実数零点単側波帯変調方式標準規格

まえがき 社 団 法 人 電 波 産 業 会 は 無 線 機 器 製 造 者 電 気 通 信 事 業 者 及 び 利 用 者 の 参 加 を 得 て 各 種 の 電 波 利 用 システムに 関 する 無 線 設 備 の 標 準 的 な 仕 様 等 の 基 本 的 な 技 術 条 件 を 標 準 規 格 として 策 定 している 標 準 規 格 は 周 波 数 の 有 効 利 用 及 び 他 の 利 用 者 との 混 信 の 回 避 を 図 る 目 的 から 定 め られる 国 の 技 術 基 準 と 併 せて 無 線 設 備 の 適 正 品 質 互 換 性 の 確 保 等 無 線 機 器 製 造 者 電 気 通 信 事 業 者 及 び 利 用 者 の 利 便 を 図 る 目 的 から 策 定 される 民 間 の 任 意 基 準 をと りまとめて 策 定 される 民 間 の 規 格 である 本 標 準 規 格 は 実 数 零 点 単 側 波 帯 変 調 方 式 の 無 線 区 間 インタフェース について 策 定 されたもので 策 定 段 階 における 公 正 性 及 び 透 明 性 を 確 保 するため 内 外 無 差 別 に 広 く 無 線 機 器 製 造 者 電 気 通 信 事 業 者 利 用 者 等 の 利 害 関 係 者 の 参 加 を 得 た 当 会 の 規 格 会 議 の 総 意 により 策 定 されたものである 本 標 準 規 格 で 規 定 されている 範 囲 は 通 信 を 行 うために 必 要 な 最 小 限 の 規 格 を 定 め たものであるが 本 標 準 規 格 の 実 際 の 利 用 にあたっては 実 数 零 点 単 側 波 帯 変 調 方 式 を 構 築 する 者 が 本 標 準 規 格 を 逸 脱 することなく 独 自 に 定 めることが 可 能 な 規 定 及 び 規 格 値 等 を 併 せて 利 用 することが 必 要 である 本 標 準 規 格 が 無 線 機 器 製 造 者 電 気 通 信 事 業 者 利 用 者 等 に 積 極 的 に 活 用 される ことを 希 望 する 注 意 本 標 準 規 格 には 本 標 準 規 格 に 係 る 必 須 の 工 業 所 有 権 に 関 して 特 別 の 記 述 は 行 われ ていないが 当 該 必 須 の 工 業 所 有 権 の 権 利 所 有 者 は 本 標 準 規 格 に 係 る 工 業 所 有 権 である 別 表 に 掲 げる 権 利 は 別 表 に 掲 げる 者 の 保 有 するところのものであるが 本 標 準 規 格 を 使 用 する 者 に 対 し 適 切 な 条 件 の 下 に 非 排 他 的 かつ 無 差 別 に 当 該 別 表 に 掲 げる 工 業 所 有 権 の 実 施 を 許 諾 する ただし 本 標 準 規 格 を 使 用 する 者 が 本 標 準 規 格 で 規 定 する 内 容 の 全 部 又 は 一 部 が 対 象 となる 必 須 の 工 業 所 有 権 を 所 有 し かつ その 権 利 を 主 張 した 場 合 その 者 についてはこの 限 りでない 旨 表 明 している

別 表 ( 第 二 号 選 択 ) 特 許 出 願 人 発 明 の 名 称 出 願 番 号 等 備 考 日 本 電 信 電 話 株 式 会 社 SSB 受 信 装 置 第 1888866 号 存 続 期 間 満 了 日 ( 平 20.2.25)

目 次 第 1 章 一 般 事 項 1 1.1 概 要 1 1.2 適 用 範 囲 1 1.3 標 準 化 原 則 2 1.4 準 拠 文 書 2 第 2 章 システムの 概 要 3 2.1 システムの 構 成 3 2.2 機 能 ブロックの 構 成 4 2.2.1 基 地 局 無 線 装 置 4 2.2.2 移 動 局 無 線 装 置 4 第 3 章 無 線 設 備 の 技 術 的 条 件 5 3.1 概 要 5 3.2 一 般 的 条 件 5 3.3 変 復 調 方 式 に 関 する 条 件 6 3.3.1 変 調 方 式 の 条 件 6 3.3.2 情 報 帯 域 の 利 用 法 8 3.3.3 制 御 信 号 用 モデム 9 3.3.4 復 調 方 式 の 条 件 15 3.4 送 受 信 装 置 に 関 する 条 件 15 3.4.1 送 信 装 置 15 3.4.2 受 信 装 置 18 3.5 電 力 の 換 算 19 第 4 章 測 定 法 21 第 5 章 用 語 の 説 明 23 解 説 実 数 零 点 単 側 波 帯 変 復 調 方 式 の 概 要 27 改 定 履 歴 表 i

第 1 章 一 般 事 項 1.1 概 要 本 標 準 規 格 は 無 線 設 備 規 則 第 五 十 七 条 の 二 の 二 に 規 定 された 400 MHz 帯 及 び 150 MHz 帯 で 通 信 を 行 う 公 共 業 務 用 を 含 む 業 務 用 の 実 数 零 点 単 側 波 帯 変 調 方 式 の 無 線 区 間 インタフェースを 規 定 したものである なお 規 格 分 類 としては 変 調 方 式 が 実 数 零 点 単 側 波 帯 変 調 方 式 また チャネル 間 隔 が 6.25 khz のものに 該 当 する 1.2 適 用 範 囲 実 数 零 点 単 側 波 帯 変 調 方 式 を 用 いた 狭 帯 域 通 信 システムは 一 般 的 に 図 1.2-1 に 示 す 基 地 局 移 動 局 や 制 御 局 等 から 構 成 される 本 標 準 規 格 は このような 狭 帯 域 通 信 システムの 無 線 区 間 に おける 設 備 の 技 術 的 条 件 を 規 定 したものである 空 中 線 空 中 線 他 網 接 続 回 線 制 御 局 基 地 局 移 動 局 空 中 線 ゾーン 接 続 回 線 移 動 局 空 中 線 空 中 線 指 令 所 無 線 アプローチ 局 空 中 線 無 線 中 継 局 空 中 線 移 動 局 空 中 線 空 中 線 移 動 局 移 動 局 規 定 点 図 1.2-1 実 数 零 点 単 側 波 帯 変 調 方 式 を 用 いた 狭 帯 域 通 信 システム の 構 成 例 における 規 定 点 の 説 明 図 -1-

1.3 標 準 化 原 則 本 標 準 規 格 は 無 線 機 間 の 相 互 接 続 が 支 障 なくできることを 目 的 として 基 本 的 な 接 続 を 可 能 にする 最 小 限 必 要 な 規 格 を 規 定 する ここでは 将 来 の 拡 張 性 及 びシステムの 自 由 度 を 阻 害 しな いように 配 慮 することとした 1.4 準 拠 文 書 本 標 準 規 格 において 施 行 とは 電 波 法 施 行 規 則 を 設 備 とは 無 線 設 備 規 則 を また 告 示 とは 総 務 省 ( 郵 政 省 ) 告 示 を 言 う -2-

第 2 章 システムの 概 要 2.1 システムの 構 成 公 共 業 務 用 を 含 む 業 務 用 の 自 営 通 信 ネットワークとして 構 築 される 実 数 零 点 単 側 波 帯 変 調 方 式 を 用 いた 狭 帯 域 通 信 システムは 基 地 局 設 備 及 び 移 動 局 設 備 で 構 成 され 基 地 局 - 移 動 局 間 あ るいは 移 動 局 - 移 動 局 間 ( 基 地 局 経 由 又 は 直 接 )で 通 信 を 行 う なお 以 後 移 動 局 - 移 動 局 間 通 信 と 言 う 場 合 は 基 地 局 経 由 の 通 信 形 態 を 表 し 移 動 局 間 直 接 通 信 と 言 う 場 合 は 基 地 局 を 経 由 しない 通 信 形 態 を 表 す 図 2.1-1 は 実 数 零 点 単 側 波 帯 変 調 方 式 を 用 いた 狭 帯 域 通 信 システムの 基 本 的 な 概 念 を 示 す こ こで 示 したシステムの 構 成 例 は 一 つの 基 地 局 で 移 動 局 の 運 用 エリアをカバーする 大 ゾーン シ ステムである そして これに 移 動 局 間 直 接 通 信 等 の 機 能 を 付 加 したものである なお 本 シス テムでは 通 話 等 の 通 信 はすべて 通 話 用 チャネルで 行 われる F1 F2 RX TX F2 F1 移 動 局 基 地 局 無 線 装 置 F1 F2 移 動 局 指 令 卓 等 移 動 局 移 動 局 移 動 局 基 地 局 F2 移 動 局 移 動 局 基 地 局 ゾーン 移 動 局 移 動 局 基 地 局 チャネル 構 成 ; 下 り 無 線 キャリア:F1 上 り 無 線 キャリア:F2 図 2.1-1 実 数 零 点 単 側 波 帯 変 調 方 式 を 用 いた 狭 帯 域 通 信 システムの 基 本 概 念 -3-

2.2 機 能 ブロックの 構 成 2.2.1 基 地 局 無 線 装 置 実 数 零 点 単 側 波 帯 変 調 方 式 を 用 いた 狭 帯 域 通 信 システムにおける 基 地 局 無 線 装 置 の 機 能 ブロッ クの 構 成 例 を 図 2.2-1 に 示 す 送 信 装 置 空 中 線 空 中 線 受 信 装 置 受 信 増 幅 器 制 御 装 置 監 視 装 置 図 2.2-1 基 地 局 無 線 装 置 の 機 能 ブロックの 構 成 例 2.2.2 移 動 局 無 線 装 置 実 数 零 点 単 側 波 帯 変 調 方 式 を 用 いた 狭 帯 域 通 信 システムにおける 移 動 局 無 線 装 置 の 機 能 ブロッ クの 構 成 例 を 図 2.2-2 に 示 す 送 信 装 置 付 属 装 置 送 受 話 装 置 等 制 御 装 置 記 憶 装 置 空 中 線 共 用 器 空 中 線 受 信 装 置 図 2.2-2 移 動 局 無 線 装 置 の 機 能 ブロックの 構 成 例 -4-

第 3 章 無 線 設 備 の 技 術 的 条 件 3.1 概 要 本 章 では 公 共 業 務 用 を 含 む 業 務 用 の 実 数 零 点 単 側 波 帯 ( 以 下 RZ SSB という ) 変 調 シス テムの 無 線 区 間 における 無 線 設 備 の 技 術 的 条 件 を 実 際 の 適 用 に 配 意 して 記 述 する 3.2 一 般 的 条 件 (1) 無 線 周 波 数 帯 使 用 する 周 波 数 帯 は 400 MHz 帯 及 び 150 MHz 帯 とすること (2) チャネル 間 隔 チャネル 間 隔 は 6.25 khz とすること (3) 空 中 線 電 力 空 中 線 電 力 は 50W 以 下 とすること (4) 変 調 方 式 変 調 方 式 は RZ SSB(Real Zero Single Sideband) 変 調 方 式 とすること ただし 上 側 波 帯 (USB: Upper Sideband)を 用 いること (5) 通 信 方 式 通 信 方 式 は 単 信 方 式 半 複 信 方 式 複 信 方 式 単 向 通 信 方 式 又 は 同 報 通 信 方 式 とすること (6) 電 波 の 型 式 電 波 の 型 式 は 音 声 は R3E ファクシミリは R2C データは R2D 又 映 像 は R2F 等 にす ること (7) アクセス 方 式 アクセス 方 式 は FDMA(Frequency Division Multiple Access: 周 波 数 分 割 多 元 接 続 ) 方 式 又 は SCPC(Single Channel Per Carrier) 方 式 であること (8) 情 報 信 号 帯 域 と 情 報 信 号 情 報 信 号 帯 域 は 電 話 音 声 帯 域 と 同 じ 300 Hz から 3.4kHz とすること 従 って 情 報 信 号 としての 音 声 信 号 ファクシミリ 画 信 号 やモデム 信 号 はこの 帯 域 内 に 制 限 される (9) デジタル コード スケルチ デジタル コード スケルチ(DCS: Digital Code Squelch)を 必 要 に 応 じて 用 いる 場 合 には 帯 域 内 に 挿 入 した 伝 送 速 度 300 bps のデジタル 信 号 にて 行 うこと (10) ダイバーシチ 受 信 2 ブランチ ダイバーシチ 受 信 を 必 要 に 応 じて 適 用 する 場 合 には 等 利 得 合 成 方 式 が 望 まし い この 合 成 方 式 を 用 いると 熱 雑 音 下 では 最 大 3 db の 処 理 利 得 が 得 られる -5-

(11) 自 動 周 波 数 制 御 移 動 局 の 送 受 信 装 置 には 必 要 に 応 じて 自 動 周 波 数 制 御 機 能 を 具 備 すること そして 制 御 結 果 が 保 持 できることが 望 ましい (12) 移 動 局 空 中 線 電 力 の 制 御 移 動 局 は 通 信 に 必 要 な 空 中 線 電 力 を 自 律 的 に 制 御 できる 機 能 を 具 備 することができる (13) セキュリティ 対 策 必 要 に 応 じて 通 信 情 報 に 対 して 秘 匿 機 能 あるいは 不 正 使 用 を 防 止 するための 機 能 等 が 適 用 できること (14) 電 磁 環 境 対 策 車 載 される 移 動 局 と 自 動 車 用 電 子 機 器 との 相 互 電 磁 干 渉 が 生 じないように 対 策 すること (15) 無 線 機 識 別 番 号 無 線 局 の 管 理 通 信 のセキュリティ 確 保 等 を 十 分 に 考 慮 する 場 合 には 必 要 に 応 じて 移 動 局 の 識 別 番 号 の 付 与 送 出 等 の 手 段 を 用 いること 3.3 変 復 調 方 式 に 関 する 条 件 ( 設 備 第 五 十 七 条 の 二 の 二 ) チャネル 間 隔 6.25kHz で 構 成 されるチャネル 内 における RZ SSB 変 調 波 のスペクトラム 配 置 を 図 3.3-1 に 示 す チャネル 間 隔 6.25kHz 1.425kHz 搬 送 波 1.7kHz 3.125kHz 情 報 信 号 帯 域 300Hz~3.4kHz 3.4kHz 割 当 周 波 数 無 線 周 波 数 図 3.3-1 チャネル 内 の RZ SSB 変 調 波 のスペクトラム 配 置 3.3.1 変 調 方 式 (1) 送 信 装 置 の 構 成 RZ SSB 送 信 装 置 の 構 成 を 機 能 をもとに 図 3.3-2 に 示 す -6-

(2) 変 調 方 式 送 信 変 調 波 には 搬 送 波 が 割 当 周 波 数 (チャネルの 中 心 周 波 数 )より 1.7kHz 低 い 低 減 搬 送 波 付 き 上 側 波 帯 (USB) 変 調 波 を 用 いること (3) 信 号 入 力 端 子 RZ SSB 無 線 機 では 信 号 入 力 端 子 を 必 ず 具 備 すること また 音 声 処 理 回 路 を 通 らないデー タ 系 入 力 端 子 を 設 けること 空 中 線 音 声 系 入 力 端 子 AF 信 号 処 理 PDL 入 力 端 子 DCD 入 力 端 子 ALC コンパンダ プリエンファシス PDL モデム DCD モデム 帯 域 分 割 処 理 と 制 御 RZ SSB 送 信 機 データ 系 入 力 端 子 図 3.3-2 RZ SSB 変 調 方 式 の 送 信 装 置 の 構 成 (4) 音 声 信 号 処 理 音 声 信 号 に 対 しその 振 幅 を 制 限 する 回 路 を 必 ず 具 備 すること 振 幅 制 限 回 路 の 特 性 は 過 渡 応 答 に 優 れ 振 幅 制 限 動 作 に 時 間 遅 れがなく 振 幅 制 限 後 の 音 声 信 号 品 質 に 優 れたものが 望 ましい また 2:1 のシラビック コンパンダやエンファシス 等 の 回 路 は 必 要 に 応 じて 用 いるものとする ただし 1000 Hz の 正 弦 波 に 対 してエンファシス 効 果 がないようにすること (5) 搬 送 波 電 力 ア 空 中 線 電 力 が 飽 和 した 場 合 空 中 線 電 力 が 飽 和 した 状 態 では 搬 送 波 電 力 は 音 声 系 端 子 から 入 力 された 1000 Hz の 正 弦 波 に 対 応 する 変 調 信 号 電 力 から 4.0±0.5dB 低 い 値 とすること イ 尖 頭 電 力 からの 低 減 量 尖 頭 電 力 は 飽 和 した 空 中 線 電 力 を 与 える 最 小 の 変 調 レベルより 7dB 以 上 大 きい 信 号 をデ ータ 系 入 力 端 子 に 加 えた 場 合 に 得 られる よって 低 減 搬 送 波 電 力 は 尖 頭 電 力 より 13.2± 0.4dB 低 い 値 とすること 送 信 電 力 増 幅 装 置 はこの 尖 頭 電 力 レベルまで 直 線 性 を 確 保 するこ と (6) 情 報 信 号 帯 域 制 限 情 報 信 号 帯 域 は 300 Hz から 3.4kHz であるが 300 Hz 以 下 の 領 域 への 信 号 の 漏 えいは 搬 送 波 に 影 響 を 与 えないように また 3.4kHz 以 上 の 領 域 への 信 号 の 漏 えいは 隣 接 チャネル 漏 えい -7-

電 力 の 規 定 を 満 足 できるように 帯 域 制 限 すること (7) モデム 信 号 ア デジタル コード スケルチ デジタル コード スケルチ(DCS) 信 号 は 必 要 に 応 じて 用 いるもので DCS 信 号 を 送 受 信 するために 副 搬 送 周 波 数 3330Hz に 対 して 伝 送 速 度 300bps で QPSK(Quadrature Phase Shift Keying 以 下 QPSK という) 変 調 した 信 号 であること イ プライベイト デジタル ライン プライベイト デジタル ライン(PDL) 信 号 には 通 信 接 続 データあるいはその 他 のデー タ 信 号 を 送 受 信 するために 副 搬 送 周 波 数 1600Hz に 対 して 伝 送 速 度 2400 bps で QPSK 変 調 した 信 号 であること ウ 外 部 モデム ITU-T 等 で 標 準 化 されているモデム 信 号 が 送 受 信 できること 3.3.2 情 報 帯 域 の 利 用 情 報 帯 域 は 分 割 せずに 全 帯 域 を 利 用 あるいは 分 割 して 利 用 することができる (1) 全 帯 域 利 用 300Hz~3.4kHz までの 情 報 信 号 帯 域 を 分 割 せず 図 3.3-3 に 示 すように 全 帯 域 を 利 用 する 300Hz 3.4kHz 音 声 信 号 又 は ITU-T モデム 信 号 AF 周 波 数 図 3.3-3 情 報 帯 域 を 全 帯 域 利 用 する 場 合 (2) 帯 域 分 割 利 用 図 3.3-4 に 示 すように 帯 域 を 分 割 して 300Hz から 3.0kHz の 音 声 信 号 あるいはプライベ イト デジタル ライン(PDL)モデム 信 号 とデジタル コード スケルチ(DCS)モデム 信 号 を 並 行 して 伝 送 できるように 帯 域 を 利 用 する 並 行 利 用 の 場 合 には 音 声 信 号 あるいは PDL 信 号 と DCS 信 号 の 重 畳 分 離 には 適 当 なバンド エリミネーション フィルタ(BEF)やバンド パス フィルタ(BPF) 等 を 用 いて 互 いに 影 響 が 無 いようにすること -8-

300Hz 音 声 信 号 又 は PDL モデム 信 号 3.4kHz DCS モデム 信 号 AF 周 波 数 図 3.3-4 情 報 帯 域 を 分 割 利 用 する 場 合 3.3.3 制 御 信 号 用 モデム (1) 変 調 方 式 パラメータ プライベイト デジタル ライン(PDL)モデムとデジタル コード スケルチ(DCS)モデム の 変 調 方 式 パラメータを 表 3.3-1 に 示 す 表 3.3-1 PDL と DCS モデムの 変 調 方 式 の 概 要 項 目 PDL モデム DCS モデム 1 変 調 方 式 QPSK 2 ビット レート [bps] 2400 300 3 副 搬 送 周 波 数 [Hz] 1600 3330 4 帯 域 制 限 フィルタ ナイキスト フィルタ 5 ロールオフ 率 0.7 0.5 (2) 変 調 方 式 QPSK とする その 変 調 回 路 の 構 成 例 を 図 3.3-5 に 示 す (3) 符 号 化 シリアル 入 力 の 2 値 データ 信 号 列 {an}は シリアル/パラレル 変 換 器 により (Ak, Bk)のシン ボルに 変 換 され さらに 符 号 化 部 により 直 交 信 号 (Ik, Qk)に 変 換 される 入 力 シリアル 系 列 {an}から(ak, Bk)への 変 換 (2 値 /4 値 変 換 )は 下 記 により 行 う -9-

Ik ロー パス フィルタ H(f) Ak {an} シリアル/ パラレル 変 換 Bk 符 号 化 ~ ωc 90 S(t) Qk ロー パス フィルタ H(f) 図 3.3-5 QPSK 変 調 回 路 の 構 成 例 2 値 データ 時 系 列 an-1, an, an+1 シンボル 時 系 列 (an, an+1) Ak,Bk 次 に X(Ak, Bk)からZ(Ik, Qk)へのグレイ 符 号 化 規 則 Z(Ik, Qk)=X(Ak, Bk)+Y(Ik-1, Qk-1)を 表 3.3-2 に 示 す 表 3.3-2 グレイ 符 号 化 法 則 X(A k, B k ) Y(I k-1, Q k-1 ) 0 1 2 3 00 01 11 10 0 00 00 01 11 10 1 01 01 11 10 00 2 11 11 10 00 01 3 10 10 00 01 11-10-

(4) ベースバンド 帯 域 制 限 座 標 変 換 後 のシンボルは 下 記 に 規 定 する 周 波 数 特 性 を 持 つナイキスト フィルタ(コサイ ン ロールオフ フィルタ)による 送 信 フィルタによってベースバンド 帯 域 制 限 を 行 う 1 0 f <(1-α)/2T H(f) = (1/2){1 - sin(πt/α)( f - 1/2T)} (1-α)/2T f (1+α)/2T 0 (1+α)/2T< f ここで αはロールオフ 率 である (5) 信 号 空 間 ダイアグラム QPSK の 信 号 空 間 ダイアグラムを 図 3.3-6 に 示 す ここで 符 号 (1, 0)は 変 調 操 作 においては (1, -1)に 変 換 すること Q 01 11 I 00 10 図 3.3-6 QPSK の 信 号 空 間 ダイアグラム (6) 直 交 変 調 操 作 QPSK 信 号 によるキャリアの 変 調 処 理 は 直 交 変 調 操 作 によって 行 う S(t) = Re[{i(t)+jq(t)}exp(jωt)] = i(t)cos(ωt)-q(t)sin(ωt) -11-

ただし i(t) = F -1 [H(f)F{Ik(t)}] q(t) = F -1 [H(f)F{Qk(t)}] F[x]はxのフーリエ 変 換 を また F -1 [X]はXのフーリエ 逆 変 換 を 表 す Ik(t)とQk(t)はそれぞ れの 直 交 信 号 IkとQkの 振 幅 の 二 乗 に 比 例 したエネルギーを 持 つ 連 続 インパルス 関 数 である (7) スクランブル 処 理 PDL や DCS のデータ 列 には 必 要 に 応 じて スクランブル 処 理 を 施 しても 良 い その 場 合 スクランブル パターンは 図 3.3-7 に 示 すように PN(9, 5)の 出 力 とするが レジスタの 初 期 値 については 規 定 しない また スクランブル 及 びデスクランブルの 方 法 は 図 3.3-8 及 び 図 3.3-9 にそれぞれ 示 す D8 D7 D6 D5 D4 D3 D2 D1 D0 図 3.3-7 PN(9, 5)の 構 成 スクランブル パターン レジスタ 初 期 値 PN 出 力 スクランブル データ Ex-OR 被 スクランブル データ 図 3.3-8 スクランブルの 方 法 (8) 送 信 スペクトラム 隣 接 チャネル 漏 えい 電 力 の 規 定 に 従 うこと -12-

スクランブル パターン レジスタ 初 期 値 PN 出 力 スクランブル データ Ex-OR デスクランブル データ 図 3.3-9 デスクランブルの 方 法 (9) コード 表 小 エリア 無 線 通 信 システムの 無 線 設 備 (RCR STD-44 平 成 6 年 11 月 10 日 策 定 )を 参 照 し デジタル コード スケルチ 用 の 信 号 は 23 ビットの NRZ 符 号 で 表 3.3-3 に 示 す 83 通 りの コード ワードを 用 いること -13-

表 3.3-3 デジタル コード スケルチ (DCS) 用 コード ワード 8 進 2 進 ビット パターン 8 進 2 進 ビット パターン コード MSB LSB コード MSB LSB 1 023 11101100011100000010011 43 315 11011000110100011001101 2 025 11010110111100000010101 44 331 01000111110100011011001 3 026 11001011101100000010110 45 343 01010010111100011100011 4 031 10100011111100000011001 46 346 01110101001100011100110 5 032 10111110101100000011010 47 351 00011101011100011101001 6 043 10110110110100000100011 48 364 11010000101100011110100 7 047 00011111101100000100111 49 365 01011110000100011110101 8 051 11111001010100000101001 50 371 00101011000100011111001 9 054 11011110100100000101100 51 411 11101110110100100001001 10 065 10111010001100000110101 52 412 11110011100100100001010 11 071 11001111001100000111001 53 413 01111101001100100001011 12 072 11010010011100000111010 54 423 10010111001100100010011 13 073 01011100110100000111011 55 431 11011000101100100011001 14 074 11101000111100000111100 56 432 11000101111100100011010 15 114 01101011110100001001100 57 445 11110111000100100100101 16 115 11100101011100001001101 58 464 01001111110100100110100 17 116 11111000001100001001110 59 465 11000001011100100110101 18 125 00001111011100001010101 60 466 11011100001100100110110 19 131 01111010011100001011001 61 503 01111000110100101000011 20 132 01100111001100001011010 62 506 01011111000100101000110 21 134 01011101101100001011100 63 516 10000011011100101001110 22 143 01101111010100001100011 64 532 00011100011100101011010 23 152 00111101100100001101010 65 546 00110011110100101100110 24 155 10001001101100001101101 66 565 00011000111100101110101 25 156 10010100111100001101110 67 606 10111011001100110000110 26 162 11010111100100001110010 68 612 11001110001100110001010 27 165 01100011101100001110101 69 624 00011110101100110010100 28 172 00001011111100001111010 70 627 00000011111100110010111 29 174 00110001011100001111100 71 631 11100101000100110011001 30 205 11011101001100010000101 72 632 11111000010100110011010 31 223 11010001110100010010011 73 654 10011000011100110101100 32 226 11110110000100010010110 74 662 01001000111100110110010 33 243 10001011011100010100011 75 664 01110010011100110110100 34 244 00111111010100010100100 76 703 01000101011100111000011 35 245 10110001111100010100101 77 712 00010111101100111001010 36 251 11000100111100010101001 78 723 01110011000100111010011 37 261 00101110111100010110001 79 731 00111100100100111011001 38 263 10111101000100010110011 80 732 00100001110100111011010 39 265 10000111100100010110101 81 734 00011011010100111011100 40 271 11110010100100010111001 82 743 00101001101100111100011 41 306 00011001111100011000110 83 754 01000001111100111101100 42 311 01110001101100011001001-14-

3.3.4 復 調 方 式 の 条 件 (1) 受 信 装 置 の 構 成 RZ SSB 受 信 装 置 構 成 を 機 能 をもとに 図 3.3-10 に 示 す 空 中 線 RZ SSB 受 信 機 帯 域 分 割 処 理 と 制 御 IF/AF 信 号 処 理 コンパンダ ディエンファシス PDL モデム DCD モデム RSSI/NSQ 音 声 系 出 力 端 子 PDL 出 力 端 子 DCD 出 力 端 子 データ 系 出 力 端 子 図 3.3-10 RZ SSB 変 調 方 式 の 受 信 装 置 の 構 成 (2) 希 望 波 入 力 信 号 受 信 感 度 を 測 定 するための 希 望 波 入 力 信 号 は 1000Hz の 周 波 数 で 変 調 された 搬 送 波 より 8dB 大 きい 上 側 波 帯 信 号 とすること (3) 信 号 出 力 端 子 音 声 系 とデータ 系 出 力 端 子 を 備 えること (4) 音 声 信 号 処 理 回 路 受 信 装 置 の 音 声 系 には 送 信 装 置 で 必 要 に 応 じて 用 いた 2:1 のシラビック コンパンダやエ ンファシス 等 の 回 路 を 用 いた 場 合 には その 特 性 を 等 化 する 回 路 を 具 備 すること 3.4 送 受 信 装 置 に 関 する 条 件 3.4.1 送 信 装 置 (1) 周 波 数 の 許 容 偏 差 ( 設 備 第 五 条 別 表 第 一 号 注 44) ア 周 波 数 の 測 定 変 調 は 無 変 調 として 低 減 搬 送 波 の 周 波 数 を 測 定 する 搬 送 波 の 周 波 数 は 割 当 周 波 数 か ら 1.7kHz 低 いことに 注 意 すること イ 周 波 数 の 許 容 偏 差 周 波 数 の 許 容 偏 差 は 表 3.4-1 によること -15-

表 3.4-1 周 波 数 の 許 容 偏 差 周 波 数 帯 150MHz 帯 400MHz 帯 無 線 局 の 種 類 基 地 局 移 動 局 基 地 局 1W 超 移 動 局 1W 以 下 周 波 数 の 許 容 偏 差 ( 単 位 : 百 万 分 率 ) ±2.5 (±0.5)*1 ±2.5 (±2.0+A)*2 ±0.9 (±0.2)*1 ±0.9 (±0.7+A)*2 ±1.5 (±0.7+A)*2 周 波 数 の 許 容 偏 差 の 推 奨 値 ( 単 位 : 百 万 分 率 )*3 ±1.0 ( 温 度 特 性 ) プラス ±1.5 ( 経 時 変 化 ) ±0.3 ( 温 度 特 性 ) プラス ±0.6 ( 経 時 変 化 ) ±0.5 ( 温 度 特 性 ) プラス ±1.0 ( 経 時 変 化 ) *1: 移 動 局 の 周 波 数 基 準 となる 基 地 局 の 場 合 この 場 合 の 150MHz 帯 と 400MHz 帯 に 対 する 推 奨 値 は それぞれ±0.2 と±0.1 とする *2: 移 動 局 の 周 波 数 基 準 を 基 準 基 地 局 (*1) に 追 従 させて 使 用 する 無 線 局 についての 規 定 であ り A は 基 準 基 地 局 の 周 波 数 の 偏 差 とする *3: 基 準 基 地 局 (*1) 以 外 の 無 線 局 の 場 合 (2) 占 有 周 波 数 帯 幅 の 許 容 値 ( 設 備 第 六 条 別 表 第 二 号 第 37 項 ) ア 占 有 周 波 数 帯 幅 の 許 容 値 5.8kHz 以 下 とすること イ 試 験 機 器 の 状 態 1000 Hz の 正 弦 波 を 音 声 系 端 子 に 入 力 して 空 中 線 電 力 が 飽 和 する 定 格 出 力 の 80%に 相 当 する 電 圧 レベルを 持 つ 擬 似 音 声 信 号 をデータ 系 端 子 に 入 力 して 測 定 すること (3) スプリアス 発 射 又 は 不 要 発 射 の 強 度 の 許 容 値 ( 設 備 第 七 条 告 示 第 八 十 八 号 ) ア 平 成 17 年 12 月 1 日 以 降 適 用 される 許 容 値 ( 別 表 第 三 号 第 19 項 ) 1 帯 域 外 領 域 におけるスプリアス 発 射 の 強 度 の 許 容 値 帯 域 外 領 域 におけるスプリアス 発 射 の 強 度 の 許 容 値 は 送 信 機 を 無 変 調 として 測 定 した 時 空 中 線 電 力 が 1W を 越 え 50W 以 下 の 場 合 2.5μW 以 下 又 は 基 本 周 波 数 の 平 均 電 力 より 60dB 低 い 値 とする また 空 中 線 電 力 が 1W 以 下 の 場 合 は 25μW 以 下 と する 2 スプリアス 領 域 における 不 要 発 射 の 強 度 の 許 容 値 ( 別 表 第 三 号 第 1 項 (3) 第 19 項 ) スプリアス 領 域 における 不 要 発 射 の 強 度 の 許 容 値 は 送 信 機 の 占 有 周 波 数 帯 幅 を 測 定 す る 状 態 とした 時 空 中 線 電 力 が 1W を 越 え 50W 以 下 の 場 合 2.5μW 以 下 又 は 基 本 周 波 数 の 平 均 電 力 より 60dB 低 い 値 とする また 空 中 線 電 力 が 1W 以 下 の 場 合 は 25μW -16-

以 下 とする イ 平 成 17 年 11 月 30 日 以 前 の 無 線 設 備 規 則 に 基 づく 許 容 値 (ARIB STD-T62 1.3 版 ) データ 系 端 子 から 入 力 した 1700 Hz の 変 調 周 波 数 によって 変 調 し 送 信 装 置 の 定 格 出 力 で ある 平 均 電 力 80%となるように 送 信 した 時 定 格 出 力 よりも 60 db 以 上 低 い 値 又 は 2.5 μw 以 下 但 し 1 W 以 下 の 無 線 機 は 25μW 以 下 とする (4) 空 中 線 電 力 とその 許 容 値 ( 施 行 第 四 条 の 四 第 2 項 第 三 号 設 備 第 十 四 条 第 1 項 表 十 四 ) ア 空 中 線 電 力 空 中 線 電 力 の 定 格 出 力 は 平 均 電 力 で 規 定 する 平 均 電 力 は 音 声 系 端 子 から 入 力 された 1000 Hz の 変 調 周 波 数 によって 変 調 し その 変 調 入 力 レベルを 変 化 させて 空 中 線 電 力 が 飽 和 した 時 の 平 均 電 力 の 値 とする イ 許 容 値 空 中 線 電 力 の 定 格 出 力 の 許 容 値 は 上 限 20% 下 限 50% 以 内 とする (5) 隣 接 チャネル 漏 えい 電 力 ( 設 備 第 五 十 七 条 の 二 の 二 ) データ 端 子 から 入 力 した 1700Hz の 変 調 周 波 数 によって 変 調 し 空 中 線 電 力 の 定 格 出 力 であ る 平 均 電 力 の 80%に 設 定 した 場 合 において 送 信 する 電 波 の 割 当 周 波 数 から±6.25kHz 離 れた 周 波 数 の(±)1.7kHz の 帯 域 内 に 輻 射 される 電 力 の 平 均 値 が 空 中 線 電 力 の 平 均 電 力 ( 定 格 出 力 の 80%)より 55dB 以 上 低 い 値 又 は 32μW 以 下 の 値 であること ただし 平 均 電 力 が 1W 以 下 の 無 線 局 の 場 合 は 45dB 以 上 低 い 値 であること さらに データ 端 子 から 変 調 信 号 として 擬 似 音 声 信 号 を 入 力 して 同 様 の 条 件 設 定 のもとで 測 定 を 行 い 測 定 値 が 規 格 値 を 満 たすこと -55 ACPR (db) -45 ACPR 32(μW) ACLP (μw) ACLP 1 2 5 10 送 信 電 力 (W) 図 3.4-1 隣 接 チャネル 漏 えい 電 力 比 (ACPR)と 隣 接 チャネル 漏 えい 電 力 (ACLP)の 規 格 図 3.4-1 に 隣 接 チャネル 漏 えい 電 力 比 (ACPR)と 隣 接 チャネル 漏 えい 電 力 (ACLP)の 規 格 を 図 示 した 送 信 電 力 が 10W の 場 合 ACLP =32μW は ACPR=-55dB に 対 応 する (6) 筐 体 輻 射 -17-

2.5μW 以 下 であること 3.4.2 受 信 装 置 (1) 受 信 感 度 ア 音 声 信 号 ( 告 示 第 三 百 九 十 五 号 ) 3.3.4(2) 項 で 述 べた 希 望 波 入 力 信 号 を 加 えた 場 合 において SINAD が 12dB になる 受 信 機 平 均 入 力 電 圧 が 0dBμV 以 下 であること ただし 以 下 の 実 効 選 択 度 を 測 定 する 場 合 は 0dBμV の 基 準 感 度 から 測 定 すること イ 制 御 信 号 符 号 長 511 ビット 周 期 の 2 値 擬 似 雑 音 (PN) 系 列 で 変 調 した 信 号 を 伝 送 し ビット 誤 り 率 (BER)がスタティック(fD=0Hz) 時 にBER=1 10-2 レイリー フェージング 時 にBER=3 10-2 となる 受 信 入 力 レベルは 表 3.4-1 に 示 す 推 奨 値 であること なお ダイバーシチ 受 信 特 性 に ついては 規 定 しない ウ ダイバーシチ 受 信 の 場 合 受 信 機 に 空 間 ダイバーシチが 採 用 されている 場 合 には 熱 雑 音 下 のダイバーシチ 利 得 を 零 とすること 例 えば 2 ブランチ 空 間 ダイバーシチで 等 利 得 合 成 による 場 合 には 3dB-HYB 回 路 を 用 いるとよい 表 3.4-2 制 御 信 号 に 対 する 受 信 感 度 ( 推 奨 値 ) 150MHz 帯 fd=7.5hz ビット 誤 り 率 fd=0hz 1 10-2 400MHz 帯 fd=20hz 3 10-2 受 信 レベル 0dBμV 以 下 5.0dBμV 以 下 注 ) fdはレイリー フェージングにおける 最 大 ドップラー 周 波 数 を 表 す (2) スプリアス レスポンス ( 告 示 第 三 百 九 十 五 号 ) 基 準 感 度 より 3dB 高 い 希 望 波 入 力 電 圧 を 加 えた 状 態 の 下 で 変 調 のない 妨 害 波 を 加 えた 場 合 において SINAD が 12dB となるときのその 妨 害 波 入 力 電 圧 と 感 度 との 比 が 53dB 以 上 で あること (3) 隣 接 チャネル 選 択 度 ( 告 示 第 三 百 九 十 五 号 ) 基 準 感 度 より 3dB 高 い 希 望 波 入 力 電 圧 を 加 えた 状 態 の 下 で 希 望 波 から±6.25 khz 離 れた 妨 害 波 で かつ 空 中 線 電 力 の 定 格 出 力 である 平 均 電 力 の 80%にしたときの 変 調 入 力 電 圧 と 同 -18-

じ 値 の 擬 似 音 声 信 号 で 変 調 された 妨 害 波 を 加 えた 場 合 において SINAD が 12dB となるとき の 妨 害 波 入 力 電 圧 と 感 度 との 比 が 42dB 以 上 であること (4) 相 互 変 調 特 性 ( 告 示 第 三 百 九 十 五 号 ) 基 準 感 度 より 3dB 高 い 希 望 波 入 力 電 圧 を 加 えた 状 態 の 下 で 希 望 波 から±12.5kHz 及 び± 25kHz 離 れた 変 調 のない 各 妨 害 波 を 加 えた 場 合 において SINAD が 12dB となるときのその 妨 害 波 入 力 電 圧 と 感 度 との 比 が 53dB 以 上 であること (5) 副 次 的 に 発 する 電 波 等 の 限 度 ( 設 備 第 二 十 四 条 ) 副 次 的 に 発 する 電 波 等 の 限 度 は 4nW 以 下 であること (6) 筐 体 輻 射 筐 体 輻 射 の 強 度 は 1GHz 以 下 の 領 域 では 4nW 以 下 1~3GHz では 20nW 以 下 であること 3.5 電 力 の 換 算 前 項 までに 述 べた 諸 測 定 における dbμv と dbm との 電 力 の 換 算 は 負 荷 抵 抗 が 50 オームの 場 合 には 0dBμV を-113dBm とする -19-

余 白 -20-

第 4 章 測 定 法 測 定 法 は 特 定 無 線 設 備 の 技 術 基 準 適 合 証 明 等 に 関 する 規 則 ( 昭 和 五 十 六 年 郵 政 省 令 第 三 十 七 号 ) 別 表 第 一 号 ( 技 術 基 準 適 合 証 明 のための 審 査 )の 第 一 項 (3)に 規 定 する 総 務 省 告 示 ( 注 1)の 試 験 方 法 又 はこれと 同 等 以 上 の 方 法 とする ( 注 1) 本 標 準 規 格 2.0 版 改 定 時 点 ( 平 成 20 年 3 月 19 日 )では 平 成 十 六 年 一 月 二 十 六 日 の 総 務 省 告 示 第 八 十 八 号 ( 特 定 試 験 の 試 験 方 法 を 定 める 件 )を 指 すが その 後 その 告 示 及 び 告 示 に 記 載 の 内 容 が 改 定 された 場 合 は 最 新 版 によるものとする -21-

余 白 -22-

第 5 章 用 語 の 説 明 本 標 準 規 格 の 中 で 用 いた 用 語 を 以 下 に 説 明 する 用 語 説 明 ALC 回 路 Automatic Level Control Circuit 自 動 レベル 制 御 回 路 AGC 回 路 Automatic Gain Control Circuit 自 動 利 得 制 御 回 路 ACLP Adjacent Channel Leak Power 隣 接 チャネル 漏 えい 電 力 ACPR Adjacent Channel Power Ratio 隣 接 チャネル 漏 えい 電 力 比 AF Audio Frequency オーディオ 周 波 数 AFC Automatic Frequency Control Circuit 自 動 周 波 数 制 御 回 路 DCS Digital Code Squelch 業 務 用 無 線 において 待 ち 受 け 個 別 呼 び 出 しや 終 話 時 の 制 御 などを 実 行 するためのデジタル 制 御 信 号 FDMA Frequency Division Multiple Access 周 波 数 分 割 多 元 接 続 方 式 1 つの 中 継 器 を 介 して 多 数 の 無 線 局 が 通 信 を 行 う 多 元 接 続 方 式 の 中 で 中 継 器 の 周 波 数 帯 域 を 各 局 が 互 いのスペクトルが 重 ならないように 分 割 して 使 用 する 通 信 方 式 G3 ファクシミリ Group 3 Facsimile アナログ 電 話 回 線 を 用 いるファクシミリで ITU-T で 標 準 化 現 在 世 界 中 で 最 も 普 及 している データ 圧 縮 をデジタル 化 したことにより G3 以 前 の 規 格 に 比 べて 高 速 化 でき また 内 蔵 モデム の 伝 送 速 度 は 14.4kbps まで 規 定 されている ITU-T モデム ITU-T MODEM アナログ 電 話 回 線 を 利 用 してデータ 通 信 するための 伝 送 手 段 ITU-T で 標 準 化 世 界 中 に 普 及 している デジタル データを 電 話 音 声 帯 域 に 合 致 するように 変 換 すると 19.2kbps 以 上 の 速 度 のデー タが 送 受 信 できる LSB Least Significant Bit 最 下 位 ビット MSB Most Significant Bit 最 上 位 ビット NRZ Non Return to Zero 符 号 化 方 式 の 一 つ 信 号 パルスがハイの 時 を 1 ローの 時 を 0 と 符 号 化 そして 1 が 連 続 する 時 レベルを 0 に 戻 さない 符 号 NSQ Noise Squelch ノイズ スケルチの 項 を 参 照 PDL Private Digital Line RZ SSB 方 式 を 用 いる 業 務 用 無 線 において DCS 以 外 のデジタル 制 御 信 号 を 送 受 信 する 機 能 PN 系 列 Pseudo Noise Sequence 周 期 的 符 号 の 一 種 で 一 周 期 の 各 瞬 間 におけ る 値 がランダム 分 布 に 準 ずる 分 布 をする 符 号 系 列 QPSK Quadrature Phase Shift Keying 搬 送 波 を 互 いに 直 交 するように 二 分 し それぞれをデータで 二 相 位 相 変 調 (BPSK)して 四 相 位 相 変 調 波 を 生 成 する 方 式 RSSI Received Signal Strength Indicator/Indication 受 信 レベル 受 信 機 の AGC 回 路 を 制 御 するために 主 に 用 いられる -23-

RZ SSB Real Zero Single Sideband 搬 送 波 を 付 与 した RZ SSB 信 号 の 位 相 項 ( 実 数 零 点 列 )を 位 相 検 波 した 後 適 切 な 信 号 処 理 により 情 報 信 号 を 復 調 する ことによって 陸 上 移 動 伝 搬 路 でも 良 好 な 伝 送 品 質 が 確 保 できるように した 方 式 アナログ 信 号 あるいは デジタル 信 号 を 送 受 信 できるチャ ネル 間 隔 が 6.25kHz のデジタル ナロー 通 信 方 式 RZ SSB 方 式 は アナログ 音 声 を 送 受 信 する 場 合 には 低 速 の 音 声 コ ーデックを 用 いる 必 要 がないので 自 然 性 に 富 んだ 音 声 品 質 が 得 られ かつ 送 受 信 間 の 処 理 遅 延 時 間 が 小 さいことから 放 送 事 業 用 連 絡 無 線 に 採 用 されている 現 在 RZ SSB の 変 復 調 回 路 がソフトウェア ラジ オ 化 されたことにより その 伝 送 特 性 が 著 しく 改 善 されている SCPC Single Channel Per Carrier 情 報 信 号 を 伝 送 するチャネルに 一 つの 搬 送 波 を 割 り 当 てる 方 式 FDMA の 一 つ SINAD Signal to Noise And Distortion ratio SINAD=(S+N+D)/(N+D) S は 信 号 N は 雑 音 D は 歪 信 号 電 力 TCXO Temperature Controlled X tal Oscillator 周 波 数 の 安 定 度 を 高 めるため に 温 度 補 償 回 路 を 設 けた 温 度 補 償 水 晶 発 振 器 USB Upper Sideband 搬 送 波 より 高 い 周 波 数 領 域 に 存 在 する 側 帯 波 奥 村 - 秦 カーブ Okumura-Hata Formula 市 外 地 郊 外 地 開 放 地 等 の 各 種 伝 搬 路 に 対 して 走 行 実 験 を 行 い 準 平 滑 地 形 上 の 市 街 地 電 界 強 度 ( 長 区 間 中 央 値 )を 基 準 に 電 界 強 度 の 距 離 特 性 を 推 定 したものが 奥 村 カーブである 実 験 結 果 から 統 計 的 に 推 定 処 理 するために 中 央 値 が 用 いられた 奥 村 カーブを 基 に 無 線 周 波 数 (150~1500MHz) 基 地 局 アンテナ 高 (30~200m) 移 動 局 アンテナ 高 (1~10m) や 伝 搬 路 ( 市 外 地 郊 外 地 開 放 地 等 )をパラメータに 基 地 - 移 動 局 間 の 距 離 (1~20km)に 対 する 伝 搬 損 失 を 求 める 実 験 式 を 秦 が 定 式 化 した これが 奥 村 秦 カーブである 空 間 ダイバーシチ Space Diversity 空 間 的 に 異 なる 位 置 に 配 置 した 複 数 のアンテナで 同 じ 信 号 を 相 関 の 少 ない 信 号 として 受 信 して 伝 送 品 質 の 向 上 を 図 る 方 法 コンパンダ Compander 圧 伸 器 コンプレッサ(Compressor) とエキスパンダ (Expander)を 組 み 合 わせたもの 振 幅 変 動 の 大 きな 信 号 をコンプレッサ によって 変 動 を 圧 縮 し エキスパンダによって 元 の 信 号 に 伸 張 する 実 数 零 点 単 側 波 帯 RZ SSB の 日 本 語 訳 RZ SSB の 項 を 参 照 スプリアス 発 射 Spurious Emission 必 要 周 波 数 帯 外 における 一 又 は 二 以 上 の 周 波 数 の 電 波 の 発 射 であって そのレベルを 情 報 の 伝 送 に 影 響 を 与 えないで 低 減 することができるものをいい 高 調 波 発 射 低 調 波 発 射 寄 生 発 射 及 び 相 互 変 調 積 を 含 み 帯 域 外 発 射 を 含 まないものとする ( 施 行 第 二 条 を 参 照 ) スプリアス 領 域 帯 域 外 領 域 の 外 側 のスプリアス 発 射 が 支 配 的 な 周 波 数 帯 域 を 言 う ( 施 行 第 二 条 を 参 照 ) スプリアス レスポン ス 尖 頭 電 力 Spurious Response 希 望 受 信 波 とある 一 定 の 関 係 にある 希 望 波 以 外 の 電 波 が 受 信 機 内 の 局 部 発 振 周 波 数 の 高 調 波 信 号 によって 周 波 数 変 換 さ れて 混 信 となることがある これに 対 する 選 択 度 をスプリアス レスポ ンスと 言 う Peak Envelope Power (PEP) 通 常 の 動 作 状 態 において 変 調 包 絡 線 の 最 高 尖 頭 における 無 線 周 波 数 1 サイクルの 間 に 送 信 機 から 空 中 線 系 の 給 電 線 に 供 給 される 平 均 の 電 力 ( 施 行 第 二 条 を 参 照 ) -24-

占 有 周 波 数 帯 幅 Occupied Bandwidth その 上 限 の 周 波 数 を 超 えて 輻 射 され 及 びその 下 限 の 周 波 数 未 満 において 輻 射 される 平 均 電 力 がそれぞれ 与 えられた 発 射 によって 輻 射 される 全 平 均 電 力 の 0.5%に 等 しい 上 限 及 び 下 限 の 周 波 数 帯 幅 ( 施 行 第 二 条 を 参 照 ) 相 互 変 調 歪 Inter-modulation Distortion (IMD) 伝 送 系 の 非 直 線 性 によって 生 ずる 歪 受 信 機 の 場 合 希 望 波 信 号 を 受 信 しているときに 2 以 上 の 強 力 な 妨 害 波 が 到 来 し それが 受 信 機 の 非 直 線 性 により 受 信 機 内 部 に 希 望 波 信 号 周 波 数 又 は 受 信 機 の 中 間 周 波 数 と 等 しい 周 波 数 を 発 生 させ 希 望 波 信 号 の 受 信 を 妨 害 する 現 象 が 発 生 する ( 施 行 第 二 条 を 参 照 ) ソフトウェア ラジオ Software Defined Radio (SDR) ソフトウェアによって 動 作 する DSP プロセッサを 用 いて 無 線 機 の 変 復 調 機 能 等 を 実 現 するもの 無 線 機 の 機 能 追 加 変 更 等 がソフトウェアによって 容 易 にできる 帯 域 外 発 射 必 要 周 波 数 帯 に 近 接 する 周 波 数 の 電 波 の 発 射 で 情 報 の 伝 送 のための 変 調 の 過 程 において 生 ずるものをいう ( 施 行 第 二 条 を 参 照 ) 帯 域 外 領 域 必 要 周 波 数 帯 の 外 側 の 帯 域 外 発 射 が 支 配 的 な 周 波 数 帯 をいう チャネル 間 隔 6.25kHz の RZ SSB では ±3.125kHz[=6.25kHz チャネル 間 隔 /2] ~±62.5kHz ( 施 行 第 二 条 設 備 別 表 第 三 号 を 参 照 ) ダイバーシチ 受 信 Diversity Reception アンテナを 複 数 用 意 し フェージングで 受 信 条 件 が 悪 化 したとき 条 件 のよい 他 のアンテナを 利 用 して 通 信 すること 広 義 にはアンテナだけでなく 周 波 数 や 時 間 などのパラメータを 異 ならせ て 独 立 なフェージングを 得 るダイバーシチがある 複 数 のアンテナで 得 た 信 号 を 合 成 するには 選 択 合 成 等 利 得 合 成 や 最 大 比 合 成 等 の 方 法 が ある 単 向 通 信 方 式 One Way Communication System 単 一 の 通 信 の 相 手 方 に 対 し 送 信 のみを 行 う 通 信 方 式 ( 施 行 第 二 条 を 参 照 ) 単 信 方 式 Simplex Operation 相 対 する 方 向 で 送 信 が 交 互 に 行 われる 通 信 方 式 ( 施 行 第 二 条 を 参 照 ) 単 側 波 帯 Single Sideband の 日 本 語 訳 中 心 周 波 数 Center Frequency 電 波 で 情 報 を 伝 送 する 場 合 多 くは 周 波 数 の 幅 を 要 する この 周 波 数 の 中 央 を 中 心 周 波 数 と 言 い 電 波 を 監 理 する 場 合 など の 基 準 となる 低 減 搬 送 波 受 信 側 において 局 部 周 波 数 の 制 御 等 に 利 用 するため 一 定 のレベルまで 搬 送 波 を 低 減 して 送 出 する 電 波 をいう ( 施 行 第 二 条 を 参 照 ) デジタル ナロー 通 信 方 式 同 報 通 信 方 式 等 利 得 合 成 ドップラー 周 波 数 150/400MHz 帯 の 自 営 用 業 務 無 線 のチャネル 間 隔 を 現 行 の 25/20/12.5 khz から 6.25kHz に 狭 帯 域 化 する 場 合 に 用 いられる 通 信 方 式 例 えば π/4 シフト QPSK や RZ SSB など 特 定 の 二 以 上 の 受 信 設 備 に 対 し 同 時 に 同 一 内 容 の 通 報 の 送 信 のみを 行 う 通 信 方 式 ( 施 行 第 二 条 を 参 照 ) Equal-Gain Combining ダイバーシチ 受 信 した 複 数 の 信 号 をアンテナ からコヒレント( 同 相 ) 合 成 器 までの 利 得 を 等 しくして 合 成 する 方 法 Doppler Frequency ドップラー 効 果 によって 生 成 される 周 波 数 波 源 と 観 測 点 が 近 づく 時 には 周 波 数 は 高 く 遠 ざかる 時 には 周 波 数 は 低 くな る ナイキスト フィルタ Nyquist Filter パルス 列 の 周 波 数 領 域 でのスペクトラム 広 がりを 押 さ え かつ 識 別 用 のアイが 開 くように 工 夫 されたフィルタ ロールオフ 率 の 項 を 参 照 -25-

ノイズ スケルチ Noise Squelch (NSQ) 雑 音 消 去 回 路 の 一 つ 受 信 機 の 入 力 信 号 電 力 が 小 さくなるに 従 って 雑 音 電 力 が 大 きくなるので 雑 音 電 力 を 適 当 な 回 路 で 抽 出 し その 出 力 で 音 声 回 路 をミュートすることによって 雑 音 が 音 声 回 路 出 力 に 現 れるのを 防 ぐもの 半 複 信 方 式 Du-simplex Operation 通 信 路 の 一 端 においては 単 信 方 式 であり 他 の 一 端 においては 複 信 方 式 である 通 信 方 式 をいう ( 施 行 第 二 条 を 参 照 ) 必 要 周 波 数 帯 幅 与 えられた 発 射 の 種 別 について 所 定 の 条 件 の 下 で 要 求 される 速 度 及 び 品 質 で 情 報 を 伝 送 するために 十 分 な 周 波 数 帯 の 幅 を 言 う ( 施 行 第 二 条 を 参 照 ) 複 信 方 式 Duplex Operation 相 対 する 方 向 で 送 信 が 同 時 に 行 える 通 信 方 式 をい う ( 施 行 第 二 条 を 参 照 ) 不 要 発 射 帯 域 外 発 射 及 びスプリアス 発 射 を 言 う ( 施 行 第 二 条 を 参 照 ) プレエンファシス/デ イエンファシス 平 均 電 力 モデム ランダム FM 雑 音 レイリー フェージン グ レイリー フェージン グ シミュレータ ロールオフ 率 割 当 周 波 数 Pre-Emphasis/De-Emphasis FM の 復 調 過 程 で 発 生 する 三 角 雑 音 を 等 化 して 復 調 信 号 の SNR を 改 善 する 方 法 また 音 声 信 号 のエネルギー は 一 般 的 に 周 波 数 (f) 領 域 での 分 布 が 1/f となることから 高 域 の SNR の 低 下 を 防 ぐために 用 いる 方 法 このために 送 信 側 で 音 声 信 号 の 高 域 を 強 調 して 伝 送 し 受 信 側 では 送 信 側 の 逆 特 性 を 有 する 回 路 を 用 い SNR の 高 い 音 声 信 号 を 得 るもの ( 施 行 第 二 条 を 参 照 ) Mean Power 通 常 の 動 作 状 態 中 の 送 信 機 から 空 中 線 系 の 給 電 線 に 供 給 される 電 力 であって 変 調 において 用 いられる 最 低 周 波 数 の 周 期 に 比 較 して 十 分 長 い 時 間 にわたって 平 均 されたもの ( 施 行 第 二 条 を 参 照 ) MODEM(Modulator Demodulator) 変 復 調 装 置 一 般 に 回 線 で 結 ばれ た 双 方 の 端 末 に 設 けられるそれぞれの 変 調 器 と 復 調 器 を 指 す 場 合 が 多 い Random FM Noise 多 数 の 波 がランダムに 干 渉 する 場 合 に 発 生 するフ ェージングでは その 位 相 項 がランダムに FM 変 調 されたように 見 える 雑 音 となる Rayleigh Fading 多 数 の 波 がランダムに 干 渉 する 場 合 に 発 生 するフェ ージングで その 電 界 強 度 の 時 間 的 な 確 率 分 布 がレイリー 分 布 で 近 似 で きるもの レイリー 分 布 の 中 央 値 は その 平 均 値 より 約 1.59dB 小 さい Rayleigh Fading Simulator 入 力 信 号 を 互 いに 直 交 するように 二 分 し それぞれを 相 関 のない 熱 雑 音 で 乗 算 した 後 これらを 加 算 して 陸 上 移 動 伝 搬 路 で 遭 遇 するフェージング 現 象 を 模 擬 する 装 置 Roll-off Rate デジタル 伝 送 で 符 号 間 干 渉 を 軽 減 させるナイキスト フ ィルタの 帯 域 特 性 を 示 す 値 ナイキスト フィルタの 項 を 参 照 Assigned Frequency 無 線 局 に 割 り 当 てられた 周 波 数 帯 の 中 央 の 周 波 数 ( 施 行 第 二 条 を 参 照 ) -26-

解 説 実 数 零 点 単 側 波 帯 変 復 調 方 式 の 概 要 実 数 零 点 単 側 波 帯 ( 以 下 RZ SSB) 変 復 調 方 式 は チャネル 間 隔 6.25kHz の 国 産 の 狭 帯 域 通 信 方 式 である RZ SSB 変 復 調 に 必 要 な 信 号 処 理 を DSP チップ 上 でソフトウェア 無 線 技 術 を 用 いて 行 うと 数 学 的 な 厳 密 さを 以 って 理 想 的 に 処 理 ができる このことは 1910 年 代 に 考 案 された 単 側 波 帯 (SSB) 変 復 調 技 術 が ソフトウェア 無 線 技 術 によって 完 成 されたと 言 っても 過 言 ではない ここ では SSB 方 式 がいかにして 移 動 通 信 に 用 いることができるようになったか そのために 用 いた 種 々の 工 夫 やソフトウェア 無 線 技 術 との 親 和 性 等 について 解 説 する 1 移 動 通 信 用 RZ SSB 変 復 調 方 式 の 開 発 SSB 変 調 方 式 は 必 要 周 波 数 帯 幅 が 情 報 信 号 帯 域 幅 と 等 しく 原 理 的 に 狭 帯 域 であることに 最 大 の 特 長 がある しかし 移 動 無 線 伝 搬 路 で 用 いるには フェージングの 克 服 離 調 歪 の 克 服 ダイバーシチによる 品 質 改 善 等 の 技 術 を 確 立 する 必 要 があった 移 動 すると 常 時 発 生 する 激 しいフェージングによってもたらされる 歪 みは 振 幅 項 にはレイリ ー 分 布 に 従 う 大 きな 振 幅 変 動 が 位 相 項 にはランダム FM 雑 音 が 発 生 する 一 般 に 信 号 は 振 幅 項 と 位 相 項 で 記 述 できるので 両 項 がフェージングによって 激 しい 歪 みを 受 けると 言 うことは 品 質 のよい 復 調 信 号 が 得 られないことを 意 味 する 従 来 の SSB 受 信 機 では これらの 歪 を 除 去 するために AGC や AFC 回 路 を 用 いていた し かし これらの 回 路 を 完 璧 に 動 作 させることは 困 難 であった そこで RZ SSB 方 式 では AGC や AFC 回 路 の 動 作 を 理 想 的 に 動 作 させることが 困 難 であるなら これらを 一 切 用 いずに 情 報 信 号 を 復 調 できないかと 考 えて NTT 電 気 通 信 研 究 所 において 自 動 車 電 話 ( 携 帯 電 話 )に 用 いること を 目 指 して 研 究 開 発 が 行 われた 1.1 フェージングの 克 服 1.1.1 振 幅 歪 みの 除 去 搬 送 波 が 付 加 された SSB 変 調 波 の 時 間 波 形 を 精 査 すると その 信 号 の 零 交 差 点 が 情 報 信 号 を 運 んでいることが 分 った この 零 交 差 点 列 すなわち 位 相 項 のみから 情 報 信 号 を 復 調 す る 方 法 を 採 用 することによって 振 幅 歪 みが 克 服 された 1.1.2 位 相 項 のランダム FM 雑 音 の 除 去 付 加 されている 搬 送 波 は 孤 立 しているので これを 受 信 側 で 抽 出 参 照 して SSB 信 号 に 加 えられたランダム FM 雑 音 を 除 去 する 方 法 を 採 用 することによって 位 相 歪 みが 克 服 された -27-

1.2 離 調 歪 の 克 服 RZ SSB 方 式 の 復 調 方 法 では 原 理 的 に 離 調 歪 みは 発 生 しない それは 復 調 部 で 処 理 前 の 搬 送 周 波 数 が 復 調 処 理 が 終 了 時 には 復 調 信 号 の 零 周 波 数 (DC)に 変 換 される 復 調 方 法 を 採 用 した ためである RZ SSB 方 式 によって 従 来 の SSB 復 調 法 では 避 け 難 かった 離 調 歪 みが 克 服 された 1.3 空 間 ダイバーシチによる 品 質 改 善 1.3.1 ダイバーシチ 受 信 方 式 RZ SSB 方 式 はアナログとデジタル 信 号 が 送 受 信 できるハイブリッド 方 式 である そ こで 両 者 に 対 して 有 効 な 品 質 改 善 技 術 を 考 えると ダイバーシチ 受 信 が 最 も 有 効 な 技 術 である 2 本 のアンテナを 用 いる 空 間 ダイバーシチを また 各 ダイバーシチ ブラ ンチからの 信 号 の 合 成 には 等 利 得 合 成 法 が 採 用 された この 方 法 では フェージングが 無 い 場 合 ( 静 特 性 )でも 3dB の 利 得 が 確 保 できる 1.3.2 ダイバーシチ 受 信 の 利 点 デジタル 信 号 伝 送 の 品 質 改 善 技 術 としてよく 知 られた 誤 り 訂 正 符 号 を 用 いると その データ 伝 送 能 力 (Throughput)を 低 下 させる しかし ダイバーシチでは 周 波 数 利 用 効 率 を 犠 牲 にすることなく 100%のデータ 伝 送 能 力 を 確 保 できる 利 点 がある 2 DSPとSSB 2.1 デジタル 信 号 処 理 との 親 和 性 2.1.1 変 調 信 号 の 数 学 的 記 述 1960 年 代 に アナログ 変 調 波 が 解 析 信 号 によって 統 一 的 に 記 述 できるようになった 特 に SSB 変 調 信 号 は ヒルベルト(Hilbert) 変 換 対 で 構 成 される 解 析 信 号 が 機 能 し 厳 密 に かつ 数 学 的 に 定 式 化 された ヒルベルト 変 換 は 積 分 変 換 であるため デバイス 化 が 難 しく 厳 密 なものは DSP の 出 現 まで 実 現 できなかった ヒルベルト 変 換 器 の 機 能 を 擬 似 的 に 得 るには オールパス 回 路 を 用 いた PSN(Phase-Shift Network)がある し かし 遅 延 特 性 が 理 想 的 でないために 厳 密 な 処 理 には 利 用 できない 2.1.2 DSP 上 の 信 号 処 理 DSP チップを 用 いてデジタル 信 号 処 理 を 図 る 場 合 入 力 された 実 数 信 号 を 複 素 化 解 析 信 号 を 用 いて 演 算 すると 正 と 負 の 周 波 数 が 利 用 でき 演 算 可 能 な 周 波 数 領 域 が 拡 張 できる さらに 解 析 信 号 を 用 いるとフィルタ 処 理 が 簡 便 化 できて 限 られた DSP チッ プ 上 の 資 源 が 有 効 活 用 できるなどの 利 点 が 得 られる 2.1.3 両 者 の 親 和 性 RZ SSB 信 号 の 変 復 調 処 理 を 図 るための 信 号 形 式 と DSP 上 の 信 号 処 理 を 効 率 的 に 処 理 するための 信 号 形 式 が 同 じであることは DSP が RZ SSB 信 号 の 変 復 調 処 理 に 最 適 であ り 互 いに 親 和 性 があることを 意 味 する 2.2 DSP の 利 点 と 欠 点 -28-

2.2.1 信 号 処 理 上 の 利 点 と 欠 点 (1) 変 復 調 処 理 RZ SSB 方 式 に 必 要 な 変 復 調 処 理 の 各 部 の 信 号 演 算 は 関 数 で 容 易 に 記 述 できる 必 要 な 関 数 は DSP 上 では 簡 単 に 生 成 でき 正 確 な 変 復 調 処 理 が 実 行 できる (2) ダイバーシチ 受 信 処 理 各 ダイバーシチ ブランチから 入 力 された 信 号 は ランダム FM 雑 音 除 去 処 理 を 経 て 同 相 合 成 処 理 して 最 良 な 受 信 処 理 を 行 っている なお ランダム FM 雑 音 除 去 処 理 はシ ングル ブランチでも 有 効 である (3) AFC 付 加 されている 搬 送 波 は 孤 立 しているので この 信 号 の 周 波 数 変 動 を 演 算 処 理 して 検 出 AFC に 必 要 な 情 報 を 得 る (4) 処 理 遅 延 DSP では 演 算 に 伴 う 原 理 的 な 遅 延 が 発 生 するが 遅 延 量 を 極 力 小 さくなるように 信 号 処 理 を 工 夫 した 2.2.2 無 線 機 製 造 上 の 利 点 と 欠 点 (1) コスト ダウン アナログ 部 品 を 主 体 とした 無 線 機 製 造 では 部 品 のばらつきに 伴 う 特 性 の 変 化 を 常 に 考 慮 しなくてはならない DSP を 用 いれば シミュレーションと 同 じ 結 果 が 無 調 整 で 保 障 できる これは 製 造 上 の 大 きなコスト ダウンに 寄 与 する (2) 低 消 費 電 力 化 と 省 スペース 化 DSP チップの 信 号 処 理 能 力 が 増 大 しているにも 関 わらず 低 消 費 電 力 化 とチップ サ イズの 小 型 化 の 改 善 速 度 は 速 く 他 のデバイスでは 実 現 できないレベルに 達 している (3) 設 計 変 更 への 対 処 伝 送 特 性 上 の 問 題 が 発 生 して 設 計 変 更 が 迫 られる 場 合 でも ソフトウェアのみで 対 処 が 可 能 である そこで 従 来 のようなハードウェア 上 の 改 修 を 必 要 としないので その コストが 削 減 できる (4) 製 造 上 の 注 意 点 DSP チップを 用 いるには アナログ 入 力 信 号 を ADC(Analog to Digital Converter)で デジタル 信 号 に 変 換 DSP で 処 理 した 信 号 は DAC(Digital to Analog Converter)でアナ ログ 信 号 に 変 換 する 必 要 がある このような 処 理 過 程 でサンプリング 周 波 数 や DSP のフ レーム 処 理 周 波 数 等 が 漏 えいして 無 線 機 の 送 受 信 性 能 に 影 響 を 与 える 妨 害 信 号 となる 場 合 があるので このような 事 態 が 発 生 しないように 十 分 に 注 意 する 必 要 がある 3 ユーザから 見 た 特 長 RZ SSB 方 式 は 電 話 音 声 帯 域 (300Hz~3.4kHz)を 確 保 しているので 電 話 回 線 による 種 々のサ -29-

ービスを 受 けることができる 以 下 に 室 内 や 野 外 の 伝 搬 試 験 等 で 具 体 的 に 確 認 したものを 中 心 にその 特 長 をまとめた 3.1 音 声 信 号 伝 送 3.1.1 アナログ 音 声 (1) 話 者 認 識 と 背 景 雑 音 特 性 電 話 音 声 帯 域 幅 を 確 保 した RZ SSB 方 式 によるアナログ 音 声 伝 送 では 明 瞭 で 自 然 性 に 富 み 話 者 認 識 が 容 易 にできる また 音 声 と 音 楽 や 背 景 雑 音 が 共 存 している 信 号 も 劣 化 なく 伝 送 できる (2) 緩 やかな 劣 化 特 性 アナログ 音 声 の 場 合 受 信 機 入 力 信 号 電 力 が 低 くなるに 従 って 復 調 品 質 の 緩 やかな 劣 化 (Graceful Degradation)が 期 待 できる 大 ゾーンで 運 用 する 一 般 業 務 用 無 線 では セルラー システムと 異 なって 受 信 機 入 力 信 号 電 力 が 低 くなってもハンドオーバできるゾーンは 存 在 しないので 利 用 者 がサービス エリアの 縁 ( 限 界 )に 近 いことを 認 識 できることは 重 要 であ る (3) 相 互 通 話 問 題 アナログ 音 声 で 通 話 する 限 りにおいては 製 造 業 者 が 異 なる 無 線 機 の 間 でも 容 易 に 通 話 が できる 利 点 がある 一 方 デジタル 音 声 の 場 合 には 製 造 業 者 が 異 なる 無 線 機 の 間 では いわゆる 鳴 き 合 わせ が 必 要 になる さらに 新 旧 コーデック 間 の 相 互 通 話 問 題 (Interoperability) 等 が 発 生 するので 注 意 する 必 要 がある 3.1.2 デジタル 音 声 (1) 秘 話 音 声 音 声 帯 域 モデムと 適 当 な 音 声 コーデックを 組 み 合 わせれば 容 易 に 秘 話 音 声 を 送 受 信 する ことができる 音 声 帯 域 モデムと 音 声 コーデックをソフトウェアで 無 線 機 に 搭 載 すれば 利 便 性 を 向 上 させることができる (2) 音 声 コーデックの 選 択 の 自 由 度 RZ SSB 方 式 では 19.2kbps まで 伝 送 可 能 であるので 音 声 コーデックの 選 択 の 幅 即 ち 処 理 遅 延 が 小 さく 自 然 性 に 富 んだ 音 声 品 質 を 持 つものから 伝 送 距 離 を 長 くするための 低 ビ ット レートのものまで 幅 広 い 選 択 が 可 能 となる 3.2 デジタル データ 伝 送 3.2.1 制 御 信 号 用 モデム DSP で 構 成 する RZ SSB 無 線 機 には 制 御 信 号 用 モデムとして 二 種 類 のモデムが 内 蔵 され ている 一 つは デジタル コード スケルチ(DCS) 用 にデータ 伝 送 速 度 が 300bps の QPSK 変 復 調 方 式 によるモデムが 他 にはデジタル プライベート ライン(PDL)として 2400bps の QPSK のモデムがある -30-

3.2.2 フルカラーJPEG やテキスト ファイル 伝 送 無 線 機 に 例 えば 送 受 信 切 替 器 音 声 帯 域 モデムと PC を 組 み 合 わせ これと 対 向 して 同 様 の 無 線 機 と 機 器 類 を 装 備 し 単 信 の 無 線 回 線 を 交 互 に 送 受 信 するように 無 線 機 を PC で 制 御 すると PC 上 のフルカラーJPEG やテキスト ファイルが 送 受 信 できる 音 声 帯 域 モ デムとしてファクシミリ モデム( 最 高 速 度 14.4kbps 最 低 速 度 2.4kbps)を 用 いると これ 自 身 に 具 備 している T.30 (ITU-T)プロトコルやフォールバック モードが 利 用 できるので 回 線 品 質 に 合 った 伝 送 速 度 でフルカラーJPEG やテキスト ファイルが 伝 送 できる 3.2.3 データ 信 号 構 成 外 部 から 伝 送 したい 信 号 を 音 声 帯 域 モデムを 用 いて 伝 送 する 場 合 データ 信 号 構 成 に 何 ら 制 約 を 与 えない 即 ち フレーム 構 成 等 は 不 要 である 3.3 サービス エリア 3.3.1 伝 送 距 離 FM 方 式 の 等 価 雑 音 帯 域 幅 は RZ SSB 方 式 のそれに 比 べて 広 いが 広 帯 域 検 波 利 得 に よって 信 号 対 雑 音 (SNR)が 改 善 される これらを 考 慮 して 両 者 を 比 較 すると チャネル 間 隔 12.5kHz の FM の 伝 送 距 離 は ダイバーシチ 受 信 を 用 いない RZ SSB のそれより 少 し 短 い また ダイバーシチを 具 備 した RZ SSB の 伝 送 距 離 は チャネル 間 隔 20/25kHz の FM のそれとほぼ 同 じである 3.3.2 フェージングと 遅 延 スプレッド 耐 力 RZ SSB 方 式 のアナログ 音 声 伝 送 特 性 を フェージング シミュレータを 用 いた 室 内 移 動 伝 搬 路 で 検 討 したところ ドップラー 周 波 数 が 80Hz 以 上 でも 明 瞭 で 劣 化 のない 音 声 が 受 信 できることが 検 証 できた 80Hz のドップラー 周 波 数 は 無 線 周 波 数 が 400MHz の 場 合 に は 移 動 体 の 速 度 が 約 220km/h に 相 当 する RZ SSB 方 式 の 野 外 走 行 実 験 を 各 所 で 行 ったが 伝 送 特 性 は 主 に 受 信 電 界 強 度 によって 支 配 されているので 遅 延 スプレッド 耐 力 は 大 きいと 考 えられる 4 適 用 領 域 4.1 VHF/UHF 帯 RZ SSB 方 式 は VHF/UHF 帯 の 陸 上 移 動 無 線 用 に 利 用 できるように 工 夫 された 通 信 方 式 で ある 郵 政 省 や 米 国 FCC から 実 験 免 許 を 取 得 して 野 外 走 行 実 験 にて 音 声 信 号 ファクシミ リ 画 信 号 フルカラーJPEG やテキスト ファイルの 送 受 信 実 験 を 実 施 し それぞれに 優 れた 伝 送 特 性 が 得 られることを 実 証 した 現 在 RZ SSB 方 式 は 160MHz 帯 の 放 送 事 業 用 連 絡 無 線 に 採 用 されている そこでは チ ャネル 間 隔 が 20kHz の FM 方 式 から 6.25kHz の RZ SSB 方 式 へ 平 成 26 年 5 月 31 日 までに 移 行 するように 規 定 されている RZ SSB 方 式 が 選 定 された 理 由 については ARIB TR-B21 放 送 事 業 用 連 絡 無 線 運 用 規 定 に 詳 しく 述 べられている -31-

160MHz 帯 の 放 送 事 業 用 連 絡 無 線 局 の 実 績 から RZ SSB 方 式 は VHF/UHF 帯 の FM 方 式 によって 運 用 されている 無 線 チャネル 間 隔 を 狭 帯 域 化 するために 寄 与 する 有 力 な 方 式 の 一 つ といえる 4.2 HF 帯 RZ SSB 方 式 は HF 帯 の 海 上 移 動 無 線 用 に 利 用 できる 通 信 方 式 である 平 成 11 年 度 から 3 年 間 にわたり ARIB に 設 けられた 短 波 帯 海 上 移 動 業 務 のデジタル データ 通 信 技 術 に 関 する 調 査 検 討 会 に 参 加 し 検 討 会 の 下 で 野 外 実 験 を 実 施 例 えば 宮 城 県 石 巻 と 沖 縄 県 那 覇 とを 結 ぶ 約 2000km の HF 帯 海 上 伝 搬 路 でも 9.6~2.4kbps の 伝 送 速 度 でフルカラーJPEG やテキ スト ファイルが 送 受 信 できることなどを 世 界 で 初 めて 実 証 した 5 諸 元 例 と 概 要 RZ SSB 変 復 調 方 式 の 諸 元 例 とその 概 要 を 表 にまとめた -32-

表 RZ SSB 変 復 調 方 式 の 諸 元 例 と 概 要 項 目 性 能 及 び コ メ ン ト 1 チャネル 間 隔 6.25 khz(5.0 khz も 可 能 ) 2 情 報 信 号 帯 域 300 Hz~3.4 khz( 電 話 音 声 帯 域 と 同 じ) 3 伝 送 可 能 な 情 報 信 号 4 アナログ 音 声 品 質 5 音 声 帯 域 (ITU-T)モデム の 伝 送 可 能 な 速 度 アナログ 電 話 音 声 秘 話 音 声 ( 音 声 コーデックと 音 声 帯 域 モデムを 利 用 ) 利 用 可 能 な 音 声 コーデックの 例 : CS-ACELP VSELP PSI-CELP 等 音 声 帯 域 (ITU-T)モデム(ファクシミリ/データ モデム) DSP 内 蔵 の 300bps/2400bps モデム フルカラーJPEG やテキスト ファイル 等 ファクシミリ 画 信 号 スロー スキャン ビデオ 信 号 等 12.5 khz-fm と 同 等 以 上 入 力 電 界 強 度 の 低 下 に 従 って 緩 やかな 品 質 劣 化 ファクシミリ モデム:2.4~14.4 kbps データ モデム: 2.4~19.2 kbps 注 )フォールバック モードを 利 用 する アナログ 音 声 系 : 電 話 音 声 /チャンネル 6 周 波 数 利 用 効 率 デジタル 系 :3.072 bps/hz (=19.2 kbps/6.25 khz=[ 正 味 伝 送 速 度 ]/[チャネル 間 隔 ]) アナログ 音 声 系 (SINAD=12dB) 熱 雑 音 下 : -7.8 dbμv 20Hz-レイリー フェージング:-5.0 dbμv デジタル 系 (BER=3 10-2 /9.6 kbps-16qam) 7 伝 送 品 質 熱 雑 音 下 : -3.1 dbμv 20Hz-レイリー フェージング:2.5 dbμv 注 1) 受 信 機 の 雑 音 指 数 は 8dB とした 注 2) 受 信 機 には 2 ブランチ 空 間 ダイバーシチ( 等 利 得 合 成 )が 具 備 され ているので 熱 雑 音 下 でも 3dB 利 得 が 確 保 できる 8 チャネル 利 用 技 術 SCPC/FDMA TDD 等 9 適 用 可 能 な 領 域 VHF/UHF 帯 の 陸 上 移 動 通 信 HF 帯 の 海 上 移 動 通 信 10 採 用 された 分 野 放 送 事 業 用 連 絡 無 線 (VHF 帯 ) 11 離 調 歪 み 原 理 的 にない 12 フェージング 耐 力 大 きい 13 スレッショルド デジタル 信 号 処 理 にて 解 消 14 変 復 調 信 号 処 理 デバイス 変 復 調 処 理 に 必 要 な 全 ての 回 路 ( 演 算 )を 汎 用 DSP チップへ 搭 載 を 完 了 15 コスト 汎 用 部 品 で 構 成 しているので 低 コスト 化 は 可 能 -33-

余 白 -34-

1.1 版 改 定 履 歴 表 ページ 節 番 号 等 改 定 内 容 目 次 本 文 の 修 正 追 加 に 伴 い 変 更 P9 2.4.1 ページ 上 から1 行 目 音 声 系 端 子 から 入 力 した 1000 Hzの 変 調 周 波 数 によって 変 調 し 送 信 装 置 が 飽 和 した 時 の 平 均 電 力 データ 系 端 子 から 入 力 した 1700 Hzの 変 調 周 波 数 によ って 変 調 し 送 信 装 置 の 定 格 出 力 である 平 均 電 力 が 80%となるように 送 信 し た 時 定 格 出 力 よりも 60 db 以 上 低 い 値 又 は 2.5μW 以 下 但 し 1 W 以 下 の 無 線 機 は 25μW 以 下 とする P16 3.1.3 (3) 被 試 験 機 の 状 態 イ 変 調 信 号 は 音 声 系 端 子 に 正 弦 波 の 1000 Hzを 入 力 し 被 試 験 機 が 飽 和 する 状 態 に 設 定 する 変 調 信 号 は データ 系 端 子 に 1700 Hzを 入 力 し 被 試 験 機 の 定 格 出 力 である 平 均 電 力 の 80%に 設 定 する 注 1) 改 版 後 のページ 及 び 項 目 等 を 示 す 2) の 部 分 は 削 除 した 部 分 を 示 す 3) アンダーラインの 個 所 は 追 加 した 部 分 を 示 す 4) 行 数 は 特 に 断 り 書 きのない 限 り 項 目 等 の 中 の 第 何 行 目 かを 示 す (1)

1.2 版 改 定 履 歴 表 ページ 節 番 号 等 改 定 内 容 目 次 本 文 の 修 正 追 加 に 伴 い 変 更 P3 2.2 (7) デジタルコードスケルチ(DCS: Digital Code Squelch)を 必 要 に 応 じて 用 いる 場 合 には 帯 域 内 に 挿 入 した 伝 送 速 度 300100 bpsのデジタル 信 号 にて 行 うこと P5 2.3.1 (7) デジタルコードスケルチ(DCS)を 用 いる 場 合 には サブキャリア3330 2125 Hzに 対 して 伝 送 速 度 300100 bps で QPSK (Quadrature Phase Shift Keying) MSK(Minimum Shift Keying) 変 調 した 信 号 であること P5 2.3.2 (1), (2) (1) 機 能 FM 方 式 におけるトーンスケルチ(Tone Squelch)と 同 じ 機 能 が 必 要 になる 場 合 には (2) 情 報 帯 域 の 利 用 音 声 情 報 信 号 にDCSMSK 信 号 を 重 畳 する 場 合 図 2.3.2-1 に 示 すように 帯 域 を 分 割 し 音 声 品 質 に 影 響 を 与 えない 領 域 にDCSMSK 信 号 を 挿 入 すること 音 声 情 報 信 号 とDCSMSK 信 号 の 重 畳 分 離 には 中 心 周 波 数 33302125 Hzのバンドエリ ミネーションフィルタ(BEF)とバンドパスフィルタ(BPF)を 用 い 互 いに 影 響 が 無 いようにすること P5 図 2.3.2-1 図 2.3.2-1 を 差 替 2125 Hz 300 Hz 3400 Hz 3330 Hz 300 Hz 3000 Hz AF 周 波 数 DCS 用 信 号 挿 入 領 域 AF 周 波 数 P6~9 2.3.2 (3)~(9) 2.3.2(3)~(9) 全 面 的 に 修 正 追 加 P10 表 2.3.2-2 表 番 号 を 修 正 表 2.3.2-21 注 1) 改 版 後 のページ 及 び 項 目 等 を 示 す 2) の 部 分 は 削 除 した 部 分 を 示 す 3) アンダーラインの 個 所 は 追 加 した 部 分 を 示 す 4) 行 数 は 特 に 断 り 書 きのない 限 り 項 目 等 の 中 の 第 何 行 目 かを 示 す (2)

1.3 版 改 定 履 歴 表 頁 番 号 改 定 現 行 11 2.4.1 2.4.1 送 信 装 置 (3) スプリアス 発 射 又 は 不 要 発 射 の 強 度 の 許 容 値 ア 平 成 17 年 12 月 1 日 以 降 適 用 される 許 容 値 ( 設 備 規 則 別 表 第 3 号 19) 空 中 線 電 力 1Wを 超 え 50W 以 下 帯 域 外 領 域 * におけるスプリアス 発 射 の 強 度 の 許 容 値 2.5μW 以 下 又 は 基 本 周 波 数 の 平 均 電 力 より 60dB 低 い 値 1W 以 下 25μW 以 下 25μW 以 下 スプリアス 領 域 における 不 要 発 射 の 強 度 の 許 容 値 2.5μW 以 下 又 は 基 本 周 波 数 の 搬 送 波 電 力 より 60dB 低 い 値 ただし 経 過 措 置 がある ( 設 備 規 則 ( 平 成 17 年 8 月 9 日 総 務 省 令 第 119 号 ) 附 則 による ) 2.4.1 送 信 装 置 (3) スプリアス 発 射 強 度 データ 系 端 子 から 入 力 し た 1700Hzの 変 調 周 波 数 によって 変 調 し 送 信 装 置 の 定 格 出 力 である 平 均 電 力 が 80%となるように 送 信 した 時 定 格 出 力 よ りも 60dB 以 上 低 い 値 又 は2.5μW 以 下 但 し 1W 以 下 の 無 線 機 は 25μW 以 下 とする 改 定 理 由 設 備 規 則 等 改 正 (スプリ アス 関 係 )に 伴 う 改 定 15 第 3 章 第 3 章 測 定 法 イ 平 成 17 年 11 月 30 日 以 前 の 設 備 規 則 に 基 づく 許 容 値 (3) スプリアス 発 射 強 度 データ 系 端 子 から 入 力 した 1700Hzの 変 調 周 波 数 によって 変 調 し 送 信 装 置 の 定 格 出 力 である 平 均 電 力 が 80%となるよう に 送 信 した 時 定 格 出 力 よりも 60dB 以 上 低 い 値 又 は 2.5μW 以 下 但 し 1W 以 下 の 無 線 機 は 25μW 以 下 とする (ARIB STD-T62 1.2 版 ) 本 章 では 装 置 が 設 備 の 技 術 的 条 件 を 満 たすことを 確 認 するための 測 定 法 の 推 奨 例 を 示 す 技 術 的 条 件 の 測 定 法 を 総 務 省 が 電 波 関 連 告 示 等 で 別 途 定 める 場 合 はそれに 従 うものとする 20 3.1.3 3.1 送 信 装 置 * 3.1.3 スプリアス 発 射 の 強 度 (4) ウ * 本 測 定 法 は 旧 スプリアス 発 射 規 定 によるものであり 平 成 17 年 12 月 1 日 に 施 行 されるスプリアス 発 射 又 は 不 要 発 射 の 強 度 に 関 する 規 定 による 測 定 を 行 う 場 合 は 証 明 規 則 別 表 第 1 号 1(3)に 規 定 する 総 務 省 告 示 ( 注 1)によ ること ( 注 1) 本 標 準 規 格 1.3 版 改 定 時 点 ( 平 成 17 年 11 月 30 日 )では 平 成 16 年 1 月 26 日 総 務 省 告 示 第 88 号 特 性 試 験 の 試 験 方 法 を 指 すが その 後 その 告 示 及 び 告 示 に 記 載 の 内 容 が 改 定 された 場 合 は 最 新 版 によるものとする 25 3.1.6 3.1.6 筐 体 輻 射 (2) 測 定 器 の 条 件 等 イ 測 定 は 被 試 験 機 の 一 辺 の 大 きさが 60cmを 超 えるか 又 は 測 定 周 波 数 が 100MHz 未 満 の 場 合 は IEC 60489-1 ANNEX Aによる 30mオープンテストサイ トにて 行 う それ 以 外 の 場 合 には ANNEX Aによる 30m 又 は 3mオープンテス トサイトにて 行 う 32 3.2.5 3.2 受 信 装 置 3.2.5 副 次 的 に 発 射 する 電 波 等 の 限 度 第 3 章 測 定 法 ( 第 1 行 に 追 加 ) 3.1 送 信 装 置 3.1.2 スプリアス 発 射 の 強 度 (4) ウ (ウ の 次 に 追 加 ) 3.1.6 筐 体 輻 射 (2) 測 定 器 の 条 件 等 イ 測 定 は 被 試 験 機 の 一 辺 の 大 きさが 60cm を 越 えるか または 測 定 周 波 数 が 100MHz 未 満 の 場 合 はIEC Pub. 489-6 APPENDIX K によるオ ープンテストサイトにて 行 う それ 以 外 の 場 合 に はAPPENDIX K 又 はLに よるオープンテストサイ トにて 行 う 3.2 受 信 装 置 3.2.5 副 次 的 に 発 射 する 電 波 等 の 強 度 測 定 法 を 必 要 によ り 告 示 参 照 とする 現 在 の 測 定 法 は 残 し 告 示 が 改 正 さ れた 場 合 は それ を 参 照 と する 参 照 規 格 を 最 新 の ものに 改 定 する 語 句 修 正 注 1)" 頁 番 号 は 改 版 後 の 頁 番 号 を 示 す 2) 傍 線 の 部 分 は 改 定 部 分 を 示 す 3) 行 数 の 表 示 は 特 にことわり 書 きのない 限 り 該 当 する 章 節 中 の 第 何 行 目 かを 示 す (3)

33 3.2.6 3.2.6 筐 体 輻 射 (2) 測 定 器 の 条 件 等 イ 測 定 は 被 試 験 機 の 一 辺 の 大 きさが 60cmを 超 えるか 又 は 測 定 周 波 数 が 100MHz 未 満 の 場 合 は IEC 60489-1 ANNEX Aによる 30mオープンテストサイ トにて 行 う それ 以 外 の 場 合 には ANNEX Aによる 30m 又 は 3mオープンテス トサイトにて 行 う 3.2.6 筐 体 輻 射 (2) 測 定 器 の 条 件 等 イ 測 定 は 被 試 験 機 の 一 辺 の 大 きさが 60cm を 越 えるか または 測 定 周 波 数 が 100MHz 未 満 の 場 合 はIEC Pub. 489-6 APPENDIX K によるオ ープンテストサイトにて 行 う それ 以 外 の 場 合 に はAPPENDIX K 又 はLに よるオープンテストサイ トにて 行 う 参 照 規 格 を 最 新 の ものに 改 定 する 40 第 4 章 ( 新 規 追 加 ) 4.8 スプリアス 改 正 関 連 用 語 (1) スプリアス 発 射 必 要 周 波 数 帯 外 における 一 又 は 二 以 上 の 周 波 数 の 電 波 の 発 射 であって そのレ ベルを 情 報 の 伝 送 に 影 響 を 与 えないで 低 減 することができるものをいい 高 調 波 発 射 低 調 波 発 射 寄 生 発 射 及 び 相 互 変 調 積 を 含 み 帯 域 外 発 射 を 含 まない ものとする ( 施 行 規 則 第 2 条 第 1 項 第 63 号 ) (2) 帯 域 外 発 射 必 要 周 波 数 帯 に 近 接 する 周 波 数 の 電 波 の 発 射 で 情 報 の 伝 送 のための 変 調 の 過 程 において 生 ずるものをいう ( 施 行 規 則 第 2 条 第 1 項 第 63 号 の 2) (3) 不 要 発 射 スプリアス 発 射 及 び 帯 域 外 発 射 をいう ( 施 行 規 則 第 2 条 第 1 項 第 63 号 の 3) (4) スプリアス 領 域 帯 域 外 領 域 の 外 側 のスプリアス 発 射 が 支 配 的 な 周 波 数 帯 をいう ( 施 行 規 則 第 2 条 第 1 項 第 63 号 の 4) (5) 帯 域 外 領 域 必 要 周 波 数 帯 の 外 側 の 帯 域 外 発 射 が 支 配 的 な 周 波 数 帯 をいう ( 施 行 規 則 第 2 条 第 1 項 第 63 号 の 5) 帯 域 外 領 域 及 びスプリアス 領 域 の 境 界 の 周 波 数 は 次 の 通 りとする ( 無 線 設 備 規 則 別 表 第 三 号 ( 第 7 条 関 係 )2(3)より 抜 粋 ) 第 4 章 ( 略 ) スプリア ス 改 正 に 関 する 用 語 追 加 周 波 数 範 囲 必 要 周 波 数 帯 幅 の 条 件 帯 域 外 領 域 及 スプリア ス 領 域 の 境 界 の 周 波 数 BN<25kHz 62.5kHz 30MHz<fc 25kHz BN 10MHz fc±2.5bn 1GHz BN>10MHz fc±(1.5bn+10mhz) 注 1)" 頁 番 号 は 改 版 後 の 頁 番 号 を 示 す 2) 傍 線 の 部 分 は 改 定 部 分 を 示 す 3) 行 数 の 表 示 は 特 にことわり 書 きのない 限 り 該 当 する 章 節 中 の 第 何 行 目 かを 示 す (4)

2.0 版 改 定 履 歴 表 頁 章 節 番 号 等 改 定 内 容 まえがき 別 表 備 考 欄 に 存 続 期 間 満 了 日 ( 平 20.2.25)と 追 記 i~ii 目 次 本 文 の 修 正 追 加 に 伴 って 変 更 1~2 第 1 章 1.2 適 用 範 囲 次 の 文 章 を 挿 入 実 数 零 点 単 側 波 帯 変 調 方 式 を 用 いた 狭 帯 域 通 信 システムは 図 1.2-1 次 の 文 章 を 挿 入 実 数 零 点 単 側 波 帯 変 調 方 式 を 用 いた 狭 帯 域 通 信 システムの 構 成 例 における 規 定 点 の 説 明 図 1.4 準 拠 文 書 項 目 と 説 明 文 を 追 加 3~4 第 2 章 第 2 章 システムの 概 要 全 文 追 加 従 って 従 来 の 第 2 章 は 削 除 5 第 3 章 第 3 章 無 線 設 備 の 技 術 的 条 件 従 来 の 第 2 章 を 第 3 章 に 移 動 項 目 番 号 を 新 たに 付 与 説 明 文 や 必 要 な 図 表 を 追 加 3.1 概 要 5 3.1 本 章 では 公 共 業 務 用 を 含 む 業 務 用 の 実 数 零 点 単 側 波 帯 ( 以 下 RZ SSB という ) 変 調 システムの 無 線 区 間 における 無 線 設 備 の 技 術 的 条 件 を 規 定 する 実 際 の 適 用 に 配 意 して 記 述 する 3.2 一 般 的 条 件 この 項 に 新 たな 項 目 を 追 加 に 伴 い 項 目 番 号 と 文 章 を 修 正 (2) チャネルキャリア 周 波 数 間 隔 チャネルキャリア 周 波 数 間 隔 は 6.25kHzとすること (3) 空 中 線 電 力 空 中 線 電 力 は 50W 以 下 とすること 5~6 3.2 (5) 通 信 方 式 通 信 方 式 は 単 信 方 式 半 複 信 方 式 複 信 方 式 単 向 通 信 方 式 又 は 同 報 通 信 方 式 とすること (6) 電 波 の 型 式 電 波 の 型 式 は 音 声 は R3E ファクシミリは R2C データは R2D 又 映 像 は R2F 等 にすること (12) 移 動 局 空 中 線 電 力 の 制 御 移 動 局 は 通 信 に 必 要 な 空 中 線 電 力 を 自 律 的 に 制 御 できる 機 能 を 具 備 することができる 6 3.3 3.3 変 復 調 方 式 に 関 する 条 件 この 項 に 説 明 文 と 図 3.3.1 を 追 加 3.3.1 変 調 方 式 7~8 3.3.1 (5) 搬 送 波 電 力 この 項 に 次 の 二 つの 項 目 を 挿 入 夫 々の 項 目 に 説 明 文 を 追 加 ア 空 中 線 電 力 が 飽 和 した 場 合 空 中 線 電 力 が 飽 和 した 状 態 では 搬 送 波 電 力 は 音 声 系 端 子 から 入 力 された 1000 Hz の 正 弦 波 に 対 応 する 変 調 信 号 電 力 から 4.0±0.5dB 低 い 値 とすること イ 尖 頭 電 力 からの 低 減 量 尖 頭 電 力 は 飽 和 した 空 中 線 電 力 を 与 える 最 小 の 変 調 レベルより 7dB 以 上 大 きい 信 号 をデータ 系 入 力 端 子 に 加 えた 場 合 に 得 られる よって 低 減 搬 送 波 電 力 は 尖 頭 電 力 より 13.2±0.4dB 低 い 値 とすること 送 信 電 力 増 幅 装 置 はこの 尖 頭 電 力 レベルまで 直 線 性 を 確 保 すること (7) モデム 信 号 この 項 を 新 設 次 の 三 つの 項 目 を 挿 入 夫 々の 項 目 に 説 明 文 を 追 加 ア デジタル コード スケルチ イ プライベート デジタル ライン ウ 外 部 モデム 8~9 3.3.2 3.3.2 情 報 帯 域 の 利 用 この 項 に 次 の 二 つの 項 目 を 挿 入 (1) 全 帯 域 利 用 上 記 の 項 に 説 明 文 と 図 3.3-3 を 追 加 (2) 帯 域 分 割 利 用 上 記 の 項 に 説 明 文 と 図 3.3-4 を 追 加 注 1)" 頁 番 号 は 改 版 後 の 頁 番 号 を 示 す 2) 傍 線 の 部 分 は 改 定 部 分 を 示 す 3) 行 数 の 表 示 は 特 にことわり 書 きのない 限 り 該 当 する 章 節 中 の 第 何 行 目 かを 示 す (5)

9~13 3.3.3 9~13 3.3.3 15 3.3.4 15~18 3.4.1 3.3.3 制 御 信 号 用 モデム この 項 を 新 設 次 の 項 目 を 設 け 説 明 文 を 1.3 版 より 移 動 また 新 たな 文 と 図 表 を 加 えた (1) 変 調 方 式 のパラメータ 上 記 の 項 に 説 明 文 と 表 3.3-1 を 挿 入 (2) 変 調 方 式 上 記 の 項 に 説 明 文 と 図 3.3-5 を 挿 入 (3) 符 号 化 上 記 の 項 に 説 明 文 と 表 3.3-2 に 変 更 (4) ベースバンド 帯 域 制 限 1.3 版 より 移 動 (5) 信 号 空 間 ダイアグラム 上 記 の 項 に 説 明 文 と 図 3.3-6 を 挿 入 (6) 直 交 変 調 操 作 1.3 版 より 移 動 修 正 (7) スクランブル 処 理 上 記 の 項 に 説 明 文 を 追 加 (8) 送 信 スペクトラム 上 記 の 項 に 説 明 文 を 追 加 (9) コード 表 1.3 版 より 移 動 3.3.4 復 調 方 式 の 条 件 (2) 希 望 波 入 力 信 号 この 項 を 新 設 次 の 説 明 文 を 挿 入 受 信 感 度 を 測 定 するための 希 望 波 入 力 信 号 は 1000Hz の 周 波 数 で 変 調 された 搬 送 波 より 8dB 大 き い 上 側 波 帯 信 号 とすること 3.4.1 送 信 装 置 (1) 周 波 数 の 許 容 偏 差 この 項 に 次 の 項 目 を 挿 入 ア 周 波 数 の 測 定 変 調 は 無 変 調 として 低 減 搬 送 波 の 周 波 数 を 測 定 する 搬 送 波 の 周 波 数 は 割 当 周 波 数 から 1.7kHz 低 いことに 注 意 すること イ 周 波 数 の 許 容 偏 差 周 波 数 の 許 容 偏 差 は 表 3.4-1 によること 表 3.4-1 を 挿 入 (2) 占 有 周 波 数 帯 幅 の 許 容 値 この 項 に 次 の 項 目 を 挿 入 ア 占 有 周 波 数 帯 幅 の 許 容 値 5.8kHz 以 下 とすること イ 試 験 機 器 の 状 態 1000 Hz の 正 弦 波 を 音 声 系 端 子 に 入 力 して 空 中 線 電 力 が 飽 和 する 定 格 出 力 の 80%に 相 当 する 電 圧 レベルを 持 つ 擬 似 音 声 信 号 をデータ 系 端 子 に 入 力 して 測 定 すること (3) スプリアス 発 射 又 不 要 発 射 の 強 度 の 許 容 値 ア 平 成 17 年 12 月 1 日 以 降 適 用 される 許 容 値 1 帯 域 外 領 域 におけるスプリアス 発 射 の 強 度 の 許 容 値 この 項 に 説 明 文 を 挿 入 帯 域 外 領 域 におけるスプリアス 発 射 の 強 度 の 許 容 値 は 送 信 機 を 無 変 調 として 測 定 した 時 空 中 線 電 力 が 1W を 越 え 50W 以 下 の 場 合 2.5μW 以 下 又 は 基 本 周 波 数 の 平 均 電 力 より 60dB 低 い 値 と する また 空 中 線 電 力 が 1W 以 下 の 場 合 は 25μW 以 下 とする とした 2 スプリアス 領 域 における 不 要 発 射 の 強 度 の 許 容 値 この 項 に 説 明 文 を 挿 入 スプリアス 領 域 における 不 要 発 射 の 強 度 の 許 容 値 は 送 信 機 の 占 有 周 波 数 帯 幅 を 測 定 する 状 態 と した 時 空 中 線 電 力 が 1W を 越 え 50W 以 下 の 場 合 2.5μW 以 下 又 は 基 本 周 波 数 の 平 均 電 力 よ り60dB 低 い 値 とする また 空 中 線 電 力 が 1W 以 下 の 場 合 は 25μW 以 下 とする とした (4) 空 中 線 電 力 とその 許 容 値 この 項 に 次 の 項 目 を 設 け 夫 々に 説 明 文 を 挿 入 ア 空 中 線 電 力 空 中 線 電 力 の 定 格 出 力 は 平 均 電 力 で 規 定 する 平 均 電 力 は 音 声 系 端 子 から 入 力 された 1000 Hz の 変 調 周 波 数 によって 変 調 し その 変 調 入 力 レベルを 変 化 させて 空 中 線 電 力 が 飽 和 した 時 の 平 均 電 力 の 値 とする イ 許 容 値 空 中 線 電 力 の 定 格 出 力 の 許 容 値 は 上 限 20% 下 限 50% 以 内 とする (5) 隣 接 チャネル 漏 えい 電 力 図 3.4-1 と 説 明 文 を 追 加 注 1)" 頁 番 号 は 改 版 後 の 頁 番 号 を 示 す 2) 傍 線 の 部 分 は 改 定 部 分 を 示 す 3) 行 数 の 表 示 は 特 にことわり 書 きのない 限 り 該 当 する 章 節 中 の 第 何 行 目 かを 示 す (6)

18~19 3.4.2 3.4.2 (1) 受 信 感 度 この 項 に 次 の 項 目 を 設 け 夫 々に 説 明 文 を 挿 入 ア 音 声 信 号 3.3.4(2) 項 で 述 べた 希 望 波 入 力 信 号 を 加 えた 場 合 において SINAD が12dB になる 受 信 機 平 均 入 力 電 圧 が 0dBμV 以 下 であること ただし 以 下 の 実 効 選 択 度 を 測 定 する 場 合 は 0dBμV の 基 準 感 度 から 測 定 すること イ 制 御 信 号 上 記 の 項 を 設 け 説 明 文 と 表 3.4-2 を 追 加 ウ ダイバーイシチ 受 信 の 場 合 受 信 機 に 空 間 ダイバーシチが 採 用 されている 場 合 には 熱 雑 音 下 のダイバーシチ 利 得 を 零 とする こと 例 えば 2 ブランチ 空 間 ダイバーシチで 等 利 得 合 成 による 場 合 には 3dB-HYB 回 路 を 用 いる とよい (2) スプリアス レスポンス 基 準 感 度 より 3dB 高 い 希 望 波 入 力 電 圧 を 加 えた (3) 隣 接 チャネル 選 択 度 基 準 感 度 より 3dB 高 い 希 望 波 入 力 電 圧 を 加 えた (4) 相 互 変 調 特 性 基 準 感 度 より 3dB 高 い 希 望 波 入 力 電 圧 を 加 えた 21 第 4 章 第 4 章 測 定 法 従 来 の 第 3 章 測 定 法 を 全 文 削 除 し 下 記 の 文 章 を 第 4 章 に 追 加 測 定 法 は 特 定 無 線 設 備 の 技 術 基 準 適 合 証 明 等 に 関 する 規 則 ( 昭 和 五 十 六 年 郵 政 省 令 第 三 十 七 号 ) 別 表 第 一 号 ( 技 術 基 準 適 合 証 明 のための 審 査 )の 第 一 項 (3)に 規 定 する 総 務 省 告 示 ( 注 1)の 試 験 方 法 又 はこれと 同 等 以 上 の 方 法 とする ( 注 1) 本 標 準 規 格 2.0 版 改 定 時 点 ( 平 成 20 年 3 月 19 日 )では 平 成 十 六 年 一 月 二 十 六 日 の 総 務 省 告 示 第 八 十 八 号 ( 特 定 試 験 の 試 験 方 法 を 定 める 件 )を 指 すが その 後 その 告 示 及 び 告 示 に 記 載 の 内 容 が 改 定 さ れた 場 合 は 最 新 版 によるものとする 23~26 第 5 章 第 5 章 用 語 の 説 明 全 面 的 に 改 訂 解 説 付 属 資 料 を 解 説 とし 実 数 零 点 単 側 波 帯 変 復 調 方 式 の 概 要 へ 全 面 的 に 改 訂 注 1)" 頁 番 号 は 改 版 後 の 頁 番 号 を 示 す 2) 傍 線 の 部 分 は 改 定 部 分 を 示 す 3) 行 数 の 表 示 は 特 にことわり 書 きのない 限 り 該 当 する 章 節 中 の 第 何 行 目 かを 示 す (7)

社 団 法 人 電 波 産 業 会 規 格 会 議 事 務 局 あて FAX: 03-3592-1103 E-MAIL: std@arib.or.jp 100-0013 東 京 都 千 代 田 区 霞 が 関 1-4-1 日 土 地 ビル 11 階 標 準 規 格 に 関 する 提 案 等 連 絡 書 標 準 規 格 名 称 ( 番 号 ) 実 数 零 点 単 側 波 帯 変 調 方 式 (ARIB STD-T62 2.0 版 ) 連 絡 者 記 入 欄 氏 名 : 発 信 期 日 年 月 日 TEL: FAX: E-mail: 会 社 名 部 署 名 ページ 項 目 (ご 提 案 等 の 内 容 を 具 体 的 に 記 して 下 さい ) ( 回 答 ) 事 務 局 記 入 欄 受 付 期 日 年 月 日 区 分 : 受 付 整 理 番 号 記 事 標 準 規 格 に 関 するご 質 問 は 本 様 式 にご 記 入 の 上 お 送 り 下 さい 英 文 で 記 入 される 場 合 には 和 文 も 併 記 されるようお 願 いします -