2018 年 2 月 4 日 ( 日 ) 5 日 ( 月 ) 29 回 善行の勧めと信仰上の勧め 善行の勧めと信仰上の勧め ヘブル 13:1~17 1. はじめに (1) この手紙は ユダヤ教への回帰を考えていた第 2 世代のメシアニック ジューたちを励ますために書かれた 1 教理的学び 2 学んだ

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2017 年 10 月 8 日 ( 日 ) 9 日 ( 月 ) 15 回さらにすぐれた契約 さらにすぐれた契約 ヘブル 8:1~13 1. はじめに (1) この手紙が書かれた理由を再確認する 1 信仰が後退しつつあった第 2 世代のメシアニック ジューたちへの励まし (2) ユダヤ教の 3 つの柱

3 仲介者としての祭司たちが存在していた (2) 新約時代の状態 1すべての信者が まことの聖所に入ることができる * 天の聖所で 神の臨在の前に出ることができる 2これは 万人祭司の教えである 3 訳文の比較 こういうわけですから 兄弟たち 私たちは イエスの血によって 大胆にまことの聖所に入るこ

創世記5 創世記2章4節b~25

2013 年 3 月 24 日 ( 日 ) 25 日 ( 月 ) 52 回目 Ⅵ-054 八福の教え 八福の教え 054 マタ 5:3~12 ルカ 6:20~26 1. はじめに (1) 文脈の重要性 1 文脈を無視して 山上の垂訓のある言葉を取り出すことが余りにも多い 2イエスは 神の国の福音をも

創世記5 創世記2章4節b~25

2011 年 06 月 26 日 ( 日 ) 27 日 ( 月 )26 ローマ人への手紙 7:14~25 律法からの解放 (3) ロマ書 7 章クリスチャン 1. はじめに (1) 聖化 に関する 5 回目の学びである 1 最大の悲劇は 律法を行うことによって聖化を達成しようとすること 2この理解は

2011 年 07 月 17 日 ( 日 ) 18 日 ( 月 )29 ローマ人への手紙 8:12~17 聖化の力 ( 聖霊 )(3) 養子の霊 1. はじめに (1) 聖化 に関する 8 回目の学びである 最終回 1 最大の悲劇は 律法を行うことによって聖化を達成しようとすること 2この理解は ク

2017 年 7 月 2 日 ( 日 ) 3 日 ( 月 ) 1 回 ヘブル人への手紙のテーマ ヘブル人への手紙のテーマ ヘブル 1:1~3 1. はじめに (1) 著者 1いくつかの名が上げられてきた * パウロ * ルカ ( パウロがヘブル語で書いたものを ルカがギリシア語に翻訳した ) * バ

2017 年 8 月 13 日 ( 日 ) 14 日 ( 月 ) 7 回 第 2 の警告 (2) 第 2 の警告 (2) ヘブル 4:1~13 1. はじめに (1) この手紙が書かれた理由を再確認する 1 信仰が後退しつつあった第 2 世代のメシアニック ジューたちへの励まし 2 彼らは 迫害と誤

Heb 11:7 信仰によって ノアは まだ見ていない事がらについて神から警告を受けたとき 恐れかしこんで その家族の救いのために箱舟を造り その箱舟によって 世の罪を定め 信仰による義を相続する者となりました (1) ノアは 神から警告を受けた 1 創 6:17 Gen 6:17 わたしは今 いの

2012 年 1 月 22 日 ( 日 ) 23 日 ( 月 )54 ローマ人への手紙 15:4~13 希望から希望へ 1. はじめに (1) 文脈の確認 11~8 章が教理 29~11 章がイスラエルの救い 312~16 章が適用 (2)14:1~15:13 は 雑多な問題を扱っている 1 超道徳

(2) ロマ 7:1~6 の要約 1 律法の大原則 * 律法は 人に対して権限を持つ * 律法は 死んだ人には権限を持たない 2 結婚関係の例話 * 夫が生きている間は 結婚の律法によって制約されている * それを破れば 姦淫の女と呼ばれる * 夫が死ねば 結婚の律法から解放される * 再婚しても

* ユダヤ人の歴史家ヨセフスもまた同じような書き方をしている 5 テオピロは ルカの執筆活動を支援するパトロンであった可能性が高い 6 もしそうなら テオピロはローマ人クリスチャンであったと思われる (2)1~2 節は ルカの福音書の要約である 1 前の書 というのは ルカの福音書 のことである 2

2017 年 6 月 11 日 ( 日 ) 12 日 ( 月 ) 39 回 新しいエルサレムの特徴 ( 後半 ) 新しいエルサレムの特徴 ( 後半 ) 黙 22:1~5 1. はじめに (1) 旧約聖書の預言のハイライトは メシア的王国である 1 黙示 20 章は メシア的王国が千年で終わることを啓

2 イエスの戒めを守るなら イエスの愛に留まることになる (2) その教えを話した理由は 弟子たちが喜びに満たされるためである 1イエスは 自分が経験している喜びを弟子たちに与えようとしている 2イエスの喜びは 父なる神への従順 ( 喜ばせること ) によって生まれる 3ヘブ 12:2 Heb 12

2012 年 2 月 26 日 ( 日 ) 27 日 ( 月 )59 ローマ人への手紙総まとめ 総まとめ 1. はじめに (1) 執筆の意図 1 使徒としての使命 * 所々 かなり大胆に書いた (15:15) 2 使徒としての奉仕の原則 * 他人の土台の上に建てない (15:20) * これまで ロ

2013 年 3 月 10 日 ( 日 ) 11 日 ( 月 ) 51 回目 Ⅵ-054 山上の垂訓 山上の垂訓 054 マタ 5:1~2 ルカ 6:17~19 1. はじめに (1) 呼び名について 1マタ 5:1~8:1 は 通常 山上の垂訓 ( 説教 ) と呼ばれる 2しかし この名称は 説教

このメッセージは メシアの義とパリサイ人の義について学ぼうとするものである Ⅰ. 真の信仰者の特徴 (5:13~16) 1. 地の塩 (13 節 ) あなたがたは 地の塩です もし塩が塩けをなくしたら 何によって塩けをつけるのでしょう もう何の役にも立たず 外に捨てられて 人々に踏みつけられるだけで

2012 年 1 月 15 日 ( 日 ) 16 日 ( 月 )53 ローマ人への手紙 14:13~15:3 キリスト者の自由 1. はじめに (1) 文脈の確認 11~8 章が教理 29~11 章がイスラエルの救い 312~16 章が適用 (2)12 章は 基本的には教会内の行動についての勧めであ

2017 年 7 月 16 日 ( 日 ) 17 日 ( 月 ) 3 回 御使いに勝る御子 (2) 御使いに勝る御子 (2) ヘブル 2:1~9 1. はじめに (1) この手紙が書かれた理由を再確認する 1 信仰が後退しつつあった第 2 世代のメシアニック ジューたちへの励まし 2 彼らは 迫害と

2018 年 5 月 27 日 ( 日 ) 28 日 ( 月 ) 14 回 ペテロの第 2 のメッセージ (2) ペテロの第 2 のメッセージ (2) 使徒 3:17~26 1. はじめに (1) ペンテコステの日に教会が誕生した 1ペテロの第 1 回目のメッセージにより 3,000 人ほどの人たち

(3) まっすぐにしなさい 1 されば衰へたる手 弱りたる膝を強くし ( 文語訳 ) 2ギリシア語の アノルソオウ である 上げる まっすぐにする 強くする 3ルカ 13:13(18 年も病の霊につかれ 腰が曲がって 伸ばすことができない ) Luk 13:13 手を置かれると 女はたちどころに腰が

(1) 神殿の聖所と至聖所を分ける幕である 1 長さが約 18 メートル 厚さが約 10 センチ 2この幕の内側に入れたのは 大祭司だけである それも年に一度だけ 3 大祭司 アロンの家系 ケハテ氏族 レビ族 イスラエルの民 全人類 (2) この幕が 上から下まで真っ二つに裂けた 1 神の御手がこれ

1 それは キリストにのみ適用される御名である (2) 旧約聖書では 御使いたちは 神の子たち と呼ばれた Job 38:7 そのとき 明けの星々が共に喜び歌い / 神の子たちはみな喜び叫んだ 1 新約聖書では 信者が 神の子たち と呼ばれる ( ヨハ 11:52) 2しかし 御子 ( ヒュイオス

2011 年 10 月 16 日 ( 日 ) 17 日 ( 月 )42 ローマ人への手紙 11:25~36 拒否の解決 (3) イスラエルの救い 1. はじめに (1)10 月 13 日 ( 木 ) の日没から仮庵の祭りが始まった 1 第 7 の月の 15 日 満月 2 満月を眺めながら イスラエル

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Rev 7:1 この後 私は見た 四人の御使いが地の四隅に立って 地の四方の風を堅く押さえ 地にも海にもどんな木にも 吹きつけないようにしていた (1) この後 私は見た 1 物事の時間的流れではなく ヨハネが見た幻の順番を示している 2この幻は 神の裁きが迫っていることを示唆している 3 地の四方

2 奇跡 3 父 4 聖書 4. メッセージのゴール (1) イエスを誰だと言うか (2) イエスを信じる者の幸いとは何か このメッセージは イエスの業と主張について考えようとするものである Ⅰ. イエスと父は一体である (19~29 節 ) 1. 行動において まことに まことに あなたがたに告げ

神学総合演習・聖霊降臨後最終主日                  2005/11/16

2014 年 10 月 7 日 ( 火 ) 60 分で分かる創世記 60 分で分かる創世記 1. はじめに (1) 60 分で分かる〇〇 のシリーズを開始する 11 節 1 節の解説も重要であるが 鳥瞰図的な理解も必要である 2その場合重要なのは センス オブ プロポーション である (2) 創世記

聖書 : ピリピ 3:1~3 説教題 : 神の御霊による礼拝 日時 :2017 年 2 月 26 日 ( 朝拝 ) ピリピ人への手紙第 3 章に入ります この手紙は全部で 4 章からなっていますので 今日から後半部に入ることになります パウロは 最後に 私の兄弟たち と始めます この手紙はまだ半分ま

(1) 千年王国の最後に サタンが底知れぬ所から再び解き放たれる 1 その理由は 再び人類を試すためである 2 神は 人類がいかに堕落しているかを証明される (2) 千年王国にも罪は存在する 1 千年王国が始まった時点では 未信者は存在しない 2 千年王国では ほぼ理想に近いような生活環境が実現する

2017 年 9 月 10 日 ( 日 ) 11 日 ( 月 ) 11 回第 3 の警告 (3)- 励ましの言葉 - 第 3 の警告 (3) について学ぶ Ⅰ. 信者の救いに関する確信 (9~12 節 ) 1.9 節 Heb 6:9 だが 愛する人たち 私たちはこのように言いますが あなたがたについ

第二に 聖さを得るために 私たちはすべての人との平和を追い求めなければなりません 私たちの思いの内にある敵対心や闘争心などを放っておかず 平和的に生きるように努めなければなりません へブル書の著者は このことについて 非常に厳しく警告しています 私たちが神の聖さにあずかる者とならない限り 主を見るこ

2016 年 10 月 2 日 ( 日 ) 3 日 ( 月 ) 7 回 フィラデルフィアの教会 フィラデルフィアにある教会 黙 3:7~13 1. はじめに (1) 黙示録の 3 区分 1 黙 1:19 は 黙示録を 3 区分している Rev 1:19 そこで あなたの見た事 今ある事 この後に起こ

このメッセージは 父なる神について考えようとするものである Ⅰ. 聖書が使用する比喩的言葉 1. 神という言葉について (1) ヘブル語でエロヒム ( エル ) ギリシア語でセオス 1 普通名詞 神々を指す言葉である 2 日本語の神も 多くの神々を指す言葉である 3 聖書の神は どういう神かを示す必

Heb 11:23 信仰によって モーセは生まれてから 両親によって三か月の間隠されていました 彼らはその子の美しいのを見たからです 彼らは王の命令をも恐れませんでした (1) この節は モーセの信仰ではなく モーセの両親の信仰を記録している 1 彼らは その子の美しいのを見た * ギリシア語で ア

大阪インターナショナルチャーチ アリステア・マッケナ師 2015/6/28

牧会の祈り

牧会の祈り

2019 年 7 月 28 日 ( 日 ) 29 日 ( 月 ) 70 回 12 人の弟子たちの救い 12 人の弟子たちの救い 使徒 19:1~7 1. はじめに (1) 第三次伝道旅行が始まった 1 使 18:23~21:17( 紀元 53 年の春から 56 年の春 ) 2パウロは ひとりで出かけ

1.1 節 Rev 14:1 また私は見た 見よ 小羊がシオンの山の上に立っていた また小羊とともに十四万四千人の人たちがいて その額には小羊の名と 小羊の父の名とがしるしてあった (1) ヨハネは キリストの再臨後の状況を見ている 1 実際にキリストの再臨が起こるのは 19 章になってからである

2011年度 牧羊者 第Ⅳ巻

2010 年 4 月 18 日 ( 日 ) 19 日 ( 月 ) ハーベストフォーラム東京出エジプト記 19 出エジ 19 出エジプト記 14 章 15 節 ~15 章 21 節 紅海を渡る 1. 文脈の確認 (1) イスラエルの民は 430 年後にエジプトを脱出した (2) エジプト脱出の記録は

6ユダヤ人は 人種的 宗教的理由によって サマリヤ人を軽蔑した * ユダヤの格言 私の目が サマリヤ人を見ることがないように 7サマリヤ人も ユダヤ人を軽蔑し 敵対した * ユダヤ人がエルサレムから下ることは許したが 上ることは許さなかった 8 現代もサマリヤ人の子孫たちが存在している ( 千名以下

1 説 教 聖日礼拝 北浜チャーチ 黒田 禎一郎 2017 年 6 月 4 日 ( 日 ) 主 題 : すべてを感謝しましょう! テキスト :1コロサイ人への手紙 3 章 17 節 はじめに たった一度しかない人生 私たちはどのように生きているでしょうか? 生き方を知っている人は幸いです しかし 多

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2008 年 7 月 27 日 ( 日 ) 28 日 ( 月 ) ハーベストフォーラム東京創世記 8 創世記 8 創世記 3 章 14 節 ~24 節 アダム契約 イントロ : 1. 前回までの復習 (1) 創世記には 11 の区分 ( トルドット ) がある (2) 第 1のトルドットには 人類の

た 義認 の祝福を述べたものでしょうか しかしこの 1 節は 2 節の頭に なぜなら という言葉があるように 2 節と密接に関連しています ですから 2 節を見て行くことによって 1 節の意味を確かめることができます 2 節が述べていることは何でしょうか それは罪と死の原理からの解放です 私たちが

に住む者に私たちの血の復讐をなさらないのですか (1) ここで場面は 地から天に移行する 1 大患難時代を通して継続している状況の描写である (2) ヨハネは キリストに対する信仰のゆえに殉教の死を遂げた人々の幻を見た 1 彼らは 祭壇の下にいた 2 旧約時代のいけにえの血が祭壇の土台に注がれたこと

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Rev 17:2 地の王たちは この女と不品行を行い 地に住む人々も この女の不品行のぶどう酒に酔ったのです (1) 大淫婦と不品行 1 旧約聖書では 淫婦 は 偽の宗教 を象徴する言葉である 2 淫行 は 偶像礼拝を象徴する言葉である 霊的姦淫である * 通常は 真の神を信じると告白しながら 偶像

1:14 ことばは人となって 私たちの間に住まわれた 私たちはこの方の栄光を見た 父のみもとから来られた ひとり子としての栄光である この方は恵みとまことに満ちておられた 今日はこの後 神が人となってくださったことについて考えたいと思いますが まずこの聖句にある 住まわ れた について ご一緒に考え

は歯が痛くなるとズキンズキンとして何をしていても繰り返し襲って来る痛みに悩まされますが そのように 絶えず痛みがある と言わずにいられないような痛みを感じ続けていた 一体それはどんな悲しみ 痛みだったのでしょうか それが同胞ユダヤ人の不信仰に関することでした パウロがどんなに同胞 同国人のことを思っ

2016 年 12 月 10 日 ( 日 ) 11 日 ( 月 ) 16 回 ラッパの裁き 5 ラッパの裁き 5 黙 9:1~11 1. はじめに (1)6 章から 9 章までの流れ 16 章で 巻き物の封印が解かれる 最初の 6 つの封印 * ここから大患難時代が始まる 27 章は 挿入句である

(2) ケンクレヤにある教会に属していた 1コリントの南東 11 キロのところにある港町 2コリントの東の港としての役割を果たした アジア方面の交易のための港 * 西の港は カイオン 両港の間の距離は 8 キロ 3パウロは 第 2 回伝道旅行でここを訪れている 4 誓願が成就したのを記念して そこで

1イエスがバプテスマを受けたとき 天が開かれて聖霊が鳩のように下った 2ここでは 天が開かれて再臨のメシアが地に下ってこられる 3 黙 4:1 では ヨハネを招くために天が開かれた 4ここでは キリストが地に下るために天が開いた (2) 白い馬に乗った方 1ローマ軍の将軍は 白い馬に乗った 2 再臨

2. アウトライン (1) 過去の回顧 (1~4 章 ) (2) 律法の解説 (5~26 章 ) (3) 未来の展望 (27~30 章 ) (4) 指導者の交代 (31~34 章 ) 3. 結論 (1) 律法の本質 (2) イスラエルの将来 (3) 申命記とイエスの教え 申命記を通して イエスの教え

イエスさまの公的な活動は 2 年から 3 年と言われます その短い時間の中で人々に与えた影響は 考えられないほど大きいものでした ここに今日 わたしたちが集まって礼拝しているのも そのせいです けれどもその 2 年ないし 3 年のイエスさまの活動はずっと順調であったわけではありません イエスを愛し慕

としたこと それに対してイエスは 今は 止めないでほしい 正しい ことをすべて行うのは 我々にふさわしいことです ( マタイ 3 15) と 言って ヨハネから洗礼をお受けになったと伝えています しかしマルコ福音書は そういうことは何も伝えていません イエス は ユダヤの全地方から集まって来た大勢の

に知恵と英知と知識とあらゆる仕事において 神の霊を満たした (2~3 節 ) (1) ユダ部族のフル その子ウリ その子ベツァルエル 1フルとはモーセの手を両側から支えた 2 人のうちのひとり ( 出 17 章 ) 2フルの孫がベツァルエルである (2) 神の霊を満たした 1 知恵 (wisdom)

2017 年 2 月 5 日 ( 日 ) 6 日 ( 月 ) 22 回 イスラエルに対する戦い (2) イスラエルに対する戦い (2) 黙 12:7~17 1. はじめに (1) キリストの再臨の前に何が起こるかを見ている 110 章 ~14 章は 挿入箇所である * 物語の進展はなく 状況の説明が

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2012 年 7 月 1 日 ( 日 ) 2 日 ( 月 ) 17 回目 Ⅴ-020~021 バプテスマのヨハネの登場 バプテスマのヨハネの登場 ルカ 3:1~2 マコ 1:2~6 1. はじめに (1) 文脈の確認 1バプテスマのヨハネの誕生 2イエスの誕生 3イエスの幼少期 (2) 今日の箇所は

2010 年 2 月 21 日 ( 日 ) 22 日 ( 月 ) ハーベストフォーラム東京出エジプト記 13 出エジ 13 出エジプト記 9 章 13 節 ~10 章 29 節 最後の 3 つの災い 1. 文脈の確認 (1) エジプトに主からの 10 の災いが下る (2)10 の災いの記述は 考え抜

(1) 獣の形状 (1~2 節 ) (2) 獣の復活 (3~4 節 ) (3) 獣の支配 (5~8 節 ) (4) 励ましのことば (9~10 節 ) 3. 結論 : 反キリストはキリストの真似をする 反キリストの働きについて学ぶ Ⅰ. 獣の形状 (1~2 節 ) 1.1 節 Rev 13:1 また

Ⅱ. 信仰生活の再建 : エズラの指導 (7~10 章 ) 1. エルサレムに到着するエズラ (7~8 章 ) 2. 民の罪を告白するエズラ (9 章 ) 3. 国を清めるエズラ (10 章 ) 結論 : 私たちへの適用 1. 悔い改めの力 2. みことばの力 エズラ記を通して リバイバルの原則につ

Rev 11:19 それから 天にある 神の神殿が開かれた 神殿の中に 契約の箱が見えた また いなずま 声 雷鳴 地震が起こり 大きな雹が降った 1これは 鉢の裁きが始まる前の天の神殿の状況描写である 2 默 15:1 は それを引き継いでいる (2) 天にもう一つの巨大な驚くべきしるしを見た 1

良いこと となります ともするとクリスチャンは こう考えやすいかもしれません 私は人がどう考えるかは気にしない 神がどう思われるかだけを心に留める と 確かにそこに真理はあるのですが そのあまり 人々がどう考えるかを顧慮しない傍若無人な態度を取るのが良いのではありません パウロはここで 人々がどう見

牧会の祈り

よと言っておられます あなたが思っているような安定した生活を送ることはできない 心地よい生活ではない 狐や空の鳥以下の生活であると なぜイエス様ともあろう大先生の生活がこういうものなのでしょう その答えは一言で言えば 私たちのため ということです マルコの福音書 10 章 45 節 : 人の子も 仕

B2 神はどのようなお方か 1Chro.29:10-12 Dt.10:12-13 Ps.95:1-7 B3 イエス キリストはどのようなお方か John.14:8-10 Mk.6:31-56 John.10:30-33 Heb.2: John.4:2-3 2John.7-10 B4 三位

Ⅰ. 管理人の不正の発覚 (1~2 節 ) 1.1 節 a Luk 16:1 イエスは 弟子たちにも こういう話をされた (1) イエスは 弟子たちに話している 1これは 弟子訓練のためのたとえ話である 2 聴衆が誰かを判断することが たとえ話の解釈のために重要である (2) その周りで パリサイ人

4 伝承によれば 彼はクレテ島のゴルティナで監督となり 94 歳で召されたと言われています では 今日は発信人であるパウロと 受信人であるテトスから学びたいと思います 発信人であるパウロはどのような教訓を与えているか また受信人であるテトスがどういう信仰を送ったか大切なポイント 1. 発信人パウロ

ヘブル人への手紙1章

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で宣教していると非難されないように そういう恐れがあるところでは一切 献金を受 けませんでしたが ピリピ教会との間にその心配はなかったのです このことから見て も いかにパウロと良好な関係にあった教会だったかが分かります さてパウロはこの手紙の執筆時 どこにいたのでしょう この手紙から分かることは

子たちも オリーブ山から神殿を眺めて これはまあ 何とみごとな石でしょう 何とすばらしい建物でしょう ( マルコ 13:1) と感嘆の声を挙げました しかし イエス様は この大きな建物を見ているのですか 石がくずされずに 積まれたままで残ることは決してありません ( マルコ 13:2) と言われたの

マタイ 25 章 14 節 各自に任された財産 1A 神より与えられている財産 1B 創造の源 2B 信仰の量り 2A 清算の時 1B 永遠の報い 2B 報酬の時 3A 求められていること 1B 心のはかりごと 2B 自分の行程 3B 小さな事への忠実 4B 信じる事 本文 マタイによる福音書 25

2008 年 7 月 13 日 ( 日 ) 14 日 ( 月 ) ハーベストフォーラム東京創世記 6 創世記 6 創世記 2 章 4 節 b~25 エデンの園に置かれた人 イントロ : 1. 前回の復習 : ここまでで創造の 7 日間について学んだ (1) カオスからの創造であった (2) 神は 6

* ダニエル書 3 捕囚期後 (3) * ハガイ書 * ゼカリヤ書 * マラキ書 (5) 預言者たちが語ったメッセージの要約 1 神の主権と聖なるご性質 2 契約の民イスラエルの不従順の罪 3 悔い改めへの招き 4 迫り来る神の裁きと捕囚 5イスラエルの民を攻撃する周辺国への裁き 6 捕囚からのレム

イゼベルという女は 商売繁盛のために信仰を妥協するよう しきりに教会の人々に勧めました では これらの背景を踏まえて 学びに入りましょう 今日の聖書個所には 大切なポイントが 5 つあります 1. イエスの描写 (18 節 ) ここでイエスは 燃える炎のような目と光り輝くしんちゅうのような足のお方だ

出エジプト記 25 章 主の語られる聖所 1A 幕屋のための奉納物 1-9 2A 聖所の祭具 B 至聖所 C 契約の箱 C 宥めの蓋 B 聖所 C パンの机 C 燭台 本文 出エジプト記 25 章を開いて

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な声で私に呼びかけるのが聞こえたあの初めの声が言った ここに上れ この後 必ず起こる事をあなたに示そう (1) ヨハネは 7 つの教会への手紙の啓示を聞いた後 天の御座の幻を見た 1 その後 私は見た とは 時間の流れを示す言葉である (2) 招きの言葉がかかった 1 一つの開いた門があった * ヨ

ヘブル人への手紙 11 章 1-16 節 信仰とは 1A 信仰のあかし 1-7 1B 信仰の説明 1-3 1C 望んでいることがらの実体 1 2C 称賛 2 3C 神の創造 3 2B 信仰の足跡 4-7 1C アベル - 良いささげ物 4 2C エノク - 神を喜ばす歩み 5-6 3C ノア - 神


(1) 処 女 降 誕 (2)イエスの 歴 史 性 (3) 福 音 の 3 要 素 (4)イエスの 死 後 の 状 態 (5) 昇 天 (6) 再 臨 * 今 回 は (4)イエスの 死 後 の 状 態 を 取 り 上 げる * 死 んでから 復 活 までの 3 日 間 をどのように 過 ごされたの

大阪インターナショナルチャーチ ダン・ペリー師 2015/8/9

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いでしょう (1)2 重の質問 1 弟子たちは いくつかのたとえ話とその解き明かしを聞いてきた 2ここでイエスは 弟子たちに考えるチャンスを与えている 3 弟子たちは 奥義としての王国 の性質について考え始める (2) イエスのたとえ話は 弟子たちが想像したものとは大いに異なる 1 種のたとえでは

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(1) イゼベル 彼にとっては ネバテの子ヤロブアムの罪のうちを歩むことは軽いことであった それどころか彼は シドン人の王エテバアルの娘イゼベルを妻にめとり 行ってバアルに仕え それを拝んだ (1 列 16:31) 1オムリの子アハブは イゼベルと結婚し バアル礼拝をイスラエルに導入した 2 預言者

一 マリヤへの恵みある教会に 何かというと 恵まれた女よ おめでとう と言う人がいました 女性のための聖書のクラスで 誰かが正しい答えを言ったら 恵まれた女よ おめでとう 感謝なことの証しをしたら 恵まれた女よ おめでとう 誰かが牧師に祈ってもらっている姿を見たら 恵まれた女よ おめでとう 彼女はい

らしめ ということばが使われています 箴言 13:24 むちを控える者はその子を憎む者である 子を愛する者はつとめてこれを懲らしめる また箴言 22:15 愚かさは子どもの心につながれている 懲らしめの杖がこれを断ち切る また申命記 8:5 あなたは 人がその子を訓練するように あなたの神 主 があ

のはよいものの 何か別のことを行なっているようで結局 同じところに行き着くことがあります 思い出すと 私は高校生の時に勉強に行き詰まりました それで落ち込むことが多くなったのですが 主の憐れみで 推薦入試で 大学に早めに入学できたのです それで私は思いました これで やり直そう 大学生になったのだか

sermon

裁きます けれども 実は自分たち自身も その基準には到達できていないのです これが偽善の始まりです 律法主義に陥ると 相手をこき下ろし けれども こき下ろしている基準に自分自身が満ちていないことが起こります 高らかに主張している人ほど 実はその教えを行なっていないという問題が起こるのです パウロは

2 イエスは大胆に わたしは道です と言われました イエスが歩まれた道です イエスが示された道です 正しく この人を見よ! です それが聖書の教えです 私たちはこの一年間 幸いなみ言葉を心に覚えて進みたいと願います 今日は この年間聖句から次の2 点を考えてみましょう 大切なポイント 1. 勝利者イ

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善行の勧めと信仰上の勧め ヘブル 13:1~17 1. はじめに (1) この手紙は ユダヤ教への回帰を考えていた第 2 世代のメシアニック ジューたちを励ますために書かれた 1 教理的学び 2 学んだことの適用 (10:19~13:25) 4この箇所は 適用の最後の部分に当たる 2. アウトライン (1) 善行の勧め (1~6 節 ) 1 兄弟愛 (1 節 ) 2 旅人のもてなし (2 節 ) 3 牢にいる人々の訪問 (3 節 a) 4 苦しめられている人々への憐れみ (3 節 b) 5 結婚への敬意 (4 節 ) 6 満ち足りる心 (5~6 節 ) (2) 信仰上の勧め (7~17 節 ) 1 過去の指導者たちを思い出せ (7~8 節 ) 2 異なった教えに惑わされるな (9~10 節 ) 3 宿営の外に出よう (11~14 節 ) 4 神に喜ばれるいけにえを捧げよ (15~16 節 ) 5 現在の指導者たちに従え (17 節 ) 結論 :2 つの重要な勧め (1) 宿営の外に出よう (11~14 節 ) (2) 神に喜ばれるいけにえを捧げよ (15~16 節 ) 信者が歩むべき道について学ぶ Ⅰ. 善行の勧め (1~6 節 ) 1. 兄弟愛 (1 節 ) Heb 13:1 兄弟愛をいつも持っていなさい (1) 先ず愛が先頭に来る 1

1 兄弟愛を続けなさい ( 口語訳 ) 2 信者は 互いに対して神の家族という意識を持つべきである 31 ヨハ 3:18 1Jn 3:18 子どもたちよ 私たちは ことばや口先だけで愛することをせず 行いと真実をもって愛そうではありませんか 4 兄弟愛を続けることは 背教に対する最大の防御である *(ILL) 神を恐れる人とともに歩め 2. 旅人のもてなし (2 節 ) Heb 13:2 旅人をもてなすことを忘れてはいけません こうして ある人々は御使いたちを それとは知らずにもてなしました (1) 当時は 旅人をもてなすことが信者の重要な義務であった 1これは 信者同士の間における兄弟愛の表現である 2ヘブル書の文脈では 特に迫害を逃れている信者が想定されている 3 彼らは 食物と水 そして安全な隠場を必要としていた 4その彼らを匿うことは 主人にとっては危険なことであった (ILL) ユダヤ人をかくまった 罪で逮捕されたコリー テン ブーム (2) 御使いたちを それとは知らずにもてなしました 1 創 18 章のアブラハムの体験 2 彼は 3 人の旅人をもてなした 2 人は天使で 1 人は 主 であった 3 天使でなくても 旅人は宿泊した家に大きな祝福をもたらす可能性がある 3. 牢にいる人々の訪問 (3 節 a) Heb 13:3a 牢につながれている人々を 自分も牢にいる気持ちで思いやり (1) 投獄された兄弟たちへの配慮 1 彼らは キリストへの信仰のゆえに投獄されていた 2 当時投獄は 罰そのものではなく 罰が決まるまでの一時的処置であった 3 彼らは 衣服 食事 読み物 励ましなどを外部から与えられる必要があった 4 牢を訪問する者は 共犯者と見なされる危険を冒すことになる 5しかし訪問者には 投獄されている者をキリストと見なす信仰があった 4. 苦しめられている人々への憐れみ (3 節 b) Heb 13:3b また 自分も肉体を持っているのですから 苦しめられている人々を思いやりな さい 2

(1) 苦しめられている人々 1 信仰のゆえに迫害に会っている信者たちのことである 2 彼らに対する思いやりを常に持つべきである (2) 自分も肉体を持っているのですから 1 あなたがたも 同じ苦しみを経験してきたのだから 2 まだそのような苦しみの経験がない者でも 将来苦しみに会う可能性はある 5. 結婚への敬意 (4 節 ) Heb 13:4 結婚がすべての人に尊ばれるようにしなさい 寝床を汚してはいけません なぜなら 神は不品行な者と姦淫を行う者とをさばかれるからです (1) 結婚を尊びなさい 1 結婚は 人類の堕落の前に神が造られた制度である 2 寝床 は性的交わりの婉曲語である (2) 著者は ギリシア ローマ的習慣や価値観を排除し 神の価値観を伝えている 1ギリシア ローマ的習慣 * 男性の性的不道徳が蔓延していた * 売春 ホモセクシャル 幼児愛など * 結婚までの時期における女奴隷との性行は ギリシア文化では一般的 2 著者は 神の価値観を教えている * 神は不品行な者と姦淫を行う者とをさばかれるからです * 裁きは 地上的なものであり 死後のものでもある * 信仰による赦しを得ていなければ 恐ろしい結果が待っている 6. 満ち足りる心 (5~6 節 ) (1)5 節 Heb 13:5 金銭を愛する生活をしてはいけません いま持っているもので満足しなさい 主ご自身がこう言われるのです わたしは決してあなたを離れず また あなたを捨てない 1 裕福な者は 財産を誇る 2ユダヤ教に固執する者たちは 神殿 祭司 いけにえなどを誇る 3 真の信者は いま持っているもので満足する 4 真の信者は 神との平和を持っている 5 申 31:6 Deu 31:6 強くあれ 雄々しくあれ 彼らを恐れてはならない おののいてはならない あな 3

たの神 主 ご自身が あなたとともに進まれるからだ 主はあなたを見放さず あなたを見 捨てない (2)6 節 Heb 13:6 そこで 私たちは確信に満ちてこう言います / 主は私の助け手です 私は恐れません / 人間が 私に対して何ができましょう 1これは 詩 118:6 からの引用である 2これは 真の信者の告白である Ⅱ. 信仰上の勧め (7~17 節 ) 1. 過去の指導者たちを思い出せ (7~8 節 ) (1) 過去の指導者たちが良い手本となる Heb 13:7 神のみことばをあなたがたに話した指導者たちのことを 思い出しなさい 彼らの生活の結末をよく見て その信仰にならいなさい 1 彼らは 神のみことばを語った 2 彼らは ユダヤ教に戻ることなく 最後まで信仰を貫いた 3 恐らく 殉教の死を遂げた者たちもいたことであろう (2) 彼らは死んだが 彼らが伝えたイエス キリストは いつもともにいる (8 節 ) Heb 13:8 イエス キリストは きのうもきょうも いつまでも 同じです 1 イエス キリストは きのうも今日も また永遠に変わることのない方です ( 新共同訳 ) 2 読者が信じたイエス キリストは 永遠に変わることがない 2. 異なった教えに惑わされるな (9~10 節 ) (1)9 節 Heb 13:9 さまざまの異なった教えによって迷わされてはなりません 食物によってではなく 恵みによって心を強めるのは良いことです 食物に気を取られた者は益を得ませんでした 1これは 律法主義という誤った教えに対する警告である 2ユダヤ主義者たちは 外面にこだわった * いけにえ 清めの儀式 食物規定など 3 神が喜ばれる聖さは 外面を整えることによって得られるものではない 4それは 恵みによって内面に生まれ 成長するものである 5 食物規定にこだわった者たちは 神の恵みを体験することがなかった 4

(2)10 節 Heb 13:10 私たちには一つの祭壇があります 幕屋で仕える者たちには この祭壇から食べる権利がありません 1 私たちには一つの祭壇があります 2これは 外面を誇るユダヤ教への反論である 3 私たちが持っている祭壇とは 外面的なものではなく キリストご自身である * キリストから すべての祝福が流れ出てくる * 私たちは 信仰によってその祝福を味わうのである 4レビ的祭儀と関係している者たちは この祝福に与る権利がない * 彼らは 行いによる原理に固執し 恵みによる原理を拒否している 3. 宿営の外に出よう (11~14 節 ) (1)11~12 節 Heb 13:11 動物の血は 罪のための供え物として 大祭司によって聖所の中まで持って行かれますが からだは宿営の外で焼かれるからです Heb 13:12 ですから イエスも ご自分の血によって民を聖なるものとするために 門の外で苦しみを受けられました 1レビ 4:11~12 Lev 4:11 ただし その雄牛の皮と その肉の全部 さらにその頭と足 それにその内臓と汚物 Lev 4:12 その雄牛の全部を 宿営の外のきよい所 すなわち灰捨て場に運び出し たきぎの火で焼くこと これは灰捨て場で焼かなければならない 2レビ記のいけにえは キリストの型である 3いけにえの血は 聖所の中に運ばれるが からだは宿営の外で焼かれる 4キリストの血は 信じる者を聖なる者とした 5キリスト自身は 門の外で苦しみを受けた (2)13~14 節 Heb 13:13 ですから 私たちは キリストのはずかしめを身に負って 宿営の外に出て みもとに行こうではありませんか Heb 13:14 私たちは この地上に永遠の都を持っているのではなく むしろ後に来ようとしている都を求めているのです 1 適用 : それゆえ 読者たちもユダヤ教という宿営を出るべきである 2キリストを信じるとは キリストのはずかしめを自らのものとすることである 5

3 ユダヤ教に固執する者たちは 地上のエルサレムを重視した 4 真の信仰者たちは 天のエルサレムを求めるべきである 4. 神に喜ばれるいけにえを捧げよ (15~16 節 ) Heb 13:15 ですから 私たちはキリストを通して 賛美のいけにえ すなわち御名をたたえるくちびるの果実を 神に絶えずささげようではありませんか Heb 13:16 善を行うことと 持ち物を人に分けることとを怠ってはいけません 神はこのようないけにえを喜ばれるからです (1) 新約聖書では 全ての信者は祭司である 11 ペテ 2:5 1Pe 2:5 あなたがたも生ける石として 霊の家に築き上げられなさい そして 聖なる祭司として イエス キリストを通して 神に喜ばれる霊のいけにえをささげなさい 21 ペテ 2:9 1Pe 2:9 しかし あなたがたは 選ばれた種族 王である祭司 聖なる国民 神の所有とされた民です それは あなたがたを やみの中から ご自分の驚くべき光の中に招いてくださった方のすばらしいみわざを あなたがたが宣べ伝えるためなのです 3 信者は 祭司としていけにえを捧げる 5. 現在の指導者たちに従え (17 節 ) Heb 13:17 あなたがたの指導者たちの言うことを聞き また服従しなさい この人々は神に弁明する者であって あなたがたのたましいのために見張りをしているのです ですから この人たちが喜んでそのことをし 嘆いてすることにならないようにしなさい そうでないと あなたがたの益にならないからです (1) 過去の指導者たち (7 節 ) を思い出すことと現在の指導者への従順 1これは 地域教会の長老たちであろう 彼らには権威が付与されている 2 信者は 彼らに従うべきである 3 彼らは 大牧者の下にあって 信者のたましいの見張りをしている 4 彼らは 神の前で説明責任を負わされている 5 信徒は 指導者が神の命令に忠実に働いているかどうか吟味する必要がある (2) 彼らの奉仕には 2 つの異なった結果がともなう 1 喜んで奉仕をする 信徒が霊的成長している 2 嘆いて奉仕をする 信徒が霊的に成長しない 6

結論 :2 つの重要な勧め 1. 宿営の外に出よう (11~14 節 ) (1) レビ的いけにえ vs. キリスト 1からだは宿営の外で焼かれた vs. キリストは町の外で十字架にかかられた (2) 読者への適用 1それゆえ ユダヤ教の宿営から出て キリストとともに苦しむべきである (3) 現代の信者への適用 1 世俗的社会とその価値観からの分離 2 形式的キリスト教会と非聖書的教えからの分離 * 業による救い * 儀式や礼典による救い * 形式や見かけを誇り キリストがそこにいない教会 3キリストがそこにいないなら キリストがおられる所に行くべきである 2. 神に喜ばれるいけにえを捧げよ (15~16 節 ) (1) 自分自身をいけにえとして捧げる 1ロマ 12:1 Rom 12:1 そういうわけですから 兄弟たち 私は 神のあわれみのゆえに あなたがたにお願いします あなたがたのからだを 神に受け入れられる 聖い 生きた供え物としてささげなさい それこそ あなたがたの霊的な礼拝です (2) 賛美のいけにえを捧げる Heb 13:15 ですから 私たちはキリストを通して 賛美のいけにえ すなわち御名をたたえるくちびるの果実を 神に絶えずささげようではありませんか 1キリストを通して 父なる神に捧げる * すべての賛美は キリストを通して父なる神に届く * それゆえ すべての誤りは正される 2 賛美のいけにえとは 御名をたたえるくちびるの果実である * 贖われた聖徒たちのくちびるから出る賛美だけが 神に受け入れられる (3) 持ち物をいけにえとして捧げる Heb 13:16 善を行うことと 持ち物を人に分けることとを怠ってはいけません 神はこのようないけにえを喜ばれるからです 1 自分のために蓄えるのとは正反対の行為である 7