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Fig.II-5-1 計 算 結 果 ファイルの 散 布 量 シート (Sheet Applied volume of calculation result file) Index シートに 並 ぶ [ モデル 計 算 結 果 ] の 各 シートの 形 式 は Fig.II-5-1 とほぼ 共 通 である シートの A から C 列 は 積 算 日 月 及 び 日 の 欄 で 1 行 に 各 数 値 の 日 集 計 値 を 出 力 する また シートによっては よく 使 うであろうグラフ データのトレンドを 確 認 するのに 役 立 つグラフを 出 力 している 必 要 なデータの 加 工 や 集 計 は MS-Excel の 機 能 で 行 うことができる グラフも MS- Excel の 機 能 で 編 集 可 能 であるので モデルによる 計 算 結 果 を 各 種 資 料 の 作 成 に 役 立 てて ほしい また モデルの 計 算 結 果 は 多 数 の 枚 数 のシートに 渡 るため 閲 覧 時 にシート 間 の 移 動 が 面 倒 である 各 シートの 左 上 のセルの Index ( 青 文 字 )をクリックすると Index シー トに 戻 れるので 新 たなシートの 選 択 が 容 易 である (2) 消 化 液 貯 留 槽 の 容 量 モデル 計 算 結 果 の 貯 留 量 シートには Fig.II-5-2 のような 貯 留 量 の 経 日 変 化 のグラフが 準 備 されている(Fig.II-5-2 は 説 明 のため 2 本 の 折 れ 線 を 示 しているが 実 際 のシートに あるグラフは 1 本 の 折 れ 線 である ) Fig.II-5-2 の 貯 留 量 (1)の 折 れ 線 は 初 期 貯 留 量 を 0m 3 で 計 算 を 開 始 したものである 56

Fig.II-5-2 消 化 液 貯 留 量 の 変 化 (Digested slurry storage volume in a year) 同 グラフでは 折 れ 線 の 右 端 の 終 点 の 貯 留 量 が 左 端 の 始 点 の 貯 留 量 ( 初 期 貯 留 量 )と 同 じであるかを まずチェックする 同 じであれば 消 化 液 の 年 間 生 成 量 と 年 間 散 布 量 がバランスしていることを 意 味 する 次 に 折 れ 線 の 貯 留 量 がマイナスになっている 箇 所 がないかをチェックする 貯 留 量 が マイナスの 期 間 は その 間 散 布 ができない また 折 れ 線 の 貯 留 量 の 最 大 値 と 最 小 値 を 調 べて 貯 留 槽 の 必 要 容 量 を(II-5-1) 式 で 求 める V = V max - V min (II-5-1) ここで V: 貯 留 槽 の 必 要 容 量 (m 3 ) V max : 折 れ 線 の 貯 留 量 の 最 大 値 (m 3 ) V min : 折 れ 線 の 貯 留 量 の 最 小 値 (m 3 )である 例 えば Fig.II-5-2 の 貯 留 量 (1)の 折 れ 線 では V max = 2,877m 3 V min =- 1,849 m 3 で 貯 留 槽 の 必 要 容 量 (m 3 )は V = 2,887 m 3 -(- 1,849 m 3 )= 4,736 m 3 となる 実 際 の 施 設 設 計 では この 値 にいくらかの 余 裕 容 量 を 与 える 必 要 がある モデルでは 稼 働 率 を 考 慮 して 散 布 は 前 倒 しで 実 施 するように 計 算 している このため 折 れ 線 の 貯 留 量 の 最 大 値 付 近 で 数 日 間 散 布 ができない 状 況 が 生 じた 場 合 その 間 の 消 化 液 生 成 量 分 の 追 加 貯 留 が 必 要 となる こうして 求 めた 貯 留 槽 容 量 が 正 しいか 確 認 するため 初 期 貯 留 量 をデータに 与 えて 再 計 算 させると 良 い 57

初 期 貯 留 量 を 与 えた 結 果 が Fig.II-5-2 の 貯 留 量 (2)の 折 れ 線 である 貯 留 量 (2)の 折 れ 線 は 貯 留 量 (1)のデータに- V min =+ 1,849 m 3 を 初 期 貯 留 量 と して 与 えたものである 貯 留 量 (2)の 折 れ 線 では 年 間 を 通 じて 貯 留 量 は 0 m 3 以 上 で 最 大 貯 留 量 は 先 に 求 め た 貯 留 槽 の 必 要 容 量 4,736 m 3 となっている 現 実 的 には 貯 留 量 の 最 小 値 は 0 m 3 でなく 輸 送 車 への 積 載 の 便 宜 を 考 えていくらか 上 乗 せした 値 にすることとして このために 初 期 貯 留 量 を 大 きくする そうすると 貯 留 槽 の 必 要 容 量 も 増 加 する ====================================================================== 参 考 6 現 実 はもっと 難 しい! 輸 送 散 布 作 業 の 実 態 Topic 6 Transportation and application of digested slurry in practice are more difficult than calculation with the model! ここまで このマニュアルを 読 んできた 多 くの 方 は モデルは 細 かくて 難 しく だめだ と 思 わ れたかもしれない しかし モデルの 作 成 者 としては 実 際 の 現 場 での 輸 送 散 布 作 業 に 携 わって いらっしゃる 方 のことを 考 えると モデルは 大 雑 把 で いい 加 減 で 申 し 訳 ないと 思 っている 本 モデルは 共 同 研 究 機 関 として 山 田 バイオマスプラントで 消 化 液 の 輸 送 散 布 を 運 営 してくれ た 農 事 組 合 法 人 和 郷 園 の 阿 部 邦 夫 氏 相 原 秀 基 氏 のノウハウを 基 にしている しかし ノウハウの うちモデル 化 した 部 分 はわずかで 彼 らはこのモデルに 載 っていない 作 業 にも 多 くの 労 力 を 要 して いた 例 えば 第 II 章 第 4 節 で 説 明 した 散 布 車 の 散 布 速 度 である モデルとしては 説 明 のとおり 式 か ら 値 を 求 めて 入 力 すれば 済 む しかし 実 際 の 現 場 では 散 布 するほ 場 毎 に 散 布 車 の 走 行 速 度 はい くらと 作 業 者 に 指 示 しないといけない また 作 業 者 も 走 行 条 件 がまちまちのほ 場 でその 指 示 通 りの 速 度 で 走 行 させないといけない 着 実 な 消 化 液 の 液 肥 利 用 には 当 然 実 際 の 走 行 速 度 の 管 理 も 怠 れない さらに 大 変 なのは 農 家 さんたちからの 消 化 液 の 散 布 の 申 し 込 みの 取 りまとめであろう 消 化 液 を 使 ってもらえるよう 所 謂 営 業 が 必 要 であるし 実 際 の 散 布 の 注 文 の 受 付 もある 注 文 は 当 然 その 何 割 かには 変 更 キャンセルなどの 対 処 も 伴 う その 他 に モデルの 作 成 者 として モデルで 全 く 対 応 しておらず 気 になっているのが メタン 発 酵 施 設 が 設 置 され 消 化 液 の 輸 送 散 布 が 軌 道 に 載 るまでの 期 間 の 対 応 である モデルでは 輸 送 散 布 作 業 の 実 施 が 年 間 通 じて 見 通 せる 段 階 を 想 定 しているので Fig.II-5-2 の 説 明 にあるとおり 年 初 に 適 正 な 初 期 貯 留 量 を 与 えることで 所 謂 つじつま 合 わせ をしている 実 際 に メタン 発 酵 施 設 が 設 置 されてから 1 ~ 2 年 後 に 年 末 時 点 でこの 初 期 貯 留 量 になるように 作 業 を 調 整 するにはどうしたらいいのか モデルの 作 成 者 には 難 しい 問 題 である このあたりの 対 処 は 今 後 とも 検 討 したい しかし モデルは 雑 駁 ではあるが 輸 送 散 布 作 業 の 大 枠 を 見 える 化 する 貯 留 槽 容 量 の 目 安 を 示 し どの 程 度 の 人 員 や 機 材 が 必 要 なのかを 明 らかにできる モデルの 作 成 者 は モデルによ る 算 定 によって 現 場 の 方 がどうやっても 足 りない 容 量 の 貯 留 槽 や 機 材 しか 与 えられず 強 い 責 任 感 や 使 命 感 のみで 日 々 過 酷 な 労 働 に 耐 えないといけない 事 態 は 避 けられると 自 負 している バイオマス 利 用 は 地 域 を 活 性 化 するとともに 携 わる 人 々を 幸 福 にするものでなくてはならない ====================================================================== 58

(3) 必 要 な 機 材 数 1 散 布 車 の 必 要 台 数 散 布 車 は 特 殊 な 車 両 であるので 高 価 であるとともに 短 期 的 なレンタルでの 手 配 が 難 しい このため 散 布 車 を 使 って 消 化 液 をほ 場 に 散 布 する 場 合 散 布 車 が 何 台 必 要 かとい う 点 は 計 画 の 段 階 で 見 積 もり 施 設 計 画 資 金 計 画 に 反 映 させておく 必 要 がある モデル 計 算 結 果 のユニット 数 ( 散 布 車 )シートには Fig.II-5-3 のように 日 々のユニッ トの 稼 働 数 を 棒 グラフで 示 している ユニット 数 ( 散 布 車 )では ユニット 数 は 散 布 車 台 数 に 等 しいので Fig.II-5-3 から 散 布 車 は 4 台 確 保 する 必 要 があることがわかる Fig.II-5-3 ユニット( 散 布 車 )の 日 稼 働 数 (Daily working unit number (spreader)) なお Fig.II-5-3 の 棒 グラフを 見 ると 日 々の 稼 働 数 であるのに 変 動 がほとんどなく また 当 該 期 間 の 最 大 稼 働 数 が 期 間 の 後 ろ 側 になっている 点 を 疑 問 に 感 じるかもしれない ( 例 えば 150 日 前 後 の 散 布 期 間 で 最 初 の 稼 働 ユニット 数 が 3 に 対 して 後 半 4 に 増 える 点 である ) 日 々の 稼 働 数 の 変 動 が 少 ないのは モデルの 3. 農 地 ブロックごとの 散 布 作 業 開 始 日 の 試 算 によるものである ここでは 稼 働 するユニット 数 を 平 準 化 するために 個 々の 農 地 ブロックごとの 散 布 作 業 を 開 始 する 日 を 割 り 振 っている 最 大 稼 働 数 が 期 間 の 後 ろ 側 で 増 加 している 点 は ユニットを 構 成 する 消 化 液 輸 送 車 の 台 数 が 農 地 ブロックごとに 異 なっている 場 合 は モデルの 3. 農 地 ブロックごとの 散 布 作 業 開 始 日 の 試 算 では ユニット 数 の 平 準 化 とともに 消 化 液 輸 送 車 の 台 数 も 平 準 化 するよう に 個 々の 農 地 ブロックごとの 散 布 作 業 を 開 始 する 日 を 割 り 振 っているためである 59

3. 農 地 ブロックごとの 散 布 作 業 開 始 日 の 試 算 での 計 算 方 法 は 第 III 章 第 1 節 (4) を 参 照 のこと 2 消 化 液 輸 送 車 の 必 要 台 数 消 化 液 輸 送 車 として バキュームカーが 使 われることが 多 い バキュームカーは やは り 高 価 な 車 両 である 散 布 車 ほど 特 殊 な 車 両 でなく 地 域 によっては 使 用 する 期 間 だけ のレンタルによる 手 配 も 可 能 かもしれない モデル 計 算 結 果 は そのような 観 点 から 消 化 液 輸 送 車 の 必 要 台 数 の 見 積 もりの 検 討 に 役 立 つ モデルでは 散 布 車 の 日 々の 稼 働 台 数 と 合 わせて 消 化 液 輸 送 車 の 日 々の 稼 働 台 数 を 平 準 化 する Fig.II-5-4 は モデル 計 算 結 果 の VC 台 数 シートにあるグラフである Fig.II-5-3 のユニッ ト 数 と 同 様 に 消 化 液 輸 送 車 の 日 々の 稼 働 台 数 を 示 す 必 要 な 輸 送 車 台 数 をすべて 揃 えるとしたら Fig.II-5-4 の 棒 グラフの 最 大 値 の 9 台 となる また 一 部 の 台 数 を 短 期 のレンタルで 対 応 するとしたら Fig.II-5-4 の 棒 グラフから 稼 働 日 数 が 少 ない 8 台 目 及 び 9 台 目 または 9 台 目 をレンタルで 対 応 することが 考 えられ る レンタルでの 対 応 を 検 討 する 場 合 には 実 際 に 当 該 地 域 でのレンタル 機 材 の 調 達 の 難 易 を 調 査 するとともに レンタルの 車 両 が 廃 棄 物 運 搬 車 との 誤 解 を 受 けないか 注 意 する マ グネットで 車 体 に 取 り 付 け 取 り 外 しが 容 易 なシートがあるので 施 設 のロゴや 液 肥 であ る 説 明 を 書 いたシートを 作 成 しておき 作 業 時 にレンタル 車 両 にも 張 り 付 け 周 辺 住 民 が 誤 解 しないように 対 応 する 必 要 がある Fig.II-5-4 消 化 液 輸 送 車 の 日 稼 働 数 (Daily working transporter number) 60

(4) 必 要 な 人 員 数 モデルでは 散 布 車 運 転 手 VC 運 転 手 等 の 区 分 ごとに 労 務 量 人 件 費 等 を 算 定 する 労 務 量 は 当 該 区 分 の 作 業 者 の 人 数 ( 人 )と 作 業 時 間 (h)の 積 である モデルで 算 定 している 人 件 費 は この 労 務 量 に 作 業 者 の 時 給 単 価 をかけて 求 めている 費 用 の 概 算 としては このような 算 出 の 人 件 費 も 有 効 と 考 える 一 方 で 作 業 者 の 雇 用 を 考 えると もう 少 し 詳 細 に 検 討 する 必 要 がある その 際 に 役 に 立 つのは Fig.II-5-3 及 び Fig.II-5-4 のグラフである (3)1で Fig.II-5-3 の 日 々 稼 働 するユニット 数 は 散 布 車 台 数 に 等 しいと 述 べたが 散 布 車 台 数 は 散 布 車 の 運 転 手 の 人 数 と 等 しい また Fig.II-5-4 の 日 々 稼 働 する 消 化 液 輸 送 車 台 数 は 輸 送 車 の 運 転 手 の 人 数 と 等 しい また 入 力 データファイルの 様 式 2 で 散 布 車 運 搬 車 に 運 転 手 を 計 上 した 場 合 ( 計 上 しな い 場 合 散 布 車 の 運 転 手 と 運 搬 車 の 運 転 手 が 兼 ねる) 運 搬 車 の 運 転 手 の 人 数 は Fig.II-5-3 の 日 々 稼 働 するユニット 数 に 等 しい また 作 業 補 助 者 を 入 力 データファイルの 様 式 2 または 様 式 3 で 計 上 した 場 合 には 次 のような 対 応 になる 様 式 2 で 作 業 補 助 者 を 計 上 すると 計 上 した 作 業 補 助 者 数 がユニッ ト( 散 布 車 )に 計 上 される 日 々 稼 働 するユニット( 散 布 車 ) 数 と 計 上 した 作 業 補 助 者 数 の 積 が 当 該 日 の 作 業 補 助 者 数 になる 様 式 3 で 作 業 補 助 者 を 計 上 すると 消 化 液 輸 送 車 1 台 に 付 き 入 力 された 人 数 の 作 業 補 助 者 が 計 上 される 日 々 稼 働 する 消 化 液 輸 送 車 台 数 と 計 上 した 作 業 補 助 者 数 の 積 が 当 該 日 の 作 業 補 助 者 数 になる 以 上 の 各 作 業 者 の 人 数 を 集 計 すると 日 々の 作 業 者 の 必 要 人 数 が 算 出 される 日 々の 作 業 者 の 必 要 人 数 がわかれば それらの 人 々をどのように 雇 用 するかを 検 討 する モデルでは 輸 送 散 布 を 行 う 日 が 明 確 に 算 出 されるので 日 々 作 業 に 必 要 な 人 数 だけ 雇 用 して 作 業 がない 日 は 雇 わないということは 経 費 算 定 では 最 も 安 価 かもしれない しかし 現 実 にそのような 運 用 をしたら 毎 日 作 業 に 携 わる 顔 ぶれが 異 なり 作 業 に 不 慣 れという 状 況 で とてもモデルで 算 定 するような 効 率 的 な 輸 送 散 布 作 業 の 実 施 は 難 し い このため 輸 送 散 布 に 携 わる 作 業 者 の 雇 用 に 当 たっては 輸 送 散 布 作 業 だけでなく メタン 発 酵 施 設 内 での 維 持 管 理 やバイオマス 原 料 の 運 搬 などの 作 業 と 一 体 的 に 考 え ある 程 度 安 定 して 雇 用 するように 検 討 すべきである モデルでは その 他 車 両 の 燃 料 費 や 走 行 距 離 も 集 計 している 車 両 の 点 検 整 備 費 は 走 行 距 離 と 比 例 する 部 分 もあるので それらのモデル 計 算 結 果 も 活 用 して より 精 度 高 く 経 費 を 見 積 もってほしい 61