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その 他 事 業 推 進 体 制 平 成 20 年 3 月 26 日 に 石 垣 島 国 営 土 地 改 良 事 業 推 進 協 議 会 を 設 立 し 事 業 を 推 進 ( 構 成 : 石 垣 市 石 垣 市 議 会 石 垣 島 土 地 改 良 区 石 垣 市 農 業 委 員 会 沖 縄 県 農

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2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

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2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

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質 問 票 ( 様 式 3) 質 問 番 号 62-1 質 問 内 容 鑑 定 評 価 依 頼 先 は 千 葉 県 などは 入 札 制 度 にしているが 神 奈 川 県 は 入 札 なのか?または 随 契 なのか?その 理 由 は? 地 価 調 査 業 務 は 単 にそれぞれの 地 点 の 鑑 定

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公表表紙


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6 構 造 等 コンクリートブロック 造 平 屋 建 て4 戸 長 屋 16 棟 64 戸 建 築 年 1 戸 当 床 面 積 棟 数 住 戸 改 善 後 床 面 積 昭 和 42 年 36.00m m2 昭 和 43 年 36.50m m2 昭 和 44 年 36.

は 固 定 流 動 及 び 繰 延 に 区 分 することとし 減 価 償 却 を 行 うべき 固 定 の 取 得 又 は 改 良 に 充 てるための 補 助 金 等 の 交 付 を 受 けた 場 合 にお いては その 交 付 を 受 けた 金 額 に 相 当 する 額 を 長 期 前 受 金 とし

平成22年度

( 別 途 調 査 様 式 1) 減 損 損 失 を 認 識 するに 至 った 経 緯 等 1 列 2 列 3 列 4 列 5 列 6 列 7 列 8 列 9 列 10 列 11 列 12 列 13 列 14 列 15 列 16 列 17 列 18 列 19 列 20 列 21 列 22 列 固 定

国 家 公 務 員 の 年 金 払 い 退 職 給 付 の 創 設 について 検 討 を 進 めるものとする 平 成 19 年 法 案 をベースに 一 元 化 の 具 体 的 内 容 について 検 討 する 関 係 省 庁 間 で 調 整 の 上 平 成 24 年 通 常 国 会 への 法 案 提

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(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 き 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている

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16 日本学生支援機構

小 売 電 気 の 登 録 数 の 推 移 昨 年 8 月 の 前 登 録 申 請 の 受 付 開 始 以 降 小 売 電 気 の 登 録 申 請 は 着 実 に 増 加 しており これまでに310 件 を 登 録 (6 月 30 日 時 点 ) 本 年 4 月 の 全 面 自 由 化 以 降 申

損 益 計 算 書 自. 平 成 26 年 4 月 1 日 至. 平 成 27 年 3 月 31 日 科 目 内 訳 金 額 千 円 千 円 営 業 収 益 6,167,402 委 託 者 報 酬 4,328,295 運 用 受 託 報 酬 1,839,106 営 業 費 用 3,911,389 一

目 改 正 項 目 軽 自 動 車 率 の 引 上 げ 〇 国 及 び 地 方 を 通 じた 自 動 車 関 連 制 の 見 直 しに 伴 い 軽 自 動 車 の 標 準 率 が 次 のとおり 引 き 上 げられます 車 種 区 分 引 上 げ 幅 50cc 以 下 1,000 円 2,000 円

一般競争入札について

Ⅰ 調 査 の 概 要 1 目 的 義 務 教 育 の 機 会 均 等 その 水 準 の 維 持 向 上 の 観 点 から 的 な 児 童 生 徒 の 学 力 や 学 習 状 況 を 把 握 分 析 し 教 育 施 策 の 成 果 課 題 を 検 証 し その 改 善 を 図 るもに 学 校 におけ

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定 性 的 情 報 財 務 諸 表 等 1. 連 結 経 営 成 績 に 関 する 定 性 的 情 報 当 第 3 四 半 期 連 結 累 計 期 間 の 業 績 は 売 上 高 につきましては 前 年 同 四 半 期 累 計 期 間 比 15.1% 減 少 の 454 億 27 百 万 円 となり

4. その 他 (1) 期 中 における 重 要 な 子 会 社 の 異 動 ( 連 結 範 囲 の 変 更 を 伴 う 特 定 子 会 社 の 異 動 ) 無 新 規 社 ( 社 名 ) 除 外 社 ( 社 名 ) (2) 簡 便 な 会 計 処 理 及 び 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 の

私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

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第 40 回 中 央 近 代 化 基 金 補 完 融 資 推 薦 申 込 み 公 募 要 綱 1 公 募 推 薦 総 枠 30 億 円 一 般 物 流 効 率 化 促 進 中 小 企 業 高 度 化 資 金 貸 付 対 象 事 業 の 合 計 枠 2 公 募 期 間 平 成 28 年 6 月 20

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った 場 合 など 監 事 の 任 務 懈 怠 の 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 減 算 する (8) 役 員 の 法 人 に 対 する 特 段 の 貢 献 が 認 められる 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 加 算 することができる

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 2 年 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 ( 注 ) 給 料 月 額 は 給 与 抑 制 措 置 を 行 う 前 のものです ( 単 位 : ) 3 職 員 の 平 均 給 与 月

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している 5. これに 対 して 親 会 社 の 持 分 変 動 による 差 額 を 資 本 剰 余 金 として 処 理 した 結 果 資 本 剰 余 金 残 高 が 負 の 値 となるような 場 合 の 取 扱 いの 明 確 化 を 求 めるコメントが 複 数 寄 せられた 6. コメントでは 親

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連結計算書

消 費 ~ 軽 減 率 消 費 の 軽 減 率 制 度 が 消 費 率 10% 時 に 導 入 することとされています 平 成 26 年 4 月 1 日 平 成 27 年 10 月 1 日 ( 予 定 ) 消 費 率 5% 消 費 率 8% 消 費 率 10% 軽 減 率 の 導 入 平 成 26

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1 総 合 設 計 一 定 規 模 以 上 の 敷 地 面 積 及 び 一 定 割 合 以 上 の 空 地 を 有 する 建 築 計 画 について 特 定 行 政 庁 の 許 可 により 容 積 率 斜 線 制 限 などの 制 限 を 緩 和 する 制 度 である 建 築 敷 地 の 共 同 化 や

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4. その 他 (1) 期 中 における 重 要 な 子 会 社 の 異 動 ( 連 結 範 囲 の 変 更 を 伴 う 特 定 子 会 社 の 異 動 ) 無 (2) 簡 便 な 会 計 処 理 及 び 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 の 作 成 に 特 有 の 会 計 処 理 の 適 用 有

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Transcription:

WHITE PAPER #35 水 使 用 効 率 性 (WUE ): グリーン グリッドが 提 案 する データセンターのサステナビリ ティーについての 指 標 編 集 者 : Michael Patterson/Intel 寄 稿 者 : Dan Azevedo/Symantec Christian Belady/Microsoft Jack Pouchet/Emerson

PAGE 2 エグゼクティブサマリー グリーン グリッドは データセンター 及 びビジネスコンピューティング エコシステムのエネルギー 効 率 の 向 上 に 取 り 組 む 企 業 政 府 機 関 教 育 機 関 によって 構 成 される 世 界 規 模 のコンソーシアムです グリーン グリッド はこれまでに 電 力 効 率 性 (PUE ) データセンターエネルギー 生 産 性 (DceP ) エネルギー 再 利 用 効 率 性 (ERE ) データセンター 計 算 効 率 性 (DCcE )などの 一 連 の 指 標 を 開 発 してきました グリーン グリッド はデータセンターにおける 水 の 使 用 効 率 を 把 握 するためのこの 新 しい 指 標 を 提 案 します 水 の 使 用 効 率 は 今 後 のデータセンターの 設 計 設 置 運 用 において 極 めて 重 要 な 意 味 を 持 つようになる 要 素 として 注 目 を 集 めています この 新 しい 水 使 用 効 率 性 (WUE )をPUEや 炭 素 利 用 効 率 性 (CUE ) 指 標 とともに 使 用 するこ とによって データセンターの 運 用 者 はそれぞれのデータセンターの 水 エネルギー 二 酸 化 炭 素 をサステナ ビリティーの 観 点 から 迅 速 に 評 価 して 結 果 を 比 較 検 討 し エネルギー 効 率 やサステナビリティーの 改 善 の 必 要 性 の 有 無 を 判 定 できるようになります PUEはすでに 業 界 に 広 く 普 及 していますが WUEはPUEの 延 長 線 上 に 位 置 する 指 標 であり xue 指 標 群 をさらに 充 実 させるものです xue 指 標 は データセンターのエネルギーやサステナビリティーに 関 する 重 要 な 各 種 要 素 の 把 握 に 役 立 つこ とから グリーン グリッドは 引 き 続 きデータセンターの 生 産 性 などを 対 象 とする 高 度 な 指 標 の 開 発 を 推 進 しま す これらの 指 標 の 普 及 や 世 界 中 の 企 業 教 育 機 関 政 府 機 関 のデータセンターのエネルギー 効 率 の 改 善 を 推 進 するために グリーン グリッドは 今 後 もホワイトペーパーや 技 術 関 連 文 書 書 籍 記 事 を 通 じた 情 報 発 信 を 続 けるとともに これらの 指 標 の 使 用 方 法 を 詳 しく 説 明 するための 技 術 フォーラムの 運 営 や 同 様 の ビジョンや 目 標 を 掲 げる 組 織 との 連 携 構 築 に 取 り 組 みます

PAGE 3 目 次 I. はじめに...3 II. サステナビリティー 関 連 の 指 標 :PUE CUE WUE...3 III. 水 使 用 効 率 性 (WUE)...4 IV. WUEとWUE source の 適 切 な 使 用 方 法...7 V. 長 期 的 な 展 望...9 VI. まとめ...9 VII. グリーン グリッドについて...10 VIII. 付 録 A. エネルギー 水 相 関 係 数...11 I. はじめに 複 数 の 指 標 を 使 用 することにより IT 組 織 は 既 存 のデータセンターのサステナビリティーをより 正 確 に 把 握 し てその 改 善 を 図 ることができるだけでなく 新 しいデータセンターの 展 開 についても より 的 確 な 判 断 をできる ようになると グリーン グリッドは 確 信 しています なぜサステナビリティーの 向 上 が 必 要 なのでしょうか それは データセンターのエネルギー 消 費 量 二 酸 化 炭 素 排 出 量 そして 水 の 使 用 量 が 成 長 戦 略 や 立 地 戦 略 アウトソーシング 戦 略 についての 企 業 の 決 断 に 影 響 を 及 ぼすためです すでに 電 力 効 率 性 (PUE ) 指 標 は インフラのエネルギー 効 率 の 測 定 に 有 効 な ツールであることが 業 界 で 認 められています しかし 資 源 の 利 用 効 率 を 高 めて 業 務 効 率 を 最 大 化 し 資 源 や 環 境 への 影 響 を 抑 制 することは 業 界 にとっての 重 要 な 課 題 です データセンターのサステナビリティーを 改 善 することによって IT 組 織 はコンピューティング ネットワーク ストレージに 対 する 需 要 の 増 大 を 適 切 に 管 理 し エネルギーコストを 削 減 して 総 所 有 コスト(TCO)を 抑 制 しつつ 競 争 力 を 維 持 して 将 来 のビジネス ニーズに 対 応 できるようになります 特 に 炭 素 税 および 水 のコストや 権 利 について 考 えると 将 来 におけるリ スクの 発 生 は 確 実 です 企 業 はこのような 問 題 に 対 して 積 極 的 に 取 り 組 むことによって ビジネスリスクを 引 き 下 げて 潜 在 成 長 力 を 高 め 環 境 コストを 適 切 に 管 理 できるようになります II. サステナビリティー 関 連 の 指 標 :PUE CUE WUE 新 しいデータセンターの 設 立 を 検 討 する 前 に 既 存 のデータセンターの 最 適 化 が 可 能 であるかどうかを 判 断 す る 場 合 に データセンターのサステナビリティーを 把 握 するための 指 標 やプロセスが 役 立 つことが 理 想 です そのためグリーン グリッドは 二 酸 化 炭 素 排 出 量 を 把 握 するための 二 酸 化 炭 素 使 用 効 率 性 (CUE) 指 標 に 続 き データセンターにおける 水 の 利 用 状 況 を 把 握 するための 水 使 用 効 率 性 (WUE) 指 標 を 発 表 しました 二 酸 化 炭 素 の 排 出 量 と 水 の 使 用 量 は 今 後 のデータセンターの 設 計 立 地 運 用 における 極 めて 重 要 な 検 討 事 項 として 注 目 を 集 めています PUE CUE WUEを 組 み 合 わせて 活 用 することにより データセンター 運 用 者 はデータセンターの 重 要 なサステナビリティーを 迅 速 に 評 価 してその 結 果 を 比 較 検 討 し エネルギーの 利 用 効 率 やサステナビリティーの 改 善 の 必 要 性 の 有 無 を 判 断 できるようになります xue 指 標 群 は データ

PAGE 4 センターの 構 築 委 託 運 用 廃 止 に 関 連 するエネルギー 環 境 社 会 およびサステナビリティーの 各 パラ メータをデータセンターコミュニティが 適 切 に 管 理 できるよう 支 援 するために 策 定 された 指 標 であり WUEはこ の 指 標 群 における(PUE CUEに 続 く) 第 3の 指 標 です PUEやCUEと 同 様 に WUE 指 標 はIT 機 器 のエネルギー 量 を 分 母 として 使 用 します PUEまたはCUEのこの 値 が 決 まると この 新 しい 指 標 にも 同 じ 値 を 分 母 として 使 用 します このような 構 造 面 での 共 通 性 は これら の 指 標 の 関 連 性 の 維 持 やその 迅 速 な 導 入 に 役 立 ちます PUEとの 相 違 点 としては WUEとCUEには 次 元 がある 点 が 挙 げられます( 下 記 のセクションⅢを 参 照 ) PUEには 単 位 がなく その 値 はエネルギー 量 をエネルギー 量 で 除 算 することによって 求 められます もうひと つの 重 要 な 相 違 点 が 値 の 範 囲 です PUEの 理 想 値 は1.0ですが この 値 はその 施 設 内 で 使 用 されるすべ てのエネルギーがIT 機 器 に 供 給 されることを 意 味 します PUEには 理 論 上 の 上 限 はありません CUEと WUEの 理 想 値 は0.0で この 値 はデータセンターの 業 務 では 二 酸 化 炭 素 の 排 出 や 水 の 使 用 が 発 生 していな いことを 意 味 します CUEとWUEもまた PUEと 同 様 に 理 論 上 の 上 限 はありません(PUEの 算 出 方 法 の 詳 細 については グリーン グリッドのホワイトペーパー#22 グリーン グリッドのインフラ 指 標 (PUE/DCiE)の 使 用 と 公 開 報 告 のためのガイドライン を 参 照 してください 1 ) この3つの 指 標 はすべて データセンター 業 務 を 対 象 とし データセンターやIT 機 器 のライフサイクル 全 体 での 環 境 負 荷 は 対 象 外 となります これはたとえば データセンターの 建 築 やIT 機 器 の 製 造 プロセスにおける 水 の 使 用 量 の 把 握 を 目 指 すとすれば WUE 指 標 の 測 定 算 出 使 用 が 極 めて 困 難 になるためです グリーン グリッドは 業 界 のサステナビリティー 全 体 においてはライフサイクル 全 体 での 把 握 が 重 要 な 意 味 を 持 つと 考 えますが 現 実 的 な 観 点 から 現 時 点 ではこれらの 要 素 をWUE 指 標 から 除 外 しました ライフサイクル 全 体 での 検 討 は グリーン グリッドの 今 後 の 課 題 です 現 在 は WUEの 対 象 範 囲 を 施 設 での 業 務 やソースエネ ルギーの 生 成 プロセスにおける 水 の 使 用 量 に 限 定 しています(スコープ1とスコープ2の 温 室 効 果 ガス 排 出 量 と 同 様 2 ) III. 水 使 用 効 率 性 (WUE) データセンターでの 水 の 使 用 効 率 に 関 するこの 指 標 は ハイレベルでは 次 のように 定 義 されます 年 間 の 水 の 使 用 量 WUE = (1) IT機 器 のエネルギー 量 WUEの 単 位 は リットル/キロワット 時 (L/kWh)です 1 http://www.thegreengrid.org/ja-jp/global/content/whitepapers/usage%20and%20public%20reporting%20guidelines%20for%20pue%20dcie 2 http://www.epa.gov/greeningepa/glossary.htm#s

PAGE 5 データセンターに 関 連 する 水 の 使 用 量 は 様 々なレベルにおいて 複 雑 な 問 題 です WUEについては ソー スベース 対 サイトベース の 考 え 方 で 指 標 を 検 討 する 必 要 があります 最 も 重 要 な 問 題 は 水 の 使 用 量 や 施 設 での 水 の 使 用 戦 略 の 変 更 が その 他 の 施 設 における 使 用 量 のパラメータに 影 響 を 及 ぼすことが 多 いだ けでなく 別 のユーティリティのサプライチェーンもこれによって 変 化 する 可 能 性 があることです 施 設 内 での 水 の 使 用 量 については 数 多 くの 削 減 方 法 があります 最 も 魅 力 的 な 方 法 は 単 純 に 最 適 な 設 計 を 採 用 して 業 務 効 率 を 高 め 既 存 のシステムを 調 整 する 手 法 です これはたとえば 施 設 の 再 点 検 時 に 実 行 できます この 業 界 には あるコンピューター 室 の 空 調 (CRAC)ユニットでは 除 湿 機 能 を 別 の 空 調 ユニットでは 加 湿 機 能 を 作 動 させて 水 とエネルギーを 浪 費 するという 悪 い 冗 談 のような 話 が 数 多 くあるのが 現 実 です また デー タセンターの 多 くはいまだにASHRAE 2008の 拡 大 された 環 境 条 件 を 採 用 していません この 条 件 を 採 用 す ると 推 奨 の 最 低 湿 度 を 露 点 温 度 =5.5 C(42 F)に 引 き 下 げることができます このような 変 更 を 行 なった 場 合 水 の 使 用 量 は 減 少 しますが それと 引 き 換 えにエネルギー 使 用 量 が 増 加 し ます これは ( 水 処 理 システムでの) 化 学 物 質 の 使 用 量 の 増 大 に 起 因 するものです このエネルギー 使 用 量 の 増 加 によって サイト と ソース の 両 方 で 特 有 の 変 化 が 発 生 します 前 述 のように 施 設 内 での 水 の 使 用 量 が 減 少 すると 関 連 するエネルギーコストが 発 生 する 可 能 性 があります 水 の 使 用 量 の 減 少 と 購 入 ま たは 生 成 するエネルギー 量 の 増 大 というトレードオフは 施 設 レベルでは 魅 力 的 な 場 合 もあります しかし 地 域 や 流 域 レベルで 水 の 使 用 量 を 最 小 限 に 抑 えることを 目 指 すとすれば このような 変 化 によって 検 討 を 要 する 悪 影 響 が 発 生 する 可 能 性 があります 発 電 には 大 量 の 水 が 必 要 となるためです 必 要 な 水 の 量 は 発 電 方 法 によって 異 なりますが 今 日 の 発 電 方 法 においては ほとんどの 場 合 に 非 常 に 多 くの 水 が 使 用 されま す 3 つまり 施 設 における 水 の 使 用 量 の 削 減 が 電 力 使 用 量 を 増 大 させ 最 終 的 には 発 電 所 における 水 の 使 用 量 の 増 加 につながる 可 能 性 があるのです 立 地 ビジネス 戦 略 財 務 上 の 課 題 など 多 くの 要 因 によって 水 の 使 用 量 の 増 加 とエネルギー 使 用 量 の 減 少 が 望 ましい 場 合 もあれば エネルギー 使 用 の 増 加 と 水 の 使 用 量 の 減 少 が 望 ましい 場 合 ( 砂 漠 など)もあります そして どのような 状 態 が 望 ましいかにかかわらず PUE CUE WUEはビジネス 面 での 意 思 決 定 を 支 援 する 有 用 なツールとして 機 能 します たとえばあるデータセンターで 水 の 蒸 発 を 冷 却 メカニズムとして 使 用 するチラーベースの 冷 却 塔 ではなく 水 を 必 要 としない 直 接 膨 張 式 (DX: 冷 媒 方 式 ) 冷 却 機 を 選 択 したとします この 施 設 では DXベースの 冷 却 システムにより 確 実 に 水 の 使 用 量 が 減 少 します しかしその 一 方 で このシステムは 蒸 発 ベースの 技 術 より も 効 率 が 低 いために エネルギーの 使 用 量 が 増 大 します エネルギーの 生 成 方 法 によっては このエネル ギー 使 用 量 の 増 大 が 発 電 所 での 水 使 用 量 の 増 大 につながることになります その 場 合 には 水 の 使 用 があ る 施 設 から 別 の 施 設 にシフトしただけに 過 ぎず エコシステム 全 体 での 水 の 使 用 量 が 実 質 的 に 増 加 する 可 能 性 があります 3 たとえば 2008 年 のミネソタ 州 では 14,040 億 ガロンの 取 水 のうち 半 分 以 上 (8,380 億 ガロン)が 発 電 に 使 用 され 第 2 位 の 水 道 水 供 給 量 はそれよりもはるかに 少 ない2,170 億 ガロンでした http://www.dnr.state.mn.us/waters/watermgmt_section/appropriations/wateruse.html

PAGE 6 以 上 のことから グリーン グリッドは 少 なくともソースベースとサイトベースの2つのWUE 指 標 は 有 用 であると 確 信 しています グリーン グリッドは 今 後 の 活 動 の 一 環 として それぞれのレベルにおける 詳 細 な 調 査 と 個 別 の 提 言 に 向 けた 取 り 組 みを 行 います 二 酸 化 炭 素 排 出 量 の 説 明 に 使 用 される 直 接 (スコープ1)と 間 接 (スコープ2)の 定 義 に 即 して グリーン グ リッドはこの 新 たな 指 標 を 次 のように 定 義 します WUE:データセンター 業 務 用 に 施 設 内 で 使 用 される 水 量 を 評 価 するサイトベースの 指 標 これには 加 湿 に 使 用 される 水 や エネルギーの 生 成 やデータセンターおよびそのサポートシステムの 冷 却 用 に 施 設 内 で 蒸 発 させる 水 が 含 まれます( 二 酸 化 炭 素 のスコープ1と 同 様 ) WUE source : 施 設 内 で 使 用 される 水 と 施 設 内 で 使 用 するエネルギーを 生 成 するために 施 設 外 で 使 用 される 水 を 含 めたソースベースの 指 標 通 常 は 発 電 元 で 使 用 される 水 量 と 施 設 内 で 使 用 される 水 量 を 合 計 します( 二 酸 化 炭 素 スコープ2と 同 様 ) サイトでの 年 間 の 水 の 使 用 量 WUE = (2) IT機 器 のエネルギー 量 エネルギー 供 給 元 での 年 間 の 水 の 使 用 量 + 施 設 内 での 年 間 の 水 の 使 用 量 WUE source = (3) IT機 器 のエネルギー 量 エネルギーの 供 給 元 での 水 の 使 用 量 を 把 握 するには その 施 設 におけるエネルギーの 総 使 用 量 を 明 らかに する 必 要 があります 施 設 の 総 エネルギー 量 はPUEの 分 子 であり データセンターとそのインフラの 運 用 の みに 使 用 されるエネルギー(データセンター 以 外 の 機 能 部 門 が 存 在 する 多 目 的 ビルの 場 合 には この 点 が 特 に 重 要 )で 供 給 元 のユーティリティ 企 業 または 施 設 内 での 発 電 において 計 測 されたエネルギーの 年 間 平 均 使 用 量 として 定 義 されます この 値 を 算 出 して エネルギーの 生 成 に 使 用 された 水 量 に 基 づくエネルギー 水 相 関 係 数 (EWIF)と 組 み 合 わせて 活 用 できます EWIFと 火 力 発 電 の 各 地 域 の 値 についての 詳 しい 説 明 は 付 録 Aに 記 載 されています 付 録 Aには 設 置 場 所 によらない 値 と 設 置 場 所 ごとに 異 なる 値 の2つのテクノロジーベースEWIF 値 が 記 載 さ れています 地 域 によっては その 地 域 に 特 化 した 詳 細 な 情 報 を 入 手 できる 場 合 もあります 各 地 域 の 値 に ついての 情 報 源 としては 米 国 立 再 生 可 能 エネルギー 研 究 所 (NREL)の 技 術 レポート 発 電 に 対 する 水 消 費 量 などが 挙 げられます 4 火 力 発 電 以 外 の 発 電 についてのEWIFの 開 発 も 予 定 していますが 太 陽 光 風 力 水 力 による 発 電 の 場 合 には 基 本 的 にはこの 値 は0となります また 米 国 全 体 での 平 均 値 は1.8リットル/ キロワット 時 です ソースエネルギーからの 年 間 の 水 使 用 量 は 各 エネルギー 源 に 占 めるその 年 に 使 用 され た 水 量 の 割 合 によって 決 まります WUE source は 次 のように 算 出 します 4 Consumptive Water Use for U.S. Power Production, P. Torcellini, N. Long, and R. Judkoff, 2003, NREL/TP-55033905, http://www.nrel.gov/docs/fy04osti/33905.pdf

PAGE 7 サイトでの 年 間 の 水 の 使 用 量 WUE source = [ EWIF PUE] + (4) IT機 器 のエネルギー 量 IT 機 器 のエネルギー 量 (1から4の 式 で 使 用 )とは データセンター 内 でデータを 管 理 処 理 保 存 転 送 する ためにIT 機 器 で 使 用 された 年 間 エネルギー 量 として 定 義 されます PUEは 年 間 のPUEです これらの 指 標 を 構 成 する 負 荷 の 各 要 素 を 理 解 しておくことが 重 要 です 次 の 説 明 を 確 認 してください IT 機 器 のエネルギー 量 :これには すべてのIT 機 器 に 関 連 する 負 荷 が 含 まれます この 機 器 とは データセンターの 監 視 や 制 御 に 使 用 されるコンピューター ストレージ ネットワーク 機 器 や KVMス イッチ モニター ワークステーション/ラップトップなどの 補 足 装 置 などです 施 設 の 総 エネルギー 量 : 前 述 したすべてのIT 機 器 のエネルギーと IT 機 器 の 負 荷 を 支 えるすべての エネルギー 量 が 含 まれます 具 体 的 には 次 のような 要 素 があります 電 力 供 給 関 連 :UPS 開 閉 装 置 発 電 機 PDU バッテリー IT 機 器 外 部 での 配 電 損 失 など 冷 却 システム 関 連 :チラー CRAC DXエアハンドラユニット ポンプ 冷 却 塔 など その 他 のさまざまな 負 荷 :データセンターの 照 明 など 年 間 の 水 の 使 用 量 (サイトおよびソース):これには データセンターでの 業 務 やその 運 用 で 使 用 さ れるすべての 水 の 量 が 含 まれます 具 体 的 には 次 のような 用 途 での 使 用 が 対 象 となります 加 湿 データセンターやデータセンター 関 連 の 発 電 機 器 の 冷 却 に 使 用 される 水 ( 冷 却 塔 での 蒸 発 ブ ローダウン ドリフトなど) エネルギーの 生 成 に 使 用 される 水 施 設 外 での 発 電 に 使 用 される 水 は WUE source 指 標 のみの 対 象 となる 施 設 内 での 発 電 に 使 用 される 水 は WUEとWUE source の 両 方 の 対 象 となる IV. WUEとWUE source の 適 切 な 使 用 方 法 実 際 には WUEは 極 めて 簡 単 に 測 定 でき 2つの 指 標 うち 報 告 対 象 となることが 多 いです これはまた 運 用 施 設 での 水 の 使 用 量 を 最 適 化 するための 最 も 単 純 な 指 標 です 最 適 化 は 次 の 取 り 組 みを 通 じて 実 現 でき ます ITエネルギーの 使 用 量 の 削 減 と それによる 冷 却 需 要 の 抑 制 および 水 の 使 用 量 の 削 減 湿 度 管 理 システムの 最 適 化 と ASHRAE 推 奨 の 最 低 湿 度 ( 露 点 温 度 5.5 C)でのデータセンターの 稼 動 冷 却 塔 ( 使 用 している 場 合 ) 運 転 の 濃 縮 倍 数 適 正 化 による 補 給 水 量 の 削 減

PAGE 8 該 当 するすべてのベストプラクティスの 気 流 管 理 戦 略 の 実 行 による 冷 却 効 率 の 改 善 ASHRAE 推 奨 の 上 限 温 度 前 後 でのデータセンターの 運 用 による 冷 水 温 度 の 上 昇 への 対 応 と 冷 水 生 成 のための 水 の 蒸 発 量 の 削 減 ( 冷 却 プラントによって 異 なる) 一 方 WUE source は データセンターの 施 設 計 画 や 設 計 についての 意 思 決 定 に 使 用 する 指 標 で 次 のような 課 題 の 検 討 に 役 立 ちます 想 定 施 設 の 水 の 総 使 用 量 の 判 定 (エネルギー 生 成 における 水 の 使 用 量 を 含 む) 選 択 した 冷 却 システムの 設 計 によって 施 設 における 水 の 使 用 量 が 削 減 される 一 方 で エネルギーの 使 用 量 が 増 大 し 結 果 的 に 水 の 使 用 量 に 対 するデータセンターの 全 体 的 な 影 響 度 が 高 まる 可 能 性 についての 検 討 湿 度 および 気 温 が 低 い 場 所 ( 気 流 面 での 節 約 オプション)と 湿 度 および 気 温 が 高 い 場 所 を 比 較 し 施 設 内 と 施 設 外 ( 発 電 所 )の 水 の 使 用 量 を 抑 制 できる 可 能 性 についての 検 討 この 場 合 WUEが 改 善 され WUE source はそれ 以 上 の 改 善 となる グリーン グリッドは WUEとWUE source の 両 方 が 優 れた 価 値 を 持 ち その 適 用 においては それぞれが 独 立 しながらも 緊 密 に 連 携 していることを 確 認 しています 少 なくとも 既 存 の 施 設 ではその 業 務 の 最 適 化 にWUE を 使 用 し データセンター 以 外 での 水 やエネルギーの 使 用 量 に 影 響 を 及 ぼす 決 定 にはWUE source を 使 用 する 必 要 があります つまり WUEは 次 の 事 柄 の 判 断 に 効 果 を 発 揮 します データセンターのサステナビリティーの 改 善 機 会 同 種 のデータセンターとの 比 較 方 法 データセンター 運 用 者 による 設 計 や 処 理 の 長 期 的 な 改 善 効 果 の 確 認 代 替 の 冷 却 方 法 または 水 を 使 用 しない 再 生 可 能 電 源 についての 検 討 機 会 さまざまな 使 用 状 況 のシナリオや 運 用 条 件 などに 基 づいて PUE CUE WUEを 比 較 することによ る エネルギー 効 率 戦 略 におけるトレードオフ グリーン グリッドは 短 期 的 な 取 り 組 みとして データセンターの 所 有 者 に 対 し 事 業 のサステナビリティーを 改 善 するためのWUEやWUE source 指 標 の 導 入 方 法 の 検 討 に 着 手 することを 提 案 します これらの 指 標 につ いての 確 立 した 定 義 はありません したがって 現 時 点 では これらの 活 用 においては 実 際 の 計 測 よりも 推 定 や 計 算 に 比 重 が 置 かれることになります しかしグリーン グリッドは データセンターでの 二 酸 化 炭 素 排 出 量 と 水 の 使 用 量 の 両 方 について 検 討 し その 業 務 におけるxUE 指 標 群 (PUE CUE WUE)の 算 出 を 開 始 する ことに 重 要 な 意 味 があると 考 えます グリーン グリッドはまた データセンターの 所 有 者 に 対 し それぞれの PUE CUE およびWUE 結 果 を 共 有 することを 推 奨 しています このような 取 り 組 みは 測 定 方 法 の 分 析 や 業 界 全 体 での 結 果 の 比 較 方 法 の 理 解 に 役 立 ちます

PAGE 9 V. 長 期 的 な 展 望 この 短 いホワイトペーパーには WUEを 算 出 測 定 使 用 するための 方 法 については 詳 しく 記 載 していませ ん グリーン グリッドは 今 後 この 指 標 について 詳 細 に 説 明 する 予 定 です しかし 透 明 性 と 緊 急 性 に 対 する この 業 界 の 姿 勢 を 踏 まえ このホワイトペーパーを 公 表 して WUEなどのxUE 指 標 の 共 有 を 進 めて 業 界 での 議 論 を 求 めることにしました 今 後 は 下 記 の 項 目 についてホワイトペーパーの 発 表 を 検 討 しています 1. WUEの 詳 細 な 決 定 プロセス 2. サイト 用 とソース 用 のWUEの 開 発 と それぞれの 使 用 方 法 および 使 用 時 期 3. 多 目 的 ビルでのWUEの 決 定 プロセス 4. 施 設 で 使 用 している 複 数 の 水 源 についての 詳 細 な 検 証 5. 水 質 ( 一 般 には 化 学 物 質 の 含 有 量 ) 水 源 温 度 などの 詳 細 データや 特 定 の 水 使 用 スキームのサ ステナビリティー 基 準 に 影 響 を 及 ぼす 要 素 の 詳 細 データ 6. データセンター 施 設 外 のユーザーへの 再 生 再 利 用 済 みエネルギーおよび 水 の 処 理 方 法 (データセ ンター 施 設 内 での 水 の 再 生 再 利 用 によるWUEの 改 善 とその 成 果 ) 7. 二 酸 化 炭 素 / 温 室 効 果 ガスや 供 給 された 水 (kgco 2 /liter)に 含 まれるエネルギーの 把 握 水 処 理 そのものが 大 量 のエネルギーを 要 するプロセスとなる 可 能 性 があるため これについての 検 討 が 必 要 になる たとえば 海 水 の 脱 塩 処 理 には 融 雪 水 を 水 源 とする 水 源 地 からの 引 水 よりもはるかに 多 くのエネルギーを 要 する また 給 水 過 程 で 水 が 蒸 発 する 可 能 性 があることから 水 の 汲 み 上 げと 給 水 も 重 要 な 要 素 となる 将 来 的 には これらの 要 素 をWUE scope3 指 標 に 組 み 込 むことも 視 野 に 入 れる さらに 水 に 関 連 するこの 他 のパラメータも 全 体 のバランスに 影 響 を 及 ぼす 可 能 性 がある たとえば 温 水 または 冷 水 のどちらを 使 用 するかや そのために 費 やされるエネルギー 量 がこれに 該 当 する 8. 水 と 二 酸 化 炭 素 の 会 計 の 開 発 と 組 み 込 み 9. 二 酸 化 炭 素 水 エネルギーのライフサイクル 面 からの 検 討 将 来 的 には PUE CUE WUE そして 供 給 されるすべてのエネルギーと 水 の 構 成 施 設 内 で 生 成 されるエ ネルギー 保 存 エネルギー 天 然 資 源 などを 勘 案 して データセンターの 設 置 場 所 設 計 構 造 インフラを 決 定 することになるはずです 上 記 のリストの6 番 の 項 目 について 理 解 を 深 めることにより これらに 関 する 議 論 を 一 段 と 深 めることができます VI. まとめ グリーン グリッドは この 新 しいCUEとWUEの 指 標 がPUEと 同 様 にプラスの 影 響 をこの 業 界 にもたらすと 考 えています これらの 指 標 は 業 界 の 一 体 化 を 進 めるための 大 きな 機 会 となります またグリーン グリッドは 業 界 の 他 のステークホルダーに 対 して グリーン グリッドとともにWUEを 構 築 することをお 勧 めしています そのうえでグリーン グリッドは PUE CUE WUEに 改 善 の 余 地 があることを 十 分 に 自 覚 しつつ その 活 用 を 推 奨 します

PAGE 10 VII. グリーン グリッドについて グリーン グリッドは データセンター 及 びコンピューティング エコシステムのエネルギー 効 率 の 向 上 に 取 り 組 む 企 業 政 府 機 関 教 育 機 関 によって 構 成 される 世 界 規 模 のコンソーシアムです グリーン グリッドは 特 定 のベンダの 製 品 やソリューションを 推 奨 するのではなく データセンター 全 体 のエネルギー 効 率 の 向 上 に 役 立 つベストプラクティス 指 標 技 術 を 業 界 全 体 の 視 点 から 推 奨 することを 目 指 しています グリーン グリッドに はデータセンターの 運 用 効 率 に 関 心 を 持 つ 組 織 が 加 入 でき 推 進 会 員 一 般 会 員 アソシエイト 会 員 のメン バーレベルで 構 成 されます 詳 細 については www.thegreengrid.orgをご 参 照 ください

PAGE 11 VIII. 付 録 A. エネルギー 水 相 関 係 数 WUE source の 算 出 には エネルギー 水 相 関 係 数 (EWIF)が 不 可 欠 です EWIFの 値 とは エネルギーの 生 成 に 使 用 された 水 の 測 定 量 です 多 くのエネルギー 生 成 方 法 は そのプロセス( 主 に 冷 却 段 階 )において 大 量 の 水 を 使 用 します 施 設 の 選 択 やシステム 設 計 にあたっては データセンターのエネルギー 供 給 元 でのエネ ルギー 生 成 における 実 際 の 水 の 使 用 量 を 検 討 する 必 要 があります 表 A-1. グリーン グリッド 推 奨 のEWIF 値 ( 地 域 の 特 定 データが 不 明 な 場 合 ) 発 電 方 法 推 奨 EWIF (L/kWh) コメント 水 力 0 発 電 では 水 使 用 量 の 最 大 部 分 を 蒸 発 が 占 める しかし 水 力 発 電 所 の 貯 水 池 で 蒸 発 によって 失 われる 水 量 が 火 力 発 電 で 冷 却 によって 失 われ る 水 の 量 よりも 多 い 場 合 には 蒸 発 量 はエネルギー 使 用 量 の 増 加 や 減 少 に 応 じた 限 界 率 とはならない データセンター 用 の 水 力 発 電 所 を 建 設 する 場 合 には 68 L/kWhのEWIFを 使 用 する 太 陽 光 (PV) 0 太 陽 光 ( 集 光 型 ) 3.3 風 力 0 石 炭 2.2 二 酸 化 炭 素 隔 離 の 石 炭 の 場 合 には 2.8 L/kWhを 使 用 原 子 力 3.3 天 然 ガス 0.8 不 明 1.8 米 国 全 体 の 火 力 発 電 所 単 位 の 値 EWIF 値 は 本 ペーパーのセクションIIIで 引 用 しているNRELの 発 電 に 対 する 水 消 費 量 テクニカルレポート で 使 用 されている 算 出 方 法 に 基 づき 火 力 発 電 には5%の 発 電 損 失 や9%の 送 電 損 失 などを 適 用 しています 上 記 のEWIF 値 は 水 源 に 対 するエネルギー 需 要 エネルギーと 水 の 相 互 依 存 に 関 する 会 議 への 報 告 ( 米 エネルギー 省 2006 年 ) 5 とNRELレポートから 算 出 しています 表 A-2. 米 国 の 各 地 域 のEWIF 値 ( 発 電 に 対 する 水 消 費 量 から 引 用 )(L/kWh) 西 部 インターコネクト 1.4 東 部 インターコネクト 1.9 テキサスインターコネクト 1.7 米 国 合 計 1.8 5 http://www.sandia.gov/energy-water/docs/121-rpttocongress-ewweiacomments-final.pdf

PAGE 12 表 A-3. 米 国 の 各 州 のEWIF( 発 電 に 対 する 水 消 費 量 から 引 用 )(L/kWh) 州 EWIF 州 EWIF 州 EWIF アラバマ 0.53 ルイジアナ 5.91 オクラホマ 1.93 アラスカ 1.17 メイン 1.10 オレゴン 3.10 アリゾナ 1.21 メリーランド 0.11 ペンシルバニア 2.04 アーカンソー 1.10 マサチューセッツ 0.00 ロードアイランド 0.00 カリフォルニア 0.19 ミシガン 1.89 サウスカロライナ 0.98 コロラド 1.93 ミネソタ 1.67 サウスダコタ 0.04 コネチカット 0.30 ミシシッピ 1.48 テネシー 0.00 デラウェア 0.04 ミズーリ 1.17 テキサス 1.67 D.C. 6.09 モンタナ 3.63 ユタ 2.16 フロリダ 0.53 ネブラスカ 0.72 バーモント 1.32 ジョージア 2.27 ネバダ 2.12 バージニア 0.26 ハワイ 0.15 ニューハンプシャー 0.45 ワシントン 1.10 アイダホ 0.00 ニュージャージー 0.26 ウェストバージニア 2.23 イリノイ 3.97 ニューメキシコ 2.38 ウィスコンシン 1.85 インディアナ 1.55 ニューヨーク 3.22 ワイオミング 1.85 アイオワ 0.45 ノースカロライナ 0.87 カンザス 2.20 ノースダコタ 1.36 ケンタッキー 4.16 オハイオ 3.60