ホリスティック 企 業 レポート ネオス 3627 東 証 一 部 アップデート レポート 2014 年 8 月 22 日 発 行 一 般 社 団 法 人 証 券 リサーチセンター 証 券 リサーチセンター 審 査 委 員 会 審 査 済 20140819 Copyright 2012 Stock Research Center. All Rights Reserved. 本 レポートの 権 利 は 一 般 社 団 法 人 証 券 リサーチセンターに 属 します いかなる 形 でも 無 断 での 複 写 転 載 利 用 を 禁 じます
13/08 13/09 13/10 13/11 13/12 14/01 14/02 14/03 14/04 14/05 14/06 14/07 ホリスティック 企 業 レポート( 一 般 社 団 法 人 証 券 リサーチセンター 発 行 ) ネオス (3627 東 証 一 部 ) 携 帯 電 話 端 末 向 けソリューションを 提 供 スマートフォン 向 け 売 上 高 の 伸 長 続 く 15 年 2 月 期 は 3 期 ぶりの 営 業 増 益 を 目 指 す 発 行 日 :2014/8/22 > 要 旨 携 帯 電 話 端 末 向 けソリューションを 展 開 ネオス( 以 下 同 社 )は 携 帯 電 話 端 末 向 けソリューションを 幅 広 く 提 供 し ている 顧 客 ニーズに 対 応 して 保 有 する 技 術 やノウハウを 提 供 するソリュ ーション 事 業 と ソフトウェア コンテンツ ASP サービス 等 を 展 開 している プロダクト&サービス 事 業 を 営 んでいる アナリスト: 松 尾 十 作 +81(0)3-6858-3216 レポートについてのお 問 い 合 わせはこちら info@stock-r.org 主 要 指 標 株 価 ( 円 ) 発 行 済 株 式 数 ( 株 ) 時 価 総 額 ( 百 万 円 ) 2014/8/15 883 8,324,700 7,351 14 年 2 月 期 決 算 は 期 初 の 会 社 予 想 を 大 きく 下 回 る 14/2 期 決 算 は 売 上 高 7,277 百 万 円 ( 前 期 比 10.0% 増 ) 営 業 利 益 160 百 万 円 ( 同 49.6% 減 )で 同 社 の 期 初 予 想 に 対 する 達 成 率 は 売 上 高 で 99.7% 営 業 利 益 で 38.1%であった 利 益 の 大 幅 な 未 達 は ソリューション 事 業 において 大 型 の 不 採 算 プロ ジェクトが 発 生 したためである 15 年 2 月 期 の 営 業 利 益 は 大 幅 回 復 を 見 込 む 15/2 期 について 同 社 は 売 上 高 6,600 百 万 円 ( 前 期 比 9.3% 減 ) 営 業 利 益 300 百 万 円 ( 同 87.3% 増 )を 見 込 んでいる 売 上 面 では 主 に 14/2 期 に 売 上 計 上 されたハードソリューションの 売 上 を 見 込 まず 利 益 面 では 不 採 算 プロジェクトがないと 想 定 している 当 センターの 業 績 予 想 も 同 社 予 想 と 同 じ 水 準 を 見 込 んでいる 売 上 総 利 益 率 は 不 採 算 プロジェクトが 終 了 したことから 回 復 を 見 込 み 販 売 費 及 び 一 般 管 理 費 は 営 業 支 援 費 の 縮 小 を 見 込 んだ 投 資 に 際 しての 留 意 点 配 当 政 策 は 安 定 した 配 当 を 実 施 するとしている 業 績 が 低 迷 した 13/2 期 及 び 14/2 期 も 1 株 当 たり 配 当 金 は 期 初 予 想 通 りの 年 4.5 円 ( 株 式 分 割 調 整 後 )であった 15/2 期 以 降 も 年 4.5 円 配 が 続 くと 予 想 する 前 期 実 績 今 期 予 想 来 期 予 想 PER ( 倍 ) 110.4 60.9 57.4 PBR ( 倍 ) 2.1 2.0 2.0 配 当 利 回 り (%) 0.51 0.51 0.51 株 価 パフォーマンス 1カ 月 3カ 月 12カ 月 リターン (%) -4.9 4.8-49.5 対 TOPIX (%) -3.6-1.0-56.1 3627( 左 ) 相 対 株 価 ( 右 ) ( 円 ) ( 倍 ) 2,000 1.2 1,500 1,000 500 ( 注 ) 相 対 株 価 は 対 TOPIX 基 準 は2013/8/23 1.0 0.8 0.6 0.4 3627 ネオス 業 種 : 情 報 通 信 業 決 算 期 売 上 高 前 期 比 営 業 利 益 前 期 比 経 常 利 益 前 期 比 純 利 益 前 期 比 EPS BPS 配 当 金 ( 百 万 円 ) (%) ( 百 万 円 ) (%) ( 百 万 円 ) (%) ( 百 万 円 ) (%) ( 円 ) ( 円 ) ( 円 ) 2012/2 6,037 15.6 536 2.7 534 2.0 207-25.1 27.0 393.5 4.5 2013/2 6,615 9.6 318-40.7 365-31.6-84 - -10.9 379.3 4.5 2014/2 7,277 10.0 160-49.6 175-51.9 63-8.0 427.1 4.5 2015/2 CE 6,600-9.3 300 87.3 300 70.5 120 90.4 14.5-4.5 2015/2 E 6,600-9.3 300 87.3 300 70.5 120 90.4 14.5 437.1 4.5 2016/2 E 7,000 6.1 320 6.7 320 6.7 128 6.7 15.4 448.0 4.5 2017/2 E 7,400 5.7 340 6.3 340 6.3 136 6.3 16.3 459.8 4.5 ( 注 )CE: 会 社 予 想 E: 証 券 リサーチセンター 予 想 アップデート レポート 2/11
> 事 業 内 容 主 に 携 帯 電 話 向 けソリューションを 提 供 ネオス( 以 下 同 社 )グループは 同 社 及 び 連 結 子 会 社 2 社 で 構 成 さ れており 顧 客 ニーズに 対 応 して 保 有 する 技 術 やノウハウを 提 供 する ソリューション 事 業 (14/2 期 売 上 高 構 成 比 60.6%)と ソフトウェア 及 びコンテンツのライセンス 販 売 や ASP サービスを 展 開 しているプ ロダクト&サービス 事 業 ( 同 39.4%)を 営 んでいる 2 つの 事 業 にま たがるかたちで コーポレートソリューション 事 業 とスマートプラッ トフォーム 事 業 があるため 4 つの 事 業 領 域 にも 分 解 できる( 図 表 1) ソリューション 事 業 は メディカル 及 びヘルスケア 分 野 を 中 心 とした 一 般 法 人 を 対 象 とする Web 制 作 及 び 運 用 アプリケーション 開 発 な どのコーポレートソリューション 事 業 と 通 信 キャリア 携 帯 電 話 端 末 メーカー 等 に 対 し システム 構 築 やコンテンツ 制 作 サーバー 運 用 等 を 行 うスマートプラットフォーム 事 業 に 大 別 される プロダクト&サービス 事 業 は 最 終 顧 客 向 けに 共 同 または 単 独 でコン テンツ 配 信 や Web サイトを 通 じてサービスを 展 開 するコーポレート ソリューション 事 業 と 携 帯 キャリア 端 末 メーカー コンテンツプ ロバイダー 一 般 法 人 等 に 対 して 同 社 グループで 開 発 したソフトウ ェアやコンテンツ サーバシステム 等 をライセンスや ASP サービス として 提 供 するスマートプラットフォーム 事 業 に 大 別 される 図 表 1 事 業 概 要 ( 出 所 )ネオス 決 算 説 明 会 資 料 アップデート レポート 3/11
> 決 算 概 要 注 1)オフショア 開 発 システムインテグレータが システム 開 発 などを 海 外 の 事 業 者 や 海 外 子 会 社 に 委 託 する こと 現 地 採 用 のスタッフが 開 発 業 務 に 携 わるため 主 に 言 葉 や 習 慣 の 違 いに 起 因 する コミュニケーション 不 足 など が 原 因 で 品 質 に 関 するトラブ ルも 増 えている 14 年 2 月 期 は 期 初 の 会 社 予 算 を 大 きく 下 回 る 14/2 期 決 算 は 売 上 高 7,277 百 万 円 ( 前 期 比 10.0% 増 ) 営 業 利 益 160 百 万 円 ( 同 49.6% 減 ) 経 常 利 益 175 百 万 円 ( 同 51.9% 減 ) 当 期 純 利 益 63 百 万 円 ( 前 期 は 84 百 万 円 の 損 失 )であった 同 社 の 期 初 予 想 に 対 する 達 成 率 は 売 上 高 で 99.7% 営 業 利 益 で 38.1%であった なお 同 社 は 14/2 期 第 3 四 半 期 決 算 公 表 時 (14 年 1 月 )に 期 初 予 想 を 下 方 修 正 している 利 益 の 大 幅 な 未 達 は 第 3 四 半 期 に 大 型 の 不 採 算 プロジェクトがソリ ューション 事 業 で 発 生 したためである 一 部 の 大 型 案 件 をオフショア 注 1 で 開 発 したが プログラム 内 容 に 不 備 が 生 じ 急 遽 国 内 開 発 に 切 り 替 えたために 当 初 想 定 外 の 費 用 計 上 により 利 益 が 圧 迫 された 図 表 2 14 年 2 月 期 決 算 概 要 注 2)TizenOS HTML5 準 拠 の 新 しい OS で Android ios に 続 く 携 帯 端 末 向 けの OS である Android 及 び ios 向 けに 開 発 されたアプ リケーションを TizenOS 向 け に 開 発 する 需 要 が 旺 盛 であ る 注 3)HTML5 ウェブを 記 述 するコンピュー タ 言 語 のバージョン 5 であ る HTML4 との 相 違 点 は マルチメディア 対 応 の 進 化 と サイト 構 築 の 標 準 化 にある 注 4)d ビデオ NTT ドコモが 提 供 している スマートフォン 向 けサービス で 月 額 定 額 税 込 み 540 円 で 国 内 外 の 映 画 ドラマ アニ メ 音 楽 から BeeTV まで 約 18,000 タイトルが 見 放 題 であ る 予 想 会 社 証 券 リサーチ 実 績 前 期 比 達 成 率 乖 離 率 期 初 修 正 センター 売 上 高 7,300 7,300 7,300 7,277 10.0% 99.7% -0.3% 営 業 利 益 420 191 420 160-49.6% 38.1% -61.9% 経 常 利 益 420 206 420 175-51.9% 41.7% -58.3% 当 期 純 利 益 210 85 210 63 30.0% -70.0% ( 注 ) 達 成 率 とはネオスの 期 初 予 想 に 対 する 率 また 乖 離 率 とは 証 券 リサーチセンター 予 想 に 対 す る 率 業 績 予 想 修 正 の 公 表 は 14 年 1 月 証 券 リサーチセンター 予 想 は 13 年 12 月 時 点 ( 出 所 ) 決 算 短 信 ネオスニュースリリースより 証 券 リサーチセンター 作 成 ソリューション 事 業 の 売 上 高 は 4,406 百 万 円 ( 前 期 比 14.9% 増 )であ った 好 調 であったのは ア) 通 信 キャリア 向 け 端 末 メーカー 向 け の 携 帯 電 話 の 新 しい OS と 期 待 される TizenOS 注 2 関 連 の 通 信 キャリア 向 け 及 び 端 末 メーカー 向 けソリューション イ)NTT ドコモの iphone 関 連 やスマートフォン 向 け 写 真 保 存 整 理 共 有 ができるクラウドサ ービスの フォトコレクション 関 連 ウ)HTML5 注 3 に 代 表 される スマートフォン 技 術 を 取 り 入 れた Web 制 作 及 び 運 用 ( 例 えば 全 日 空 の 国 内 及 び 国 際 線 予 約 サイト ANA SKY MOBILE )などであった プロダクト&サービス 事 業 売 上 高 は 2,870 百 万 円 ( 前 期 比 3.3% 増 ) であった テレビに 差 すだけの 簡 単 な 接 続 で NTT ドコモの d ビデ オ 注 4 などの 豊 富 なメニューがテレビで 再 生 できる dstick (メモ リースティックの 様 な 形 態 )の 売 上 高 が 大 きく 貢 献 したようである 証 券 リサーチセンター( 以 下 当 センター)では dstick の 売 上 高 を 6 億 円 と 推 定 している スマートフォン 関 連 売 上 高 構 成 比 は 80%( 当 センター 推 定 )と 13/2 期 の 54%( 同 )から 構 成 比 が 上 昇 した 模 様 である 前 述 の dstick アップデート レポート 4/11
ios/android 双 方 に 対 応 したアプリケーションの 開 発 など ソリュー ション 事 業 及 びプロダクト&サービス 事 業 におけるスマートフォン 関 連 の 需 要 を 取 り 込 んだことが 構 成 比 の 上 昇 につながった 図 表 3 スマートフォン フィーチャーフォン 向 け 売 上 高 推 移 百 万 円 7,000 6,000 5,000 4,000 3,000 2,000 1,000 0 11/2 期 12/2 期 13/2 期 14/2 期 スマートフォン 関 連 フィーチャーフォン 関 連 ( 注 )スマートフォン 関 連 及 びフィーチャーフォン 関 連 売 上 高 は 証 券 リサーチセン ター 推 定 による ( 出 所 )ネオス 決 算 説 明 会 資 料 及 びヒアリングより 証 券 リサーチセンター 作 成 売 上 総 利 益 率 は 前 期 比 1.5%ポイント 低 下 の 27.9%であった 前 述 の ソリューション 事 業 における 大 型 の 不 採 算 プロジェクトは 2 億 円 程 度 の 利 益 圧 迫 要 因 と 推 定 され この 不 採 算 プロジェクトを 除 くと 売 上 総 利 益 率 は 31.0% 程 度 であった 模 様 である 13/2 期 まではフィーチャ ーフォン 向 けに 比 べて 採 算 が 劣 ると 見 られていたスマートフォン 関 連 の 採 算 性 改 善 が 進 んでいると 思 われる 販 売 費 及 び 一 般 管 理 費 は 前 期 比 15.3% 増 の 1,873 百 万 円 と 増 収 率 を 上 回 る 伸 長 となった 従 業 員 の 増 加 に 伴 う 人 件 費 増 ( 給 与 手 当 同 17.6% 増 )や 営 業 支 援 費 増 ( 同 97.1% 増 )の 影 響 が 大 きかった 営 業 支 援 費 は 顧 客 への 提 案 営 業 の 際 の 試 作 品 作 成 費 用 に 相 当 する スマートフ ォン 向 けサービスの 拡 大 に 向 けた 通 信 キャリアや 端 末 メーカーに 対 して 種 々の 提 案 営 業 を 行 ったため 増 加 した 15 年 2 月 期 第 1 四 半 期 決 算 実 績 15/2 期 第 1 四 半 期 決 算 は 売 上 高 1,534 百 万 円 ( 前 年 同 期 比 27.7% 減 ) 営 業 損 失 21 百 万 円 ( 前 年 同 期 は 141 百 万 円 の 利 益 ) 経 常 損 失 21 百 万 円 ( 前 年 同 期 は 157 百 万 円 の 利 益 ) 四 半 期 純 損 失 13 百 万 円 ( 前 年 同 期 は 86 百 万 円 の 利 益 )であった 同 社 は 第 2 四 半 期 累 計 ( 以 アップデート レポート 5/11
下 上 期 ) 決 算 予 想 を 公 表 していないため 上 期 に 対 する 進 捗 率 は 不 明 だが 15/2 期 通 期 予 想 に 対 する 進 捗 率 は 売 上 高 で 23.2%( 前 年 同 期 は 29.1%)である ソリューション 事 業 の 売 上 高 は 1,065 百 万 円 ( 前 年 同 期 比 6.8% 減 ) であった バンダイナムコグループのメガハウスが 新 たに 展 開 するテ ィーンズ 向 けスマートフォン Fairisia フェアリシア 向 けにアプリ ケーションソフトウェア( 以 下 アプリ)や 専 用 ポータルサイトの 構 築 及 び 運 用 を 提 供 するなどコンテンツ 事 業 者 や 法 人 等 に 向 けたサー ビス 及 びアプリのソリューションを 展 開 したものの iphone のシェア 拡 大 により Android 端 末 向 けソフトウェアライセンス 収 入 の 減 少 を 吸 収 できず 減 収 となった プロダクト&サービス 事 業 の 売 上 高 は 468 百 万 円 ( 前 年 同 期 比 52.1% 減 )であった Android 端 末 向 けのさまざまなサービスやアプリを iphone 向 けに 対 応 させるソリューション 提 供 に 努 めたものの 前 年 同 期 に 売 上 計 上 された dstick の 出 荷 一 巡 の 影 響 を 吸 収 できなかった 売 上 総 利 益 は 458 百 万 円 と 前 年 同 期 比 27.0% 減 となり 売 上 総 利 益 率 は 同 0.3%ポイント 上 昇 の 29.9%であった 採 算 性 の 低 い dstick の 売 上 計 上 がなかった 一 方 で 採 算 性 の 高 い Android 端 末 向 けミドルウェア 売 上 高 の 減 少 が 影 響 した 販 売 費 及 び 一 般 管 理 費 は 営 業 支 援 費 の 高 止 まりから 同 1.1% 減 の 480 百 万 円 で 対 売 上 高 比 では 同 8.4%ポイン ト 上 昇 の 31.3%であった 以 上 により 営 業 損 失 計 上 に 至 った > 業 績 見 通 し ネオスの 15 年 2 月 期 業 績 予 想 15/2 期 について 同 社 は 売 上 高 6,600 百 万 円 ( 前 期 比 9.3% 減 ) 営 業 利 益 300 百 万 円 ( 同 87.3% 増 ) 経 常 利 益 300 百 万 円 ( 同 70.5% 増 ) 当 期 純 利 益 120 百 万 円 ( 同 90.4% 増 )を 見 込 んでいる 事 業 別 売 上 高 は ソリューション 事 業 が 売 上 構 成 比 62%( 同 1%ポイント 上 昇 ) プロダクト&サービス 事 業 が 同 38%( 同 1%ポイント 低 下 )と 想 定 し ている ソリューション 事 業 の 重 点 戦 略 としては 以 下 の 4 点 を 掲 げている 1)キャリア 及 び 端 末 メーカーに 対 するソリューションの 提 供 14/2 期 に 提 供 した NTT ドコモのスマートフォン 向 け フォトコ レクション などキャリア( 若 しくは 端 末 メーカー)が 顧 客 に 提 供 するサービスに 対 するソリューションの 開 発 に 注 力 する 2) 新 規 SMART プラットフォーマーへのソリューションの 展 開 楽 天 やレコチョクなどに 対 して ソリューションの 受 託 ではなく 新 たなソリューションの 提 案 などに 注 力 する 3) 一 般 法 人 事 業 拡 大 への 傾 注 アップデート レポート 6/11
ビジネスユースとしてスマートフォンを 利 用 したマーケティング の 重 要 性 が 増 大 しているため マーケティングソリューションの 需 要 取 り 込 みに 邁 進 する 4)プロジェクトマネジメントの 強 化 14/2 期 第 3 四 半 期 にソリューション 事 業 で 大 型 の 不 採 算 プロジェ クトが 発 生 したことを 真 摯 に 受 け 止 め プロジェクトの 大 規 模 化 に 対 応 した 開 発 管 理 体 制 の 強 化 及 び 顧 客 とのコミュニケーションの 拡 充 を 図 る 注 5)neoPass Passbook の 規 格 に 準 拠 し た Android OS 向 けアプリや Passbook 対 応 のクーポン 等 の 作 成 利 用 判 定 会 員 管 理 などができる ASP サービ スなどを neopass ソリューシ ョンとして 提 供 している ( 同 社 Web サイトより) プロダクト&サービス 事 業 の 重 点 戦 略 としては 以 下 の 3 点 を 掲 げて いる 1) 既 存 プロダクト&サービスの 本 格 拡 大 電 子 クーポン 及 びチケットなどを 電 子 化 して 管 理 するための ios 対 応 アプリ Passbook に 対 応 したコーポレートソリューションと 注 して 開 発 した neopass 5 等 の 拡 充 に 注 力 する 2) 新 規 プロダクト&サービスの 積 極 的 展 開 の 継 続 ビジネス 分 野 における 新 規 サービスの 開 発 に 取 り 組 む 3)グローバル 展 開 への 取 り 組 みを 拡 大 させる スマートフォンにおける OS が 世 界 共 通 化 している 現 下 グローバ ルで 通 用 するものしか 残 らず 日 本 で 開 発 する 必 要 性 が 薄 れたとの 認 識 から オフショア 開 発 は 今 後 も 進 めていく 証 券 リサーチセンターの 15 年 2 月 期 業 績 予 想 当 センターの 業 績 予 想 も 同 社 予 想 と 同 じ 水 準 を 見 込 んでいる 事 業 別 売 上 高 予 想 も 同 様 である 売 上 総 利 益 率 は 12/2 期 実 績 の 30.9% 13/2 期 実 績 の 29.4% 14/2 期 における 不 採 算 プロジェクトを 控 除 した 場 合 の 推 定 値 である 31.0% を 参 考 に 30.3%と 想 定 した 販 売 費 及 び 一 般 管 理 費 は 14/2 期 に 倣 い 対 売 上 高 比 25.8%と 想 定 した 実 額 では 前 期 比 9.2% 減 となるが 主 たる 要 因 は 営 業 支 援 費 が 減 少 す ると 予 想 したためである ネオスの 中 期 経 営 計 画 13 年 4 月 に 初 めて 公 表 した 中 期 経 営 計 画 は その 後 修 正 されていな い 16/2 期 を 最 終 年 度 として 売 上 高 100 億 円 超 売 上 高 経 常 利 益 率 10% 超 を 目 標 としていることから 16/2 期 の 売 上 高 は 100 億 円 ( 前 期 比 51.5% 増 ) 以 上 経 常 利 益 は 10 億 円 ( 同 3.3 倍 ) 以 上 を 想 定 して いることとなる 修 正 しない 理 由 として 売 上 高 では NTT ドコモに 納 品 した dstick のようなハードソリューションの 売 上 計 上 を 視 野 に 入 れているようだが 利 益 については 不 明 である アップデート レポート 7/11
証 券 リサーチセンターの 中 期 業 績 予 想 当 センターでは 14/2 期 実 績 を 踏 まえ 中 期 業 績 予 想 を 見 直 し 新 た に 17/2 期 業 績 予 想 を 策 定 した 前 回 予 想 では dstick のようなハー ドソリューションの 売 上 高 を 毎 期 6 億 円 程 度 織 り 込 んでいたが 今 回 の 予 想 はハードソリューションの 売 上 高 を 見 込 んでいない NTT ド コモも iphone の 発 売 を 開 始 したため Android 端 末 向 けミドルウェア のライセンス 売 上 高 は 前 回 同 様 に 慎 重 に 見 ている 14/2 期 までは キャリアや 端 末 メーカーからの 要 望 を 汲 み 取 った 受 託 開 発 が 多 かったが 15/2 期 以 降 は Android 端 末 向 けのさまざまなサー ビスやアプリを iphone 向 けに 対 応 させるソリューションの 提 供 の 拡 大 またスマートフォンを 利 用 したビジネスチャンスの 拡 大 を 提 供 す るソリューションの 提 案 営 業 が 成 長 のポイントとなるようだ 図 表 4 中 期 業 績 予 想 旧 14/2 期 E 14/2 期 実 績 旧 15/2 期 E 15/2 期 E 旧 16/2 期 E 16/2 期 E 17/2 期 E 売 上 高 7,300 7,277 7,700 6,600 8,080 7,000 7,400 ソリューション 事 業 4,130 4,406 4,400 4,092 4,650 4,300 4,500 プロダクト&サービス 事 業 3,170 2,870 3,300 2,508 3,430 2,700 2,900 売 上 総 利 益 2,174 2,033 2,310 2,000 2,424 2,120 2,240 ( 対 売 上 高 比 ) 29.8% 27.9% 30.0% 30.3% 30.0% 30.3% 30.3% 販 売 費 及 び 一 般 管 理 費 1,754 1,873 1,876 1,700 1,974 1,800 1,900 ( 対 売 上 高 比 ) 24.0% 25.7% 24.4% 25.8% 24.4% 25.7% 25.7% 営 業 利 益 420 160 433 300 450 320 340 ( 対 売 上 高 比 ) 5.8% 2.2% 5.6% 4.5% 5.6% 4.6% 4.6% 経 常 利 益 420 175 433 300 450 320 340 ( 対 売 上 高 比 ) 5.8% 2.4% 5.6% 4.5% 5.6% 4.6% 4.6% 当 期 純 利 益 210 63 218 120 226 128 136 ( 対 売 上 高 比 ) 2.9% 0.9% 2.8% 1.8% 2.8% 1.8% 1.8% ( 注 ) 予 想 は 証 券 リサーチセンター 予 想 ( 出 所 ) 証 券 リサーチセンター > 投 資 に 際 しての 留 意 点 安 定 配 当 を 維 持 配 当 政 策 について 同 社 は 企 業 体 質 の 強 化 と 新 たな 事 業 展 開 に 備 える ために 必 要 な 内 部 留 保 を 確 保 しつつ 安 定 した 配 当 を 実 施 するとして いる 13/2 期 及 び 14/2 期 の 業 績 は 期 初 見 通 しから 大 幅 減 額 となっ たものの 1 株 当 たり 配 当 金 は 期 初 予 想 通 りに 年 4.5 円 ( 株 式 分 割 調 整 後 )であった 15/2 期 以 降 の 1 株 当 たり 配 当 金 も 年 4.5 円 配 が 続 くと 予 想 する アップデート レポート 8/11
証 券 リサーチセンターでは 同 社 を 対 象 とするレポート 発 信 を 10 年 11 月 9 日 より 開 始 いた しました 初 回 レポート 発 信 時 には 同 社 は 東 京 証 券 取 引 所 マザーズ 市 場 に 上 場 しておりましたが 12 年 1 月 に 東 証 一 部 に 市 場 変 更 となりました 初 回 レポートの 発 行 から 3 年 経 過 したことや 新 興 市 場 に 上 場 している 企 業 を 中 心 に 紹 介 し てゆくという 当 センターの 設 立 趣 旨 に 則 り 同 社 についてのレポート 発 信 は 今 回 を 以 て 終 了 とさせていただきます アップデート レポート 9/11
ホリスティック 企 業 レポートとは ホリスティック 企 業 レポートとは 証 券 リサーチセンターが 発 行 する 企 業 調 査 レポートのことを 指 します ホリスティック 企 業 レポートは 企 業 側 の 開 示 資 料 及 び 企 業 への 取 材 等 を 通 じて 収 集 した 情 報 に 基 づき 企 業 価 値 創 造 活 動 の 中 長 期 の 持 続 可 能 性 及 び 株 価 評 価 などの 統 合 的 分 析 結 果 を 提 供 するものです 本 レポートの 特 徴 魅 力 ある 上 場 企 業 を 発 掘 新 興 市 場 を 中 心 に アナリスト カバーがなく 独 自 の 製 品 技 術 を 保 有 している 特 徴 的 な 企 業 を 発 掘 し ます 企 業 の 隠 れた 強 み 成 長 性 を 評 価 本 レポートは 財 務 分 析 に 加 え 知 的 資 本 の 分 析 手 法 を 用 いて 企 業 の 強 みを 評 価 し 企 業 の 潜 在 的 な 成 長 性 を 伝 えます さらに 今 後 の 成 長 を 測 る 上 で 重 要 な KPI( 業 績 指 標 )を 掲 載 することで 広 く 投 資 判 断 の 材 料 を 提 供 します 第 三 者 が 中 立 的 客 観 的 に 分 析 中 立 的 な 立 場 にあるアナリストが 企 業 調 査 及 びレポートの 作 成 を 行 い 質 の 高 い 客 観 的 な 企 業 情 報 を 提 供 します 本 レポートの 構 成 本 レポートは 企 業 価 値 を 財 務 資 本 と 非 財 務 資 本 の 両 側 面 から 包 括 的 に 分 析 評 価 しております 企 業 の 価 値 は 財 務 資 本 と 非 財 務 資 本 から 成 ります 財 務 資 本 とは これまでに 企 業 活 動 を 通 じて 生 み 出 したパフォーマンス つまり 財 務 諸 表 で 表 され る 過 去 の 財 務 成 果 であり 目 に 見 える 企 業 の 価 値 を 指 します それに 対 して 非 財 務 資 本 とは 企 業 活 動 の 幹 となる 経 営 戦 略 /ビジネスモデル 経 営 基 盤 や IT システムなどの 業 務 プロセスや 知 的 財 産 を 含 む 組 織 資 本 組 織 の 文 化 や 意 欲 ある 人 材 や 経 営 陣 などの 人 的 資 本 顧 客 との 関 係 性 やブランドなどの 関 係 資 本 社 会 との 共 生 としての 環 境 対 応 や 社 会 的 責 任 などの ESG 活 動 を 指 し いわば 目 に 見 えない 企 業 の 価 値 のことを 言 います 本 レポートは 目 に 見 える 価 値 である 財 務 資 本 と 目 に 見 えない 価 値 である 非 財 務 資 本 の 両 面 に 着 目 し 企 業 の 真 の 成 長 性 を 包 括 的 に 分 析 評 価 したものです 1. 会 社 概 要 企 業 価 値 企 業 業 績 収 益 性 安 定 性 効 率 性 2. 財 務 資 本 4. 経 営 戦 略 / ビジネスモデル 事 業 戦 略 中 期 経 営 計 画 ビジネスサイクル 3. 非 財 務 資 本 知 的 資 本 関 係 資 本 ( 顧 客 フ ラント など) 組 織 資 本 ( 知 的 財 産 ノウハウなど) 人 的 資 本 ( 経 営 陣 従 業 員 など) など) ESG 活 動 環 境 対 応 社 会 的 責 任 企 業 統 治 5.アナリストの 評 価 アップデート レポート 10/11
指 標 分 析 用 語 の 説 明 PER(Price Earnings Ratio) 株 価 を 1 株 当 たり 当 期 純 利 益 で 除 し たもので 株 価 が 1 株 当 たり 当 期 純 利 益 の 何 倍 まで 買 われているのかを 示 すものです PBR(Price Book Value Ratio) 株 価 を 1 株 当 たり 純 資 産 で 除 したも ので 株 価 が 1 株 当 たり 純 資 産 の 何 倍 まで 買 われているのかを 示 すもの です 配 当 利 回 り 1 株 当 たりの 年 間 配 当 金 を 株 価 で 除 したもので 投 資 金 額 に 対 して どれ だけ 配 当 を 受 け 取 ることができるか を 示 すものです ESG Environment: 環 境 Society: 社 会 Governance: 企 業 統 治 に 関 する 情 報 を 指 します 近 年 環 境 問 題 への 関 心 や 企 業 の 社 会 的 責 任 の 重 要 性 の 高 まりを 受 けて 海 外 の 年 金 基 金 を 中 心 に 企 業 への 投 資 判 断 材 料 として 使 わ れています SWOT 分 析 企 業 の 強 み ( Strength ) 弱 み (Weakness) 機 会 (Opportunity) 脅 威 (Threat)の 全 体 的 な 評 価 を SWOT 分 析 と 言 います KPI (Key Performance Indicator) 企 業 の 戦 略 目 標 の 達 成 度 を 計 るため の 評 価 指 標 (ものさし)のことです 知 的 資 本 顧 客 関 係 や 業 務 の 仕 組 みや 人 材 力 な どの 財 務 諸 表 には 表 れないが 財 務 業 績 を 生 み 出 す 源 泉 となる 隠 れた 経 営 資 源 を 指 します 関 係 資 本 顧 客 や 取 引 先 との 関 係 ブランド 力 な ど 外 部 との 関 係 性 を 示 します 組 織 資 本 組 織 に 内 在 する 知 財 やノウハウ 業 務 プロセス 組 織 風 土 などを 示 します 人 的 資 本 経 営 陣 と 従 業 員 の 人 材 力 を 示 します 免 責 事 項 本 レポートは 一 般 社 団 法 人 証 券 リサーチセンターに 所 属 する 証 券 アナリストが 広 く 投 資 家 に 株 式 投 資 の 参 考 情 報 として 閲 覧 されることを 目 的 として 作 成 したものであり 特 定 の 証 券 又 は 金 融 商 品 の 売 買 の 推 奨 勧 誘 を 目 的 としたものではありません 本 レポートの 内 容 記 述 は 一 般 に 入 手 可 能 な 公 開 情 報 に 基 づき アナリストの 取 材 により 必 要 な 補 充 を 加 え 作 成 されたもので す 本 レポートの 作 成 者 は インサイダー 情 報 の 使 用 はもとより 当 該 情 報 を 入 手 することも 禁 じられています 本 レポートに 含 まれる 情 報 は 正 確 かつ 信 頼 できると 考 えられていますが その 正 確 性 が 客 観 的 に 検 証 されているものではありません また 本 レポートは 投 資 家 が 必 要 とする 全 ての 情 報 を 含 むことを 意 図 したものではありません 本 レポートに 含 まれる 情 報 は 金 融 市 場 や 経 済 環 境 の 変 化 等 のために 最 新 のものではなくなる 可 能 性 があります 本 レポート 内 で 直 接 又 は 間 接 的 に 取 り 上 げられている 株 式 は 株 価 の 変 動 や 発 行 体 の 経 営 財 務 状 況 の 変 化 金 利 為 替 の 変 動 等 の 要 因 に より 投 資 元 本 を 割 り 込 むリスクがあります 過 去 のパフォーマンスは 将 来 のパフォーマンスを 示 唆 し または 保 証 するもので はありません 特 に 記 載 のないかぎり 将 来 のパフォーマンスの 予 想 はアナリストが 適 切 と 判 断 した 材 料 に 基 づくアナリストの 予 想 であり 実 際 のパフォーマンスとは 異 なることがあります したがって 将 来 のパフォーマンスについては 明 示 又 は 黙 示 を 問 わずこれを 保 証 するものではありません 本 レポート 内 で 示 す 見 解 は 予 告 なしに 変 更 されることがあり 一 般 社 団 法 人 証 券 リサーチセンターは 本 レポート 内 に 含 まれる 情 報 及 び 見 解 を 更 新 する 義 務 を 負 うものではありません 一 般 社 団 法 人 証 券 リサーチセンターは 投 資 家 が 本 レポートを 利 用 したこと 又 は 本 レポートに 依 拠 したことによる 直 接 間 接 の 損 失 や 逸 失 利 益 及 び 損 害 を 含 むいかなる 結 果 についても 一 切 責 任 を 負 いません 最 終 投 資 判 断 は 投 資 家 個 人 においてなされなけ ればならず 投 資 に 対 する 一 切 の 責 任 は 閲 覧 した 投 資 家 にあります 本 レポートの 著 作 権 は 一 般 社 団 法 人 証 券 リサーチセンターに 帰 属 し 許 可 なく 複 製 転 写 引 用 等 を 行 うことを 禁 じます アップデート レポート 11/11