ご 挨 拶 はじめまして 先 月 5 月 28 日 に 新 たに 総 合 政 策 局 公 共 交 通 政 策 部 交 通 計 画 課 に 企 画 調 整 官 として 着 任 しました 小 熊 弘 明 (こくま ひろあき)と 申 します 今 後 何 卒 よ ろしくお 願 いいたします 公 共 交 通 政 策 特 に 地 域 交 通 やバリアフリーといった 施 策 との 関 わりについては 平 成 11 年 7 月 ~ 平 成 13 年 3 月 まで 運 輸 省 運 輸 政 策 局 消 費 者 行 政 課 ( 当 時 )の 係 長 として 交 通 バリアフリー 法 の 制 定 に 平 成 17 年 4 月 ~ 平 成 18 年 6 月 まで 東 北 運 輸 局 企 画 振 興 部 企 画 課 長 ( 当 時 )として 地 域 交 通 の 企 画 立 案 に 携 わった 経 験 があります 交 通 バリアフリー 法 に 関 しては 運 輸 省 ( 当 時 ) 入 省 3 年 目 で やっと 国 家 公 務 員 と しての 仕 事 の いろは を 覚 えたばかりの 頃 でしたが 交 通 利 用 者 の 方 々 特 に 身 体 に 障 害 のある 方 々やお 年 寄 りの 方 々のご 意 見 を 直 接 うかがいながら 法 律 の 原 案 の 策 定 に 携 わり まだ 国 土 交 通 省 として 統 合 する 前 の 建 設 省 や 警 察 庁 及 び 自 治 省 と の 難 しい 調 整 を 経 て 省 庁 の 垣 根 を 超 えてバリアフリーに 向 けた 新 たな 一 歩 を 踏 み 出 す 新 法 の 制 定 に 向 け 努 力 したことをよく 覚 えております また 東 北 運 輸 局 企 画 課 長 時 代 には 過 疎 化 が 進 む 地 域 の 足 の 確 保 に 向 け 公 共 交 通 活 性 化 プログラム( 当 時 )を 活 用 して 東 北 6 県 を 駆 けずり 回 り 地 方 自 治 体 交 通 事 業 者 学 識 経 験 者 交 通 利 用 者 たる 住 民 の 皆 様 と 様 々なアイデアをひねり 出 し 沢 山 の 議 論 を 戦 わせたことをよく 覚 えております こうした 過 去 の 経 験 を 思 い 出 しながら 昨 今 そして 今 後 の 公 共 交 通 政 策 の 情 勢 展 開 について 日 々 勉 強 しているところですが やはり 何 と 言 っても 現 場 の 皆 様 の 声 を 直 接 うかがうのが 一 番 の 勉 強 になると 思 っております このため ぜひ 今 後 地 方 自 治 体 交 通 事 業 者 NPO 学 識 経 験 者 そして 交 通 利 用 者 たる 住 民 の 皆 様 からの ご 意 見 ご 要 望 アイデア 最 新 の 取 組 み 等 のお 話 を 直 接 うかがう 機 会 を 持 ち より 良 い 公 共 交 通 政 策 の 実 現 に 向 け 多 くの 議 論 をし そして その 実 現 に 向 け 努 力 して 参 り たいと 考 えております 前 職 は 外 務 省 に 出 向 し スペインの 日 本 国 大 使 館 に3 年 間 勤 務 しておりました スペインは 昨 今 財 政 危 機 金 融 危 機 失 業 問 題 等 が 声 高 に 叫 ばれておりますが 意 外 にも 交 通 インフラの 整 備 は 充 実 しています 新 幹 線 (スペインではAVE(Alta Velocidad Espanola( スペインの 高 速 鉄 道 という 意 味 ))と 言 います)の 整 備 の 総 延 長 は 中 国 日 本 に 次 いで 世 界 第 3 位 (2,000km 超 ) 日 本 では 実 験 段 階 のフリーゲー ジ トレインも30 年 以 上 前 から 実 用 化 されています また 私 の 住 んでいたマドリッド も 人 口 300 万 人 強 の 中 規 模 都 市 でありながら 地 下 鉄 10 路 線 とそれに 連 なる 近 郊 列 車 さらには 市 内 路 線 バスが 縦 横 無 尽 に 走 行 しており 公 共 交 通 の 充 実 した 非 常 に 住 みよい 街 でした 若 干 個 人 的 な 話 になりますが 3 年 前 にスペインに 赴 任 した 際 私 の 娘 は5ヶ 月 の 赤 ん 坊 で その 後 3 歳 半 になるまで スペイン マドリッドで 妻 も 含 めて 家 族 3 人 で 生 活 しました この 間 歩 道 が 非 常 に 広 いためベビーカーでの 通 行 も 苦 にはならず ほと んどの 地 下 鉄 の 駅 にはエレベーターが 整 備 され また バスの 車 両 はすべてノンステ ップ 車 両 で 車 椅 子 ベビーカー 用 のスペースが 設 置 されており 家 族 共 々 日 々の 生 活
をストレスなく 送 ることができました 我 が 国 の 公 共 交 通 そしてバリアフリーなどの 取 り 組 みは 非 常 に 積 極 的 なものと 思 いますが まだまだ 海 外 の 先 進 事 例 に 学 ぶべきと ころもあり また 改 善 すべきところもあるのではと 感 じました こうしたこれまでの 行 政 活 動 や 海 外 で 得 た 経 験 なども 活 かしながら 日 本 の 各 地 に おいて 公 共 交 通 の 維 持 改 善 活 性 化 が 実 現 するよう そして 少 し 大 げさではありま すが 世 界 の 中 でも 最 も 生 活 しやすい 国 地 域 そして 利 用 しやすい 公 共 交 通 機 関 が 実 現 するよう 公 共 交 通 に 関 わるすべての 関 係 者 の 皆 様 とともに 努 力 して 参 りたい と 思 います さて 最 後 に このメルマガについて 少 しコメントさせていただければと 思 います こ のメルマガは 昨 年 7 月 の 総 合 政 策 局 公 共 交 通 政 策 部 の 発 足 以 来 交 通 利 用 者 たる 住 民 の 皆 様 から 地 方 自 治 体 交 通 事 業 者 学 識 経 験 者 等 に 至 るまで すべての 関 係 の 皆 様 に 公 共 交 通 政 策 全 般 について 関 心 を 持 っていただくため 概 ね 月 に1 回 のペースで 情 報 発 信 とご 意 見 募 集 ということで 配 信 してまいりました すでに 今 号 で 第 9 回 目 の 発 行 となり 配 信 先 は 約 7,000 件 にまで 達 しました このとおり 当 初 の 目 的 に 沿 って 順 調 に 推 移 して 来 ているところではありますが 公 共 交 通 に 関 する 情 報 の 共 有 とその 活 用 という 観 点 から さらに 多 くの 皆 様 に 情 報 発 信 するとともに 多 くの 皆 様 からの 多 様 かつ 最 新 の 情 報 やアイデアが 提 供 されること を 期 待 しております このため ぜひとも 多 くの 関 係 者 の 皆 様 にこのメールマガジンの 存 在 をご 紹 介 いただくとともに 多 くの 情 報 を 積 極 的 にご 提 供 いただければと 思 いま す 情 報 のご 提 供 については 各 地 域 の 地 方 運 輸 局 交 通 企 画 課 が 窓 口 となっており ます また 公 共 交 通 政 策 部 交 通 計 画 課 でも 直 接 受 け 付 けておりますので ぜひ 積 極 的 なコンタクトをよろしくお 願 いいたします 以 上 簡 単 ではございますが 着 任 にあたってのご 挨 拶 とさせて 頂 きます 皆 様 ぜひともこれからよろしくお 願 いいたします <プロフィール> 小 熊 弘 明 (こくま ひろあき) 東 京 都 出 身 1997 年 運 輸 省 ( 当 時 ) 入 省 交 通 バリアフリー 新 幹 線 地 域 公 共 交 通 ( 東 北 地 方 ) 国 際 拠 点 空 港 等 の 行 政 経 験 の 後 在 スペイン 日 本 国 大 使 館 勤 務 を 経 て 現 職 鉄 道 の 日 実 行 委 員 会 による 第 11 回 日 本 鉄 道 賞 の 募 集 について 明 治 5 年 (1872 年 )10 月 14 日 に 新 橋 横 浜 間 に 日 本 初 の 鉄 道 が 開 通 したことを 記 念 して 平 成 6 年 (1994 年 ) 10 月 14 日 を 鉄 道 の 日 と 定 めました この 日 を 中 心 として JR 民 鉄 等 鉄 道 関 係 者 が 一 堂 に 会 し 鉄 道 の 発 展 を 祝 うとともに 多 彩 な 行 事 を 実 施 することにより 鉄 道 に 対 する 理 解 と 関 心 を 深 めることを 目 的 としています 日 本 鉄 道 賞 は 鉄 道 の 日 の 関 連 行 事 の 一 つであり 鉄 道 の 日 創 設 の 趣 旨
である 鉄 道 に 対 する 国 民 の 理 解 と 関 心 を 一 層 深 めるとともに 鉄 道 の 今 後 一 層 の 発 展 を 期 することを 目 的 として 鉄 道 開 業 130 周 年 の 記 念 すべき 年 にあたる 平 成 14 年 (2002 年 )に 創 設 された 表 彰 制 度 です 本 年 で 第 11 回 目 を 迎 え 鉄 道 の 発 展 に 寄 与 している 様 々な 取 組 を 表 彰 します 応 募 対 象 者 は 鉄 道 事 業 の 発 達 鉄 道 の 認 知 度 向 上 鉄 道 の 魅 力 発 信 利 用 者 利 便 の 向 上 等 につき 功 績 のあった 事 業 者 又 は 団 体 等 ( 自 薦 他 薦 による)であり 映 画 本 などソフト 的 なものも 表 彰 対 象 となります 日 本 鉄 道 賞 は 鉄 道 を 通 じて 地 域 の 取 組 を 発 信 する 良 い 機 会 となっており こ れまでにも 沿 線 自 治 体 が 主 体 となった 駅 づくりや 自 治 体 と 鉄 道 会 社 が 一 体 で 取 り 組 んだ 活 性 化 施 策 なども 受 賞 しております 応 募 の 詳 細 につきましては 以 下 の URL に 掲 載 されておりますが ご 不 明 な 点 は 国 土 交 通 省 鉄 道 局 安 全 業 務 政 策 室 までお 問 い 合 わせください たくさんのご 応 募 をお 待 ちしております! < 国 土 交 通 省 HP> http://www.mlit.go.jp/report/press/tetsudo06_hh_000058.html 生 活 交 通 確 保 維 持 改 善 セミナー を 開 催 しました( 東 北 運 輸 局 ) 東 北 運 輸 局 では 5 月 18 日 ( 金 )に 山 形 市 において 山 形 県 山 形 県 バス 対 策 協 議 会 との 共 催 で 生 活 交 通 確 保 維 持 改 善 セミナーを 開 催 し ました 地 域 公 共 交 通 の 活 性 化 に 取 り 組 む 方 を 対 象 に 有 識 者 による 講 演 や 先 進 的 取 組 み 事 例 の 紹 介 を 通 じて 実 務 上 必 要 な 知 識 の 向 上 を 図 ること を 目 的 として 開 催 し 当 日 は 山 形 県 内 の 自 治 体 事 業 者 を 中 心 に 東 北 各 県 から 約 70 名 の 方 にご 参 加 いただきました セミナー 前 半 では 交 通 企 画 課 長 より 地 域 公 共 交 通 確 保 維 持 改 善 事 業 の 説 明 の ほか 地 域 公 共 交 通 マイスターの 高 橋 正 朗 係 長 ( 茨 城 県 日 立 市 役 所 )と 加 藤 博 和 先 生 ( 名 古 屋 大 学 大 学 院 )にご 講 演 を 頂 戴 しました 加 藤 先 生 の 講 演 の 中 で 各 地 域 の 成 功 例 はあるが 単 に 真 似 するだけでは 必 ず 失 敗 する あくまで 参 考 として 地 域 の 実 情 に 即 したやり 方 が 必 要 という 言 葉 が 印 象 的 でした また セミナー 後 半 ではワークショップ 形 式 を 取 り 参 加 者 を 7 つのグループに 分 け 2つのテーマについて 班 別 討 議 発 表 を 行 い それぞれの 発 表 毎 に 加 藤 先 生 より 講 評 をいただきました 非 常 に 活 発 な 議 論 が 交 わされ 自 治 体 事 業 者 がお 互 いの 意 見 を 取 り 入 れ 地 域 の 実 情 に 即 したベストな 地 域 公 共 交 通 を という 強 い 思 いを 参 加 者 全 員 で 再 認 識 した 場 となりました
東 北 運 輸 局 では 今 後 とも 地 域 公 共 交 通 の 課 題 に 取 り 組 む 方 々を 積 極 的 にサポ ートし セミナーの 開 催 等 自 治 体 や 事 業 者 の 皆 様 と 共 に 地 域 公 共 交 通 を 考 える 場 を 提 供 していきたいと 考 えております 生 活 交 通 確 保 維 持 改 善 セミナー ( 平 成 24 年 5 月 18 日 ( 金 )10:15~17:00 於 : 山 形 市 保 健 センター3 階 大 会 議 室 ) < 第 1 部 ( 午 前 )> 講 演 茨 城 県 日 立 市 の 事 例 について 茨 城 県 日 立 市 都 市 建 設 部 公 共 交 通 政 策 課 係 長 高 橋 正 朗 氏 説 明 地 域 公 共 交 通 確 保 維 持 改 善 事 業 ( 地 域 内 フィーダー 系 統 確 保 維 持 事 業 ) について 東 北 運 輸 局 企 画 観 光 部 交 通 企 画 課 長 < 第 2 部 ( 午 後 )> 講 演 地 域 公 共 交 通 確 保 維 持 改 善 をどう 進 めるか?- 地 域 の 地 域 による 地 域 のための おでかけ 手 段 をつくり 出 すために- 名 古 屋 大 学 大 学 院 准 教 授 加 藤 博 和 氏 ワークショップ テーマ1 住 民 協 働 の 進 め 方 (ニーズの 引 出 し 方 参 画 促 進 等 ) テーマ2 住 民 要 望 の 中 から 真 のニーズを 見 極 め 実 現 に 導 く 手 法 編 集 後 記 いつもご 愛 読 頂 きありがとうございます 本 メールマガジンの 編 集 を 担 当 している 菊 地 香 織 ( 国 土 交 通 省 総 合 政 策 局 公 共 交 通 政 策 部 交 通 計 画 課 )と 申 します 今 号 よ り 編 集 担 当 者 として 編 集 後 記 を 執 筆 させていただくこととなりましたので どうぞよろ しくお 願 いいたします これまでも 地 域 の 先 進 事 例 や 最 新 のニュース 等 をご 紹 介 して 参 りましたが 改 め て 読 者 の 皆 様 からの 情 報 やアイデアを 広 く 募 集 させていただくことといたしました 以 下 に 問 い 合 わせ 先 を 記 載 いたしましたので 全 国 に 共 有 したい 情 報 等 ございましたら 下 記 もしくは 最 寄 りの 地 方 運 輸 局 企 画 観 光 部 交 通 企 画 課 までご 連 絡 下 さい 皆 様 か らの 積 極 的 な 情 報 提 供 をお 待 ちしております 読 者 の 皆 様 の 公 共 交 通 に 対 する 取 り 組 みの 一 助 となるよう 今 後 も 定 期 的 に 情 報 提 供 を 行 って 参 りますので 引 き 続 き 宜 しくお 願 いいたします 問 い 合 わせ 先 国 土 交 通 省 総 合 政 策 局 公 共 交 通 政 策 部 交 通 計 画 課 菊 地 香 織 100-8918 東 京 都 千 代 田 区 霞 が 関 2-1-3( 中 央 合 同 庁 舎 3 号 館 3 階 ) TEL : 03-5253-8274 ( 直 通 ) FAX : 03-5253-1513 E-mail : koutukeikaku_joho@mlit.go.jp