2. 首都直下地震等の被害想定 わが地区の災害時の危険性を 鳥の目 で把握するために 最新の被害想定等のデータや地図を学習し 災害時の被害をイメージしましょう (1) 東京都の被害想定 東京湾北部地震による東京都の被害想定 ( 平成 24 年 4 月 18 日 東京都公表 ) 首都直下地震 東京湾北

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3 熊野地区 被災 共助 第 3 回ワークショップの議論をもとに わが地区における地震による時系列での と それへの 共助 をまとめました 1 建物倒壊 注 1 の は活動内容を示し は活動準備を示す 老朽木造住宅面的被害木造密集市街地激しい揺れブロック塀 電柱の倒壊建物倒壊家具の転倒ガラスの飛散生

3 地震に関する地域危険度 町丁目別の地域危険度測定調査結果について 都内 5,133 丁目を相対的に5段階評価したもの 危険度高 危険度低 45.2 ①建物倒壊危険度 清水地区内南側が 危険度 3 と比較的 高い ②火災危険度 清水地区全体が 危険度 3 と比較

(2) 首都直下地震の被害想定 ポイント! 最新の被害想定や地域の危険度等から 災害時の被害をイメージしましょう 南関東においては 首都直下地震 ( マグニチュード 7.3 規模 ) の発生確率が 今後 30 年以内に 70% といわれています 首都直下地震による東京都の被害想定 ( 東京湾北部地震

3) 仲宿地区 被災 共助 ) 資料 2 第 3 回ワークショップの議論をもとに わが地区における地震による時系列での と それへの 共助 ) をまとめました 1 建物倒壊 注 1) の ) は活動内容を示し ) は活動準備を示す 木造密集市街地老朽木造住宅余震による被害激しい揺れブロック塀 電柱の

2 被害量と対策効果 < 死者 負傷者 > 過去の地震を考慮した最大クラス あらゆる可能性を考慮した最大クラス 対策前 対策後 対策前 対策後 死者数約 1,400 人約 100 人約 6,700 人約 1,500 人 重傷者数約 600 人約 400 人約 3,000 人約 1,400 人 軽傷者

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地区概況 7-6 ( 旧 ) 平三小学校 大字 平蔵 米原 小草畑 概要市の南東部に位置し 長南町 大多喜町に接している 丘陵地と平蔵川沿いの低地からなり 丘陵地にはゴルフ場が複数立地し 低地では 民家や農地が分布する 地区を南北に国道 297 号が通り 国道 297 号沿いには小規模な造成宅地があ

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序章 計画改定の背景 足立区では 昭和 57 年 3 月に 大地震による火災から区民の生命と財産を守る た め 足立区防災まちづくり基本計画 を策定し この計画に基づき各種事業を展開し てきました その後 平成 7 年 1 月 17 日に発生した阪神 淡路大震災では 密集市街地に被害が 集中し 改め

ハザードマップポータルサイト広報用資料

三郷市地震ハザードマップ

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PowerPoint プレゼンテーション

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地区概況 5-1 湿津小学校 大字 久々津 潤井戸 うるいど南 1 丁目 ~7 丁目 下野 喜多 犬成 大作 滝口 勝間 葉木 小田部 荻作 神崎 概要地区北部は村田川沿いの低地 その他の地域は台地からなる 地区の東側を支川村田川が 西側を神崎川が南北に流れる これらの河川に沿って地区の中央部を主要

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アンケート調査の概要 目的東南海 南海地震発生時の業務継続について 四国内の各市町村における取り組み状況や課題等を把握し 今後の地域防災力の強化に資することを目的としてアンケート調査を実施 実施時期平成 21 年 11 月 回答数 徳島県 24 市町村 香川県 17 市町 愛媛県 20 市町 高知県

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Taro-地震防災マップQ&A集.jtd

第 3 号様式 ( 第 3 条関係 ) 不燃化推進特定整備地区整備プログラム 品川区 豊町 丁目 二葉 3 4 丁目及び西大井 6 丁目地区 平成 25 年 11 月第 1 回変更認定平成 27 年 10 月第 2 回変更認定平成 29 年 3 月 品川区

H19年度

2 計画 ( 素案 ) からの主な変更点 1 はじめに頁主な変更点 1 これまでの経緯に 不燃化特区補助制度の指定 地区計画と都市防災不燃化促進事業の導入についての記載を追加 また 大和町中央通り沿道地区は 平成 26 年に不燃化特区補助制度 ( 平成 32 年度まで ) の対象区域に指定されるとと

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重ねるハザードマップ 大雨が降ったときに危険な場所を知る 浸水のおそれがある場所 土砂災害の危険がある場所 通行止めになるおそれがある道路 が 1 つの地図上で 分かります 土石流による道路寸断のイメージ 事前通行規制区間のイメージ 道路冠水想定箇所のイメージ 浸水のイメージ 洪水時に浸水のおそれが

PowerPoint プレゼンテーション

区域の整備 開発及び保全に関する方針地区施設の整備の方針建築物等の整備の方針 (2) 公園 緑地の整備方針地域に親しまれる やすらぎと憩いの空間を形成するとともに 西武立川駅から玉川上水に向けて形成される緑のネットワークの拠点となるよう公園や緑地を配置する (3) その他の公共空地の整備方針各敷地の

北栄町耐震改修促進計画の目的等 目的 本計画は 町民生活に重大な影響を及ぼす恐れのある地震被害から 町民の生命 財産を保護するとともに 地震による被害を軽減し 社会秩序の維持と公共の福祉に資するため 建築物の計画的な耐震化を促進することを目的とします 計画の実施期間 本計画の実施期間は 国及び県の実

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発災対応型防災訓練 皆さんが住むまちの中を訓練会場として 地震発生時に地域にある資器材を活用して 災害対応を行う防災訓練です 参加者は 煙 ( 発炎筒 ) などを見て初めて近所の火災を知り 近くの消火器などを利用して消火します 実施要領 1 事前に町会役員等と協議し 地域に数箇所の火災の発生場所を決

国土技術政策総合研究所 研究資料

1 整備目標 方針 地区名大井五 七丁目 西大井二 三 四丁目地区位置東京都品川区大井五 七丁目 西大井二 三 四丁目の全域地区の現況 課題 現状 当地区は 品川区の南に位置しており 北側に滝王子通り 東側に補助 28 号線 ( 池上通り ) 西側にJR 東海道新幹線及びJR 横須賀線 南側に大田区

スライド 1

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1 首都直下地震の概要想定震度分布 (23 区を中心として震度 6 強の想定 ) 首都直下地震 想定震度分布 出典 : 中央防災会議首都直下地震対策検討ワーキンググループ 首都直下地震の被害想定と対策について ( 最終報告 ) ( 平成 25 年 12 月 ) 2

指定標準 適用区域 建ぺい率 容積率 建築物の高さの最高限度 m 用途地域の変更に あたり導入を検討 すべき事項 ( 注 2) 1. 環境良好な一般的な低層住宅地として将来ともその環境を保護すべき区域 2. 農地等が多く 道路等の都市基盤が未整備な区域及び良好な樹林地等の保全を図る区域 3. 地区計

(3) 事前対策リスト ( 自助 ) 家の中の安全 避難救護 水や食料 避難生活用品 家具が転倒しないように固定する 耐震診断 耐震補強をする 寝室には家具を置かないか 寝床に向かって転倒しないようにする 玄関などの出入り口までは物を置かずに避難できるようにする ベランダの避難用の隔壁 避難ハッチ周

マンション棟数密度 ( 東京 23 区比較 ) 千代田区中央区港区新宿区文京区台東区墨田区江東区品川区目黒区大田区世田谷区渋谷区中野区杉並区豊島区北区荒川区板橋区練馬区足立区葛飾区江戸川区

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防災まちづくりの具体的な方向性を示す 方針 は 防災まちづくりに関するキーワードごとに 以下の12 項目にまとめました 防災まちづくりの方針 防災( 安全 安心 ) 地域コミュニティ ひと 1 多様な世代の交流や地域活動への参加が 防災 減災活動を支えるまち ( 自助 共助の話し合いが活発に行われて

05+説明資料

目次 方針策定の背景 1-1. 用途地域指定の基本的な考え方 1-2. 住居系 [ 第一種低層住居専用地域 ] [ 第二種低層住居専用地域 ] [ 第一種中高層住居専用地域 ] [ 第二種中高層住居専用地域 ] [ 第一種住居地域 ] [ 第二種住居地域 ] [ 準住居地域 ] [ 田園住居地域 ]

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(3) 事前対策リスト ( 自助 ) 家の中の安全 避難救護 水や食料 避難生活用品 家具が転倒しないように固定する 耐震診断 耐震補強をする 寝室には家具を置かないか 寝床に向かって転倒しないようにする 玄関などの出入り口までは物を置かずに避難できるようにする ベランダの避難用の隔壁 避難ハッチ周

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大谷周辺地区 及び 役場周辺地区 地区計画について 木原市街地 国道 125 号バイパス 役場周辺地区 (43.7ha) 美駒市街地 大谷周辺地区 (11.8ha) 地区計画の概要 地区計画とは住民の身近な生活空間である地区や街区を対象とする都市計画で, 道路や公園などの公共施設の配置や, 建築物の

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世田谷区

9 箇所名 江戸川区 -1 都道府県東京都 市区町村江戸川区 地区 清新町, 臨海町 2/6 発生面積 中 地形分類 盛土地 液状化発生履歴 近傍では1855 安政江戸地震 1894 東京湾北部地震 1923 大正関東地震の際に履歴あり 土地改変履歴 国道 367 号より北側は昭和 46~5 年 南

国土技術政策総合研究所 プロジェクト研究報告

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板橋区

(第14回協議会100630)

目 次 ページ はじめに 1 地区防災計画制度について 1 防災計画の全体像 地区防災計画制度の全体イメージ 2 地区防災計画とは 2 3 本冊子 手引き の活用方法 2 手引きの構成 手引きの活用イメージ 地区防災計画 作成の手引き 1 制度の背景 3 (1) 作成の目的 (2) 自助 共助の重要

本町二・四・五・六丁目地区の地区計画に関する意見交換会

西原町 2~4 丁目地区 区域図 西原町 2~4 丁目地区 低密度住宅ゾーン 中密度住宅ゾーン 戸建ての低層住宅地を主体に落ち着いた雰囲気を持った良好な居住環境の形成を誘導します また 都市農地の保全に努め 農地と共存した良好な居住環境の形成を誘導します 低層住宅と中高層住宅が調和した良好な居住環境

【東日本大震災発生から7年】「災害への備えに関する調査」結果 ~あなたのご家庭の備えを点検しませんか~_損保ジャパン日本興亜

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都市計画変更素案に関する説明会 建築規制の変更に関する説明会 特定整備路線補助 29 号線 井 東 込区間 (JR 横須賀線 区界 ) 沿道 日時 : 平成 29 年 8 3 ( ) 場所 : 品川区 伊藤 学校 前方右側に手話通訳者を配置しております 必要な方はお近くの席にお移り願います 1 本日

Microsoft Word - (新)滝川都市計画用途地域指定基準121019

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スライド 1

資料 2-3 超大規模防火対象物等における自衛消防活動に係る訓練の充実強化方策 ( 案 ) 平成 30 年 10 月 31 日 事務局

第2章

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区域の整備 開発及び保全に関する方針土地利用の方針 地区施設の整備の方針 地区の立地特性を踏まえ 土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新を図るため 土地利用の方針を以下に定める 1 国際化に対応した業務 商業 宿泊等の多様な機能に加え 氷川神社と連携した江戸文化や赤坂地域の魅力を伝える歴史

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1 整備目標 方針 地区名 大森中地区 ( 西糀谷 東蒲田 大森中 ) 西糀谷一丁目 西糀谷四丁目 北糀谷二丁目 東蒲田二丁目の全域位置大森中二丁目 大森中三丁目 西糀谷二丁目 西糀谷三丁目 東蒲田一丁目 南蒲田一丁目の各一部地区の現況 課題 現況 当地区の幹線道路沿いは商業 業務施設及び中高層の集

計画書 阪神間都市計画防災街区整備地区計画の変更 ( 尼崎市決定 ) 都市計画今福 杭瀬寺島地区防災街区整備地区計画を次のように変更する 名称 位置 面積 地区計画の目標 区域の整備 開発及び保全に関する方針土地利用の方針 地区施設及び地区防災施設の整備の方針 建築物等の整備の方針 その他当該区域の

(4) 対象区域 基本方針の対象区域は市街化調整区域全体とし 都市計画マスタープランにおいて田園都市ゾーン及び公園 緑地ゾーンとして位置付けられている区域を基本とします 対象区域図 市街化調整区域 2 資料 : 八潮市都市計画マスタープラン 土地利用方針図

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基本方針

~ 災害に強く 安全で安心して住み続けられるまちの実現に向けて ~ 荒川二 四 七丁目地区地区計画 ( 平成 30 年 4 月 1 日変更 ) 道路 公園などの地区施設や地区にふさわしい建築物の用途 形態などを定めることにより 地区の特性に合わせたきめ細やかなまちづくりを実現するための都市計画制度で

地 区 区 分 と ま ち づ くり 方 針 都市計画に基づいて 次のように地区を8つに区分し それぞれの地域特性に合ったまちの 将来像やまちづくりの方針を定めています 複合住宅地区 A 1 4 複合住宅地区 B 広域避難場所周辺として 地区 内建築物の不燃化を促進し 住 宅 工業の調和した良好な中

地区区分とまちづくり方針 D

浸水深 自宅の状況による避難基準 河川沿いの家屋平屋建て 2 階建て以上 浸水深 3m 以上 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難 浸水深 50 cm ~3m 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難上階に垂直避難 浸水深 50 cm未満 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難 自宅に待

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首都圏で大地震が起きると 建物 が 倒 れ ま す! 揺れで建物が倒れます 窓ガラスが割れ 道路に飛び散ります 火災があちこちで起きます 特に木造の建物が集まっている 火災 が 起 き ま す! 地域では 大規模な火災が起きる場合があります 道路 が 通れ な く な り ま す! 建物が倒れて道路

区域の整備 開発及び保全に関する方針公共施設等の整備の方針 建築物等の整備の方針 1 道路の整備方針 (1) 地区周辺の交通円滑化に資する道路ネットワークの形成及び 東西の主要な道路軸の形成を図るため 地区幹線道路を拡幅整備する (2) 開発に伴い発生する交通を円滑に処理するとともに 新駅整備に伴う

葛飾区

本書の目的介護保険サービス事業所は, 高齢者の方が多く利用しており, 災害発生時には避難等の援助が必要となるため, 事業者は, 災害発生時に迅速かつ適切な行動をとれるように備えておく必要があります 本書は, 介護保険サービス事業所が災害対応マニュアルを作成する際に特に留意する点についてまとめています

第 7 章鹿児島県と連携した耐震改修促進法による指導及び助言等 国の基本方針では 所管行政庁はすべての特定建築物の所有者に対して法に基づく指導 助言を実施するよう努めるとともに 指導に従わない者に対しては必要な指示を行い その指示に従わなかったときは 公表すべきであるとしている なお 指示 公表や建

目 次 1 基本方針 再開発を促進すべき地区等の整備又は開発の方針... 2 別表再開発促進地区の整備又は計画の概要... 3 都市再開発方針図 ( 総括図 )... 6 都市再開発方針附図

177 箇所名 那珂市 -1 都道府県茨城県 市区町村那珂市 地区 瓜連, 鹿島 2/6 発生面積 中 地形分類自然堤防 氾濫平野 液状化発生履歴 なし 土地改変履歴 大正 4 年測量の地形図では 那珂川右岸の支流が直線化された以外は ほぼ現在の地形となっている 被害概要 瓜連では気象庁震度 6 強

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平井二丁目付近地区地区計画の概要 平井二丁目付近地区地区計画の概要をお示しします 詳しくは 同封の 平井二丁目付近 地区計画書 計画図 をご確認ください 地区計画の区域地区計画の対象区域は 下図のとおりです 平井二丁目付近地区 ( 約 28.6ha) 江戸川区平井一丁目 平井二丁目及び 小松川三丁目

区域の整備 開発及び保全に関する方針 地区施設の整備の方針 建築物等の整備の方針 (1) 道路の整備方針区域内外との円滑な交通ネットワークの形成と歩行者等の安全で快適な歩行環境の向上を図るため 街区幹線道路及び区画道路を整備する 生活利便施設や良質な街並みを形成する住宅等の立地を誘導し 地域拠点にふ

北部大阪都市計画彩都地区計画 ( 案 ) 北部大阪都市計画彩都地区計画を 次のとおり変更する 1. 地区計画の方針 名称彩都地区計画 位 置 茨木市大字粟生岩阪 大字宿久庄 大字清水 大字佐保 大字泉原 大字千提寺 大字大岩 大字福井 大字大門寺 大字生保 大字安威 山手台一丁目 山手台三丁目 山手

病院等における耐震診断 耐震整備の補助事業 (1) 医療施設運営費等 ( 医療施設耐震化促進事業平成 30 年度予算 13,067 千円 ) 医療施設耐震化促進事業 ( 平成 18 年度 ~) 医療施設の耐震化を促進するため 救命救急センター 病院群輪番制病院 小児救急医療拠点病院等の救急医療等を担

防災情報のページ

都市計画富ヶ谷二丁目地区地区計画

西区05-CS5_小

今治市地域防災計画とは 計画の目的 地域防災計画は 災害対策基本法第 42 条の規定に基づき 今治市防災会議が作成する計画であって 今治市に係わる災害に対して 市 県 防災関係機関が 市民の協力のもとに 災害対策を実施することにより 市民の生命 身体及び財産を災害から守ることを目的として定めています

(3) 事前対策リスト ( 自助 ) 家の中の安全 避難救護 水や食料 避難生活用品 家具が転倒しないように固定する 耐震診断 耐震補強をする 寝室には家具を置かないか 寝床に向かって転倒しないようにする 玄関などの出入り口までは物を置かずに避難できるようにする ベランダの避難用の隔壁 避難ハッチ周

用途地域変更の考え方 ( 素案 ) 1 駅 駅前広場 アクセス道路沿道の土地利用の促進 駅 北側沿道 25m 以内及び沿道南側街区を近隣商業地域へ変更 18

計画的な再開発が必要な市街地 特に一体的かつ総合的に再開発を促進すべき地区 市町名 名称 再開発の目標 土地の合理的かつ健全な高度利用及び都市機能の更新に関する方針 特に整備課題の集中がみられる地域 ( 課題地域 ) 地区名 西宮市 C-4 浜脇 ( 約 175ha) 居住環境の向上 良好な都市景観

目次 はじめに P3 1 災害 緊急の範囲 P3 2 時間と場所を考慮した対応の必要性 P3 3 時間ごとの対応 P4 4 場所ごとの対応 P5 5 デジタルサイネージの提供コンテンツ P6 6 緊急時を意識したデジタルサイネージシステム P6 7 情報の切替 復帰の条件 P7 8 緊急運用体制 P

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2. 首都直下地震等の被害想定 わが地区の災害時の危険性を 鳥の目 で把握するために 最新の被害想定等のデータや地図を学習し 災害時の被害をイメージしましょう (1) 東京都の被害想定 東京湾北部地震による東京都の被害想定 ( 平成 24 年 4 月 18 日 東京都公表 ) 首都直下地震 東京湾北部地震 (M7.3) 冬の夕方 18 時 風速 8m/ 秒 人的被害 物的被害 原因別 原因別 原因別 死者約 9,7 人 揺れ約 5,6 人 火災約 4,1 人 負傷者約 147,6 人 ( うち重傷者 ) ( 約 21,9) 人 揺れ約 129,9 人 火災約 17,7 人 建物被害約 34,3 棟 揺れ約 116,2 棟 火災約 188,1 棟 避難者の発生 ( ヒ ーク :1 日後 ) 約 339 万 人 帰宅困難者 約 517 万 人 東京湾北部地震による板橋区の被害想定 ( 平成 24 年 4 月 18 日 東京都公表 ) 首都直下地震 東京湾北部地震 (M7.3) 冬の夕方 18 時 風速 8m/ 秒 死者 :81 人 (.2%) 負傷者 :2,657 人 (.5%) 建物全壊 :1,656 棟 (1.8%) 建物焼失 :747 棟 (.8%) 避難者 :71,832 人 (13.4%) 帰宅困難者 :14,123 人 (22.81%) ( 注 ) 比率は 死者 負傷者 避難は夜間人口比で 帰宅困難者は昼間人口比で算出 ( 注 ) 火災は冬の 18 時 風速 8m/ 秒の想定 出典 :H24 東京都防災会議首都直下地震等による東京の被害想定報告書 1 想定震度分布 震度 6 弱 とは? 東京湾北部地震 (M7.3) の想定 板橋区は ほとんどの範囲で震度 6 弱 一部 北部に震度 6 強が想定されている 熊野地区は 震度 6 弱となっている 人の体感 屋内の状況 屋外の状況 立っていることが困難になる 固定していない家具の大半が移動し 倒れるものもある ドアが開かなくなることがある 壁のタイルや窓ガラスが破損 落下することがある 5

6 2 木造建物全壊棟数の分布 ( ゆれ ) 地区別の全壊棟数 5 1 15 2 地区別の焼失棟数 5 1 15 2 97 棟 ( 板橋区内 7 位 ) 棟 木造建物全壊棟数は 区内では比較的高い傾向にある 3 建物焼失棟数の分布 ( 火災 )( 冬 18 時 風速 8m/ 秒 ) 地区別の全壊棟数 5 1 15 2 地区別の焼失棟数 5 1 15 2 39 棟 ( 板橋区内 9 位 ) 液状化危険度の分布棟 建物焼失棟数は 区内で相対的に低くない 液状化の可能性がある地域が存在する かつて谷であった範囲の一部 出典 : 東京の液状化予測図 ( 平成 24 年度版 ) (2) 東京都の液状化予測

(3) 地震に関する地域危険度 出典 H25 東京都 地震に関する 地域危険度測定調査報告書 町丁目別の地域危険度測定調査を実施し 5,133 丁目を相対的に5段階評価したもの ①建物倒壊危険度 中丸町 熊野町では倒壊危険度が比較的高い 危険度高 1.6 5.6 15.8 危険度低 31.8 45.2. ②火災危険度 中丸町 熊野町では火災危険度が比較的高い 周辺に危険度の高い地区が集中している 危険度高 1.6 5.6 15.8 危険度低 31.8 45.2. (4) 板橋区洪水ハザードマップ 新河岸川 石神井川版 H17 7 作成 平成 12 年 9 月の東 海豪雨と同様の降雨 があった場合の浸水 状況を想定 かつて谷であった範 囲 山手通り沿道 で 浸水の危険が示 されている 7

3. 熊野地区の地域特性 地域特性 ( 地盤 土地利用 建物属性 人口特性データ等 ) から わが地区の災害時の被害をイメージしましょう 1 地形 2 土地条件図 熊野地区の標高 28m~32m 3 旧版地図 地盤の揺れやすさ評価 池袋 の由来となった谷が盛土 埋立されたり 段丘の間に浅い谷 斜面が見られる 4 土地利用 - 都市基盤 更新世段丘の揺れやすさが 中 であるが 北側の低地は揺れが大きく 浅い谷は やや大 である 幹線道路や鉄道の利便性が高い 区の機能が集積するエリアに近い 公園が不足しており 工業は減少傾向にある 8

5 土地利用 - 用途地域 6 建物属性 - 建物構造 中央部は工業系の土地利用 駅周辺 幹線道路沿いは商業系 住 商 工が混在 南側は住居系 7 建物属性 - 建物用途 木造 防火造が半数を占める 幹線道路沿いは多くが耐火造である 地区内には 木造 ( 木材が外部に露出した建物 ) が点在している 8 建物属性 - 建物階数 棟数割合では独立住宅が最も多く 建築面積では集合住宅が最も多い 工場系が中央部 商業系が北部に点在する 1~3 階建てが約 86% を占める 幹線道路沿いに 1 階以上の建物が多い 9

9 人口属性 - 高齢者率 ( 町丁目別 ) 1 人口属性 - 高齢者がいる世帯割合 ( 町丁目別 ) 高齢者率 (65 歳以上 ) は 南町が相対的に高いものの全体的に低く ( 区平均 21%) とくに熊野町が低い 65 歳以上を含む世帯の割合は 全体的に区平均 (29%) より低く 熊野町が特に低い 11 人口属性 - 昼間人口指数 ( 町丁目別 ) 昼間人口指数 ( 夜間人口を 1 とした場合の昼間人口 ) は 大山東町 中丸町が高く 1 を超えている 地域の特徴からみた被害想定 木造密集市街地が分布しているため 建物倒壊 火災による延焼の危険性がある 避難場所として 桐ヶ丘 赤羽台 西が丘地区 などが指定されているが そこに至るまでの地区内の道路には狭い道が多くあり 避難に困難を伴うことが想定される 川越街道 山手通りといった幹線道路では 災害時の著しい渋滞により 地区住民の安全な避難が妨げられる可能性がある 大山駅周辺の帰宅困難者の滞留や 万が一脱線した場合の鉄道の被害が想定される 大雨が降り続いた場合 谷端川や中丸川の旧河川沿いなどの低地で内水氾濫 ( 浸水 ) の恐れがある 出典一覧 :1 ミッドマップ東京 1/25 地形図 23 首都大地震ゆれやすさマップ 213 年旬報社 4 板橋区都市計画マスタープラン 5H25.4 板橋区用途地域図 6~8H23 東京都土地利用現況調査 9~11H22 板橋区国勢調査 1

(1) まち歩きの方法 4. 危険 資源マップ わが地区の災害時の危険と防災上の資源を 虫の目 で把握するために まち歩きを実施し 地区独自の防災マップ ( 危険 資源マップ ) を作成しましょう まち歩きの方法 ( 作業手順 ) は以下のとおりです 1 役割分担 ( 先導係 交通安全係 計測係 記録係等 ) 2 準備物の確認 ( 地図 カメラ 巻尺 筆記用具等 ) 3 視点の抽出 ( 被害想定や 下記のまち歩きの視点 ( 例 ) を参考 ) 4 ルートの決定 ( 時間配分含む ) 5 まち歩きの実施 ( 交通安全に注意 ) 6 点検結果のまとめ ( 危険 資源や まちの特徴など地図上に記載 ) (2) まち歩きの視点 ( 例 ) まち歩きのまとめのイメージ 1. 災害時の危険 2. 防災上の資源 土地や地盤に関するもの 傾斜地や盛土地の擁壁などが古い 損傷 川沿いや窪地などで 地盤が軟らかそうである 道路に関するもの 幅員が狭い 隅切りがない 曲がっていたり 見通しがきかない 行き止まりで迂回ルートがない ( 二方向避難できない ) 急坂や段差があり 高齢者や幼児には負担大 通行の障害になるものがある あるいは多い 緊急車両が進入できない 奥まっている 常時 車の交通量が多い 道路の擁壁が崩れる恐れがある 橋や歩道橋の状態 建物 街並みに関するもの 老朽化した建物 ( 特に木造 ) が道路沿いに立ち並ぶ ( 倒壊 ) 管理されていない空き家 ( 倒壊 ) 高層建物が道路際に立ち並んでいる ( 落下物 ) 外壁の窓ガラス ( 路上への落下 飛散 ) 起伏が多い街並み ( 周辺環境や状況がわかりにくい ) 木造建物が密集している ( 火災の延焼 ) 倒壊 転倒しそうな危険施設 高い 古い 損傷した塀 ( ブロック塀 石塀など重量塀 ) 不安定な工作物 ( 煙突 給水塔 大型アンテナ 広告塔 ) 自動販売機 危険物施設 出火の可能性が高い場所 石油類など危険物貯蔵施設の場所 LPG など貯蔵施設の場所 社会的影響 徒歩帰宅困難者が大量通行する場所 ( 会社 工場等が多い ) 高齢者のみの住居が多い 避難所周辺に危険性が高い ( 火災 建造物の倒壊 ) その他 みなさんの地域特有の問題を考えて下さい 災害情報の収集 伝達 安否確認 防災行政無線放送塔 屋外拡声器 ハンドマイク等の情報伝達に必要な資器材 消火に関するもの 消防署 消防団 区民消火隊 住民防災組織格納庫 消防水利 ( 消火栓 防火貯水槽 井戸など ) の位置と表示 街頭消火器 ( 地域配備消火器 ) の設置場所 管理状態 区所有か町会所有か 火災等からの避難に関するもの 一時集合場所 広さ 集合場所周辺の状態 ( 樹木 水の有無 ) 避難場所 広さ 出入口の状態 周辺の街並みの状態 地形 地盤の状態 公園や広場 避難は可能か ( オープンスペースとして役立つか ) 周辺状況 公園に火災を防ぐ樹木などあるか 救出 救護に関するもの 救出 救護活動に必要な資器材や医薬品等 資器材や燃料等を保有する地域の建設会社や自動車整備工場 カ ソリンスタント 金物店 薬局等 救急病院等の地域医療救護拠点位置とそこへの距離 要援護者を搬送するための担架やリヤカー等 避難生活に関するもの 避難所 福祉避難所等 建物の状態 周辺の道路条件 ( 避難 物資の搬入 ) 各種防災施設の整備状況 物資 資器材の備蓄状況 トイレ 飲料水 食料品 生活用水 ( 井戸 プール等 ) 備蓄物資 ( 住民防災組織格納庫 備蓄庫等 ) 位置 管理状態 周辺状況 風水害に関するもの 土のうステーション その他 みなさんの地域特有の問題を考えて下さい 11