第 1 学年国語科学習指導案 日時 平成 27 年 11 月 11 日 ( 水 ) 授業 2 場所 八幡平市立西根中学校 1 年 2 組教室 学級 1 年 2 組 ( 男子 17 名女子 13 名計 30 名 ) 授業者佐々木朋子 1 単元名いにしえの心にふれる蓬莱の玉の枝 竹取物語 から 2 単元

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(3) 文語の決まりや音読の仕方を知り, 古文を音読して古文特有のリズムを味わいながら古典の世界に 触れ, 古典には様々な種類の作品があることを知ることができる ( 伝統的な言語文化と国語の特質 に関する事項 ) 3 本単元における言語活動 昔話とその原典である古典を読み比べ, その内容の違いや古文

第○学年○組 学習指導案

第○学年 ○○科指導計画

Microsoft Word - 小学校第6学年国語科「鳥獣戯画を読む」

指導内容科目国語総合の具体的な指導目標評価の観点 方法 読むこと 書くこと 対象を的確に説明したり描写したりするなど 適切な表現の下かを考えて読む 常用漢字の大体を読み 書くことができ 文や文章の中で使うことができる 与えられた題材に即して 自分が体験したことや考えたこと 身の回りのことなどから 相

中学校第 3 学年国語科学習指導案 日時平成 28 年 月 日第 校時対象第 3 学年 組学校名 中学校授業者 1 教材名 故郷 2 単元の目標 情景や人物を描写する語句や表現を読み取り 内容への理解を深めることができる 作品を通して 社会の中での人間の生き方について考え 自分の意見をもつことができ

作中の価値観や人生観がどのように異なっているか または同じところはどこかなどを考えさせる 枕草子 については主に季節感を捉えさせ 自分の季節感を記述し発表したり 互いに鑑賞し合ったりする学習活動としていく さらに 矛盾 では 漢文に慣れるとともに様々な故事成語について知識を深め 我が国の文化に根ざし

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Taro-小学校第5学年国語科「ゆる

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平成23年度第2回学力向上対策会議協議資料  <遠野市立綾織小学校>

知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

Microsoft Word - imani ikiru kotoba sidoukeikaku.doc

し, 定期的に評価することで 自己の考え を自覚する場面を意図的に設定している 本教材の学習においては, 様々な情報の中から必要な情報を取り出し, 整理 分析し, それに基づいた自分の考えを表現する活動を通して, 自己の考えの深まりや広がり を実感させることによって, 課題改善につなげたいと考えてい

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Microsoft Word - 第3学年国語科学習指導案 .docx

作品の情景をよりわかりやすく伝える手だてともなる 指導にあたって 1 では まず 俳句は17 音で作ることや季語を入れることと言ったきまりをおさえる そして 教科書の例を読み 想像した情景や作者の思いを想像し 良いと思うところ 工夫されていると思うところを発表できるようにする 2 の俳句を作る場面で

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Microsoft Word - 学力スタンダード国語総合.doc

第1学年国語科学習指導案

価 がら読んでいる 語句には性質や役割の上で類別 規 文章を読んで考えたこ があることを理解している 準 とを発表し合い 一人 指示語や接続語が文と文との意 一人の感じ方につい 味のつながりに果たす役割を理 て 違いのあることに 解し 使っている 気付いている 学 登場人物の思いを想像し 時代の状況

本単元における本質的な問い 芭蕉はどのような思いで おくのほそ道 を書いたのだろうか 永続的理解 芭蕉は俳句の芸術性を高めるため旅に出て, 推敲を重ねて虚構を交えることで文学的価値を高めようとした パフォーマンス課題 江戸時代前期, 松尾芭蕉の書いた俳諧紀行文 おくのほそ道 は, 多くの人に愛され,

知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

項目評価規準評価方法状況 C の生徒への対応 関心意欲態度 1 自の考えを持ち 積極的に交流 討論している 2 自らの言葉で 中学生にかりやすく紹介文を書こうとしている 交流 討論で得た仲間の意見を取り入れて 自らの考えを深めるよう促す 参考例を示したり 書き出しを例示したりして 参考にするように指

第 5 学年 社会科学習指導案 1 単元名自動車をつくる工業 2 目標 我が国の自動車工業の様子に関心を持って意欲的に調べ, 働く人々の工夫や努力によって国民生活を支える我が国の工業生産の役割や発展について考えようとしている ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) 我が国の自動車工業について調べた事

平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県海草地方 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

第1学年国語科学習指導案

う言語活動を位置付けた学習をしていくという目的意識を持つ 第 2 次では 注文の多い料理店 について キャッチコピー あらすじ 二人の紳士の人物像 ここがおすすめ ( 話のおもしろさを伝える ) という要件で リーフレットにまとめる 第 3 次では 並行読書してきた宮沢賢治の作品のリーフレットを作り

国語科第 1 学年熊野町立熊野中学校指導者森島登紀子 単元名 根拠を明確にして書こう 本単元で育成する資質 能力 自ら考え判断する力, 読解力 情報収集能力 1 日 時平成 29 年 11 月 16 日 5 校時 2 場 所 1 年 3 組教室 3 学年 学級第 1 学年 3 組 (27 名男子 1

2 児童への事前調査 調 査 事 項 好き どちらかとどちらかというと好きいうと嫌い 嫌い Q1 国語の学習は, 好きですか Q2 説明文の学習は, 好きですか Q3 物語の学習は, 好きですか Q4 話し合う学習は, 好きですか Q

○数学科 2年 連立方程式

国語科学習指導案様式(案)

国語科学習指導案 平成 25 年 6 月 25 日 ( 火 ) 5 校時 第 3 学年 A 組 ( 男子 12 名, 女子 15 名計 27 名 ) 授業教室 3A 教室 指導者相田健太郎 (T1) 柿内香予 (T2) 1 単元の学習指導について (1) 単元名 近現代の短歌 俳句 読もう 詠もう短

3 人権教育の視点英語科の授業を通して 文化や習慣には多様性があることを理解させる そしてその中から 表現の仕方の違いや考え方の違いに気づかせ 互いに違いを認め合い尊重しながら共に生きようとする態度 他者 文化に興味 関心をもち 良い人間関係を築きながら生活する力を持った生徒を育成したい そこでこの

座標軸の入ったワークシートで整理して, 次の単元 もっとすばらしい自分へ~ 自分向上プロジェクト~ につなげていく 整理 分析 協同的な学習について児童がスクラップした新聞記事の人物や, 身近な地域の人を定期的に紹介し合う場を設けることで, 自分が知らなかった様々な かがやいている人 がいることを知

5 単元の評価規準と学習活動における具体の評価規準 単元の評価規準 学習活動における具体の評価規準 ア関心 意欲 態度イ読む能力ウ知識 理解 本文の読解を通じて 科学 について改めて問い直し 新たな視点で考えようとすることができる 学習指導要領 国語総合 3- (6)- ウ -( オ ) 1 科学

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7 本時の指導構想 (1) 本時のねらい本時は, 前時までの活動を受けて, 単元テーマ なぜ働くのだろう について, さらに考えを深めるための自己課題を設定させる () 論理の意識化を図る学習活動 に関わって 考えがいのある課題設定 学習課題を 職業調べの自己課題を設定する と設定する ( 学習課題

第 2 学年英語科学習指導案 日時 平成 27 年 11 月 11 日 ( 水 ) 授業 2 場所 八幡平市立西根中学校 2 年 3 組教室 学級 2 年 3 組 ( 男子 17 名女子 18 名計 35 名 ) 授業者小田島篤史 1 単元名 PROGRAM 7 If You Wish to See

4 本単元と情報リテラシーの関わり 課題設定担任による 説明会におけるデモンストレーションを見ることを通して 本単元を貫く言語活動としての これぞ和の文化! おすすめの 和の文化 を調べて説明会を開こう を知り 見通しを持たせ学校司書による関連図書紹介を通して 和の文化への関心を高め 進んで調べよう

第 2 学年 理科学習指導案 平成 29 年 1 月 1 7 日 ( 火 ) 場所理科室 1 単元名電流とその利用 イ電流と磁界 ( イ ) 磁界中の電流が受ける力 2 単元について ( 1 ) 生徒観略 ( 2 ) 単元観生徒は 小学校第 3 学年で 磁石の性質 第 4 学年で 電気の働き 第 5

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の一部のみであるしたがって教科書の本文だけから小説 こころ の全体像を浮かび上がらせることは難しいしかし 掲載された部分だけでも 先生 と という二人の青年の揺れ動く こころ を描き 生徒たちを作品の中に引き込む力は群を抜いたものであると考える高校 3 年生である生徒たちは 心の葛藤というものを多く

国語科学習指導案

Microsoft Word - 中学校数学(福島).doc

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英語科学習指導案 京都教育大学附属桃山中学校 指導者 : 津田優子 1. 指導日時平成 30 年 2 月 2 日 ( 金 ) 公開授業 Ⅱ(10:45~11:35) 2. 指導学級 ( 場所 ) 第 2 学年 3 組 ( 男子 20 名女子 17 名計 37 名 ) 3. 場所京都教育大学附属桃山中

論理的な読解力を伸ばす授業 - 漢文学習における根拠を明確にした読解 - 1 科目名 国語総合 2 単元名 漢文入門 3 教材名 故事成語 ( 本時の振り返りシート ) 4 単元の内容 単元の目標と評価規準 評価方法 1 単元の目標ア文章の内容や形態に応じた表現の特色に注意して読もうとする ( 関心

学習者用デジタル教材リスト 国語 1 年 国語 1 年上コンテンツ上 8 あいさつをしよう 8 関連ページ 内容 趣旨など 場面の様子を想像する ( 音声付 場面や状況に合わせた言葉遣いの確認 ) 国語 1 年上 コンテンツ 上 10 じこしょうかいをしよう 10 場面の様子を想像する ( 音声付

書いたものを発表し合い 表現の仕方に着目して助言し合うこと 本単元では 経験したことや想像したことを基に俳句をつくり 互いに読み合う言語活動を行う 身近な情景や生活の中での出来事を捉え 俳句の特徴を生かした創作を行うことによって 言葉の調子やリズムに親しみ 凝縮した表現で捉える面白さや楽しさを味わわ

第 2 学年 * 組保健体育科 ( 保健分野 ) 学習指導案 1 単元名生涯の各段階における健康 ( イ ) 結婚生活と健康 指導者間中大介 2 単元の目標 生涯の各段階における健康について, 課題の解決に向けての話し合いや模擬授業, ディベート形式のディスカッションなどの学習活動に意欲的に取り組む

学習指導要領

第4学年算数科学習指導案

3 僕が蝶を一つ一つつぶしたのは償いのためであとすこれらは 生徒の感想や疑問をもとに教師が設定した人物像 行動 結末の意図に焦点を当てて3つに絞ったそれぞれを賛成 反対 2つの視点から読み進めていくには 討論会の形式で提示すことが有効であ討論会の班編成は まず課題に対して自分が肯定か否定かを考えさせ

平成 30 年 1 月平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果と改善の方向 青森市立大野小学校 1 調査実施日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) 2 実施児童数第 6 学年 92 人 3 平均正答率 (%) 調 査 教 科 本 校 本 県 全 国 全国との差 国語 A( 主として知識

1 単元名 分数 ( 全 10 時間 ) 教材名 分数をくわしく調べよう ( 東京書籍 4 年下 ) 第 4 学年算数科学習指導案平成 26 年 11 月 26 日 ( 水 ) 5 校時 4 年 1 組 ( 男子 13 名 女子 10 名計 23 名 ) 指導者上田稚子 ( 学習指導要領 ) A 数

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Microsoft Word - ③-1だれもがかかわり合えるよに

問い1, 問い2のどちらも誤答した児童は, しかし や ~が というような逆説の接続詞の意味を読み取ることができずその前に書かれている内容を選択している また, 問い3では, 文章の一部を読んだだけで答えを選択している児童が多かった これらのことから, 本学級の児童は, 接続詞の意味をしっかりと捉え

ホームページ掲載資料 平成 30 年度 全国学力 学習状況調査結果 ( 上尾市立小 中学校概要 ) 平成 30 年 4 月 17 日実施 上尾市教育委員会

第1学年国語科学習指導案

d 単元について 第 2 学年 5 組国語科学習指導案単元名 : 謎解きインタビュー記事を書こう教材文 : 走れメロス 男子 21 名女子 16 名計 37 名 指導者水田陽子 単元観本単元は, 中学校学習指導要領国語科第二学年, C 読むこと の指導事項 イ文章全体と部分との関係, 例示や描写の効

伝わっていないと感じられたなら 繰り返し述べたり分かりやすく言い換えたりすればいいこ とも学ばせたい また 聞いて得た情報を整理して組み立てる段階 スピーチメモを作る段階 練習の段階 それぞれの段階で 互いに考えた内容を伝え合い 質問や助言などの意見の交流をすることでよりよいスピーチをめざしたい 発

H26関ブロ美術プレ大会学習指導案(完成版)

児童は, これらの 読みの観点 を使いながら, 物語のしくみや中心人物の心情の変化を捉える経験を積んできている しかし, 作品の価値や作者の思いに気付いたりすることは十分ではない (2) 教材観本単元で取り扱う教材は, 作者である小林豊氏がアフガニスタンを訪問した際の経験を基に書いた三部作の中から教

使用教科書 高等学校総合 ( 明治書院 ) 総合 1 様々な分野の文章に親しみ 筆者や登場人物の意見 心情を理解する 基礎的言語知識を身に付ける 3 古典の基本的な知識を習得する 対 学習内容 時間配当 教 材 等 中島敦 山月記 小説を読み 登場人物の心情ならびに表現の美しさを味わう 評論文を読み

さらに自ら調べようと意欲を高めるだろう 2 児童観児童は 文字を50 音すべて学習し 少しずつ読める字や書ける字が増えてきた これまでに音読をしたり 想像したことを話したりしながら ある程度のまとまった文章がよめるようになってきている 5 月の教材 とんこととん では 登場人物のしたことを中心に想像

3 指導観本単元では C 読むこと ウ場面の移り変わりに注意しながら 登場人物の性格や気持ちの変化 情景など について 叙述を基に想像して読むこと の力を身につけさせることをねらいとしているそこで本単元では まず 3 年生の国語の教材 モチモチの木 で物語文の読み取り方を想起させる本学級は情景描写か

平成 30 年 6 月 8 日 ( 金 ) 第 5 校時 尾道市立日比崎小学校第 4 学年 2 組外国語活動 指導者 HRT 東森 千晶 JTE 片山 奈弥津 単元名 好きな曜日は何かな? ~I like Mondays.~ 本単元で育成する資質 能力 コミュニケーション能力 主体性 本時のポイント

(Microsoft Word - 201\214\366\212J\216\366\213\3061\224N\211\271.docx)

(2) 児童観児童は1 年生 1 月に おはなしをつくろう で 昔話をもとにして 人物と出来事を考えて簡単に物語を書く学習を行っている また 2 年生の1 学期には じゅんじょよく書こう の学習で はじめ 中 おわり の構成を考え 自分の経験を伝える文章を書く学習をしてきている この学習を通して 順

Microsoft Word - 第2学年 国語科「つづき話をプログラミングで表そう」研究指導案.docx

学習指導要領

5 児童の実態と主題に迫るための手だて (1) 児童の実態本学級の児童は明るく 男女の仲もよい いろいろな場面で声を掛け合ったり 仕事を手伝ったりできる児童も多い 話し合い活動では 友達の意見のいいところを取り上げて考えをまとめることができたり 人の意見を聞いて自分の考えを変えることができたりする児

学習指導要領

(Microsoft Word - \207U\202P.doc)

上体おこし長座体前屈反復横跳持久走三年女子 上体おこし長座体前屈反復横跳持久走三年男子 力ンド力ンド幅跳び幅跳び保健体育科学習指導案 指導者三和中学校小浦麻美日時平成 23 年 9 月 30 日 ( 金 ) 第 5 校時 ( 三良坂中学校体育館 ) 学年三和中学校第 3 学年 23 名 ( 男子 9

平成29年度 中学校国語科教育

Microsoft Word - 6年国語「パネルディスカッションをしよう」

指導観指導にあたっては 基本となる回転技に取り組み 自己の能力に適した技が安定してできるようにするとともに 発展技にも挑戦できるようにする その際には 友達の動きを見て技のポイントに気づき 伝えあったりしながら意識して練習できるようにする 運動は 柔軟性が要求される運動であり 体を痛めたりうまく回れ

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Microsoft Word - 数学指導案(郡市教科部会)

【授業 1】

平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県和歌山市 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

理科学習指導案

第 6 学年 1 組国語科学習指導案 単元名 : さすがプロ, ここがすごい!~ 自分の夢を追って ~ プロフェッショナルたち 男子 19 名女子 17 名計 36 名 単元について 指導者松本典子 本単元は, 小学校学習指導要領国語編第 5 学年及び第 6 学年, C 読むこと の言語活動例 ア伝

自己紹介をしよう

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第1学年国語科学習指導案

第2学年音楽科学習指導案

Ⅰ 評価の基本的な考え方 1 学力のとらえ方 学力については 知識や技能だけでなく 自ら学ぶ意欲や思考力 判断力 表現力などの資質や能力などを含めて基礎 基本ととらえ その基礎 基本の確実な定着を前提に 自ら学び 自ら考える力などの 生きる力 がはぐくまれているかどうかを含めて学力ととらえる必要があ

いろいろな衣装を知ろう

第5学年1組 国語科学習指導案

国語科学習指導案

作品の世界に没頭することで 新たな古典の世界への一歩を踏み出し 自分の世界を広げることに 繋がるのではないだろうか 生徒観 9 月に実施した古典学習についての事前アンケートにおいて 古典の学習は楽しいと思いますか の質問に肯定的な解答をした生徒の割合は 19% で その理由としては 昔のことが分かる

そのために, 児童が感じたおもしろさを分類し, それらを読みの視点として, 物語のおもしろさを見付けながら読むことを通して, より深く登場人物の心情を読み取ったり, 想像豊かに読んだりしながら物語のおもしろさを味わうことができるようにする さらに, 見付けた物語のおもしろさを, で紹介し合う活動を取

第 6 学年 1 組理科学習指導案単元名 : 瀬野川の生き物のつながり 生き物のくらしと環境 男子 18 名女子 21 名計 39 名 単元について 指導者澄川和生 単元観本単元は, 小学校学習指導要領解説理科編第 6 学年 内容 B(3) の 動物や植物の生活を観察したり, 資料を活用したりして調

解答類型

Microsoft Word - 社会科

Transcription:

第 1 学年国語科学習指導案 日時 平成 27 年 11 月 11 日 ( 水 ) 授業 2 場所 八幡平市立西根中学校 1 年 2 組教室 学級 1 年 2 組 ( 男子 17 名女子 13 名計 30 名 ) 授業者佐々木朋子 1 単元名いにしえの心にふれる蓬莱の玉の枝 竹取物語 から 2 単元について (1) 生徒観生徒は 小学校で 竹取物語 や 枕草子 平家物語 の冒頭文 論語 春暁 などの漢詩文 狂 柿山伏 の音読に取り組んでおり 過半数が古文の暗唱も経験している 教材によっては 内容についても学習しているが 音読を中心とした学習がほとんどである 小学校での学習経験があり 本教材が かぐや姫 としてなじみのある物語であることから 生徒は興味 関心をもって学習に取り組むことができると思われる 本学級は 一部の生徒は音読に積極的だが 音読する際に声が小さくなりがちな生徒も多い 自信をもって楽しみながら読むことができるように 繰り返し音読を取り入れたい 小グループでの交流は 1 学期に筆者の書き方の工夫を考える課題や 互いの文章を評価する学習活動などで行っているが まだそれぞれの考えを発表することで終わることが多い 考えを広げたり深めたりする交流活動に発展していくように 個の気付きや考えを交流する学習活動を取り入れたい (2) 教材観中学校の古典の学習は生徒が古典に親しみをもつことをねらいとしている 本教材は かぐや姫 を想起しながら 生徒が興味 関心をもって読むことができる作品である 不思議な誕生と成長の末に別世界に帰還してしまう姫の設定や求婚した貴公子たちの冒険譚を含む展開の面白さ 不死の薬を燃やす物語の結末など 生徒は昔話として断片的に覚えている かぐや姫 との違いや新たな発見を楽しみながら読むことができる また 美しいものへのあこがれ 愛するものを失う悲しみ 人間のずるさなど 現代に通じる人間の姿を感じることができる物語でもある 古典に由来する葉が現代に受け継がれていることを知ることができる点からも 古典の入り口としてふさわしい教材である (3) 指導観第 1 学年の古典の学習では 文語のきまりや訓読の仕方を知りつつ 音読を通して古文や漢文独特のリズムを味わい 古典の世界に触れることこと 古典には様々な種類の作品があることを知ることを指導事項としている 単元を通して音読を楽しませ 基本的な文語のきまりを習得させたい 本教材では 語句や表現の特徴に注意して原文と現代語訳を読み 展開やあらすじを理解させたい また 作品を通して 現代に通じる人々の考え方やものの見方について考えさせたい 3 単元の目標 (1) 古典に示された内容やものの見方について関心をもち 感想を交流しようとする 国語への意欲 関心 態度 (2) 登場人物の行動や心情 情景描写に注意して読み 作品のおもしろさをとらえている 読むことウ (3) 作品や資料を通して 当時の人々のものの見方や考え方を現代と比較してとらえている 読むことオ (4) 古文の仮名遣いや葉遣い 古語の意味を理解できる 伝統的な語文化に関する事項

4 単元指導計画と評価 ( 全 5 時間 ) 次 時 間 学習課題 1 1 竹取物語を音読し 古文の きまりについて確認しよ う 国語への関心 意欲 態度 古文の内容や表現に関心をもち 進んで音読しようとしている 評価規準 読む能力 語句の意味や古文の表現の特徴に注意して読み 物語冒頭部のあらすじを理解している ( 記述 ) 物語のあらすじを理解するために 文語のきまりに注意しながら古文を音読する 2 2 かぐや姫誕生場面の不思 議さについて考えよう 3 本時 かぐや姫の誕生場面の不思議さについて考え その内容について進んで交流しようとしている 登場人物の行動や心情などの描写に注意して読み かぐや姫の誕生場面の不思議さについて考えている ( 記述 ) 伝統的な語文化に関する事項 文語のきまりを知り 古文を音読して 古典特有のリズムを味わいながら 古典の世界に触れている ( 観察 テスト ) かぐや姫の誕生場面の不思議差について考えるために 登場人物の行動や心情などの描写に注意して読み 交流する くらもちの皇子の作り話はどこが上手いのか考えよう くらもちの皇子の作り話の上手さについて考え その内容について進んで交流しようとしている 登場人物の行動や心情などの描写に注意して読み くらもちの皇子の作り話の上手さについて考えている ( 記述 ) くらもちの皇子の作り話の上手さについて考えるために 登場人物の行動や心情などの描写に注意して読み 交流する 4 物語の結末のおもしろさを考えよう 物語の結末のおもしろさについて考え その内容について進んで交流しようとしている 登場人物の行動や心情などの描写に注意して読み 物語の結末のおもしろさについて考えている ( 記述 ) 物語の結末のおもしろさについて考えるために 登場人物の行動や心情などの描写に注意して読み 交流する 3 5 登場人物と今の私たちに 共通するところはないか考 えよう 物語の登場人物のものの見方や考え方を現代と比較しながら考えようとしている 物語の登場人物のものの見方や考え方について 現代との共通点や相違点について考えている ( 記述 ) 作品や資料を通して 当時の人々のものの見方や考え方を現代と比較してとらえる

5 本時の指導 (1) 本時のねらい 登場人物の行動や心情などの描写に注意して読み 話のおもしろさについて考えることができる (2) 評価規準 評価の観点評価規準語活動の工夫 1 国語への関心 意欲 態度 2 読むこと くらもちの皇子の作り話の上手さについて考え その内容について進んで交流しようとしている 登場人物の行動や心情などの描写に注意して読み くらもちの皇子の作り話の上手さについて考えている ( 記述 ) くらもちの皇子の作り話の上手さについて考えるために 登場人物の行動や心情などの描写に注意して読む くらもちの皇子の作り話の上手さについて考える 個人の考えを基に交流し グループでベスト 3 を決めさせる グループの交流を基に 自のベスト 1 を決めさせる

(3) 本時の展開 段階学習活動指導と評価指導上の留意点 導入 5 1 前時までの学習内容の想起 5 人の貴公子にそれぞれ難題が出されたことを想起する 2 学習課題の確認 課題設定 本時の学習課題と学習の流れを把握させる くらもちの皇子の作り話はどこが上手いのか考えよう くらもちの皇子が架空の冒険譚を語ること 姫はそれが作り話であると見抜けないことを踏まえて 本時の課題を確認する 展開 3 原文を音読する 全体で正しく読む練習後 ペアで音読させる 4 原文に対応する現代語訳を読み 内容をつかむ 5 くらもちの皇子の作り話の上手い部を指摘し 理由を述べる 個人で考えた後 グループで交流し より巧みであるという視点で比較しベスト 3 を決める 情報析 思考 判断グループの考えを全体で発表し 聞き合う 関心 意欲 態度 くらもちの皇子の作り話の上手さについて考えるために 登場人物の行動や心情などの描写に注意して読む くらもちの皇子の作り話の上手さについて考えるために 登場人物の行動や心情などの描写に注意して読む 学習シート 具体的な表現に着目させるようにする 付せんを使い グループが指摘した部をかりやすく掲示する 4 0 6 くらもちの皇子の作り話の上手さについて 交流をもとに自のベスト 1 を決め 理由を書く 思考 判断 読むこと 話の上手い部とその理由を書くことができる ( 記述 ) 学習シート 終末 5 7 学習を振り返る 本時の振り返りを書く 振り返り 皇子の作り話の上手さについて自の考えをもち 交流を通して考えを広げたり深めたりできたかを振り返らせる 振り返る観点を示して書かせる 8 次時の学習内容の見通しをもつ

(4) 板書計画 学習シート ( 拡大版 ) くらも ちの皇子の作り話はどこが 学習課題 ( 各グループで上手いと思った部に付せんをはる ) 上手いのか 考えよう