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1

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がんとどう向き合うか こどものがん

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付表 登録数 : 施設 部位別 総数 1 総数 口腔咽頭 食道 胃 結腸 直腸 ( 大腸 ) 肝臓 胆嚢胆管 膵臓 喉頭 肺 骨軟部 皮膚 乳房 全体

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再発小児 B 前駆細胞性急性リンパ性白血病におけるキメラ遺伝子の探索 ( この研究は 小児白血病リンパ腫研究グループ (JPLSG)ALL-B12 治療研究の付随研究として行われます ) 研究機関名及び研究責任者氏名 この研究が行われる研究機関と研究責任者は次に示す通りです 研究代表者眞田昌国立病院

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密封小線源治療 子宮頸癌 体癌 膣癌 食道癌など 放射線治療科 放射免疫療法 ( ゼヴァリン ) 低悪性度 B 細胞リンパ腫マントル細胞リンパ腫 血液 腫瘍内科 放射線内用療法 ( ストロンチウム -89) 有痛性の転移性骨腫瘍放射線治療科 ( ヨード -131) 甲状腺がん 研究所 滋賀県立総合病

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表面から腫れがわかりにくいため 診断がつくまでに大きくなっていたり 麻痺が出るまで気付かれなかったりすることも少なくありません したがって 痛みがずっと続く場合には要注意です 2. 診断診断にはレントゲン撮影がもっとも役立ちます 骨肉腫では 膝や肩の関節に近い部分の骨が虫に食べられたように壊されてい

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■● 糖尿病

2 院内処方 ( 入院外 投薬 ) 及び院外処方 ( 薬局調剤 ) における薬剤点数薬剤点数階級別件数の構成割合を入院外の投薬 ( 以下 院内処方 という ) 薬局調剤( 以下 院外処方 という ) 別にみると ともに 500 点未満 が最も多く それぞれ 67.0% 59.4% となっている また

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実地医家のための 甲状腺エコー検査マスター講座

査を実施し 必要に応じ適切な措置を講ずること (2) 本品の警告 効能 効果 性能 用法 用量及び使用方法は以下のとお りであるので 特段の留意をお願いすること なお その他の使用上の注意については 添付文書を参照されたいこと 警告 1 本品投与後に重篤な有害事象の発現が認められていること 及び本品

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部位別 施設名 総数 がん診療連携拠点病院院内がん登録 2014 年集計 口腔咽頭 食道胃結腸直腸大腸肝臓 胆嚢胆管 膵臓喉頭肺 埼玉県立がんセンター 3, さいたま赤十字病院 1,456-2

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本書の内容 がん体験者の悩みや負担に関するデータベースについて全国のがん体験者 7,885 人を対象とした実態調査結果から抽出された悩みや負担は 2 万 6 千件余りでした この悩み等を 静岡がんセンターで作成した 静岡分類 にそって体系的に整理し がん体験者の悩みや負担に関するデータベースを構築し

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2017 年 3 月臨時増刊号 [No.165] 平成 28 年のトピックス 1 新たに報告された HIV 感染者 AIDS 患者を合わせた数は 464 件で 前年から 29 件増加した HIV 感染者は前年から 3 件 AIDS 患者は前年から 26 件増加した ( 図 -1) 2 HIV 感染者

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小児がん中央機関としての 国立がん研究センターの活動 情報提供を中心に 国立がん研究センター がん対策情報センター センター長若尾文彦 1

小児がん中央機関 国立成育医療研究センター 相談 支援 情報提供 研究支援等 診断支援 小児がん登録 人材育成 中央機関 連絡協議会 アドバイザリー ボード 国立がん研究センター 情報提供 小児がん登録 ( 院内がん登録 ) 人材育成 ( 相談員 ) 各種小児がんの情報 小児がん拠点病院の情報を提供する 小児がん情報サービス を構築 ( 小児がん登録が稼働するまで ) 拠点病院院内がん登録データの小児がん特別集計を行い公表 ( 小児相談支援研修が稼働するまで ) 成人拠点病院に実施している相談員基礎研修 (1)(2)(3) を提供 小児がん拠点病院 地域小児がん医療提供体制協議会 小児がん拠点病院 地域小児がん医療提供体制協議会 小児がん拠点病院 地域小児がん医療提供体制協議会 2

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コンテンツ更新小児がんの解説 冊子リンパ腫 白血病 (2017/1 予定 ) 悪性リンパ腫 リンパ腫 長期フォローアップを追加 小児白血病 リンパ腫診療ガイドライン 2016 年版 造血器腫瘍取扱い規約 2010 年 3 月 ( 第 1 版 ) より内容を更新 6

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小児がんの冊子ダウンロード 12,000 10,000 8,000 6,000 4,000 2,000 0 2015 年 38,843 ダウンロード 2016 年 43,767 ダウンロード 9

小児がんの冊子発注状況 2013 年度 2014 年度 2015 年度 2016 年度 第 6 回 冊子番号 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 冊子名 2013 年 5 月 小児の悪性リンパ腫 小児の横紋筋肉腫 小児の肝腫瘍 小児の骨肉腫 小児の神経芽腫 小児の腎腫瘍 小児の脳腫瘍 小児の胚細胞性腫瘍 小児の白血病 小児のユーイング肉腫 小児の網膜芽細胞腫 第 7 回 2013 年 8 月 900 650 800 800 700 800 850 700 1,250 700 900 9,050 第 8 回 2013 年 11 月 450 350 400 350 500 400 550 350 700 400 400 4,850 第 9 回 2014 年 2 月 450 100 50 200 100 50 200 100 250 250 200 1,950 第 10 回 2014 年 5 月 400 200 200 300 150 300 350 250 250 300 350 3,050 第 11 回 2014 年 8 月 100 300 200 450 150 200 300 50 200 50 100 2,100 第 12 回 2014 年 11 月 300 250 300 350 400 250 300 400 650 400 450 4,050 第 13 回 2015 年 2 月 450 250 250 300 200 150 300 150 350 200 150 2,750 第 14 回 2015 年 5 月 300 350 250 400 250 350 350 300 500 200 300 3,550 第 15 回 2015 年 8 月 400 100 200 100 300 150 600 50 400 50 250 2,600 第 16 回 2015 年 11 月 200 100 50 100 150 100 250 50 300 150 50 1,500 第 17 回 2016 年 2 月 350 350 250 250 300 200 300 200 450 200 250 3100 第 18 回 2016 年 5 月 350 150 150 100 150 100 250 150 350 200 250 2200 第 19 回 2016 年 8 月 450 100 200 150 150 150 200 200 450 100 150 2300 第 20 回 2016 年 11 月 50 500 100 50 150 150 150 150 150 200 50 1700 第 21 回 2016 年 ( 第 17 回 ~ 第 21 回 ) 計 1200 1100 700 550 750 600 900 700 1400 700 700 9300 全期計 5150 3750 3400 3900 3650 3350 4950 3100 6250 3400 3850 44750 10

施設種別コード 小児がんの冊子発注状況 ( 第 20 回発注 2016 年 11 月 ) 施設分類 2016 年 11 月全冊子発注計 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 小児の悪性リンパ腫 小児の横紋筋肉腫 小児の肝腫瘍 小児の骨肉腫 小児の神経芽腫 小児の腎腫瘍 小児の脳腫瘍 小児の胚細胞性腫瘍 小児の白血病 小児の小児のユーイン網膜芽グ肉腫細胞腫 0 1 2 国立がん研究センターがん対策情報センター 都道府県がん診療連携拠点病院 地域がん診療連携拠点病院等 21,950 500 43,498 50 50 50 50 50 100 143,658 50 100 50 50 3 小児がん拠点病院 0 4 都道府県指定医療機関 22,580 5 その他の医療機関 7,544 6 行政 行政委託事業等 1,650 7 民間団体 ( 患者会等 ) 3,050 50 50 50 50 50 50 50 50 50 50 8 図書館 0 9 その他 ( 研究班等 ) 3,214 50 50 10 地域がん診療病院 1,110 合計部数 248,254 50 500 100 50 150 150 150 150 150 200 50 今後の冊子展開の方向性についてご意見をいただきたい 11

拠点病院等院内がん登録 (2014 年診断 ) 小児がん拠点病院 9 施設を含む 成人拠点ではない小児がん拠点 ( 初めてすべての小児がん拠点病院からデータ提出 ) http://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/brochure/hosp_c_registry.html 12

がん診療連携拠点病院 ( 小児がん拠点 9 施設含む ) の小児がん登録数 小児がん拠点病院 15 施設の小児がん登録数 13

小児がん拠点病院 / がん診療連携拠点病院 ( 小児拠点含む ) の小児がん登録数 ( 疾患別 ) 1000 900 800 700 600 500 400 300 200 100 0 60.0% 50.0% 40.0% 30.0% 20.0% 10.0% 0.0% 小児拠点がん拠点小児拠点割合 14

小児がん拠点病院 / がん診療連携拠点病院 ( 小児拠点含む ) の小児がん登録数 ( 年齢階級別 ) 1200 50.0% 1000 800 600 400 200 0 0 1-4 5-9 10-14 15-19 小児拠点がん拠点小児拠点割合 45.0% 40.0% 35.0% 30.0% 25.0% 20.0% 15.0% 10.0% 5.0% 0.0% 15

成人拠点ではない小児がん拠点施設別登録件数 16

院内がん登録数推移 100 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0 2012 年 2013 年 2014 年 17

相談員基礎研修 (1)(2) 受講状況 ( 成人拠点併設施設を除く ) 平成 27 年度 平成 28 年度 機関名 研修修了知識確認研修修了知識確認 コース *1 コース *2 コース *1 コース *2 埼玉県立小児医療センター 2 2 0 0 国立成育医療研究センター 3 1 0 0 東京都立小児総合医療センター 1 0 1 0 神奈川県立こども医療センター 4 1 5 0 大阪府立母子保健総合医療センター 0 1 2 0 兵庫県立こども病院 0 1 0 0 計 10 6 8 0 *1 研修修了コース : 無料 テストなし *2 知識確認コース : 有料 テストあり 18

人材育成 ( 相談員 ) 相談員継続研修 e-ラーニングコンテンツ追加病気の子どもにとっての教育平賀健太郎 ( 大阪教育大学 ) ( 平成 27 年度収録 平成 28 年度継続研修にて公開 H28 年 2 月から ) 病気療養中 / 入院中 退院後の教育の制度や体制日下奈緒美 ( 国立特別支援教育総合研究所 ) ( 平成 27 年度収録 平成 28 年度継続研修にて公開 H28 年 2 月から ) がん対策清住雄希 ( 厚生労働省 ) ( 平成 28 年度収録 平成 29 年度継続研修にて公開 H29 年 2 月から ) 晩期合併症前田美穂 ( 日本医科大学小児科 ) ( 平成 28 年度収録 平成 29 年度継続研修にて公開 H29 年 2 月から ) 19

中央機関のさらなる機能強化のために 中央機関連絡会議の開催について準備中 構成メンバー 国立成育医療研究センター 国立がん研究センター 日本小児がん研究グループ (JCCG) 検討事項 小児がん中央機関の各機能 ( 相談支援 情報提供 研究支援 診断支援 小児がん登録 人材育成 ) の強化に向けた連携体制について 20

がん診療連携拠点病院等 ( 小児がん拠点病院を含む ) 国立がん研究センター 国立がん研究センター院内がん登録全国集計 国立成育医療研究センター 小児がん情報の収集と解析 院内がん登録 ( 疾患横断的 ) オンライン提出 臓器臓器特異的項目臓器特異的項目臓器特異的項目特異的項目 小児がんデータベース 30 歳未満の患者データ (AYA 世代含む ) がん登録実務者 小児がん拠点と一部施設で実施 小児がん特異的項目 同時オンライン提出 小児がん特異的項目 小児固形腫瘍観察研究 (JCCG) 医師 小児固形腫瘍観察研究参加施設その他基本項目 小児がん特異的項目 AYA 世代がん解析研究利用 21 ( 国がん 成育 ) 小児がん中央機関連絡会議