やすらぎと 賑 わいの 進 化 を 目 指 した ミズベリングやすらぎ 堤 の 取 り 組 み 服 部 信 1 井 上 清 敬 2 渡 邉 一 成 3 1 信 濃 川 下 流 河 川 事 務 所 建 設 監 督 官 ( 951-8153 新 潟 市 中 央 区 文 京 町 14-13) 2 信 濃 川 下 流 河 川 事 務 所 事 務 所 長 ( ) 3 信 濃 川 下 流 河 川 事 務 所 事 業 対 策 官 ( ) やすらぎ 堤 では 従 来 から 行 っている 管 理 者 による 水 辺 の 整 備 行 政 主 導 のイベント 等 による 水 辺 の 利 用 から 一 歩 踏 み 出 し 企 業 活 動 や 市 民 活 動 の 促 進 による 水 辺 の 賑 わい 創 出 を 目 指 し 水 辺 とまちが 一 体 となった 美 しい 景 観 と 新 しい 賑 わいを 生 み 出 すムーブメント ミズベリング に 取 り 組 んでいる 都 市 地 域 再 生 等 利 用 区 域 の 指 定 や 賑 わい 活 動 の 継 続 性 を 保 つための 仕 組 みづくり 利 活 用 に 寄 与 する 水 辺 空 間 の 検 討 などについて 中 間 報 告 する キーワード ミズベリング 水 辺 の 賑 わい 河 川 区 域 での 営 利 活 動 河 川 区 域 占 用 都 市 地 域 再 生 等 利 用 区 域 やすらぎ 堤 萬 代 橋 水 都 新 潟 1. はじめに 2. ミズベリングとは 日 本 では 河 川 や 水 路 が 中 心 となって 都 市 景 観 を 形 成 している 水 都 と 呼 ばれる 都 市 が 多 数 存 在 し 日 本 海 信 濃 川 阿 賀 野 川 鳥 屋 野 潟 など 多 数 の 水 辺 に 囲 まれた 新 潟 市 も 水 都 新 潟 を 名 乗 っている しかし 本 来 の 水 都 とは 景 観 要 素 に 留 まらず 人 が 集 い 自 由 に 利 活 用 でき 活 気 に 溢 れ 憩 い やすらぎ 水 辺 が 人 々の 生 活 に 密 接 に 寄 り 添 っているまちをいうものと 希 望 を 込 めて 考 えているが 近 年 の 河 川 においては 貫 流 する 都 市 の 市 街 化 や 洪 水 に 対 する 安 全 性 の 確 保 河 川 管 理 者 の 過 度 な 公 平 意 識 や 管 理 瑕 疵 への 懸 念 などから 人 々を 水 辺 から 遠 ざけているように 感 じている 信 濃 川 下 流 河 川 事 務 所 では 水 辺 に 人 と 活 気 を 取 り 戻 し 水 辺 を 中 心 とした 豊 かな 暮 らしを 実 現 するため 水 辺 の 未 来 を 考 える 地 域 企 業 学 官 が 一 体 となったミ ズベリングプロジェクトに 取 り 組 んでいる 水 辺 +RING( 輪 ) 水 辺 +R(リノベーション) +ING( 進 行 形 ) の 造 語 で 水 辺 の 新 しい 活 用 の 可 能 性 を 創 造 していく 全 国 的 なプロジェクトであり 2014 年 3 月 22 日 のミズベリング 東 京 会 議 を 皮 切 りに 2015 年 月 末 現 在 全 国 21 箇 所 で 展 開 されている 新 潟 に 於 いても やすらぎ 堤 で 始 動 している 図 -2 全 国 展 開 されるミズベリングの 状 況 (2015 年 3 月 末 ) 3. やすらぎ 堤 の 現 状 と 課 題 図 -1 やすらぎ 堤 の 立 地 環 境 (1) 所 内 プロジェクトチームの 立 ち 上 げ やすらぎ 堤 は 整 備 開 始 から 約 30 年 が 経 ち( 約 8 割 整 備 済 ) 低 水 護 岸 や 植 生 等 の 一 部 が 劣 化 陳 腐 化 してい る また 近 年 では 占 用 許 可 準 則 の 緩 和 利 用 者 ニーズ も 変 化 しているため 現 状 をレビューし 既 設 区 間 の 改
良 や 残 区 間 の 整 備 方 針 を 検 討 する 必 要 がある 信 濃 川 下 流 河 川 事 務 所 では 所 内 関 係 部 局 が 横 断 連 携 し これら 問 題 に 対 応 できるよう ミズベリング 信 濃 川 やすらぎ 堤 PT を 発 足 させ 維 持 管 理 など 技 術 的 な 整 理 水 辺 利 用 に 関 するニーズ 把 握 などに 取 り 組 んだ a) やすらぎ 堤 巡 視 やすらぎ 堤 を 巡 視 し 既 存 施 設 の 老 朽 化 の 状 況 や 活 用 状 況 管 理 状 態 の 確 認 のほか 各 施 設 ( 河 川 構 造 物 公 園 看 板 類 等 )のデザイン 性 統 一 性 なども 確 認 した c) 市 民 団 体 との 意 見 交 換 活 力 あるまちづくり 新 潟 の 魅 力 向 上 のため イベン ト 開 催 など 様 々な 取 り 組 みを 行 う 市 民 団 体 志 民 委 員 会 と 意 見 交 換 を 行 い 市 民 民 間 活 力 を 中 心 とした 更 なる やすらぎ 堤 利 用 の 必 要 性 について 確 認 した d) 先 進 地 の 合 同 視 察 市 民 委 員 会 新 潟 市 と 共 に 民 間 活 力 による 水 辺 利 用 の 先 進 地 である 大 阪 を 合 同 視 察 し 水 辺 の 利 活 用 方 法 商 業 活 動 の 実 態 水 辺 中 心 の 都 市 景 観 づくり 商 業 活 動 を 促 進 するための 仕 組 み エリアマネジメントなどにつ いて 学 び やすらぎ 堤 に 於 ける 展 開 を 構 想 した 図 -3 やすらぎ 堤 巡 視 による 現 状 把 握 図 -5 先 進 地 の 合 同 視 察 ( 土 佐 堀 川 : 北 浜 テラス) b) 利 用 実 態 調 査 やすらぎ 堤 で 展 開 されているイベントや 社 会 実 験 的 に 実 施 されているカフェ 等 憩 いの 場 を 職 員 自 ら 利 用 し 賑 わいの 状 況 やニーズを 体 感 した また 利 用 者 数 調 査 やアンケート 調 査 も 実 施 し 利 活 用 に 関 するニーズを 収 集 した (2) やすらぎ 堤 の 整 備 利 活 用 フェーズ 所 内 プロジェクトチームのレビューや 河 川 占 用 の 緩 和 全 国 的 な 水 辺 の 活 性 化 の 機 運 利 用 者 の 期 待 を 踏 まえ やすらぎ 堤 の 整 備 利 活 用 フェーズについて 整 理 した 第 1 段 階 : 河 川 管 理 者 等 による 水 辺 の 整 備 全 国 初 の 緩 傾 斜 堤 (5 割 勾 配 )として 洪 水 に 対 する 安 全 性 の 確 保 に 加 え 景 観 や 親 水 性 を 考 慮 した 堤 防 を 公 園 整 備 ( 新 潟 市 が 占 用 整 備 )と 併 せて 整 備 した 図 -4 利 用 実 態 調 査 (やすらぎ 堤 サンセットカフェ) 表 -1 利 用 実 態 調 査 ( 利 活 用 アンケート 調 査 の 一 部 ) ベンチ テーブルなど 休 憩 所 水 飲 み 場 木 陰 となる 樹 木 花 などの 植 栽 ミストシャワー トイレ ブランコなどの 遊 具 夜 間 ライトアップする 照 明 川 辺 で 遊 べる 親 水 広 場 ウッドデッキテラス 軽 飲 食 できるカフェ 売 店 やすらぎ 堤 を 結 ぶヘ テ ストリアンテ ッキ その 他 特 に 必 要 ない 6 人 6 人 9 人 14 人 16 人 16 人 18 人 0 人 20 人 30 人 40 人 27 人 29 人 37 人 図 -6 やすらぎ 堤 の 整 備 ( 八 千 代 橋 から 萬 代 橋 を 望 む)
第 2 段 階 : 行 政 主 導 のイベント 等 による 利 用 やすらぎ 堤 では 行 政 が 主 導 するイベントが 開 催 さ れている ぞれぞれ 賑 わいをみせているものの 単 発 の イベントに 留 まり 民 間 の 活 力 を 活 かした 継 続 的 な 賑 わ いや 自 由 な 水 辺 の 利 活 用 が 根 付 いているとは 言 えない 現 状 である c) 河 川 占 用 制 度 の 周 知 や 活 性 化 機 運 の 高 揚 が 必 要 河 川 占 用 許 可 に 関 して 2011 年 度 に 行 われた 占 用 許 可 準 則 の 緩 和 についても 知 られておらず 実 際 以 上 に 保 守 的 と 思 われている 制 度 の 周 知 浸 透 水 辺 が 変 わる など 機 運 を 高 める 方 策 やムードづくりが 必 要 である 4. 具 体 的 な 取 り 組 み 図 -7 2015 年 5 月 24 日 まちなかこどもピクニック 第 3 段 階 : 企 業 市 民 活 動 を 中 心 とした 更 なる 利 用 先 行 する 東 京 大 阪 広 島 などでは 既 に 河 川 占 用 許 可 の 緩 和 を 活 用 し 企 業 活 動 を 中 心 とした 賑 わい 創 出 水 辺 空 間 の 価 値 向 上 に 成 果 を 上 げている やすらぎ 堤 にお いてもカフェ 等 を 試 行 しているが 都 市 地 域 再 生 等 利 用 区 域 指 定 ( 以 降 都 市 地 域 特 例 占 用 ) 等 を 利 用 し こ うした 企 業 活 動 を 中 心 とした 賑 わいの 空 間 としての 利 用 を 通 年 継 続 的 なものに 促 進 する 段 階 にある (1) 民 間 組 織 企 業 活 動 の 仕 組 みづくり a) ミズベリング 信 濃 川 やすらぎ 堤 会 議 を 開 催 2015 年 1 月 31 日 ミズベリングプロジェクトをやすら ぎ 堤 においても 展 開 するため ミズベリング 信 濃 川 や すらぎ 堤 会 議 を 開 催 し 正 式 にミズベリングプロジェ クトに 参 加 した 会 議 では 先 進 地 大 阪 より 行 政 と 企 業 を 繋 ぎ 賑 わ い 交 流 憩 いの 水 辺 空 間 づくりや 地 域 再 生 を 手 掛 け る( 一 社 ) 水 都 大 阪 パートナーズによる 先 進 事 例 講 演 の ほか 公 募 で 集 まったやすらぎ 堤 を 愛 する 企 業 市 民 団 体 イベンター 行 政 などのパネリストにより プレゼ ンテーション ディスカッションを 実 施 し 有 志 で 連 携 し 企 業 活 動 を 含 め 水 辺 利 用 を 活 性 化 する 取 り 組 み を 行 う 必 要 がある ことを 確 認 した 図 -9 ミズベリング 信 濃 川 やすらぎ 堤 会 議 図 -8 やすらぎ 堤 サンセットカフェ (3) やすらぎ 堤 の 課 題 やすらぎ 堤 第 3 段 階 市 民 や 企 業 による 商 業 活 動 を 中 心 とした 更 なる 利 用 の 促 進 に 向 け 取 り 組 むべき 課 題 を 整 理 する a) 民 間 組 織 企 業 活 動 の 仕 組 みづくりが 必 要 行 政 が 主 導 するイベント 以 外 の 新 たな 利 用 や 継 続 的 な 賑 わい 活 動 を 促 すため 先 進 的 な 取 り 組 みを 行 う 民 間 組 織 と 仕 組 み 作 りが 必 要 ではないか b) 活 性 化 に 向 けたニーズ 把 握 関 係 機 関 の 連 携 が 必 要 景 観 以 外 にも 活 性 化 に 必 要 な 真 に 利 用 者 が 望 む 利 活 用 に 寄 与 するハード 整 備 が 何 かを 把 握 することが 必 要 である 様 々な 立 場 から 意 見 や 要 望 があるなか 関 係 機 関 全 体 で 受 け 止 めきれていない 状 況 であり 調 整 連 携 した 整 備 が 必 要 である b) ミズベリングやすらぎ 堤 研 究 会 を 組 織 ミズベリング 会 議 参 加 者 の 中 から 有 志 が 集 い ミズ ベリングやすらぎ 堤 研 究 会 を2015 年 2 月 に 発 足 させ 2015 年 6 月 末 現 在 2 回 の 研 究 会 を 開 催 し 水 辺 に 於 ける 企 業 活 動 を 可 能 とする 都 市 地 域 特 例 占 用 ( 後 述 )の 適 用 に 向 けた 取 り 組 みや 各 種 賑 わい 活 動 を 実 施 誘 致 をする ための 枠 組 みづくり 商 業 活 動 の 質 を 確 保 しつつ 継 続 的 に 運 営 できる 組 織 づくりに 関 する 研 究 に 取 り 組 んでいる (2) 地 域 関 係 機 関 が 一 体 となったハード 整 備 洪 水 に 対 する 安 全 性 の 確 保 景 観 環 境 利 活 用 に 関 する 多 種 多 様 なニーズに 対 応 した やすらぎ 堤 整 備 の 方 向 性 を 考 えるため 地 域 産 学 官 ( 河 川 管 理 者 と 公 園 管 理 者 都 市 計 画 部 局 など)で 構 成 する やすらぎ 堤 デザイン 検 討 委 員 会 を 組 織 した 委 員 会 では 利 活 用
の 促 進 に 関 する 意 見 や やすらぎ 堤 を 基 軸 とした 都 市 景 観 づくりに 関 する 意 見 が 多 く 出 され 単 に 堤 防 のデザイ ンに 留 まらず 水 辺 の 豊 かなライフスタイルや まちの 価 値 を 高 めるための 様 々なハード 整 備 に 関 し 意 見 が 交 わ されている 堤 防 の 形 状 堤 防 上 の 公 園 整 備 周 辺 の 都 市 再 生 整 備 事 業 など 整 備 イメージや 目 指 すべき 雰 囲 気 を 関 係 機 関 で 共 有 し 調 整 する 場 となっている 図 -10 議 論 の 叩 き 台 に 使 用 した 整 備 案 パース ( 既 設 堤 防 の 改 良 :やすらぎ 堤 萬 代 橋 上 流 右 岸 ) (3) 占 用 新 制 度 の 活 用 と 広 報 の 強 化 a) 都 市 地 域 特 例 占 用 従 来 河 川 敷 地 に 於 ける 占 用 主 体 は 公 共 公 益 性 を 有 する 者 に 限 定 されてきたが 2004 年 に 都 市 及 び 地 域 の 再 生 等 に 資 する 目 的 で 営 業 活 動 を 行 う 事 業 者 が 河 川 敷 地 を 利 用 出 来 るようにする 社 会 実 験 が 対 象 河 川 で 行 わ れた 更 に 2011 年 には 社 会 実 験 結 果 を 踏 まえ 国 交 省 長 期 戦 略 に 掲 げる 行 政 財 産 の 商 業 利 用 促 進 の 観 点 から 河 川 占 用 許 可 準 則 が 緩 和 され 社 会 実 験 として 指 定 され た 河 川 以 外 でもオープンカフェ 等 営 業 活 動 が 可 能 となり かつ それらの 占 用 主 体 が 公 的 主 体 に 限 らず 民 間 事 業 者 も 可 能 となった やすらぎ 堤 に 於 いても 本 特 例 制 度 を 活 用 し 萬 代 橋 か ら 八 千 代 橋 の 区 間 を 対 象 に 都 市 地 域 再 生 等 利 用 区 域 の 指 定 ( 告 示 ) 新 潟 市 による 包 括 占 用 市 と 使 用 契 約 を 結 んだ 民 間 事 業 者 団 体 による 営 業 活 動 の 実 施 誘 致 に 向 け ミズベリングやすらぎ 堤 研 究 会 を 中 心 に 取 り 組 ん でいる b) HPでの 情 報 提 供 緩 和 された 河 川 占 用 制 度 やできることできないことを 事 例 をあげて 分 かり 易 く 開 設 するホームページの 作 成 を 計 画 している 併 せて ある 程 度 定 型 化 した 申 請 書 類 の 入 力 フォームを 作 成 するなど 事 務 手 続 きの 簡 素 化 につ いても 検 討 を 行 う 予 定 である c) ミズベリングPR 活 動 やすらぎ 堤 で 行 われる 各 イベントがミズベリングの 共 通 プラットフォーム 上 で 統 一 されたデザインやルール で 行 われ イベント 同 士 のタイアップなどを 企 画 してい るほか 将 来 的 には 港 や 潟 などが 集 まる 新 潟 市 特 有 の 水 辺 のポテンシャルを 活 かせるよう ミズベリングの 拡 大 を 構 想 している 当 面 は 各 種 イベントをミズベリングの 関 連 イベント として 実 施 し 関 係 機 関 の 一 体 感 の 向 上 を 図 るとともに 各 イベントに ミズベリング 信 濃 川 やすらぎ 堤 として ブース 出 展 等 で 参 加 し 利 用 者 のニーズ 調 査 など 交 えな がらミズベリング ロゴ 思 想 のPRに 取 り 組 んでいる 2015 年 5 月 3 日 ~5 日 に 開 催 された やすらぎ 堤 川 まつり においては 大 きな 水 路 のおもちゃで 多 くの 子 どもたち に 水 遊 びを 楽 しんで 頂 くと 共 に やすらぎ 堤 やって みたいこと 総 選 挙 なる 利 活 用 に 関 するニーズ 調 査 を 実 施 した 訪 れた 利 用 者 からアイディアを 募 集 ( 立 候 補 ) し それぞれの 候 補 に 投 票 して 頂 くなかで 水 辺 への 期 待 感 を 高 められたと 考 える 図 -12 やすらぎ 堤 やってみたいこと 総 選 挙 ( やすらぎ 堤 川 まつり ミズベリングブースにて) 5. 課 題 と 糸 口 図 -11 賑 わい 活 動 を 呼 び 込 み 継 続 するための 仕 組 みイメージ (1) 関 係 機 関 の 調 整 連 携 やすらぎ 堤 は 政 令 市 である 新 潟 市 街 地 を 貫 流 し 港 と 隣 接 する 水 辺 空 間 として 非 常 に 高 いポテンシャルを 有 している しかし 裏 を 返 せば 河 川 港 湾 区 域 が 隣 接 し 堤 防 上 では 新 潟 市 の 公 園 事 業 が 行 われ やすらぎ 堤 を 含 む 一 帯 では 市 街 地 再 生 事 業 が 展 開 されており 多 数 の 関 係 機 関 が 過 去 よりそれぞれの 立 場 方 向 性 ペースで 整 備 を 進 めてきている このような 状 況 下 では デザイン コンセプトの 統 一
や 機 能 の 連 続 性 の 確 保 更 には 多 様 な 利 用 者 ニーズの 反 映 は 困 難 であるが ミズベリングで 繋 がった 各 機 関 で 地 域 の 文 化 歴 史 を 学 習 し 将 来 像 を 共 有 していくこと が 重 要 と 考 える また 今 後 の 利 活 用 に 於 いても 利 用 者 や 商 業 活 動 をしようとする 者 にとって 水 辺 エリアでの 管 理 者 の 別 は 関 係 なく 規 制 内 容 の 違 い 占 用 条 件 や 方 法 諸 手 続 や 出 展 料 の 違 い 提 出 先 の 違 いは 望 ましくない これら 所 謂 縦 割 りの 弊 害 を 解 消 し 利 用 者 目 線 での 対 応 をするため 各 機 関 間 の 擦 り 合 わせ 手 続 きの 簡 素 化 合 理 化 や 事 業 者 と 行 政 を 繋 ぐコンシェルジュ 的 な 役 割 を 担 う 組 織 が 重 要 と 思 われる 図 -13 やすらぎ 堤 周 辺 関 係 機 関 の 管 轄 (2) 商 業 活 動 ( 出 店 者 )の 定 着 賑 わい( 来 客 数 )の 向 上 ミズベリングやすらぎ 堤 の 最 終 目 標 は やすらぎ 堤 を 活 用 して 水 都 新 潟 の 魅 力 を 向 上 させ 人 が 集 い 憩 い やすらぎ 一 方 で 賑 わい 活 気 に 溢 れ 経 済 を 活 性 化 させることである この 目 標 に 向 け 行 政 主 導 の 単 発 的 なイベントでの 商 業 活 動 から 脱 皮 し 水 辺 での 商 業 活 動 ( 出 展 者 )を 定 着 させ 日 常 的 なものにすると ともに 来 客 数 を 増 やす 必 要 がある そのために 解 決 すべき 課 題 は 大 小 多 様 かつ 多 数 存 在 する 例 えば 使 用 契 約 者 内 の 意 識 の 共 有 使 用 契 約 者 の 運 営 方 法 運 営 費 の 確 保 PRや 手 続 き 上 のプラット フォーム 作 り 出 店 者 協 力 者 の 募 集 PR 出 店 条 件 出 店 料 出 店 者 の 選 定 出 店 時 のエリア 配 分 等 のル ール 作 り 出 店 者 を 定 着 させるための 出 店 者 の 利 益 確 保 と それに 向 けたアドバイスや 出 店 者 間 の 調 整 方 法 出 店 者 や 営 業 方 法 など 質 の 確 保 デザインの 統 一 一 般 市 民 観 光 客 へのPR 等 である これらの 課 題 を 解 決 でき るものから 順 次 解 決 することが 最 終 目 標 への 近 道 と 考 える そこで 本 年 度 は 大 阪 や 広 島 等 の 先 進 地 の 状 況 を 分 析 すると 共 に 社 会 実 験 的 にイベントでの 商 業 活 動 を 大 幅 に 緩 和 し 企 業 商 品 の 宣 伝 広 告 効 果 等 も 踏 まえ 継 続 的 に 出 店 する 意 欲 が 湧 く 方 策 を 検 討 したい 6. おわりに ミズベリングの 取 り 組 みをやすらぎ 堤 で 展 開 するにあ たっては 目 的 や 手 段 の 違 う 多 様 なメンバー 間 の 合 意 形 成 が 重 要 かつ 困 難 な 作 業 となるが ミズベリングの 趣 旨 に 賛 同 頂 き 新 潟 の 未 来 のため ご 尽 力 頂 いている ミズベリングやすらぎ 堤 会 議 を 中 心 とした 関 係 者 の 方 々に 感 謝 申 し 上 げたい 信 濃 川 下 流 河 川 事 務 所 も 法 政 大 学 デザイン 工 学 部 岩 佐 明 彦 教 授 のアドバイスを 受 けながら ミズベリング やすらぎ 堤 研 究 会 や 新 潟 市 など 関 係 機 関 と 共 に やすら ぎ 堤 を 中 心 とした 魅 力 溢 れるまちづくりに 積 極 的 に 取 り 組 んでまいりたい 新 潟 市 では 新 潟 駅 周 辺 がAKB48の 姉 妹 グループ NGT48の 結 成 に 伴 い 活 性 化 することが 期 待 される 他 新 潟 駅 から 信 濃 川 を 挟 んで 日 本 海 側 に 位 置 する 古 町 地 区 の 活 性 化 が 従 来 からの 懸 案 でもあり 市 として 取 り 組 ま れている さらに 2019 年 に 新 潟 港 開 港 150 周 年 を 迎 え るのを 契 機 に 市 や 若 者 グループの 地 域 づくりの 意 識 活 動 が 活 発 化 している 背 景 もある ミズベリングの 取 り 組 みが このような 時 宜 にかなっ たものとして 新 潟 の 活 性 化 に 繋 がることを 心 から 期 待 している ミズベリング ホームページ http://mizbering.jp/ ミズベリングやすらぎ 堤 フェイスブック https://www.facebook.com/mizberingyasuragitei