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蚊を介した感染経路以外にも 性交渉によって男性から女性 男性から男性に感染したと思われる症例も報告されていますが 症例の大半は蚊の刺咬による感染例であり 性交渉による感染例は全体のうちの一部であると考えられています しかし 回復から 2 ヵ月経過した患者の精液からもジカウイルスが検出されたという報告

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なくて 脳以外の場所で起きている感染が 例えばサイトカインやケモカイン 酸化ストレスなどによって間接的に脳の障害を起こすもの これにはインフルエンザ脳症やH HV-6による脳症などが含まれます 三つ目には 例えば感染の後 自己免疫によって起きてくる 感染後の自己免疫性の脳症 脳炎がありますが これは

緑膿菌 Pseudomonas aeruginosa グラム陰性桿菌 ブドウ糖非発酵 緑色色素産生 水まわりなど生活環境中に広く常在 腸内に常在する人も30%くらい ペニシリンやセファゾリンなどの第一世代セフェム 薬に自然耐性 テトラサイクリン系やマクロライド系抗生物質など の抗菌薬にも耐性を示す傾

Press Release 平成 29 年 11 月 27 日 照会先 医薬 生活衛生局医薬安全対策課安全使用推進室長江野英夫 ( 内線 :2755) 課長補佐大井恒宏 ( 内線 :2748) ( 代表 )03(5253)1111 ( 直通 )03(3595)2435 報道関係者各位 小児 未成年者

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も 医療関連施設という集団の中での免疫の度合いを高めることを基本的な目標として 書かれています 医療関係者に対するワクチン接種の考え方 この後は 医療関係者に対するワクチン接種の基本的な考え方について ワクチン毎 に分けて述べていこうと思います 1)B 型肝炎ワクチンまず B 型肝炎ワクチンについて

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2009年8月17日

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第14巻第27号[宮崎県第27週(7/2~7/8)全国第26週(6/25~7/1)]               平成24年7月12日


Transcription:

第 4 回 羽島市民病院 市民公開セミナー

テーマ : インフルエンザ 平成 21 年 1 月 14 日 小児科大宮史朗

インフルエンザ (Influenza) とはる インフルエンザウイルスによる急性感染 症の一種で流行性感冒 ( りゅうこうせい かんぼう ) 流感ともいう 発病すると 高熱 筋肉痛などを伴う風 邪のような症状が現れる ごくまれに急性脳症や二次感染により 死亡することもある

全国のインフルエンザ発生状況 (2008.12 月第 51 週 )

過去 10 年間の定点あたりインフルエンザ発生状況 (2008 第 51 週まで )

日本などの温帯では冬期に毎年のように流行する 11 月下旬から12 月上旬頃に最初の発生 12 月下旬に小ピークがみられ 学校が冬休みの間は小康状態で経過する翌年の1~3 月頃にピークを迎えて4 5 月には流行は収まるパターンを繰り返している

インフルエンザの流行の歴史 インフルエンザは紀元前から度々大きな流行を繰り返し 人類を脅かしてきた 1876 年コッホの炭疽菌の発見以降 さまざまな感染症の病原体が発見されていった 1892 年北里柴三郎らがインフルエンザの患者の気道から病原体の候補となる細菌を分離し インフルエンザ菌と名付けたが 原因とは証明されなかった 当時はウイルス自体が認知されていなかった

1918 年 ~1919 年スペインかぜ流行感染者数は6 億人 死者 4000~5000 万人にのぼる世界的な大流行 1933 年 Smithらがフェレットにヒトのインフルエンザと同様の症状を発現させることに成功この実験でインフルエンザの病原体がウイルスであることが明らかになった インフルエンザウイルスと命名 ( 後に A 型インフルエンザウイルス )

1940 年従来とは異なるウイルスを分離 B 型インフルエンザウイルスと命名後に スペインかぜの病原体が H1N1 亜型のA 型インフルエンザウイルスと判明 1946 年 A,B 型と異なるウイルスを分離 1950 年病原性が証明 C 型インフルエンザウイルスと命名 1957 年アジアかぜが世界的に大流行 H2N2 亜型に属する新型ウイルスと判明

1968 年香港かぜが世界的に大流行 H3N2 亜型に属する新型ウイルス 1972 年 ソ連かぜが流行 現在に至るスペインかぜと同じH1N1 亜型に属する 1997 年 H5N1 亜型という新型の高病原性インフルエンザウイルスがトリから人に感染して死者が発生したしかし 人の間の感染力が弱く大流行には至らなかった

2001 年 H1N2 亜型のウイルスの流行を確認 ( 大流行にはならず ) 1972 年以降 H1N1とH3N2が毎年流行数年から数十年ごとに新型のヒトインフルエンザの出現とその新型ウイルスのパンデミック ( 大流行 ) が起こっている毒性の強い場合は多数の死者が出る状況となる危険あり

A 型インフルエンサ ウイルスの電子顕微鏡像

A 型インフルエンザウイルスの構造 ウイルス粒子の表面に多数のスパイクを認めるヘマグルチニン ( 赤血球凝集素 HA または H:haemagglutinin) ノイラミニダーゼ (NA または N:neuraminidaze) という糖蛋白

今まで発見された主な A 型インフルエンザウイルス H1N1 スペインかぜ H2N2 アジアかぜ H3N2/Hong Kong 香港カゼ H1N1/USSR ソ連かぜ H1N2 * H5N1 高病原性トリインフルエンザ 現在 A 型 H3N2 A 香港 H1N1 ソ連 B 型 3 種類が世界中で共通した流行株

インフルエンザピラミッド

インフルエンザは毎年冬季に流行を繰り返す人口の 5~10% が罹る日本では約 600 万 ~1200 万人の患者死亡者の大多数は高齢者が占め数千 ~ 数万人 ( 大きな流行時には ) が死亡小児では死亡例はまれ数千人から数万人の小児がインフルエンザの感染により入院していると推定 流行が大きいと冬季の小児科の主要な入院原因となることがある

インフルエンザによる死亡者数 ( 超過死亡 )

インフルエンザの感染経路 インフルエンザにかかっている人のくしゃみや咳を至近距離で顔などに浴びると大量のウイルスをもらうことになる 微小なウイルス粒子は混雑した街中や電車の中などで空中に浮遊している ウイルスはすぐには消えず 数時間は漂っている それを吸い込んで感染する 乳幼児は 室内外のいろいろなものを触り 手をなめるため感染経路の大半は接触感染である

インフルエンザウイルスの潜伏期 鼻やのどの粘膜に付着したインフルエンザウイルスは 約 20 分で細胞の中に入り込み感染を拡げていく 1 個のウイルスが24 時間後には100 万個に非常に早く増殖するインフルエンザウイルスに感染して症状が出るまでに平均 2 日かかる

インフルエンザの潜伏期は短い 24 時間 ~48 時間で発症インフルエンザウイルスは咽頭から 発病後 3~5 日間は分離検出される乳幼児では 1 週間以上ウイルスが排出されることがある. その間は感染を受ける危険性があり注意が必要 * インフルエンザは第 2 種学校伝染病に指定インフルエンザにかかった生徒は解熱後 2 日まで出席停止

インフルエンザの症状 (1) 突然の 38~39 を超える発熱 ( 高熱 ) 咽頭痛 頭痛 関節痛 四肢の筋肉痛 倦怠感などの全身症状が強い 2~3 日で解熱し 鼻汁 鼻漏 咳嗽など呼吸器症状が目立ってくる

インフルエンザの症状 (2) 例年 11 月 ~4 月の流行期にこれらの症状が見られた場合 インフルエンザの可能性が高い 嘔吐 下痢などの急性胃腸炎症状は少ない 完全な回復には1~2 週間を要する 高齢者や心臓 肺に基礎疾患を有するハイリスク患者では細菌性肺炎を合併することが多く 入院や死亡の原因となる

インフルエンザとかぜの違い (1) 伝染性 ( 家族的発生 ) 発病 インフルエンサ かぜ 大 罹病率 20~40% 強くない 急徐々 初発症状 熱および熱型 ( 期間 ) 悪寒 頭痛 38~40 しばしば二峰性 3~4 日間 鼻咽頭の乾燥感くしゃみ ないか 微熱 全身痛 筋肉痛 関節痛 倦怠感重病感鼻症状咽頭咳 強い軽い ( 頭痛のみのことも ) 強い 軽い あり なし 後期に著しい 初期より 充血 時に扁桃腫脹 強い やや充血 ない あるいは軽い

インフルエンザとかぜの違い (2) インフルエンサ かぜ 眼球結膜 充血 ない 合併症 多彩 まれ 流行期間 短期で終わる 長引き 散発する 経過 単純型で短い やや長引く 経過後免疫あり 3~4ヶ月 短期 病原 インフルエンサ ウイルス A B ライノ アテ ノ コロナ RS ハ ラインフルエンサ インフルエンサ C

インフルエンザの合併症 中耳炎 : 小児に多い 肺炎 : 小児と高齢者に多い 脳炎 脳症 : 小児 熱性けいれん : 小児 慢性疾患の悪化 : 小児 成人 心筋炎 : 小児 成人 クルーフ : 小児 筋炎 : 小児 その他

インフルエンザ脳症 日本では幼児にインフルエンザに伴った脳炎 脳症が多発している 欧米では多発の報告は見られない 毎年全国で 200~300 名の子供が罹患 死亡率 30% 後遺症発生者 30% と推定 5 歳以下の子供が全体の約 85% を占める乳幼児の疾患 患児では咽頭からインフルエンザウイルスが分離されるが 脳脊髄液からは陰性で 原因は明らかではない

インフルエンザ脳症 発熱からわずか数時間から 2 日ほどの短時間に けいれん 異常行動 意識障害 やがて昏睡状態となり どんどん悪くなっていき命を落とす経過をたどる 助かっても重大な後遺症を残す 早期の診断 治療高次救急救命センター 回復後のリハビリテーションが重要

インフルエンサ 脳症の病型分類

インフルエンザ診断のための検査 確定診断ウイルスの分離が基本 ( 当日に結果でない ) 血清抗体価の上昇 ( ペア血清 ) 2 週間以上 RT-PCR 法インフルエンサ ウイルスの遺伝子を検出する設備手間 費用の面で実用的でない 迅速診断キット主流インフルエンサ ウイルスの抗原を検出操作が簡単 判定時間が短いイムノクロマトグラフィ

インフルエンザ迅速診断キットの感度 ウイルス培養の結果と比較した感度 90% 以上 1. 小児と大人を比べた場合 小児の感度が高い 2. 鼻腔吸引液 > 鼻腔スワフ > 咽頭スワフ の順 3. 発症からの時間が短いと感度が下がる小児では発症後 6 時間までの感度 A 型 64.3% B 型 71.4% 7 時間から 12 時間では A 型 90.6% B 型 83.3% 迅速診断キット陽性インフルエンザといえる 陰性の場合早すぎると陰性でも絶対に違うとはいえない 場合により再検の必要性あり

インフルエンザの治療 一般的な注意単なるかぜだと軽く考えずに 早めに医療機関を受診してアドバイスを受ける安静にして 出来るだけ休養をとる 特に睡眠を十分にとることが大切水分を十分に補給する 飲みたいものでよい 感染しやすいので マスクを着用し また 無理して学校や職場に行かない 対症療法 抗インフルエンサ 薬

インフルエンザの治療 (1) 一般療法 : 自然治癒による治療法安静にし 十分な睡眠と栄養 水分を取る 対症療法 : つらい症状を和らげる治療法発熱 頭痛 関節痛 筋肉痛などの症状 解熱鎮痛剤 鼻汁 くしゃみなどの症状 抗ヒスタミン剤 咳 痰などの症状 鎮咳去痰剤

インフルエンザの治療 (2) 抗インフルエンザ薬 インフルエンザウイルスの増殖を阻害ノイラミニダーゼ阻害薬オセルタミビルタミフルザナミビルリレンザアマンタジンシンメトレル * 抗生物質はウイルスには効かない 2 次的な細菌感染を治療するために使用

抗インフルエンザ薬 ノイラミニダーゼ阻害薬 A 型 B 型に効果 1 オセルタミビル ( タミフル ) 成人 1 カプセル (75mg) 1 日 2 回 5 日間内服幼小児ト ライシロッフ 1 回 2mg/kg 1 日 2 回 5 日間内服インフルエンサ 様症状の発現から 2 日以内に投与を開始すること 2 ザナミビル ( リレンザ ) 成人および小児にザナミビルとして 1 回 10mg を 1 日 2 回 5 日間専用の吸入器を用いて吸入するインフルエンサ 様症状の発現から 2 日以内に投与を開始することアマンタジン ( シンメトレル ) A 型しか効果なしウイルスに耐性株が出現し使われなくなっている

オセルタミビル ( タミフル ) と異常行動 10 代のインフルエンサ 患者でのオセルタミビルの使用を原則禁止とした オセルタミビル投与後の異常行動が問題化 ( マンションからの転落死の報道が報道された ) オセルタミビルの内服後の転落事故は 27 例 (19.12 月 )10 代が 22 例 内服開始後 24 時間以内 1 回か 2 回内服後に転落事故を起こしている 一方オセルタミビルを内服していないインフルエンザ患者の転落事故が 6 例報告あり全例 10 代で 発症後 24 時間以内に転落している点で内服例と同じであった

インフルエンザによる異常言動 1) 異常言動の症状 恐怖 不安等の情動異常発現者の半数昏睡 錯乱 検討式障害等の意識障害幻視 幻聴等の幻覚 妄想悪夢 夜驚の睡眠障害味覚障害 視や異常の神経症状全般的に軽いものが多かった事故に直結するような衝動的な行動もみられた

2) 異常言動の頻度 345 命中 65 名 (18.8%) 男性にやや多かったインフルエンザの型別 年齢層別の発現率 ワクチン接種 最高体温などに特徴なし発熱から解熱までの時間が長い症例に多かった 3) 異常言動の発現時期約 2/3 では発熱後 24 時間以内で 多くは高熱時に発現したが 平熱時の異常言動も見られた 4) 抗インフルエンザ薬との関係オセルタミビル服用者 13% ザナミビル使用者 11.4% 異常言動発現例の 43% が無治療または服薬前に発現したーー異常言動はインフルエンザそのものに起因する

小児では インフルエンザに限らず 発熱性の疾患で 幻覚 興奮などの異常行動が見られることがある ーー熱せん妄 転落事故が インフルエンザ事態による異常行動の延長線上にあるのか? オセルタミビルの副作用か? 解明が進めらている

緊急安全性情報 2007 年 3 月に 厚生労働省は製薬会社に緊急安全性情報の配布を指示した 10 才以上の未成年の患者は 合併症などを有するハイリスク患者を除いては 原則使用を差し控えること 小児 未成年者は オセルタミビルによる治療が開始された後は 異常行動発現のおそれがあり 少なくとも 2 日間 小児 未成年者が一人にならないよう 患者 家族に説明すること

インフルエンザのときの解熱剤の使用について 発熱は生体の防御反応 アセトアミノフェンが主体 15 歳未満の子どもへの使用を避けるべきものインフルエンザ脳症を重症化ホ ルタレン ( シ クロフェナクナトリウム ) ホ ンタール ( メフェナム酸 ) アスヒ リン ( サリチル酸系 ) ( 市販薬にはサリチル酸計の解熱鎮痛剤が含まれていることがある )

インフルエンザの予防法 流行期には人ごみを避ける 特に高齢者や慢性疾患を持っている人 疲れや睡眠不足で免疫力が低下している人は 人ごみや繁華街への外出は控える 外出時にはマスクをする 寒くて乾燥した空気はのどの粘膜の防御機能を低下させ インフルエンザにかかりやすくなる 外出後はうがい 手洗いをする 簡単なことだが一番重要

インフルエンザの予防法 適度な湿度を保つ ウイルスは湿度に弱いので 湿度を 50 ~60% に保つようにする定期的に部屋の換気も効果的 十分な睡眠と栄養をとる 疲れや水分不足で体力が落ちた状態では ウイルスに感染しやすくなる

新型インフルエンザ H5N1 高病原性トリインフルエンザなどが変異して ヒト ヒト への感染力を持ったもの ヒトに免疫力がない新しいインフルエンザウイルスが出現する 広範にまた急激にヒトからヒトへと感染すると 世界中に大流行する パンデミック に発展するおそれあり

新型インフルエンザの脅威 H5N1 高病原性トリインフルエンザウイルスに由来する場合 強毒性ウイルスとして出現 新型インフルエンザは4~7 日で世界中に広がると予想 罹った場合日本国内 ( 厚生労働省推計 ) 患者数約 3000 万人 ( 人口の25%) 入院数 53~20 万人 死者数 17~64 万人

インフルエンザへの対応 ( まとめ ) 予防の基本は インフルエンザの流行前に インフルエンサ ワクチンの接種 ( 特に 65 歳以上の高齢者 持病のある方など ) インフルエンザが流行したら 人込みや繁華街への外出を控える 外出時にはマスクを着用 室内では加湿器などを使用して適度な湿度に 十分な休養 バランスの良い食事 うがい 手洗いの励行 咳エチケット

インフルエンザへの対応 ( まとめ ) インフルエンザにかかったら 早めの受診 安静と休養 十分な水分の摂取 マスクの着用 外出の自粛 薬の使用にあったては 用法 用量 期間を守る

地域内でのインフルエンザの流行 急激な発症? 前触れとしての鼻水や咳 くしゃみなどが続くことなく 急に 高熱になって気づく 38? 以上の発熱 / 悪寒 関節 / 筋肉痛 倦怠感 / 疲労感 頭痛 寝込む 咳 / 鼻汁 / くしゃみ喉の炎症