VT250 Spada + TLR200, AX-1 Maniac Makoto Ichikawa 0
目 次 はじめに 2 1. バイクの 排 気 量 3 (1) バイクの 排 気 量 と 制 約 3 (2) 250CC のバイクの 進 歩 (ホンダのバイクの 歴 史 から) 5 (3) 私 のモーターサイクルの 選 び 方 8 (4) 安 全 に 走 るために 10 2. VT250 SPADA 11 (1) デザイン 11 (2) 乗 りやすさとライディングポジション 12 (3) 足 回 り 13 (4) エンジン 駆 動 系 統 14 (5) 制 動 装 置 15 3. 改 造 など 16 (1) 2 次 速 比 の 変 更 16 (2) タンクパッド 19 (3) アーシング 20 4. SPADA に 乗 り 続 けること 22 Appendix 1: VT250 SPADA の 参 考 サイト 24 Appendix 2: TLR200 (HONDA) 25 Appendix 3: AX-1(HONDA) 28 1
はじめに モーターサイクルでワインディングロードを 走 る 楽 しさは そ の 経 験 のある 人 にしかわからない 楽 しさです アクセルグリップ をひねれば 走 っていくスクータと クラッチとチェンジペダルの 操 作 も 必 要 とするバイク 人 車 一 体 となって 運 転 する 楽 しさは 圧 倒 的 に 後 者 にあると 思 います 本 冊 子 は 著 者 の Web サイト 現 代 道 具 考 で 紹 介 した VT250 SPADA に 関 する 内 容 を 再 構 成 の 上 若 干 補 足 してまとめたも のです 2
1. バイクの 排 気 量 (1) バイクの 排 気 量 と 制 約 2001 年 屋 久 島 への 旅 行 で 50cc のスクータをレンタバイク として 借 り 機 動 的 に 各 所 を 巡 ることができました このように 自 動 車 の 交 通 量 の 少 ない 地 域 では 50cc のバイクは 有 効 活 用 でき ます しかし 交 通 量 の 多 い 地 域 では 法 定 速 度 を 守 って 乗 ること が 危 険 にさらされるため 敢 えて 乗 りたいとは 思 いません 国 道 6 号 で 私 の 乗 る 250cc のバイクを 追 い 抜 いていった 直 後 に 白 バイに 捕 まった 50cc のスクータもあるように 原 付 の 性 能 は 高 く 60km/hr での 巡 行 も 可 能 になっています 50cc のバイ クの 30km/hr の 制 限 速 度 は 見 直 しに 値 する 規 制 ではと 3
表 1 バイクの 排 気 量 と 制 約 など 排 気 量 [ 免 許 ] 50cc( 原 付 1 種 ) [ 原 付 免 許 ] 125cc 以 下 ( 原 付 2 種 ) [ 普 通 自 動 二 輪 車 免 許 < 小 型 限 定 >] 125~250cc 以 下 [ 普 通 自 動 二 輪 車 免 許 (~400cc)] 250cc 超 [ 普 通 自 動 二 輪 車 免 許 (~400cc) 大 型 自 動 二 輪 車 免 許 (400cc 超 )] 解 説 バイクに 乗 りたい という 子 供 がいた 場 合 スピード がでないから 安 全 と 原 付 に 乗 せる 親 があります しかし 自 動 車 の 通 りの 多 い 地 域 では 下 記 のように 原 付 の 方 が 危 険 であり 普 通 二 輪 小 型 限 定 の 免 許 を 取 得 させ その 免 許 で 乗 れるバイクを 与 えた 方 がよいと 思 います 例 えば 同 じ 道 路 を 制 限 速 度 30km/hr の 50cc のバイク と 自 動 車 などが 混 在 して 走 るには 50cc のバイクは 路 肩 の 方 に 追 いやられて 走 行 するしかありません そこは 砂 など が 溜 まりやすい 場 所 であり また 貨 物 自 動 車 やタクシー がその 前 方 へ 急 に 止 まることもしばしばあります そして 交 差 点 を 左 折 しようとする 自 動 車 に 50cc バイクが 巻 き 込 まれる 死 亡 事 故 も 多 く 発 生 しています このような 危 険 な 場 所 を 50cc バイクが 走 行 することを 現 行 法 規 は 余 儀 なく させています 法 定 速 度 の 60km/hr で 走 ることも 可 能 で 自 動 車 保 険 の 特 約 は 125cc のバイクまでカバーされることから 自 動 車 を 持 っている 家 庭 には 合 理 的 な 選 択 ではないかと 思 いま す しかし 日 本 のメーカーで 原 付 2 種 の 125cc といわ れるロードスポーツ デュアルパーパスのバイクは 死 滅 し てしまい スクータしか 残 っていないのが 現 状 です 高 速 道 路 を 走 る 場 合 は 125cc を 越 えるバイクとなりま す 250cc のバイクは 車 検 がいらないというメリットもあ り 現 在 も 多 くの 車 種 が 存 在 します そして 自 動 車 の 流 れ をリードして 走 ることのできる 十 分 な 性 能 もあり 日 本 国 内 で 使 うには 取 り 回 しを 含 めて 非 常 にバランスのよいバイ クと 思 います また 自 分 でバイクをコントロールしてい る という 気 分 になれる 排 気 量 です (4 サイクルエンジン についていえるもので 2サイクルエンジンのバイクはじ ゃじゃ 馬 のようなものもあります ) 著 者 は 基 本 的 に 重 いバイクは 好 きでないため このクラ スのバイクは 自 分 の 足 として 長 期 間 乗 った 経 験 がありませ ん ライダーを 振 り 落 とさんばかりの 圧 倒 的 な 加 速 性 能 が 魅 力 と 思 います 4
(2) 250CC のバイクの 進 歩 (ホンダのバイクの 歴 史 から) HONDA の Web サイトに 以 前 あった Press Library 例 えば CB CBX CBR 系 の 諸 元 を 比 較 すると なるほどなあ こんな 風 に 進 化 してきたんだ とわかるなど 様 々な 使 い 方 ができる 興 味 深 いコンテンツでした ( 現 在 は Honda 2 輪 製 品 アーカイ ブ から 各 バイクのデータにアクセスできます ) パラレルツインエンジン Press Library のページに 具 体 的 な 数 値 が 掲 載 されているのは 1973 年 のホンダドリームツインシリーズ CB250T からですの で ここから 始 めます 当 時 は CB250T( 最 高 出 力 27PS/ 10,000rpm 最 大 トルク 2.0kgm/9,000rpm)と CB360T (31PS/9,000rpm 2.6kgm/8,000rpm)がありましたが 車 体 の 基 本 設 計 は 同 じでエンジンは4サイクルOHC 直 立 2 気 筒 エンジンの 内 径 が 異 なるものでした そして 整 備 車 両 重 量 はど ちらも 172kg でした 360cc のエンジンにあわせて 車 体 の 設 計 をしているため 250cc のバイクに 対 しては 余 分 な 重 量 を 背 負 いこんでいたといえます このような 設 計 は 1980 年 のスー パーホーク( 乾 燥 重 量 173kg 整 備 重 量 187kg)まで 続 いてい ました ( 昔 は 後 部 座 席 の 部 分 が 荷 台 となるビジネス 用 の 自 動 二 輪 車 が 多 く 走 っていて 軽 さよりも 頑 丈 で 壊 れないことが 要 求 され この 基 本 設 計 を 踏 襲 したのではと 考 えられます ) 単 気 筒 エンジン 250cc 専 用 設 計 のバイク 設 計 は 1980 年 の CB250RS (25PS/8,500rpm 2.2kgm/7,500rpm 乾 燥 重 量 128kg 整 備 重 量 139kg)から 始 まったようです 単 気 筒 エンジンとい うこともありますが 整 備 重 量 でスーパーホークとの 比 較 で 5
48kg 軽 いことは 約 1 人 分 軽 いことに 相 当 し 運 動 性 能 乗 りや すさは 大 幅 によくなったと 考 えられます その 後 CB250RS はセルフスタータを 積 んだ-Z となり 車 両 重 量 が 141kg と 若 干 重 くなりましたが 1983 年 登 場 の CBX250RS(30PS/9,500rpm 2.4kgm/8,000rpm)は DOHC エンジンを 搭 載 したのに 関 わらず 乾 燥 重 量 は 129kg 整 備 重 量 142kg におさめられました この CBX250RS をベー スにトラディッショナルな 外 観 に 仕 立 てたのが 同 年 登 場 の GB250 クラブマン( 乾 燥 重 量 130kg 整 備 重 量 145kg)でし た 1985 年 の CBX250S(28PS/8,500rpm 2.6kgm/7,000rpm)は 当 時 の XLR250R のエンジンをオンロ ード 用 にチューンした OHC エンジンが 積 まれ 更 に 軽 量 化 が 推 し 進 められ 乾 燥 重 量 115kg 整 備 重 量 127kg までになりま した CB250 の 流 れは 一 時 GB250(1997 年 が 最 終 モデル) のみとなりましたが 現 在 は CBR250R( 車 両 重 量 161kg) CB223S(250cc 車 両 重 量 135kg)が 発 売 されています V ツインエンジン CB の 流 れに 対 比 されるのが VT の 流 れです 1982 年 に 初 代 の VT250F(35PS/11,000rpm 2.2kgm/10,000rpm)が 登 場 しましたが その 乾 燥 重 量 は 149kg 整 備 重 量 162kg で した 1984 年 型 (40PS/12,500rpm 2.3kgm/11,000rpm) は 乾 燥 152kg 整 備 167kg 1986 年 型 (43PS/12,500rpm 2.5kgm/10,500rpm)は 乾 燥 146kg 整 備 161kg と 重 量 的 に 変 化 していますが 特 に Press Library の 中 で 重 量 には 言 及 していません ネイキッドタイプの VTZ250 の 重 量 も VT250F とほとんど 変 わるものではありませんでした VT で 軽 量 化 をう 6
たわれたのは VT250 Spada(40PS/12,000 rpm 2.6kgm/9,000rpm)が 最 初 のようです 乾 燥 140kg 整 備 153kg でした 今 日 の VTR(30PS/10,500rpm 2.2kgm/8,500rpm 出 力 が 下 がっているのは 排 気 ガス 対 策 ) の 車 両 重 量 は 161kg となっています 4 気 筒 エンジン DOHC4 気 筒 250cc のエンジンは 1986 年 に CBR250FOUR(45PS/14,500 rpm 2.5kgm/10,500 rpm)として 登 場 しました 驚 くのはやはり 重 さで 乾 燥 重 量 138kg 整 備 重 量 153kg は 当 時 の VT より 軽 量 なものです 同 じ 排 気 量 に 対 して 気 筒 数 が 増 えればエンジンが 重 くなり 車 体 重 量 も 増 えると 考 えられますが いかに 軽 量 化 を 目 指 した 設 計 が なされたか 興 味 深 いものです (なお 個 人 的 には 1987 年 発 表 のフルカバード フェアリングの CBR250R が 未 来 を 予 感 さ せるようなデザインで 強 い 印 象 を 受 けました ) CBX250RS(あるいは GB250)と VT250 の 重 量 の 差 はエ ンジンの 気 筒 が 増 えたことによる 差 よりも 大 きいといえます こ れは 基 本 的 に 後 者 の 方 が 高 回 転 まで 回 るエンジンで 高 速 走 行 が 可 能 なことから これに 耐 えられるように 車 体 の 強 化 が 必 要 で 結 果 的 に 重 量 の 増 になっていると 考 えられます 一 方 V ツイン とインラインフォーでは 後 者 がスーパースポーツバイクとして 250cc の 頂 点 に 立 つということで 並 々ならぬ 軽 量 化 の 設 計 の 努 力 がなされたものと 考 えられます 1966 年 の 世 界 選 手 権 ロード 250cc クラス 10 戦 全 勝 をなし とげた HONADA の RC166 は 6 気 筒 DOHC エンジン (60ps/18,000rpm 2.36kgf m/17,000rpm)を 積 みなが 7
らチタンなど 様 々な 非 鉄 金 属 を 用 いて 114kg に 軽 量 化 が 図 られ ています 下 表 のような 条 件 の 差 を 考 えると 当 時 の 250cc バイ クはエンジンの 耐 久 性 を 確 保 しながら 高 出 力 化 と 軽 量 化 を 実 現 させるという 並 々ならぬ 努 力 がはかられていることが 理 解 でき ます なお エンジン 形 式 は 異 なりますが 2009 年 まで 発 売 された ロードレーサーRS250R は 2 サイクル 75 V 型 2 気 筒 エンジ ンで 最 大 出 力 92ps/12,500rpm 5.33kgf m/12,000rpm 半 乾 燥 重 量 101kg というスペックが 公 表 されていました 表 2 ロードレーサーと 市 販 車 ロードレーサー 市 販 車 乗 車 定 員 1 人 2 人 走 行 路 面 良 (レース 場 ) 様 々 耐 久 性 短 期 長 期 前 照 灯 などの 保 安 部 品 なし あり (3) 私 のモーターサイクルの 選 び 方 大 排 気 量 のバイクは 圧 倒 的 な 発 進 加 速 を 楽 しむことができま すが バイクを 降 りての 取 り 回 しには 体 力 が 必 要 です トライア ルバイクに 乗 っていた 時 その 軽 さから 山 道 へ 入 ることもできま したが 長 距 離 や 高 速 道 路 走 行 は 我 慢 でした このように 設 計 そ のものがバイクを 特 徴 づけます セッティングでも 同 種 のことが 起 きます 例 えば 2 次 減 速 比 を 高 くして 発 進 加 速 性 能 を 高 めれば 最 高 速 度 に 影 響 するほか 巡 航 速 度 でのエンジン 回 転 数 が 高 くな って 燃 費 が 低 下 し 全 く 異 なったバイクの 性 格 としてしまいます 普 段 の 足 として 街 乗 りに 使 っていることから 停 車 時 の 取 り 回 しの 容 易 さ に 比 重 を 置 いています AX-1 に 乗 っていた 時 は 8
自 動 車 の 流 れにスムーズに 入 っていける? バイクの 取 りまわしが 負 担 にならない? 未 舗 装 路 も 躊 躇 しないで 入 っていける? エンジンが 止 まった 状 態 でバイクの 取 り 回 しが 負 担 にならな い? バイクが 倒 れても 起 こすのが 負 担 にならない? ハンドル 切 れ 角 が 十 分 あり 小 回 りがきく? デザインが 気 に 入 る? というのが バイクを 選 ぶ 基 本 的 な 条 件 でした バイクの 取 りまわしが 負 担 にならない? は Spada で 次 に 変 わっています バイクを 降 りて 押 して 移 動 するのがそんなに 苦 痛 ではない 横 に 倒 れそうになっても 支 えて 姿 勢 を 立 て 直 すことができる 後 輪 を 持 ち 上 げて 車 輪 の 位 置 を 横 にずらすことができる 足 付 き 性 がよい 自 動 車 の 流 れに 余 裕 をもって 入 っていける 排 気 量 は 4サイク ルエンジンならば 250cc あれば 十 分 と 思 います バイクの 取 り まわしにはバイクの 重 量 が 大 きく 関 係 しますが 私 は 自 分 の 体 重 の 最 大 2.5 倍 位 が 負 担 にならないものと 考 えています 排 気 量 が 大 きいほど 加 速 がよくなり 停 止 状 態 から 定 常 走 行 までの 短 い 時 間 を 楽 しむことができますが 一 方 でバイクの 重 量 は 増 え 価 格 も 高 くなります この 部 分 は 理 性 と 感 性 のせめぎ 合 う 部 分 です デザインについては 個 人 の 価 値 観 によるところが 大 きいです 9
が 昔 のデザインを 焼 き 直 したような 最 近 のバイクについては 少 し 寂 しいものを 感 じます まるでバイクの 進 化 が 技 術 的 にもデ ザイン 的 にも 20 世 紀 で 止 まってしまったようで (4) 安 全 に 走 るために バイクに 乗 る 場 合 何 かあった 時 に 回 避 するためのマージンと して 周 囲 の 車 などと 車 間 距 離 などを 取 るようにしています 常 に 前 方 がよく 見 える 状 態 にする 車 間 距 離 をとる( 前 後 左 右 ) 貨 物 自 動 車 の 後 につかない(その 前 の 状 況 がわからないため) タクシーを 信 用 しない( 方 向 指 示 器 を 出 したかと 思 うと 急 に 車 線 変 更 や 停 車 などマナー 悪 し) わき 道 から 飛 び 出 しがあっても 避 難 のマージンをとれるよう に 道 路 中 央 寄 りを 走 る 意 図 してか 近 寄 って 追 い 越 していく2 輪 車 もあり これも 危 ない 10
2. VT250 SPADA ツインリンクもてぎ Honda Collection Hall (2005 年 ) AX-1( 後 述 )が 盗 難 される という 不 本 意 な 形 で 私 のもとを 離 れ 改 めてバイクという 乗 り 物 が 私 の 性 格 と 合 っていることに 気 付 かされました 自 由 の 翼 を 無 くした 感 じがし 生 活 面 の 不 便 さがでてきました そんな 時 AX-1 のメンテナンスを 頼 んでい た 住 処 から 徒 歩 3 分 のバイク 屋 に 赤 い VT250 SPADA (HONDA)があるのが 目 にとまりました 気 になっていたバイク で 製 造 完 了 から 10 年 以 上 を 経 ている 割 にはまずまずの 程 度 で 購 入 手 続 きしてしまいました 11
(1)デザイン SPADA の 個 々のパーツを 見 ると 軽 量 化 と 剛 性 アップを 狙 っ た CASTEC フレームをはじめ 力 学 的 な 合 理 性 を 追 求 したもの で デザインは 骨 太 で 無 駄 を 削 ぎ 落 とした 筋 肉 質 な 感 じです 自 分 で 所 有 して 細 部 を 改 めて 見 AX-1 と 同 様 にあの 時 代 の 開 発 に 力 の 入 ったバイクであることがわかりました 乗 って 直 ぐ 腕 に 上 体 の 荷 重 が 思 った 以 上 にかかる と 感 じま したが VT250SPADA の FACT BOOK に 記 載 の VT250F からのライディングポジションの 変 化 から 納 得 しました (2) 乗 りやすさとライディングポジション 街 中 の 取 りまわしは AX-1 と 比 較 して 車 両 重 量 124kg から 153kg へ 約 30kg 増 そして 最 小 回 転 半 径 が 2.1m から 2.7m へ 増 で 低 下 していますが ハンドル 幅 が 狭 くなったことからすり 抜 けは 楽 になりました シングル 並 みの V ツインエンジンによる 車 幅 そしてシート 高 の 低 さと 形 状 からスポーツバイクとしては 取 扱 いやすい 部 類 なのは 間 違 いありません また 狭 い 道 で 低 速 で U ターンしようとして 最 後 に 深 くハンドルを 切 り 過 ぎたよう で 倒 れそうになりましたが 片 手 で 支 えることができました 重 心 の 高 さとハンドルの 高 さによるテコの 原 理 によるものですが 自 分 の 体 重 とバイクの 重 量 の 関 係 について 考 え 直 しました この 他 良 好 な 足 つき 性 で 2 輪 2 脚 のバックが 容 易 なのも 美 点 です 街 中 では 小 回 りのためのハンドル 操 作 や 急 な 路 面 の 変 化 に 対 して 耐 えられるように 背 筋 を 伸 ばすような 感 じで 前 輪 にかかる 上 半 身 の 荷 重 を 意 識 的 に 増 やして 乗 っています 一 方 整 備 され た 道 路 を 長 距 離 の 走 行 をする 時 はニーグリップして お 腹 を 後 に 引 くような 感 じで 背 中 をまるめ 肘 が 固 くならないように 軽 く 曲 12
げて 手 でハンドルを 前 方 に 軽 く 押 す 感 じで 腕 にかかる 荷 重 を 低 減 し 疲 れが 少 ない 姿 勢 としています この 結 果 整 備 された 国 道 を 中 心 に1 日 に 450km 走 った 時 は 腕 よりもお 尻 が 最 大 100km 位 での 休 みを 要 求 することになりました 時 々 トライ アルバイクのようにステップの 上 に 立 ってスタンディングフォ ームで 走 ってお 尻 を 休 ませていましたが ロードスポーツバイクの 面 白 さは 狙 ったラインをトレースす るようにして 走 ることにもあります SPADA に 乗 ってしばらく はこの 面 白 さから 乗 る 度 に 身 構 えた 感 じになりましたが いつ のまにか 下 駄 代 わりになってしまいました 慣 れとは (3) 足 回 り a. タイヤ 購 入 時 履 いていたタイヤ GT-401 (Dunlop) 減 ってはいま せんでしたが 経 年 変 化 で 硬 くなっていました 雨 天 時 信 号 待 ちから 普 通 にスタートしたら 舗 装 面 の 状 態 がよくないこともあ ったと 思 いますが 後 輪 がスリップしながら 進 むのを 感 じました ロードスポーツバイクはオフロードバイクのように 立 て 直 しが 容 易 ではありません 痛 い 思 いをするよりも 安 全 ( 安 心 )のた め とタイヤ 交 換 となりました ウェット 状 態 での 安 全 性 増 をと タイヤは BT-45 (プリジストン) と GT-501 (ダンロップ) を 候 補 に 考 え 前 者 にしました b. サスペンション 乗 り 始 めてリアサスが 路 面 の 状 態 に 敏 感 で 道 路 の 継 ぎ 目 で 跳 ねてリアタイヤの 接 地 感 を 損 なう 感 じがありました タイヤ 交 換 で 若 干 改 善 された 感 じはしましたが 本 質 的 な 硬 さはかわりま 13
せん そこでリアサスの 設 定 を 確 認 したら 4 標 準 が 7 段 階 の 2 ですので 硬 めに 設 定 されていました 標 準 にしたら 後 輪 のバタツキがなくなりました リアサスがよくなったら 今 度 はフロントサスの 動 きの 渋 いの が 気 になってきました フリクションが 大 きいため 微 小 域 でサ スとして 十 分 な 仕 事 をしていず ライダーへそれを 原 因 とする 振 動 が 伝 わってくる 感 じです そこでシールから 若 干 オイルにじ みもあることからフロントサスをオーバーホールしました フォ ークオイルは 標 準 の 10W ですが 結 果 は 大 正 解 それまで 感 じ たフロントサスの 動 きの 渋 さがなくなり 前 後 のサスのバランス がよくなり 乗 って 疲 れる ということがなくなり 乗 る 楽 し さが 倍 増 しました 特 にフロントサスのストロークの 短 いバイクの 場 合 その 性 能 がちゃんと 発 揮 できる 状 態 とすることは 重 要 で フロントサスの オーバーホールは 目 に 見 えない 部 分 ですが USED BIKE に 乗 る 場 合 にはこの 整 備 も 含 めるべきと 実 感 させられました (4) エンジン 駆 動 系 統 SPADA は VT250F に 比 較 するとローギアードな 設 定 で ス タートして 忙 しくシフトアップするとすぐ 法 定 速 度 に 達 してし まいます また 6 速 で 巡 航 時 も 常 にエンジンを 回 していること を 意 識 させられます 常 にトラクションをかけながら 走 る と いうのがこのバイクのセッティングのねらいと 思 いますが 流 して 走 りたい 気 分 もあります また アイポイントが 低 いこと もあり エンジン 回 転 数 から 速 度 超 過 か と 思 ってメータを 確 認 すると 思 ったほどの 速 度 ではありません 感 覚 にずれがありま す 14
そこで 3 章 で 解 説 のように 2 次 減 速 比 を 同 時 代 の VTZ250 の 減 速 比 とほぼ 同 等 のものに 変 更 し 私 にとって 乗 りやすい 減 速 比 としました (5) 制 動 装 置 乗 り 出 して 最 初 リアのディスクブレーキの 鳴 きが 気 になりま した また AX-1 とリアブレーキの 効 き 方 が 違 うため ブレ ーキが 効 いていない と 感 じました AX-1 はリアブレーキを 踏 むとすぐ 効 き 一 定 のブレーキ 力 がかかる 感 じ(ある 意 味 で ON - OFF 的 な 効 き 方 )なのに 対 して SPADA のブレーキは 踏 量 に 比 例 してブレーキがかかる 感 じ(あくまで 感 覚 ですが)で 深 く 踏 みきれていないのが 原 因 だったかもしれません ただ 足 先 では 手 のように 微 妙 なコントロールができないこともあり AX-1 的 なリアブレーキの 効 き 方 が 私 の 好 みです ブレーキの 鳴 きは 2,000km 乗 った 段 階 で 消 えました ブレー キも 最 初 の 効 かない という 感 じはなくなりました どうも 不 動 期 間 によってディスク 面 などに 異 物 ができ それが 原 因 になっ ていたようで 馴 染 みができてきために 解 消 されたようです 15
3. 改 造 など (1) 2 次 速 比 の 変 更 SPADA のギア 比 は 1988 年 型 の VTZ250( 外 観 は 1986 年 と 同 じに 見 えるが エンジン 駆 動 系 に 大 きな 変 更 が 加 えられ ている)との 性 格 付 けを 変 えるためにローギアードに 設 定 された と 考 えられます 標 準 の 2 次 減 速 比 は 前 後 スプロケットを 17T:54T(チェー ンサイズは 428,コマ 数 は 132)の 組 み 合 わせです 車 の 流 れ に 乗 っていると もう1 段 上 があれば と 思 う 場 合 があり 標 準 の 6 速 での 総 減 速 比 が 2 次 減 速 比 を 変 えて 5 速 で 実 現 できれ ば と 当 時 入 手 可 能 なスプロケットから 18T:52T の 組 合 せを 考 えました この 総 減 速 比 と VTR250(5 段 変 速 )の それを 比 較 すると 1 速 で VTR より 1%ほどハイギアード トッ プギアで VTR より 5%ほどローギアードになり SPADA が 6 速 で1 段 多 い 分 クロスレシオとなります なお リアだけ 52T にすると 総 減 速 比 は VT250F と ほぼ 同 等 になります 1988 年 型 の VTZ250 は 14:41(チェーンサイズは 520)の2 次 減 速 比 で VTR250 と 同 じものです リアの 52T のドリブンスプロケットは 純 正 の CBR250RR (MC22) 用 を 流 用 しました フロントの 18T のドライブスプロ ケットは 純 正 品 では 存 在 しないため AFAM から 探 したところ 18T が 廃 番 で WEB の AUCTION でやっと 調 達 しました そし てチェン( 純 正 品 )と 一 緒 に 前 後 のスプロケットを 交 換 しました 前 後 のスプロケットを 変 えて 2 次 減 速 比 を 17:54 から 18: 52 とし 1988 年 型 の VTZ250 の 減 速 比 とほぼ 同 等 のもの にしたことで エンジン 回 転 数 と 速 度 感 覚 のずれを 感 じなくなり 16
ました そして 発 進 加 速 が 鈍 重 になった 感 じもありません 100km/h 高 速 巡 行 がそれまでの 6 速 8,600rpm(メーター 読 み)から 7,900rpm( 同 )に 下 がりエンジンの 騒 々しさが 薄 れた のは 気 持 ちよく この 回 転 数 から 最 大 トルクが 得 られる 9,000rpm に 向 かってトルクが 上 昇 していきますので 法 定 速 度 は 別 として 高 速 での 加 速 も 問 題 ありません 2 次 減 速 比 を 変 える 前 の 燃 費 は 街 乗 りで 23km/L 遠 乗 りで 27km/L といった 感 じだったのが 変 更 後 は 街 乗 りで 25km/L 遠 乗 りでは 30km/L となり この 面 でも 改 善 されました 変 更 した SPADA の 2 次 減 速 比 は 狙 い 通 り V ツインエンジ ンの 良 さを 引 き 出 すものだと 考 えます VTR250 の 減 速 比 も 1988 年 型 の VTZ250 に 近 い 設 定 となっていることから Vツ インは CBR250R の4 気 筒 エンジンのように 回 転 させて 走 るエ ンジンではないことを 再 確 認 です 2012 年 現 在 これらの 部 品 を 調 達 できない 状 態 となっている ため VT シリーズが 520 のチェンであることもあり ドライ ブスプロケットは 520 の 14T(サンスター) ドリブンスプロ ケットは 同 41T(サンスター) そしてチェンは 520(コマ 数 104)のもので 交 換 しています 理 論 速 度 について 理 論 速 度 [km/h]= エンジン 回 転 数 [rpm] ( 減 速 比 1 次 減 速 比 2 次 減 速 比 ) タイヤ 外 径 [m] π 60[min] 1,000 タイヤ 外 径 ( 無 負 荷 時 )[mm]= リム 径 +タイヤ 幅 偏 平 比 2 概 算 法 17
備 考 : タイヤサイズの 表 示 は 例 えば 140/70-17 となり 最 初 の 数 字 がタイヤ 幅 (mm) 次 の 数 字 は 偏 平 比 (%) 最 後 の 数 字 がリム 径 (インチ)となる 1 インチは 25.4mm で 各 タイヤの 表 示 か ら 無 負 荷 時 のタイヤ 外 径 が 計 算 できる この 例 であれば 17 25.4+140 0.7 2 で 627.8[mm]となる 正 確 にはメーカー の 公 表 値 を 使 用 する 実 際 の 外 径 はバイクやライダーの 荷 重 によ り これより 小 さくなる MEMO 取 扱 説 明 書 の 疑 問 表 3 取 扱 説 明 書 に 記 載 の 各 ギアの 速 度 範 囲 速 度 範 囲 減 速 比 変 更 後 の 速 度 (@4,000rpm,メータ 読 み) 1 速 0~50km/h 19km/h 2 速 10~70km/h 26km/h 3 速 20~100km/h 33km/h 4 速 30~125km/h 40km/h 5 速 40~150km/h 46km/h 6 速 45km/h 以 上 51km/h SPADA の 2 次 減 速 比 を 変 えてみて 気 付 いたことがあります 表 3 の 各 ギアの 速 度 範 囲 が VT250 SPADA の 取 扱 説 明 書 に 記 載 のものです 5 速 でレッドゾーンの 始 まる 13,500rpm で 150km/h と い う 計 算 のようです しかし 高 速 道 路 で 100km/h での 6 速 のエンジン 回 転 数 が 8,600rpm(メーター 読 み)なのに 対 して 計 算 上 ( 下 記 の 枠 内 の 計 算 式 による)は 7,900rpm と 約 10% 低 いものとなります 18
原 因 は 1988 年 型 の VTZ250 の 取 扱 い 説 明 書 ( 現 物 は 見 て いないのですが)を 共 用 し チェックが 漏 れてしまったことが 納 得 できる 理 由 です (2) タンクパッド タンクパッド II お 腹 をタンクにつけて 前 輪 荷 重 で 乗 る 姿 勢 が 普 通 となりまし た いざという 時 の 下 腹 部 への 衝 撃 また 冬 場 タンクでお 腹 が 冷 やされるのを 軽 減 するためにタンクパッド(( 株 )ホンダアク セス 商 品 名 :タンクパッド II)を 取 り 付 けました 取 付 説 明 書 には 脱 脂 洗 浄 剤 でタンクの 接 着 面 側 を 脱 脂 洗 浄 すると 書 かれて います バイク 店 でマニュキュアの 除 光 液 でよいことを 教 えても らい しっかり 接 着 できました 寒 い 時 期 あるとないでは 確 かに 違 います また タンクと 衣 類 が 接 触 しての 擦 り 傷 の 軽 減 にも 役 立 っているようです 19
(3) アーシング 左 上 :バッテリ 近 くのフレームのアース (30cm 長 ) 右 上 :ラジエター 上 部 のアース 部 左 : 配 線 の 取 り 回 し (ラジエター 側 配 線 (1m 長 )はエンジン に 接 触 しないように) 自 動 車 の 改 造 で アーシング があります シャーシアースと は 別 にアース 線 を 張 って 電 気 回 路 の 抵 抗 を 下 げるのは 悪 いこと ではありません SPADA のアーシングについて 検 索 し Showa53 さんのホームページ(2012 年 現 在 リンク 切 れ)を 見 つけました そして 早 速 秋 葉 原 へ 行 き アーシング 用 と 書 か れた 耐 熱 性 のある 電 線 2.0m とこの 電 線 用 の 圧 着 端 子 を 4 つ 購 入 し 配 線 しました 圧 着 端 子 は 店 の 閉 店 時 間 間 際 で 8-6S を 急 い で 購 入 しましたが 8-5S がより 適 正 のようです なおバッテリ の- 側 のボルト 長 がこのような 端 子 の 取 り 付 けを 考 慮 していな いため ナット 部 を 持 ち 上 げて と 面 倒 をするより 長 いナッ トを 準 備 するのがよさそうです 兎 に 角 久 し 振 りにニッパー 20
カッターナイフ 圧 着 工 具 を 使 うことを 楽 しめました 肝 心 のアーシングの 効 果 定 量 的 な 比 較 ではありませんが ヘ ッドライトが 明 るくなり 低 回 転 域 からクラッチをつないでアク セルを 開 けた 時 のエンジンのもたつきが 少 なくなり ピックアッ プがよくなった 感 じがあります 21
4. SPADA に 乗 り 続 けること バイクの 性 格 を 変 える 約 10%のハイギアード 化 となる2 次 減 速 比 の 変 更 も これが 万 人 向 きの 設 定 ではないか と 思 えるほど SPADA を 乗 りやすいものにしました 現 在 ではゲタ 代 わりに 乗 っている 状 態 です (^_^; 1988 年 の 発 売 の 四 半 世 紀 のバイクのため 補 修 部 品 が 調 達 で きないという 現 実 に 直 面 するようになりました これからどれ 位 乗 り 続 けられるかわかりませんが 2012 年 のタイヤ チェン スプロケットの 交 換 を 含 む 整 備 に 際 して できる 限 り 乗 り 続 けよ う と 心 に 決 めました 22
参 考 リンク 1. バイクの 排 気 量 Honda 2 輪 製 品 アーカイブ http://www.honda.co.jp/pressroom/products/motor/ Honda 2 輪 製 品 アーカイブ CB(201cc - 450cc) http://www.honda.co.jp/pressroom/products/motor/cb_u450/ Honda 2 輪 製 品 アーカイブ VT - VTR - SPADA - XELVIS - Fire Storm http://www.honda.co.jp/pressroom/products/motor/vt/ ロードスポーツバイク ホンダ VT250F http://www.honda.co.jp/news/1986/2860409v.html VT250 SPADA http://www.honda.co.jp/factbook/motor/vt250/19881208/index.html VTR(HONDA FACT BOOK) http://www.honda.co.jp/factbook/motor/vtr/19971100/index.html CBR250FOUR http://www.honda.co.jp/news/1986/2860411c.html CBR250R http://www.honda.co.jp/news/1987/2870219c.html HRC 株 式 会 社 ホンダ レーシング http://www.honda.co.jp/hrc/ 2. VT250 SPADA (HONDA) フレーム 修 正 バイクフレーム 修 正 テクニカル LEGO LEGOTEC http://www.legotec.com/ プレスインフォメーション ホンダ VT250 スパーダ http://www.honda.co.jp/news/1988/2881107.html VT250 SPADA (HONDA FACTBOOK) http://www.honda.co.jp/factbook/motor/vt250/19881208/index.html ロードスポーツバイク ホンダ VT250F http://www.honda.co.jp/news/1986/2860409v.html 二 輪 車 用 タイヤ 株 式 会 社 ブリヂストン http://www.bridgestone.co.jp/personal/mc/index.html バイクのタイヤなら RIDERS NAVI(ダンロップ) http://ridersnavi.com/index.html 23
Appendix 1: VT250 SPADA の 参 考 サイト Google で 2013 年 1 月 5 日 VT250 SPADA について 検 索 したものを 紹 介 します VT250 SPADA (スパーダ)-ホンダ 愛 車 プロフィール EX2000 みんカラ - 車 自 動 車 SNS(ブログ パーツ 整 備 燃 費 ) http://minkara.carview.co.jp/userid/189071/car/892420/profile.aspx spada 整 備 http://www.nexyzbb.ne.jp/~to_ko_ko_a_ko_891037/spada/spada-seibi/spa daseibi-framepage.htm HONDA VT250 SPADA http://www.hi-ho.ne.jp/mtan/moto/vttop.html ローマ 人 な 休 日 VT250 SPADA の 燃 料 漏 れ 修 理 http://pub.ne.jp/rossi_ducati998/?entry_id=4307662 HONDA VT250 SPADA メンテナンスデータ http://www.geocities.jp/flight_wun/dbike/s-maindatasp.html HONDA VT250 スパーダ ~ 素 敵 な 燃 費 と 耐 久 性 ~ http://www.geocities.jp/nakabaribari/bike/spada/spada.htm KAN's bike life VT250SPADA http://www.k2.dion.ne.jp/~kan_bike/vt250spada/vt250spada.html ホンダVT250スパーダ モモンハン 日 記 http://momomhf.doorblog.jp/archives/1089565.html Mechanical Base VT250 スパーダ http://fpszone.blog98.fc2.com/blog-entry-65.html @ 開 発 人 fuji( 研 究 室 ) VT250SPADA http://ptpservice.blog134.fc2.com/blog-category-9.html TERRA'S ROOM VT250 SPADA http://terra.sblo.jp/category/1268170-1.html VT250SPADA レストア 日 記 task ブログ http://ameblo.jp/runningback33atoms/entry-10875775842.html HIPPO 大 野 の 雑 記 帳 VT250SPADA http://blog.livedoor.jp/gq1023/archives/51853158.html 24
Appendix 2: TLR200 (HONDA) TLR200 (HONDA)は 一 般 公 道 を 走 行 できる 本 格 的 なトライ アルバイクとして 1983 年 に 発 売 されたものです ステップの 上 に 立 って 走 行 するのが 基 本 姿 勢 の 競 技 用 のデザインで 90kg という 軽 さは 取 り 回 しがよく スタンディングしながら 歩 くよう な 速 度 で 山 道 に 入 いることもできました なお シートは 薄 く 座 った 時 の 姿 勢 は 窮 屈 で 長 距 離 走 行 には 向 きませんが 大 型 バイ クに 混 じってツーリングにでかけ バンク 角 の 深 さを 利 用 して 直 線 部 分 の 短 い 峠 の 下 りでは 一 番 早 く 駆 け 下 りたりしました なお クラッチがスパッとつながる 傾 向 が 強 く じわっと 行 き たいところを 前 輪 が 急 に 出 たり エンジンに 粘 って 欲 しいのにエ ンストするなど トライアルバイクとしては 運 転 しやすいもので はありませんでした 一 方 クラッチアクセル (?)などとい う 半 クラッチを 使 ってエンジンの 回 転 を 下 げないで 加 速 する 方 法 など 様 々なことをこのバイクで 学 びました そのひとつに あ る 程 度 のパワーがあれば 軽 さこそがバイクを 楽 しめる 最 も 重 要 な 要 素 というのがあります メーカーが 競 技 分 野 で 新 素 材 の 部 品 を 開 発 して 軽 量 化 に 取 り 組 んでいるのですから 耐 久 性 さえ 満 25
足 されれば これが 一 般 のバイクにあてはまらないことはありま せん 鉄 製 のチェンジペダルをアルミ 製 の CBX400 のものに 変 えたり ハンドルを 合 金 製 のものに 変 えたり g 単 位 の 軽 量 化 の 作 業 の 楽 しみをこのバイクは 教 えてくれました TLR200 の 前 に TL125S(イーハトーブ)という 125cc の トレッキングバイクがホンダからでていました そして 岩 手 県 の 自 然 を 楽 しみながら 参 加 する イーハトーブトライアル 大 会 が 開 催 されていてその 延 長 線 上 で TLR200 が 生 まれたように 記 憶 しています TLR200 の 後 継 車 種 は 1985 年 発 売 の TLM200R やはりトライアル 競 技 には 2 サイクルエンジンの 方 が 扱 いやすい 特 性 をもつと 結 論 されたものと 思 います( 4 サ イクルでトライアルを というのはたぶん 4 サイクルから 出 発 し たホンダの 意 地 ) TLM200R はオイルタンクとしてメイ ンチューブを 利 用 するなど 軽 量 化 が 図 られ 乾 燥 重 量 は 86kg 残 念 ながら 乗 る 機 会 はありませんでしたが トライアルバイクと しては TLR200 より 乗 りやすいのに 間 違 いありません 同 時 代 の YAMAHA のトライアルバイクには TY250 スコテ ィシュがありました トライアルバイクは 市 場 規 模 が 小 さく 2サイクルエンジンで 環 境 対 策 が 難 しいためか 市 場 から 消 えてしまいました 2004 年 YAMAHA から 外 観 が 似 た Tricker (250cc)が 登 場 し 一 瞬 同 種 のバイクか? と 諸 元 を 調 べたら 乾 燥 重 量 は 111kg タ イヤサイズは 前 後 が 19/16 インチで 全 く 別 物 バイクの 新 し い 遊 びの 形 を 提 案 ということがわかりました SEROW (225cc)や HONDA の XR230 の 方 がより 多 目 的 に 使 えそうで す 26
リンク プレスインフォメーション: 軽 量 でスリムなトライアルスポーツバイク ホンダTLR200を 発 売 http://www.honda.co.jp/news/1983/2830412.html イーハトーブ ファッショナブルな125ccのトレッキングバイク ホンダ イーハトーブを 発 売 http://www.honda.co.jp/news/1981/2810422t.html 出 光 イーハトーブトライアル http://www.sukaheru.net/~ihatove/ プレスインフォメーション: 2サイクルエンジン 搭 載 のトライアルバイク ホンダ TLM200R を 発 売 http://www.honda.co.jp/news/1985/2850225.html トリッカー - バイク スクーター ヤマハ 発 動 機 製 品 サイト http://www.yamaha-motor.jp/mc/lineup/sportsbike/tricker/index.html セロー250 - バイク スクーター ヤマハ 発 動 機 製 品 サイト http://www.yamaha-motor.jp/mc/lineup/sportsbike/serow/index.html Honda バイク XR230 http://www.honda.co.jp/xr230/xr230/ トライアル&トライアルバイクの 専 門 誌!ストレートオン Straight On 全 国 のトライアル 場 http://www.straighton.jp/pages/tr-park.htm 27
Appendix 3: AX-1(HONDA) ON-OFF デュアルパーパスバイクとして 1987 年 に 発 売 開 始 された AX-1 は 水 冷 単 気 筒 DOHC エンジンで 最 大 出 力 29PS 最 大 トルク 2.6kgm 9000rpm のレッドゾーンまで 車 重 の 軽 さ もあってスムーズに 加 速 していきます ハンドル 切 れ 角 が 大 きく 取 り 回 しがよく オフロードバイクのような 無 骨 なデザインでは ありませんし 何 よりその 軽 さから4サイクル 250cc 単 気 筒 の エンジンを 搭 載 したこのバイクを 選 びました 着 座 姿 勢 はオフロードバイクに 近 いですが 高 速 道 路 もストレ スをあまり 感 じることなく 走 れます また 水 冷 ですから 高 速 ツ ーリングでも 熱 ダレの 影 響 を 感 じません このエンジンのトルク くらいだと コーナーをトラクションをかけながら 走 っている 時 も 大 型 バイクのようにアクセルワークに 神 経 質 にならないで 済 みます しかし 低 速 トルクは 交 差 点 でのスタートでアクセルと クラッチの 操 作 を 無 造 作 に 行 うと また ウィリーしてしまった 28
という 位 十 分 あります キャストホィールにつけられたフロン ト 18" リア 16"のタイヤは 足 つき 性 もよく 2 足 2 輪 でバック に 進 むこともできます オフロードの 走 破 性 が 悪 いと 書 かれたも のを 読 んだことがありますが 知 人 の XL250R などと 一 緒 に 数 日 間 キャンプしながら 林 道 を 走 った 時 など そこそこついてい くことができましたので 求 めるレベルの 差 かなという 感 じがし ます AX-1 は 技 術 デザインのバランスなど 日 本 のモーターサイク ルのひとつのピークにあった 時 代 のバイクのように 思 え ずっと このバイクに 乗 ろうと 考 えていたのですが 盗 難 という 予 期 せぬ 別 れを 強 いられることになりました 互 いに 分 かり 合 える 友 人 を 失 ったようで 寂 しい 気 分 がしました (2004.9.11) リンク ホンダ AX-1 http://www.honda.co.jp/news/1989/2890524.html 29
Maniac シリーズ WACHSEN BA-100 Agnriff Maniac http://www.minami-nagareyama.org/editor/ba100maniac.html FinePix S9000 Maniac http://www.minami-nagareyama.org/editor/fxs9000maniac.html FinePix F31fd Maniac + F11 http://www.minami-nagareyama.org/editor/fxf31maniac.htm FinePix F100fd Maniac http://www.minami-nagareyama.org/editor/fxf100maniac.html FinePix F200EXR Maniac http://www.minami-nagareyama.org/editor/fxf200maniac.html FinePix F300EXR Maniac http://www.minami-nagareyama.org/editor/fxf300maniac.html FinePix HS30EXR Maniac http://www.minami-nagareyama.org/editor/fxhs30maniac.html Tripod Maniac - B 級 (?) 三 脚 選 び - http://www.minami-nagareyama.org/editor/tripod-maniac.html Step-Up, -Down Rings Maniac http://www.minami-nagareyama.org/editor/step-ud-rings-maniac.html Papilio 6.5x21 Maniac http://www.minami-nagareyama.org/editor/papilio-maniac.html HYBRID W-ZERO3 Maniac http://www.minami-nagareyama.org/editor/hybrid-w-zero3-maniac.html LaVie Light BL350-CW Maniac http://www.minami-nagareyama.org/editor/lavie350maniac.html PJ-20 Maniac http://www.minami-nagareyama.org/editor/pj20-maniac.html VT 250 SPADA Maniac 2013 年 1 月 5 日 初 版 著 者 : 市 川 誠 (maktich@pa2.so-net.ne.jp) 現 代 道 具 考 http://www002.upp.so-net.ne.jp/maktich/index.html ロボット 人 間 の 散 歩 道 :So-net ブログ http://robotic-person.blog.so-net.ne.jp/ 30