天文学・宇宙物理学分科会(第24期・第5回)

Similar documents
光赤外将来計画検討書: 改訂の進捗

Microsoft PowerPoint _HiZ-GUNDAM答申文書案説明および議論_v02.pptx

1. これまでの交流を通じて得られた成果 当該研究交流課題を実施したことによる国際学術交流拠点の形成 成果の学術的価値 若手人材育成への貢献等につき どの程度成果があったかへの 十分成果があった 概ね成果があった ある程度成果があった ほとんど成果が見られなかった コメント 国際学術交流拠点の形成

国際共同研究加速基金 ( 国際共同研究強化 (B)) の公募に係る FAQ 1. 趣旨及び対象について 問 1 日本国内で実施する国際共同研究も対象となるのか? 3 問 2 日本側研究者が海外の研究機関等に直接出向くこととなっているが 研究代表者が必ず海外に行かなければならないのか? 3 問 3 海

1

議会改革度調査2013 テーマ別分析② 政務活動費

Microsoft Word - koubo-H26.doc

資料3

「軍事的安全保障研究に関する声明」についてのアンケート 第一次集計結果報告

IR 活動の実施状況 IR 活動を実施している企業は 96.6% 全回答企業 1,029 社のうち IR 活動を 実施している と回答した企業は 994 社 ( 全体の 96.6%) であり 4 年連続で実施比率は 95% を超えた IR 活動の体制 IR 専任者がいる企業は約 76% 専任者数は平

諸外国の火山防災体制

2 保険者協議会からの意見 ( 医療法第 30 条の 4 第 14 項の規定に基づく意見聴取 ) (1) 照会日平成 28 年 3 月 3 日 ( 同日開催の保険者協議会において説明も実施 ) (2) 期限平成 28 年 3 月 30 日 (3) 意見数 25 件 ( 総論 3 件 各論 22 件

(1) 当該団体が法人格を有しているか 又は法人格のない任意の団体のうち次の1~2の要件を全て満たすもの 1 代表者の定めがあること 2 団体としての意思決定の方法 事務処理及び会計処理の方法 並びに責任者等を明確にした規約その他の規定が定められていること (2) 関係市町村との協議体制を構築してい

TSRマネジメントレポート2014表紙

2010 年 7 月 30 日国立大学法人群馬大学 若手先端科学研究者の研究環境改革 プログラム 先端科学研究指導者育成ユニット テニュア トラック教員の募集要項国立大学法人群馬大学 群馬大学では 文部科学省の科学技術振興調整費 若手研究者の自立的研究環境整備促進事業 (2010 年度から 2014

<835A E E A B83678F578C768C8B89CA E786C7378>

寄附文化の醸成に係る施策の実施状況 ( 平成 26 年度に講じた施策 ) 別紙 1 < 法律 制度改正 > 総務省 ふるさと納税の制度拡充 ( 平成 27 年 4 月 1 日施行 ) 学校法人等への個人寄附に係る税額控除の要件の緩和 ( 平成 27 年 4 月 1 日施行 ) 特例控除の上限の引上げ

1-澤田-インクル.indd

内部統制ガイドラインについて 資料

Microsoft Word - 医療学科AP(0613修正マスタ).docx

Microsoft Word - 10 第50回L1PRA分科会議事録r0-1.docx

<4D F736F F D E F18BB388E78CA48B86955D8B6389EF8B638E E7C E332E A2E646F63>

科学技術の状況に係る総合的意識調査(定点調査)」調査票にかかるQ&A

資料 3 時代の要請を受けた 消費者保護の課題について 平成 31 年 4 月 経済産業省商務 サービスグループ 商取引監督課

<4D F736F F D B5A8F708E6D8BC696B195F18F5692B28DB882DC82C682DF8A4F95948CFC82AF2888C >

本事業の意義 実効性 ( 見直しの必要性 ) 医療情報データベース基盤整備事業 ( 平成 23 年度 ~ 10 協力医療機関 ) 日本再興戦略 ( 平成 25 年 6 月 14 日 ) 医療 介護情報の電子化の促進 医薬品の副作用データベースシステムについて データ収集の拠点となる病院の拡充や地域連

政策評価書3-3(4)

従業員に占める女性の割合 7 割弱の企業が 40% 未満 と回答 一方 60% 以上 と回答した企業も 1 割以上 ある 66.8% 19.1% 14.1% 40% 未満 40~60% 未満 60% 以上 女性管理職比率 7 割の企業が 5% 未満 と回答 一方 30% 以上 と回答した企業も 1

PowerPoint プレゼンテーション

三鷹市指定管理者制度導入の基本方針(仮称)検討試案

新たな宇宙基本計画における宇宙科学・宇宙探査の位置付け及び主な関連事業の概要

第20回宇宙科学・探査小委員会

消費税の転嫁状況に関するモニタリング調査 (10 月調査 ) の結果について 平成 30 年 11 月 経済産業省 1. 調査概要 調査手法書面郵送調査 調査時期平成 30 年 10 月 1 日 ( 月 )~10 月 16 日 ( 火 ) 対象事業者数 40,000 者 対象事業者の従業員規模分布

Wish list for US participation by SDR

< F2D8B638E96985E81698CF6955C A2E6A7464>

参考 調査員調査の対象者へのアンケート ( 平成 21 年 4 月実施 ) の概要 1 目的総務省統計局が調査対象者から直接 調査員調査の実施状況を把握し 平成 20 年度の委託業務の中で調査員調査の検証を行うとともに 今後の民間調査機関への指導についての参考資料を得る また 本アンケートでは 回答

持続可能な自治会活動に向けた男女共同参画の推進について(概要)

10-11 平成26年度 予算(案)の概要

2 第 3 条について (2) と (3) を別だてする趣旨がわかりません 知識 経験を有し 市長が必要と認める者 で良いと思います 第 3 条第 2 項第 2 号に規定する 知識経験を有する者 とは 市民の参画と協働に関する深い知識や豊富な経験を有する方のことです また 同項第 3 号の規定は 公

3-2 学びの機会 グループワークやプレゼンテーション ディスカッションを取り入れた授業が 8 年間で大きく増加 この8 年間で グループワークなどの協同作業をする授業 ( よく+ある程度あった ) と回答した比率は18.1ポイント プレゼンテーションの機会を取り入れた授業 ( 同 ) は 16.0

事業戦略の計画実践を支援する プロジェクト思考開発研修 リーダー研修概要 2004 年 本資料は以下の利用条件を十分ご確認の上ご利用ください 1. 本資料に関する著作権 商標権 意匠権を含む一切の知的財産権は株式会社スプリングフィールドに所属しています 2. 株式会社スプリングフィールドの事前の承諾

JICA 事業評価ガイドライン ( 第 2 版 ) 独立行政法人国際協力機構 評価部 2014 年 5 月 1

公表監第 3 号 地方自治法第 199 条第 9 項の規定により提出した定期監査 ( 環境局 ) 出資団体監査 ( 財団法人西宮市都市整備公社 ) 財政援助団体監査 ( 特定非営利活動法人西宮市シニ アライフ協会 ) 指定管理者監査 ( パーク二四 株式会社 ) の結果報告に対して 西宮市長 より措

社会通信教育に関する実態調査 報告書

RUMPES Vol.22 No.2 (Spring,2008)

火山防災対策会議の充実と火山活動が活発化した際の協議会の枠組み等の活用について(報告)【参考資料】

基本的な考え方 羽田空港の機能強化は 首都圏だけでなく日本全体にとって不可欠であり 機能強化の必要性やその実現方策等について 関係自治体の協力も得ながら できる限り多くの方々に知って頂くように努める 基本的な考え方 1 羽田空港の機能強化の必要性やその実現方策等について できる限り多くの方々に知って

l. 職業以外の幅広い知識 教養を身につけたいから m. 転職したいから n. 国際的な研究をしたかったから o. その他 ( 具体的に : ) 6.( 修士課程の学生への設問 ) 修士課程進学を決めた時期はいつですか a. 大学入学前 b. 学部 1 年 c. 学部 2 年 d. 学部 3 年 e

社会的責任に関する円卓会議の役割と協働プロジェクト 1. 役割 本円卓会議の役割は 安全 安心で持続可能な経済社会を実現するために 多様な担い手が様々な課題を 協働の力 で解決するための協働戦略を策定し その実現に向けて行動することにあります この役割を果たすために 現在 以下の担い手の代表等が参加

Microsoft PowerPoint - 04-検討プロセス及び検討体制

PowerPoint プレゼンテーション

Microsoft Word - ★調査結果概要3.17版new.doc

PowerPoint プレゼンテーション

第73回宇宙政策委員会

本町二・四・五・六丁目地区の地区計画に関する意見交換会

国立女性教育会館の機能と取り組み

将来有人宇宙活動に向けた宇宙医学 / 健康管理技術 研究開発に係る意見募集 ( 情報提供要請 ) 2018 年 12 月 10 日国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構有人宇宙技術部門宇宙探査イノベーションハブ 1. はじめに JAXA 有人宇宙技術部門 ( 部門長 : 若田光一 ) では 将来有人探

( 仮称 ) 大阪新美術館の運営への PFI 手法導入に向けた マーケット サウンディング ( 市場調査 ) 実施要領 平成 29 年 11 月 大阪市経済戦略局

資料 3 1 ごみ減量化についての課題分析 1) 原因の抽出 課題 : どうして 家庭ごみの排出量が減らないのか? ごみが 減らな い原因 1 使い捨て製品やすぐにごみになるものが身の回りに多い 2ごみを減らしたり リサイクルについての情報が少ない 3 分別収集しているごみの品目が少なく 資源化が十

農林金融2010年12月号

費 複写費 現像 焼付費 通信費 ( 切手 電話等 ) 運搬費 研究実施場所借り上げ費 ( 研究機関の施設において補助事業の遂行が困難な場合に限る ) 会議費 ( 会場借料 食事 ( アルコール類を除く ) 費用等 ) リース レンタル費用 ( コンピュータ 自動車 実験機器 器具等 ) 機器修理費

5. 資料 ( 答申 ) の入手方法 (1) 札幌市中学校英語教育研究会ホームページに掲載 (2) 会員に簡易メールに添付して配布 平成 23 年 11 月 28 日 ( 月 ) 全会員に送信 6. スケジュール 平成 23

平成16年度第1回○○区地域協議会次第

地域生活サポートセンターいこな

<4D F736F F D AA96EC82CC837C815B835E838B C6782CC82BD82DF82CC92B28DB F18D908F912E646F63>

平成 29 年 4 月 12 日サイバーセキュリティタスクフォース IoT セキュリティ対策に関する提言 あらゆるものがインターネット等のネットワークに接続される IoT/AI 時代が到来し それらに対するサイバーセキュリティの確保は 安心安全な国民生活や 社会経済活動確保の観点から極めて重要な課題

文化庁平成 27 年度都道府県 市区町村等日本語教育担当者研修 2015 年 7 月 1 日 生活者としての外国人 に対する日本語教育の体制整備に向けた役割分担 日本語教育担当者が地域課題に挑む10のステップ よねせはるこ米勢治子 ( 東海日本語ネットワーク )

資料4-4 新しい時代の教育や地方創生の実現に向けた学校と地域の連携・協働の在り方と今後の推進方策について 審議のまとめ(参考資料)

家庭における教育

地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム (SATREPS) JST 中間評価 1 の実施要領 平成 29 年 6 月改定 JST 国際部 SATREPS グループ 1. 地球規模課題国際科学技術協力 (SATREPS) プロジェクトの中間評価について SATREPS は JST による研究支援お

技術士への道

< F2D E382E32348DC58F4988F38DFC8CB48D65817A4832>

SPICA SE会議#2

(2) ピュア型 / キャッシュ非作成型 (Limewire,Gnutella 等 ) 検索検索検索見つかると直接接続検索検索検索 図 Limewire の仕組み 1 情報管理サーバーを持たない 2ファイルの検索はバケツリレー方式で行う 3ファイルが見つかった後はピア ツー ピア通信でファイルの送受

平成 30 年度救急業務のあり方に関する検討会報告書の概要 消防庁救急企画室 はじめに 消防庁救急企画室では 高齢化を背景として救急需要が増大する中 救急車の適正利用の推進や救急業務の円滑な実施と質の向上等 救急業務を安定的かつ持続的に提供し救命率の向上を図ることを目的に 平成 30 年度救急業務の

H ( 木 ) H ( 水 ) H ( 金 ) H ( 金 ) H ( 土 ) H ( 月 ) H ( 月 ) H ( 木 ) H ( 金 ) H ( 火 ) H30.6.2

会長メッセージ「『日本学術会議第23期3年目(平成28年10月~平成29年9月)の活動に関する評価』における指摘事項に対する考え方について」


「基準認証研究開発事業」

必要性 学習指導要領の改訂により総則において情報モラルを身に付けるよう指導することを明示 背 景 ひぼう インターネット上での誹謗中傷やいじめ, 犯罪や違法 有害情報などの問題が発生している現状 情報社会に積極的に参画する態度を育てることは今後ますます重要 目 情報モラル教育とは 標 情報手段をいか

資料1 第3回災害救助に関する実務検討会における意見に対する回答

1. 推計の概要 ブログ SNS 市場の市場規模の現状や将来動向について 推計を実施 具体的には ブログ SNS 市場及び関連市場の定義を行い それぞれについて 28 年度の市場規模を推計した また 21 年度の市場規模予測も行った (P3~4 参照 ) 推計に当たり 利用者数や閲覧数といった ブロ

Microsoft PowerPoint - 【FWEST】@Researcher導入効果_ ppt [互

25~34歳の結婚についての意識と実態

(Microsoft Word - Weekly\223\307\216\322\203A\203\223\203P\201[\203g\222\262\215\270\214\213\211\312\203\214\203|\201[\203g_No.1_Ver.3.0.doc)

[ 指針 ] 1. 組織体および組織体集団におけるガバナンス プロセスの改善に向けた評価組織体の機関設計については 株式会社にあっては株主総会の専決事項であり 業務運営組織の決定は 取締役会等の専決事項である また 組織体集団をどのように形成するかも親会社の取締役会等の専決事項である したがって こ


平成23年9月29日WG後修正

調査結果 転職決定者に聞く入社の決め手 ( 男 別 ) 入社の決め手 を男 別でみた際 性は男性に比べると 勤務時間 休日休暇 育児環境 服装 オフィス環境 職場の上司 同僚 の項目で 10 ポイント以上 かった ( 図 1) 特に 勤務時間 休日休暇 の項目は 20 ポイント以上 かった ( 図

koukai-seminar2018-kaneda-s

150615_all.pdf


untitled

<81798A6D92E8817A F925093C682C6834E838D83582E786C7378>

Microsoft Word - 幹事会1122議事録_0107

Microsoft Word - 01_LS研IT白書原稿_2012年度_統合版__ _v1 2.doc

1. のれんを資産として認識し その後の期間にわたり償却するという要求事項を設けるべきであることに同意するか 同意する場合 次のどの理由で償却を支持するのか (a) 取得日時点で存在しているのれんは 時の経過に応じて消費され 自己創設のれんに置き換わる したがって のれんは 企業を取得するコストの一

スライド 1

平成18年度標準調査票

目 次 目次 1 調査の目的 2 携帯電話の 学割 サービス利用動向調査 の概要 3 ユーザーアンケート調査結果 8 アンケート概要 9 家族の携帯電話 スマートフォン平均利用台数 19 家族の従来型携帯電話利用台数 11 家族のスマートフォン利用台数 12 家族が何社の携帯電話 スマートフォンを利

Transcription:

議事録日本学術会議物理学委員会天文学 宇宙物理学分科会 ( 第 24 期第 5 回 ) 日時 :2018 年 9 月 18 日 ( 火 )10:50~16:00 場所 : 学術会議 5-C(1)(2) 会議室出席者 : 林 渡部 山崎 生田 岡村 奥村 芝井 観山 永原 相川 田近 新永 常田 千葉 村山 藤井 杉山 浅井 (skype) 佐々木(skype) 山田 深川欠席 : 梶田 須藤 海部オブザーバー : 國中均 ( 宇宙科学研究所 )(skype) ( 順不同 敬称略 ) 以下 (C) は委員からのコメント (Q)(A) は質疑回答を示す 1. キャリアパス問題の経過報告 ( 奥村 ) 奥村委員より 別紙資料 キャリアパス問題について ( 経過報告 ) に沿って 2 種類のキャリアパス調査の報告があった (1) アンケート A( 学位取得直後の進路 ) の経過報告回答の回収率はおよそ 6 割と推定される旨 報告があった 現時点での集計結果に加え 前回 (1999~2008 年度 ) の調査結果との比較も提示された 前回は 2008 年度の時点での職を調べたが 今回は年度ごとに学位取得直後の進路を調べたという違いがある 回答数が統計的に十分でないため 11 月まで引き続き回収の努力を続けることになった C( 千葉 ): 中退者が随分多いという特徴が見られる (2) アンケート B( 天文学研究者のアカデミックキャリアの実態 ) の検討状況ウェブを活用したアンケートの準備状況の報告があった 実施時期について 来年 1 月の分科会で内容を決定し 次回の春季学会で協力を呼びかける予定であるとの説明があった 天文学会の会員に限定せず 学位取得が就職後の人 海外在中の日本人 日本に来た外国人研究者や留学生なども含め 幅広く意見を拾えるように 英語版の準備や呼びかけの方法等を検討することになった アンケート A とともに アンケート でなく 調査 と呼称するかどうかも検討することになった 2. マスタープラン 2020 への推薦に関する予備議論国際プロジェクトに参加する計画と日本主導の計画をどのような考え方で議論していくかについて 意見交換を行った また 計画の建設 運用等の時期を整理した上で議

論する必要があることを確認した 9 月 13 日に東京大学において マスタープランの申請にあたり予め検討が必要となりそうな合計 15 個の計画を対象として 情報の収集と共有を主たる目的としたシンポジウムを開催した これらの計画については 委員長 副委員長 幹事で分科会の意見をまとめ これを 10 月末頃までに計画の代表者 ( 問い合わせ先 ) へ伝えることになった ( 議論 ) C( 永原 ): 科研費は研究の独自性を尊重しており 海外計画への費用拠出にはそぐわないことがあるので注意が必要である C( 林 ): 国内で進めるべきか 海外の計画に参加すべきかについては コミュニティの意思が重要だと考える C( 観山 ): 貢献度が低くてもメリットを得ているグループが世界にはたくさんある 意義の見極めが重要である C( 林 ): 海外の計画に目的を持って参画するなら それはコミュニティ全体が発展するようなものであるべきだ 3. 共同利用研などの活動報告 (1) 国立天文台常田委員より ALMA すばる TMT の予算状況 すばる望遠鏡の老朽化への対応と国際運用 TMT のハワイ建設に関する現況と 国立天文台内の A プロジェクトの活性化や研究部 専門委員会の改廃について報告があった TMT は現地の雰囲気からも全体状況が改善されているとの報告があった 長年の議論を基礎に 台内の組織改編が実施された旨 説明がなされた (2) IPMU 村山委員より 2021 年後半から科学運用を開始する予定の Prime Focus Spectrograph について 建設 予算 観測計画の検討状況の報告があった また LiteBIRD に関して 最近の審査形式の変更に伴い 今後 2 段階の選抜が行われる予定との説明があった (3) 宇宙研所長の國中氏より 進行中のあかつき あらせ はやぶさ 2 と 打ち上げ間近の BepiColombo( みお ) 2021 年度中の打ち上げを目指す X 線代替機および SLIM について 近況の報告があった 戦略的中型計画に関しては LiteBIRD と OKEANOS の間で年度末にかけて選抜が行われる予定である SPICA は ESA の

集中的技術検討が終了し 2021 年末に ESA で最終選抜を迎える 公募型小型計画は 来年度にかけて HiZ-GUNDAM Solar-C 小型 JASMINE の中から選定される また 再使用ロケット等の技術開発の状況や 月周回ステーション (Gateway) への日本のコミットメントに関する議論 技術成熟度を上げるための予算のフロントローディングの採用等について報告があった さらに 学生が衛星運用の現場に携われる仕組みを検討している旨の報告があった 4. マスタープラン 2020 への推薦に関する議論 9 月 13 日のシンポジウムの内容を受けて 発表のあった個々の計画について議論を行った 議論の中で 分科会からの推薦の検討材料とするために マスタープランに申請予定の全ての計画に対し 計画の主導者 建設に関わる人数 科学研究を主導する人数 建設および運用それぞれの開始と終了年 予算詳細といった具体的な情報を求めることにした その際 海外が主体の計画の場合は 全体の予算と日本の分担分を明確に分けること また 建設のみでなく運用経費の情報も必要であることを確認した そのために分科会で共通フォーマットを作成することにし 各計画からは マスタープランの申請書案と併せて提出してもらうことにした 1 月 23 日の分科会において 天文学全体を見据えての総合的な検討により 重点大型もしくは大型計画として推薦するか あるいはマスタープラン掲載に推薦しないかを判断することとした 地上の計画については 大規模学術フロンティア促進事業で実施中の計画の多くが 2021~ 2022 年度に終了して文部科学省のロードマップから外れるため これらは新規計画として学術会議マスタープランにも提案される必要があるとの認識を改めて共有した マスタープランにおいてこれらの計画の適切な評価が重要であるとの意見が出された スペースの計画については 宇宙科学研究所での審査と学術会議での評価の関係が常に問われる点が指摘された 基本的には 学術会議での検討は独立したものであって 計画の絶対的な科学価値が一定レベルに達しており 学術会議で強く支持されることが重要であるとの認識を確認した ( 議論 ) C( 林 ):1 月 23 日の分科会での議論では 実施機関の意向も重要な判断材料となる C( 山崎 ): 推薦依頼をコミュニティに出した コミュニティでも議論を詰めてほしい C( 林 ): 以前は 大学の計画に対し コミュニティからの応援もあったものはリストアップした C( 藤井 ): コミュニティあるいはサブコミュニティは 提案者が定義できる ( サブ ) コミ

ュニティとして大型にふさわしいかは 審査の際に評価される 科学的価値を支える集団と 実施主体として責任を持つ機関の 両方の重要性が問われる C( 林 ): マスタープラン 2017 では 重点大型と大型を明確に分けた 重点大型は コミュニティの総意に基づいて機関で実施してもらいたい計画とした 今回も基本的には踏襲するのが良いのではないか C( 山崎 ): 前回は 19 件を議論した 8 件を推薦することにし うち 4 件が重点 うち 2 件を強く推薦した C( 観山 芝井 ):2022 年以前で終了する計画について 今回のマスタープラン 2020 で適切に議論しておく必要がある C( 観山 ): 分科会としては 今後の天文学の発展のためにどのような計画が重要であるかを議論して できれば順位を付ける C( 藤井 ): 重点大型になっている計画は審査無しでリストアップされる可能性が高いが コミュニティがやめたいと言えば やめられる仕組みになっている C( 観山 ): 国際計画への参画について 日本の技術や科学をいかに活かしたものであるかをしっかり見るべきである C( 林 ): 日本の貢献度の大小に関わらず 計画全体の科学的意義は重視されるべきであろう C( 藤井 ): 国際計画をどのように大型と位置付けるか 例えば日本の貢献は小さいが計画全体の規模が大きいものをどう扱うかは 制度としては決まっておらず 審査の段階で見極めていくことになると予想される その計画が科学的に重要かどうかの評価は必要である C( 藤井 ): 緊急性は 準備のためでなく 実施のための緊急性であると定義される 計画が成熟し すぐに実施する必要がある場合に 学術会議に提案されるべきである 一方 マスタープランに載らないことで計画そのものを低く評価するのは良くない C( 芝井 ): 基本的には 分科会では天文学 宇宙物理学分野全体を考えての長期的な議論が不可欠である 今回のマスタープランでは 2030 年前の予算化をコミュニティが強く望むものを推す C( 観山 ): 他の多くの分野の人を納得させられるようなサイエンスであるかどうかが重要である 5. その他 (1) 次回の分科会等 1. 2019 年 1 月 17 日 ( 木 ) 18 日 ( 金 ) 第 2 回公開シンポジウム

以上 2. 2019 年 1 月 23 日 ( 水 ) 天文学 宇宙物理学分科会 (IAU 分科会も同時開催 )