第 5 章 推 進 体 制 と 進 行 管 理 共 生 おおやま え り 福 岡 県 立 太 宰 府 高 等 学 校 2 年 大 山 瑛 里 さん 共 に 生 きていこう きくち 九 州 産 業 大 学 付 属 九 州 高 等 学 校 2 年 菊 池 寧 ね 々 ね さん
第 5 章 推 進 体 制 と 進 行 管 理 第 5 章 推 進 体 制 と 進 行 管 理 1. 1. 推 進 体 制 (1) 多 様 な 主 体 の 連 携 による 推 進 本 戦 略 の 着 実 な 推 進 のため 県 民 福 岡 県 市 町 村 国 NPO 等 企 業 事 業 者 農 林 水 産 業 者 教 育 研 究 機 関 等 が 互 いに 連 携 して 各 主 体 の 特 徴 を 生 かしながら 生 物 多 様 性 保 全 のた めの 取 組 を 進 めます この 中 で 各 主 体 は 以 下 の 役 割 を 担 います 県 民 NPO 等 企 業 事 業 者 農 林 水 産 業 者 自 然 体 験 保 全 活 動 地 産 地 消 など 情 報 共 有 連 携 協 働 教 育 研 究 機 関 普 及 啓 発 情 報 提 供 など 福 岡 県 市 町 村 国 県 民 の 役 割 身 近 な 生 きものに 目 を 向 けて 自 然 とふれあうこと 地 産 地 消 に 努 めて 旬 のものを 味 わうこと などを 通 じて 豊 かな 自 然 や 生 きものの 大 切 さを 実 感 するとともに 生 物 多 様 性 の 重 要 性 に ついて 理 解 を 深 めていくことが 望 まれます 生 きものの 保 護 活 動 や 生 物 多 様 性 を 保 全 再 生 する 地 域 活 動 に 参 加 すること 直 接 参 加 でき なくとも 活 動 を 応 援 することが 期 待 されます 生 物 多 様 性 の 恵 みを 将 来 にわたり 利 用 できるよう 環 境 に 配 慮 した 商 品 の 購 入 省 エネルギ ー 型 のライフスタイルの 実 践 など 持 続 可 能 な 社 会 の 構 築 に 向 けた 環 境 負 荷 の 少 ない 行 動 が 期 待 されます 福 岡 県 の 役 割 本 戦 略 の 目 標 達 成 に 向 けて 行 動 計 画 に 掲 げた 施 策 を 総 合 的 かつ 計 画 的 に 推 進 する 役 割 を 担 います 戦 略 推 進 のための 効 果 的 な 連 携 体 制 を 構 築 し 各 主 体 に 対 する 情 報 提 供 等 の 適 切 な 支 援 を 行 います NPO 等 : 本 戦 略 では 特 定 非 営 利 活 動 法 人 (NPO 法 人 )とボランティア 団 体 地 縁 組 織 公 益 法 人 などを 総 称 して NP O 等 と 表 記 しています 129
第 5 章 推 進 体 制 と 進 行 管 理 市 町 村 の 役 割 本 戦 略 及 び 各 市 町 村 に 特 有 の 生 物 多 様 性 の 特 徴 課 題 をふまえ 県 と 方 針 を 共 有 した 上 で 地 域 密 着 型 の 施 策 を 計 画 的 に 推 進 する 役 割 を 担 います 施 策 の 検 討 に 際 しては 住 民 の 意 向 把 握 に 努 め 地 域 の 実 情 にあった 施 策 実 施 が 求 められま す NPO 等 の 役 割 地 域 における 保 全 活 動 の 重 要 な 担 い 手 として 生 物 多 様 性 の 保 全 再 生 に 関 する 活 動 の 展 開 が 期 待 されます その 経 験 と 専 門 的 な 知 識 や 技 術 を 活 かし 市 民 ボランティアの 活 動 や 企 業 の 社 会 貢 献 活 動 の 支 援 を 行 うことが 期 待 されます 地 域 参 加 へのニーズが 高 い 団 塊 世 代 をはじめ 広 く 県 民 に 参 加 の 機 会 を 提 供 し 生 物 多 様 性 の 社 会 への 浸 透 を 担 う 役 割 も 期 待 されます 企 業 事 業 者 の 役 割 事 業 活 動 が 生 物 多 様 性 に 与 える 影 響 を 認 識 し できるだけ 生 物 多 様 性 に 配 慮 した 事 業 活 動 に 努 めることが 期 待 されます 各 企 業 の 事 業 活 動 では 事 業 の 直 接 的 な 影 響 のほか 原 材 料 の 調 達 などの 間 接 的 な 影 響 も 含 めて 考 慮 し 環 境 負 荷 を 低 減 した 事 業 活 動 を 展 開 することが 期 待 されます その 他 保 全 活 動 状 況 の 積 極 的 な 公 表 や 社 会 貢 献 活 動 としての 地 域 保 全 活 動 への 協 力 支 援 などの 取 組 も 期 待 されます 農 林 水 産 業 者 の 役 割 自 らの 生 産 活 動 が 生 物 多 様 性 に 与 える 影 響 を 認 識 し できるだけ 生 物 多 様 性 に 配 慮 した 農 林 水 産 業 の 推 進 に 努 めることが 期 待 されます 農 林 水 産 業 は 生 きものに 直 接 関 わる 産 業 であり 持 続 可 能 な 生 物 資 源 の 利 用 への 配 慮 と 農 林 水 産 業 によって 維 持 されている 環 境 の 保 全 様 々な 文 化 への 貢 献 の 視 点 からの 取 組 が 期 待 されます 教 育 研 究 機 関 の 役 割 ( 大 学 博 物 館 幼 稚 園 保 育 所 小 中 高 等 学 校 など) 幼 児 教 育 における 自 然 体 験 は 心 身 の 健 全 な 発 達 に 極 めて 意 義 が 大 きいだけでなく 命 やも のを 大 切 にする 豊 かな 心 を 育 み 自 然 との 共 生 意 識 の 形 成 につながることから 積 極 的 な 取 組 が 期 待 されます 小 中 高 等 学 校 においては 生 物 多 様 性 に 関 する 環 境 教 育 を 通 じて 持 続 可 能 な 社 会 の 構 築 を 目 指 してよりよい 環 境 の 創 造 活 動 に 主 体 的 に 参 加 し 環 境 への 責 任 ある 行 動 ができる 市 民 を 育 成 する 役 割 が 期 待 されます 大 学 や 研 究 機 関 においては 生 物 多 様 性 に 関 する 知 識 の 普 及 専 門 的 な 知 識 や 技 術 を 有 する 人 材 の 育 成 生 物 多 様 性 情 報 の 収 集 蓄 積 生 物 多 様 性 についての 解 明 保 全 技 術 の 開 発 な どの 役 割 を 担 うことが 期 待 されます 130
第 5 章 推 進 体 制 と 進 行 管 理 (2) 庁 内 及 び 関 係 組 織 による 推 進 体 制 生 物 多 様 性 に 関 わる 庁 内 の 関 係 部 局 が 連 携 し 生 物 多 様 性 戦 略 を 総 合 的 に 推 進 するための 庁 内 推 進 体 制 を 整 備 します 庁 内 推 進 体 制 の 中 核 として 福 岡 県 生 物 多 様 性 戦 略 庁 内 推 進 会 議 を 設 置 し 戦 略 の 推 進 進 行 管 理 に 関 する 検 討 調 整 を 図 っていきます また 県 が 事 務 局 となり 事 業 者 NPO 等 市 町 村 などが 構 成 メンバーとなる 連 携 組 織 を 活 用 し 推 進 を 図 っていきます 他 の 庁 内 会 議 福 岡 県 生 物 多 様 性 戦 略 庁 内 推 進 会 議 自 然 環 境 課 関 係 各 課 プロジェクトチーム 認 識 共 有 連 携 地 域 環 境 協 議 会 調 整 認 識 共 有 連 携 認 識 共 有 連 携 試 験 研 究 機 関 保 健 環 境 研 究 所 など 出 先 機 関 保 健 福 祉 環 境 事 務 所 農 林 事 務 所 県 土 整 備 事 務 所 教 育 事 務 所 など 情 報 の 共 有 発 信 と 相 互 の 連 携 NPO 等 事 業 者 市 町 村 教 育 事 務 所 保 健 福 祉 環 境 事 務 所 県 土 整 備 事 務 所 農 林 事 務 所 環 境 県 民 会 議 131
第 5 章 推 進 体 制 と 進 行 管 理 庁 内 組 織 及 び 連 携 組 織 の 内 容 名 称 福 岡 県 生 物 多 様 性 戦 略 庁 内 推 進 会 議 プロジェクトチーム 既 存 の 庁 内 組 織 地 域 環 境 協 議 会 環 境 県 民 会 議 内 容 戦 略 の 推 進 及 び 進 行 管 理 を 担 います 本 戦 略 に 関 わりが 大 き い 庁 内 関 係 各 課 で 構 成 します 福 岡 県 生 物 多 様 性 戦 略 庁 内 推 進 会 議 の 下 に 具 体 的 なプロジ ェクトを 検 討 していくための 庁 内 連 携 組 織 を 設 置 します 担 当 者 が 連 携 して 柔 軟 に 取 り 組 むことができる 機 動 力 のある 組 織 体 制 とします 土 地 利 用 調 整 会 議 や 環 境 対 策 協 議 会 環 境 教 育 部 会 開 発 事 業 関 連 の 行 政 連 絡 会 議 等 と 連 携 し 戦 略 の 推 進 を 図 ります 保 健 福 祉 環 境 事 務 所 が 事 務 局 となり NPO 等 事 業 所 市 町 村 や 県 出 先 機 関 ( 県 土 整 備 事 務 所 農 林 事 務 所 教 育 事 務 所 など) 等 で 構 成 する 地 域 の 連 携 組 織 です 地 域 の 諸 課 題 に ついて 情 報 共 有 検 討 調 整 を 行 い 協 働 による 生 物 多 様 性 保 全 等 の 取 組 推 進 や 地 域 における 活 動 の 担 い 手 を 育 成 しま す 県 民 団 体 事 業 者 団 体 行 政 機 関 の 認 識 の 共 有 取 り 組 むべ き 方 策 の 検 討 連 携 体 制 の 構 築 などを 行 います 会 議 で 決 定 した 環 境 活 動 テーマをもとに 県 民 事 業 者 行 政 が 一 体 とな った 取 組 を 進 めます 庁 内 各 課 の 役 割 自 然 環 境 課 の 役 割 戦 略 推 進 の 総 合 的 な 調 整 を 行 います 進 行 管 理 の 責 任 課 となります 保 健 環 境 研 究 所 の 役 割 戦 略 の 施 策 と 連 動 した 調 査 研 究 の 実 施 により 専 門 的 分 野 の 施 策 メニューを 推 進 します 本 県 の 生 物 多 様 性 に 関 する 調 査 研 究 情 報 収 集 等 の 中 核 としての 役 割 を 担 います 保 健 福 祉 環 境 事 務 所 の 役 割 地 域 の 生 物 多 様 性 施 策 の 推 進 拠 点 として 市 民 団 体 事 業 所 や 地 域 の 行 政 機 関 との 連 携 協 働 を 図 りながら 多 様 な 主 体 の 取 組 を 支 援 促 進 します 各 担 当 課 の 役 割 戦 略 にもとづき 生 物 多 様 性 配 慮 の 視 点 を 施 策 に 取 り 入 れ 各 課 の 事 業 を 通 じて 生 物 多 様 性 の 保 全 等 を 進 めます 132
第 5 章 推 進 体 制 と 進 行 管 理 2. 2. 進 行 管 理 (1) 戦 略 の 推 進 戦 略 の 推 進 にあたっては 生 物 多 様 性 戦 略 庁 内 推 進 会 議 において 進 捗 状 況 を 点 検 し 現 状 と 課 題 について 部 局 間 の 認 識 の 共 有 を 図 ります 特 に 個 別 施 策 の 進 行 については 以 下 に 示 すPDCAサイクルをふまえ 着 実 に 事 業 成 果 の 拡 大 を 図 っていきます ステップ1: 施 策 の 立 案 (Plan) 行 動 計 画 に 掲 げられた 各 施 策 について 課 題 の 緊 急 性 や 施 策 の 進 捗 状 況 効 果 等 を 勘 案 し 立 案 します 立 案 にあたっては 県 行 政 の 守 備 範 囲 や 活 動 領 域 を 整 理 し 関 係 主 体 の 主 体 性 や 自 立 性 を 損 なわない 施 策 になるよう 考 慮 します ステップ2: 施 策 の 実 行 (Do) 県 の 役 割 をふまえつつ 効 果 的 かつ 効 率 的 な 施 策 の 実 行 に 努 めます 実 行 にあたっては 生 物 多 様 性 の 社 会 への 浸 透 や 地 域 の 担 い 手 育 成 など 地 域 づくりの 観 点 から NPO 等 や 事 業 者 教 育 機 関 などとの 連 携 を 考 慮 し 事 業 の 相 乗 効 果 を 図 ります また 事 業 効 果 や 課 題 を 把 握 するために 必 要 なデータを 収 集 します ステップ3: 施 策 の 検 証 (Check) 施 策 終 了 後 に 事 業 効 果 の 検 証 を 行 い 改 善 点 や 課 題 を 整 理 します 検 証 に 際 しては ステップ2で 収 集 したデータ 等 も 活 用 します ステップ4: 施 策 の 見 直 し(Act) 施 策 の 検 証 結 果 をもとに 必 要 に 応 じて 施 策 を 見 直 します 施 策 の 実 行 (Do) 施 策 の 立 案 (Plan) 検 証 (Check) 見 直 し(Act) 戦 略 の 進 行 管 理 におけるPDCAサイクル 133
(2) 戦 略 の 進 捗 状 況 の 公 表 第 5 章 推 進 体 制 と 進 行 管 理 環 境 白 書 において 行 動 計 画 の 重 点 プロジェクトの 取 組 状 況 やその 他 計 画 にもとづき 実 施 した 新 たな 取 組 を 報 告 するなど 本 戦 略 の 進 捗 状 況 を 公 表 します また 環 境 県 民 会 議 においても 戦 略 の 取 組 状 況 を 報 告 するとともに 生 物 多 様 性 の 浸 透 や 様 々な 主 体 との 協 力 連 携 に 向 けた 働 きかけを 行 います (3) 戦 略 の 点 検 評 価 計 画 期 間 終 了 後 に 5 年 間 の 取 組 による 行 動 目 標 の 達 成 状 況 について 数 値 目 標 やその 他 の 指 標 の 動 向 重 点 プロジェクト 等 の 実 施 状 況 などにより 点 検 評 価 します なお 評 価 にあたっては 必 要 に 応 じて 有 識 者 の 意 見 を 反 映 することとします (4) 戦 略 の 改 訂 戦 略 の 改 訂 にあたっては 広 く 県 民 NPO 等 事 業 者 等 の 意 見 を 聴 取 するとともに 必 要 に 応 じて 有 識 者 の 意 見 を 聴 取 し 専 門 的 な 知 見 を 反 映 することとします 134
第 5 章 推 進 体 制 と 進 行 管 理 3. 指 標 ここでは 4つの 行 動 目 標 の 到 達 度 を 把 握 するための 指 標 を 設 定 します この 指 標 の 達 成 状 況 や 動 向 を 点 検 することにより 5 年 間 の 取 組 内 容 を 評 価 します (1) 数 値 目 標 取 組 の 達 成 度 が 数 値 化 できる 定 量 的 な 指 標 を 設 定 します 4つの 行 動 目 標 ごとにそれぞれ 関 連 性 が 強 い 指 標 を 体 系 化 しています 行 動 目 標 指 標 項 目 現 状 数 値 目 標 (H29 年 度 ) 1 私 たちの 暮 らしの なかで 生 物 多 様 性 を 育 みます 2 生 物 多 様 性 の 保 全 と 再 生 を 図 りま す 3 生 物 多 様 性 の 持 続 可 能 な 利 用 を 図 ります 4 生 物 多 様 性 を 支 える 基 盤 とネット ワークを 構 築 しま す 1 生 物 多 様 性 の 認 知 度 33% 45% 2 福 岡 県 の 希 少 野 生 生 物 ホームページへのアクセス 件 数 3 平 尾 台 自 然 観 察 センターの 入 館 者 数 4 自 然 公 園 の 面 積 5 自 然 環 境 保 全 地 域 の 面 積 6 保 安 林 指 定 面 積 7 シカ 生 息 密 度 数 ( 特 定 鳥 獣 保 護 管 理 計 画 より) 8 アライグマ 防 除 計 画 策 定 市 町 村 数 9 荒 廃 森 林 の 再 生 面 積 ( 累 計 面 積 ) 10 県 が 整 備 する 公 共 建 築 物 等 の 木 材 利 用 量 11 間 伐 材 等 のエネルギー 源 としての 利 用 量 12 森 林 ボランティア 組 織 数 13 減 農 薬 減 化 学 肥 料 栽 培 面 積 14 まちとむらネットワーク 交 流 事 業 の 参 加 者 ( 累 計 人 数 ) 15 生 物 多 様 性 地 域 戦 略 策 定 市 町 村 数 16 地 域 の 保 全 活 動 等 を 支 援 できる 人 材 ( 仮 称 : 生 物 多 様 性 アドバイザー) 登 録 数 78,727 件 44,984 人 88,107ha (H24 年 度 ) 134.1ha (H24 年 度 ) 103,258ha 15,100 頭 (H21 年 度 ) 15 市 町 村 (H24 年 度 ) 9,895ha 6,878m3 5 千 t 115 組 織 3,544ha 5 万 人 2 市 町 村 (H24 年 度 ) - (H24 年 度 ) 86,600 件 47,000 人 増 加 を 目 指 す 増 加 を 目 指 す 110,000ha 3,000 頭 (H31 年 度 ) 21 市 町 村 29,000ha 7,000m3 (H28 年 度 ) 25 千 t 230 組 織 4,500ha 以 上 35 万 人 4 市 町 村 50 人 135
(2) 新 たな 指 標 とモニタリングの 検 討 第 5 章 推 進 体 制 と 進 行 管 理 本 戦 略 において 本 県 の 生 物 多 様 性 の 現 状 を 把 握 するために 使 用 したデータの 多 くは 自 然 環 境 農 林 水 産 国 土 利 用 施 策 などで 使 用 されているものであり 直 接 生 物 多 様 性 を 捉 え たものではありません このため 生 物 多 様 性 の 現 状 と 時 間 的 変 化 をより 的 確 に 把 握 できる 科 学 的 かつ 客 観 的 な 指 標 の 開 発 が 新 たに 必 要 となっています 例 えば 里 地 里 山 の 生 態 系 ピラミッド の 頂 点 に 位 置 するサシバやオオタカなど の 猛 禽 (もうきん) 類 は 豊 富 なエサ 資 源 が 必 要 であり 多 様 な 動 植 物 が 生 息 生 育 できる 健 全 で 豊 かな 生 態 系 がそこに あることが 出 現 条 件 となります つまり 特 定 の 生 物 種 の 生 息 生 育 を 確 認 できれ ば ある 程 度 その 地 域 の 生 物 多 様 性 の 状 態 を 推 測 することが 可 能 となります このように 県 内 に 分 布 する 特 定 の 生 物 種 や 生 息 数 などの 変 化 をモニタリング することで 県 土 の 生 物 多 様 性 の 変 化 の 傾 向 をある 程 度 捉 えることができます 今 後 の 課 題 として このような 指 標 とな る 生 物 種 やモニタリング 地 点 の 選 定 継 続 的 なモニター 体 制 など 生 物 多 様 性 を より 的 確 に 評 価 できるモニタリングシス テムを 検 討 していきます 環 境 庁 パンフレット 生 きものと 共 生 する 地 域 づくり ( 平 成 12 年 3 月 )より 136
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