資 料 4 四 国 の 港 湾 における 地 震 津 波 対 策 検 討 会 議 及 びワーキンク ク ルーフ 災 害 時 のエネルギー 輸 送 検 討 結 果 (ご 報 告 ) Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism Shikoku Regional Development Bureau
目 次 目 次 1. 東 日 本 大 震 災 後 のエネルギー 資 源 をめぐる 状 況 の 変 化 1 2. 石 油 精 製 施 設 等 各 種 コンビナート 施 設 の 立 地 と 想 定 震 度 の 関 係 2 3.コンビナート 港 湾 の 強 靱 化 の 推 進 (H26 新 規 制 度 ) 3 4. 南 海 トラフ 地 震 時 のエネルキ ー 輸 送 の 問 題 点 4 5. 四 国 管 内 のエネルキ ー 関 連 製 品 の 需 要 と 供 給 構 造 5 1) 四 国 の 地 域 別 にみたエネルギー 関 連 の 需 要 5 2) 四 国 へのエネルギー 供 給 輸 送 構 造 7 6. 大 規 模 地 震 災 害 における 被 災 想 定 及 び 緊 急 輸 送 計 画 11 1) 各 県 地 域 防 災 計 画 にみるエネルギー 輸 送 計 画 ( 地 域 防 災 計 画 ) 11 2) 東 日 本 大 震 災 時 のエネルギー 輸 送 と 広 域 支 援 体 制 12 7. 太 平 洋 側 地 域 へのエネルギー 輸 送 の 検 討 課 題 15 1) 緊 急 時 の 海 上 経 由 でのエネルギー 輸 送 の 特 徴 と 課 題 15 2) 太 平 洋 側 地 域 ( 高 知 県 )への 海 上 経 由 でのエネルギー 供 給 の 検 討 例 16 3)エネルギー 供 給 の 実 現 に 向 けた 課 題 18 参 考 資 料 20
1. 東 日 本 大 震 災 後 のエネルギー 資 源 をめぐる 状 況 の 変 化 平 成 24 年 1 月 13 日 に 伊 方 原 発 が 全 基 停 止 した ことにより 四 国 では 原 発 由 来 の 電 力 がゼロと なっている このため 四 国 の 港 湾 におけるエネルギー 資 源 の 取 扱 量 が 増 加 傾 向 を 示 しており 安 定 的 なエネルギー 供 給 の 観 点 から 港 湾 が 担 う 役 割 が 増 加 している 伊 方 原 子 力 発 電 所 ( 愛 媛 県 伊 方 町 ) 伊 方 原 発 は 平 成 21 年 度 時 点 では 四 国 の 発 電 電 力 量 の 約 41%をまかなっていた 四 国 の 港 湾 におけるエネルギー 資 源 の 取 扱 量 の 変 化 ( 単 位 : 千 フレートトン) 原 油 平 成 24 年 橘 港 LNG 石 炭 平 成 22 年 平 成 24 年 平 成 22 年 平 成 24 年 平 成 22 年 0 2,000 4,000 6,000 8,000 0 100 200 300 400 500 600 0 5,000 10,000 15,000 20,000 坂 出 港 高 松 港 松 山 港 東 予 港 三 島 川 之 江 港 今 治 港 新 居 浜 港 高 知 港 須 崎 港 参 考 高 知 港 における 取 り 組 み 事 例 IPP 発 電 IPP 発 電 事 業 : 平 成 7 年 の 電 気 事 業 法 の 改 正 により 一 般 企 業 で も 電 力 の 卸 供 給 が 行 える ようになった 本 制 度 を 活 用 した 電 気 の 卸 供 給 事 業 をIPP 発 電 事 業 という 発 電 用 燃 料 としてロシア オーストラリアから 石 炭 を 輸 平 成 17 年 4 月 より 本 格 操 業 高 知 県 の 電 力 需 要 の 約 2 割 を 供 給 ヤシ 殻 を 活 用 したバイオマス 発 電 バイオマス 発 電 用 燃 料 としてインドネシア 等 から ヤシ 殻 (PKS)を 輸 入 平 成 25 年 6 月 より 本 格 操 業 これらの 取 り 組 みによる 石 炭 やバイオマス 燃 料 等 の 貨 物 需 要 の 増 大 や 貨 物 輸 入 時 のストックヤー ドの 不 足 に 対 応 するため 高 知 港 三 里 地 区 において 国 際 物 流 ターミナルの 整 備 を 進 めている 1
2. 石 油 精 製 施 設 等 各 種 コンビナート 施 設 の 立 地 と 想 定 震 度 の 関 係 四 国 に 立 地 する 全 ての 製 油 所 油 槽 所 コンビナート 施 設 は 施 設 への 被 害 が 想 定 される 震 度 6 弱 以 上 のエリアに 該 当 してお り 地 震 津 波 により 石 油 タンク 等 が 倒 壊 した 場 合 単 に 生 活 産 業 のエネルギー 源 が 絶 たれるだけでなく 海 域 への 石 油 流 出 や 大 規 模 火 災 等 の 甚 大 な 二 次 災 害 の 恐 れがある これらの 施 設 前 面 の 護 岸 等 の 多 くが 民 間 施 設 であるため 耐 震 対 策 等 が 課 題 となる 製 油 所 油 槽 所 コンビナート 地 区 ( 特 別 防 災 区 域 ) 製 油 所 油 槽 所 は 主 なものを 記 載 福 山 笠 岡 水 島 臨 海 赤 穂 姫 路 臨 海 神 戸 大 阪 北 港 東 播 磨 堺 泉 北 臨 海 関 西 国 際 空 港 白 島 六 連 島 岩 国 大 竹 江 田 島 能 美 菊 間 波 方 新 居 浜 番 の 州 岬 和 歌 山 北 部 臨 海 北 和 歌 山 北 部 臨 海 中 和 歌 山 北 部 臨 海 南 北 九 州 宇 部 小 野 田 周 南 下 松 松 山 阿 南 御 坊 豊 前 震 度 6 弱 以 上 の 場 所 では 施 設 被 害 が 発 生 すると 想 定 されている( 内 閣 府 ) 大 分 施 設 被 害 が 生 じる 区 域 ( 震 度 6 弱 以 上 ) 2 南 海 トラフ 巨 大 地 震 の 被 害 想 定 について( 第 一 次 報 告 )(H24.8.29 発 表 )を 元 に 港 湾 空 港 部 作 成
3.コンビナート 港 湾 の 強 靱 化 の 推 進 (H26 H27 新 規 制 度 ) と 資 源 エネルギー 庁 は 大 規 模 地 震 発 生 時 におけるコンビナートの 防 災 減 災 を 図 るとともに 発 災 後 も 耐 震 強 化 岸 壁 や 石 油 製 品 の 入 出 荷 設 備 に 至 る 航 路 の 機 能 を 維 持 し 緊 急 物 資 輸 送 や 燃 油 供 給 を 確 保 するため 以 下 の 通 り 連 携 し コン ビナート 港 湾 の 強 靱 化 に 取 り 組 む は 民 有 護 岸 等 の 耐 震 改 修 の 促 進 により 災 害 時 の 航 路 機 能 を 維 持 資 源 エネルギー 庁 は 石 油 製 品 の 災 害 時 入 出 荷 機 能 強 化 等 により 製 油 所 の 災 害 対 応 能 力 を 強 化 緊 急 物 資 燃 油 供 給 資 源 エネルギー 庁 ( 製 油 所 内 の 耐 震 化 等 ) コンビナート 港 湾 における 防 災 上 の 課 題 危 険 物 流 出 や 火 災 等 により 市 街 地 にも 影 響 が 及 ぶ 恐 れ 製 油 所 等 の 被 害 により 燃 油 供 給 が 麻 痺 する 恐 れ 民 有 護 岸 等 の 損 壊 により 緊 急 輸 送 物 資 や 燃 油 等 を 輸 送 する 船 舶 の 入 港 が 困 難 になる 恐 れ - 民 有 護 岸 等 の 耐 震 改 修 促 進 - 港 湾 BCPに 基 づく 発 災 後 の 迅 速 な 航 路 啓 開 資 源 エネルギー 庁 - 製 油 所 内 の 耐 震 化 支 援 - 入 出 荷 設 備 改 良 増 強 - 石 油 供 給 BCPに 基 づく 災 害 時 の 燃 油 供 給 の 確 保 耐 震 強 化 岸 壁 石 油 製 品 桟 橋 災 害 発 生 時 の 効 果 緊 急 物 資 輸 送 燃 油 供 給 の 確 保 コンビナート 及 び 隣 接 市 街 地 の 安 全 確 保 民 有 護 岸 等 の 改 良 に 対 する 支 援 制 度 無 利 子 貸 付 ( 港 湾 法 改 正 が 必 要 ) 貸 付 率 : 国 : 港 湾 管 理 者 : 民 間 事 業 者 = 3 : 3 : 4 対 象 施 設 : 耐 震 強 化 岸 壁 等 に 至 る 航 路 沿 いの 護 岸 岸 壁 税 制 措 置 ( 租 税 特 別 措 置 法 改 正 が 必 要 ) 税 制 措 置 : 法 人 税 の 特 例 措 置 ( 特 別 償 却 (20%)) 対 象 施 設 : 耐 震 強 化 岸 壁 等 に 至 る 航 路 沿 いの 護 岸 岸 壁 桟 橋 上 記 に 加 えて H27 年 度 から 新 たに 創 設 した 支 援 制 度 税 制 措 置 国 の 無 利 子 貸 付 制 度 を 活 用 し 耐 震 強 化 岸 壁 等 に 至 る 航 路 沿 い 護 岸 等 を 耐 震 改 修 した 場 合 の 課 税 標 準 の 特 例 措 置 を 創 設 特 例 措 置 : 取 得 後 5 年 間 固 定 資 産 税 の 税 制 標 準 2/3 3
4. 南 海 トラフ 地 震 時 のエネルキ ー 輸 送 の 問 題 点 南 海 トラフ 地 震 に 対 応 した 四 国 の 広 域 的 な 海 上 輸 送 の 継 続 計 画 では 坂 出 及 び 松 山 を 拠 点 にした 陸 路 及 び 海 上 経 由 でのエネルギー 供 給 が 想 定 されている 本 検 討 では 四 国 における 平 時 のエネルギー 輸 送 の 実 態 及 び 特 徴 を 整 理 し 緊 急 時 の 海 上 経 由 によるエネルギー 輸 送 のあり 方 に 関 する 方 向 性 や 課 題 を 整 理 するものである 四 国 一 円 のエネルギー 供 給 の 現 状 をみると 香 川 愛 媛 徳 島 の3 県 は 坂 出 や 松 山 等 の 製 油 所 油 槽 所 からの 供 給 であるが 高 知 県 のみが 高 知 港 内 のタナスカ 地 区 ( 油 槽 所 )からの 供 給 に 依 存 しており 南 海 トラフ 地 震 によるエネルギー 供 給 の 途 絶 が 最 も 懸 念 される タンクローリー 等 を 輸 送 する 企 業 へのヒアリング 調 査 では 四 国 における 山 越 えの 峠 道 は 豪 雨 や 積 雪 での 通 行 規 制 が 多 く 地 震 時 の 安 全 な 走 行 が 懸 念 される とのことであった 津 波 漂 流 物 の 懸 念 津 波 漂 流 物 の 懸 念 峠 道 の 通 行 止 め 等 が 懸 念 峠 道 の 通 行 止 め 等 が 懸 念 港 湾 施 設 被 害 及 び 津 波 漂 流 物 の 懸 念 図 震 度 分 布 図 ( 陸 側 ケース) 港 湾 施 設 被 害 及 び 津 波 漂 流 物 の 懸 念 平 成 25 年 度 には 3 回 の 台 風 と2 回 の 積 雪 で 延 べ48 箇 所 ( 高 速 道 路 27 区 間 一 般 国 道 21 区 間 )で 全 面 通 行 止 めの 交 通 規 制 がか かっている ( HP- 四 国 の 防 災 災 害 トヒ ックスより) 図 津 波 高 分 布 図 図 大 規 模 災 害 時 のエネルキ ー 輸 送 の 対 応 課 題 資 料 : 南 海 トラフ 地 震 に 対 応 した 四 国 の 広 域 的 な 海 上 輸 送 の 継 続 計 画 (H26.3 四 国 の 港 湾 における 地 震 津 波 対 策 検 討 会 )より 作 成 資 料 : 上 2 図 とも 南 海 トラフの 巨 大 地 震 モデル 検 討 会 ( 第 二 次 報 告 ) ( 平 成 24 年 8 月 29 日 )より 抜 粋 4
5. 四 国 管 内 のエネルキ ー 関 連 製 品 の 需 要 と 供 給 構 造 1) 四 国 の 地 域 別 にみたエネルギー 関 連 の 需 要 ガソリン 等 四 国 における 燃 料 油 類 の 販 売 は 石 油 化 学 製 品 原 料 のナフサを 除 くと 概 ね 各 県 の 人 口 割 合 に 比 例 した 販 売 数 量 となっている なお カ ソリン 灯 油 は 全 国 的 に 需 要 が 減 少 基 調 にある 四 国 における 燃 料 油 (ガソリン 灯 油 軽 油 重 油 の4 種 類 )の 販 売 量 は2013 年 度 において 約 500 万 kl 県 別 では 香 川 県 愛 媛 県 が 各 1/3 程 度 を 占 め 徳 島 県 と 高 知 県 は 合 せて 約 3 割 程 を 占 めている なお より 市 民 生 活 に 必 要 とされるガソリン 灯 油 軽 油 の3 種 類 では 約 350 万 klの 販 売 量 ( 日 換 算 で 約 1 万 kl 12klローリーで 約 800 台 に 相 当 )である :ナフサについては その 殆 どが 愛 媛 県 のコスモ 松 山 工 場 の 原 材 料 であり 検 討 から 除 いた またジェット 燃 料 も 緊 急 時 輸 送 の 検 討 対 象 から 除 いた 燃 料 油 の 種 類 別 の 販 売 割 合 では ガソリンが 最 も 多 く36.1% 次 いで 重 油 30.5% 軽 油 24.9% 灯 油 8.6%となっている 図 表 四 国 の 県 別 にみた 燃 料 類 の 販 売 量 (2013 年 度 ) 単 位 :KL ガソリン 灯 油 軽 油 重 油 燃 料 油 計 構 成 比 徳 島 326,536 68,484 171,816 351,533 918,369 18.4% 香 川 607,407 160,166 554,298 496,242 1,818,113 36.5% 愛 媛 601,391 148,739 361,648 541,167 1,652,945 33.1% 高 知 262,856 49,535 155,807 129,957 598,155 12.0% 四 国 計 1,798,190 426,924 1,243,569 1,518,899 4,987,582 100.0% 構 成 比 36.1% 8.6% 24.9% 30.5% 100.00%- KL 図 四 国 の4 種 類 別 の 販 売 量 構 成 比 参 考 図 四 国 の 全 種 類 別 の 販 売 量 構 成 比 資 料 : 各 図 表 とも 石 油 連 盟 資 料 より 作 成 ( 参 考 図 を 除 く) 参 考 図 ガソリン 灯 油 の 全 国 的 な 需 要 減 の 傾 向 資 料 : 石 油 流 通 における 現 状 と 課 題 について(H26.6 資 源 エネルギー 庁 )より 5
5. 四 国 管 内 のエネルキ ー 関 連 製 品 の 需 要 と 供 給 構 造 LPガス 四 国 におけるLPガスの 販 売 数 量 は 年 間 約 50 万 トン 石 油 類 の 販 売 傾 向 と 同 様 概 ね 人 口 割 合 に 比 例 しているが 愛 媛 県 における 化 学 原 料 用 の 数 量 が 多 く 若 干 愛 媛 県 が 突 出 している 四 国 でのLPガス 販 売 量 の 県 別 割 合 は 愛 媛 県 が 最 も 多 く 約 45% 次 いで 香 川 県 の 約 36% 高 知 県 の 約 11% 高 知 県 の 約 9%となってい る 愛 媛 県 の 化 学 原 料 用 販 売 量 (60,481トン)を 除 くと 愛 媛 県 と 香 川 県 の 販 売 数 量 は 拮 抗 する LPガスの 用 途 別 の 販 売 割 合 は 家 庭 業 務 用 が 大 多 数 の66%を 占 め 次 いで 工 業 用 約 17% その 他 ( 大 半 が 化 学 原 料 用 )14.4%と 続 き 都 市 ガス 用 は 僅 か2.6%に 止 まっている 表 LPガス 県 別 用 途 別 販 売 量 (2013 年 度 ) 家 庭 業 務 用 工 業 用 ( 大 口 含 ) 単 位 :トン 都 市 カ ス 用 その 他 ( 注 ) 合 計 構 成 比 徳 島 36,334 1,596 2,958 3,305 44,193 8.7% 香 川 134,678 34,305 5,270 5,999 180,252 35.5% 愛 媛 113,834 46,702 4,743 60,481 225,760 44.5% 高 知 50,439 3,559 199 3,443 57,640 11.3% 四 国 計 335,285 86,162 13,170 73,228 507,845 100.0% 構 成 比 66.0% 17.0% 2.6% 14.4% 100.0% - 注 :その 他 には 自 動 車 用 化 学 原 料 用 電 力 用 の 用 途 が 含 まれる 資 料 : 以 上 の2 図 1 表 とも 日 本 LPカ ス 協 会 - 都 道 府 県 別 販 売 量 より 作 成 都 市 ガス 図 LPガス 県 別 販 売 量 割 合 (2013 年 度 ) 四 国 における 都 市 ガスの 販 売 は 高 松 松 山 高 知 徳 島 の 各 都 市 を 中 心 に 全 戸 数 で 約 27 万 戸 ( 事 業 用 を 含 む)に 販 売 されている 四 国 における 都 市 ガスの 販 売 量 は 約 187 百 万 m3( 平 成 25 年 度 ) 用 途 別 では 家 庭 用 53 百 万 m3 商 工 業 用 104 百 万 m3 その 他 30 百 万 m3となっている 地 域 別 の 供 給 戸 数 は 右 図 のとおり 図 LPガス 県 別 にみた 用 途 別 販 売 割 合 ( 数 値 は 実 数 )(2013 年 度 ) 図 都 市 ガスの 地 域 別 販 売 契 約 戸 数 ( 平 成 26 年 3 月 現 在 ) 資 料 : 四 国 カ ス パンフレット 6
5. 四 国 管 内 のエネルキ ー 関 連 製 品 の 需 要 と 供 給 構 造 2) 四 国 へのエネルギー 供 給 輸 送 構 造 ガソリンスタンドの 設 置 数 四 国 におけるガソリンスタンド( 以 下 SS)の 設 置 数 は 平 成 26 年 3 月 現 在 で 1,267 箇 所 県 別 にみると 愛 媛 県 (415 箇 所 )が 最 も 多 く 次 いで 徳 島 県 (303 箇 所 ) 香 川 県 (295 箇 所 ) 高 知 県 (254 箇 所 )となっている 石 油 元 売 り 会 社 別 にみると 最 大 手 のJX 日 鉱 日 石 が 突 出 し 次 いでコスモ 石 油 東 燃 ゼネラル 昭 和 シェルが200 件 前 後 と 多 く 四 国 唯 一 の 元 売 り 会 社 ( 太 陽 石 油 )のSSは81 件 で その 大 半 は 愛 媛 県 内 に 設 置 されている 表 県 別 元 売 り 会 社 別 の 設 置 SS 数 ( 平 成 26 年 3 月 末 ) JX 日 鉱 日 石 東 燃 セ ネラル 出 光 興 産 昭 和 シェル コスモ 石 油 キク ナス 石 油 太 陽 石 油 MOCマー ケティンク 合 計 地 域 別 割 合 徳 島 95 33 19 75 59 7 9 6 303 23.9% 香 川 102 54 36 38 45 5 13 2 295 23.3% 愛 媛 136 66 52 34 68 7 52 0 415 32.8% 高 知 80 49 35 36 44 3 7 0 254 20.0% 四 国 計 413 202 142 183 216 22 81 8 1,267 100.0% 会 社 別 割 合 32.6% 15.9% 11.2% 14.4% 17.0% 1.7% 6.4% 0.6% 100.0% ( 中 核 SS(*) 17) ( 中 核 SS 21) ( 中 核 SS 6) ( 箇 所 ) ( 中 核 SS 21) 図 県 別 SS 数 ( 平 成 26 年 3 月 末 ) *: 中 核 SSとは 災 害 時 に 地 域 の 石 油 製 品 供 給 の 拠 点 として 自 家 発 電 設 備 や 大 型 タンクを 備 えたSS 図 中 の 数 字 は2014 年 4 月 11 日 時 点 出 典 は 石 油 の 緊 急 時 供 給 体 制 に 係 る 現 状 と 課 題 ( 平 成 26 年 4 月 資 源 エネルギー 庁 資 源 燃 料 部 ) ( 箇 所 ) 図 県 別 にみた 元 売 会 社 別 の 設 置 SS 数 ( 平 成 26 年 3 月 末 ) 図 元 売 会 社 別 SS 数 ( 平 成 26 年 3 月 末 ) 資 料 : 表 図 ともガソリン スタンド( 月 刊 カ ソリンスタント 社 ) より 作 成 7
5. 四 国 管 内 のエネルキ ー 関 連 製 品 の 需 要 と 供 給 構 造 四 国 へのガソリン LPG 等 の 供 給 ルート 四 国 におけるガソリンは 高 松 坂 出 松 山 菊 間 高 知 タナスカを 拠 点 に 概 ね 各 県 エリアべつ に 供 給 されている 一 方 LPGは 松 山 坂 出 の2 拠 点 をベースに 各 地 に 供 給 されている 坂 出 高 松 菊 間 徳 島 松 山 小 松 島 高 知 図 全 国 の 製 油 所 の 分 布 ( 東 北 北 海 道 を 除 く 資 料 :ガソリン スタンド( 月 刊 カ ソリンスタント 社 ) より 作 成 図 四 国 における 製 油 所 油 槽 所 の 配 置 と 主 な 配 送 エリア 区 分 資 料 : 各 社 ヒアリング 調 査 に 基 づき 作 成 8
5. 四 国 管 内 のエネルキ ー 関 連 製 品 の 需 要 と 供 給 構 造 ガソリン 等 の 供 給 ルートは 全 国 の 製 油 所 - 内 航 タンカー 四 国 各 地 の 油 槽 所 -タンクローリー 各 地 域 エンドユーザーといった 流 れである 中 でも 高 知 県 のみが タナスカ 地 区 の 油 槽 所 にその 殆 どを 依 存 している 製 油 所 基 地 ( 市 原 川 崎 堺 四 日 市 そ の 他 西 日 本 ) 内 航 タンカー -3~5,000Klクラス - 油 槽 所 で 異 な るが 毎 日 及 び 週 1 便 程 度 で 入 港 VLCC( 原 油 ) 内 航 タンカー で 輸 移 入 油 槽 所 高 松 / 坂 出 / 松 山 / 小 松 島 製 油 所 菊 間 タンクローリー タンクローリー タンクローリー タンクローリー エント ユーサ ー (SS/ 大 口 需 要 家 ) 香 川 愛 媛 徳 島 の 全 県 高 知 県 の 一 部 : 高 松 坂 出 の 油 槽 所 は 主 に 香 川 県 徳 島 県 愛 媛 県 東 部 へ 配 送 ( 一 部 高 知 県 を 含 む) : 菊 間 製 油 所 松 山 油 槽 所 は 主 に 愛 媛 県 へ 配 送 : 相 互 に 供 給 エリアが 重 なる 部 分 がある SSの 数 徳 島 県 303 箇 所 香 川 県 295 箇 所 愛 媛 県 415 箇 所 製 油 所 基 地 ( 四 日 市 和 歌 山 堺 水 島 宇 部 徳 山 大 分 ) 内 航 タンカー -1~2,000Klクラス -5~7 船 / 週 入 港 油 槽 所 高 知 (タナスカ) タンクローリー タンクローリー エント ユーサ ー (SS/ 大 口 需 要 家 ) : 高 知 県 全 県 へ 配 送 SSの 数 高 知 県 254 箇 所 図 四 国 における 製 油 所 油 槽 所 の 配 置 と 主 な 配 送 経 路 配 送 エリア 資 料 : 各 社 ヒアリング 調 査 及 び 統 計 資 料 等 に 基 づき 作 成 9
5. 四 国 管 内 のエネルキ ー 関 連 製 品 の 需 要 と 供 給 構 造 四 国 へのLNG(& 都 市 ガス)の 供 給 ルート 都 市 ガスは 四 国 内 各 工 場 からパイプラインによってユーザーに 送 られているが 各 工 場 への 都 市 ガス 原 料 であるLNGの 輸 送 は 拠 点 工 場 である 松 山 高 松 及 び 坂 出 LNGから 専 用 ローリ ーで 陸 送 されている 都 市 ガス 原 料 であるLNGの 四 国 地 域 への 輸 送 につい ては 瀬 戸 内 側 の3 拠 点 ( 松 山 高 松 坂 出 )への 海 上 輸 送 及 びそこから 各 地 へローリー 輸 送 されている : 松 山 高 松 は 北 九 州 エルエヌシ ー 大 阪 カ ス 姫 路 製 造 所 より 内 航 タンカーで 受 入 : 坂 出 LNG には 外 航 船 でLNGを 受 入 れ 平 常 時 太 平 洋 側 地 域 への 海 上 輸 送 (LNGタンカー)は 行 われていない LNGローリーでの 輸 送 LNG 製 造 拠 点 大 阪 カ ス 姫 路 製 造 所 北 九 州 エルエヌ シ ー 海 外 LNGタンカー 内 航 船 LNGタンカー 外 航 船 四 国 カ ス 拠 点 工 場 松 山 高 松 坂 出 LNG LNGローリー LNGローリー 今 治 宇 和 島 徳 島 高 知 の 四 国 カ ス 工 場 ハ イフ ライン( 都 市 カ ス) ハ イフ ライン ( 都 市 カ ス) 都 市 カ ス 需 要 家 ( 家 庭 事 業 所 工 場 等 ) LNG 大 口 需 要 家 ( 大 規 模 工 場 等 ) 図 四 国 におけるLNG 及 び 都 市 ガスの 供 給 エリア 供 給 ルート 資 料 : 四 国 ガスヒアリング 調 査 及 びパンフレットより 作 成 10
6. 大 規 模 地 震 災 害 における 被 災 想 定 及 び 緊 急 輸 送 計 画 1) 各 県 地 域 防 災 計 画 にみるエネルギー 輸 送 計 画 ( 地 域 防 災 計 画 ) 四 国 各 県 の 地 域 防 災 計 画 における 緊 急 物 資 輸 送 では 輸 送 の 対 象 及 び 輸 送 手 段 の 確 保 につ いて 下 表 のような 内 容 を 定 めている 参 考 として 示 した 下 表 では ガソリンについて 石 油 商 業 組 合 との 協 定 に 基 づき 調 達 及 び 供 給 を 図 ることになっている LPガスについては 炊 き 出 しなどの 燃 料 として 市 町 村 が 供 給 をあっ 旋 することとなっている なお 参 考 表 以 外 の3 県 についても 各 県 の 石 油 商 業 組 合 との 間 で 災 害 時 の 燃 料 供 給 に 関 する 協 定 を 締 結 している 表 四 国 各 県 の 燃 料 等 の 供 給 に 関 する 災 害 時 の 協 定 締 結 状 況 項 目 計 画 内 容 備 考 緊 急 輸 送 等 の 対 象 輸 送 力 確 保 ( 船 舶 ) ガソリン 等 の 供 給 LPガスの 供 給 協 定 の 名 称 締 結 相 手 締 結 日 徳 島 県 災 害 時 等 におけるガソリン 等 燃 料 の 供 給 に 関 する 協 定 徳 島 県 石 油 商 業 組 合 H25.10.22 香 川 県 災 害 時 における 石 油 類 燃 料 の 供 給 等 に 関 する 協 定 書 香 川 県 石 油 商 業 組 合 H22.1.21 愛 媛 県 災 害 時 における 自 動 車 等 の 燃 料 の 調 達 に 関 する 協 定 愛 媛 県 石 油 商 業 組 合 H17.2.14 高 知 県 災 害 時 における 石 油 類 燃 料 の 供 給 に 関 する 協 定 高 知 県 石 油 業 協 同 組 合 H20.2.21 表 四 国 県 の 地 域 防 災 計 画 ( 緊 急 物 資 輸 送 関 連 ) 抜 粋 (1) 医 療, 助 産 その 他 救 護 のため 輸 送 を 必 要 とする 者 /(2) 医 薬 品, 医 療 用 資 機 材 /(3) 食 料, 飲 料 水 等 の 救 護 物 資 / (4) 応 急 復 旧 資 機 材 /(5) 災 害 対 策 要 員 /(6) 情 報 通 信 電 力 ガス 水 道 施 設 保 安 要 員 /(7) その 他 必 要 と 認 められるも の 四 国 運 輸 局 運 輸 支 局 ( 本 庁 舎 ), 漁 業 協 同 組 合 及 び 関 係 機 関 等 を 通 じ, 船 舶 運 航 事 業 者 の 協 力 を 求 める また, 必 要 に 応 じ 自 衛 隊 又 は 海 上 保 安 部, 港 湾 空 港 整 備 事 務 所 に 対 し, 船 舶 による 輸 送 支 援 を 要 請 するものとする 県 は, 大 規 模 災 害 時 等 に 燃 料 が 不 足 した 場 合 に, 緊 急 通 行 車 両, 県 の 庁 舎 等 重 要 施 設 や 避 難 所 で 必 要 な 燃 料 につい て, 石 油 商 業 組 合 と 締 結 したガソリン 等 燃 料 の 供 給 に 関 する 協 定 に 基 づき, 迅 速 な 調 達 を 行 う また, 石 油 元 売 会 社 から 直 接 供 給 を 行 う 必 要 が 生 じた 場 合 の 燃 料 供 給 を 円 滑 に 実 施 するために, 石 油 連 盟 と 締 結 した 覚 書 に 基 づき, 重 要 な 公 共 施 設 等 に 関 する 設 備 や 搬 入 経 路 等 の 情 報 について 共 有 し, 有 効 に 運 用 する 市 町 村 長 は, 炊 き 出 し 等 に 必 要 なLPガス 等 の 供 給 又 は 斡 旋 を 行 い, 炊 き 出 し 等 に 必 要 なLPガス 及 び 器 具 の 調 達 がで きないときは, 次 の 事 項 を 示 して 県 に 調 達 の 斡 旋 を 要 請 するものとする ガソリン 等 の 燃 料 についての 明 示 はない 11
6. 大 規 模 地 震 災 害 における 被 災 想 定 及 び 緊 急 輸 送 計 画 2) 東 日 本 大 震 災 時 のエネルギー 輸 送 と 広 域 支 援 体 制 被 災 地 への 石 油 の 緊 急 輸 送 は 石 油 連 盟 及 び 全 石 連 を 中 心 に 機 動 的 に 行 われた 被 災 地 からの 石 油 緊 急 要 請 に 対 し 経 済 産 業 省 から 石 油 業 界 ( 石 油 連 盟 全 国 石 油 商 業 組 合 連 合 会 )に 要 請 し 配 送 がされた 被 災 地 への 緊 急 輸 送 は 陸 上 ルート(タンクローリー 鉄 道 )と 海 上 ルート(タンカー)で 行 われた : 内 航 タンカーによる 太 平 洋 側 港 湾 への 直 送 (3/21 仙 台 塩 釜 港 ) : 内 航 タンカーで 日 本 海 側 港 湾 に 運 び そこから 被 災 地 へローリー 輸 送 下 図 にみるように SS 等 の 販 売 業 者 経 由 での 供 給 は 全 石 連 が 要 請 する 流 れにな っている 先 にみた 各 県 と 地 元 石 油 業 組 合 との 協 定 は この 流 れの 中 に 含 まれる 図 東 日 本 大 震 災 における 被 災 地 への 石 油 供 給 の 基 本 的 な 流 れ 資 料 : 災 害 時 の 石 油 供 給 について 経 済 産 業 省 平 成 24 年 9 月 図 東 日 本 大 震 災 における 石 油 等 の 緊 急 輸 送 ( 海 上 ) 資 料 : 災 害 時 の 物 資 輸 送 網 の 確 保 及 び 物 資 輸 送 に 関 する 国 土 交 通 省 の 取 組 について( 平 成 26 年 5 月 ) 12
6. 大 規 模 地 震 災 害 における 被 災 想 定 及 び 緊 急 輸 送 計 画 災 害 時 備 蓄 法 に 基 づく 災 害 時 石 油 供 給 連 携 計 画 は 先 の 東 日 本 大 震 災 時 と 同 様 石 油 連 盟 を 中 心 に 共 同 オヘ レーションルームが 設 置 され 需 給 のマッチング 調 整 や 供 給 要 請 を 行 うこととな っている : 被 災 地 の 都 道 府 県 は 政 府 災 害 対 策 本 部 へ 燃 料 供 給 を 要 請 することとなっている 図 災 害 時 石 油 供 給 連 携 計 画 ( 石 油 備 蓄 法 に 基 づく) 実 施 の 流 れ 資 料 : 石 油 連 盟 HPより 注 :JOGMECとは 独 立 行 政 法 人 石 油 天 然 ガス 金 属 鉱 物 資 源 機 構 注 :なお 東 京 都 はより 包 括 的 な 燃 料 供 給 の 協 定 を 締 結 している( 次 頁 参 照 ) 13
6. 大 規 模 地 震 災 害 における 被 災 想 定 及 び 緊 急 輸 送 計 画 LPガスの 緊 急 輸 送 については 締 結 されていた 相 互 支 援 協 定 を 発 動 し 地 域 ブロック 間 での 支 援 が 行 われた *LPガス 供 給 に 関 する 相 互 支 援 協 定 日 本 LPガス 協 会 会 員 の 受 入 れ 生 産 貯 蔵 出 荷 基 地 が 自 然 災 害 等 の 被 災 によって 安 定 供 給 に 不 安 をきたす 恐 れがあると 想 定 される 場 合 当 該 地 域 に 対 するLPガスの 継 続 的 供 給 体 制 を 確 保 するため 会 員 間 相 互 の 支 援 を 定 めたもの 2005 年 災 害 対 策 本 部 設 置 規 則 を 制 定 し 会 員 20 社 ( 当 時 )で 相 互 支 援 協 定 書 を 締 結 図 相 互 支 援 協 定 の 発 動 資 料 :LPガスの 震 災 対 応 と 今 後 の 役 割 2011 年 11 月 エネルギー 記 者 会 懇 談 会 日 本 LPガス 協 会 図 LPガスの 被 災 地 への 供 給 状 況 資 料 : 東 日 本 大 震 災 におけるLPガス 業 界 の 対 応 と 提 言 日 本 LPガス 協 会 2011 年 11 月 14
7. 太 平 洋 側 地 域 へのエネルギー 輸 送 の 検 討 課 題 以 降 の 検 討 は レベル1 地 震 ( 発 生 頻 度 の 高 い 津 波 地 震 )におけるガソリン 等 の 輸 送 を 想 定 したものである 1) 緊 急 時 の 海 上 経 由 でのエネルギー 輸 送 の 特 徴 と 課 題 四 国 における 大 規 模 災 害 時 のエネルギー 輸 送 については 太 平 洋 側 ( 特 に 高 知 県 ) 地 域 への 供 給 が 喫 緊 の 課 題 である 高 知 県 側 は 港 湾 施 設 の 被 害 も 甚 大 になると 想 定 されることから 海 上 経 由 でのエネルギー 輸 送 を 段 階 的 に 拡 充 するシナリオが 必 要 である 四 国 における 災 害 時 のエネルギー 輸 送 の 特 徴 と 課 題 四 国 が 完 全 に 孤 立 した 場 合 におけるエネルギー 輸 送 の 緊 急 性 について 徳 島 県 香 川 県 愛 媛 県 の 場 合 菊 間 松 山 坂 出 高 松 等 の 製 油 所 及 び 油 槽 所 の 在 庫 があり 2~3 週 間 はSS 等 への 供 給 は 可 能 と 推 測 2~3 週 間 以 降 については 内 航 タンカー 等 で 油 槽 所 ( 高 松 坂 出 松 山 等 )への 補 充 輸 送 が 可 能 とみられる 高 知 県 の 場 合 タナスカの 油 槽 所 の 在 庫 量 は5 日 ~1 週 間 程 度 と 推 測 され 供 給 可 能 な 期 間 が 瀬 戸 内 側 に 比 べ 短 い 高 知 県 を 東 西 に 結 ぶR55,56が 津 波 で 被 災 する 可 能 性 が 高 く タナスカ 地 区 からの 全 県 への 供 給 も 困 難 視 される 高 知 の 在 庫 不 足 による 瀬 戸 内 側 への 影 響 及 び 瀬 戸 内 側 からの 支 援 における 懸 念 事 項 高 知 県 内 の 需 要 量 は 四 国 全 体 の1 割 強 あり その 分 の 在 庫 不 足 によって 瀬 戸 内 側 の 油 槽 所 等 が 影 響 を 受 ける 瀬 戸 内 側 から 高 知 県 への 陸 路 輸 送 が 地 震 動 による 幹 線 道 路 被 害 で 十 分 に 機 能 しないことが 懸 念 される ( 以 上 は 企 業 ヒアリング 調 査 及 び 各 種 統 計 調 査 から 得 られた 内 容 ) 瀬 戸 内 側 でのエネルギー 輸 送 の 課 題 高 松 坂 出 松 山 等 の 比 較 的 津 波 被 害 が 少 ない 港 における 航 路 啓 開 によって 内 航 タンカーの 受 入 を 確 保 する 必 要 がある 航 路 啓 開 の 猶 予 期 間 は 概 ね2 週 間 程 度 と 想 定 される( 災 害 時 の 需 要 急 増 を 考 慮 すると ぎりぎりの 猶 予 時 間 とみられる) 高 知 県 側 のエネルギー 輸 送 の 課 題 瀬 戸 内 側 からの 補 給 が 十 分 でないとした 場 合 高 知 港 を 拠 点 としたエネルギーの 海 上 輸 送 路 を 確 保 する 必 要 がある 災 害 時 の 需 要 急 増 を 勘 案 すると 瀬 戸 内 側 の 在 庫 も2 週 間 弱 で 枯 渇 し 高 知 県 側 へ 十 分 に 補 給 できない 場 合 も 想 定 される 高 知 港 が 甚 大 な 津 波 被 災 を 受 けるため 高 知 新 港 及 びタナスカを 拠 点 に エネルギーの 段 階 的 供 給 シナリオを 描 く 必 要 がある タナスカ 地 区 が 地 盤 沈 下 や 湾 内 漂 流 物 等 によって 十 分 に 機 能 しない 場 合 を 想 定 する 必 要 がある 高 知 新 港 では 様 々な 緊 急 物 資 輸 送 が 実 施 されることから エネルギー 輸 送 の 取 扱 量 には 限 界 があり 在 庫 払 底 を 見 越 して 徐 々に 輸 送 量 を 拡 大 する 必 要 がある できるだけ 早 期 に タナスカ 地 区 から 全 県 への 供 給 を 可 能 にする 必 要 がある 15
7. 太 平 洋 側 地 域 へのエネルギー 輸 送 の 検 討 課 題 2) 太 平 洋 側 地 域 ( 高 知 県 )への 海 上 経 由 でのエネルギー 供 給 の 検 討 例 津 波 被 害 によって 高 知 県 内 の 殆 どのエネルギーを 供 給 しているタナスカ 地 区 が 機 能 不 全 に なった 場 合 発 災 直 後 (2~3 日 以 降 )から あらゆる 手 段 による 段 階 的 な 供 給 機 能 強 化 を 進 め できるだけ 早 期 にタナスカからの 供 給 を 再 開 する 必 要 がある 太 平 洋 側 地 域 ( 高 知 県 )への 災 害 時 のエネルギー 輸 送 の 検 討 例 目 標 日 程 発 災 直 後 発 災 後 - 概 ね1 週 間 ~10 日 後 以 降 発 災 後 - 概 ね2~3 週 間 後 以 降 高 知 の 特 性 タナスカが 全 県 の9 割 以 上 を 供 給 しており タナスカが 再 稼 働 するまでのエネルギー 関 連 輸 送 のシナリオが 必 要 津 波 被 害 の 甚 大 が 想 定 され 避 難 所 や 医 療 機 関 及 び 応 急 復 旧 活 動 主 体 へのエネルギー 輸 送 が 急 がれる 緊 急 時 石 油 エネルキ ー 製 品 輸 緊 急 需 要 者 への 供 給 主 要 なSS 等 への 供 給 送 の 基 本 的 考 え 方 ( 病 院 避 難 所 公 共 団 体 その 他 ) ( 耐 震 対 策 済 みのSS 等 ) 平 常 時 に 近 い 供 給 荷 姿 ドラム 缶 等 ドラム 缶 タンクローリー 内 航 タンカー 積 み 輸 送 船 舶 供 給 元 海 上 経 路 利 用 岸 壁 ( 水 深 延 長 ) 課 題 貨 物 船 ( 緊 急 物 資 ) 作 業 船 等 (2~3000DWT 級 吃 水 =5~6.0m) 自 衛 隊 輸 送 艦 (おおすみ 吃 水 =6.0m) 国 保 有 船 舶 高 松 港 松 山 港 高 知 新 港 四 国 以 外 の 港 高 知 新 港 高 知 新 港 三 里 地 区 耐 震 強 化 岸 壁 (-11m 190m) 航 路 啓 開 高 知 新 港 周 辺 ( 最 小 限 ) 陸 域 啓 開 その 他 新 港 から 需 要 者 迄 の 緊 急 輸 送 路 啓 開 ドラム 缶 輸 送 用 手 段 確 保 RORO 船 外 洋 フェリー 船 舶 (1.0~1.3 万 トン 級 吃 水 =6~7.0m) 高 松 港 松 山 港 高 知 新 港 四 国 以 外 の 港 高 知 新 港 高 知 新 港 三 里 地 区 耐 震 強 化 岸 壁 (-11m 190m) 高 知 新 港 周 辺 (フェリー ROROの 着 岸 及 び 吃 水 の 確 保 ) 全 県 の 緊 急 輸 送 路 の 啓 開 内 航 タンカー 船 (1~3000DWT 級 吃 水 =4~5.5m) 四 国 内 製 油 所 等 タナスカ ( 海 上 出 荷 は 菊 間 坂 出 のみ 将 来 は 菊 間 のみ) 主 に 中 国 九 州 地 方 製 油 所 タナスカ タナスカ ( 水 深 -5.5m) タナスカ 等 の 湾 奥 迄 (1000kl 級 内 航 タンカーの 着 岸 吃 水 確 保 ) 県 内 ローリー 等 の 連 携 16
7. 太 平 洋 側 地 域 へのエネルギー 輸 送 の 検 討 課 題 高 知 県 内 への 海 上 輸 送 は 四 国 瀬 戸 内 側 中 国 関 西 九 州 方 面 から 県 内 の 一 次 防 災 拠 点 港 への 経 路 が 想 定 され さらに 県 内 道 路 の 寸 断 などを 想 定 し 一 次 防 災 拠 点 港 から 二 次 防 災 拠 点 港 への2 次 輸 送 が 想 定 される 輸 送 量 ( 目 安 )は 下 表 のとおりである 表 高 知 県 の 地 域 別 人 口 人 口 構 成 比 中 央 地 域 計 555,072 72.6% 高 知 港 安 芸 漁 港 甲 浦 港 安 芸 地 域 計 53,576 7.0% 高 幡 地 域 計 61,406 8.0% 久 礼 港 須 崎 港 奈 半 利 港 室 戸 港 室 戸 漁 港 幡 多 地 域 計 94,402 12.3% 高 知 県 の 合 計 764,456 100.0% 資 料 :H22 年 国 勢 調 査 人 口 人 口 一 人 当 たり 年 間 販 売 量 612.5L/ 人 年 一 人 あたり 日 消 費 量 2.0 L/ 人 日 宿 毛 湾 港 清 水 漁 港 佐 賀 漁 港 凡 例 一 次 防 災 拠 点 港 二 次 防 災 拠 点 港 表 高 知 県 の 地 域 別 の 日 燃 料 等 消 費 量 単 位 :KL 中 央 地 域 計 1,133.2 安 芸 地 域 計 109.4 高 幡 地 域 計 125.4 幡 多 地 域 計 192.7 高 知 県 の 合 計 1,560.7 注 : 燃 料 等 =ガソリン 軽 油 灯 油 沖 の 島 漁 港 図 高 知 県 への 海 上 輸 送 経 路 (イメージ) 資 料 : 高 知 県 土 木 部 港 湾 海 岸 課 ( 防 災 拠 点 港 配 置 計 画 ) 資 料 より 作 成 表 高 知 県 の 地 域 別 の 日 燃 料 等 消 費 量 ドラム 缶 換 算 ( 本 数 ) ローリー 換 算 ( 台 ) 中 央 地 域 計 5,666 安 芸 地 域 計 547 高 幡 地 域 計 627 幡 多 地 域 計 964 高 知 県 の 合 計 7,803 注 :ドラム 缶 の 容 量 は 200L/ 缶 ローリーの 容 量 は 12KL/ 台 で 想 定 した 中 央 地 域 計 94 安 芸 地 域 計 9 高 幡 地 域 計 10 幡 多 地 域 計 16 高 知 県 の 合 計 130 17
7. 太 平 洋 側 地 域 へのエネルギー 輸 送 の 検 討 課 題 3)エネルギー 供 給 の 実 現 に 向 けた 課 題 高 知 港 の 早 急 な 航 路 啓 開 の 支 援 高 知 港 機 能 継 続 計 画 の 応 急 復 旧 目 標 ( 三 里 地 区 ( 耐 震 強 化 岸 壁 )= 発 災 後 4 日 目 タナスカ 地 区 =1 週 間 以 内 )を 実 現 するためには 津 波 被 害 の 程 度 にもよるが 広 域 的 な 支 援 が 必 要 と 考 えられる 特 に 湾 奥 に 位 置 するタナスカ 地 区 までの 航 路 啓 開 への 支 援 は 喫 緊 の 課 題 である 高 知 港 の 機 能 継 続 のための 活 動 指 針 ( 基 本 編 )では 以 下 の 復 旧 目 標 が 示 されている 1 三 里 地 区 94 時 間 以 内 ( 発 災 後 四 日 目 の 朝 8 時 ) 2タナスカ 地 区 1 週 間 以 内 詳 細 は 次 頁 の 表 を 参 照 図 高 知 港 の 被 災 想 定 資 料 : 高 知 港 の 機 能 継 続 のための 活 動 指 針 ( 基 本 編 )( 平 成 26 年 11 月 高 知 港 機 能 継 続 連 絡 協 議 会 事 務 局 )を 基 に 作 成 18
7. 太 平 洋 側 地 域 へのエネルギー 輸 送 の 検 討 課 題 高 知 港 BCPに 基 づく 高 知 新 港 ( 三 里 地 区 ) タナスカ 地 区 の 応 急 復 旧 目 標 三 里 地 区 目 標 時 間 行 動 目 標 目 標 時 間 行 動 目 標 (1) 参 集 体 - - - - 制 設 置 (2) 施 設 の 被 4 時 間 以 内 三 里 地 区 耐 震 強 化 岸 壁 等 とその 周 辺 の 港 湾 施 設 ( 岸 壁 エフ ロン 災 状 況 の ヤート 臨 港 道 路 等 )の 被 災 状 況 の 点 検 を 開 始 する 点 検 等 (3) 応 急 復 旧 方 策 の 決 定 8 時 間 以 内 三 里 地 区 耐 震 強 化 岸 壁 等 とその 周 辺 の 港 湾 施 設 ( 岸 壁 エフ ロン ヤート 臨 港 道 路 等 )の 被 災 状 況 の 点 検 を 終 了 する 三 里 地 区 に 至 る 水 域 について 緊 急 の 水 域 啓 開 障 害 物 の 除 去 等 を 開 始 する 60 時 間 以 内 三 里 地 区 に 至 る 水 域 について 緊 急 の 水 域 啓 開 障 害 物 の 除 去 - 等 を 終 了 する 8 時 間 以 内 三 里 地 区 耐 震 強 化 岸 壁 等 とその 周 辺 の 港 湾 施 設 ( 岸 壁 エフ ロン ヤート 臨 港 道 路 等 )の 被 災 状 況 の 情 報 を 集 約 する 三 里 地 区 耐 震 強 化 岸 壁 等 とその 周 辺 の 港 湾 施 設 ( 岸 壁 エフ ロン ヤート 臨 港 道 路 等 )の 応 急 復 旧 に 活 用 できる 資 機 材 要 員 の 状 況 について 情 報 収 集 する 12 時 間 以 内 三 里 地 区 耐 震 強 化 岸 壁 等 とその 周 辺 の 港 湾 施 設 ( 岸 壁 エフ ロン ヤード 臨 港 道 路 等 )の 応 急 復 旧 方 策 を 決 定 する タナスカ 地 区 4 時 間 以 内 タナスカ 地 区 の 港 湾 施 設 ( 臨 港 道 路 等 )の 被 災 状 況 の 点 検 を 開 始 する 8 時 間 以 内 タナスカ 地 区 の 港 湾 施 設 ( 臨 港 道 路 等 )の 被 災 状 況 の 点 検 を 終 了 する - 8 時 間 以 内 タナスカ 地 区 の 港 湾 施 設 ( 臨 港 道 路 等 )の 被 災 状 況 の 情 報 を 集 約 する タナスカ 地 区 の 港 湾 施 設 ( 臨 港 道 路 等 )の 応 急 復 旧 に 活 用 で きる 資 機 材 要 員 の 状 況 について 情 報 収 集 する 12 時 間 以 内 タナスカ 地 区 の 港 湾 施 設 ( 臨 港 道 路 等 )の 応 急 復 旧 方 策 を 決 定 する (4) 応 急 復 旧 12 時 間 以 内 三 里 地 区 耐 震 強 化 岸 壁 等 とその 周 辺 の 港 湾 施 設 ( 岸 壁 エフ ロン 48 時 間 以 内 タナスカ 地 区 の 港 湾 施 設 ( 臨 港 道 路 等 )の 応 急 復 旧 のため 必 資 機 材 要 員 の 調 達 運 搬 ヤート 臨 港 道 路 等 )の 応 急 復 旧 のため 必 要 な 資 機 材 要 員 を 調 達 し 応 急 復 旧 の 現 場 まで 運 搬 する 要 な 資 機 材 要 員 を 調 達 し 応 急 復 旧 の 現 場 まで 運 搬 する (5) 応 急 復 旧 作 業 の 実 施 12 時 間 以 内 三 里 地 区 耐 震 強 化 岸 壁 等 とその 周 辺 の 港 湾 施 設 ( 岸 壁 エフ ロン ヤート 臨 港 道 路 等 )の 応 急 復 旧 作 業 を 開 始 する 60 時 間 以 内 三 里 地 区 耐 震 強 化 岸 壁 等 に 接 続 する 臨 港 道 路 等 を 啓 開 し 背 後 圏 へのアクセスを 確 保 する 三 里 地 区 耐 震 強 化 岸 壁 等 とその 周 辺 の 応 急 復 旧 作 業 を 完 了 し 供 用 を 開 始 する 1 週 間 以 内 三 里 地 区 に 至 る 水 域 の 航 行 の 障 害 となる 大 型 の 障 害 物 の 除 去 等 を 終 了 する 資 料 : 高 知 港 の 機 能 継 続 のための 活 動 指 針 ( 基 本 編 )( 平 成 26 年 11 月 高 知 港 機 能 継 続 連 絡 協 議 会 事 務 局 )を 基 に 作 成 注 : 表 中 の 目 標 時 間 は 津 波 警 報 解 除 からの 時 間 12 時 間 以 内 タナスカ 地 区 の 港 湾 施 設 ( 臨 港 道 路 等 )の 応 急 復 旧 作 業 を 開 始 する 60 時 間 以 内 タナスカ 地 区 に 至 る 水 域 の 水 域 啓 開 ( 障 害 物 調 査 除 去 等 )を 開 始 する 1 週 間 以 内 タナスカ 地 区 に 接 続 する 臨 港 道 路 等 を 啓 開 し 背 後 圏 へのアク セスを 確 保 する タナスカ 地 区 に 至 る 水 域 の 水 域 啓 開 ( 障 害 物 調 査 除 去 等 )を 終 了 する タナスカ 地 区 の 港 湾 施 設 ( 臨 港 道 路 等 )とその 周 辺 の 応 急 復 旧 作 業 を 完 了 し 供 用 を 開 始 する 19
参 考 資 料 危 険 物 輸 送 に 関 する 留 意 事 項 高 知 港 三 里 地 区 で 石 油 類 の 取 扱 を 行 う 場 合 には 他 の 緊 急 物 資 との 保 管 場 所 の 隔 離 被 災 地 への 輸 送 における 取 扱 に 配 慮 する 必 要 がある また 高 知 港 への 石 油 類 ( 危 険 物 )の 海 上 輸 送 の 実 施 にあたっても 危 険 物 の 渡 船 輸 送 の 規 則 等 に 準 じた 安 全 対 策 が 不 可 欠 である 表 危 険 物 船 舶 運 送 及 び 貯 蔵 規 則 における 規 程 第 5 条 の4 危 険 物 の 船 積 み 陸 揚 げその 他 の 荷 役 をする 場 合 は 船 長 又 はその 職 務 を 代 行 する 者 は これに 立 ち 会 わなければならない 第 20 条 危 険 物 を 運 送 する 場 合 は 船 長 は その 積 載 場 所 その 他 の 積 載 方 法 に 関 し 告 示 で 定 める 基 準 によらなければならない 第 20 条 の2 防 水 性 を 有 しない 容 器 又 は 包 装 により 危 険 物 を 甲 板 上 積 載 する 場 合 は 波 浪 等 による 危 害 を 防 ぐため 危 険 物 を 覆 布 等 でおおわなければならない 第 20 条 の3 甲 板 間 積 載 をする 場 合 は その 積 載 場 所 の 隔 壁 の 開 口 には 完 全 に 閉 鎖 することができる 装 置 を 取 り 付 けなければならず かつ 危 険 物 を 積 載 したときは 直 ちに これを 閉 鎖 し みだりに 開 いてはならない 第 21 条 同 一 の 船 舶 に 品 名 の 異 なる 危 険 物 を 積 載 する 場 合 は 告 示 で 定 める 基 準 により 隔 離 しなければならない 第 36 条 の2 危 険 物 を 自 動 車 等 に 積 載 して 自 動 車 渡 船 により 運 送 する 場 合 は 荷 送 人 ( 船 舶 所 有 者 が 危 険 物 を 自 動 車 等 に 積 載 する 場 合 は 当 該 船 舶 所 有 者 )は 冷 凍 装 置 の 冷 凍 能 力 等 ( 自 動 車 等 に 積 載 した 危 険 物 を 冷 凍 するものに 限 る )につき 船 長 は 自 動 車 等 の 積 載 方 法 につき それぞれ 告 示 で 定 めるところによらなければならない 第 36 条 の3 前 項 の 規 定 による 運 送 の 許 可 を 受 けて 前 項 のタンク 自 動 車 又 はタンク 車 を 第 七 条 第 三 項 の 告 示 で 定 める 数 を 超 える 数 の 旅 客 を 搭 載 している 自 動 車 渡 船 により 運 送 する 場 合 は 当 該 自 動 車 渡 船 の 船 長 は 自 動 車 等 の 積 載 方 法 消 火 装 置 及 び 安 全 の 確 認 について 次 の 各 号 によらなければならない 一 当 該 タンク 自 動 車 又 はタンク 車 を 積 載 する 甲 板 上 に 積 載 される 自 動 車 等 ( 自 転 車 を 除 く )を 告 示 で 定 める 基 準 に 適 合 する 装 置 を 用 いて 告 示 で 定 める 方 法 により 固 定 すること 二 告 示 で 定 める 危 険 物 を 積 載 しているタンク 自 動 車 又 はタンク 車 を 告 示 で 定 める 場 所 に 積 載 しないこと 三 船 舶 消 防 設 備 規 則 ( 昭 和 四 十 年 運 輸 省 令 第 三 十 七 号 )に 規 定 する 消 防 設 備 に 加 え 告 示 で 定 める 消 火 装 置 を 備 えること 四 告 示 で 定 める 事 項 を 記 載 した 危 険 防 止 措 置 手 引 書 を 備 え 置 き これに 従 つて 安 全 の 確 認 を 行 うこと 20
参 考 資 料 表 危 険 物 輸 送 の 遵 守 事 項 項 目 内 容 タンクローリーによる 輸 送 ( 移 送 ) 時 1 移 送 の 開 始 前 に タンクローリーの 低 弁 その 他 の 弁 マンホール 及 び 注 入 口 のふた 消 火 器 等 の 点 検 を 十 分 に 行 うこと の 遵 守 事 項 21 人 のドライバーの 連 続 運 転 時 間 が4 時 間 を 超 える 場 合 や 1 日 当 り9 時 間 を 超 える 場 合 は 2 名 以 上 の 運 転 要 員 を 確 保 すること( 動 植 物 油 類 等 の 移 送 は 除 く) 3タンクローリーを 休 憩 故 障 のため 一 時 停 止 させるときは 安 全 な 場 所 を 選 ぶこと 4タンクローリーから 危 険 物 が 著 しく 洩 れるなどの 災 害 が 発 生 するおそれのある 場 合 には 災 害 を 防 止 するため 応 急 措 置 を 講 じるとともに もよりの 消 防 機 関 その 他 の 関 係 機 関 に 通 報 すること 5 略 ドラム 缶 等 を 運 搬 す る 時 の 遵 守 事 項 ( 消 防 法 ) 積 載 方 法 運 搬 方 法 運 搬 容 器 資 料 : 危 険 物 輸 送 の 基 本 ( 全 日 本 トラック 協 会 ) 等 より 作 成 1 危 険 物 は 運 搬 容 器 に 収 納 して 積 載 すること 2 危 険 物 は 危 険 物 の 品 名 数 量 等 を 表 示 して 積 載 すること 3 危 険 物 が 転 倒 したり 危 険 物 を 収 納 した 運 搬 容 器 が 落 下 や 転 倒 破 損 しないように 積 載 すること 4 運 搬 容 器 は 収 納 口 を 上 方 に 向 けて 積 載 すること 5 危 険 物 は 日 光 の 直 射 や 雨 水 の 浸 透 を 防 ぐため 有 効 に 被 覆 するなど 危 険 物 の 性 質 に 応 じた 防 護 措 置 を 講 じて 積 載 すること 6 種 類 の 異 なる 危 険 物 や 災 害 を 発 生 させるおそれのある 物 品 と 混 載 しないこと 7 危 険 物 を 収 納 した 運 搬 容 器 を 積 み 重 ねる 場 合 は 高 さ3メートル 以 下 とすること 1 危 険 物 または 危 険 物 を 収 納 した 運 搬 容 器 が 著 しく 摩 擦 または 動 揺 をおこさないように 運 搬 すること 2 指 定 数 量 以 上 の 危 険 物 を 車 両 で 運 搬 する 場 合 は 積 替 休 憩 故 障 等 のため 車 両 を 一 時 停 止 させるときは 安 全 な 場 所 を 選 び かつ 運 搬 する 危 険 物 の 安 全 に 注 意 すること 3 指 定 数 量 以 上 の 危 険 物 を 車 両 で 運 搬 する 場 合 は 危 険 物 に 適 応 する 消 火 設 備 を 備 えること 4 危 険 物 の 運 搬 中 危 険 物 が 著 しくもれるなどの 災 害 が 発 生 するおそれのある 場 合 は もよりの 消 防 機 関 その 他 の 関 係 機 関 に 通 報 する こと 原 則 として 1トンまたは1 立 方 メートル( 指 定 数 量 がこれを 下 回 る 場 合 は 指 定 数 量 ) 以 上 を 輸 送 する 場 合 は イエローカードを 携 行 危 険 物 を 運 搬 するには 消 防 法 令 の 技 術 基 準 を 満 たす 容 器 に 詰 めて 密 封 して 運 ばなければならない :ガソリン( 第 4 類 第 1 石 油 類 危 険 等 級 2) 金 属 製 容 器 (ドラム 缶 携 行 缶 等 ) : 灯 油 ( 第 4 類 第 2 石 油 類 危 険 等 級 3) 金 属 製 容 器 (ドラム 缶 携 行 缶 等 ) 灯 油 専 用 ポリ 容 器 : 軽 油 ( 第 4 類 第 2 石 油 類 危 険 等 級 3) 金 属 製 容 器 (ドラム 缶 携 行 缶 等 ) ドラム 缶 携 行 缶 灯 油 用 ホ リタンク 認 証 表 記 21
参 考 資 料 図 消 防 法 で 定 める 危 険 物 の 仮 貯 蔵 仮 取 扱 い( 注 ) に 関 する 安 全 対 策 資 料 : 消 防 庁 東 日 本 大 震 災 を 踏 まえた 仮 貯 蔵 仮 取 扱 い 等 の 安 全 確 保 に 係 る 検 討 報 告 書 注 : 消 防 法 10 条 第 1 項 ただし 書 きに 基 づき 所 轄 消 防 庁 又 は 消 防 署 長 の 承 認 を 受 ければ 指 定 数 量 以 上 の 危 険 物 を10 日 以 内 の 期 間 に 限 り 仮 に 貯 蔵 し 又 は 取 扱 うことができる 22
参 考 資 料 徳 島 県 項 目 計 画 内 容 備 考 緊 急 輸 送 等 の 対 象 輸 送 力 確 保 ( 船 舶 ) ガソリン 等 の 供 給 LPガスの 供 給 香 川 県 (1) 医 療, 助 産 その 他 救 護 のため 輸 送 を 必 要 とする 者 /(2) 医 薬 品, 医 療 用 資 機 材 /(3) 食 料, 飲 料 水 等 の 救 護 物 資 / (4) 応 急 復 旧 資 機 材 /(5) 災 害 対 策 要 員 /(6) 情 報 通 信 電 力 ガス 水 道 施 設 保 安 要 員 /(7) その 他 必 要 と 認 められるも の 四 国 運 輸 局 徳 島 運 輸 支 局 ( 本 庁 舎 ), 漁 業 協 同 組 合 及 び 関 係 機 関 等 を 通 じ, 船 舶 運 航 事 業 者 の 協 力 を 求 める また, 必 要 に 応 じ 自 衛 隊 又 は 徳 島 海 上 保 安 部, 小 松 島 港 湾 空 港 整 備 事 務 所 に 対 し, 船 舶 による 輸 送 支 援 を 要 請 するものとする 県 は, 大 規 模 災 害 時 等 に 燃 料 が 不 足 した 場 合 に, 緊 急 通 行 車 両, 県 の 庁 舎 等 重 要 施 設 や 避 難 所 で 必 要 な 燃 料 につい て, 徳 島 県 石 油 商 業 組 合 と 締 結 したガソリン 等 燃 料 の 供 給 に 関 する 協 定 に 基 づき, 迅 速 な 調 達 を 行 う また, 石 油 元 売 会 社 から 直 接 供 給 を 行 う 必 要 が 生 じた 場 合 の 燃 料 供 給 を 円 滑 に 実 施 するために, 石 油 連 盟 と 締 結 した 覚 書 に 基 づき, 重 要 な 公 共 施 設 等 に 関 する 設 備 や 搬 入 経 路 等 の 情 報 について 共 有 し, 有 効 に 運 用 する 市 町 村 長 は, 炊 き 出 し 等 に 必 要 なLPガス 等 の 供 給 又 は 斡 旋 を 行 い, 炊 き 出 し 等 に 必 要 なLPガス 及 び 器 具 の 調 達 がで きないときは, 次 の 事 項 を 示 して 県 に 調 達 の 斡 旋 を 要 請 するものとする 項 目 計 画 内 容 備 考 緊 急 輸 送 等 の 対 象 輸 送 力 確 保 ( 船 舶 ) ガソリン 等 の 供 給 LPガスの 供 給 (1) 第 1 段 階 1 救 急 救 助 活 動 医 療 活 動 の 従 事 者 医 薬 品 等 人 命 救 助 に 要 する 人 員 物 資 /2 消 防 水 防 活 動 等 災 害 防 止 のための 人 員 物 資 /3 後 方 医 療 機 関 等 へ 搬 送 する 負 傷 者 等 /4 自 治 体 等 の 災 害 対 策 要 員 ライフライン 応 急 復 旧 要 員 等 初 動 期 の 応 急 対 策 に 必 要 な 要 員 物 資 等 /5 緊 急 輸 送 に 必 要 な 輸 送 施 設 輸 送 拠 点 の 応 急 復 旧 交 通 規 制 等 に 必 要 な 人 員 物 資 (2) 第 2 段 階 1 上 記 の 続 行 /2 食 料 水 等 生 命 の 維 持 に 必 要 な 物 資 /3 被 災 地 外 に 搬 送 する 傷 病 者 及 び 被 災 者 (3) 第 3 段 階 1 上 記 の 続 行 /2 災 害 復 旧 に 必 要 な 人 員 物 資 /3 生 活 必 需 品 (2) 県 は 自 ら 利 用 する 車 両 等 が 不 足 する 場 合 又 は 市 町 等 から 応 援 を 要 請 された 場 合 には 次 の 方 法 により 車 両 等 を 確 保 するものとする 1( 前 略 ) 香 川 県 離 島 航 路 事 業 協 同 組 合 フェリー 業 者 等 への 協 力 要 請 4 燃 料 等 の 確 保 のため 関 係 業 界 へ 協 力 要 請 (6) 自 衛 隊 は 必 要 に 応 じ 又 は 県 等 からの 要 請 に 基 づき 自 ら 保 有 する 航 空 機 車 両 船 舶 等 を 用 いて 緊 急 輸 送 活 動 を 実 施 するものとする 該 当 記 述 ナシ 該 当 記 述 ナシ ガソリン 等 の 燃 料 についての 明 示 はない ガソリン 等 の 燃 料 についての 明 示 は ない 23
参 考 資 料 愛 媛 県 項 目 計 画 内 容 備 考 緊 急 輸 送 等 の 対 象 (1) 災 害 応 急 対 策 要 員 として 配 備 される 者 又 は 配 置 替 えされる 者 /(2) 医 療 ( 助 産 ) 救 護 を 必 要 とする 者 /(3) 医 療 品 医 療 資 機 材 /(4) 食 料 飲 料 水 等 の 救 護 用 物 資./(5) 応 急 復 旧 資 機 材 /(6) 公 共 施 設 生 活 関 連 施 設 等 の 災 害 防 止 用 及 び 応 急 復 旧 用 資 機 材 /(7) その 他 知 事 が 必 要 と 認 めるもの 緊 急 輸 送 の 段 階 的 対 応 (1) 第 一 段 階 ( 被 災 直 後 ) 自 衛 隊 のヘリコプターによる 輸 送 支 援 を 中 心 に 次 ( 略 )の 輸 送 を 行 う (2) 第 二 段 階 ( 被 災 後 1 日 ~6 日 程 度 の 間 ) ヘリコプター 航 空 機 船 舶 及 び 輸 送 可 能 な 道 路 を 利 用 して 次 ( 略 )の 輸 送 を 行 う (3) 第 三 段 階 ( 被 災 後 7 日 間 程 度 以 降 ) 陸 上 及 び 海 上 の 輸 送 を 中 心 に 次 の 輸 送 を 実 施 する なお 陸 上 交 通 が 不 可 能 な 地 域 に 対 しては 空 中 輸 送 を 継 続 する ア 災 害 復 旧 に 必 要 な 人 員 資 機 材 / イ 生 活 必 需 品 海 上 輸 送 体 制 ア 海 上 輸 送 路 の 確 保 (ア) 港 湾 及 び 漁 港 の 管 理 者 市 町 自 衛 隊 並 びに 海 上 保 安 部 は 連 携 して 利 用 可 能 な 航 路 港 湾 等 の 施 設 の 被 害 復 旧 見 込 み 等 緊 急 輸 送 計 画 作 成 に 必 要 な 情 報 を 把 握 するとともに 災 害 対 策 本 部 ( 災 害 警 戒 本 部 )に 連 絡 する /(イ) 災 害 対 策 本 部 長 ( 災 害 警 戒 本 部 長 )は 港 湾 施 設 の 被 害 等 の 情 報 に 基 づき 海 上 輸 送 ルートを 定 める /(ウ) 港 湾 及 び 漁 港 の 管 理 者 自 衛 隊 並 びに 海 上 保 安 部 は 連 携 して 定 められた 海 上 輸 送 ルートの 確 保 に 努 める イ 輸 送 手 段 の 確 保 災 害 発 生 に 伴 い 県 が 緊 急 に 船 舶 等 の 必 要 が 生 じた 場 合 は 自 衛 隊 海 上 保 安 部 四 国 運 輸 局 愛 媛 運 輸 支 局 及 び 防 災 関 係 機 関 等 の 協 力 を 得 て 調 達 あっせんをする ウ 協 力 機 関 (ア) 愛 媛 県 旅 客 船 協 会 /(イ) 愛 媛 内 航 海 運 組 合 連 合 会 エ 集 積 場 所 及 び 要 員 確 保 (ア) 港 湾 及 び 漁 港 の 管 理 者 は 港 湾 漁 港 施 設 公 共 用 地 等 を 利 用 して 物 資 の 集 積 場 所 を 確 保 する /(イ) 物 資 の 集 積 配 分 業 務 を 円 滑 に 行 うため 必 要 に 応 じ 物 資 の 集 積 場 所 に 県 職 員 を 派 遣 する ガソリン 等 の 供 給 LPガスの 供 給 高 知 県 該 当 記 述 ナシ 該 当 記 述 ナシ 項 目 計 画 内 容 備 考 緊 急 輸 送 等 の 対 象 ア) 第 1 段 階 (1) 救 助 救 急 活 動 /(2) 消 防 水 防 活 動 /(3) 国 及 び 地 方 公 共 団 体 の 応 急 対 策 活 動 /(4)ライフライン 事 業 者 の 応 急 復 旧 活 動 /(5) 緊 急 輸 送 施 設 等 の 応 急 復 旧 交 通 規 制 活 動 イ) 第 2 段 階 (1) 第 1 段 階 の 継 続 /(2) 給 食 給 水 活 動 /(3) 負 傷 者 等 の 被 災 地 外 への 輸 送 活 動 /(4) 輸 送 施 設 の 応 急 復 旧 活 動 ウ) 第 3 段 階 (1) 第 2 段 階 の 継 続 /(2) 復 旧 活 動 /(3) 生 活 救 援 物 資 輸 送 活 動 海 上 輸 送 ガソリン 等 の 供 給 LPガスの 供 給 ア) 緊 急 を 要 する 輸 送 については 要 請 に 基 づき 海 上 保 安 部 において 及 び 予 め 締 結 している 協 定 に 基 づき 関 係 機 関 等 において 実 施 します /イ) 四 国 運 輸 局 高 知 運 輸 支 局 を 通 じて 海 上 輸 送 業 者 の 所 有 船 を 活 用 するものとします / ウ) 港 湾 管 理 者 等 は 緊 急 輸 送 のため 岸 壁 を 確 保 します /エ) 県 及 び 市 町 村 は 陸 揚 げ 等 に 必 要 な 人 員 を 確 保 しま す 該 当 記 述 ナシ 該 当 記 述 ナシ ガソリン 等 の 燃 料 についての 明 示 はない ガソリン 等 の 燃 料 についての 明 示 は ない 24