イカルイト(カナダ)G7財務相・中央銀行総裁会議       2010年2月11日



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別紙3

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った 場 合 など 監 事 の 任 務 懈 怠 の 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 減 算 する (8) 役 員 の 法 人 に 対 する 特 段 の 貢 献 が 認 められる 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 加 算 することができる



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16 日本学生支援機構


Transcription:

イカルイト(カナダ)G7 財 務 相 中 央 銀 行 総 裁 会 議 2010 年 2 月 11 日 山 本 利 久 目 次 はじめに 議 長 会 見 要 旨 その 他 関 連 事 項 主 な 外 紙 の 報 道 コメント:G20 と G7 G8 為 替 問 題 公 的 債 務 赤 字 急 増 問 題 ギリシャ 問 題 金 融 機 関 への 公 的 支 援 返 済 問 題 米 国 の 新 金 融 規 制 案 わが 国 の 対 応 2009 年 に 経 済 金 融 問 題 で 討 論 した 主 な 国 際 会 議 世 界 主 要 株 式 市 場 の 株 価 動 向 参 考 資 料 :G20 財 務 相 中 央 銀 行 総 裁 会 議 (09 年 11 月 6 7 日 セントアンドリューズ) 関 連 共 同 声 明 の 要 旨 G20 会 議 の 成 果 と 課 題 IMF の 出 口 戦 略 7 原 則 不 均 衡 是 正 へ G20 が 合 意 した 工 程 表 不 均 衡 是 正 はじめに 2 月 6 日 午 後 2 日 間 の 討 議 を 終 えて 会 議 は 閉 幕 した 今 回 は 共 同 声 明 の 採 択 は 見 送 られ カナダのフレアティ 財 務 相 が 共 同 記 者 会 見 の 冒 頭 で 議 長 総 括 を 発 表 することになった 共 同 声 明 作 成 では 関 係 国 間 の 意 見 文 言 調 整 に 時 間 がかかるためとされている 事 前 の 報 道 では 今 年 初 めてとなる 国 際 会 議 と 言 うことで いろいろなテーマが 議 論 され 具 体 的 な 政 策 上 の 意 見 調 整 が 進 むと 見 る 向 きもあったが 結 果 的 にはメディアの 報 道 も 盛 り 上 がり に 欠 け この 種 の 国 際 会 議 につきものの 各 種 団 体 による 抗 議 デモもなく これまでになく 静 かな 国 際 会 議 となった 会 場 が 首 都 オタワの 北 1300 マイルの 北 方 領 域 にあるバッフィン 島 に 設 営 され この 時 期 は 空 路 でしか 行 けない 事 情 があったことや G7 の 地 盤 沈 下 ( 注 )を 反 映 したことも 影 響 したと 考 えられる 今 後 開 催 される G20 や G7 G8 などへの 通 過 点 として この 会 合 をフォローすることも 必 要 と 考 えまとめてみた 注 :IMF のデータと 予 測 によると 世 界 の GDP に 占 める G7 の 割 合 は 1980 年 には 51%に 達 し 90 年 代 半 ばまでは 50% 台 が 続 いていたが 90 年 代 後 半 からは 40% 台 に 低 下 そのシェアーは 2014 年 に 36%ま で 低 下 する 議 長 (フレアティ カナダ 財 務 相 ) 会 見 要 旨 総 括 非 常 にカジュアルでインフォーマルな 意 見 交 換 ができた 世 界 経 済 は 改 善 しつつあるが 1

確 固 とした 回 復 の 基 調 はまだ 敷 かれていない 継 続 的 に 約 束 した 刺 激 策 を 実 行 し 続 ける 将 来 の 出 口 戦 略 に 目 を 向 けながらも 持 続 的 な 財 政 規 律 に 配 慮 する 金 融 機 関 も 責 任 の コストを 負 担 する 必 要 がある IMF が 果 たしてきた 重 要 性 を 確 認 した G7 は 経 済 危 機 時 に 最 初 に 対 応 し 共 通 の 課 題 に 取 組 み 最 大 の 援 助 協 力 国 でもある 次 回 会 合 はワシントン で 4 月 に 開 く ギリシャ 問 題 G7 ではなく 欧 州 連 合 (EU)が 対 処 する 為 替 通 例 通 り 討 議 した( 昨 年 10 月 の)イスタンブールでの(G7 会 議 の) 路 線 を 踏 襲 した 出 所 ; 日 経 10.2.8 筆 者 の 補 足 * 金 融 危 機 の 発 生 では 金 融 機 関 もその 責 任 のコストを 負 担 する 必 要 があり 結 果 的 に 金 融 システム 安 定 に 投 じた 公 的 資 金 の 損 失 を 穴 埋 めする 方 策 を 検 討 * 世 界 の 経 済 状 況 は 改 善 しつつあるが 確 固 とした 回 復 の 基 調 は 敷 かれていないと 判 断 そのため 景 気 刺 激 策 を 続 行 する 必 要 性 を 強 調 * 為 替 については 昨 年 10 月 の イスタンプールの 路 線 を 踏 襲 する; 為 替 安 定 を 目 指 す 方 針 詳 しくは 拙 著 第 3 回 G20 金 融 サミット 後 の G7 財 務 相 中 央 銀 行 総 裁 会 議 09 年 10 月 30 日 参 照 その 他 関 連 事 項 会 議 の 内 容 については 報 道 される 情 報 に 限 界 があるため 不 明 な 点 も 多 い ここではメデ ィアを 主 体 に 主 なものを 拾 ってみた * ガイトナー 長 官 は 強 いドルを 堅 持 しているとの 認 識 を 示 すともに EU がギリシャの 財 政 悪 化 問 題 に 対 応 する 方 針 を 明 らかにした また 現 在 米 国 が ウオール 街 の 猛 反 対 を 押 して 積 極 的 に 検 討 している 金 融 規 制 改 革 では 各 国 の 状 況 の 違 いを 認 識 しながらも 金 融 危 機 再 発 防 止 に 向 けて 基 本 的 な 方 向 性 を 確 認 した 模 様 * ギリシャ 問 題 への 対 応 ; 会 議 の 焦 点 の 一 つとなった 欧 州 が 域 内 で 対 応 することを 確 約 し IMF の 力 を 借 りない 方 針 を 示 した フレアティ 財 務 相 は G7 が 対 処 するのではな く EU が 行 なう との 認 識 を 示 した(アイスランドの 金 融 危 機 対 応 とは 異 なる) * 財 政 健 全 化 の 問 題 ; 長 期 金 利 上 昇 などのリスク 回 避 財 政 健 全 化 への 方 針 確 認 慎 重 な 出 口 戦 略 の 採 択 などが 検 討 された 模 様 * 中 国 問 題 ; 中 国 の 経 常 収 支 が 突 出 して 多 いため 世 界 経 済 の 不 均 衡 是 正 に 向 け 協 力 す ることや 為 替 レートは 柔 軟 であることが 望 ましいとの 考 えでも 大 筋 一 致 する 見 通 しと の 事 前 報 道 もあったが( 注 ) ガイトナー 長 官 によると 中 国 に 焦 点 を 当 てた 議 論 はなかっ た ( 注 )オバマ 大 統 領 は 2 月 3 日 上 院 民 主 党 の 議 員 集 会 で 中 国 の 通 貨 人 民 元 の 切 上 げ 問 題 を 念 頭 に 通 貨 レートは 国 際 的 に 取 組 まなければならない 問 題 だ と 語 った さらに 一 般 教 書 演 説 で 輸 出 を 5 年 間 で 2

倍 増 する 計 画 を 明 らかにした 主 な 外 紙 の 報 道 1.ニューヨーク タイムス 電 子 版 ( 現 地 時 間 2 月 6 日 夕 by Menon and Boschat); * 世 界 経 済 の 回 復 についての 危 惧 が 尾 を 引 いているため 関 係 国 は 景 気 刺 激 策 の 続 行 で 対 応 し 一 方 欧 州 は 公 的 債 務 問 題 に 対 処 することを 確 約 した 欧 州 中 銀 のトリシ ェ 総 裁 は G7 の 欧 州 諸 国 は 金 融 安 定 化 対 策 の 実 施 状 況 を 注 意 深 く 見 守 ると 表 明 *カナダのフレアティ 財 務 相 は 手 を 貸 すが ギリシャ 経 済 は 比 較 的 規 模 が 小 さく 世 界 規 模 でみると 極 めて 重 要 とは 言 えないとしている * 加 盟 国 は 金 融 市 場 の 回 復 がはっきりするまで それぞれの 経 済 に 対 する 支 援 を 続 け ることで 合 意 * 世 界 経 済 は 改 善 したが 金 融 市 場 の 回 復 は 依 然 として 一 時 的 なものである と G7 は 認 識 している * 米 国 経 済 について ガイトナー 長 官 の 発 言 を 伝 えている; 米 国 景 気 の 回 復 は 強 弱 混 合 した 指 標 が 出 ているが 自 分 は 強 気 だ 景 気 回 復 は 予 想 以 上 に 早 く 強 くなって きた * 金 融 規 制 改 革 と 金 融 危 機 に 伴 い 発 生 した 負 担 の 弁 済 について; 参 加 者 によると 会 議 では 討 議 が 行 なわれたが 具 体 的 に 如 何 にすべきか 意 見 が 一 致 するまでには 至 ら なかった *ドル 対 ユーロについての 仏 財 務 相 の 発 言 ;ドルの 対 ユーロ 相 場 を 強 くすることは 欧 州 経 済 にとり 前 進 になる 我 々はこれまで 繰 返 しドルが 十 分 に 強 くなっていないと 不 満 を 述 べてきた 強 いドルを 標 榜 することは 明 らかに 改 善 である *G7 について;G7 は 昨 今 中 国 インド ブラジルのような 大 きな 新 興 国 も 参 加 する G20 の 影 に 覆 われてきた しかしながら G7 は 共 同 声 明 を 原 則 として 出 さない も っと 非 公 式 な 形 で 今 後 も 会 合 を 開 く フレアティ 財 務 相 は G7 が 金 融 危 機 に 際 し て 世 界 で 最 初 に 行 動 し 得 る 強 力 なプレイヤーであり 続 けると 報 じた ただ G7 の 指 導 者 達 はその 直 接 的 な 関 連 性 への 疑 問 が 渦 巻 く 中 その 持 続 的 重 要 性 を 強 調 す ることには 慎 重 であった 2.BBC( 電 子 版 2 月 7 日 ):G7 は 先 月 タヒチを 襲 った 大 地 震 の 結 果 を 考 慮 し 同 国 が 負 う 負 債 を 放 棄 することを 確 約 した 更 にカナダのフレアティ 財 務 相 は IMF などの 国 際 機 関 にも 同 様 な 措 置 を 取 るよう 薦 めた コメント G20 と G7 G8: 経 済 力 比 較 で 見 れば 今 後 とも G20 の 影 響 力 は G7 を 上 回 り 現 状 が 続 けばその 格 差 は 益 々 開 くことが 予 想 される 従 がって 国 際 間 の 金 融 経 済 対 策 上 の 調 整 機 能 は G20 を 中 心 に 検 討 されることが 望 ましいことになる ただ 現 状 は G20 参 加 国 中, G7 加 盟 国 とそれ 以 外 の 諸 国 間 に 歴 然 と 存 在 する 経 済 制 度 金 融 市 場 インフラなどには 短 期 間 には 埋 めら 3

れない 大 きな 較 差 がある これは 現 在 激 しい 議 論 が 戦 わされている 地 球 温 暖 化 防 止 対 策 のケースと 酷 似 している そのため 今 後 G7 を 廃 止 して G20 一 本 に 絞 り 込 むことは 得 策 ではなかろう ウオールストリート ジャーナルが 伝 えるように 今 後 は 両 者 の 役 割 をどのように 振 り 分 け 調 和 させていくかが 大 切 だ( 既 に 真 剣 な 検 討 がこれまでにも 関 係 国 間 で 行 なわれてきた) 為 替 問 題 : 為 替 問 題 は 世 界 経 済 が 今 後 停 滞 し 失 業 問 題 が 更 に 深 刻 化 すれば 活 発 化 する 保 護 貿 易 の 動 きと 共 にますます 対 応 が 困 難 になる 恐 れが 多 分 にある 米 国 は 中 国 の 人 民 元 政 策 を 問 題 視 するが 中 国 の 反 発 を 招 くばかり 米 国 自 身 の 過 剰 消 費 と 貯 蓄 率 の 極 端 な 低 下 の 抜 本 的 対 策 が 平 行 して 求 められる ユーロがここにきてギリシャなどの 財 政 悪 化 公 的 債 務 の 急 増 で 不 安 定 な 動 きとなっている 通 貨 問 題 は 避 けて 通 れない 今 後 の 大 きな 国 際 問 題 となろう 公 的 債 務 赤 字 急 増 問 題 : 金 融 経 済 危 機 の 悪 化 を 避 けるため 各 国 は 異 例 の 大 規 模 緊 急 経 済 対 策 を 発 動 した そ の 結 果 公 的 債 務 が 急 増 し 国 民 の 不 安 不 満 が 蔓 延 してきた 特 に 米 国 では オバマ 大 統 領 の 一 般 教 書 に 見 られる 如 く 再 び 経 済 再 建 財 政 の 健 全 化 が 最 大 の 国 家 目 標 に 浮 上 してきた これは 単 に 米 国 だけの 問 題 に 留 まらず 国 際 経 済 為 替 貿 易 問 題 に 波 及 す る 一 連 の 国 際 会 議 を 見 ていると 国 益 のぶつかり 合 いで とても 政 策 上 の 国 際 協 調 を 期 待 する 方 向 にない 当 事 国 は 確 固 たる 信 念 とヴィジョンを 持 ち 個 別 に 対 処 しなけれ ばならない 残 念 ながら わが 国 においては 自 動 制 御 ( 財 政 赤 字 累 積 債 務 の)のシステム が 麻 痺 し 問 題 は 深 刻 だ 他 国 ( 或 いは 国 際 機 関 )にシーリングを 決 めてもらわなければ コントロール 出 来 ない 水 域 に 入 っている ギリシャ 問 題 ( 財 政 赤 字 がユーロ 圏 の 上 限 の 4 倍 以 上 といわれる): 今 回 はこれまでと 異 なり EU が 対 処 することになった 果 たして 上 手 く 行 くのか 現 状 は 大 変 不 透 明 だ そもそも 周 辺 国 が 加 盟 した 折 信 頼 の 置 ける 情 報 データ 等 が 提 供 されていたのかを 含 めて 不 信 や 議 論 があるようだ 金 融 機 関 への 公 的 支 援 返 済 問 題 : 先 に 英 国 は 将 来 の 対 応 を 考 慮 して 金 融 取 引 税 の 導 入 を 提 案 したが 米 国 などの 同 意 が 得 られず 流 れてしまった そこで 米 国 は 独 自 に 金 融 機 関 に 課 税 する 案 を 検 討 したが ウオール 街 の 猛 反 対 にあい そのため 株 式 市 場 に 不 安 が 広 がった 米 国 の 新 金 融 規 制 案 : どの 程 度 今 回 討 議 されたか 分 からないが 米 国 は 独 自 の 規 制 を 行 なう 方 針 それを 本 年 末 までに G20 でまとめる 意 向 があるのかなお 不 透 明 今 後 FSB で 意 見 の 摺 り 合 わせや 調 整 が 行 われることになろう 目 が 離 せない わが 国 の 対 応 : わが 国 としては 経 済 再 建 (デフレ 脱 却 ) 金 融 制 度 改 革 貿 易 為 替 政 策 産 業 育 成 と 成 4

長 戦 略 資 産 活 用 人 材 育 成 などの 面 で 確 固 たる 座 標 軸 を 構 築 して 国 際 会 議 に 臨 まな ければならない 常 に 日 本 は 国 際 会 議 を 通 して 後 手 に 回 ることが 多 く 正 々 堂 々 自 己 主 張 することなく 会 議 の 雰 囲 気 に 流 され 受 動 的 対 応 に 陥 る 傾 向 が 非 常 に 強 い そのためには 国 際 的 に 通 用 する 人 材 の 育 成 が 急 務 その 上 で 国 家 間 の 交 渉 に 当 たり 人 と 人 との 結 びつき(パースン トウ パースン リレーション)のネットワークを 拡 充 す ることが 急 務 である G7 は 今 後 インフォーマル 化 の 進 む 会 議 となる そうなると 益 々こ の 関 係 が 重 要 だ 廊 下 の 立 ち 話 でも 相 手 を 説 得 したり 意 見 交 換 をしたり 情 報 の 収 集 が 出 来 る 人 材 が 求 められることは 言 うまでもない 2009 年 に 経 済 金 融 問 題 で 討 論 した 主 な 国 際 会 議 首 脳 級 財 務 相 中 央 銀 行 総 裁 2 月 G7(ローマ) ASEAN+3(タイ プーケット) 3 月 G20( 英 ホーシャム) 4 月 G20(ロンドン) *G7(ワシントン) *G20(ワシントン) 5 月 *ASEAN+3(インドネシア バリ) 6 月 *G8(イタリア レッチエ) 7 月 *G8(イタリア ラクイラ) 9 月 *G20( 米 ピッツバーグ) *G20(ロンドン) 10 月 *G7(イスタンブール) 11 月 G20( 英 セントアンドルーズ) APEC(シンガポール) 出 所 ; 日 経 2010 年 1 月 24 日 に 筆 者 が 一 部 加 筆 ( 注 );* 印 は 筆 者 がレポートをスマイル 会 HP 上 で 発 表 済 み 世 界 主 要 株 式 市 場 の 株 価 動 向 : 08 年 12 月 31 日 基 準 と 現 在 値 の 変 動 率 (%) 指 数 10.2.3 現 在 現 地 通 貨 米 ドル 換 算 NY ダウ 平 均 10,270.6 +17.0 +17.0 S&P500( 米 ) 1,097.3 +21.5 +21.5 ナスダック( 米 ) 2,190.9 +38.9 +38.9 日 経 225 10,404.3 +17.4 +17.0 Topix( 日 ) 915.7 +6.6 +6.2 上 海 総 合 A 株 3,150.0 +64.8 +64.7 FTSE( 英 ) 5,253.2 +18.5 +31.3 S&P TSX( 加 ) 11,390.5 +26.7 +47.4 DAX( 独 ) 5,672.1 +17.9 +18.0 5

RTS($)( 露 ) 1,507.2 +134.3 +138.5 All Ord.( 豪 ) 4,673.2 +27.7 +59.8 ハンセン 指 数 ( 香 港 ) 20,722.1 +44.0 +43.7 BSE( 印 ) 16,496.1 +71.0 +81.2 KOSPI( 韓 ) 1,615.0 +43.6 +57.4 BVSP(ブラジル) 67,108.0 +78.7 +125.8 Tadabul(サウジ) 6,281.6 +30.8 +30.9 新 興 国 市 場 (MSCI) 952.3 +67.9 +67.9 世 界 全 体 (MSCI) 291.4 +28.0 +28.0 出 所 :The Economist, 2010.2.6-12 参 考 資 料 G20 財 務 相 中 央 銀 行 総 裁 会 議 (09 年 11 月 6.7 日 セントアンドリューズ) 関 連 共 同 声 明 の 要 旨 景 気 回 復 にはばらつきがあるうえ 政 策 の 効 果 にも 依 存 している 失 業 問 題 も 重 要 な 懸 念 だ 世 界 経 済 と 金 融 システムを 立 て 直 すために 支 援 を 続 けることで 合 意 した 持 続 可 能 で 均 衡 がとれた 成 長 を 実 現 するため G20 の 枠 組 みを 導 入 する 工 程 表 を 示 し て 政 策 を 相 互 評 価 していく 相 互 評 価 では IMF や 世 界 銀 行 などの 協 力 を 受 ける 各 国 地 域 はそれぞれ 政 策 の 枠 組 みや 計 画 見 通 しを 2010 年 1 月 までに 設 定 する 10 年 4 月 に 最 初 の 相 互 評 価 を 実 施 し 各 国 地 域 の 政 策 と 全 体 の 目 標 との 整 合 性 をとる 10 年 6 月 の 次 の 首 脳 会 合 に 向 け これらの 目 標 を 達 成 するために 検 討 すべき 政 策 オプシ ョンを 策 定 する 10 年 11 月 の 首 脳 会 合 までに 相 互 評 価 に 磨 きをかけ 具 体 的 な 政 策 提 案 を 策 定 する 経 済 の 回 復 が 確 実 になるまで 支 援 を 続 ける 一 方 で 異 例 の 政 策 からの 脱 却 戦 略 を 検 討 する 金 融 システムを 強 固 にするため 10 年 末 までに 金 融 規 制 を 強 化 する 基 準 を 策 定 し 12 年 末 までに 実 行 することを 目 指 す 金 融 機 関 には 金 融 安 定 化 理 事 会 (FSB)が 示 した 報 酬 基 準 の 早 急 な 導 入 を 求 める 特 定 金 融 機 関 の 経 営 健 全 化 に 向 けた 計 画 や 手 段 を 10 年 末 までに 詰 める 気 候 変 動 の 脅 威 と 闘 い コペンハーゲンでの 成 果 を 目 指 し 取 組 む 国 際 的 な 合 意 を 実 行 するための 資 金 を 増 やす 必 要 性 を 認 識 気 候 変 動 の 資 金 調 達 について の 作 業 をさらに 進 め 資 金 調 達 の 選 択 肢 と 制 度 的 なアレンジメントを 確 定 する 出 所 : 日 経 21.11.8 G20 会 議 の 成 果 と 課 題 成 果 課 題 不 均 衡 是 正 新 しい 枠 組 みの 工 程 表 で 合 意 数 値 目 標 や 強 制 力 がなく 実 効 性 をどう 確 保 6

来 年 1 月 までに 各 国 が 政 策 目 標 を 設 定 するか 為 替 の 議 論 も 不 可 避 出 口 戦 略 IMF が 出 口 戦 略 の7つの 原 則 を 提 示 財 新 興 国 と 先 進 国 で 景 気 回 復 に 温 度 差 異 なる 政 再 建 の 重 視 などを 確 認 出 口 の 影 響 をどうみるか 温 暖 化 途 上 国 への 資 金 支 援 を 増 やす 必 要 性 で ポスト 京 都 議 定 書 の 合 意 を 後 押 しする 資 金 一 致 具 体 策 は 先 送 り 支 援 案 の 提 示 金 融 監 督 英 国 が 金 融 機 関 の 破 綻 に 備 え 国 際 金 融 英 提 案 に 米 国 などが 難 色 誰 が 破 綻 処 理 コス 取 引 税 を 提 案 トを 負 担 するか IMF の 出 口 戦 略 7 原 則 経 済 金 融 の 状 況 次 第 財 政 再 建 が 最 優 先 課 題 出 口 戦 略 は 透 明 且 つ 大 局 的 に 基 礎 的 財 政 収 支 の 改 善 が 財 政 政 策 の 修 正 のカギ 利 上 げの 前 に 非 伝 統 的 な 金 融 政 策 をやめる 必 要 はない 金 融 セクターへの 公 的 支 援 の 解 禁 は 経 済 金 融 状 況 などによる 出 口 戦 略 の 政 策 協 調 は 必 要 不 均 衡 是 正 へ G20 が 合 意 した 工 程 表 2010 年 1 月 末 まで 各 国 は 国 地 域 別 の 政 策 の 中 期 目 標 を 策 定 4 月 初 めての 政 策 評 価 を 実 施 6 月 必 要 な 政 策 の 選 択 肢 を 首 脳 会 議 に 提 示 11 月 首 脳 会 議 で 再 評 価 不 均 衡 是 正 : 世 界 経 済 が 米 国 の 過 剰 な 消 費 に 依 存 しすぎる 世 界 経 済 の 不 均 衡 (グローバル インバラン ス)の 構 図 を 見 直 そうという 試 みのこと 米 国 は 多 くのモノを 輸 入 して 足 りないお 金 を 海 外 から 借 りてきた 一 方 で 中 国 や 日 本 は 自 動 車 や 家 電 などを 大 量 に 米 国 に 輸 出 結 果 と して 中 国 などの 経 常 黒 字 が 急 増 し 米 国 の 経 常 赤 字 が 膨 らんでいる 7