このような訴求は 小売電気事業者が行うことを想定したものですが 消費者においても そのような訴求を行っている小売電気事業者から電気の小売供給を受け 自らが実質的に再生可能エネルギーに由来する電気を消費していることを

1. 調整力公募について 本年 4 月に施行された第 2 弾の改正電事法により 新しいライセンス制度が導入されたことを受け 一般送配電事業者が電力供給区域の周波数制御 需給バランス調整を行うこととなっている そのために必要な調整力を調達するにあたって 一般送配電事業者は原則として公募の方法で調達する

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電通、エネルギー自由化に関する生活者意識の変化を分析

成 29 年には小売の地域独占が撤廃され 料金規制が原則廃止される 小売全面自由化を機に 課税の公平性 を担保することは 新規参入を促進すると同時に 競争の活性化による料金抑制 更なる天然ガス利用拡大に寄与し ガスシステム改革の目的達成に資することから 抜本的な現行課税方式の見直しが必要である 2

整力を確保する一方 小売部門が GC までの自社需要の想定誤差に対する予備力を確保する対 応をしていることから 一部の旧一般電気事業者については 送配電部門と小売部門が確保し ている予備力の合計値が 調整力公募制度開始以前と比較して増加している ( 卸電力取引所活性化の必要性 ) 旧一般電気事業者の

スイッチングの状況 (2017 年 3 月時点 ) 本年 3 月末時点での新電力への契約先の切替え ( スイッチング ) 件数は約 4.7%( 約 295 万件 ) 大手電力 ( 旧一般電気事業者 ) の自社内の契約の切替件数 ( 規制 自由 ) は約 4.1% ( 約 258 万件 ) であり 合

図 2: 今後の主な市場整備等 2. ベースロード電源市場等 2.1. 契約見直しの必要性新電力がベースロード電源 ( 石炭火力 水力 原子力等 ) にアクセスすることを容易にし 小売競争を更に活性化させることを目的として ベースロード電源市場を創設するとともに ベースロード電源を保有する旧一般電気

経営効率化計画について

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スマートコミュニティと新しいビジネス ~エネルギー関連新規ビジネスを促進するために~

日本市場における 2020/2030 年に向けた太陽光発電導入量予測 のポイント 2020 年までの短 中期の太陽光発電システム導入量を予測 FIT 制度や電力事業をめぐる動き等を高精度に分析して導入量予測を提示しました 2030 年までの長期の太陽光発電システム導入量を予測省エネルギー スマート社

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エネルギー規制 制度改革アクションプラン (11 月 1 日 ) の概要 重点課題と詳細リスト 現時点で政府が取り組むこととしている又は検討中の事項を 実施 検討事項詳細リスト (77 項目 ) として取りまとめ その中から 3つの柱で計 26 項目の重点課題を特定 1 電力システムの改革 (9 項

第2回 制度設計専門会合 事務局提出資料

注 1: 要件の判断に係る算定に当たっては 複数の発電用の電気工作物が同一の接続地点に接続している場合は 一つの発電用の電気工作物とみなす 注 2: 特定発電用電気工作物に該当しない電気工作物は 発電事業の要件 ( 小売電気事業用等接続最大電力の合計が 1 万 kw 又は 10 万 kw を超えるも

資料 2 接続可能量 (2017 年度算定値 ) の算定について 平成 29 年 9 月資源エネルギー庁

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整力を確保する一方 小売部門が GC までの自社需要の想定誤差に対する予備力を確保する対 応をしていることから 一部の旧一般電気事業者については 送配電部門と小売部門が確保し ている予備力の合計値が 調整力公募制度開始以前と比較して増加している ( 卸電力取引所活性化の必要性 ) 旧一般電気事業者の

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小売電気事業者総覧第 2 章事業者戦略 東京電力エナジーパートナー 業種販売戦略顧客獲得目標ブランド戦略 大手電力より割安な料金メニュー ガスや通信などの各種商材とのセット販売で競合を迎え撃ち Web サービスの充実などで顧客拡大を狙う さらに 顧客の暮らし全般をサポートする新サービスを

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1. はじめに 1 需要曲線の考え方については 第 8 回検討会 (2/1) 第 9 回検討会 (3/5) において 事務局案を提示してご議論いただいている 本日は これまでの議論を踏まえて 需要曲線の設計に必要となる考え方について整理を行う 具体的には 需要曲線の設計にあたり 目標調達量 目標調達

1. これまでの電気料金制度

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規制の事前評価の実施に関するガイドライン(素案)

本日の議論 共同住宅等に対する電気の一括供給については 電気の供給形態の一つとして 古くから存在してきた また これまでの累次の電気事業制度改革による 小売部分自由化範囲の段階的な拡大に伴い 新規参入者においても 一定規模の共同住宅等に対し 電気の一括供給を行うビジネス形態が出現するようになった こ

様式第14の2

Ⅰ. 認定制度 1. 認定制度 の現状 2. 認定時期について 3. 認定案件の適正な事業実施に向けて 4. 調達価格の決定時期

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高圧検針 ( 計量 ) 日程分散化について 平成 30 年 3 月 15 日 関西電力株式会社送電サービスセンター

検討結果 電力小売事業の全面自由化時 (2016 年 /4 月 ) から使用される 需要家スイッチング支援システム を中心にした スイッチング関連業務に関するルール の建付けについて 検討した結果を報告します 1. スイッチング関係ルールを 広域機関ルール として以下のように策定する ( 対象のルー

仕様書 1 概要 (1) 供給場所茨城県笠間市鯉淵 6528 茨城県笠間市旭町 654 (2) 業種及び用途医療 ( 病院 ) 茨城県立中央病院 茨城県立こころの医療センター 2 仕様 (1) 電力供給条件ア電気方式交流三相 3 線式イ供給電圧 ( 標準電圧 ) 別紙 基本情報一覧表 参照ウ計量電圧

White Paper on Small and Medium Enterprises in Japan

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資料 3 時代の要請を受けた 消費者保護の課題について 平成 31 年 4 月 経済産業省商務 サービスグループ 商取引監督課

電気 ガス 熱供給の自由化と新築物件 既築物件における選択肢 ( 上 ) 藤本祐太郎長島 大野 常松法律事務所弁護士 本誌発行日である 2019 年 4 月 1 日をもって 電力自由化 熱供給自由化からちょうど 3 年 ガス自由化からちょうど 2 年が経過した 電気についていえば 500 社超の事業

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電力システム改革の検討状況

市町村から国への要望一覧 事項名要望内容改善案 ( 省庁名を記入してください ) いつまでに実施するか 効果 ( 現状との数値比較等 ) 再生可能エネルギーの導入促進 要望事項 1 政府は将来を見据えた責任あるエネルギー政策を実行するためにも エネルギー基本計画に掲げている再生可能エネルギーの導入量

目次 要旨 背景と目的 はじめに 電力自由化とは 日本の電力自由化経緯 本研究の目的 分析手法 データの選定 データ分析手法 データ分析結果

電力自由化に関する認知度9割超えるも、導入意向低いまま 若年層ほど紙の検針票のみで確認、年配層はWebと併用の傾向

資料1:地球温暖化対策基本法案(環境大臣案の概要)

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Q1. あなたのお住まいの地域はどこですか?(n=205) Q2. あなたの世帯では 電力小売全面自由化以降 電力会社 ( 電気小売事業者 ) を切り替えましたか? Q3.( 任意 ) よろしければその理由を教えてください ( 回答数 :174) * 電力会社 ( 電気小売事業者 ) を切り替えた

問 19. 自由化後に新規参入のガス小売事業者と契約した場合 その後に引っ越しをすると どうなるのですか 海外への転勤などで契約廃止の手続をするにはどうすれば良いですか 問 20. 持ち家 ( 戸建住宅 マンション又は集合住宅 ) に住んでいるのですが 新規参入のガス小売事業者からガスを買うことはで

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資料 3 第 21 回制度設計専門会合事務局提出資料 ~ 卸電力市場活性化に係る事業者ヒアリング ~ 平成 29 年 8 月 28 日 ( 月 )

電力切替のご提案

接続契約締結先 電源接続案件募集プロセスへの参加の有無 東京電力パワーグリッド株式会社 有 ( エリア名 : 栃木県北部 中部エリア ) 無 工事費負担金 20,000,000 円 ( 税抜き ) 連系工事期間 特定 ( 買取 ) 契約締結先 平成 29 年 9 月 25 日 ~ 平成 31 年 1

調査要領 1. 調査の目的 : 4 月からの電力の小売り全面自由化に対する会員事業所の意識及びその影響を把握し 今後の参考資料とする 2. 調査実施機関 : 甲府商工会議所 3. 調査実施時期 : 平成 28 年 3 月 24 日 ( 木 )~31 日 ( 木 ) 4. 調査対象 : 当所会員 30

携帯電話の料金その他の提供条件に関する タスクフォース 取りまとめ 平成 27 年 12 月 16 日

ょうか 問 19. 自由化後に新規参入のガス小売事業者と契約した場合 その後に引っ越しをすると どうなるのですか 海外への転勤などで契約廃止の手続をするにはどうすれば良いですか 問 20. 持ち家 ( 戸建住宅 マンション又は集合住宅 ) に住んでいるのですが 新規参入のガス小売事業者からガスを買う


i-1 電力の自由化 平成 12 年 3 月から大口需要家に対する電力小売が自由化 さらに 電気事業分科会における検討の結果 平成 16 年 4 月 平成 17 年 4 月と 自由化範囲が段階的に拡大 小売の部分自由化 (1) 自由化範囲の拡大 小売の部分自由化は 平成 12 年 3 月より 特別高

電通、「エネルギー自由化に関する生活者意識調査」を実施

第 1 章 我が国のエネルギーの現状と電力自由化 第 章 我が国のエネルギーの現状と電力自由化 1. 我が国のエネルギーの現状 (1) エネルギー消費 我が国のエネルギー消費は 経済の発展とともに増加してきましたが 世紀に入り経済成長がストップしたことや省エネが進んだことから 年度から 年度にかけて

Ⅰ. 震災により明らかになった電力供給システムの問題点 東日本大震災により我が国の電力供給システムに内在していた問題点が顕在化 その一端として 例えば以下のような事態が生じた 需要家が工夫できる度合いや 電気の必要性の大小にかかわらず 一律の計画停電や電力使用制限によらなければ需要抑制ができず 国民

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電力の自由化について 平成 28 年 2 月 15 日 大阪電力選べる環境づくり協議会 ( 事務局 : 大阪府環境農林水産部エネルギー政策課 ) 1

協議会の設立経緯 府内企業を対象としたアンケートでは 電気料金の値上げにより 大口需要家は 9 割以上 中小需要家は 7 割以上が影響を受けたと回答 ( 企業向け電気料金の推移 :H25 年 4 月平均 13.93% H27 年 4 月平均 17.26% ) 新電力 についての認知度が低く 電力自由化部門に おいて実質的に電力会社を選べる状況にない 大阪電力選べる環境づくり協議会 電力自由化等に関する情報共有 需要家のニーズ等の把握 電力の選べる環境づくりに資する情報発信 普及啓発 2

電力会社の種類 一般電気事業者 関西電力 中部電力など従来の電力会社 家庭等を含む全ての需要家に対して電気の販売ができる 特定規模電気事業者( 新電力 ) 電力自由化により 契約電力 50kW 以上の需要家に対して電気の販売ができる 平成 28 年 2 月 5 日現在 802 事業者 平成 28 年 4 月以降は 電気事業法の改正に伴い 一般電気事業者 や 特定規模電気 事業者 ( 新電力 ) など 電気の小売事業を行う者は 国への登録等を経て 小売電 気事業者 となります ( 平成 28 年 2 月 8 日現在 :169 事業者が登録済み ) 3

電力自由化をめぐる動き ( 電力自由化の経緯 ) 2000 年以降 電力小売について段階的に自由化 ( 新規参入 ) を実施 2016 年 4 月からは 一般家庭 コンビニ等向けへの新規参入が可能 一般家庭を含む全ての需要家が電力会社や料金メニューを自由に選択可能 対象需要家 2000 年 3 月 ~ 2004 年 4 月 ~ 2005 年 4 月 ~ 2016 年 4 月 ~ 契約 kw ( イメージ ) 2,000kW 大規模工場 自由化部門 自由化部門 自由化部門 500kW 50kW 中規模工場 小規模工場スーパー中小ビル コンビニ町工場家庭 規制部門 規制部門 規制部門 ( 注 ) 需要家保護のため 経過措置として料金規制を残す ( 需要家は 当面 規制料金も選択できる ) 全面自由化 ( 注 ) 経済産業省資料をもとに作成 4

電力自由化をめぐる動き ( 自由化部門での競争 ) 自由化部門については 電力会社と新電力との競争 一般電気事業者 新電力どちらから供給を受けるかは使用者の自由 現在 ( 規制部門 ) 契約電力が 50kW 超 来年 4 月以降は全面自由化 イメージ 地元の電力会社のメニュー グリーン電気 料金 ( 規制料金 自由料金 ( 例 : 時間帯別メ ( 再エネXX%) ニュー )) 再生可能エネルギーであっても 国民負担で成り立つ固定価格買取制度 (FIT 制度 ) による費用補塡を受けた電気である場合には FIT 電気 であると説明する 地元の電力会社のメニュー ( 規制料金 ) 事業者が選べずメニューは限定的 他地域の電力会社のメニュー ( 自由料金 ( 例 : 時間帯別メニュー )) 通信 ガスなど他サービスとのセット販売 事業者やメニューを自由に選択できるようになる 地元事業者が提供する地産地消メニュー 経済産業省資料をもとに作成 5

新電力の販売電力量シェア ( 近畿経済産業局管内 自由化範囲ベース ) 年々販売電力量のシェアを拡大 出典 : 近畿経済産業局資料より作成 6

もっと知ろう 新電力 のこと ( コスト削減が可能な例 ) 新電力は 発電コストの低い発電設備の整備など調達コストの削減 販売にかかる営業費用の削減により電気を安く供給 現在の契約内容や電気の使用状況により異なるが 数 % 程度安くなる可能性がある 一般電気事業者 新電力 削減額 お客さまメリット 電 営業費用 新電力各社の削減努力 力会 託送費用 社の料金 切替後 調達コスト 新電力各社の削減努力 7

もっと知ろう 新電力 のこと ( どんな事業者でも電気供給できるのか?) 新電力が得意とする施設 契約電力に比較して電力の使用割合の低い施設 時間帯や営業日 季節等によって電力使用量の変動が大きい施設 ( いわゆる負荷率が低い施設 ) 使用量 使用量 使用量 0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22 24 ( 時 ) 月火水木金土日 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 ( 月 ) 8

もっと知ろう 新電力 のこと ( 電気の安定供給は大丈夫?) 電気は安定的に供給されます 新電力は 一般電気事業者によって管理されている送電線を使って供給するため 安定供給は確保されている ( 事業所の接続点までは一般電気事業者が保安 管理 ) 自然災害などで送電困難なトラブルが発生する場合 を除けば 電気が止まったりすることはない ( 送電線が原因の停電は 電力会社に無関係 ) 停電した場合でも 契約している電力会社に関わらず 公平に復旧 9

もっと知ろう 新電力 のこと ( 電気の質は変わらない?) ある発電所で発電した電気は送電線の中で他の発電所で発電した電気と混ざる これは複数の蛇口 (= 発電所 ) からプール (= 送電線 ) に注がれた水 (= 電気 ) が プールの中で混ざり合うことと同様 家庭で電気を使う際には プールで混ざり合った水が水道から出てくることと同様に どの発電所で発電された電気か区別されずに届けられることになります 誰から買っても家庭に届く電気の 質 は同じです! 発電 電気をつくる 発電所 発電所 送配電 電気を運ぶ ( 送電線の中で ) 混ざり合う 小売 電気を売る 混ざり合った電気が届けられる 需要家 需要家 経済産業省資料をもとに作成 10

もっと知ろう 新電力 のこと ( 切替えはどのようにするのか?) 切替えの費用は? 停電はしない? 新電力に切り替えるにあたって 計量器 ( メーター ) を交換する場合は 原則として一般電気事業者が負担 計量器 ( メーター ) を交換する場合 停電することがあるが 停電時間は最大で6 時間程度で あらかじめ日時を調整 停電や工事費用の有無は事前調査時判明 その時点で切り替えの辞退も可能 11

もっと知ろう 新電力 のこと ( 電気の販売契約を結ぶ際に事業者が消費者に対しすべきこと ) 電気を販売する 小売電気事業者 (H28.4~) は 販売契約を結ぶ際に消費者に対 し電気料金などを書面により説明することが法律上義務付けられています また 契約締結後は そうした契約内容について記載した書面を消費者に交付 することも同じく法律上義務付けられています 小売電気事業者 (H28.4~) が消費者に説明すべきこと 小売電気事業者の社名や連絡先 いつから電気を供給するのか? 契約期間はいつからいつまでか? 契約期間満了後の契約更改手続きはどのようになるのか? 毎月の電気料金はいくらか? どうやって算定するのか? 通常の手続きに加え必要な工事などがある場合 消費者が負担する費用はいくらか? 電気料金の割引がある場合には それはいくらか? 割引の対象期間はいつまでか? 契約期間内に解約する場合の制約はあるのか? 解約手数料などは発生しないのか? 12 など

もっと知ろう 新電力 のこと ( 電気の購入先を選ぶときに注意すべきこと ) 経済産業省のホームページで 登録小売電気事業者一覧 が確認できます 各家庭に電気を販売する 小売電気事業者 (H28.4~) は 法律により 国の登録 を受けなければ電気を販売することができません 国の登録受付は既に開始されており 登録を受けた事業者は経済産業省 ( 資源 エネルギー庁 ) ホームページで確認が可能です 登録小売電気事業者一覧 はこちらで確認できます 経済産業省電力取引監視等委員会トップページ (http://www.emsc.meti.go.jp/) 電気の購入先を選ぶときは 次の点にもご注意ください 国の登録を受けた事業者であるかを確認する 契約の内容をきちんと確認する 電気の使用料はいくらか? 契約期間は? 解約時に手数料は必要? etc. 小売電気事業者は 法律上 消費者に対し説明する義務があります! 停電など困ったときの連絡先を確認する 小売電気事業者は 法律上 消費者の苦情や問合せに応ずる義務があります! 13

もっと知ろう 新電力 のこと ( 切替えの手続き Ⅰ) 手続きなど 電気料金を比較するため 新電力 に見積りを依頼 相談 見積り依頼など相談 過去 1 年程度の請求書などを用意 契約電力など契約内容 各月の電力使用量など電気の使用状況 新電力での検討 ( 供給できる場合 ) ( 供給できない場合 ) 一般電気事業者からの供給 供給までの期間 契約の意思表示から供給開始まで 3 か月程度 見積り提示 ( 成約する場合 ) ( 成約しない場合 ) 新電力からの供給 14

もっと知ろう 新電力 のこと ( 切替えの手続き Ⅱ) 電気の使用状況の整理例 契約の種別 各種割引の有無など 契約内容を整理 電気料金請求書等から 契約電力 最大需要電力 使用電力量を整理 負荷率の算出 負荷率 (%): 最大需要電力に対する平均需要電力の割合年間の電力使用量 (kwh) 100 (365 日 24 時間 ) 契約電力 (kw) シートは大阪府 HP からダウンロードもできます! 15

経済産業省資料をもとに作成 16 参考 電力システム改革 ( 目的と全体スケジュール ) 安定供給を確保する震災以降 多様な電源の活用が不可避な中 送配電部門の中立化を図りつつ 広域的な電力融通を促進 電気料金を最大限抑制する競争の促進や需要家の工夫による需要抑制等を通じた発電投資の適正化等により 電気料金を最大限抑制 需要家の選択肢や事業者の事業機会を拡大する需要家の電力選択のニーズに多様な選択肢で応える また 他業種 他地域からの参入 新技術を用いた 発電は需要抑制策等の活用を通じてイノベーションを誘発 平成 27 年 4 月 1 日 平成 28 年 4 月 1 日 平成 29 年 平成 32 年 4 月 1 日 平成 34 年 4 月 1 日 電力 第 1 段階 ( 広域的運営推進機関設立 ) 都市ガス 市場監視委員会 第 2 段階 ( 電気の小売全面自由化 ) ガスの小売全面自由化 第 3 段階 ( 送配電部門の法的分離 ) ( 料金の経過措置期間 ) 料金規制の撤廃 競争状態が不十分な事業者においては料金規制を残す 事業者ごとに競争状態を見極め解除 導管部門の法的分離 ( 大手 3 社 ) 電力取引監視等委員会の設立 ガスについても業務開始 16

電力システム改革 ( 送配電部門の中立化 ) 誰でも公平 平等に送配電網を利用できるよう 送配電部門を独立 ( 発送電分離 ) 主要な先進国においても 小売の全面自由化の際には発送電分離が通例 平成 32 年 4 月 1 日に 送配電部門は発電 小売部門とは別会社化 ( 法的分離 ) 発電 ( 競争部門 ) 送配電 ( 独占の規制部門 ) 小売 ( 競争部門 ) 既存電力会社 A 既存電力会社 A 既存電力会社 A 同一主体 同一主体 競争相手 発電事業者 B 新電力 C 競争相手 中立性を損なう問題の例 1 自社の発電所の接続を優先 2 送配電部門の利用ルールが公平に適用されない 3 送配電事業で知り得た情報を自社営業に目的外利用 経済産業省資料をもとに作成 17

広域的運営推進機関の設立 震災時 西日本で電力が余っているにも関わらず 東日本では不足する事態を経験 地域を越えた電気のやりとりを容易にし 災害時等に停電を起こりにくくするとともに 全国大の送電網の増強等を実施していくことが必要 そのための司令塔として 平成 27 年 4 月に 電力広域的運営推進機関 を全電気事業者が 加入義務のある認可法人として創設済み 電気事業者に対して融通の指示などを行う 平常時や災害時等における電力の需給バランスの調整など 全国的 広域的は運用の調整や 地域間連系線等の送電インフラの増強や区域を越えた全国大での系統運用等が主な業務 広域的運営推進機関 電気が余っている地域 電気の供給 電気の供給 電気が余っている地域 電気が 不足 している地域 B 経済産業省資料をもとに作成 18

経済産業大臣 電力取引監視等委員会の設立 電力市場において健全な競争が促されるよう 市場の監視機能を強化するため 改正電事業法等に基づき 経済産業大臣直属の組織として 平成 27 年 9 月に設立 業者に対する報告徴収や立入検査 業務改善勧告をはじめ小売電気事業者の登録 等に際する審査を行い 経済産業大臣に対し意見を述べること等が主な業務 それにより 電力の適正取引の監視やネットワーク部門の中立性確保のための行為規制等を厳正に実施 適正な取引が行われているか厳正な 監視 を行うほか 必要なルール作りなどに関して経産大臣へ 意見 建議 を行う 2 意見 建議電力取引監視等委員会 委員 5 名 事務局 約 70 名 本省 約 50 名 地方局約 20 名 1 厳正な監視電力市場 ( 事業者 ) ルール作り ( システム改革の具体化 ) など 消費者対応 - 法外な解約金を請求する 苦情や問合せに応じないなど悪質な行為の監視 新規参入者対応 - 大手が新規参入者を排除するなど 市場支配力行使の監視 - 送配電部門で知った新規参入者の情報を自社の営業部門に伝えるなど送配電部門の中立性の監視 経済産業省資料をもとに作成 19

大阪府 大阪市の電力入札の取組み 電力自由化の進展を踏まえ 大阪府では平成 12 年度から 大阪市では平成 13 年度から入札対象施設を順次拡大 入札実施状況 大阪府 本庁舎 ( 大手前 咲洲 ) 府税事務所 保健所等出先機関 府警本部 警察署の一部 運転免許試験場 学校 ( 高校 支援学校 ) 大阪市 本庁舎 公園 配水場 下水道抽水所 ごみ焼却場 学校 ( 高校 中学校等 ) 20

大阪電力選べる環境づくり協議会 ( 大阪府 大阪市 新電力 13 社 ) ( 事務局 ) 大阪府環境農林水産部エネルギー政策課 電話 :06-6210-9287 E-mail:eneseisaku@sbox.pref.osaka.lg.jp 大阪選べる電力検索 21