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キーワード 分 析 による 言 語 情 報 の 定 量 化 方 法 1.キーワード 分 析 の 定 義 対 象 とする 言 語 データ に 含 まれる 頻 度 の 高 い 文 意 を その 文 意 を 表 すときに 高 頻 度 で 使 わ れるキーワードを 用 いて 検 索 し その 頻 出 回 数 を 用 いて 重 要 度 の 定 量 化 を 行 うことと 定 義 する キ ーワードとは 文 章 の 単 語 リストをより 無 色 で 一 般 的 な 語 彙 リストと 比 較 した 際 に 統 計 的 に 特 に 有 意 に 頻 度 が 多 い 単 語 をいう 2. 行 政 サービスに 用 いる 目 的 1) 行 政 サービスに 対 し いつ だれが どこで どんな 要 望 やニーズを 持 っているかについて 既 存 の 市 民 の 声 情 報 を 活 用 する 2) 同 じ 意 見 を 持 つ 回 答 者 数 を 使 い 要 望 ニーズの 大 きさを 定 量 化 する 3. 特 徴 1)アンケート 作 成 側 が 気 づいていなかった 項 目 が 判 明 し 定 量 化 される 2) 項 目 を 変 えた 集 計 ができる 4.アンケート 実 施 の 留 意 点 1)シーン 展 開 を 行 えるよう 背 景 情 報 ( 回 答 者 の 属 性 いつ どこのことか)も 入 手 する 2) 質 問 は 回 答 者 が 具 体 的 なシーンや 理 由 を 思 い 浮 かべて 書 けるようにつくる 例 : 1) 質 問 : なぜXXXXXXですか? 回 答 : XXXXX だからです 2) 質 問 : XXXXについてXXXXなことは 何 ですか? 回 答 : XXXXX です 5.アンケート 回 答 データの 分 析 以 下 は エクセルを 用 いた 分 析 方 法 である 5.1 データ 入 力 時 の 注 意 点 a) 1 人 の 回 答 者 の 回 答 は すべて1 行 に 入 力 する b) 各 回 答 者 に 固 有 の 番 号 を 割 りあて 入 力 する c) 数 字 を 入 力 するときには 単 位 は 別 のセルに 入 力 する d) 一 番 上 の 行 に 設 問 の 番 号 等 を 入 力 する この 行 は 後 でキーワードの 入 力 にも 用 いる e) 入 力 時 の 漢 字 などの 誤 変 換 に 注 意 する

5.2 キーワード 分 析 (1) 準 備 作 業 1) 文 の 終 わりの 特 定 文 の 終 わりを 明 確 にする 文 末 に が 無 いときには 適 切 なところに を 挿 入 する 2) 重 文 と 複 文 の 単 文 化 日 本 語 の 文 には 単 文 重 文 複 文 がある 分 析 対 象 の 文 が 重 文 や 複 文 のときには 単 文 + 単 文 の 文 に 書 き 換 える 表 1はその 例 である 表 1 重 文 と 複 文 の 単 文 化 単 文 道 幅 が( 主 語 )- 狭 い( 述 語 ) 道 幅 が( 主 語 1)- 狭 く( 述 語 1) 路 面 が( 主 語 2)- 凍 結 ( 述 部 2) 重 文 道 幅 が( 主 語 )- 狭 い( 述 語 ) + 路 面 が( 主 語 )- 凍 結 ( 述 部 ) 道 幅 が( 主 語 ) 狭 く( 述 語 )( 全 体 で 主 部 ) 歩 きにくい( 述 部 ) 複 文 道 幅 が( 主 語 )- 狭 い( 述 語 ) + 歩 行 者 が( 主 語 を 加 える)- 歩 きにくい( 述 部 ) (2)キーワード 分 析 図 1は キーワード 分 析 のフローである 以 下 は その 流 れを 冬 期 道 路 状 態 の 問 題 点 に 関 す る 記 述 式 アンケートの 分 析 を 事 例 に 説 明 する 1) 頻 度 の 高 いキーワードを 抽 出 する 頻 度 の 高 い 文 意 に 使 われる 語 彙 をキーワードとして 品 詞 にかかわらず 抽 出 する 2)キーワードで 代 表 させる 文 意 を 決 める 単 独 のキーワード あるいはキーワードの 組 み 合 わせに 代 表 させる 文 意 を 一 意 に 定 める 表 2は 冬 期 道 路 状 態 の 問 題 点 を 記 述 した 回 答 から 抽 出 された キーワード と 文 意 の 例 で 表 3は キーワードの 組 み 合 わせ と 文 意 の 例 である

(1) キーワードを 抽 出 (2) キーワードで 代 表 す る 文 意 を 一 意 に 決 定 (3) キーワードを 含 む 回 答 を 検 索 (4) 選 択 された 回 答 の 意 図 は (2)で 決 めた 文 意 と 同 じ No No (5) (2)の 文 意 を 否 定 する 文 意 No Yes (5) データ 内 の と 文 意 の 数 が 同 じ Yes (6) 同 じ 文 意 のキーワードをグ ループ 化 し 代 表 表 現 を 決 める Yes (6) 否 定 の 意 味 を 含 む 文 意 を 決 める (7) 同 じ 代 表 表 現 で 表 され る 回 答 数 を 算 出 図 1 キーワード 分 析 のフロー 表 2 抽 出 されたキーワードと 文 意 文 意 キーワード 幅 員 不 足 車 線 狭 せま(い)** 幅 雪 山 滑 りやすい すべ 滑 氷 凍 アイス スリップ ツルツル つるつる 圧 雪 溶 けた 雪 融 溶 とけ(る)** シャーベット 路 面 の 雪 雪 除 雪 * 雪 山 * 雪 道 * 排 雪 * 不 陸 悪 がたがた ガタガタ 排 雪 作 業 路 上 駐 車 作 業 駐 車 交 通 量 増 加 都 心 ラッシュ 冬 期 道 路 雪 道 冬 道 * 路 上 の 雪 については 雪 に 加 えて*のキーワードが 回 答 に 含 まれるときには 別 の 文 意 となる 雪 というキ ーワードは 文 脈 によって 堆 雪 路 上 の 雪 溶 けた 雪 などがあるので 他 のキーワードとの 組 み 合 わせを 用 い 全 体 の 文 脈 から 判 断 する **( )は 活 用 形 により べつの 文 字 となることもある

表 3 キーワードの 組 み 合 わせ と 文 意 文 意 キーワードの 組 み 合 わせ 交 差 点 が 滑 りやすい 交 差 点 + 滑 /すべ(る)/ 凍 結 滑 りやすい 路 面 のため 渋 滞 渋 滞 + 滑 /すべ(る)/ 凍 結 歩 道 が 狭 い 路 面 が 凸 凹 轍 歩 道 + 狭 /せま(い) 路 面 ( 省 略 されることもあり) + 轍 /でこぼこ/がたがた/そろばん 3)キーワードを 含 む 回 答 を 検 索 する エクセルのサーチ 関 数 ( SEARCH か SEARCHB) を 使 い キーワードを 含 む 回 答 を 検 索 する 図 2は サーチ 関 数 による 検 索 結 果 の 例 である サーチ 関 数 は 検 索 した 文 字 列 の 位 置 を 数 字 で 返 すので キーワードが 含 まれる 文 には 数 字 が 含 まれない 文 のときは #VALUE! が 表 示 され る 回 答 4) 選 択 した 回 答 の 意 図 することは 2)で 決 めた 文 意 と 同 じかどうかを 検 証 する 図 2 エクセルのサーチ 関 数 (SEARCH)を 用 いたキーワードの 検 索 4) 上 記 2)で 決 めたキーワードの 文 意 と 同 じ 文 意 を 持 つ 回 答 を 特 定 する キーワードを 含 むことが 検 索 で 分 かった アンケート 回 答 の 意 図 するところと 2)で 決 めたキ ーワードが 代 表 する 文 意 が 等 しいかどうかひとつひとつ 検 討 する 文 意 が 異 なるときには 新 しい 文 意 を 決 め 直 す( 図 1の(5) ) アンケート 回 答 がキーワ ードを 代 表 する 文 意 を 否 定 する 意 味 のときは 新 しく 否 定 の 意 味 を 含 めた 文 意 を 定 める( 図 1 の(6) ) 5) 各 データ 中 の の 数 量 を 数 える そのデータに 含 まれる 文 意 の 数 と 一 致 していないときは そのデータにはまだ 抽 出 されていない 文 意 があるので キーワードを 抽 出 し 1)からのプロセ スを 繰 り 返 す 6) 同 じ 文 意 のキーワードをグループ 化 し 代 表 表 現 を 決 める

図 3は 徒 歩 による 道 路 利 用 者 が 指 摘 した 冬 期 道 路 の 問 題 点 のキーワード 分 析 の 例 である この 例 で キーワードは 凍 結 すべ(り) 滑 ツルツル 氷 で 文 意 は 滑 りやすい 歩 道 なので 滑 りやすい を 代 表 表 現 とした 17 図 3 冬 期 道 路 の 問 題 点 ( 歩 行 者 ) 7) 同 じ 代 表 表 現 で 表 される 回 答 数 を 合 計 する 図 3の 一 番 下 の 行 は それぞれのキーワードを 含 む 回 答 の 数 である これは SEARCH 関 数 が 数 値 を 返 した 箇 所 数 をカウント 関 数 ( COUNT )で 得 たものである 代 表 表 現 の 滑 りやすい の 列 は その 左 にあるキーワードに 対 して SEARCH 関 数 が 数 値 を 返 しているときに 1 を 記 入 す る 同 じ 文 意 のキーワードがひとつの 回 答 に 複 数 個 含 まれているときにも 1 と 記 入 する 最 下 行 は 列 の 合 計 である この 合 計 の 16 が 全 回 答 (データ 数 40 個 )の 中 で 滑 りやすい 歩 道 を 問 題 であると 回 答 したデータ 数 である 5.3 重 要 度 各 代 表 表 現 で 表 される 回 答 数 の 全 回 答 数 に 対 する 割 合 (%)が 代 表 言 語 で 表 わされる 意 見 の 割 合 である 図 3の 例 では 全 回 答 数 が42なので (16 40) 100=38.1(%)となり 38.1%を 重 要 度 とする 表 4は 同 じ 事 例 のキーワード 分 析 で 得 た 全 問 題 点 の 重 要 度 である

表 4 キーワード 分 析 で 得 た 重 要 度 ( 事 例 : 歩 行 者 にとっての 冬 期 道 路 の 問 題 点 ) 問 題 点 頻 度 重 要 度 路 面 の 積 雪 12 30.0 狭 い 歩 行 者 空 間 3 7.5 滑 りやすい 路 面 17 42.5 スラッシュ 7 17.5 歩 道 が 除 雪 されていない 1 2.5 でこぼこ 1 2.5 水 たまり 1 2.5 除 雪 作 業 1 2.5 43* * 一 つのデータで 問 題 点 を 複 数 指 摘 しているものがあるので 合 計 は データ 総 数 と 一 致 しない 4. 注 意 事 項 1)あくまで 同 じ 文 意 の 回 答 数 を 算 出 するための 鍵 としてキーワードを 用 いる キーワードの 言 葉 としての 意 味 ではなく 回 答 された 文 章 中 の 意 味 と 文 意 をリンクさせる 2) 頻 度 が 高 い 文 意 が 複 数 のキーワードの 組 み 合 わせで 表 されるときには キーワードの 組 み 合 わせに 対 して 上 記 のプロセスを 適 用 する 3) 苦 情 電 話 の 内 容 など アンケート 以 外 のデータを 用 いるときには ひとつのデータの 単 位 に 注 意 する 単 純 にキーワードの 頻 度 で 重 要 度 を 求 めると ひとつのデータに 同 じ 代 表 表 現 のキー ワードが 複 数 含 まれていると ダブルカウントやトリプルカウントされる 可 能 性 が 高 い ( 以 上 )