膝前十字靱帯 ACL 再建術 手術をお受けになる患者様 ご家族の皆様へ A nterior C ruciate L igament 医療法人徳洲会 山形徳洲会病院 整形外科 Dept of Orthopaedic Surgery,Yamagata Tokusyukai Hospital 990-0834 山形市清住町 2 丁目 3-51 TEL 023-647-3434 FAX 023-647-3400
ようこそ 山 形 徳 洲 会 病 院 整 形 外 科 へ 手 術 治 療 に 際 して 新 たな 不 安 が 生 じていることと 思 います 患 者 さま ご 家 族 の 皆 さまが 安 心 して 入 院 手 術 に 向 かえるように 努 めさせていただきます 手 術 治 療 は 症 状 の 大 きな 改 善 をもたらす 半 面 合 併 症 の 発 生 などのリスクを 伴 います 手 術 治 療 に 際 しましては 担 当 医 および 看 護 スタッフから 説 明 を 受 けて 十 分 にご 理 解 ご 納 得 の 上 で 手 術 をお 受 けになるようにして 下 さい ご 心 配 なことがございましたら いつでもお 気 軽 にご 相 談 ください 担 当 医 あいさつ 整 形 外 科 部 長 の 大 沼 です 当 院 で 手 術 を お 受 けになる 患 者 様 とご 家 族 の 皆 様 が 安 心 し て 手 術 をお 受 けになれるように そして 手 術 によってもたらされる 症 状 の 改 善 を 共 に 喜 び 合 えるように 出 来 る 限 りの 対 応 をさせてい ただきます 安 心 して 我 々にお 任 せ 下 さい 整 形 外 科 部 長 おおぬま やすし 大 沼 寧
膝 前 十 字 靱 帯 (ACL) 再 建 術 1. 入 院 日 および 手 術 日 の 決 定 について 担 当 医 および 看 護 スタッフが 患 者 様 とご 家 族 の 皆 様 とともに 入 院 手 術 計 画 を 致 します 2. 術 前 検 査 について 安 全 に 手 術 を 行 なうために 術 前 より 全 身 状 態 を 把 握 しておく 必 要 があります そのために 皆 様 にはいくつかの 術 前 検 査 を 受 けていただきます 胸 部 レントゲン 心 電 図 血 液 尿 検 査 お 鼻 からのばい 菌 検 査 などが 基 本 とな りますが 手 術 の 内 容 や 麻 酔 の 方 法 により 検 査 内 容 が 異 なります 不 快 な 検 査 もあるかと 思 いますが ご 協 力 宜 しくお 願 いいたします 以 下 は 基 本 的 な 検 査 です 状 態 により 検 査 内 容 が 異 なることがあります 血 液 検 査 尿 検 査 心 電 図 胸 部 レントゲン 患 部 レントゲン 鼻 腔 MRSA 検 査 肺 機 能 検 査 必 要 に 応 じて 心 エコー 検 査 3. 術 前 の 問 診 現 在 治 療 中 のご 病 気 や 過 去 に 治 療 されたご 病 気 についてお 伺 い 致 します 現 在 内 服 中 のお 薬 を 確 認 させていただきます お 薬 の 中 には 急 に 中 止 してはいけない 薬 や 手 術 の 数 日 前 から 中 止 しないといけ ない 薬 があります 我 々スタッフが 皆 様 の 服 用 しているお 薬 を 把 握 し 手 術 前 にそ れらの 薬 をどのようにすればよいかをお 伝 え 致 します
4. 手 術 説 明 整 形 外 科 担 当 医 から 患 者 さまとご 家 族 の 皆 様 に 手 術 の 説 明 を 致 します 手 術 治 療 の 必 要 性 予 想 される 術 後 の 経 過 起 こりうる 合 併 症 予 想 される 入 院 期 間 など 十 分 に 説 明 させていただきます ご 不 明 な 点 がございましたら ご 遠 慮 なくお 尋 ね 下 さい 膝 前 十 字 靭 帯 は 損 傷 してしまうと 靭 帯 縫 合 による 修 復 を 試 みても 元 の 機 能 を 獲 得 できないことから 前 十 字 靭 帯 の 部 分 に 新 たに 靭 帯 を 再 建 する 手 術 が 必 要 となります この 手 術 を 膝 前 十 字 靭 帯 再 建 術 と 言 います 膝 の 安 定 性 が 獲 得 されて 元 のスポーツレベルに 復 帰 できる 状 態 になり ます 膝 の 不 安 定 性 から 生 じる 不 安 感 や 痛 みも 改 善 します 膝 前 十 字 損 傷 を 放 置 した 場 合 に 生 じる 膝 の 変 形 ( 変 形 性 膝 関 節 症 )を 回 避 する 効 果 があります 通 常 下 半 身 麻 酔 と 全 身 麻 酔 の 併 用 となります
膝 前 十 字 靱 帯 (ACL) 再 建 術 関 節 内 にカメラを 挿 入 し 細 部 にわたって 観 察 し 断 裂 した 前 十 字 靭 帯 の 状 態 や 半 月 板 損 傷 に 対 する 正 し い 最 終 診 断 を 行 い 手 術 を 開 始 します 半 月 板 損 傷 に 対 しては 部 分 切 除 術 または 縫 合 術 など を 行 います 処 置 せずに 自 然 治 癒 を 促 すこともあります 手 術 に 必 要 なキズは 内 視 鏡 手 術 によるものなので 小 さく 済 みます 通 常 1 cm 程 度 の 小 さいキズが 数 箇 所 と 腱 を 採 取 するための 約 2~3cm のキズです 半 月 板 縫 合 や 術 中 の 手 術 法 の 変 更 によって さらに 手 術 創 が 追 加 されることもあります 手 術 直 前 皮 膚 切 開 部 のマーク ハムストリングスを 用 いて 作 成 した 再 建 靭 帯 再 建 に 用 いる 靭 帯 は 通 常 膝 屈 筋 腱 の 一 部 を 採 取 して 使 用 します 骨 付 き 膝 蓋 靭 帯 など 他 の 組 織 を 採 取 して 用 いることもあり ます より 最 適 な 部 分 を 使 用 します 前 十 字 靭 帯 が 付 着 していた 脛 骨 と 大 腿 骨 の 部 分 に 直 径 5 ~ 9mm の 孔 をあけて その 孔 へ 再 建 靭 帯 を 誘 導 した 後 適 切 な 緊 張 具 合 で 靭 帯 を 固 定 します この 固 定 のため に 大 腿 骨 側 と 脛 骨 側 の 両 端 にチ タン 性 の 金 属 を 用 います ( 通 常 術 後 1 ~ 2 年 後 に 脛 骨 側 の 金 属 を 取 り 除 きます 挿 入 したままで もほとんど 問 題 は 生 じないため 取 り 除 かない 場 合 もあります) 手 術 時 間 は 約 2 時 間 (~ 3 時 間 ) 手 術 前 後 に 麻 酔 や 手 術 に 関 する 準 備 や 処 置 があるため 手 術 室 滞 在 時 間 は 手 術 時 間 にプラス 約 2 時 間 程 度 かかります 靭 帯 再 建 直 後 靭 帯 再 建 術 後 チタン 製 金 属 靭 帯 再 建 後 1 年 靭 帯 再 建 術 後 内 視 鏡 による 手 術 なの でキズは 小 さいです
術 後 の 状 態 によりますが 手 術 当 日 から 車 イス 移 動 が 可 能 となり 翌 日 からリハ ビリテーションが 開 始 されます 数 日 で 松 葉 杖 を 使 用 して 歩 行 が 可 能 となります 入 院 期 間 は 1 週 間 ~ 2 週 間 程 度 です 退 院 後 は 可 能 な 範 囲 でリハビリ 通 院 ( 週 に 1 ~ 2 回 )をしていただきます 外 来 診 察 は2~ 4 週 毎 になります 術 後 の 状 態 によりますが 術 後 1 ヶ 月 頃 に 通 常 歩 行 が 可 能 となり 3 ヶ 月 頃 にジョ ギングが 可 能 になります 6 ヶ 月 頃 にスポーツに 徐 々に 復 帰 可 能 となります 膝 周 囲 の 動 きや 筋 力 が 十 分 に 回 復 したのを 確 認 の 上 で スポーツへの 完 全 復 帰 が 許 可 されます 再 建 された 靭 帯 は しばらくの 間 は 正 常 の 靭 帯 と 比 べて 強 度 が 弱 いため 無 理 をすると 再 断 裂 することがあります 特 に 術 後 3 ヶ 月 以 内 は 注 意 が 必 要 で 装 具 などを 使 用 して 保 護 します 術 後 6 ヶ 月 以 降 も 筋 力 が 弱 い 場 合 や 膝 の 使 い 方 が 悪 いと 膝 をひねりやすく 靭 帯 を 再 度 キズつけることがあります どのような 手 術 においても 危 険 性 は 伴 います しかし 手 術 以 外 の 方 法 で 最 善 な 方 法 がないため 手 術 に 伴 う 危 険 性 をご 理 解 の 上 で 手 術 をお 受 けになって 下 さい 麻 酔 に 伴 う 危 険 性 ( 薬 剤 による 反 応 アレルギー 反 応 ショック 症 状 などの 出 現 )があります 手 術 のキズが 化 膿 することがあります この 場 合 は 抗 生 剤 の 追 加 投 与 や 追 加 処 置 などが 必 要 になり 治 療 が 長 期 化 することもあります 膝 関 節 可 動 域 制 限 が 残 存 することがあります キズ 周 囲 の 皮 膚 感 覚 が 鈍 くなることがあります ほとんどの 場 合 問 題 となることはありません ごく 稀 に 人 工 材 質 に 対 して 強 いアレルギー 反 応 が 生 じることがあります この 場 合 には 人 工 材 料 を 抜 去 しなければならないこともあります 再 建 した 靭 帯 は 術 後 1 年 経 過 しても 元 の 靭 帯 の 強 度 よりも 弱 いと 言 われています 早 期 に 無 理 な 動 きをすると 再 建 靭 帯 が 再 断 裂 することがあります 磨 り 減 った 軟 骨 を 元 に 戻 すなど 手 術 において 改 善 不 可 能 な 箇 所 が 存 在 することもあります このよ うな 場 合 は 術 後 もそれによる 症 状 が 持 続 します 関 節 鏡 で 正 しく 診 断 し 今 後 の 治 療 法 を 検 討 します ごく 稀 に 手 術 時 に 血 管 損 傷 神 経 損 傷 が 生 じることがあります ごく 稀 に 手 術 に 伴 って 膝 周 囲 の 神 経 が 過 敏 反 応 を 示 し 下 肢 の 機 能 障 害 が 持 続 することがあります 術 後 は 血 栓 症 ( 静 脈 血 栓 症 肺 塞 栓 など)の 発 生 する 可 能 性 が 高 くなります この 他 稀 ですが 予 期 せぬ 合 併 症 を 生 じる 恐 れがあります ( 極 めて 稀 なものや 予 想 外 のものもあり 全 ての 可 能 性 を 言 い 尽 くすことはできません 合 併 症 や 偶 発 症 は 人 間 の 生 命 の 複 雑 性 と 有 限 性 および 各 個 人 の 多 様 性 によって 低 減 させることは できても 消 滅 させることはできません)
膝前十字靱帯 ACL 再建術 5. 入院説明 入院 手術が決定しましたら 外来にて入院手続きや入院後の生活について ご 説明いたします 別途 入院のご案内 パンフレットをご参照ください 入院時の持ち物 ① 下着類 ② 歯ブラシ 歯磨き ③ タオル バスタオル ④ ティッシュペーパー ⑤ 室内履き リハビリがある為 シューズをご準備下さい ⑥ 石けん シャンプー ⑦ ひげそり 入院から退院までの流れ 入院当日について 入院手続き ご指定の時間までに病院1F の総合 受付にお越しください お名前の確認 保険証 入院予約票 診察券を提出し 入院受付をしてください 3階病棟へ その後 3 階病棟へ行き 病棟スタッフから問診および 入院時の説明などがあります 廊下 ナースステーション 病棟クラーク 術前リハビリテーション 手術に備えて 術前のリハビリテーション を行います リハビリスタッフ
手 術 前 日 の 夜 は 手 術 に 備 えて 22 時 以 降 は 絶 飲 食 となります 寝 付 けない 方 は 看 護 師 にご 相 談 ください 医 師 の 指 示 により 眠 剤 が 処 方 され ます 手 術 日 当 日 入 院 の 場 合 があります 1 病 棟 で 当 日 の 朝 から 点 滴 を 行 います 2 手 術 着 に 着 替 えていただきます 弾 性 ストッキング 3 血 栓 症 発 生 予 防 の 目 的 で 手 術 を 受 ける 膝 と 反 対 側 の 足 に 弾 性 ストッキ ングを 履 いていただきます 4 時 間 になりましたら 病 棟 のスタッフが 手 術 室 へお 連 れ 致 します 手 術 室 への 移 動 は 皆 様 の 状 態 に 合 わせて 歩 行 車 イス 移 動 ベット 移 動 となります ご 家 族 の 皆 様 は 病 室 または 手 術 待 合 室 でお 待 ち 下 さい 手 術 室 入 り 口 手 術 待 合 室 入 り 口 内 部
膝 前 十 字 靱 帯 (ACL) 再 建 術 1 手 術 室 スタッフが 皆 様 を 手 術 室 へお 連 れ 致 します 2 スタッフの 誘 導 に 従 い 手 術 台 に 横 になっていただきます 3 心 電 図 血 圧 計 などのモニターを 付 けさせていただき 麻 酔 手 術 に 備 えます 4 手 術 室 スタッフは 常 に 皆 様 のおそばにおりますので ご 心 配 がありましたら ご 遠 慮 なくお 尋 ねください 手 術 室 内 部 手 術 台 下 半 身 麻 酔 横 になっていただき 背 中 から 下 半 身 麻 酔 を 行 い ます 術 後 の 痛 みのコントロールのために 硬 膜 外 麻 酔 のチューブを 留 置 します 麻 酔 科 医 が 痛 み 少 なく 麻 酔 を 行 いますので ご 心 配 されないように 患 者 さまの 状 態 に 応 じて 背 中 からの 麻 酔 を 行 わないこともあります 全 身 麻 酔 仰 向 けにもどり 全 身 麻 酔 が 導 入 されます 点 滴 から 眠 くなる 麻 酔 薬 が 投 与 されて 全 身 麻 酔 が かかります 患 者 さまの 状 態 により 麻 酔 の 深 さ がコントロールされます 深 い 完 全 な 眠 りから ウトウトする 程 度 の 眠 りまで 皆 様 のご 希 望 を 汲 んで 麻 酔 科 医 が 対 応 致 します 状 態 によっては ご 希 望 に 添 えないことがあ ります また 手 術 中 に 膀 胱 にたまった 尿 を 排 出 させるために 尿 道 カテーテルを 入 れ させていただきます
約 1 時 間 約 2 ~ 3 時 間 手 術 部 位 を 十 分 に 消 毒 の 上 清 潔 な 布 で 体 が 覆 われます すべての 準 備 が 整 ったことを 確 認 の 上 で 手 術 が 開 始 されます 手 術 室 入 室 からここまでで 約 1 時 間 手 術 時 間 2 時 間 ~ 3 時 間 30分 ~ 1 時 間 きれいなガーゼ 包 帯 で 膝 を 覆 います 手 術 室 にて 手 術 部 位 のレントゲン 撮 影 があります 麻 酔 からの 回 復 を 確 認 の 上 で 病 棟 へ 帰 る 準 備 を 行 います 手 術 終 了 から 手 術 室 を 出 るまで 30 分 ~ 1 時 間 手 術 室 滞 在 時 間 は 合 計 で4~ 5 時 間 となります 1 手 術 室 からは ベットに 横 になったままで ベットごと 病 室 へ 帰 ります 2 お 部 屋 に 帰 ると 血 圧 計 心 電 図 などのモ ニターを 体 に 取 り 付 けさせていただきます 3 通 常 酸 素 マスクがお 顔 にあてられます 4 術 後 の 膝 の 腫 脹 防 止 のためにアイシ ング 処 置 と クッションを 用 いた 下 肢 の 挙 上 を 行 います 定 期 的 に 看 護 スタッフが 患 者 さまの 術 後 ケアを 行 います アイシング 装 置 とフットポンプ
膝 前 十 字 靱 帯 (ACL) 再 建 術 麻 酔 からの 回 復 具 合 を 確 認 の 上 で 飲 水 が 段 階 的 に 許 可 されます 食 事 は 通 常 翌 日 の 朝 から 開 始 となります 術 後 に 担 当 医 からご 家 族 の 皆 様 に 向 けて 術 後 の 説 明 があります 背 中 からの 硬 膜 外 麻 酔 に よって 痛 みがさほど 感 じない 方 から 座 薬 や 注 射 による 痛 み 止 めが 必 要 になる 方 もいま す 麻 酔 薬 の 影 響 で 吐 き 気 を もよおす 場 合 があります 痛 みや 吐 き 気 の 状 態 に 応 じて 病 棟 スタッフが 医 師 の 指 示 の もとで 対 応 致 します いろいろなコードや 管 が 体 に 取 り 付 けられているので ベット 上 での 安 静 が 基 本 となります 全 身 状 態 によって は 車 いすにより 離 床 も 可 能 な 場 合 が あります 体 をスムーズに 動 かせるようにな るまでは 排 尿 は 尿 道 カテーテルを 通 して 自 然 になされるように 管 理 し ます 動 けるようになりましたら 尿 道 カテーテルは 抜 去 されます 排 便 は 車 イスで 車 イス トイレ へ 移 動 して 行 います 看 護 スタッフ がお 手 伝 い 致 します 1 朝 に 担 当 医 師 による 回 診 があります 全 身 の 状 態 膝 の 状 態 がチェックされ ます 2 必 要 なモニター 以 外 が 体 から 取 り 外 されます 3 背 中 の 硬 膜 外 カテーテルを 抜 去 します 4 膝 に 血 液 がたまっているときには 穿 刺 して 血 液 を 抜 きます 5 朝 食 が 出 てきます 6 ベットサイドにてリハビリテーションが 開 始 されます
本 格 的 にリハビリテーションが 開 始 されます リハビリテーション 室 入 り 口 内 部 状 態 に 応 じ ベットサ イドにて 膝 の 自 動 屈 伸 装 置 を 用 いて 膝 の 屈 伸 が 行 われます 自 動 屈 伸 装 置 松 葉 杖 訓 練 筋 力 トレーニング 患 部 外 ( 手 術 した 部 位 以 外 )トレーニング などを 行 っていきます 手 術 を 受 けた 膝 を 濡 らさないようにして シャワーが 許 可 されます 通 常 膝 のキズは 吸 収 糸 ( 溶 ける 糸 )で 縫 合 しており 抜 糸 はあ りません 退 院 が 予 定 されます 術 後 の 経 過 や 退 院 の 時 期 は 個 人 差 があります
膝前十字靱帯 ACL 再建術 6. 前十字靭帯再建術 ACLR の 手術前と手術後のリハビリテーション 術前リハビリテーション 手術後のリハビリ内容の説明や実際に動きの確認を一緒に行います また 手術 前と後での身体状況の比較を行うため筋力や足の太さなどを測定します 状況に応じて松葉杖の使い方なども指導する場合があります 術後リハビリテーション 手術翌日 ベッドの上で股関節周囲や太ももの筋力トレーニング 足首の曲げ伸ばしを します 術後 2 6 日目 リハビリ室にて道具を用いた基 礎的な運動 図1 2 が開始さ れます 術後すぐは車椅子での移 動となりますが この時期から脚 へ体重をかける練習 図3 4 を 始め 術後4 6日で院内での松 葉杖歩行が可能になります 図1 図2 図3 図4 平行棒の中で体重計を用いて 下肢にかかる体重量 体重の 1/3 1 /2 を制限した状態で歩行訓練を 行います
術後 6 日 図5 重錘 トレーニングマシーン 腕こ ぎ自転車などを使用してより負荷の高 い運動を始めます また 脚に加える体重量も状態に応 じて徐々に増やしていきます 図 5 術後 10 日 この時期から松葉杖は片方のみでの 歩行が可能になります 図 6 また 退院へ向けて階段昇降や床での立ち座 りなど日常生活に向けた動作練習も行 います 図 7 図6 図7 手術部位に問題がなく 安定した歩 行が可能となれば退院が許可されます 術後 7 14 日頃 退院した後は 全体重歩行 松葉杖なし は患者様 の状態に応じて術後 2 3 週頃に許可 されます 退院した後は外来にてリハビリを継続します 退院後に感じた不安や不明な点に関してはリハビリの担当者にご遠慮なくご 相談下さい 退院後の活動目安 手術後1ヶ月経過 自転車 手術後2 3ヶ月経過 ジョギング 手術後5 6ヶ月経過 競技復帰 また 3 ヶ月 6ヶ月 9 ヶ月 12ヶ月の時点で筋力測定を行 います 上記スケジュールはあくまで目安ですので 各患者様の状態によって時期が 前後する場合があります 画像は全て患者様の同意を得て掲載しています
膝 前 十 字 靱 帯 (ACL) 再 建 術 メ モ
膝 前 十 字 靱 帯 (ACL) 再 建 術 手 術 をお 受 けになる 患 者 様 ご 家 族 の 皆 様 へ 医 療 法 人 徳 洲 会 山 形 徳 洲 会 病 院 整 形 外 科 2012-04