ガイダンス 2008.10.3 授 業 は 教 科 書 を 使 います 生 協 で 多 分 1,985 円 で 販 売 中 来 週 から 使 います 今 日 は, 早 めに 終 わります 評 価 は 試 験 のみで 行 ないます 出 席 は 採 りません 提 出 物 もありません 休 講 代 替 措 置 としてはあるかもしれませんが, その 場 合 は, 加 点 方 式 にします 最 後 の 授 業 ( 第 14 回 )は, 試 験 に 向 けての レビューを 予 定 しています ( 履 修 を 希 望 する 人 は) 必 ず 出 席 してください ホームページに 授 業 中 のスライ ドなど 資 料 の 一 部 を 掲 示 します http://www.eco.wakayama-u.ac.jp/~shinyam/lectures/mdb/index.html 牧 野 のホームページから http://www.eco.wakayama-u.ac.jp/~shinya-m/ シラバスをみてください アクセス 制 限 部 分 がある 場 合 は ユーザ 名 :mdb パスワード:Reldddd_ 板 書 などデジタル 化 してないものは 掲 示 しませ ん データベースとは はじめに データベースに 関 する 簡 単 な 導 入 を 行 ないます 大 量 のデータを 蓄 積 管 理 し, 多 くの 人 々 活 動 で ( 共 同 で) 利 用 できるようにする 仕 組 み 効 率 化, 新 しい 活 動 の 実 現 データベースの 起 源 第 二 次 世 界 戦 後 米 軍 が 資 料 を 集 約 し 効 率 的 利 用 を 図 っ たプロジェクト data base (データの 基 地 ) コンピュータの 利 用 を 前 提 としていたわけではなかった 比 較 的 古 くからコンピュータが 利 用 された コンピュータの 利 用 に 適 している 仕 組 み 1960 年 代 前 半 にはコンピュータ 上 で 最 初 のデータベース が 稼 働 (GE 社 のIDS:1963 年 ) そのうち databaseと1 単 語 になった 1
データベースの 重 要 性 今 日 の 情 報 技 術 の 中 で 重 要 なものを2つあげる と 通 信 ネットワーク データベース 情 報 技 術 の 機 能 (はたらき): 情 報 の 伝 達 蓄 積 加 工 通 信 ネットワーク: 伝 達 データベース: 蓄 積 これらは, 情 報 処 理 の 実 務 の2つの 柱 でもある データベースの 拡 大 ( 範 囲 規 模 ) 社 会 的 要 請, 情 報 ( 要 素 ) 技 術 の 発 展 今 日 では,データベースは 企 業 の 情 報 処 理 の 中 核 ( 次 のスライド) 統 合 的 な 情 報 処 理 が 求 められている オンライントランザクション 処 理 システムなど 社 会 的 な 活 動 の 中 核 でもあるともいえる e.g. 金 融 オンライン: 人 々の 生 活 に 不 可 欠 大 量 のトランザクション( 入 出 金, 振 込 )を 発 生 時 点 で 処 理 (データベースの 更 新 ) データベースは 情 報 処 理 の 中 核 いろいろなプロセスでデータベースが 利 用 され 役 に 立 つ 情 報 をつくり 出 している 出 典 : 日 経 コンピュータ,No.498 市 場 でもデータベースは 重 要 企 業 だけではなくて 証 券 取 引 所 ( 次 のスライド) さまざまなデータ( 銘 柄, 顧 客, 注 文 約 定 )を 統 合 化 効 率 化 たとえば,ネットオークションでは, 出 品 者 の 評 判 シ ステムが 重 要 な 働 きをしている 過 去 の 取 引 とその 評 価 をデータベース 化 する Yahooオークション ebay 出 品 者 のボタンをクリックすると, 過 去 にその 出 品 者 と 取 引 した 人 の 評 価 が 表 示 される データベースによって,これまでの 市 場 とは 違 った 市 場 になりつつある 売 り 手 や 買 い 手 の 匿 名 性 その 場 限 りの 取 引 つながり 東 証 の 統 合 データベースSEED インターネットとデータベース さまざまなデータベースが 無 料 で 提 供 行 政 福 祉, 新 聞 記 事, 書 籍, 株 価, 研 究 者,ゲノム 検 索 サイト:あらゆるインターネットの 情 報 源 をデータベース 化 ホームページ,ニュース, 画 像,ブログ 記 事 Google: 世 の 中 のあらゆるデータをデータベース 化 すると 宣 言 し ている: 世 界 中 の 情 報 を 全 て 整 理 し 尽 くす ( 無 料 で 利 用 できる ようにする) Google Earth,Map, 過 去 200 年 の 新 聞 記 事 のデータベース 図 書 館 のすべての 書 籍 を 電 子 化 しデータベース 化 しようとしている( 著 作 権 の 問 題 でもめた) Googleはデータベース(サービス)の 会 社 といえる 出 典 : 日 経 コンピュータ, 07.3.19 2
データベースの 超 大 規 模 化 あらゆるデータをデータベース 化 企 業 の 基 幹 業 務 金 融 のオンライン, 座 席 予 約 数 千 万 億 単 位 の 口 座 郵 便 貯 金 : 何 億 口 座 1 日 に 千 万 単 位 のトランザクション(データベー ス 更 新 )の 発 生 データベースの 超 大 規 模 化 ( 続 ) 企 業 が 環 境 ( 市 場 )に 適 応 するために 可 能 な 限 りのデータ 収 集 分 析 利 用 e.g. 何 百 万 人 の 顧 客 別 の 購 買 履 歴 を 過 去 2 年 間 管 理 (ウォルマート) 収 集 可 能 な 範 囲 も 拡 大, 収 集 のコストは 減 少 POS,カードシステム,インターネット 販 売,ユビキタ ス 低 コストでいくらでもデータ 収 集 が 可 能 に e.g. 顧 客 カードで 顧 客 別 の 購 入 履 歴 一 般 的 ICタグ: 自 動 的 に 膨 大 な 詳 細 なデータを 収 集 店 舗 内 の 顧 客 の 行 動 ( 誰 がどの 商 品 を 手 に 取 った, 試 着 室 に 持 ち 込 んだ)なども, 技 術 的 には 把 握 できる 最 小 多 様 度 の 法 則 (システム 論 ) 対 象 を 有 効 に 制 御 するには 制 御 対 象 と 同 じくらいの 多 様 度 が 必 要 システム 論 の 法 則 相 手 と 同 じくらいの 対 応 策 が 必 要 環 境 ( 市 場 / 競 合 他 社 )と 同 じくらいの データを 保 持 し 有 効 に 利 用 する これは,(システム 論 的 には) 生 き 残 りの 条 件 データベース マーケティング マーケティング 活 動 の 変 遷 不 特 定 多 数 の 顧 客 (マス,セグメント ) 個 別 の 顧 客 への 対 応 個 別 の 顧 客 の 属 性 購 買 履 歴 をデータ ベース 化 ポイントカード( 小 売 店,マイレージ ),イン ターネット 販 売,ICタグなどによるデータの 収 集 分 析 マーケティング 活 動 に データベース マーケティング 個 別 の 顧 客 のデータを 使 って( 大 量 の 顧 客 に 対 して) 個 別 の 対 応 :One to One 蓄 積 された 大 量 データの 分 析 販 売 商 品 企 画 など 紙 おむつを 買 う 人 は 缶 ビールも 買 う(ウォルマー トの 古 典 的 な 例 ) 陳 列 をかえる 売 上 上 昇 別 の 商 品 を 自 動 的 に 推 奨 (e.g.アマゾンのリコメ ンデーション: 他 の 人 はこんな 本 も 買 っています よ!) データインサイド データベースが 競 争 優 位 の 源 泉 (という 認 識 )が 広 が りつつある Googleがデータを 集 める 理 由 利 用 者 の 囲 い 込 み アマゾンのリコメンデーション カスタマーレビュー 顧 客 の 購 入 履 歴 の 膨 大 なデータベース リコメンド 利 用 者 が 勝 手 に 書 き 込 んだレビューのデータベース サイトへの 集 客 力 を 高 めている さらにデータベースの 充 実 アマゾン アソシエイツ アマゾンのデータベース(のAPI)を 利 用 できるようにすることでアフィ リエイト( 代 理 店 )が 勝 手 に 拡 大 勝 手 にブログで 推 奨, 勝 手 にWebアプリを 作 る Google,Amazonはインターネットというよりデータベース サービスの 会 社 3
組 織 ( 企 業 ) 内 のデータベースか ら 組 織 外 へと 拡 大 してきている かつては 企 業 内 のデータが 中 心 商 品, 在 庫, 従 業 員, 経 理 企 業 外 のデータ 顧 客 の 詳 細 なデータ マーケティング 活 動 企 業 間 でのデータ( 情 報 ) 共 有 取 引 先 企 業 とのデータ 共 有 効 率 化, 全 体 最 適 化 市 場 におけるデータベースの 活 用 企 業 間 のデータベース 企 業 間 の 情 報 システム:QR/ECR SCM サプライチェーン 上 の 企 業 でデータを 共 有 全 体 最 適 化 を 目 指 す(SCM) BTO( 注 文 生 産 ) 顧 客 の 注 文 に 応 じて 多 くの 企 業 の 活 動 が 連 携 して 対 応 する 企 業 間 のデータ 共 有 サプライチェーン( 供 給 連 鎖 ) デルのBTO:ダイレクトモデル サプライヤー 卸 売 業 物 流 業 メーカ 原 材 料 部 品 から 消 費 者 に 至 るモノの 流 れ 多 くの 活 動 多 くの 企 業 の 連 携 情 報 共 有 により 効 率 化 最 適 化 小 売 業 消 費 者 岸 川 典 昭 中 村 雅 章 現 代 経 営 とネットワーク 同 文 館 VMI CRP VMI(Vender Managed Inventory) ベンダー メーカが, 供 給 先 である 小 売 店 の 在 庫 データベースの 管 理 を 行 なう CRP(Continuous Replenishment Program) メーカは 小 売 店 と 在 庫 販 売 などのデータベース を 共 有 しこれらの 分 析 に 基 づいて, 小 売 店 の 必 要 な 商 品 を 小 売 店 からの 発 注 なしに 連 続 的 に 補 充 よく, 越 中 富 山 の 薬 売 りにたとえられる: 顧 客 の 薬 箱 を 見 て 勝 手 に 補 充 データベースの 公 開 によって 企 業 間 / 主 体 間 の 連 携 を 強 める リテイルリンク(ウォルマート) 次 のスライ ド アマゾンやGoogleのデータベース(API)の 公 開 別 のサイトが 勝 手 に 販 売 してくれる( 何 もしなく ても 収 益 があがっていく) 4
リテイルリンク(ウォルマート) 約 7000 社 の 取 引 先 正 確 な 需 要 予 測 新 しい 商 品 の 企 画 インターネットによる リテイルリンク ウォルマート ( 世 界 最 大 の 小 売 業 ) データウェアハウス 過 去 104 週 間 (2 年 間 )の 売 上 単 品 別 在 庫 欠 品 遅 納 粗 利 経 費 Andraski, J 舟 本 秀 男 次 世 代 SCM CPFRがわかる 本 日 本 能 率 協 会 次 回 からの 授 業 : 授 業 計 画 (シラバス)より Ⅰ 集 合 と 論 理 (3 回 程 度 ) データベースの 理 論 を 学 ぶ 上 で 必 要 となる 集 合 と 論 理 につい て 基 本 的 な 事 項 を 復 習 します( 中 学 校 高 等 学 校 レベル+α) SPIや 公 務 員 試 験 などの 問 題 も 採 り 上 げる 予 定 です Ⅱ 関 係 データベースの 基 礎 (7 回 程 度 ) 関 係 データベースの 理 論 を 中 心 にデータベースの 基 本 的 な 事 項 について 学 習 します 初 級 システムアドミニストレータ 試 験 ( 初 級 シスアド) の 問 題 などやや 実 務 的 なものも 取 り 上 げます Ⅲ ERモデルによる 関 係 データベースの 設 計 (2 回 程 度 ) ERモデルと,ERモデルを 用 いたデータベースの 概 念 設 計 と 関 係 データベースへの 論 理 設 計 について 学 習 します Ⅰ,Ⅱ,Ⅲともテキスト( 教 科 書 )を 使 用 します 授 業 の 内 容 進 め 方 今 日 のデータベースは 本 質 的 に 数 学 的 です 数 学 的 なモデル 化 が 成 功 している 数 少 ない 例 と もいえます 数 学 的 な 内 容 が 中 心 となるので, 説 明 と 問 題 を 解 くことを 交 えて 進 めていきます 数 学 そのものは, 全 く 高 度 ではありません 高 校 の 数 学 I Aくらいです プロジェクターを 多 用 しようと 思 います 今 回 から 書 画 カメラを 使 おうと 思 っています 5