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SIP システム実用化 WG('16-9-28) 平成 28 年度 SIP( 自動走行システム ) 走行映像データベース構築技術の開発及び実証中間報告 日本自動車研究所 (JARI) 第 51 研究室 ( クラリオン ) 第 52 研究室 ( 萩原電気 ) 第 61 研究室 ( ルネサスエレクトロニクス ) 第 62 研究室 ( 日本電気 ) 第 63 研究室 ( デンソー ) 再委託 : 産業技術総合研究所 名古屋大学 トヨタ自動車 マツダ 日立製作所 三菱電機 パナソニック 富士通 1

1. 走行映像データベースの概要 ( 再掲載 ) 画像 DB 構築技術を協調領域に設定し 欧州 R&D 戦略に対抗する要素技術を研究開発 研究開発の最終目標 ( アウトプット ): 単眼カメラ方式走行映像データベース構築技術の確立 歩行者事例延べ 400 万 歩行者 4 万シーン ( 動画 ) 以上の走行映像データベースを構築 2

2. 研究開発内容と成果目標 (4 年間 ) 計画具体化 (H26) 映像収集 (H27) 分析 評価 (H28 ) 実証 DB 構築 (H29) 今期は加工済みデータ ( 全体の 40%) を活用して走行映像 DB の有効性評価に重点 最終的には 業界要望を反映し残り 60% の映像データを含め走行映像 DB を完成する 研究開発内容 2014 年度 (H26) 2015 年度 (H27) 2016 年度 (H28) 2017 年度 (H29) 位置付け映像収集の準備映像データ収集 DB 分析 評価実証 DB 構築完了 1) データ収集車両 2) データ収集 3) データ加工 4) DB 化基盤技術 タグ付け技術 リアルタイム可逆圧縮 検索エンジン 6 台製作 走行計画立案当初 5000 時間 加工手順 方法を具体化 ツール開発計画立案 開発 (80%) 国内 :1347 時間米国 :135 時間当初の 30% 取得 シーン抽出 40% ( 全体の 40% 分 ) タグ付け 10% ツール開発 ( 残 20%) 改良 シーン抽出 100% ( 全体残り60% 分完了 ) タグ付け100% シーン分類 40% 自動タグ付け機能追加 ( 対象物までの距離情報 ) 5) DB 評価 ( データセンター立上げ @ リース ) 評価用テ ータ準備評価計画策定 ( 産総研 ) 1 評価用データ提供 DBの質 量 多様性等製品 システム開発への有効性評価 2 3 シーン分類 100% 機能追加 (DB 評価結果を基に必要機能を追加 ) 関係者間で DB を本格的に活用した評価 3

3.H28 年度研究開発目標と進捗状況 今期の実施計画に対しては計画通り進行中 H28 年度研究開発目標 1DB の評価 委託先にデータ提供 (7 月完 ) 画像 タグ情報 センサデータ等を 10 時間分委託先ではデータの目視確認 & 自社システム評価用にデータ変換など準備中 中間報告 @10 月 ~ 評価成果集約 @12 月 ~ 報告書まとめ @1 月を予定 2 データ加工 シーン抽出 : 既取得映像 ( 残り 60%) から分析対象データを切り出し タグ付け : シ - ン抽出された映像データに 必要なタグ付け作業を実施 シーン分類 : 昨年度タグ付け加工済みの 40% データに対して 27 シーン分類 ( 道路構造 x 位置関係など ) への振分けを実施 3DB 化基盤技術 タグ付け技術 : 自動タグ付け機能追加 ( 対象物までの距離情報付加 ) 検索エンジン : 検索やデータ確認作業に適した環境整備 進捗状況 計画通り進捗約 50% 計画通り進捗約 15% 計画通り進捗約 50% 4

項目 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 SIP システム実用化 WG 自動運転システム研究推進委員会 JARI 開発検討会 1DB の評価 ( 再委託業務 ) 2 データ加工 シーン分類 概要報告 6/8 第 1 回 6/29 産総研概要報告 評価用データ提供済 中間報告 9/28 第 2 回 9/2 7 社概要報告 自動運転システム研究推進委員会 9/29 第 3 回 10/30 中間報告 一部提供 第 4 回 12/ 下 報告骨子報告 シーン分類 ( 加工済み 40% 分 ) 第 5 回 1/ 中 成果報告まとめ デモ実施 シーン抽出 タグ付け 3DB 化基礎技術 タグ付け技術 検索エンジン シーン抽出 ( 残り60% データ化作業 ) タグ付け ( 残り90% データ化作業 ) 自動タグ距離情報ツール開発検索エンジンの開発 青字 : 実施済み 5

4. 走行映像 DB の評価 ( 再委託業務 ) OEM( トヨタ マツダ ) サプライヤ ( 日立製作所 三菱電機 パナソニック 富士通 ) 研究機関 ( 産総研 名古屋大学 ) の 8 団体に再委託して DB の実用可能性など評価実施期間 :H28 年 6 月 ~H29 年 1 月末 ( 成果報告書を納入 ) OEM サプライヤ 研究機関の DB に対する期待 1 ハイビジョンカメラ映像データの有効性 従来カメラ 30 万画素 ハイビジョンカメラ 230 万画素画素数比 : 約 8 倍 2 画像情報 ( カメラ ) と距離情報 ( レーザセンサ ) の有効性 自車両周辺の対象物が連続的な挙動 + 距離データとして収録されている 3 映像データの多様性と量 映像シーン ( 地域 道路構造 追越し 横切り等 ) 障害物 ( 歩行者 自転車等 ) 及び環境条件 ( 昼 夜 雪等 ) 等の映像バリエーションやテ ータ量が豊富 概ね 各社での開発に有効活用できる と期待されている 6

5. 走行映像 DB 成果の活用イメージ (Tier1) ADAS の動向 (EuroNCAP) 16 単路飛び出しから 20 交差点事故の対応 ( 広域の検知 ) が必要 16 Euro-NCAP 20 Euro-NCAP 既存データベースとの有効性比較とその意義 KITTI *1 90 前方 Karlsruhe 市とその周辺限定で収集した画像 カメラ仕様画素数 1392 * 512, 分解能 12bit 画角 90 周期 10fps SIP 走行映像 DB 90 185 * 4 日本各地 米国から地域性や天候等を考慮した 幅広い画像 情報量 3 2 1 1 側方約 100 倍 2 前広角 3 前遠方 カメラ仕様画素数 1920* 1200, 分解能 12bit 画角 90 & 185 * 4 周期 60fps *1 (Karlsruhe Institute of Technology) 次世代カメラ性能を先取りしたデータで 将来技術を開発加速本活用事例では前遠方に加え 前広角 側方のデータで 20 EuroNCAPに対応 SIPシステム実用化 WG <2016.9.28> 7

5. 走行映像 DB 成果の活用イメージ ( サプライヤ :LSI 開発 ) 画像認識技術の動向 : 障害物等特定対象物の認識から刻々と変化する対象の挙動認識やシーン認識に移行する 2016 2018 2020 2022 202X ( 年 ) ドライバアシスト 半自動運転 自動運転 想定アプリケーション モバイルアイ社開発ロードマップシーン認識に対応したデバイスを計画中 想定アプリケーション 対応カメラ能力 '07 EyeQ 単眼カメラによる物体認識 認識技術 '10 対歩行者 EyeQ2 単眼カメラによる歩行者認識 移動体識別 特定対象物の認識 '15 EyeQ3 EyeQ3x3 搭載の Trifocal システム アラウンドビュー対応 40 度マルチカメラ化可能 飛び出し 夜間 EyeQ4 '18 シーン / ランドマーク情報抽出 Fusion 対応 半自動運転対応 50 度 1080p-4k, 30fps EyeQ5 '20 シーン / ランドマーク情報抽出 Fusion 対応 自動運転対応 100 度 1080p-4K, 60fps 交差点 シーン認識 全被写体のカテゴライズ 高速道路半自動運転 Stop&Go リスク回避 対象物の挙動認識 人, 車両, 標識 人, 車両, 道路, 構造物, 街路樹 人, 車両の移動方向 + 量道路, 構造物, 街路樹 8

5. 走行映像 DB 成果の活用イメージ ( サプライヤ :LSI 開発 ) 市街地半自動運転対応 (2022 年度以降 ) に向けた全周囲監視画像認識用 LSI 開発に走行映像 DB 成果を活用 LSI 開発プロセス アーキテクチャ仕様 Fix: 量産時期の 7 から 8 年前に確定が必要 開発期間 : 設計 試作からデバイス量産に最低 5 年間以上必要 2016 2018 2020 2022 202X ( 年 ) ドライバアシスト 半自動運転 自動運転 想定アプリケーション 交差点対応 市街地半自動運転対応 対歩行者 アーキテクチャ仕様 FIX アーキテクチャ選択肢の評価 飛び出し 夜間 交差点 シーン認識用 LSI 開発 ( 設計 試作 ) 高速道路半自動運転 Stop&Go 画像認識用 LSI 開発 ( 設計 試作 ) '16からのLSI 開発では '20 年の交差点対応用のLSI 量産は間に合わない 性能チュ ニング シーン認識 LSI 量産 画像処理 IP 系? メニーコア系? GPGPU 系? 性能評価データとして走行映像 DB 成果 ( 全周囲データ ) を活用 9

以下ご参考資料 10

参考 1. 走行映像 DB の評価実施分担 (OEM サプライヤ 研究機関 ) DB 質と DB 多様性など評価項目を提示し 各社の要望で実施内容を決定 SIP 走行映像 DB OEM/ 研究機関 / サプライヤ評価項目実施分担表 1 2 評価項目 システム評価 映像データの 27 シーン分類の指針検討および有効性の評価 網羅性の確保に向けて どのようなシーンを収集する必要があるかなど映像に対するコメント添削 誤認識対象のバリエーション評価 どのような誤認識シーンが必要か映像に対するコメント添削 トヨタマツタ 名古屋大日立ハ ナソニック三菱富士通 3 レーザーレンジセンサによる基準距離情報付加の有効性評価 カメラとレーザーを用いたセンサ フュージョンによるベンチマーク評価などを含む 4 5 6 7 歩行者の属性情報等を用いたタグ情報の有効性評価 属性情報を活用した歩行者の挙動解析などのタグ情報の有効性評価 真値タグ付き画像の活用方法検討および追加タグ情報の提案 事業成果の新たな活用展開に係る検討や提案を希望 性能評価 ハイビジョンカメラ画質 (1920x1200 画素 ) を画素抜きやノイズ等の画質を劣化させた環境劣化状況と既存カメラシステムとの認識率等の比較評価 ( 高分解能カメラの有効性を評価 ) 画像明暗 ( 昼 夜 影等 ) による認識率変化評価 ( 画像データの平均輝度のバリエーション評価 ) 11

参考 1.1 走行映像 DB の評価 ( トヨタ自動車 ) 映像データの 27 シーン分類の指針検討および有効性 走行映像データベースの各シーンに対し 事故分析等の一般的な手法を活用して 追加すべきシーンや不要なシーンを考察 誤認識対象のバリエーション評価 走行映像データベースの各シーンに対し 事故分析等の一般的な手法を活用して 追加すべきシーンや不要なシー ンを考察し報告 検出結果 例. 歩行者 を評価する場合 画像タグ情報 タグ有 タグ無 有 (TP) 誤検出 (FP) 無未検出 (FN) (TN) 評価指標 Precision 適合率 ( 正解率 ) Recall 再現率 F-measure Precision&Recall の調和平均 未検出率 真値タグ付き画像の活用方法検討および追加タグ情報の提案 画像データやタグ情報に対し 画像ビューアを活用するなどして 画像データの有効活用方法や追加すべきタグ情報を検討 式 TP/(TP+FP) TP/(TP+FN) 2TP/(2TP+FP+ FN) FN/(TP+FN) 誤検出率 FP/(TP+FP) 12

参考 1.2 走行映像 DB の評価 ( マツダ ) 真値タグ付き画像の活用方法検討および追加タグ情報の提案 タグ情報 ( 歩行者及び車両 ) を活用した交通シミュレータの育成 走行映像 DB 活用 1 真値タグ付き画像を教師データとして利用し 歩行者及び車両のタグ付け情報及び画像から特徴量を抽出し 歩行者および車両の動きをモデル化 車両シミュレータの動画を表示 車両シミュレータ育成 撮像 車載カメラ XML 活用 2 タグ情報を時系列に組み合わせ車両シミュレータ用評価シナリオ ( 危険なシーンの組み合わせ ) が生成の検討 HILS 制御モデル 13

参考 1.3 走行映像 DB の評価 ( 日立製作所 ) 映像データ 27 シーン分類の妥当性および有効性の評価 歩行者の属性情報等を用いた認識アリゴリズムの性能比較評価 14

参考 1.4 走行映像 DB の評価 ( 三菱電機 ) レーザレンジセンサによる基準距離情報付加の有効性評価 高分解能カメラの有効性評価 真値タグ付き画像の活用方法検討および追加タグ情報の提案 社会インフラ点検システムや都市計画支援システムといった全く別の分野での活用 15

参考 1.5 走行映像 DB の評価 ( パナソニック ) 真値タグ付き画像の活用方法検討および追加タグ情報の提案 真値タグ情報を正解値とし 歩行者 ( 人 ) 検知を中心とした保有する 2 種類の画像認識アリゴリズムを用いた認識率の性能比較の評価 天候条件や時間帯 ( 昼 夜 ) 色調や対象物までの距離 複雑な形状や物体の重なりなど条件における性能比較の評価 真値タグに対する歩行者検知数 分析傾向 正解 未検知 誤検知 27 シーン別 分類 1 分類 2 方向 付属物 隠れ 天気 色 時間 アルゴ 1 アルゴ 2 16

参考 1.6 走行映像 DB の評価 ( 富士通 ) 映像データ 27 シーン分類の妥当性および有効性の評価 シーン網羅性に対する考察 指針 : 性能差を把握できるようなシーンを網羅的に絞込む システム作動する環境でのロバスト性 網羅性を評価するシーン ( 渋滞 市街地 ) 画像の誤認識しやすいシーン ( 照度条件 [ 逆光 夜間 ] 複雑な背景 ) 他センサが苦手とするシーン ( 複雑形状 [ 乱反射 強反射 ] 物体が重なっている ) 27 シーン分類 提供データ 1Pick Up 2 追加映像を抽出 1 単路追越し ( 歩行者 ) : : 27 交差点事故 シーンシーンA シーン A 歩行者 C 車速車速 :10km/h ( 子供 白シャツ :10km/h 追越し ) 追越し 映像データ 27 シーン分類の妥当性および有効性の評価 DB( タグ情報 ) 内容の過不足 改善点の抽出 各システム(AEB LKA 追突防止 巻込み防止 etc) が要求する画像センサ障害物検知 標識検知 信号機検知 白線検知など様々である 画像データに添付されているタグ情報を確認し 付随するタグ情報に対して 抜け漏れがないかどうかの確認 障害物検知の要求仕様 ( 例 ) 項目 仕様 シーン X シーン Y 27 シーンのうち サンプリングした一部のシーン分類のみ評価実施 最大検知障害物数 12 出力 認識対象物人 ( 歩行者 子供 ) 二輪車 ( 自転車 バイク ) 静止障害物 ( ポール 壁 ) それ以外の特殊物 ( カート セグウェイ ) 自動車 ( 大型 普通 軽 ) 距離範囲 距離精度 1~20m 精度 5% SIPシステム実用化 WG <2016.9.28> 角度精度 ±30deg 精度 0.1deg 検知したい距離 角度 隠れた自転車より電検柱にタグが必要 17

参考 1.7 走行映像 DB の評価 ( 名古屋大学 ) レーザーレンジセンサによる基準距離情報付加の有効性評価 カメラ映像のみを用いた歩行者検出手法とレーザーレンジセンサより得られる距離情報を併用したセンサフュージョンに基づく歩行者検出手法それぞれの性能を評価し カメラとレーザーレンジセンサを組み合わせるセンサフュージョンによる性能改善の度合いを定量化 画像のみから歩行者検出する方法 ベースラインによる手法 色特徴 形状特徴などを組合わせる最先端手法 深層学習 (Deep Learing) に基づく手法 + レーザレンジセンサによる距離情報 距離情報付加により検出精度向上が期待 画像明暗 ( 昼 夜 影等 ) による認識率変化評価 ( 画像データの平均輝度のバリエーション評価 ) 撮影条件の違いによって発生するカメラ映像中の明暗変化により どの程度歩行者検出性能が変化するかを定量的に評価 時間帯や照明などの条件に応じて画像を分類各条件での認識精度を比較 様々な条件で 照明等による歩行者検出の性能低下を定量化 18

参考 2. タグ付け技術開発 (H28 年度 : 自動タグ付け機能の概要 : 再掲載 ) 1 単眼カメラ画像から障害物との距離を推定しタグ付け画像中の障害物の種類を判別しタグ付けする仕組みに加え H28 年度は障害物との 3 次元的な位置関係を把握する 3D 単眼画像認識技術 を用いてタグ付けを行う仕組みを研究 ~H27 年度 : 画像中の物体の種類を判別 タグ付け H28 年度 : 物体との 3 次元位置関係を把握 タグ付け 2 自動タグ付け処理速度の向上 対応 : 自動タグ付け処理の並列処理化を進め 単位時間あたりの処理量を増やすことにより処理速度の向上を図る 目標 :H27 年度の 2 倍以上 ( 単位時間あたりの処理量 ) 19

参考 2.1 タグ付け技術開発 ( 距離情報付加仕様 ) 入力仕様 単眼ハイビジョンカメラによる走行映像 カメラに必要な初期設定情報 カメラ レンズの歪補正用パラメータ カメラ地上高 カメラ取付けピッチ カメラ取付け位置 ( 車両中心とのオフセット距離 ) 出力仕様 障害物の種類 歩行者 自動車 ( 普通車 大型車 ) 自転車 二輪車 自動化対象物 障害物までの距離 カメラを原点とした障害物までの前方 左右方向の距離をメートル出力 (m) で 分解能 0.1m カメラ取付け位置と車両位置とのオフセット距離がわかれば 車両中心座標への変換可能 目標性能 :±5% 以内 出力周期 : 60fps:6 フレーム毎 25fps:2 フレーム毎 注意事項 自車両のピッチ方向の姿勢変化 道路形状 ( 登り 下り坂 ) が 測定結果へ影響を及ぼす場合があり CAN 情報による補正は実施しません 映像中の障害物に隠れ 見切れなどが発生している場合で 画像認識が出来ない場合は 距離情報は生成されません 20

参考 3. 検索エンジンの開発 ( 再掲載 ) 狙い : 膨大に蓄積されたデータに対し 効率的なデータ抽出を実現するためのメタデータ管理方式と検索機能 検索エンジンにおける基本アーキテクチャ 21

参考 3.1 検索エンジンの開発 (H28 年度 : 検索エンジンの概要 ) 1 シーン特性が X で 2Y が映っている 3 データがほしい データ群 1 元データがシーン相当 ( シーン等 ) 発話ログ ( 状況 動作を表す情報 ) 集約データ シーン単位 データ群 2 元データが詳細なため集約 ( レーザセンサ GPS 等 ) データ群 2 詳細なまま活用するが一部集約 ( タグ情報等 ) シーン内の特徴抽出例 )max(xx) max(xx) 特徴的オブジェクト抽出例 ) 台車 ベビーカー 全てのオブジェクト情報 検索用分類キーの update 詳細データ 画像単位 1 2 検索エンジン UI 3 蓄積されている群データ 画像 タグ ( 非構造 ) シーン ( 車両 ) シーン ( 切出し ) レーザセンサ情報 ( 非構造 ) GPS 22