財 政 問 題 の 長 期 展 望 1 6 4 2-2 -4-6 -8-1 基 礎 的 財 政 収 支 の 長 期 予 測 中 央 政 府 地 方 政 府 ベース 一 般 政 府 ベース -12 198 199 2 21 22 23 24 ( 注 )マクロモデルによる 予 測 値 超 高 齢 日 本

資 料 2 財 政 制 度 等 審 議 会 財 政 制 度 分 科 会 報 告 超 高 齢 日 本 における 政 府 財 政 の 課 題 と 長 期 展 望 株 式 会 社 大 和 総 研 調 査 提 言 企 画 室 長 鈴 木 準 hitoshi.suzuki@dir.co.jp 214 年 3 月 1 日 Japanese Economic Research

財 政 問 題 の 長 期 展 望 1 6 4 2-2 -4-6 -8-1 基 礎 的 財 政 収 支 の 長 期 予 測 中 央 政 府 地 方 政 府 ベース 一 般 政 府 ベース -12 198 199 2 21 22 23 24 ( 注 )マクロモデルによる 予 測 値 超 高 齢 日 本 の3 年 展 望 (213 年 5 月 ) 現 行 制 度 を 前 提 に 日 本 経 済 の 潜 在 力 を 踏 まえて 将 来 の 政 府 財 政 を 長 期 に 見 通 せば 基 礎 的 財 政 収 支 は 均 衡 黒 字 化 することなく 構 造 的 な 赤 字 拡 大 に 至 ると 見 込 まれる これまでの 財 政 の 推 移 をみると 社 会 保 障 費 の 拡 大 が 最 大 の 問 題 どこまで 先 を 視 野 に 入 れるかにもよるが 当 面 の3 年 については 医 療 給 付 介 護 給 付 の 増 加 が 課 題 基 礎 的 財 政 収 支 のトレンド 的 な 赤 字 拡 大 は 22 年 代 半 ば 頃 に 顕 在 化 することが 示 唆 される 25 2 15 1 5 財 政 社 会 保 障 関 連 の 長 期 予 測 政 府 の 収 入 税 収 社 会 保 険 料 198 199 2 21 22 23 24 ( 注 ) 税 収 は 国 民 経 済 計 算 における 生 産 輸 入 品 に 課 される 税 と 所 得 富 等 に 課 される 経 常 税 の 合 計 また 社 会 保 険 料 は 国 民 経 済 計 算 で 定 義 される 社 会 負 担 ( 一 般 政 府 の 受 取 ) の 金 額 マクロモデルによる 予 測 値 超 高 齢 日 本 の3 年 展 望 (213 年 5 月 ) 12 年 金 1 医 療 8 介 護 6 4 2 社 会 保 障 給 付 198 199 2 21 22 23 24 ( 注 )マクロモデルによる 予 測 値 超 高 齢 日 本 の3 年 展 望 (213 年 5 月 )

22 年 頃 に 超 高 齢 化 に 対 応 した 財 政 構 造 を 確 立 する 必 要 1 (%pt) 3. 2.5 2. 1.5 高 齢 化 のスピード 高 齢 化 指 標 の 前 年 差 65 歳 以 上 / 生 産 年 齢 人 口 75 歳 以 上 / 生 産 年 齢 人 口 団 塊 世 代 の 効 果 第 2 次 ベビー ブーマーの 効 果 ( 歳 ) 9 85 8 想 定 以 上 に 進 む 長 寿 化 出 生 時 の 平 均 余 命 女 性 男 性 1..5. -.5 197 198 199 2 21 22 23 24 25 26 27 ( 年 ) ( 注 ) 将 来 部 分 (21 年 以 降 )は 出 生 中 位 死 亡 中 位 による 推 計 また 261 年 以 降 は 参 考 推 計 ( 出 所 ) 総 務 省 国 勢 調 査 人 口 推 計 国 立 社 会 保 障 人 口 問 題 研 究 所 日 本 の 将 来 推 計 人 口 ( 平 成 24 年 1 月 推 計 ) より 大 和 総 研 作 成 現 在 4% 程 度 の 老 年 人 口 指 数 (65 歳 以 上 人 口 生 産 年 齢 人 口 )は 25 年 には75%になると 推 計 されてい る 22 年 代 には 団 塊 世 代 が 後 期 高 齢 者 となり 23 年 代 には 第 2 次 ベビーブーマーによって 日 本 は 激 しく 高 齢 化 する 23 年 代 以 降 の 超 高 齢 時 代 を 乗 り 越 えられる 社 会 構 造 への 道 筋 を 22 年 付 近 までに 作 ることがで きるかどうかが 日 本 にとって 極 めて 重 要 な 課 題 長 寿 化 は 予 想 以 上 に 進 んでいる 24 年 時 点 におけ る65 歳 時 平 均 余 命 は 1985 年 と 比 較 して 少 なくとも 男 性 で5.7 歳 女 性 で7.6 歳 延 びると 見 込 まれる 75 92 年 推 計 97 年 推 計 2 年 推 計 6 年 推 計 86 年 12 年 実 績 推 計 推 計 7 75 85 95 5 15 25 35 45 55 ( 年 ) ( 注 ) 各 将 来 人 口 推 計 における 仮 定 された 平 均 寿 命 ( 出 所 ) 厚 生 労 働 省 生 命 表 国 立 社 会 保 障 人 口 問 題 研 究 所 日 本 の 将 来 推 計 人 口 より 大 和 総 研 作 成 65 歳 時 平 均 余 命 の 推 移 と 現 時 点 での 将 来 想 定 ( 歳 ) 男 性 女 性 1955 年 ( 戦 後 1 年 ) 11.82 14.13 1973 年 ( 福 祉 元 年 ) 13.22 16.1 1985 年 ( 基 礎 年 金 導 入 ) 15.52 18.94 27 年 ( 団 塊 世 代 6 歳 ) 18.56 23.59 22 年 (PB 黒 字 化 目 標 ) 19.81 24.92 23 年 ( 年 金 65 歳 支 給 完 成 ) 2.59 25.79 24 年 ( 第 二 次 ベビーブーマー65 歳 入 り) 21.25 26.53 ( 注 )22 年 以 降 は 将 来 人 口 推 計 上 の 仮 定 ( 死 亡 中 位 の 将 来 生 命 表 による) ( 出 所 ) 厚 生 労 働 省 生 命 表 国 立 社 会 保 障 人 口 問 題 研 究 所 日 本 の 将 来 推 計 人 口 ( 平 成 24 年 1 月 推 計 ) より 大 和 総 研 作 成 2

22 年 頃 に 超 高 齢 化 に 対 応 した 財 政 構 造 を 確 立 する 必 要 2 3 ( 兆 円 ) 3, 2,5 2, 1,5 1, 5 一 般 政 府 ベース 家 計 金 融 資 産 グロス 政 府 債 務 グロス 家 計 金 融 資 産 ネット 政 府 債 務 ネット 8 85 9 95 5 1 15 2 25 3 35 4 超 高 齢 日 本 の3 年 展 望 (213 年 5 月 ) ( 兆 円 ) 3, 2,5 2, 1,5 1, 5 政 府 債 務 残 高 VS 家 計 金 融 資 産 残 高 228 年 度 213 年 度 中 央 政 府 地 方 政 府 ベース 家 計 金 融 資 産 グロス 政 府 債 務 グロス 家 計 金 融 資 産 ネット 政 府 債 務 ネット 229 年 度 8 85 9 95 5 1 15 2 25 3 35 4 超 高 齢 日 本 の3 年 展 望 (213 年 5 月 ) 228 年 度 213 年 度 225 年 度 ( 兆 円 ) 8 6 4 2-2 -4-6 対 外 資 産 対 外 債 務 の 展 望 対 外 資 産 対 外 債 務 対 外 純 資 産 8 85 9 95 5 1 15 2 25 3 35 4 ( 注 ) 対 外 債 務 はマイナス 値 として 表 示 している 超 高 齢 日 本 の3 年 展 望 (213 年 5 月 ) 財 政 問 題 は 政 府 債 務 と 民 間 資 産 が 両 建 てで 膨 張 する 事 象 であるとはいえ これまでの 経 済 構 造 を 前 提 に 将 来 を 展 望 すると 22 年 代 半 ばには 政 府 債 務 が 家 計 金 融 資 産 を 上 回 るだろう 大 和 総 研 では 今 後 3 年 の 間 に 日 本 が 対 外 純 債 務 国 に なることは 予 想 しておらず 政 府 債 務 を 含 む 国 内 部 門 の 残 高 ベースでみた 資 金 不 足 は ネットベースでは 国 内 で ファイナンスされ 続 ける しかし 家 計 以 外 の 部 門 が 政 府 に 対 する 債 権 を 大 規 模 に 保 有 する 状 況 とは 産 業 競 争 力 ( 事 業 会 社 保 有 ) 金 融 システム( 金 融 機 関 保 有 ) 通 貨 価 値 ( 中 央 銀 行 保 有 )といった 観 点 から 憂 慮 すべき 状 態 22 年 代 半 ばに 財 政 問 題 がよりクリティカルな 状 況 に なる 可 能 性 を 踏 まえ 従 来 通 りに 国 債 等 の 消 化 がなさ れていくか 注 視 していく 必 要 がある

財 政 問 題 の 中 期 展 望 -1-2 -3-4 -5-6 -7-8 中 央 地 方 政 府 の 基 礎 的 財 政 収 支 見 通 し 対 1 年 度 比 半 減 (-3.3%) 均 衡 2 4 6 8 1 12 14 16 18 2 22 内 閣 府 試 算 ( 経 済 再 生 ケース) 内 閣 府 試 算 ( 参 考 ケース) 大 和 総 研 見 通 し( 復 旧 復 興 関 連 除 き) 大 和 総 研 見 通 し( 復 旧 復 興 関 連 含 み) ( 出 所 ) 内 閣 府 国 民 経 済 計 算 中 長 期 の 経 済 財 政 に 関 する 試 算 (214 年 1 月 2 日 ) 大 和 総 研 日 本 経 済 中 期 予 測 (214 年 2 月 )より 大 和 総 研 作 成 今 後 1 年 間 の 潜 在 成 長 率 を 年 率 1% 半 ば 以 上 と 見 込 んだとしても 基 礎 的 財 政 収 支 均 衡 以 上 への 道 筋 は 見 えていない 社 会 保 障 と 税 の 一 体 改 革 で 決 まった 重 点 化 効 率 化 税 制 改 革 を 着 実 に 行 うことは 当 然 として 21 年 代 後 半 に 何 を 行 うべきか 本 格 的 検 討 に 着 手 すべき 財 政 健 全 化 政 策 について 3 度 目 の 頓 挫 は 何 と しても 避 けなければならない 中 期 的 に 見 込 む 経 済 成 長 率 実 質 成 長 率 (%) 名 目 成 長 率 内 閣 府 ( 経 済 再 生 ケース) 2.1 3.6 大 和 総 研 中 期 予 測 1.5 2.3 内 閣 府 ( 参 考 ケース) 1.2 2. 現 在 の 年 金 財 政 計 算 の 前 提.9 ( 注 1)214~223 年 度 の1 年 間 での 平 均 年 率 ( 注 2) 年 金 財 政 計 算 の 実 質 成 長 率 は 想 定 されている 名 目 賃 金 上 昇 率 から 物 価 上 昇 率 を 差 し 引 き 大 和 総 研 中 期 予 測 における 労 働 力 人 口 の 変 化 率 を 加 えることで 求 めた 日 本 経 済 中 期 予 測 (214 年 2 月 ) 内 閣 府 中 長 期 の 経 済 財 政 に 関 する 試 算 (214 年 1 月 ) 厚 生 労 働 省 平 成 22 年 財 政 検 証 結 果 より 大 和 総 研 作 成 財 政 健 全 化 政 策 の 経 緯 と 経 験 基 本 ルール 基 本 目 標 結 果 国 地 方 の 財 政 赤 字 GDP 比 を 23 年 度 までに 3% 以 下 に 抑 制 する(1996 年 の 財 政 制 度 審 議 会 報 国 内 金 融 システム 危 機 等 の 影 響 を 受 け 1997 年 財 政 構 造 改 革 法 告 では25 年 度 を 目 標 年 次 としたが 法 案 策 定 過 1998 年 に 同 法 の 施 程 で2 年 前 倒 し) 行 を 無 期 限 停 止 法 律 施 行 後 経 済 対 策 や 大 規 模 減 税 の 影 響 を 受 け 法 律 改 正 により 目 標 年 次 を25 年 度 へ 先 送 り 26 年 29 年 21 年 経 済 財 政 運 営 と 構 国 地 方 の 基 礎 的 財 政 収 支 を 211 年 度 に 黒 字 化 リーマン ショックに 造 改 革 に 関 する 基 させる 端 を 発 する 経 済 危 機 本 方 針 26 により 頓 挫 経 済 財 政 改 革 の 基 本 方 針 29 国 地 方 の 基 礎 的 財 政 収 支 を 1 年 以 内 に 黒 字 化 させる 財 政 運 営 戦 略 国 地 方 の 基 礎 的 財 政 収 支 を 22 年 度 までに 黒 中 期 財 政 フレーム 字 化 させる 213 年 中 期 財 政 計 画 作 成 国 地 方 の 基 礎 的 財 政 収 支 を 22 年 度 までに 黒 字 化 させる 29 年 に 政 権 交 代 が 発 生 212 年 に 政 権 交 代 が 発 生 4

社 会 保 障 の 安 定 財 源 確 保 と 基 礎 的 財 政 収 支 黒 字 化 の 同 時 達 成 が 必 要 社 会 保 障 の 安 定 財 源 確 保 消 費 税 率 を18%まで 引 き 上 げるシミュレーション 5 ( 出 所 ) 財 務 省 日 本 の 財 政 関 係 資 料 (214 年 2 月 ) (https://www.mof.go.jp/budget/fiscal_condition/related_data/sy14_26_2.pdf) 1-1 -2-3 -4-5 中 央 地 方 政 府 の 基 礎 的 財 政 収 支 -6 ベースシナリオ -7 代 替 シナリオ -8 2 4 6 8 1 12 14 16 18 2 22 ( 注 )ベースシナリオ: 現 行 法 通 りに 消 費 税 率 を1%まで 引 上 げた 後 は 税 率 横 ば い 代 替 シナリオ: 消 費 税 率 を217 年 度 13%へ 218 年 度 16%へ 219 年 度 18%へ 引 上 げ 実 績 部 分 について 特 殊 要 因 を 除 いている ( 出 所 ) 内 閣 府 統 計 等 より 大 和 総 研 作 成 社 会 保 障 4 経 費 に 関 する いわゆるスキマを 消 費 税 率 引 上 げで 埋 めようとすれば7%pt 程 度 が 必 要 か 現 状 は 消 費 税 の 社 会 保 障 目 的 税 化 が 財 政 健 全 化 の 手 法 として 実 質 的 に 機 能 していない 経 済 とのリパーカションを 考 慮 した 上 で 消 費 税 増 税 によって22 年 度 までのPB 黒 字 を 実 現 し ようとすれば 追 加 の 消 費 税 率 は8%pt ただし それだけの 増 税 が 実 施 できるかは 不 明 で あり 仮 にできたとしても それだけでは221 年 度 以 降 の 黒 字 を 維 持 できない

経 済 成 長 によって 財 政 問 題 は 解 決 するか1 成 長 で 財 政 収 支 が 改 善 する 条 件 税 収 弾 性 値 の 現 状 と 今 後 財 政 健 全 化 で 重 要 なのは 景 気 循 環 を 均 した 長 期 的 な 弾 性 値 特 別 な 局 面 だけを 捉 えた 弾 性 値 は 議 論 をミスリードする 過 去 の 実 績 としてのGDPと 税 収 から 単 純 に 計 算 した 弾 性 値 は 税 制 改 正 の 影 響 やマクロの 所 得 と 課 税 ベースの 差 異 等 を 無 視 している 点 で ほ とんど 参 考 にならない 名 目 税 収 の 実 質 GDPに 対 する 弾 性 値 を 計 測 すると 198 年 代 から 199 年 代 初 頭 までは1.3~1.4だったが 直 近 は1 近 傍 とみられる 弾 性 値 が 低 下 したのは 1 所 得 税 改 革 の 影 響 ( 税 率 課 税 ベース) 2 法 人 税 改 革 の 影 響 ( 外 形 標 準 化 減 税 ) 3 税 収 全 体 にしめる 間 接 税 の 割 合 の 高 まり 4 賃 金 の 弾 力 性 の 低 下 が 原 因 と 考 えられる 今 後 を 見 通 すと 1 単 身 世 帯 の 増 加 2デフレ 脱 却 に 伴 う 財 産 所 得 ( 非 弾 力 的 な 所 得 )の 増 加 3 消 費 税 率 の 引 上 げ などにより 弾 性 値 は さらに 低 下 すると 見 込 まれる ( 出 所 ) 内 閣 府 経 済 成 長 と 財 政 健 全 化 に 関 する 研 究 報 告 書 (211 年 1 月 17 日 ) (http://www5.cao.go.jp/keizai2/keizai-syakai/k-s-kouzou/shiryou/k-s-3kai/pdf/1.pdf) 経 済 成 長 率 が 収 支 に 及 ぼす 影 響 は 歳 入 と 歳 出 それぞれに 対 する 弾 力 性 をどうみるかによる ただ 成 長 で 収 支 が 改 善 する 条 件 を 考 えると 現 在 の 歳 出 規 模 ( 国 の 一 般 会 計 では 税 収 の 約 2 倍 一 般 政 府 ベースでは 約 1.3 倍 という 状 況 )に 勝 るほど 税 収 弾 性 値 が 高 いとは 考 えにくい しかも 財 政 収 支 は 経 済 成 長 率 とは 直 接 の 関 係 がない 高 齢 化 等 の 要 因 で 悪 化 している 2 年 代 に なって 社 会 保 障 給 付 に 対 する 公 費 負 担 は 毎 年 平 均 1.1 兆 円 ( 社 会 保 障 給 付 それ 自 体 は 毎 年 平 均 2.3 兆 円 ) 増 えている 経 済 成 長 は 必 要 なことだが 財 政 問 題 の 原 因 が 低 成 長 にあるわけではない 以 上 その 処 方 箋 として 経 済 成 長 に 期 待 することはできない 6

経 済 成 長 によって 財 政 問 題 は 解 決 するか2 物 価 上 昇 と 名 目 成 長 が 基 礎 的 財 政 収 支 に 与 える 影 響 物 価 上 昇 経 済 成 長 と 財 政 収 支 の 関 係 物 価 上 昇 は 名 目 歳 入 を 増 加 させるが 政 府 調 達 や 公 務 員 賃 金 社 会 保 障 費 などインフレ 連 動 の 歳 出 も 多 い 結 果 として 収 支 がどうなるか 一 義 的 には 決 まらな い 実 質 経 済 成 長 は 税 や 保 険 料 の 負 担 への 耐 性 を 高 め 失 業 給 付 や 景 気 対 策 への 歳 出 を 減 らす( 名 目 成 長 率 の 中 身 が 問 題 ) ただし 実 質 経 済 成 長 とは 実 質 賃 金 や 生 活 水 準 の 上 昇 である 実 質 賃 金 が 上 昇 すれば 年 金 の 新 規 裁 定 額 医 療 介 護 の 給 付 費 公 務 員 賃 金 などに 上 昇 圧 力 がかかる 7 ( 出 所 ) 内 閣 府 経 済 成 長 と 財 政 健 全 化 に 関 する 研 究 報 告 書 (211 年 1 月 17 日 ) (http://www5.cao.go.jp/keizai2/keizai-syakai/k-s-kouzou/shiryou/k-s-3kai/pdf/1.pdf) 日 本 の 構 造 的 な 財 政 収 支 赤 字 は 主 に 社 会 保 障 支 出 をどうコントロールするかで 決 まり 物 価 上 昇 や 経 済 成 長 で 財 政 収 支 が 十 分 に 改 善 するとは 思 われない 実 質 成 長 は 収 支 改 善 条 件 を 満 たすが 労 働 力 人 口 が 減 少 する 中 でどれだけの 成 長 ができるかは 今 後 の 生 産 性 向 上 への 取 り 組 み 次 第 また 仮 に 実 質 成 長 率 を 高 めることができた 場 合 実 質 賃 金 の 上 昇 等 に 伴 って 政 府 支 出 が 増 加 する 可 能 性 があることに 加 え 債 務 残 高 が 大 きいだけに 実 質 金 利 の 上 昇 が 財 政 収 支 に 与 える 影 響 を 見 極 める 必 要 もある

社 会 保 障 支 出 のあり 方 を 考 える 長 期 シミュレーション 1 賃 金 でデフレートした 高 齢 者 向 け 給 付 水 準 ( 所 得 代 替 率 )と 基 礎 的 財 政 収 支 (PB) 212 年 度 65 歳 以 上 1 人 当 たり 社 会 保 障 給 付 ( 年 金 医 療 介 護 の 合 計 ) (%) 4 35 3 25 2 65 歳 以 上 1 人 当 たり 社 会 保 障 給 付 ( 年 金 医 療 介 護 の 合 計 ) 社 会 保 障 給 付 GDP 比 の 推 移 所 得 代 替 率 一 定 所 得 代 替 率 1 割 減 所 得 代 替 率 3 割 減 所 得 代 替 率 5 割 減 257 万 円 所 得 代 替 率 435 万 円 所 得 代 替 率 8.1% 56.1% 生 産 年 齢 人 口 1 人 当 たり 家 計 所 得 321 万 円 生 産 年 齢 人 口 1 人 当 たり 家 計 所 得 775 万 円 (%) (%) 中 央 地 方 政 府 のPB(GDP 比 ) 6.2 所 得 代 替 率 3 割 減 中 央 地 方 政 府 のPB(GDP 比 )( 注 4) 4.5 家 計 所 得 に 対 する 保 険 料 率 ( 注 1) 22.5 ( 名 目 成 長 率 2%) 家 計 所 得 に 対 する 保 険 料 率 28.2 国 民 負 担 率 (NI 比 ) 39.6 PBを 均 衡 させる 国 民 負 担 率 (NI 比 ) 53.5 潜 在 的 国 民 負 担 率 (NI 比 )( 注 2) 48.9 ( 注 4) 社 会 保 障 給 付 に 関 する 公 費 負 担 割 合 を212 年 度 以 降 一 定 (33.9%)としている 保 険 料 率 の 引 き ( 注 1) 家 計 所 得 に 対 する 保 険 料 率 は 現 実 社 会 負 担 を 雇 用 者 報 酬 と 混 合 所 得 の 合 計 で 除 した 値 上 げ 幅 を 小 さくして 公 費 負 担 割 合 を 高 めれば 中 央 地 方 政 府 のPB 赤 字 は 大 きくなる 仮 に 保 ( 注 2) 潜 在 的 国 民 負 担 は 実 際 の 国 民 負 担 に 中 央 地 方 政 府 の 基 礎 的 財 政 収 支 赤 字 と 社 会 保 障 険 料 率 を212 年 度 の22.5%で 据 え 置 くことを 続 けた 場 合 PBのGDP 比 は 7.5%となる 基 金 の 財 政 赤 字 を 加 えたもの 24 年 度 65 歳 以 上 1 人 当 たり 社 会 保 障 給 付 ( 年 金 医 療 介 護 の 合 計 ) 生 産 年 齢 人 口 1 人 当 たり 家 計 所 得 所 得 代 替 率 を 維 持 ( 名 目 成 長 率 2%) 621 万 円 775 万 円 所 得 代 替 率 8.1% (%) 中 央 地 方 政 府 のPB(GDP 比 )( 注 3) 7.4 家 計 所 得 に 対 する 保 険 料 率 38.8 PBを 均 衡 させる 国 民 負 担 率 (NI 比 ) 65.3 ( 注 3) 社 会 保 障 給 付 に 関 する 公 費 負 担 割 合 を212 年 度 以 降 一 定 (33.9%)としている 保 険 料 率 の 引 き 上 げ 幅 を 小 さくして 公 費 負 担 割 合 を 高 めれば 中 央 地 方 政 府 のPB 赤 字 は 大 きくなる 仮 に 保 険 料 率 を212 年 度 の22.5%で 据 え 置 くことを 続 けた 場 合 PBのGDP 比 は 16.3%となる 24 年 度 [シミュレーションの 仮 定 など] (1) 社 会 保 障 給 付 全 体 のうち33.9%を 公 費 が 財 源 負 担 するものとしている その 他 の 歳 出 はGDP 比 で 一 定 と 仮 定 している (2) 名 目 成 長 率 に 対 して 直 接 税 の 弾 力 性 を1.5 間 接 税 の 弾 力 性 を1と 仮 定 している (3)ここで 所 得 代 替 率 とは 65 歳 以 上 人 口 1 人 当 たり 社 会 保 障 給 付 (65 歳 未 満 への 医 療 給 付 雇 用 保 険 給 付 子 ども 手 当 等 を 除 く 社 会 保 障 給 付 ) の 生 産 年 齢 人 口 1 人 当 たり 所 得 ( 雇 用 者 報 酬 及 び 混 合 所 得 ) に 対 す る 比 として 計 算 (4)213 年 度 から28 年 間 (24 年 度 まで)かけて 現 在 の 代 替 率 をそれぞれの 割 合 で 低 下 させる 場 合 を 試 算 し た 241 年 度 以 降 の 代 替 率 は 横 ばい(すなわち 給 付 は 賃 金 スライド)としている (5) 潜 在 的 国 民 負 担 は 中 央 地 方 政 府 の 基 礎 的 財 政 収 支 と 社 会 保 障 基 金 の 財 政 収 支 を 考 慮 したもの 先 行 き については 中 央 地 方 政 府 での 基 礎 的 財 政 収 支 均 衡 社 会 保 障 基 金 での 財 政 収 支 均 衡 を 条 件 としている (6) 現 役 所 得 の 拡 大 は 年 率 名 目 2%と 想 定 15 1 5 1 15 2 25 3 35 4 45 5 55 6 ( 注 ) 高 齢 者 向 けだけでなく 現 役 層 向 けを 含 む 社 会 保 障 給 付 全 体 現 役 層 向 けの 社 会 保 障 給 付 は 賃 金 や 生 産 年 齢 人 口 の 動 向 を 反 映 させて 延 伸 8

社 会 保 障 支 出 のあり 方 を 考 える 長 期 シミュレーション 2-2 -4 中 央 地 方 政 府 のPB (%) 8 7 6 5 公 債 等 残 高 GDP 比 ( 名 目 成 長 率 2% 名 目 金 利 3%) 所 得 代 替 率 一 定 所 得 代 替 率 1 割 減 所 得 代 替 率 3 割 減 所 得 代 替 率 5 割 減 -6 所 得 代 替 率 一 定 -8 所 得 代 替 率 1 割 減 所 得 代 替 率 3 割 減 -1 所 得 代 替 率 5 割 減 5 1 15 2 25 3 35 4 45 5 55 6 ( 注 ) 所 得 代 替 率 の 意 味 やシミュレーションの 方 法 については 前 ページ 参 照 4 3 2 1 1 15 2 25 3 35 4 45 5 55 6 ( 注 ) 所 得 代 替 率 の 意 味 やシミュレーションの 方 法 については 前 ページ 参 照 9 (NI 比 %) 7 6 5 4 PBを 均 衡 させる 国 民 負 担 率 の 推 移 所 得 代 替 率 一 定 所 得 代 替 率 1 割 減 3 所 得 代 替 率 3 割 減 所 得 代 替 率 5 割 減 国 民 負 担 実 績 潜 在 的 国 民 負 担 実 績 2 5 1 15 2 25 3 35 4 45 5 55 6 ( 注 ) 所 得 代 替 率 の 意 味 やシミュレーションの 方 法 については 前 ページ 参 照 (%) 1,6 1,4 1,2 1, 8 6 4 2 金 利 の 違 いが 試 算 結 果 に 与 える 影 響 公 債 等 残 高 GDP 比 金 利 = 成 長 率 金 利 = 成 長 率 +1% 金 利 = 成 長 率 +2% 金 利 = 成 長 率 +3% 1 15 2 25 3 35 4 45 5 55 6 ( 注 ) 所 得 代 替 率 一 定 名 目 成 長 率 2%の 場 合

社 会 保 障 支 出 のあり 方 を 考 える 長 期 シミュレーション 3 名 目 成 長 率 の 違 いが 試 算 結 果 に 与 える 影 響 基 礎 的 財 政 収 支 公 債 等 残 高 名 目 経 済 成 長 率 24 年 度 26 年 度 24 年 度 26 年 度 5% 7.1 8.3 427.5 698. 4% 7.2 8.5 43.2 76. 3% 7.3 8.7 432.9 714. 2%( 標 準 ケース) 7.4 9. 435.7 722.1 人 口 動 態 の 違 いが 試 算 結 果 に 与 える 影 響 基 礎 的 財 政 収 支 公 債 等 残 高 人 口 動 態 24 年 度 26 年 度 24 年 度 26 年 度 出 生 高 位 死 亡 高 位 6.8 7.4 429.3 691.4 出 生 高 位 死 亡 中 位 7.1 7.7 433.2 72.4 出 生 中 位 死 亡 中 位 ( 標 準 ケース) 7.4 9. 435.7 722.1 出 生 中 位 死 亡 低 位 7.7 9.3 439.6 733.6 1% 7.5 9.2 438.4 73.4 % 7.7 9.4 441.3 738.7-1% 7.8 9.6 444.2 747.2 ( 注 ) 所 得 代 替 率 一 定 金 利 が 成 長 率 よりも1%pt 高 い 場 合 作 成 問 題 の 本 質 は 賦 課 方 式 の 下 における 超 高 齢 化 にあるため 経 済 成 長 率 の 違 いが 将 来 の 基 礎 的 財 政 収 支 に 与 える 影 響 は 非 常 に 小 さい(もっとも この 点 は 経 済 成 長 の 重 要 性 とは 関 係 がない) 政 府 が 担 う 社 会 保 障 システムが 賦 課 方 式 で 運 営 されるべきであるのは 当 然 であり それを 超 高 齢 社 会 でも 維 持 でき るように 改 革 しなければならない 死 亡 率 の 想 定 が 楽 観 的 になっているリスクには 注 意 したい また 少 子 化 対 策 が 現 時 点 で 奏 功 したとし ても それによる 一 定 の 好 影 響 はかなり 先 にならないと 現 れない 出 生 低 位 死 亡 低 位 8. 1.7 442.1 755.2 ( 注 1) 所 得 代 替 率 一 定 金 利 が 成 長 率 よりも1%pt 高 い 場 合 ( 注 2) 人 口 動 態 は 国 立 社 会 保 障 人 口 問 題 研 究 所 日 本 の 将 来 推 計 人 口 ( 平 成 24 年 1 月 推 計 )による ( 注 3) 生 産 年 齢 人 口 が 変 化 する 場 合 それが 生 産 性 に 与 える 効 果 が 考 えられ るが ここでは 標 準 ケースの 生 産 性 は 変 化 させず 生 産 年 齢 人 口 の 増 減 分 を 経 済 成 長 率 に 加 減 した ( 参 考 ) 出 生 率 が 人 口 置 換 水 準 まで 回 復 する 場 合 の 影 響 基 礎 的 財 政 収 支 公 債 等 残 高 人 口 動 態 24 年 度 26 年 度 24 年 度 26 年 度 出 生 率 = 人 口 置 換 水 準 6.3 5.5 427. 662.5 死 亡 中 位 ( 注 4) 期 間 合 計 特 殊 出 生 率 が 現 在 の 人 口 置 換 水 準 とされる2.7に218 年 度 に 回 復 し それ 以 降 同 水 準 を 維 持 すると 仮 定 した 場 合 注 1 及 び 注 3の 仮 定 は 同 じ ( 出 所 ) 国 立 社 会 保 障 人 口 問 題 研 究 所 統 計 財 務 省 資 料 等 より 大 和 総 研 作 成 1

マクロモデルによる 改 革 シミュレーション と 財 政 の 見 通 し 改 革 シナリオ 次 元 の 異 なる 二 つの 改 革 シナリオ 歳 出 改 革 歳 入 改 革 経 済 政 策 22 年 代 を 通 じて 消 費 税 率 を2%まで 引 上 げ 23 年 代 半 ば 以 降 の 消 費 税 率 は 最 終 的 に 25% 23 年 代 後 半 の 国 民 負 担 率 は 結 果 的 に58.8% 各 種 の 手 段 により 社 会 保 障 給 付 を 抑 制 賃 金 でデフレートした 高 齢 者 1 人 当 たり 給 付 を 結 果 的 に15% 引 下 げ 超 改 革 政 府 が 直 接 的 に 担 う 社 シナリオ 会 保 障 はナショナルミニ マムに 限 定 賃 金 でデフレートした 高 齢 者 1 人 当 たり 給 付 を 結 果 的 に25% 引 下 げ 政 府 の 役 割 は 制 度 イ ンフラの 適 切 な 運 用 や 社 会 保 障 システムの 民 間 に よる 補 完 機 能 強 化 をサ ポートする 方 向 に 超 高 齢 日 本 の3 年 展 望 (213 年 5 月 ) 改 革 シナリオに 同 じ 23 年 代 後 半 の 国 民 負 担 率 は 結 果 的 に57.4% 官 民 をあげた 各 種 の 成 長 戦 略 の 実 行 により 全 要 素 生 産 性 のトレンドの 伸 び 率 がベースシナリオ 対 比 で1.25 倍 に 向 上 官 民 をあげた 各 種 の 成 長 戦 略 の 実 行 及 び 社 会 保 障 システムの 改 革 を 成 長 機 会 としていくことによ り 全 要 素 生 産 性 のトレ ンドの 伸 び 率 がベースシ ナリオ 対 比 で1.5 倍 に 向 上 中 央 地 方 政 府 の 基 礎 的 財 政 収 支 実 質 経 済 成 長 率 ベース シナリオ 改 革 シナリオ ( 期 間 平 均 年 率 %) 超 改 革 シナリオ 21 年 代 1.5 1.3 1.2 22 年 代 1.5 1.3 1.4 23 年 代 1..9.9 ( 注 ) 大 和 総 研 超 高 齢 日 本 の3 年 展 望 (213 年 5 月 )では 合 計 特 殊 出 生 率 が23 年 に1.5 24 年 に1.55まで 上 昇 すること を 想 定 している また 労 働 力 率 は 女 性 のM 字 カーブが 徐 々 に 解 消 し 年 金 支 給 開 始 年 齢 の 引 上 げに 伴 って 高 齢 者 でも 上 昇 することなどを 前 提 としている 超 高 齢 日 本 の3 年 展 望 (213 年 5 月 ) 中 央 地 方 政 府 の 政 府 債 務 残 高 4 2-2 -4-6 -8 1991-95 96-21-5 超 改 革 シナリオ 改 革 シナリオ ベースシナリオ 6-1 11-15 16-2 21-25 26-3 超 高 齢 日 本 の3 年 展 望 (213 年 5 月 ) 31-35 36-4 3 25 2 15 1 5 1995 2 25 21 215 22 225 超 改 革 シナリオ 改 革 シナリオ ベースシナリオ 23 超 高 齢 日 本 の3 年 展 望 (213 年 5 月 ) 235 24 ( 年 度 末 ) 11

マクロモデルによる 長 期 金 利 上 昇 シミュレーション (225 年 度 以 降 の 長 期 金 利 が5%となるケース) 実 質 GDP 成 長 率 の 見 通 し 中 央 地 方 政 府 の 財 政 収 支 政 府 債 務 残 高 (%) 6 5 4 3 2 ベースシナリオ 225 年 度 以 降 5%で 横 ばい -2-4 -6-8 -1-12 -14 45 4 35 3 25 2 15 ベースシナリオ 225 年 度 以 降 5%で 横 ばい 1 1981-85 86-9 91-95 96-21-5 6-1 11-15 16-2 21-25 26-3 31-35 36-4 -16-18 -2 1981-85 ベースシナリオ 225 年 度 以 降 5%で 横 ばい 86-9 91-95 96-21-5 6-1 11-15 16-2 21-25 26-3 31-35 36-4 1 5 198 1985 199 1995 2 25 21 215 22 225 23 235 24 ( 年 度 末 ) 作 成 作 成 作 成 財 政 プレミアムの 高 まりによって 仮 に 長 期 金 利 が225 年 度 に5%へ 上 昇 (2%pt 強 の 財 政 プレミアムが 発 生 )した 場 合 日 本 経 済 はどのような 影 響 を 受 けるか ベースシナリオと 比 べると 実 質 GDP 成 長 率 は225~4 年 度 で 年 平 均.6%pt 低 下 設 備 投 資 を 中 心 に 需 要 が 低 迷 する 24 年 度 の 実 質 GDP 水 準 は7 兆 円 程 度 の 低 下 金 利 が 上 昇 すると 経 済 成 長 率 の 低 下 と 政 府 の 利 払 費 の 増 加 が 同 時 に 起 こるため 財 政 収 支 は 大 幅 に 悪 化 する 212 年 度 にGDP 比 8.%であった 財 政 赤 字 は 235~4 年 度 には2% 近 くまで 拡 大 長 期 金 利 が5%となる 程 度 でも 政 府 債 務 は24 年 度 末 でGDP 比 42% 現 実 問 題 として この 計 算 に 実 質 的 な 意 味 はなく 利 払 いの 雪 だるまが 発 生 すれば 財 政 は 破 綻 する 12

当 面 の 財 政 改 革 社 会 保 障 制 度 改 革 に 対 する 注 目 点 消 費 税 率 1%への 引 上 げの 着 実 な 実 施 近 年 の 補 正 予 算 のあり 方 と 今 後 の 財 政 改 革 財 政 健 全 化 ルール 消 費 税 に 対 する 関 心 の 強 さを 梃 子 とした 社 会 保 障 給 付 の 重 点 化 と 効 率 化 重 畳 的 に 措 置 されようとしているようにみえる 低 所 得 者 向 け 政 策 の 再 整 理 より 長 期 的 な 視 点 からの 改 革 への 着 手 13

本 資 料 は 投 資 勧 誘 を 意 図 して 提 供 するものではありません 本 資 料 記 載 の 情 報 は 信 頼 できると 考 えられる 情 報 源 から 作 成 しておりますが その 正 確 性 完 全 性 を 保 証 するものではありません また 記 載 された 意 見 や 予 測 等 は 作 成 時 点 のものであり 今 後 予 告 なく 変 更 されることがあります ( 株 ) 大 和 総 研 の 親 会 社 である( 株 ) 大 和 総 研 ホールディングスと 大 和 証 券 ( 株 )は ( 株 ) 大 和 証 券 グループ 本 社 を 親 会 社 とする 大 和 証 券 グループの 会 社 です 内 容 に 関 する 一 切 の 権 利 は( 株 ) 大 和 総 研 にあります 無 断 での 複 製 転 載 転 送 等 はご 遠 慮 ください