第 6 回 新 産 業 分 科 会 議 事 要 旨 1. 日 時 平 成 26 年 9 月 25 日 ( 木 ) 17:00~18:30 2. 場 所 中 央 合 同 庁 舎 第 4 号 館 12 階 全 省 庁 共 用 1214 特 別 会 議 室 3. 議 題 (1) 開 会 (2) 新 産 業 関 連 の 平 成 27 年 度 予 算 施 策 の 要 求 状 況 (3) アントレ IT パッケージ( 仮 称 ) 第 一 版 について (4) 分 野 横 断 的 なデータ 利 活 用 環 境 の 整 備 について (5) 今 後 のスケジュール( 予 定 ) (6) 閉 会 4. 議 事 概 要 (1) 開 会 事 務 局 より 開 会 宣 言 徳 田 座 長 よりあいさつ アントレ ITパッケージ の 第 一 版 の 案 ができている また 平 成 27 年 度 予 算 施 策 に 関 して ビッグデータ オープンデータによる 新 産 業 またイノベーショ ンの 創 出 に 向 けた 様 々な 施 策 が 見 えてきているタイミングだと 思 う ぜひ 皆 様 の 活 発 な 御 意 見 コメントをいただきたい (2) 新 産 業 関 連 の 平 成 27 年 度 予 算 施 策 の 要 求 状 況 市 川 参 事 官 より 資 料 1-1 資 料 1-2について 説 明 市 川 参 事 官 より 資 料 2-1について 説 明 総 務 省 より 資 料 2-2について 説 明 内 閣 府 より 資 料 2-3について 説 明 (3) アントレ ITパッケージ( 仮 称 ) 第 一 版 について 市 川 参 事 官 より 資 料 3-1について 説 明 総 務 省 より 資 料 3-2について 説 明 経 済 産 業 省 より 資 料 3-3について 説 明 意 見 交 換 各 府 省 庁 の 取 組 を 同 じベクトルに 寄 せることによって 意 味 のあるアクションとし 互 いにシンクロし 合 って 相 乗 効 果 を 上 げるような 形 にしていくということをしっ かり 考 える 必 要 があるのでは 1
ITベンチャーの 育 成 や 創 出 に 関 して SBIR( 中 小 企 業 技 術 革 新 制 度 )のように しっかりと 底 辺 を 支 えていくようなスキームを 長 年 にわたって 実 施 し 続 けるこ とが 重 要 では ベンチャーにおいては 軽 い 系 と 重 い 系 という2つの 区 分 があるが 国 の 研 究 開 発 予 算 が 新 しいスタートアップに 流 れるようなスキームが 余 りないなどの 影 響 に よって 重 い 系 が 日 本 にはほとんどないように 見 受 けられる 関 連 して 米 国 で は SBIRでスモールビジネスに 出 している 企 業 の 代 表 者 がPh.D.を 持 っている 割 合 は8 割 近 くであるが 日 本 のそれは1 割 を 切 っているため このようなデータの 差 についても 原 因 等 の 検 討 を 含 め 併 せて 考 えていく 必 要 があるのでは 製 造 業 がソフトウェア プラットフォームに 関 する 標 準 化 の 取 組 など 業 界 全 体 と して 取 り 組 まなくてはならなかったり IT 産 業 が 多 重 下 請 構 造 の 中 で 新 規 の 技 術 を 獲 得 して 国 際 競 争 力 のある 形 態 になかなかなっていないなど 大 きな 問 題 に 関 してどういう 方 向 で 取 り 組 んでいくかということを 考 える 必 要 があるのではない か ドイツのインダストリー4.0のように 大 きな 枠 組 みの 中 でアントレプレナーを 育 成 するというような 戦 略 が 少 し 弱 いのではものづくりという 日 本 の 強 み を 生 かしつつ 弱 いところをどう 強 化 していくか 特 に ICTの 利 活 用 を 強 化 して 新 たなサービスモデルや 総 合 的 な 事 業 の 構 築 が 重 要 であり インターネット 時 代 の 新 たな 価 値 を 産 む 産 業 構 造 をつくっていくかということについてしっかり 考 え ていく 必 要 があるのでは アントレプレナーを 育 成 するための 施 策 に 関 して 例 えば 産 業 革 新 機 構 はベンチ ャーを 育 成 することにも 取 り 組 んでいるので そのようなところも 活 用 しつつ 統 合 的 総 合 的 に 枠 組 みをつくっていくことも 重 要 では 5.IT 人 材 の 裾 野 拡 大 に 向 けた 取 組 に 係 る 施 策 群 については 米 国 と 日 本 との 教 育 の 現 状 を 踏 まえ もう 一 度 改 めてその 目 標 を 検 討 し 直 したほうがよいのでは ITの 人 材 という 議 論 をする 際 には 単 にプログラムを 理 解 するなどの 個 別 のこと ではなく 全 体 の 中 でどのようなスキルの 人 材 をどのように 作 っていくかという ことが 重 要 であり 内 閣 官 房 において 横 串 を 通 して 整 理 していくことが 必 要 では これからの 社 会 においては ITをきちんと 使 える 人 材 も 必 要 である シリコンバ レーを 訪 問 した 際 中 学 校 でGoogle docsとskypeでグループワークをしていたが テレワークの 練 習 にもなっていると 思 った 時 代 の 変 化 をもっと 強 く 認 識 するとともに 全 体 的 にもう 少 しメリハリをつけて まとめることが 重 要 である ベンチャー 育 成 であれば アイデア 資 金 人 材 の 3つが 必 要 であるが 資 金 や 人 材 に 関 しては 今 のネット 時 代 を 有 効 的 に 活 用 し 2
クラウドファンディングやクラウドソーシングに 力 を 入 れるなど 優 先 順 位 をつ けて 重 点 的 に 早 く 実 行 していく 必 要 があるのでは プログラミング 教 育 は 早 くから 実 施 するべきである また 我 が 国 の 情 報 教 育 は リテラシーばかりで 原 理 やプログラムを 教 えておらず ひどいことになってしま っている 諸 外 国 の 成 功 事 例 を 踏 まえて 考 えていくべきでは 最 もやってはいけないのは 政 府 が 余 計 なターゲットを 決 めて 進 めていくことで ある 世 界 をどう 取 り 込 んでいくかということは アントレプレナー 精 神 を 持 っ た 人 に 任 せるべきであり 資 金 調 達 や 人 材 の 流 動 人 材 育 成 というところに 政 府 の 役 割 が 担 えるのでは 国 が 主 導 する 際 には 単 純 に 民 間 の 成 功 事 例 を 探 していくような 単 発 の 従 来 型 の イノベーションを 追 求 するということに 留 まらず プラットフォームを 提 供 する ことにより 一 定 の 環 境 を 整 備 した 上 で 民 間 に 対 してより 多 くの 機 会 を 与 える ということも 考 えるべきでは 教 育 に 関 してもプラットフォームという 考 えは 非 常 に 重 要 である ある 国 では 国 がプラットフォームを 提 供 し 参 加 する 学 校 を 随 時 募 集 する 中 で 多 くの 人 や 学 校 が 集 まることによって 横 展 開 ネットワークを 形 成 していくというアプロ ーチをしている パッケージの 意 図 を 国 民 あるいは 起 業 家 に 広 く 周 知 し どれだけ 波 を 起 こし 勢 い をつけられるかということを 考 えたときに ITだからWebに 載 せてPRするだけでは なく 自 分 たちでキャンペーン 活 動 をし プッシュ 型 のプロモーション 発 動 を 広 めるのはどうか コストをかけないプロモーション 活 動 や 認 知 率 を 上 げる 方 法 を 考 えてほしい 本 パッケージを 今 後 進 めていくにあたって 各 省 庁 レベルに 落 としてしまうと どうしても 見 える 範 囲 内 のことで 固 まってしまうことが 懸 念 されるため 外 部 の 様 々な 人 たちの 声 を 取 り 入 れることが 重 要 である アイデアソンを 取 り 入 れてみ てはどうか (4) 分 野 横 断 的 なデータ 利 活 用 環 境 の 整 備 について 市 川 参 事 官 より 資 料 4について 説 明 意 見 交 換 問 題 意 識 は 非 常 に 重 要 であるが 具 体 化 する 際 にやり 方 を 間 違 えるとうまくいか なくなる 例 えば 国 民 に 番 号 をつけるということに 対 しては 様 々なことにお いて 利 便 性 を 上 げるということで 話 題 となっているが そもそも 我 が 国 の 場 合 に は 本 件 についてはマイナスイメージが 非 常 に 強 くなってしまっており プライ バシーを 守 ることは 重 要 であるが そのことばかりが 論 点 となってしまっている 3
ことが 懸 念 される 重 要 なデータにはIDを 振 りしかるべきところで 管 理 するとともに 各 分 野 の 横 串 連 携 での 水 平 分 業 ができていくような 有 効 利 用 の 仕 組 みを 国 が 早 く 作 るべきでは 今 後 の 検 討 課 題 において これからデータ 流 通 を 促 進 していこうということは 非 常 に 重 要 であり その 際 に インダストリー4.0についても 一 つの 分 野 として 入 れ てみてはどうか また データの 提 供 側 のインセンティブを 検 討 するも 重 要 では 現 状 では どういう 企 業 がどういうデータを 売 っているかどうかのカタログさえ ないものが 多 いため データを 欲 する 側 は 自 分 たちでその 情 報 を 集 めなければな らない データを 流 通 するためのプラットフォームやマーケットプレースという ものを 確 立 することが 必 要 ではまた デジタル 化 されたデータについて は APIでうまく 切 るなどビジネスにつながるような 提 供 の 仕 方 も 考 える 必 要 があ るのでは データ 利 活 用 については 技 術 的 な 問 題 だけではなく 制 度 上 の 問 題 についても 整 理 しておく 必 要 があり 内 閣 官 房 が 中 心 となって ある 程 度 トップダウンでデ ータ 利 活 用 のための 制 度 をつくるべきでは アプリケーション 分 野 によって 同 じデータでも 呼 び 方 や 使 い 方 が 異 なるため 地 道 な 活 動 ではあるが リソースを 割 き 並 行 してきっちり 整 理 していかないと 本 当 の 共 有 化 というものは 進 まず 活 用 できないのでは どのようにデータを 分 野 横 断 させるのかということを 考 える 際 には 各 データが 対 象 分 野 において ターゲットを 決 めたり ターゲット 視 点 で 物 事 の 考 え 方 を 整 理 していくなど 有 効 となるためのターゲットを 明 確 にしながら 横 断 的 に 整 理 を していく 必 要 があるのでは 資 料 に 掲 げられている 例 の 他 にも 人 が 興 味 を 持 ってデータを 扱 っている 分 野 があ るのでは 例 えば 店 の 衛 星 写 真 を 取 ると 駐 車 場 の 状 況 から 売 上 を 予 想 す る さらには 株 価 も 予 想 できるという 事 例 がある 海 外 ではそのような 様 々な 関 心 に 着 眼 してデータ 活 用 データ 流 通 を 進 めている というところがあるが 我 々はまだ 頭 の 整 理 ができていないのではいろ いろと 新 しい 使 い 方 を 自 由 にやらせてみることによって 従 来 とは 異 なる 流 通 が 始 まるという 手 法 の 方 が 分 かりやすいのでは 今 後 分 野 横 断 的 にデータを 活 用 するということが 期 待 されるが 行 政 に 比 べて 民 間 は 比 較 的 組 織 がフレキシブルであるため データの 活 用 や 新 しいものの 実 現 ができやすいと 思 う また アイデアはあってもなかなか 組 織 が 対 応 しないと いうことはあってはならないため 今 後 組 織 の 柔 軟 性 を 確 保 しつつ イノベー ションを データの 上 だけではなく 実 世 界 で 起 こしていかなければならないの 4
ではいか イノベーションというのは ビジネスとは 異 なり 予 定 調 和 ではいかない とに かく 様 々なデータがオープンになり どのように 使 ってもいいから 何 かやれとい うのがイノベーションであるため そこの 立 場 をはっきりとして 進 めてほしい (5) 今 後 のスケジュール( 予 定 ) 市 川 参 事 官 より 資 料 5について 説 明 (6) 閉 会 遠 藤 政 府 CIO 個 人 情 報 については 何 とか 使 えるように そして デメリットをできるだけ 小 さくするようにという 方 向 で 来 年 の 通 常 国 会 において 個 人 情 報 保 護 法 の 改 正 を するという 方 向 で 今 検 討 が 進 んでいる 今 後 おそらく 様 々なデータを 使 って 新 しいビジネスを 始 めたいという 方 にとってみると 非 常 に 大 きな 動 きができる のではないかと 考 えている 事 業 を 始 めるのは 国 ではなく 民 間 であるため 企 業 であれ 人 であれ その 人 た ちのクイック ディシジョンについて なるべく 信 頼 できるデータに 基 づいてや れるようにしようということを 我 々が 目 指 す 一 つとして 農 業 エネルギー 防 災 や 医 療 などの 情 報 について 進 めることにより それらの 情 報 を 上 手 に 使 える ようなプラットフォームが 提 供 されると 新 しいビジネスをやりたいと 思 う 人 が そこに 生 まれてくるのではないかという 期 待 を 持 っている 徳 田 座 長 より 閉 会 のあいさつ 5