ANA HOLDINGS NEWS 第 号 2016 年 1 月 29 日 2016~2020 年度 ANA グループ中期経営戦略について ~ 世界のリーディングエアライングループへ ~ ANA グループは お客様満足と価値創造で世界のリーディングエアライングループを目指す経営ビジ

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第03-XXX号

お客様への約束 1. 安全の確保を最優先とします - 安全確保を最優先に 全てにおいて万全のコンディションでお客様をお迎えします 2. お客様の時間を大切にします - 欠航 遅延は最小限にします - やむを得ない場合は代替の移動手段の確保に努め お客様にご迷惑をおかけしないよう全力を尽くします -

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2015 年度 ~2017 年度中期経営経営計画 14 中計 1. 当社が目指すもの企業理念と Vision E 2.11 中計 中計 (2nd STAGE / 2012~ 年度 ) の成果 - Vision E における 11 中計の位置づけと成果 - 1

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社是 経営理念 長期ビジョン Ⅱ. 新中期経営計画 innovate on 2019 just move on! の概要 社是 人の和と創意で社会に貢献 経営理念 1. 最高の品質創りを重点に社業の発展を図り社会に奉仕する 2. 全員の創意を発揮し顧客のニーズに対応した特色ある技術を開発する 3.

中期経営計画の前提となる環境認識 1 日本経済の予測 年初からの円高や株安の進行により 消費マインドは伸び悩み 景気動向は停滞している 今後は 消費税増税による駆け込み需要の発生とその反動減による景気縮小が予想される 中長期的には成熟社会として 多様な価値観とともに これまでとは異なる市場が生まれる


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ビジネス旅客をターゲットとした フレックス Biz の提供を開始することにいたしました 国内 LCC で唯一導入しているモバイル搭乗券などの利便性の高いサービスに加え 国内 LCC 最大の国内線シェア ( 注 3) 16 路線による国内最大の運航便数 ( 注 4) などジェットスターだからこそ実現で

2017年度 決算説明会資料

2017 中期経営計画総括 (2015 年度 2017 年度 )


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に異なることもありますのでご留意願います 3.3 ヶ年の収益展望 ( 連結 ) の達成条件について 当社は下記 3 ヶ年の収益展望 ( 連結 ) における目標値を達成するため 以下の達成条件を今後のアクションプ ランとして実行してまいります 現状の事業ドメインにおける達成条件 自社製品の拡販 自社製

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平成 23 年 3 月期 決算説明資料 平成 23 年 6 月 27 日 Copyright(C)2011SHOWA SYSTEM ENGINEERING Corporation, All Rights Reserved

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プレゼン

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中期経営計画

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目次 Review グループ経営方針 グループ経営方針 2016 の目指す方向性... 4 経営目標 新たなポートフォリオマネジメントの導入... 8 プロジェクト遂行体制の強化 グループ共通機能の強化 事業領域の目指す方向性... 13

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年 3 月期計数目標 売上高 7,500 億円営業利益 750 億円営業利益率 10% 以上 ROE10% 以上 4 資本政策 ( 株主還元策 ) 安定的な配当額として DOE2% をベースに 総還元性向 50% 以上を目標に株主還元を実施する 当社は 株主の皆様への利益還元を経営の重

第10次3カ年計画および2019年度事業計画

通期 連結の売上高 営業利益 経常利益としては 過去最高 のれん及び固定資産に係る減損損失を特別損失として 517 億円計上 当期純利益が 3 月 30 日付での予想数値より増加したのは 予想数値公表時の見込み額と比べ 最終決算数値により確定した減損損失額が 53 億円 減少したことによる 事業環境

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カプコン (9697) 平成 25 年 3 月期 決算短信 ( セグメント情報等 ) ( セグメント情報 ) 1. 報告セグメントの概要 (1) 報告セグメントの決定方法 当社の報告セグメントは 当社の構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり 取締役会が経営資源の配分の決定および業績を評価す

目次 1. テクノプロ ホールディングスってどんな会社? 2. 技術人材サービスとは? 3. 経営ビジョンは? 4. 市場環境 成長性は? 5. 技術人材サービスが安定的に成長している理由 6. どんな仕事をしているの? 7. 業績は? 8. 今後の見通しは? 9. 計画達成の道すじは? 10. 重

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グループ経営理念 安心と信頼を基礎に世界をつなぐ心の翼で夢にあふれる未来に貢献します Contents 2 トップメッセージ 2 トップメッセージ グループ安全理念安全は経営の基盤であり社会への責務である私たちはお互いの理解と信頼のもと確かなしくみで安全を高めていきます 私たちは一人ひとりの責任ある

今年度の情報セキュリティ対策 の進め方について

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審査の品質管理において取り組むべき事項 ( 平成 27 年度 ) 平成 27 年 4 月 28 日 特許庁 特許 Ⅰ. 質の高い審査を実現するための方針 手続 体制の整備 審査の質を向上させるためには 審査体制の充実が欠かせません そこで 審査の効率性を考慮しつつ 主要国と遜色のない審査実施体制の確

機体価格 ボーイング 型機 同 -300ER 型機 ボーイング 型機 同 -200ER 型機 ボーイング 型機 同 -400D 型機 ボーイング787-8 型機

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経営理念

各 位 平成 27 年 5 月 11 日 会社名株式会社みちのく銀行代表者名取締役頭取髙田邦洋 ( コード番号 8350 東証第一部 ) 問合せ先経営企画部長須藤慎治 ( ) 第四次中期経営計画の策定について 株式会社みちのく銀行 ( 頭取髙田邦洋 ) は 平成 27 年 4

新中期経営計画「新機軸」

ブロードメディア株式会社 経営近況報告会 2016 年 6 月 24 日

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損益概要 ( 連結 ) 単位 : 億円 下段は利益率または増減率 (%) 通 期 前期当期 (2016 年度 ) 増減 受注高 4, , % 売上高 3, , % 売上総利益 (17.3

目次 平成 25 年 3 月期決算概要 1 業績概要 4 2 平成 25 年 3 月期の課題と取組み 5 3 経営成績 6 4 業績推移 7 5 売上高四半期推移 8 6 事業別業績推移 ( ソフトウェア開発事業 ) 9 7 事業別業績推移 ( 入力データ作成事業 ) 10 8 業種別売上比率 (

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が実現することにより 利用希望者は認証連携でひもづけられた無料 Wi-Fi スポットについて複数回の利用登録手続が不要となり 利用者の負担軽減と利便性の向上が図られる 出典 : ICT 懇談会幹事会 ( 第 4 回 )( 平成 27(2015) 年 4 月 24 日 ) 2. 現状 日本政府観光局

2019年3月期決算説明会

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本 のアジェンダ 1. 中期ビジョン (2013 年 3 期 ) の振り返り 2. 現状認識 3. 医療事業戦略の 向性 4. 重点施策 5. 数値指標 2

資料6

夢と希望に満ちた 輝かしい明日の イノベーション実現へ Innovation for 明日 with 夢と希望 YK Inoas Co.Ltd. 株式会社YKイノアスは 総合化学メーカーである電気化学工業株式会 社 東証第一部上場 グループの中核商社として 2016年 平成28年 に は創業100年

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2019年3月期 第2四半期決算報告

当期実績前期実績 ( 平成 ~ 平成 ) ( 平成 ~ 平成 ) 業績予想前期比業績予想比 売 上 高 186, , ,400 +7,438 3,331 営 業 利 益 10,971 12,750 11,410 1,779

2. 現 4 カ年中期経営計画 Value Innovation 2017 のレビュー 3 月期を最終年度とする Value Innovation 2017 では 策定当初の目標は売上高 2,800 営業利益率 7% としていましたが 積極的な M&A により想定以上に規模が拡大したことを受け 売上

CONTENTS

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中期経営目標 経営目標数値 ( 連結ベース ) 2016 年度 (2017 年 3 月期 ) 実績 2017 年度 (2018 年 3 月期 ) 予想 2020 年度 (2021 年 3 月期 ) 目標 売上高 447 億円 470 億円 550 億円 経常利益 10 億円 11 億円 20 億円

2019 年 3 月期決算説明会 2019 年 3 月期連結業績概要 2019 年 5 月 13 日 太陽誘電株式会社経営企画本部長増山津二 TAIYO YUDEN 2017

第 2 四半期累計として 連結の売上高 営業利益 経常利益 四半期純利益とも 過去最高 上期で初の売上高 1 兆円を達成 4 月 27 日に発表した連結業績予想数値との比較でも それぞれプラス 事業環境に関する認識と確認 ( 物流業界の状況 ) 国内外ともに 景気の回復基調は続き 荷動きは おおむね

資料 5 総務省提出資料 平成 30 年 12 月 21 日 総務省情報流通行政局

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LCC

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プレゼン

中間報告書USS入稿1124.indd

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中小企業支援ツール 中小企業支援ツール は 金融機関における中小企業支援の一助となることを目的に 自社製品開発などにより下請脱却に取り組んだものづくり中小企業の知財活用を調査 分析し 経営 事業上の課題を事業ライフステージごとに整理するとともに その課題解決に向け 知財活用の観点から考えられるアクシ

LCC 参入による地域への 経済波及効果に関する調査研究 国土交通省国土交通政策研究所 前研究官渡辺伸之介 平成 27 年 5 月 20 日 1 Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism

国内線旅客事業 座席キロ 旅客キロ座席利用率 ( 億キロ /%) 当期業績ポイント... 6,309 億円 ( 9.8%) 旅客数... 3,989 万人 ( 6.7%) 座席キロ 億座席キロ ( 3.6%) ユニットレベニュー 円 ( 0.8 円 ) イールド...17

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中期経営計画 : 重要な取り組み課題 ❷ ❸ 路線ネットワーク / 商品サービス 世界で一番お客さまに選ばれ 愛される航空会社になるために 路線ネットワークと商品サービスの充実にスピード感を持って取り組んでいます 国際線 国際線旅客路線ネットワークの拡大 新仕様機材をはじめとした商品サービスの充実に

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経営ビジョン 私たちが目指すヤーマン 1 業績ハイライト 5 セグメント別売上 6 セグメント別営業利益 7 売上構成 8 財務ハイライト 9 第 3 四半期以降の取り組み 10 業績予想について 11 配当について 12

第 45 期 3Q 決算補足説明資料 第 45 期 (2019 年 4 月期 ) 第 3 四半期決算補足説明資料 ヤーマン株式会社 Copyright C YA-MAN LTD. All Rights Reserved.

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CHIBA KOGYO BANK REPORT Contents Profile 01 CHIBA KOGYO BANK REPORT 2016

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目次 1/37 ページ 年 12 月期連結業績 2018 年 12 月期業績見通し 株主還元 中期経営計画進捗状況 新たな成長投資について ESGの取り組み

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2018 年 3 月期フィナンシャル ハイライト

Transcription:

ANA HOLDINGS NEWS 第 1 5-0 22 号 2016 年 1 月 29 日 2016~2020 年度 ANA グループ中期経営戦略について ~ 世界のリーディングエアライングループへ ~ ANA グループは お客様満足と価値創造で世界のリーディングエアライングループを目指す経営ビジョンの実現に向けた新たな成長戦略として 2016~2020 年度 ANA グループ中期経営戦略 をまとめました 足元の経営環境は 原油価格の下落や訪日需要の拡大により好調に推移する一方 資源市況の低迷がもたらす景気の先行き不透明感や中国など新興国経済の減速が世界の航空需要に影響を与える懸念がある状況となっています 一方で 東京 2020 オリンピック パラリンピック競技大会に向けて計画されている首都圏空港の発着枠の拡大や 訪日旅行促進策とジャパン ブランドの育成支援 TPP の進展やアジアを中心とした経済成長など 今後の成長につながるビジネスチャンスにも恵まれています ANA グループは グローバルな事業環境の変化に対応できる強靭な体質と攻めのスピード経営で 本中期戦略で掲げた成長戦略を着実に実行していきます 2016~2020 年度中期経営戦略のアウトライン 戦略の柱 プロダクト等を試験的に投入し 潜在ニーズのあるユーザーの調査を行い ユーザーと一緒に作り上げるあるいは ニーズがなければ早期に撤退する方法 ANA ホールディングスグループ広報部 03-6735-1111 1

1. 各事業の方向性グループ収益の柱である FSC( フルサービスキャリア ) 国内線事業の収益性を維持しつつ FSC 国際線事業 LCC 事業 貨物事業を積極的に拡大します あわせて ノンエア事業の収益性を高め ボラティリティ耐性を備えた最適な事業ポートフォリオを構築します 各事業の売上規模 円の大きさは売上規模 FSC( 国際線 ) 積極的に事業拡大を図ると同時に中南米 /ASEAN/ リゾートマーケットへ進出し 新たな需要を獲得 FSC( 国内線 ) 需要拡大が見込めない中 マーケットシェアを維持しながら徹底的な効率化を進めることで 収益を維持 ノンエア 訪日外国人消費を積極的に取り込むとともに グループ資産の活用 他社提携 投資などで新規事業を創造 貨物 フレイター事業と物流事業で 2017 年度までに黒字化を達成 ベリー収入最大化で FSC 事業へ貢献 LCC 日本マーケットでの新たな需要の創造 旺盛な訪日需要の取り込みで 第 4 のコア事業 として収益拡大 2. 各事業戦略の概要 (1) エアライン事業領域の拡大あらゆる需要層をターゲットとして FSC LCC の両ブランドの訴求力を高め エアライン事業領域の拡大を通じて安定した収益基盤の確立を目指します ANA ブランドは ビジネス渡航需要を主たるターゲットとして事業展開をおこなってきましたが 今後は リゾート路線のプレジャー需要なども含め お客様の幅広いニーズにお応えすることで事業領域を拡大します あわせて 旺盛な訪日需要をさらに取り込みながら 日本市場における新たな需要を喚起することで LCC 事業の成長をさらに加速させます 首都圏発着枠拡大 訪日需要取り込み ホワイトスポット進出 日本市場での需要喚起 2

1 FSC( フルサービスキャリア ) 事業 ⅰ) 国際線旅客事業 積極的な路線展開をおこない グループ全体収益をけん引 首都圏空港の再拡張にあわせたデュアルハブ戦略の完成形を目指し 首都圏 3 バンクモデル を構築し 乗り継ぎ利便性の向上を図ります また 他キャリアとの共同事業 (JV) の深化や 新たなパートナーキャリアとの提携を進め ネットワークをさらに充実します FSC としての高品質なプロダクト & サービスを追求するとともに 首都圏空港の再拡張をさらなる成長の機会として最大限活用するべく 積極的なネットワーク展開を行います 既存路線の積極的な増強を継続することに加えて アジアの未就航地点や中南米などの ホワイトスポット への展開を図ります また これまで充分にカバーできていないリゾートマーケットの取り込みも強化していきます 中でも需要が旺盛な首都圏 = ホノルル路線には 座席あたりコストをおさえた効率的な生産量拡大と 様々な顧客層にあわせた柔軟なプロダクト展開が可能なエアバス A380 型機を新たに 3 機導入します 成田の夕方 羽田の午前 深夜と 首都圏で 1 日 3 つの乗り継ぎダイヤの集中時間帯を構築します 2020 年度末の国際線の生産量 ( 座キロベース ) は 2015 年度比 151% を計画しています ⅱ) 国内線旅客事業 高需要期における大型機稼働の最大化と低需要期における小型機稼動の最大化を両立させる ピタッとフリート モデルのさらなる推進により 収益性の維持 向上を図ります 成長の続くアジアの訪日需要を取り込み さらに国内線で各地へ送客することによって 地方創生に貢献します すべてのお客様に対する ストレスフリー な搭乗モデルを徹底して追求するとともに 機内 Wi-Fi リアルタイムで最新のニュースやスポーツ中継を無料でご覧いただける LIVE TV 新シートなどの充実により 快適な空間の創出に努めていきます 本中期戦略期間中に初号機の受領を予定する小型機 MRJ は 地方路線を中心に活用し 需給適合の強化につなげます 2020 年度末の国内線の生産量 ( 座キロベース ) は 2015 年度比 96% を計画しています ⅲ) 貨物事業 市場シェアを堅持しながら徹底的な効率化を追求 アジアを面で捉えた総合物流サービスの展開 グループ会社である ANA Cargo と OCS の一体運営を加速させ 成長の基盤となるアジアを面で捉えた物流サービスを展開していきます 貨物専用機 沖縄ハブ等の航空物流インフラと O CS 提携会社等の物流機能を組み合わせ 顧客ニーズに即した物流サービスを提供する 総 3

合航空物流会社 としての発展を目指します フレイター事業は 2017 年度までに黒字化を達成します 旅客機 ( ベリー ) による貨物輸送も含めたコンビネーションキャリアとして 2020 年度までに取扱重量で世界のトップ 5 を目標として取り組みます 2020 年度末の生産量 ( トンキロベース ) は 2015 年度比 138% を計画しています 2 LCC 事業 ( バニラエア ) 日本マーケットの新たな需要創造と訪日需要獲得で成長を加速 日本マーケットにおける新たな需要の創造と 旺盛な訪日需要の獲得により 首都圏 NO.1 の LCC ブランドを構築し 収益モデルとして定着することで グループ 第 4 のコア 事業への成長を目指します 重点的な取り組みは以下の 4 点です (ⅰ) 日本発プレジャー路線 (ANA 未就航地 / リゾート ) への進出 (ⅱ) 中国大陸 / 沖縄発着国際線への参入による訪日需要のさらなる獲得 (ⅲ) 競争力のあるコスト構造の確立 (ⅳ) 高性能機材の導入検討 2020 年度末の生産量 ( 座キロベース ) は 2015 年度比 318% を計画しています (2) 新規事業の創造と既存事業の成長加速 ( ノンエア事業 ) 訪日外国人消費の取り込み強化と新規事業の創造 既存事業は 選択と集中を加速させつつ 訪日外国人消費の取り込みを中心に事業領域を拡大いたします 乗員訓練事業は 日本 アジア 北米事業の連携強化により 旺盛な訓練需要の伸びを確実に獲得します また 機体整備事業においては MRO Japan が沖縄の地理的優位性を最大限発揮し 国内外の航空会社からの整備受託を目指します 新規事業の創造は 以下の 3 点を推進し 将来のグループ収益貢献につなげます (ⅰ) ANA グループの有形無形資産の最大活用 (ⅱ) 業務提携を通じた他社ノウハウの活用 (ⅲ) ICT 等の新技術の活用をキーワードに新たなビジネス機会の創造 ICT 技術 情報通信技術 (Information and Communication Technology) 4

3. 機材戦略 エアライン事業の成長を支える着実な新機材の導入 FSC 事業における 国内線の需給適合推進と 国際線の事業規模拡大のための機材確保を継続しつつ さらなる事業領域拡大を担う機材の導入を進めます また 省燃費機材のシェアを 2020 年度末で約 75% まで高める予定です 4. 価値創造目標 経営資源配分 長期戦略構想で掲げた営業利益 2,000 億円 ROE10% の前倒し達成 健全な財務体質を維持しつつ 成長戦略の加速に必要な継続的投資を可能とする利益水準の確保と ROE( 自己資本利益率 ) 向上により 2015 年 1 月に発表した 長期戦略構想 における 2025 年度までの目標達成時期を前倒し 世界のリーディングエアライングループとしての地位の確立を目指します 経営の最重要課題である株主還元については 将来の事業展開に備えた成長投資の原資を確保しつつ フリーキャッシュフローの水準や株主資本の蓄積にも留意しながら 充実させたいと考えています 配当性向を考慮しつつ 1 株あたり 5 円配当を安定的に実施することを基本として 総還元性向 を新たな目標指標とすることも検討します 総還元性向 =( 配当総額 + 自社株買い総額 ) 当期純利益 以上 5