( 参 加 ご 希 望 の 方 へ) がん 免 疫 療 法 臨 床 試 験 について 三 重 大 学 大 学 院 医 学 系 研 究 科 がんワクチン 治 療 学 / 遺 伝 子 免 疫 細 胞 治 療 学 第 8.0 版 2014 年 3 月
三 重 大 学 大 学 院 医 学 系 研 究 科 がんワクチン 治 療 学 / 遺 伝 子 免 疫 細 胞 治 療 学 講 座 講 座 責 任 者 し く 珠 玖 ひろし 洋
目 次 Ⅰ 臨 床 試 験 とは............ 1 Ⅱ がん 抗 原 とは............ 2 1 MAGE MAGE-A4 A4 抗 原 と NY NY-ESO ESO-1 抗 原 について... 3 2 抗 原 発 現 (あなたのがん 細 胞 にがん 抗 原 があるかどうか)を 調 べる 方 法... 4 Ⅲ 三 重 大 学 で 実 施 中 の 臨 床 試 験......... 5 1 がんワクチンの 臨 床 試 験......... 5 1) CHP-NY NY-ESO ESO-1 がんワクチンと MIS416 併 用 療 法... 5 2) CHP-NY NY-ESO ESO-1 がんワクチン 第 Ⅱ 相 試 験..... 6 2 細 胞 治 療 の 臨 床 試 験......... 8 1) T 細 胞 受 容 体 遺 伝 子 導 入 リンパ 球 輸 注 療 法 (TCR 遺 伝 子 治 療 )... 8 Ⅳ 参 加 適 格 基 準 参 加 できる 人 参 加 できない 人... 12 1 CHP-NY NY-ESO ESO-1 がんワクチンと MIS416 併 用 療 法... 12 2 CHP-NY NY-ESO ESO-1 がんワクチン 第 Ⅱ 相 試 験...... 13 3 TCR 遺 伝 子 治 療 ( 第 Ⅰ 相 試 験 )........ 13 4 TCR 遺 伝 子 治 療 造 血 器 ( 第 Ⅰ 相 試 験 )...... 15 Ⅴ FAQ(よくあるご 質 問 と 回 答 )......... 17 Ⅵ 最 後 に............ 20 本 文 中 のイラストはフリーソフトとして 許 可 されたものです
Ⅰ 臨 床 試 験 とは これまで 多 くの 病 気 の 原 因 が 解 明 され たくさんの 薬 が 開 発 され 一 般 に 使 用 され るようになりました どの 薬 も 広 く 患 者 さんに 使 っていただけるようにするために は 動 物 実 験 など 多 くの 実 験 が 行 われた 後 に 実 際 に 患 者 さんに 使 っていただいて 効 果 や 安 全 性 を 検 討 しておく 必 要 があります さらに 現 在 行 われている 標 準 の 治 療 薬 や 治 療 法 と 比 較 した 上 での 有 益 性 などについても 検 討 します このように 患 者 さんに 投 与 して 薬 の 新 しい 効 果 や 安 全 性 を 調 べることを 臨 床 試 験 と 言 います 臨 床 試 験 には 主 に 薬 の 安 全 性 をみる 試 験 ( 第 Ⅰ 相 試 験 ) 臨 床 効 果 (が んであれば 腫 瘍 がどの 程 度 縮 小 するか)をみる 試 験 ( 第 Ⅱ 相 試 験 ) さらに 長 期 生 存 をみる 試 験 ( 標 準 治 療 との 比 較 )( 第 Ⅲ 相 試 験 )があり それぞれ 段 階 を 踏 みながら 実 施 されます 三 重 大 学 で 行 っているがん 免 疫 療 法 はすべて 第 Ⅰ 相 試 験 または 第 Ⅱ 相 試 験 で がん 免 疫 療 法 はがんワクチン 細 胞 療 法 ウイルス 療 法 があります ワクチンや 細 胞 ウイルスの 安 全 性 をみながら がん 抗 原 に 対 する 免 疫 反 応 ( 抗 体 反 応 など)と が んを 縮 小 させる 効 果 を 検 討 します がん 免 疫 療 法 の 臨 床 試 験 は 病 院 の 倫 理 委 員 会 で 承 認 を 得 たうえで 行 われます 1
Ⅱ がん 抗 原 とは 1 MAGE MAGE-A4 A4 抗 原 と NY NY-ESO ESO-1 抗 原 について がん 抗 原 とは がん 細 胞 には 出 ているが 正 常 細 胞 には 出 ていないかまたは 少 ししか 出 ていない 細 胞 の 表 面 または 細 胞 の 中 にある 物 質 を 指 します 長 らく こ のがん 抗 原 が 本 当 にあるかどうか 論 争 がありましたが 1991 年 世 界 で 初 めて 悪 性 黒 色 腫 の 細 胞 に MAGE というがん 抗 原 が 発 見 され この MAGE に 対 して リンパ 球 が 攻 撃 できることがわかりました 以 降 は 多 くのがん 免 疫 療 法 は がん 抗 原 を 攻 撃 目 標 にする 方 法 として 発 展 してきています がん 抗 原 は たくさんの 種 類 があることがわかっていますが 正 常 細 胞 には 出 ないものが 免 疫 療 法 を 開 発 する 上 で 副 作 用 の 心 配 が 少 ないので 優 れた 抗 原 と 考 え られています 国 内 外 で 注 目 されているがん 抗 原 に がん 精 巣 抗 原 という 種 類 のものがあり MAGE-A4 抗 原 をはじめとする MAGE グループ 抗 原 や NY-ESO-1 抗 原 という 抗 原 の 研 究 が 進 んでいます これらは がんと 精 巣 ( 男 性 生 殖 組 織 )に 出 て いる 抗 原 ですが 精 巣 には HLA というリンパ 球 の 攻 撃 の 受 け 皿 になるものがないた め 結 局 リンパ 球 の 攻 撃 対 象 にはならず 不 妊 症 など の 副 作 用 は 出 ないと 考 えられています 2
主 ながんでの MAGE-A4 抗 原 NY-ESO-1 抗 原 の 発 現 を 調 べたデータ( 三 重 大 学 での 検 査 )を 以 下 の 表 に 示 します がんの 種 類 MAGE-A4 陽 性 率 NY-ESO-1 陽 性 率 食 道 がん 56.6%(120/212) 24.1%(51/212) 頭 頸 部 がん( 咽 喉 頭 がん 舌 がんなど) 36.1%(26/72) 12.5%(9/72) 卵 巣 がん 31.6%(12/38) 15.8%(6/38) 子 宮 頸 がん 9.5%(2/21) 0.0%(0/ 4) 子 宮 体 がん 19.2%(5/26) 37.5%(3/ 8) 胃 がん 33.3%(7/21) 0.0%(0/ 5) 大 腸 がん 17.4%(4/23) 25.0%(3/12) 膀 胱 がん 未 検 査 27.3%(3/11) 前 立 腺 がん 未 検 査 26.1%(6/23) 3
2 抗 原 発 現 (あなたのがん 細 胞 にがん 抗 原 があるかどうか)を 調 べる 方 法 三 重 大 学 で 行 っているがん 免 疫 療 法 の 臨 床 試 験 は 体 外 からがん 抗 原 蛋 白 (または 蛋 白 の 断 片 であるペプチド)を 注 射 することにより がん 細 胞 を 直 接 攻 撃 する 体 内 のキラーT リンパ 球 を 活 性 化 する がんワクチン と がん 抗 原 にだけ 反 応 するリ ンパ 球 などを 一 旦 体 外 で 増 殖 活 性 化 させ 再 び 体 内 へ 戻 す 細 胞 治 療 と がんに 感 染 して 破 壊 するウイルスを 投 与 する ウイルス 療 法 があります がんワクチン と 細 胞 療 法 ではがん 組 織 にだけ 発 現 されている がん 抗 原 を 標 的 とするため あなたのがん 組 織 でがん 抗 原 (MAGE-A4 NY-ESO-1)が 発 現 していることが 条 件 となります 抗 原 発 現 の 検 査 にはがん 組 織 そのものが 必 要 となるため 過 去 に 手 術 または 生 検 な どでがんの 病 巣 を 取 ったことがある 場 合 に 限 り 検 査 を 行 うことができます ( 手 術 または 生 検 後 の 検 体 は ほとんどの 場 合 各 医 療 機 関 で 保 存 されています) 抗 原 発 現 の 検 査 は 三 重 大 学 で 行 います なお 抗 原 発 現 の 検 査 の 費 用 はかかりませんが あなたのかかりつけの 医 療 機 関 か らがん 組 織 を 取 り 寄 せる 際 に 費 用 がかかる 場 合 は ご 負 担 をお 願 いしております 4
Ⅲ 三 重 大 学 で 実 施 中 の 臨 床 試 験 1 がんワクチンの 臨 床 試 験 1)CHP CHP-NY NY-ESO ESO-1 がんワクチンと MIS416 併 用 療 法 ( 第 Ⅰ 相 試 験 ) この 臨 床 試 験 は あなたのがんの 細 胞 が NY-ESO-1 抗 原 を 持 っている 場 合 に NY-ESO-1 蛋 白 質 をワクチンとして 注 射 して 体 内 でがん 細 胞 を 攻 撃 するキラーT リンパ 球 を 増 やそうとするものです CHP-NY-ESO-1 は 下 図 のように NY-ESO-1 蛋 白 質 をコレステリルプルラン (CHP: 疎 水 化 多 糖 という 糖 の 一 種 )の 中 に 取 り 込 ませた 複 合 体 です CHP に 取 り 込 ませることで NY-ESO-1 蛋 白 質 のワクチン 効 果 があがるように 工 夫 しています CHP-NY-ESO-1 は 日 本 のイミュノフロンティア 社 で 開 発 されたお 薬 です MIS416 は CHP-NY-ESO1 ワクチンと 併 用 することにより ワクチンの 免 疫 反 応 を 高 めることが 期 待 できるお 薬 で ニュージーランドの Innate Therapeutics 社 で 開 発 されたお 薬 です 5
臨 床 試 験 名 ( 略 名 ) 対 象 疾 患 試 験 の 概 略 CHP-NY-ESO-1 がんワクチンと MIS416 併 用 療 法 前 立 腺 がん 食 道 がん 上 記 疾 患 で 通 常 治 療 が 無 効 CHP-NY-ESO-1 ワクチンと MIS416 を 通 院 で 2 週 毎 に 6 回 皮 下 注 射 する 年 齢 20 歳 以 上 腫 瘍 組 織 の 抗 原 発 現 NY-ESO-1 実 施 機 関 三 重 大 学 ( 三 重 県 ) 抗 原 発 現 は 専 用 の 検 査 が 必 要 です Ⅱ 2 抗 原 発 現 (あなたのがん 細 胞 にがん 抗 原 があるかどうか )を 調 べる 方 法 をご 覧 ください 2)CHP CHP-NY NY-ESO ESO-1 がんワクチン( 第 Ⅱ 相 試 験 ) この 臨 床 試 験 ( 治 験 )は 食 道 がんの 患 者 さんで 手 術 の 前 に 抗 がん 剤 治 療 を 行 い そしてがんの 切 除 手 術 を 行 った 方 で がんの 細 胞 が NY-ESO-1 抗 原 を 持 っている 場 合 に がんワクチンの 注 射 をする 方 と しない 方 の 2 つのグループに 振 り 分 けをして 再 発 する 割 り 合 いに 違 いがでるかどうかを 調 べるものです 全 体 で3 5 人 ずつ(2 グループで 70 人 )を 登 録 します 全 国 10 か 所 の 病 院 が 参 加 してい ます 各 病 院 の 担 当 医 が 食 道 がんの 治 療 を 始 めるにあたり この 治 験 に 参 加 され るかどうかについて 説 明 することから 始 まります 6
1)と 同 じように CHP-NY-ESO-1 は 日 本 のイミュノフロンティア 社 で 開 発 され たお 薬 です 臨 床 試 験 名 ( 略 名 ) 対 象 疾 患 試 験 の 概 略 CHP-NY-ESO-1 がんワクチン 術 前 化 学 療 法 及 び 根 治 術 を 予 定 している 食 道 がん( 但 し 試 験 登 録 は 術 前 化 学 療 法 前 に 行 う 必 要 があります) CHP-NY-ESO-1 ワクチンを 通 院 で 2 週 毎 に 6 回 その 後 は 4 週 毎 に 9 回 皮 下 注 射 する 年 齢 20 歳 以 上 腫 瘍 組 織 の 抗 原 発 現 NY-ESO-1 実 施 機 関 三 重 大 学 ( 三 重 県 ) 北 海 道 大 学 ( 北 海 道 ) 国 立 がん 研 究 セ ンター 東 病 院 ( 千 葉 県 ) 東 邦 大 学 医 療 センター 大 森 病 院 ( 東 京 都 ) 愛 知 県 がんセンター( 愛 知 県 ) 名 古 屋 大 学 ( 愛 知 県 ) 京 都 府 立 医 科 大 学 ( 京 都 府 ) 大 阪 大 学 ( 大 阪 府 ) 北 野 病 院 ( 大 阪 府 ) 長 崎 大 学 ( 長 崎 県 ) 長 崎 医 療 センター( 長 崎 県 ) 和 歌 山 県 立 医 科 大 学 ( 和 歌 山 県 ) この 試 験 において 抗 原 発 現 は 手 術 の 検 体 にて 行 います 事 前 に 生 検 検 体 などで 調 べることはできません 7
2 細 胞 治 療 の 臨 床 試 験 1) T 細 胞 受 容 体 遺 伝 子 導 入 リンパ 球 輸 注 療 法 (TCR 遺 伝 子 治 療 )( 第 Ⅰ 相 試 験 ) この 臨 床 試 験 は MAGE-A4 抗 原 陽 性 のがん 細 胞 を 破 壊 することができるキラーT 細 胞 の MAGE-A4 抗 原 を 認 識 する 部 分 (T 細 胞 受 容 体 )の 遺 伝 子 を がん 患 者 さ んから 採 取 したリンパ 球 に 体 外 で 導 入 し 増 幅 したあとに 再 び 患 者 さんの 血 液 に 戻 す 治 療 法 です ( 下 図 参 照 ) 対 象 疾 患 は 食 道 がんで 腫 瘍 に MAGE-A4 抗 原 を 有 しており HLA-A2402( 白 血 球 の 型 ) 陽 性 の 患 者 さんです この 試 験 は 日 本 初 の T 細 胞 受 容 体 遺 伝 子 治 療 とし て 前 試 験 の 安 全 性 が 確 認 されたので 現 在 は 一 時 的 に 免 疫 抑 制 を 起 こす 薬 (シクロ ホスファミド)を 事 前 に 投 与 してから 細 胞 治 療 を 行 う 試 験 を 行 っています この 試 験 は タカラバイオ( 株 )との 共 同 研 究 で 行 っています 成 分 採 血 患 者 さんの リンパ 球 MAGE-A4 陽 性 がん 細 胞 を 破 壊 できるキラー T 細 胞 癌 細 胞 MAGE-A4 特 異 的 T 細 胞 受 容 体 遺 伝 子 MAGE-A4 HLA-A2402 T 細 胞 受 容 体 遺 伝 子 導 入 輸 注 MAGE-A4 陽 性 がん 細 胞 を 破 壊 できるようになった 患 者 さんの リンパ 球 8 ウイルスに 遺 伝 子 をのせる
臨 床 試 験 名 ( 略 名 ) TCR 遺 伝 子 治 療 対 象 疾 患 通 常 治 療 が 無 効 な 食 道 がん 試 験 の 概 略 リンパ 球 採 血 ( 成 分 採 血 ) 免 疫 抑 制 剤 (シクロホスファミド)を 3 回 投 与 TCR(T 細 胞 受 容 体 ) 遺 伝 子 導 入 リンパ 球 輸 注 ( 点 滴 ) 年 齢 腫 瘍 組 織 の 抗 原 発 現 HLA 型 20 歳 ~75 歳 MAGE-A4 A2402 実 施 機 関 三 重 大 学 ( 三 重 県 ) 抗 原 発 現 は 専 用 の 検 査 が 必 要 です Ⅱ 2 抗 原 発 現 (あなたのがん 細 胞 にがん 抗 原 があるかどうか )を 調 べる 方 法 をご 覧 ください 9
2) T 細 胞 受 容 体 遺 伝 子 導 入 リンパ 球 輸 注 療 法 (TCR 遺 伝 子 治 療 ) 造 血 器 腫 瘍 ( 第 Ⅰ 相 試 験 ) この 臨 床 試 験 は WT1 抗 原 陽 性 の 白 血 病 細 胞 を 破 壊 することができるキラーT 細 胞 の WT1 抗 原 を 認 識 する 部 分 (T 細 胞 受 容 体 )の 遺 伝 子 を 白 血 病 の 患 者 さんから 採 取 したリンパ 球 に 体 外 で 導 入 し 増 幅 したあとに 再 び 患 者 さんの 血 液 に 戻 す 治 療 法 です ( 下 図 参 照 ) 対 象 疾 患 は 急 性 骨 髄 性 白 血 病 骨 髄 異 形 成 症 候 群 で 白 血 病 細 胞 に WT1 抗 原 を 有 しており HLA-A2402( 白 血 球 の 型 ) 陽 性 で 造 血 幹 細 胞 移 植 が 受 けられない 患 者 さんです この 試 験 は タカラバイオ( 株 )との 共 同 研 究 で 行 っています 採 血 患 者 さんの リンパ 球 WT1 陽 性 がん 細 胞 を 破 壊 でき るキラーT 細 胞 白 血 病 細 胞 WT1 特 異 的 T 細 胞 受 容 体 遺 伝 子 WT1 HLA-A2402 T 細 胞 受 容 体 遺 伝 子 導 入 輸 注 WT1 陽 性 白 血 病 細 胞 を 破 壊 で きるようになった 患 者 さんの リンパ 球 ウイルスに 遺 伝 子 をのせる 10
臨 床 試 験 名 ( 略 名 ) 対 象 疾 患 試 験 の 概 略 年 齢 TCR 遺 伝 子 治 療 通 常 治 療 抵 抗 性 の 非 寛 解 期 の 急 性 骨 髄 性 白 血 病 骨 髄 異 形 成 症 候 群 リンパ 球 採 血 ( 成 分 採 血 ) TCR(T 細 胞 受 容 体 ) 遺 伝 子 導 入 リンパ 球 輸 注 ( 点 滴 ) ペプチド 投 与 20 歳 ~75 歳 腫 瘍 組 織 の 抗 原 発 現 WT1 抗 原 陽 性 HLA 型 A2402 実 施 機 関 三 重 大 学 ( 三 重 県 ) 愛 媛 大 学 ( 愛 媛 県 ) 藤 田 保 健 衛 生 大 学 ( 愛 知 県 ) 名 古 屋 大 学 ( 愛 知 県 ) 11
Ⅳ 参 加 適 格 基 準 参 加 できる 方 参 加 できない 方 参 加 基 準 については 少 し 難 しいですので 主 治 医 と ご 相 談 ください 1 CHP-NY NY-ESO ESO-1 がんワクチンと MIS416 併 用 療 法 ( 第 Ⅰ 相 試 験 ) 参 加 できる 方 1 組 織 診 で 以 下 の 悪 性 腫 瘍 と 診 断 された 方 ⅰ) 前 立 腺 がん ⅱ) 食 道 がん 2 標 準 治 療 で 治 癒 が 望 めない 方 例 としては 以 下 のようなものである ⅰ) 前 立 腺 がん: 薬 剤 的 あるいは 外 科 的 去 勢 に 抵 抗 性 ⅱ) 食 道 がん:プラチナ 系 薬 剤 (シスプラチンなど)やタキサン 系 薬 剤 (ドセタキセルなど) を 用 いた 化 学 療 法 に 抵 抗 性 3 免 疫 組 織 染 色 法 あるいは RT-PCR 法 で 腫 瘍 の NY-ESO-1 発 現 が 確 認 されている 方 4 同 意 取 得 日 より 3 ヶ 月 以 上 の 予 後 が 望 める 方 5 20 歳 以 上 の 方 6 PS(Performance Performance Status: 全 身 一 般 状 態 )がグレード 0 1 2の 方 ( 付 表 参 照 ) 7 以 下 の 条 件 を 充 たす 臓 器 機 能 を 有 する 方 白 血 球 数 2,000/ mm 3 以 上 へモグロビン 8.0g/dl 以 上 血 小 板 数 75,000/ mm 3 以 上 総 ビリルビン(T-Bil) 正 常 上 限 の 1.5 倍 以 下 AST(GOT) 正 常 上 限 の 3 倍 以 下 ALT(GPT) 正 常 上 限 の 3 倍 以 下 クレアチニン(Cr) 正 常 上 限 の 1.5 倍 以 下 8 前 治 療 から 一 定 の 期 間 を 経 過 している 方 ( 治 療 内 容 によって 期 間 が 異 なります) 9 ご 本 人 の 同 意 を 文 書 で 得 ることのできる 方 参 加 できない 方 1 重 篤 な 薬 剤 過 敏 症 の 既 往 がある 方 2 HBs(B 型 肝 炎 ウイルス) 抗 原 HCV(C 型 肝 炎 ウイルス) 抗 体 HIV HIV(エイズウイルス) 抗 体 のいずれかが 陽 性 である 方 3 同 意 取 得 日 より 6 ヶ 月 以 内 に 治 療 を 要 した 自 己 免 疫 疾 患 を 有 する 方 4 活 動 性 の 重 複 がん( 同 時 性 重 複 がんおよび 無 病 期 間 が 5 年 以 内 の 異 時 性 重 複 がん)を 有 す る 方 5 緊 急 の 放 射 線 治 療 を 必 要 とする 方 6 ステロイド 剤 (プレドニゾロン 換 算 で 20mg/ 日 より 多 い)あるいは 免 疫 抑 制 薬 を 使 用 し ている 方 7 以 下 に 示 す 重 篤 な 合 併 症 を 有 する 方 12
重 篤 な 心 疾 患 やコントロール 不 良 の 狭 心 症 同 意 取 得 日 から 6 ヶ 月 以 内 の 心 筋 梗 塞 コントロール 困 難 な 糖 尿 病 腸 管 麻 痺 腸 閉 塞 などの 消 化 管 障 害 抗 生 物 質 や 抗 真 菌 剤 の 全 身 投 与 を 要 する 活 動 性 の 感 染 性 疾 患 その 他 治 療 の 実 施 に 重 大 な 支 障 を 来 すと 判 断 される 合 併 症 8 NY-ESO-1 に 関 連 した 免 疫 療 法 を 受 けた 既 往 がある 方 9 妊 婦 授 乳 婦 および 妊 娠 の 意 思 のある 女 性 の 方 10 その 他 担 当 医 師 が 本 試 験 の 対 象 として 不 適 当 と 判 断 された 方 2 CHP-NY NY-ESO ESO-1 がんワクチン( 第 Ⅱ 相 試 験 ) 参 加 できる 方 1 細 胞 診 あるいは 組 織 診 で 扁 平 上 皮 がんと 確 定 診 断 された 食 道 癌 の 方 2 フッ 素 ピリミジン 系 代 謝 拮 抗 剤 (5-FU など)とプラチナ 製 剤 (シスプラチンなど)を 含 む 術 前 化 学 療 法 を 施 行 予 定 の 方 3 根 治 術 後 12 週 までの 期 間 に 治 験 薬 の 投 与 が 可 能 な 方 4 一 次 同 意 取 得 時 の 年 齢 が 20 歳 以 上 の 方 5 一 次 登 録 取 得 時 から 治 験 薬 投 与 終 了 後 の 6 カ 月 間 有 効 な 避 妊 法 を 使 用 することに 同 意 さ れる 方 6 ご 本 人 の 同 意 を 文 書 で 得 ることのできる 方 参 加 できない 方 1 根 治 術 施 行 前 に 食 道 癌 に 対 して 放 射 線 療 法 が 施 行 された 又 は 施 行 される 予 定 の 方 2 重 複 癌 を 有 する 方 3 自 己 免 疫 疾 患 を 有 する 方 4 HIV(エイズウイルス) 抗 体 が 陽 性 である 方 5 重 篤 な 過 敏 症 の 既 往 歴 のある 方 6 免 疫 抑 制 剤 免 疫 強 化 剤 及 び 副 腎 皮 質 ステロイド 剤 の 全 身 投 与 が 治 験 薬 投 与 開 始 前 4 週 間 以 内 に 行 われる 予 定 の 方 ただし 副 腎 皮 質 ステロイド 剤 は 連 日 5 日 間 までの 全 身 投 与 は 許 容 する 7 妊 娠 中 授 乳 中 妊 娠 している 可 能 性 のある 方 8 二 次 登 録 前 12 週 間 以 内 に 他 の 治 験 薬 を 投 与 される 予 定 の 方 9 その 他 この 試 験 を 行 うことが 不 適 当 だと 医 師 に 判 断 された 方 3 TCR 遺 伝 子 治 療 食 道 がん( 第 Ⅰ 相 試 験 ) 参 加 できる 方 1 病 理 組 織 学 的 に 食 道 癌 と 確 定 診 断 された 方 2 根 治 切 除 不 可 能 で かつ 標 準 的 な 治 療 法 ( 化 学 療 法 放 射 線 療 法 等 ) 抵 抗 性 となった 臨 床 病 期 Ⅲ 期 またはⅣ 期 の 食 道 癌 の 方 又 は 術 後 あるいは 初 回 放 射 線 化 学 療 法 後 に 再 発 転 移 をきたし 治 療 抵 抗 性 となった 食 道 癌 の 方 3 HLA( 白 血 球 の 型 )が A2402 の 方 13
4 腫 瘍 組 織 に MAGE-A4 抗 原 の 発 現 が 確 認 されている 方 (あなたの 腫 瘍 組 織 で 調 べる 必 要 があります) 5 画 像 診 断 等 による 臨 床 効 果 判 定 に 必 要 とされる 測 定 可 能 な 腫 瘍 病 変 を 持 っている 方 6 PS(Performance Status: 全 身 一 般 状 態 )がグレード 0 1 の 方 ( 付 表 参 照 ) 7 本 臨 床 試 験 に 参 加 時 点 の 年 齢 が 20 歳 以 上 75 歳 以 下 の 方 8 細 胞 採 取 時 に 前 治 療 ( 手 術 化 学 療 法 放 射 線 療 法 ) 終 了 から 十 分 な 回 復 が 見 込 まれる 方 9 同 意 取 得 後 4 ヶ 月 以 上 の 生 命 予 後 が 期 待 できる 方 10 主 要 臓 器 ( 骨 髄 心 肺 肝 腎 等 )に 高 度 な 障 害 がなく 臨 床 検 査 が 以 下 の 基 準 を 満 た す 方 白 血 球 数 3,000/ mm 3 以 上 ヘモグロビン 8.0 g/dl 以 上 血 小 板 数 100,000/ mm 3 以 上 総 ビリルビン(T-Bil) 正 常 上 限 の 1.5 倍 以 下 AST(GOT) 正 常 上 限 の 3.0 倍 以 下 ALT(GPT) 正 常 上 限 の 3.0 倍 以 下 クレアチニン(Cr) 正 常 上 限 の 1.5 倍 以 下 動 脈 血 酸 素 分 圧 70torr 以 上 ま た は 動 脈 血 酸 素 飽 和 度 94% 以 上 左 室 駆 出 率 ( LVEF) 50% 推 定 糸 球 体 濾 過 量 ( egfr) 50 ml/ 分 /1.73m2 ま た は ク レ ア チ ニ ン ク リ ア ラ ン ス ( CCr) 50 ml/min 11 ご 本 人 の 同 意 を 文 書 で 得 ることのできる 方 参 加 できない 方 1 以 下 の 重 篤 な 合 併 症 のある 方 不 安 定 狭 心 症 心 筋 梗 塞 又 は 心 不 全 コントロール 不 良 な 糖 尿 病 又 は 高 血 圧 症 活 動 性 の 感 染 症 胸 部 X 線 検 査 による 明 らかな 間 質 性 肺 炎 又 は 肺 線 維 症 自 己 免 疫 疾 患 出 血 傾 向 プロトロンビン 時 間 (PT)<50% 活 性 化 トロンボプラスチン 時 間 (APTT)>60 秒 フィブリノゲン(Fbg)<100 mg/dl フィブリン 分 解 産 物 (FDP)>20 μg/ml 血 栓 形 成 傾 向 2 重 篤 な 過 敏 症 の 既 往 歴 のある 方 薬 などで 重 いアレルギー 反 応 を 起 こしたことのある 方 3 HBs(B 型 肝 炎 ウイルス) 抗 原 HCV(C 型 肝 炎 ウイルス) 抗 体 HIV(エイズウイルス) 抗 体 HTLV-1(ヒト T 細 胞 白 血 病 ウイルス) 抗 体 のいずれかが 陽 性 である 方 4 コントロール 不 能 な 胸 水 腹 水 心 嚢 水 のある 方 5 制 御 困 難 な 脳 内 転 移 のある 方 6 副 腎 皮 質 ステロイド 剤 又 は 免 疫 抑 制 剤 を 全 身 投 与 中 の 方 7 シクロホスファミド 投 与 により 重 篤 な 副 作 用 が 予 想 される 方 8 本 臨 床 試 験 参 加 への 同 意 に 影 響 を 及 ぼすような 精 神 疾 患 薬 物 依 存 症 等 の 疾 患 を 有 する 方 9 妊 娠 中 授 乳 中 妊 娠 している 可 能 性 のある 女 性 又 は 妊 娠 を 希 望 している 女 性 の 方 又 は 14
挙 子 希 望 の 男 性 の 方 (ただし 遺 伝 子 治 療 前 に 精 子 を 凍 結 保 存 し その 精 子 を 用 いて 子 供 をもうける 場 合 はこの 限 りではありません) 10 登 録 前 4 ヶ 月 以 内 に 他 の 臨 床 試 験 ( 臨 床 試 験 )に 参 加 している 方 11 その 他 この 試 験 を 行 うことが 不 適 当 だと 医 師 に 判 断 された 方 4TCR 遺 伝 子 治 療 造 血 器 腫 瘍 ( 第 Ⅰ 相 試 験 ) 参 加 できる 方 1 以 下 のいずれかの 疾 患 と 診 断 された 方 再 発 期 または 初 回 寛 解 導 入 不 能 な 急 性 骨 髄 性 白 血 病 ( 非 定 型 白 血 病 と 骨 髄 異 形 成 症 候 群 よりの 移 行 例 を 含 む)で 造 血 幹 細 胞 移 植 適 応 がない 治 療 困 難 な 予 後 不 良 の 骨 髄 異 形 成 症 候 群 で 造 血 幹 細 胞 移 植 適 応 がない 2 HLA-A*24:02 陽 性 の 方 3 PCR 法 にて 腫 瘍 細 胞 に WT1 の 発 現 が 確 認 * されている 方 4 ECOG Performance Status 0~2 の 方 5 一 次 登 録 時 の 年 齢 が 20 歳 以 上 の 方 6 遺 伝 子 を 導 入 する T リンパ 球 採 取 時 に 前 治 療 ( 化 学 療 法 等 ) 終 了 から 十 分 な 回 復 が 見 込 め る 方 7 主 要 臓 器 ( 心 肺 肝 腎 等 )に 高 度 な 障 害 がなく 臨 床 検 査 が 以 下 の 基 準 を 満 たす 方 8 治 療 内 容 を 理 解 し 本 人 の 自 由 意 思 による 同 意 を 文 書 で 得 られた 方 参 加 できない 方 1 以 下 の 重 篤 な 合 併 症 を 有 する 方 不 安 定 狭 心 症 心 筋 梗 塞 心 不 全 制 御 困 難 な 糖 尿 病 又 は 高 血 圧 症 制 御 困 難 な 感 染 症 間 質 性 肺 炎 又 は 肺 線 維 症 活 動 性 の 自 己 免 疫 疾 患 2 重 篤 な 過 敏 症 の 既 往 歴 を 有 する 方 3 HBV HCV HIV HTLV-1 に 感 染 している 方 4 同 意 取 得 後 4 ヶ 月 以 上 の 生 命 予 後 が 見 込 めない 方 5 コントロール 不 能 な 胸 水 腹 水 心 嚢 水 を 有 する 方 6 安 全 性 評 価 が 困 難 となるような 脳 脊 髄 病 変 ( 脳 内 転 移 を 含 む)を 有 する 方 7 局 所 投 与 を 除 く 免 疫 抑 制 剤 又 は 副 腎 皮 質 ステロイド 剤 (プレドニゾロン 換 算 にて 0.5mg/kg/day 以 上 )を 使 用 している 方 8 本 臨 床 研 究 の 参 加 同 意 に 影 響 を 及 ぼすような 精 神 疾 患 薬 物 依 存 症 等 の 疾 患 を 有 する 方 9 妊 娠 中 授 乳 中 妊 娠 している 可 能 性 のある 被 験 者 又 は 妊 娠 を 希 望 している 方 又 は 挙 子 希 望 の 方 (ただし 遺 伝 子 治 療 前 に 精 子 を 凍 結 保 存 し その 精 子 を 用 いて 子 供 をもうける 場 合 は 該 当 しない) 10 一 次 登 録 前 4 ヶ 月 以 内 に 他 の 臨 床 試 験 ( 臨 床 研 究 )に 参 加 している 方 11 同 種 造 血 幹 細 胞 移 植 を 施 行 した 方 12 その 他 総 括 責 任 者 又 は 分 担 研 究 者 が 不 適 当 と 認 めた 方 15
付 表 :PS (Performance Status) ECOG(Eastern Cooperative Oncology Group) 基 準 グレード Performance Status( 一 般 状 態 ) 0 無 症 状 で 社 会 活 動 ができ 制 限 を 受 けることなく 発 病 前 と 同 様 にふるまえる 1 2 3 4 軽 度 の 症 状 があり 肉 体 労 働 は 制 限 を 受 けるが 歩 行 軽 労 働 座 業 はできる 例 えば 軽 い 家 事 事 務 など 歩 行 や 身 の 回 りのことはできるが 時 に 少 し 介 助 がいることもある 軽 労 働 は できないが 日 中 の 50% 以 上 は 起 居 している 身 の 回 りにある 程 度 のことはできるが,しばしば 介 助 がいり 日 中 の 50% 以 上 は 就 床 している 身 の 回 りのこともできず 常 に 介 助 がいり 終 日 就 床 を 必 要 としている 16
Ⅴ FAQ(よくある よくあるご 質 問 と 回 答 ) Q: 免 疫 療 法 中 の 費 用 はかかりますか? また 保 険 との 関 連 は? A:がんワクチン 製 剤 細 胞 製 剤 及 び 免 疫 反 応 の 検 査 は 研 究 開 発 の 目 的 のために 行 いますので 費 用 はかかりません 病 状 を 調 べるための 通 常 検 査 ( 血 液 検 査 レン トゲン CT スキャンなど)については 参 加 される 試 験 によって 取 り 扱 いが 異 なりま す 詳 しく 知 りたい 場 合 はお 問 い 合 わせ 下 さい ただし 診 察 料 や 入 院 費 用 等 は 通 常 の 保 険 診 療 費 請 求 となりますのでご 了 承 下 さい Q: 参 加 の 条 件 は? A:がんワクチンと 細 胞 療 法 では がん 抗 原 が 陽 性 であるかどうかの 検 査 ができる 検 体 が 有 る 方 (= 過 去 に 手 術 や 生 検 などでがんの 病 巣 を 取 ったことのある 方 )が 原 則 ですが 参 加 される 試 験 によっては 試 験 参 加 の 同 意 をいただいた 後 に 新 たに 検 査 用 の 検 体 を 採 取 して 検 査 できる 場 合 もあります その 他 がんの 種 類 や 進 行 状 態 年 齢 や 全 身 一 般 状 態 採 血 の 検 査 値 など 細 かい 条 件 もありますが 試 験 によって 異 なります 本 パンフレットの Ⅳ 参 加 適 格 基 準 をご 参 照 ください Q: 過 去 に 手 術 や 生 検 は 行 ったことはなく 画 像 のみでがんと 診 断 されています がん 抗 原 を 調 べるための 生 検 (または 手 術 )などを 行 って 欲 しいのですが A: 生 検 や 手 術 は 出 血 等 の 危 険 性 が 伴 います 臨 床 試 験 のためだけを 目 的 として 危 17
険 性 を 伴 う 処 置 を 行 うことは 倫 理 的 に 行 うことができません ただし 現 在 通 院 中 の 医 療 機 関 で 通 常 の 検 査 治 療 の 一 貫 として がん 細 胞 を 採 取 する 機 会 があった 場 合 は 余 った 検 体 を 用 いてがん 抗 原 の 検 査 ができることがあります 三 重 大 学 では がん 抗 原 を 調 べるための 検 体 採 取 に 関 して 対 応 することはできません Q: 現 在 の 主 治 医 に 相 談 したほうがいいですか? A: 三 重 大 学 の 臨 床 試 験 に 参 加 した 場 合 多 くの 場 合 は 現 在 通 院 中 の 医 療 機 関 と 三 重 大 学 の 両 方 で 患 者 さん 情 報 を 共 有 しながら 治 療 することになります 是 非 ご 相 談 下 さい Q:すべての 治 療 を 三 重 大 学 でしてほしいのですが A: 申 し 訳 ございません 免 疫 療 法 以 外 の 治 療 に 関 しては 現 在 通 院 中 の 医 療 機 関 に 引 き 続 き 通 院 をお 願 いいたします Q: 参 加 までのスケジュールは? A:1. お 電 話 やメール 等 にて 現 在 の 病 気 の 進 行 状 態 これまでの 治 療 や 全 身 一 般 状 態 等 の 条 件 が 合 うかどうかを 確 認 させていただきます 2. 三 重 大 学 附 属 病 院 の 外 来 を 受 診 していただきます 主 治 医 の 先 生 と 患 者 さん 情 報 の 共 有 をしながら さらに 詳 細 な 検 査 を 行 います 18
Q: 健 康 被 害 の 補 償 について A: 臨 床 試 験 に 関 連 する 健 康 被 害 が 生 じた 場 合 には 最 も 適 切 な 治 療 を 行 いますが その 場 合 の 医 療 費 の 支 払 いにはあなたの 加 入 している 健 康 保 険 が 適 応 されます ( 参 加 される 試 験 によっては 健 康 保 険 で 支 払 った 自 己 負 担 分 の 費 用 等 を 試 験 を 依 頼 している 会 社 がお 支 払 いすることがありますので 詳 しく 知 りたい 場 合 はお 問 い 合 わせ 下 さい )また 臨 床 試 験 では 健 康 被 害 に 対 する 補 償 金 は 支 払 われませんのでご 了 承 下 さい Q: 免 疫 療 法 の 効 果 はどのくらい 期 待 できますか? A:がんに 対 する 免 疫 療 法 の 効 果 についてはまだはっきりとしていません 三 重 大 学 では 現 在 安 全 性 の 確 認 を 行 う 第 Ⅰ 相 試 験 と 臨 床 効 果 をみる 第 Ⅱ 相 試 験 を 行 って います 19
Ⅵ 最 後 に 以 上 簡 単 ですが がん 免 疫 療 法 についてご 説 明 いたしました がん 免 疫 療 法 についてわかりやすく 書 かれた 別 の 説 明 書 があります ご 覧 になりた い 方 はご 連 絡 ください また ホームページでも がん 免 疫 療 法 についての 情 報 を 公 開 しています http://www.shikuken.jp/ をご 覧 ください ------ ---お 問 い 合 わせ 先 研 究 事 務 局 ---- ---- 514-8507 三 重 県 津 市 江 戸 橋 二 丁 目 174 番 地 社 会 連 携 研 究 センター2 階 TEL 059-231-5684 FAX 059-231-5397 Email: cv-adm@doc.medic.mie-u.ac.jp 三 重 大 学 大 学 院 医 学 系 研 究 科 がんワクチン 治 療 学 / 遺 伝 子 免 疫 細 胞 治 療 学 講 座 医 師 看 護 師 かげやま 影 山 わかばやし 若 林 なかむら 事 務 員 中 村 しんいち い け だ 慎 一 ( 代 表 ) 池 田 ふ み よ こ い け いく よ 文 代 小 池 郁 世 ともあき 友 昭 ひろあき みやはら 裕 明 宮 原 よしひろ いしはら 慶 裕 石 原 み き や 幹 也 電 子 メールをお 持 ちの 方 は ご 質 問 内 容 とご 連 絡 先 をご 記 入 いただき 上 記 Email アドレスへ 送 信 ください お 電 話 の 場 合 は 9:00 ~17:00( 平 日 )で 対 応 いたします ~ 携 帯 よりメールでのお 問 い 合 わせをされる 方 へ! ご 注 意 ください!~ お 使 いの 携 帯 の 設 定 により 当 方 からの 返 信 メールが 受 信 できない 場 合 がございます 連 絡 は 必 ずいたしますので 1 週 間 を 過 ぎても 返 信 がない 場 合 上 記 連 絡 先 へお 電 話 いただくか もしくは 携 帯 のメール 設 定 を 確 認 の 上 再 度 お 問 い 合 わせをお 願 いいたします また メール 内 に 日 中 に 連 絡 のとれる 電 話 番 号 を 記 載 いただけると 助 かります 20