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流 通 科 学 大 学 教 育 高 度 化 推 進 センター 紀 要 第 3 号, 11-22(2006) マークシートによる 出 席 管 理 の 実 際 A Practical Method of taking the Registration using Mark Sheet 棚 橋 菊 夫 * Kikuo Tanahashi 普 通 紙 マークシートを 用 いて 学 生 の 授 業 への 出 席 を 把 握 するための 具 体 的 な 方 法 について 検 討 した その 結 果 市 販 のスキャナーとフリーの 出 席 管 理 ソフトを 使 用 すれば 安 価 に 出 席 デー タを 処 理 することができ 作 業 を 軽 減 できることがわかった また 今 後 の 出 席 管 理 の 方 法 を 検 討 するために 既 存 の 出 席 管 理 方 法 のレビューを 行 った ( 出 席 管 理 マークシート ドキュメントスキャナー MarkScan) 1.はじめに 学 生 の 授 業 に 対 する 満 足 度 を 上 げるためには 教 員 が 授 業 内 容 方 法 を 改 善 し 向 上 させるた めの 組 織 的 取 り 組 みが 重 要 であるが そのためにはまず 学 生 を 授 業 に 出 席 させることが 絶 対 条 件 である また 授 業 に 対 する 動 機 づけを 高 めるためにも 出 席 を 採 ることは 必 要 不 可 欠 である し かしながら 100 人 を 超 える 授 業 で 出 席 を 採 ろうとすると 授 業 の 多 くの 時 間 を 出 席 の 確 認 ために 費 やすことになったり 後 で 出 席 カードやレポートを 整 理 してパソコンに 入 力 するために 多 くの 労 力 がかかったりして 大 変 な 負 担 となる このような 作 業 を 軽 減 するために マークシートや 磁 気 カード IC カードの 利 用 携 帯 電 話 や Web を 活 用 したシステムなどが 開 発 されている しかし それぞれの 方 法 には 一 長 一 短 があ り また 個 人 で 簡 単 に 試 してみることが 難 しいという 問 題 がある そこで 本 稿 では 現 在 他 の 大 学 で 行 われている 出 席 状 況 の 把 握 方 法 と 問 題 点 をレビューすると ともに 大 規 模 な 授 業 で 出 席 を 採 るための 方 法 として 普 通 紙 マークシートを 用 いた 出 席 管 理 の 具 体 的 方 法 について 検 討 する 2. 出 席 管 理 の 方 法 と 問 題 点 従 来 授 業 での 出 欠 の 確 認 は 点 呼 をとったり 出 席 カードやレポートの 提 出 で 行 ってきた 点 流 通 科 学 大 学 サービス 産 業 学 部 助 教 授 651-2188 神 戸 市 西 区 学 園 西 町 3-1 (2006 年 10 月 2 日 受 理 ) C 2006 Center for Research and Development in Higher Education

12 棚 橋 菊 夫 呼 をとる 方 法 は 少 人 数 のクラスなどでは 有 効 な 方 法 であるが 50 人 を 超 えると 代 返 などの 問 題 もあり 座 席 指 定 でもしないかぎり 大 変 な 労 力 を 必 要 とする また 出 席 カードやレポートなど の 提 出 では 受 講 者 名 簿 などに 出 欠 を 記 録 し 後 でコンピュータに 入 力 し 処 理 したりするが こ うした 作 業 には 膨 大 な 時 間 がかかるのが 一 般 的 である また 入 力 のためのカードやレポートの 並 び 替 えも 結 構 な 作 業 である これらの 作 業 を 軽 減 するために 様 々な 方 法 が 試 みられている 2.1 マークシート 以 前 はマークシートを 用 いて 出 欠 データの 管 理 をするのに 専 用 のマークシート 用 紙 や 読 み 取 り 装 置 を 必 要 とし 毎 回 の 授 業 での 出 欠 確 認 に 利 用 するにはコスト 的 な 問 題 もあり その 利 用 は 試 験 の 採 点 などに 限 られていた しかし 最 近 では 市 販 の 一 般 的 なスキャナーの 性 能 が 高 まり 安 価 に 入 手 できるようになったため 市 販 のスキャナーを 使 ったマークシート 処 理 が 普 及 してきて いる マークシート 方 式 の 良 い 点 は 教 室 に 特 別 な 機 器 を 設 置 する 必 要 がなく 大 規 模 な 授 業 に も 対 応 が 可 能 なことである 2.2 パソコン コンピュータと CAI システムが 備 わっている 教 室 での 演 習 授 業 などでは CAI システムを 利 用 して 自 動 的 に 出 席 を 採 ることができる また 教 室 内 の 机 に 情 報 コンセントが 備 え 付 けられ ノ ート PC から Web 環 境 を 利 用 できる 環 境 と 授 業 体 制 が 整 えば 一 般 授 業 でも 自 動 的 に 出 席 を 採 ることが 可 能 である 法 政 大 学 工 学 部 では 2004 年 からノート PC を 学 生 に 貸 与 し 情 報 教 育 を 支 援 している 教 室 すべての 机 に 電 源 および 情 報 コンセントが 敷 設 され 学 生 はいつでも ど こでも Web 環 境 が 利 用 できるようになっている またこのような 環 境 を 利 用 して 顔 の 見 える 出 席 管 理 システムが 開 発 されている ただしこの 方 法 は システムが 備 わった 環 境 での 授 業 に 限 定 される 2.3 磁 気 カード/IC カード 学 生 証 を 磁 気 カードや IC カード 化 し 教 室 に 設 置 してあるか 携 帯 型 の 読 み 取 り 装 置 を 使 って 出 席 処 理 を 行 うものである 大 阪 経 済 大 学 では 2004 年 4 月 より 関 西 の 大 学 としては 初 めて 全 学 規 模 の 非 接 触 型 IC カードによる 出 席 管 理 システムを 導 入 している このシステムでは 読 み 取 られた 出 席 情 報 は 授 業 終 了 時 にネットワークを 介 して 自 動 的 にデータベースに 格 納 され Web ブラウザで 最 新 の 出 席 状 況 を 確 認 することが 可 能 になっている また 八 戸 工 業 大 学 などで は 単 に 出 欠 の 把 握 に 留 まらず 他 のデータベースと 連 携 して 退 学 留 年 の 兆 候 にある 休 みが ちな 個 々の 学 生 に 応 じて 学 科 別 授 業 別 出 身 地 別 出 身 校 別 入 試 区 分 別 教 員 別 担 任 別 など 様 々な 角 度 から 出 欠 データを 分 析 し それに 基 づいた 極 め 細 かなケアに 役 立 てている IC カードなどを 用 いたシステムでは リアルタイムで 出 欠 の 把 握 が 可 能 になるのみならず 学 生 の 出 席 状 況 を 多 目 的 に 分 析 することで 学 生 個 別 の 教 育 支 援 やケアの 実 施 による 教 育 の 質 の 向 上 や 留 年 退 学 者 を 減 らすことに 役 に 立 つことである

マークシートによる 出 席 管 理 の 実 際 13 2.4 携 帯 電 話 携 帯 電 話 を 利 用 して 簡 単 に 出 欠 をとるには 学 生 に 指 定 した 時 刻 にその 日 のパスワードととも に 携 帯 からメールをさせ そのメールで 出 席 をとればよい しかし 送 信 されてきたメールを 整 理 し 各 自 の 出 席 の 有 無 を 表 にまとめるのは 大 変 な 作 業 である そのため Web ブラウザを 利 用 したシステムが 開 発 されている 青 森 大 学 では 携 帯 電 話 を 活 用 した IT 教 育 支 援 システム を 2005 年 4 月 より 導 入 しており このシステムの 開 発 にあたり 学 生 の 代 返 防 止 機 能 や 出 席 遅 刻 等 に 関 する 特 許 を 出 願 している 携 帯 メールによる 出 欠 確 認 は 学 生 からの 利 用 料 金 を 気 にする 声 や 授 業 中 に 携 帯 電 話 を 使 用 することへの 抵 抗 感 が 報 告 されている また 学 生 にとっては 出 欠 を 採 るたびに 電 話 代 がかかる といった 経 済 的 な 負 担 の 問 題 がある 3.マークシートによる 出 席 管 理 上 述 したようにマークシートを 使 って 出 席 を 採 る 方 法 は 教 室 に 特 別 な 機 器 を 設 置 する 必 要 が なく 大 規 模 な 授 業 にも 対 応 が 可 能 である また 最 近 では 一 般 のスキャナーの 性 能 が 向 上 し 普 通 紙 を 使 ったマークシート 処 理 ソフトが 開 発 されている そこでフリーのソフトと 普 通 紙 マー クシートによる 出 席 管 理 がどの 程 度 実 用 性 があるかを 実 際 にデータをとって 検 討 する また 実 際 に 自 分 でやってみようというひとのために 具 体 的 な 手 順 を 紹 介 する 3.1 専 用 紙 と 普 通 紙 マークシートを 使 って 出 欠 管 理 をする 場 合 市 販 のマークシート 用 紙 を 利 用 する 方 法 と 普 通 の 印 刷 用 紙 を 使 用 する 方 法 がある 市 販 のマークシートの 場 合 用 紙 のサイズにより1 枚 当 たりの コストが 変 わるが 普 通 紙 を 利 用 した 場 合 と 比 べると 格 段 にコストがかかる また 既 製 のマーク シートは 設 問 形 式 が 決 められており 試 験 など 他 への 転 用 を 考 えると 融 通 性 に 欠 ける そこで 本 研 究 では 普 通 紙 マークシートを 使 用 した 出 席 管 理 を 検 討 する 3.2 マークシート 処 理 システム 普 通 紙 を 利 用 するマークシート 処 理 システムは 2~3 社 から 市 販 されているが ソフトのみで 20 万 円 ほどするので フリーソフトを 利 用 したシステムを 検 討 する そこで 神 奈 川 県 立 総 合 教 育 センター(www.edu-ctr.pref.kanagawa.jp/markscan/ )がフリーのマークシート 作 成 (MarkBuilder) 処 理 (MarkScan)システムを 提 供 しているので このソフトを 利 用 した 出 席 管 理 がどの 程 度 有 効 かを 確 かめる MarkScan は ワープロ 等 で 作 成 したマークシート 用 紙 (リソグラフ 等 で 印 刷 したものも 可 ) と それを 読 み 込 むことのできる イメージスキャナ(ADF 付 きが 望 ましい)で アンケートやテ スト 等 のマークシート 処 理 を 実 現 するものである マークシート 処 理 システム (MarkScan) で 読 み 込 んだデータは エクセルで 処 理 できる CSV 形 式 ファイルで 保 存 することができるととも

14 棚 橋 菊 夫 に ODBC 経 由 で 各 種 のデータベースに 取 り 込 むこともできる 3.3 読 み 取 り 装 置 専 用 のマークシート 読 み 取 り 装 置 は 非 常 に 高 価 であり 個 人 研 究 費 では 手 が 出 ないので 市 販 のドキュメントスキャナーを 使 用 することにする ドキュメントスキャナーは 安 いもので 実 売 が 40,000 円 位 からあり 必 要 なソフトも 付 属 している 今 回 は 富 士 通 製 の ScanSnap S500( 市 価 45,000 円 )と Panasonic の KV-S2026CN( 市 価 145,000 円 )を 使 用 した 表 1 にその 性 能 を 示 す 両 機 種 は 紙 送 りの 方 式 と 用 紙 の 搭 載 枚 数 が 異 なる 点 を 除 けば 実 用 にはそれほど 違 いがない また 最 近 では 両 機 中 間 ぐらいの 価 格 帯 で 高 性 能 なドキュメントスキャナーが 発 売 されている ので それらを 利 用 するのもよいであろう 表 1. 市 販 ドキュメントスキャナーの 性 能 比 較 Fujitsu ScanSnap S500 Panasonic KV-S2026CN 価 格 45,000 145,000 読 取 センサー 走 査 動 作 方 式 読 取 速 度 非 球 面 レンズ 縮 小 光 学 系 (CCD) 自 動 給 紙 方 式 (ADF) 両 面 同 時 読 み 取 り A4 縦 カラー150dpi 白 黒 300dpi 時 : 両 面 片 面 18 枚 / 分 3 カラーLED&CIS 両 面 ADF 方 式 読 取 カラー:9 枚 / 分 16 頁 / 分 白 黒 2 値 :22 枚 / 分 40 頁 / 分 対 応 解 像 度 600dpi 白 黒 カラー:100~600dpi 用 紙 搭 載 枚 数 50 枚 120 枚 4.マークシートによる 出 席 管 理 の 実 践 4.1 マークシート 用 紙 の 作 成 マークシートを 作 成 するには MarkScan に 同 梱 されている MarkBuilder というマークシー

マークシートによる 出 席 管 理 の 実 際 15 ト 作 成 システムを 利 用 するか ワープロソフトを 使 用 して 簡 単 に 作 成 することができる ここで は MarkScan に 付 属 している Word で 作 成 されたサンプルをそのまま 利 用 して 図 1 のような 出 席 課 題 用 の 用 紙 を 作 成 した マークシート 用 紙 は 授 業 の 目 的 に 合 わせて 横 線 の 有 無 が 異 なる 2 種 類 を 作 成 した 基 礎 統 計 学 の 授 業 では 計 算 問 題 の 課 題 がほとんどであるので 罫 線 の 無 い ファーマットにして 裏 面 も 使 用 できるようにしてある 出 席 管 理 に 使 用 するのは 学 籍 番 号 の 8 桁 をマークした 部 分 である 4.2 スキャナーによるマークシート 用 紙 の 読 み 取 り 市 販 のドキュメントスキャナーを 使 って 普 通 紙 マークシートを 読 み 込 む 本 研 究 で 使 用 する OMR ソフト(MarkScan)は PDF ファイルを 処 理 するように 設 計 されているので 読 み 取 った マークシートを PDF ファイルとして 保 存 する 必 要 がある ScanSnap では スキャナーに 付 属 のソフトは 読 み 取 ると 同 時 に PDF ファイルとして 自 動 的 に 保 存 される KV-S2026CN の 場 合 は 保 存 するファイルの 種 類 を PDF に 設 定 する 必 要 がある 読 み 取 り 解 像 度 は モノクロの 150~200dpi( 付 属 ソフトのデフォルト 値 )で 十 分 である 上 述 した 2 種 類 の 機 種 を 使 い 比 べてみたところ 一 度 に 処 理 できる 用 紙 の 枚 数 を 除 けば 読 み 取 り 性 能 にあまり 違 いが 感 じられなかった そこで 本 研 究 では KV-S2026CN を 使 用 して 読 み 取 りを 行 った 図 1. 使 用 したマークシート 用 紙 のフォーマット( 左 : 基 礎 統 計 学 右 : 統 計 調 査 法 で 使 用 )

16 棚 橋 菊 夫 4.3 PDF 文 書 の 結 合 読 み 取 った PDF ファイルを MarkScan を 使 って 処 理 するためには 読 み 取 った PDF ファイ ルを 一 つのファイルに 結 合 する 必 要 がある 以 下 にその 手 順 を 示 す なお 使 用 するソフトはスキ ャナーに 付 属 の Adobe 社 の Acrobat である 1 読 み 取 った1 枚 目 のマークシートの PDF ファイルのアイコンをダブルクリックする Acrobat が 立 ち 上 がる 2Acrobat のツールバーの[ 文 書 ]-[ページの 挿 入 ]をクリックする [ 挿 入 するファイルの 選 択 ]ダイアログボックスが 立 ち 上 がる 3PDF ファイルのフォルダを 選 択 して [ 選 択 ]ボタンを 押 す PDF ファイルが 表 示 される 4Shift キーを 押 しながら 結 合 する PDF ファイルを 選 択 して [ 選 択 ]ボタンを 押 す [ページの 挿 入 ]ダイアログボックスが 立 ち 上 がるので 挿 入 するファイルの 場 所 が[ 後 ] になっているのを 確 認 して [OK]ボタンを 押 すと 出 席 者 全 員 のマークシートが 一 つの PDF ファイルに 結 合 される 5 適 当 なファイル 名 をつけて 結 合 した PDF ファイルを 保 存 する 4.4MarkScan への PDF ファイルの 読 み 込 みと CVS ファイルへの 書 き 出 し 次 に 結 合 した PDF ファイルを MarkScan に 読 み 込 む 手 順 を 示 す 1MarkScan を 立 ち 上 げる MarkScan のウィンドウがデスクトップに 現 れる( 図 2) 図 2. MarkScan のウィンドウ 画 面

マークシートによる 出 席 管 理 の 実 際 17 2[ 設 定 ]ボタンをクリックする [ 設 定 ]ダイアログボックスが 立 ち 上 がるので 設 定 はデフォルト 値 のままで[OK]ボ タンを 押 すと [ファイル 選 択 ]ボタンがアクティブになる 3[ファイル 選 択 ]ボタンを 押 す [ファイルの 選 択 ]ダイアログボックスが 立 ち 上 がるので 結 合 した PDF ファイルを 選 択 して [ 開 く]ボタンを 押 すと PDF ファイルの 変 換 が 始 まる 4PDF ファイルの 変 換 が 終 了 したら[ 読 み 込 み]ボタンを 押 す [イメージファイル 処 理 ]ダイアログボックスが 現 れる 5[ 処 理 開 始 ]ボタンを 押 す 読 み 取 りエラーが 起 こると[エラー]ダイアログボックスが 表 示 されるので エラーを 確 認 して[OK]ボタンを 押 す 6 読 み 込 みが 終 了 したら [ 保 存 ]ボタンを 押 す [ 保 存 ]ダイアログボックスが 表 示 されるので [ 保 存 ]ボタンを 押 して 保 存 する 読 み 取 ったデータは CSV ファイルとして 保 存 される 図 3. 読 み 込 み 終 了 画 面 4.5 Excel によるデータ 加 工 保 存 した CSV ファイルは Excel を 使 って 学 籍 番 号 データに 変 換 する 1CSV ファイルを Excel で 開 く

18 棚 橋 菊 夫 図 4. Excel への CSV ファイルの 読 み 込 み 2 学 籍 番 号 データ( 設 問 1~ 設 問 8)が 入 っているセルを 選 択 して データの 置 換 を 行 う ツールバーの[ 編 集 ]-[ 置 換 ]を 選 択 すると [ 検 索 と 置 換 ]ダイアログボックスが 表 示 されるので [ 検 索 文 字 列 ]に 10 置 換 後 の 文 字 列 に 0 を 指 定 して [すべて 置 換 ]ボタンを 押 す ( 図 5 参 照 ) 3 読 み 取 りエラーが 発 生 したところにはエラー 表 示 がされるので その 通 番 の PDF ファイ ルを 参 照 してエラー 箇 所 を 修 正 する

マークシートによる 出 席 管 理 の 実 際 19 図 5. 学 籍 番 号 データの 置 換 4 学 籍 番 号 データ( 設 問 1~ 設 問 8)を 結 合 する 新 しいセルに 文 字 列 データを 結 合 する 関 数 CONCATENATE と 文 字 列 データを 数 値 デー タに 変 換 する 関 数 VALUE を 組 み 合 わせて 学 籍 番 号 を 作 成 する =VALUE(CONCATENATE(E2,F2,G2,H2,H2,I2,J2,K2,L2)) オートフィル 機 能 を 使 って 関 数 式 が 入 ったセルをドラッグする(セルのコピー) 4.6 Excel による 出 席 管 理 Excel で 加 工 した 出 席 者 のデータを 受 講 者 名 簿 に 転 記 する 1 上 で 作 成 した 出 席 者 の 学 籍 番 号 をコピーして 受 講 者 名 簿 (Excel ファイルの 新 しいシート) に 貼 り 付 ける [ 編 集 ]-[ 形 式 を 選 択 して 貼 り 付 け]-[ 値 ]を 選 択 して[OK]ボタンを 押 す 2 出 席 者 の 学 籍 番 号 を 昇 順 に 並 び 替 え 出 席 点 を 学 籍 番 号 の 横 に 入 力 する ( 図 6 参 照 ) 図 6. 並 び 替 えた 出 席 者 の 学 籍 番 号 と 出 席 点

20 棚 橋 菊 夫 3 受 講 者 名 簿 シートを 開 いて 出 席 点 を 入 力 する 列 の 一 番 上 のセル(C7)を 選 択 する VLOOKUP 関 数 を 使 用 して 出 席 者 の 得 点 を 履 修 登 録 者 のシートに 貼 り 付 ける 図 7. Vlookup 関 数 による 受 講 生 名 簿 への 出 席 データの 参 照 4.7 処 理 結 果 10.0 9.0 8.0 7.0 6.0 5.0 4.0 3.0 2.0 1.0 0.0 5/12 5/26 6/2 6/9 6/16 6/23 6/30 7/7 10.0 9.0 8.0 7.0 6.0 5.0 4.0 3.0 2.0 1.0 0.0 5/8 5/15 5/22 5/29 6/5 6/12 6/19 6/26 7/3 読 み 取 りエラー 記 入 漏 れ 記 入 ミス 読 み 取 りエラー 記 入 漏 れ 記 入 ミス 図 8. 基 礎 統 計 学 のエラー 発 生 率 図 図 9. 統 計 調 査 法 のエラー 発 生 率

マークシートによる 出 席 管 理 の 実 際 21 神 戸 のR 大 学 の 2006 年 前 期 に 開 講 された 基 礎 統 計 学 と 統 計 調 査 法 の 授 業 で 普 通 紙 マークシートを 使 って 出 席 を 採 った(それぞれ 授 業 出 席 者 数 120 人 前 後 と 45 人 前 後 データ 採 取 回 数 13 回 中 8 回 と 9 回 ) 図 8 と 図 9 にマークシートの 読 み 取 り 結 果 を 示 す 読 み 取 りエラーの 発 生 率 は 件 数 にして 約 120 枚 スキャンして 0~5 件 程 度 である 統 計 調 査 法 で 発 生 率 が 高 いのは サンプル 数 が 少 ないためによるものである 読 み 取 りエラーの 発 生 原 因 としては マークシート 用 紙 の 印 刷 ミスによる 用 紙 の 傾 きが 影 響 し ていると 思 われる 学 生 のマークミスは マークする 欄 の 間 違 いや 単 純 なマークのし 忘 れによる ものである それと 授 業 の 終 了 間 際 に 出 席 してマークする 時 間 のない 学 生 によるものである こ れらのエラーやミスは マークシート 用 紙 の 作 成 や 印 刷 に 気 をつけ 学 生 に 対 して 記 入 の 注 意 を 促 せば 解 決 できる 問 題 である 5.おわりに 本 稿 では 安 価 な 市 販 のドキュメントスキャナーと 普 通 紙 を 用 いて 出 席 を 管 理 する 方 法 を 検 討 した また 多 少 の Excel の 基 礎 知 識 があれば 今 回 の 方 法 を 実 際 の 出 席 管 理 に 適 用 できるよう に データ 処 理 過 程 をできるだけ 詳 細 に 記 述 した 以 前 はマークシートを 利 用 した 出 席 管 理 には 高 額 な 機 器 が 必 要 であったが 今 回 使 用 した 方 法 でも 十 分 実 用 に 耐 えることがわかった また 出 欠 データの 処 理 は 定 型 作 業 の 部 分 が 多 くあり Excel のマクロ 機 能 を 利 用 すれば 自 動 化 も 可 能 である 今 後 マクロを 利 用 して 作 業 手 順 の 効 率 化 を 図 っていきたいと 思 っている 本 稿 で 紹 介 した 手 順 は 出 席 管 理 だけでなくアンケート 調 査 や 試 験 にも 手 軽 に 応 用 が 可 能 であ る 実 際 に 非 常 勤 先 の 定 期 試 験 で 本 システムを 使 用 したところ(マークシート 用 紙 を 2 枚 で 80 問 サンプル 数 (65) 読 み 取 りミスやマークミスはなく 採 点 作 業 が 軽 減 された 小 テストの 採 点 などに 活 用 すると システム 利 用 範 囲 が 増 えるであろう マークシートを 用 いた 出 席 管 理 は 大 人 数 クラスの 授 業 で 出 席 を 採 る 場 合 手 軽 に 利 用 できる 効 率 的 な 方 法 のひとつといえよう しかし 瞬 時 に 出 欠 状 況 を 収 集 できるシステムを 導 入 すれば 出 欠 状 況 に 対 する 学 生 や 父 兄 からの 問 い 合 わせに 正 確 に 答 えられ 授 業 に 対 する 学 生 の 意 欲 の 把 握 や 早 期 の 指 導 に 役 に 立 つと 考 えられる したがって 将 来 的 には IC カードなどを 利 用 した 出 席 管 理 システムの 導 入 を 検 討 するのが 望 ましいであろう 参 考 文 献 青 森 大 学 携 帯 電 話 を 活 用 した 教 育 支 援 システム http://www.aomori-u.ac.jp/indexks.html 石 田 規 道 顔 の 見 える 出 席 管 理 http://www.cms.k.hosei.ac.jp/paper/pdf_vol18/vol18_30.pdf

22 棚 橋 菊 夫 石 田 規 道 情 報 教 育 における 学 生 気 質 を 考 える http:// www.cms.k.hosei.ac.jp/paper/pdf_vol19/vol19_30.pdf 神 奈 川 県 立 教 育 センター マークシート(OMR ) 処 理 システム MarkScan 取 扱 説 明 書 http://www.edu-ctr.pref.kanagawa.jp/markscan/ 黒 岩 丈 介 ネットワーク 環 境 を 利 用 した 教 官 業 務 補 助 システムの 構 築 http:// www.eng.fukui-u.ac.jp/announce/fd/pdf/vol05/vol05pp07.pdf サクサ 株 式 会 社 大 阪 経 済 大 学 への 出 席 管 理 システム 導 入 事 例 http://www.juce.jp/link/journal/0502/08_09.html 山 本 雅 之 赤 堀 侃 司 携 帯 電 話 を 用 いた 大 学 授 業 支 援 システムの 開 発 と 評 価 http://www.ak.cradle.titech.ac.jp/publication/pdf/yamamoto/jsise2005_yamamoto.pdf 渡 邊 恵 理 子 石 川 さゆり 太 田 麻 衣 子 小 舘 香 椎 子 2005 携 帯 電 話 顔 認 証 を 利 用 した 出 席 管 理 システム 2005 年 度 電 子 情 報 通 信 学 会 通 信 ソサエティ 大 会, p422. http://momi.jwu.ac.jp/~optlab/news/05/051101/050923watanabe.pdf