平 成 27 年 度 地 域 シンクタンク 研 修 ( 第 7 回 ) 地 方 創 生 をデザインする~ 戦 略 策 定 へのヒント 一 般 財 団 法 人 日 本 経 済 研 究 所 地 域 未 来 研 究 センター 一 般 財 団 法 人 日 本 経 済 研 究 所 ( 以 下 日 経 研 )で は 平 成 27 年 7 月 9 日 と10 日 の 二 日 間 地 域 シン クタンク 研 修 を 開 催 しました 当 研 修 は 地 域 シン クタンクの 調 査 研 究 スタッフを 対 象 に 地 域 の 戦 略 を 自 らデザインするための 分 析 力 と 表 現 力 の 向 上 並 びに 地 域 シンクタンク 間 の 相 互 交 流 を 目 的 に 平 成 21 年 より 毎 年 実 施 しています 7 回 目 を 迎 えた 今 回 は 北 は 北 海 道 から 南 は 鹿 児 島 まで 全 国 30 機 関 37 名 の 方 々にご 参 加 いただき 地 方 創 生 をデザインする~ 戦 略 策 定 へのヒント~ をテーマに 講 義 と 演 習 が 行 われました (プログラム) 平 成 27 年 度 地 域 シンクタンク 研 修 地 方 創 生 をデザインする~ 戦 略 策 定 へのヒント~ 平 成 27 年 7 月 9 日 14:00~14:05 開 会 挨 拶 14:10~15:10 日 経 研 理 事 長 荒 木 幹 夫 講 義 まち ひと しごと 創 生 について~ 地 方 創 生 をめぐる 最 新 動 向 ~ 内 閣 官 房 まち ひと しごと 創 生 本 部 事 務 局 企 画 官 西 川 和 宏 氏 15:10~16:10 講 義 福 岡 地 域 戦 略 推 進 協 議 会 の 成 果 と 展 望 ~ 産 学 官 民 連 携 によるビジネス 創 出 の 生 態 系 ~ 福 岡 地 域 戦 略 推 進 協 議 会 (Fukuoka D.C.) エグゼクティブ アドバイザー 後 藤 太 一 氏 16:20~18:00 演 習 1~ 講 義 ~ 地 方 創 生 に 向 けて~ 地 域 産 業 振 興 のセオリーと 分 析 手 法 ~ 日 経 研 調 査 局 上 席 研 究 主 幹 佐 藤 淳 ~ディスカッション~ 19:00~20:30 意 見 交 換 会 ( 懇 談 会 ) 平 成 27 年 7 月 10 日 9:30~12:30 演 習 2~ 企 画 作 成 ~ 13:30~14:30 14:30~15:50 演 習 3~プレゼンテーション~ ファシリテーター: 日 経 研 地 域 未 来 研 究 センター 長 鍋 山 徹 地 域 未 来 研 究 センター 副 局 長 大 西 達 也 調 査 局 上 席 研 究 主 幹 佐 藤 淳 16:00~16:30 講 評 鍋 山 徹 1. 講 義 1 まち ひと しごと 創 生 について~ 地 方 創 生 をめぐる 最 新 動 向 ~ ( 内 閣 官 房 まち ひと しごと 創 生 本 部 事 務 局 企 画 官 西 川 和 宏 氏 ) 2060 年 に1 億 人 程 度 の 人 口 を 維 持 する 国 の 長 期 ビジョンと2015~2019 年 の5か 年 の 政 策 目 標 施 策 を 策 定 する 国 の 総 合 戦 略 を 受 けて 地 方 自 治 体 においても 中 長 期 の 将 来 展 望 である 地 方 人 口 ビジョンとともに 国 と 同 様 に5か 年 の 地 方 版 総 合 戦 略 が 策 定 中 である 国 では 地 方 自 治 体 での 戦 略 策 定 遂 行 の 取 り 組 み に 対 して 地 域 経 済 分 析 システムの 整 備 による 情 報 支 援 小 規 模 市 町 村 への 国 家 公 務 員 等 の 派 遣 や 府 省 庁 職 員 を 相 談 窓 口 に 専 任 する 人 的 支 援 並 びに 地 方 版 総 合 戦 略 の 策 定 実 施 のための 財 政 的 支 援 といった 多 様 な 支 援 措 置 を 講 じている 2015 年 6 月 30 日 に 閣 議 決 定 された まち ひと しごと 創 生 基 本 方 針 2015 ローカル アベノミクス の 実 現 に 向 けて では ローカル イノベー ション ローカル ブランディング ローカ ル サービス 生 産 性 向 上 をキーワードに 産 業 と 金 融 が 一 体 となった 地 域 の 稼 ぐ 力 向 上 への 取 り 組 みを 支 援 していく 2015 年 を 地 方 自 治 体 に 限 らず 産 官 学 金 労 言 が 関 与 して 地 方 版 総 合 戦 略 の 策 定 決 定 を 行 う 地 方 創 生 元 年 として 位 置 付 け 中 でも 地 域 の 実 情 や 企 業 の 業 況 をよく 知 る 地 域 金 融 機 関 には 地 方 自 治 体 と 相 互 に 連 携 を 図 りながら 地 域 の 企 業 や 産 業 が 成 長 戦 略 を 持 ち 地 域 活 性 化 を 推 進 するような 環 境 整 備 に
向 けた 積 極 的 関 与 が 期 待 されている 具 体 的 には 様 々なライフステージにある 地 域 企 業 の 事 業 内 容 や 成 長 可 能 性 を 適 切 に 評 価 できるよ うより 一 層 の 事 業 性 評 価 や 目 利 き 力 の 向 上 を 図 り 潜 在 的 な 成 長 可 能 性 を 持 つ 企 業 の 成 長 を 地 方 自 治 体 や 様 々なサポート 機 関 と 連 携 して 顕 在 化 するな どが 考 えられる 2 福 岡 地 域 戦 略 推 進 協 議 会 の 成 果 と 展 望 ~ 産 学 官 民 連 携 によるビジネス 創 出 の 生 態 系 ~ ( 福 岡 地 域 戦 略 推 進 協 議 会 エグゼクティブ アド バイザー 後 藤 太 一 氏 ) 2011 年 4 月 に 設 立 された 福 岡 地 域 戦 略 推 進 協 議 会 (Fukuoka D.C. 以 下 FDC)は 福 岡 市 を 中 心 とし た9 市 8 町 から 構 成 された 広 域 行 政 圏 である 福 岡 都 市 圏 の 成 長 戦 略 の 策 定 から 推 進 までを 一 貫 して 行 うシンク&ドゥタンクである 福 岡 市 は 暮 らし の 質 ( 英 国 Monocle 誌 )や まちづくり 分 野 ( 国 連 ハビタット) 等 でこれまでに 世 界 レベルでも 高 い 評 価 を 得 ているものの 実 際 には 九 州 地 域 内 外 から 集 まってきた 若 者 を 吸 収 するだけの 十 分 な 雇 用 の 場 がないことが 課 題 となっている FDC では 国 際 競 争 力 の 強 化 によって 福 岡 都 市 圏 を 住 みやすいまちから 質 の 高 い 雇 用 が 創 出 され 人 材 と 投 資 が 流 れ 込 む 持 続 可 能 な 地 域 と することを 目 標 としており 実 行 を 前 提 として 会 員 が 入 会 していること 世 界 情 勢 を 認 識 した 戦 略 を 組 み 立 てていること 民 間 活 力 の 投 入 と 公 共 政 策 の 担 保 を 連 動 させていることに 加 えて 福 岡 の 市 民 力 を 成 長 の 源 泉 に 位 置 付 けていることを 特 徴 としている 独 自 の 地 域 戦 略 の 策 定 にあたりFDC では 福 岡 の 強 み( 弱 み)について 福 岡 都 市 圏 内 外 の 産 官 学 66 機 関 116 人 にインタビューを 実 施 した さらに こ れまでの 成 長 実 績 国 際 ベンチマーク( 成 長 予 測 ) 都 市 圏 の 産 業 特 性 産 業 別 の 優 位 性 と 成 長 性 街 づくりの 実 績 と 方 向 性 国 内 外 におけ る 広 域 経 済 圏 の 形 成 といった 様 々な 観 点 から 徹 底 した 地 域 診 断 を 実 施 した その 結 果 として ア ジアと 共 にビジネス 拠 点 として 成 長 することが 必 然 かつ 可 能 といった 情 勢 認 識 が 導 き 出 された FDC は 域 外 に 向 けて 挑 戦 する 環 境 をつくる 人 材 の 多 様 性 を 強 化 する 革 新 的 創 造 的 な 交 流 の 場 をつくるを3つの 柱 として 交 流 の 活 性 化 により 質 を 重 視 した 成 長 を 図 る 地 域 戦 略 を 策 定 さ らにその 実 現 のために 他 地 域 と 差 異 性 を 見 出 せ る 福 岡 ならではの 重 点 産 業 分 野 として 食 観 光 環 境 に 代 表 される8つを 選 出 しそれらの 事 業 化 に 向 けて5つの 部 会 ( 観 光 スマートシ ティ 食 人 材 都 市 再 生 )を 設 置 している FDC 設 立 から5 年 目 となる 現 在 までの 成 果 とし ては 協 働 の 基 盤 の 発 展 ( 会 員 の 増 加 市 民 理 解 の 促 進 政 府 からの 評 価 等 ) 域 外 へのワンス トップ 窓 口 の 確 立 事 業 体 の 目 論 見 の 検 討 ( 国 家 戦 略 特 区 など 政 策 への 反 映 公 民 連 携 事 業 の 形 成 支 援 等 )があげられる 今 後 は 実 行 (ドゥ)を 更 に 加 速 し 事 業 化 広 域 化 法 人 化 検 討 を 進 めつつ 世 界 に 選 ばれる 福 岡 の 価 値 を 創 出 してい きたい 講 義 の 風 景
2. 演 習 地 方 創 生 に 向 けた 企 画 案 を 策 定 するために 研 修 参 加 者 が5~6 人 ずつ8グループに 分 かれてワー クショップ 形 式 で 演 習 が 行 われました ⑴ ディスカッションに 向 けた 講 義 地 方 創 生 に 向 けて~ 地 域 産 業 振 興 のセオリーと 分 析 手 法 ~ ( 日 経 研 調 査 局 上 席 研 究 主 幹 佐 藤 淳 ) 地 域 の 産 業 には 農 林 水 産 業 鉱 工 業 や 観 光 業 な ど 域 外 からマネーを 獲 得 して 基 盤 産 業 となりうる 移 出 産 業 と 建 設 業 小 売 業 や 地 域 金 融 機 関 な ど 域 内 の 需 要 によって 成 り 立 つ 域 内 産 業 があ る また インテグラル(すり 合 わせ: 工 業 製 品 やシステムを 構 成 する 部 品 等 が 相 互 に 強 く 依 存 し 合 っている 状 態 ) 産 業 と モジュール( 組 合 わ せ) 産 業 並 びに 付 加 価 値 重 視 と コスト 重 視 といった4つの 要 素 を 用 いたマトリクスによっ て 既 存 産 業 ( 半 導 体 繊 維 農 林 水 産 業 等 )を 分 類 する 手 法 がある 地 域 産 業 振 興 の 分 析 の 留 意 点 は1 日 本 標 準 産 業 分 類 の 小 分 類 や 細 分 類 のデータを 用 いた 特 化 係 数 法 により 地 域 の 移 出 産 業 を 見 出 すこと2それ ぞれの 産 業 毎 に 振 興 策 を 考 えること3 地 域 資 源 と 結 び 付 けやすいインテグラル(すり 合 わせ)で 高 付 加 価 値 の 産 業 を 育 てていくこと 等 があげられる ⑵ ディスカッション グループ 内 での 自 己 紹 介 を 兼 ねて 研 修 参 加 者 が 事 前 課 題 として 用 意 してきた 1 自 らの 地 域 の 有 望 な 取 組 み(プロジェクト)と 2 他 地 域 の 気 にな る 取 組 み(プロジェクト)についてその 概 要 を 紹 介 し 合 うことで 情 報 を 共 有 しました 続 けて 有 望 なプロジェクトの 特 性 を 可 視 化 する ために 雇 用 力 を 縦 軸 外 貨 獲 得 力 を 横 軸 と した 地 方 創 生 マトリクス( 図 表 1)を 作 成 し そのプロジェクトを 選 定 した 理 由 やマトリクス 上 で の 位 置 づけ 等 についてグループ 毎 に 発 表 を 行 いま した 各 グループからは 有 望 なプロジェクトとして 地 域 ブランド 戦 略 ( 栃 木 県 宇 都 宮 市 長 野 県 塩 尻 市 ) 伝 統 産 業 グローバル 革 新 塾 ( 京 都 )や は ままつ 起 業 家 カフェ( 浜 松 市 )などが 紹 介 されま した ( 図 表 1) 地 方 創 生 マトリクスのイメージ 雇 用 力 ( 注 )A~Dは 取 組 み(プロジェクト) ⑶ 企 画 作 成 外 貨 獲 得 力 2 日 目 は 各 グループが1つのシンクタンクと して 首 長 に 地 方 創 生 に 向 けた 戦 略 ( 企 画 案 )を 提 案 するといった 想 定 で5つの 地 域 ( 図 表 2)を 演 習 で 取 り 上 げてその 課 題 と 可 能 性 を 分 析 し 独 自 の 戦 略 に 関 する 企 画 案 を 作 成 しました グループ 毎 に 北 から 函 館 都 市 圏 ( 北 海 道 ) 中 魚 沼 南 魚 沼 地 区 ( 新 潟 県 ) 南 信 州 広 域 連 合 ( 長 野 県 ) 日 田 都 市 圏 ( 大 分 県 ) 大 隅 地 方 ( 鹿 児 島 県 )について 暮 らす( 人 口 推 移 ) 働 く( 就 業 者 数 事 業 所 数 製 造 品 出 荷 額 小 売 年 間 販 売 額 ) 訪 れる( 観 光 入 込 客 数 ) 等 のデータを 用 いた 分 析 を 行 い 具 体 的 な 戦 略 と その 策 定 理 由 をま とめました まず 具 体 的 な 戦 略 の 策 定 にあたり 仮 説 を
図表2 演習で取り上げた5地域 函館都市圏 北海道 中魚沼 南魚沼地区 新潟県 日田都市圏 大分県 大隅地方 鹿児島県 立 て る た め に SWOT 分 析 を 行 い ま し た 南信州広域連合 長野県 図表3 クロス SWOT 分析のフレームワーク SWOT 分析とは事業戦略を検討する際に取り巻 く環境による影響とそれに対する現状を分析する ことで新たな機会を発見していく手法です 各地域 の内部要因である 強み S Strength と 弱み W Weakness 外 部 要 因 で あ る 機 会 O Opportunity と 脅威 T Treat を洗い出し た う え で 4 つ の 要 素 を 掛 け 合 わ せ る ク ロ ス SWOT 分析により複数の戦略を導き出すこと して仮説の検証を行いました そのうえで各地 が可能となります 図表3 域の戦略 企画案 をまとめそれぞれの戦略を前 なお自らがコントロール可能な内部環境である 出の 地方創生マトリクス 図表1 上にプロッ 強み S と 弱み W については 経済価値 トしました V 希 少 性 R 模 倣 困 難 性 I 組 織 O 毎に整理を行う VRIO 分析を自らの努 ⑷ プレゼンテーション 講評 力 で 変 え ら れ な い 要 素 で あ る 外 部 環 境 の 機 会 具体的な地域が創生するための戦略に関する企画 O と 脅 威 T に つ い て は 政 治 的 要 因 案についてグループ毎にプレゼンテーションを行 P 経済的要因 E 社会的要因 S 技術 いました 図表4 ほとんどの研修参加者が土地 的要因 T 毎に整理を行う PEST 分析を活用 勘のない地域の分析に挑戦し短時間での作業にも 日経研月報 2015.8
かかわらず 充 実 した 内 容 の 企 画 案 が 出 そろいまし た( 図 表 5) 講 師 の 後 藤 太 一 氏 を 加 えたファシリテーター 陣 と の 質 疑 応 答 が 終 了 した 後 日 経 研 地 域 未 来 研 究 セン ター 長 の 鍋 山 徹 より1 議 論 の 前 にデータ 分 析 を 行 うことの 重 要 性 ( 時 にはデータそのものを 疑 ってみ ( 図 表 4) 最 終 プレゼンテーション 資 料 の 一 例 プレゼンテーションの 風 景 ( 図 表 5) 各 グループの 企 画 案 の 概 要 Aグループ Bグループ Cグループ Dグループ 地 域 函 館 都 市 圏 函 館 都 市 圏 大 隅 地 方 南 信 州 広 域 連 合 具 体 的 な 戦 略 1がごめ 昆 布 産 地 の PR 2 観 光 産 業 の 推 進 3 健 康 産 業 への 展 開 ガ ゴーメ 函 館 ブラ ンドで 対 外 的 PR 1 観 光 産 業 2 食 料 品 製 造 業 3 医 療 産 業 地 産 外 商 ( 外 貨 獲 得 と 地 域 循 環 ) 1 畜 産 焼 酎 の 高 付 加 価 値 化 ( 原 料 生 産 加 工 販 売 の 各 段 階 ) トレーサビリ ティ( 安 全 安 心 ) 蔵 元 見 学 レス トラン 和 牛 と 焼 酎 の 食 の 組 合 せを 推 進 1 航 空 宇 宙 産 業 クラスター 特 区 2 水 引 産 業 のブランド 化 日 本 のお 土 産 には 水 引 を PR( 水 引 コンテスト 等 ) 3 観 光 業 戦 略 の 策 定 理 由 1 養 殖 手 法 の 確 立 等 で 出 荷 額 が 増 加 機 能 性 食 品 で あり 希 少 性 がある 漢 方 サプリメント 堆 肥 等 への 応 用 可 観 光 業 に 波 及 2 夜 景 や 朝 市 等 の 資 源 あ り 新 幹 線 ( 新 函 館 北 斗 駅 が2016 年 3 月 開 業 ) 空 港 フェリーターミナ ルの 利 用 可 インバウン ド 増 加 を 期 待 3 道 内 で 医 療 従 事 者 が 圧 倒 的 に 多 い 1 国 内 外 で 観 光 のブランド 価 値 が 高 い 観 光 業 は 成 長 分 野 健 康 もあわせた 観 光 2マグロや 昆 布 の 収 穫 が 多 く 集 積 があるが 労 働 生 産 性 が 低 く 付 加 価 値 の 取 りこぼしがある 機 能 性 やストーリーを 付 け 加 え ることができる 3 医 療 福 祉 の 集 積 がある ウォー キングや 地 元 食 材 など 地 域 資 源 を 活 かしたヘルスツーリズム で 域 外 からの 需 要 を 取 り 込 め る 可 能 性 1 生 産 量 全 国 一 ブ ランド 力 があり 原 材 料 からの 一 貫 生 産 体 制 が 整 う 高 付 加 価 値 化 で アジア 新 興 国 向 け 輸 出 の 増 加 を 期 待 1 航 空 部 品 のグローバルニッチ 企 業 が 存 在 今 後 航 空 宇 宙 産 業 は 外 貨 獲 得 力 雇 用 力 で 期 待 飯 田 にリニアモーター カー 駅 ができることにより 全 国 の 研 究 者 が 集 まりやすく なる 2 水 引 の 全 国 シェア70% ブラ ンド 化 により 観 光 業 にも 波 及 3 山 に 囲 まれた 日 本 一 星 の 美 しい 村 を 武 器 に 宿 泊 型 観 光 ( 昼 神 温 泉 等 )の 可 能 性 日 経 研 月 報
る 姿 勢 も 必 要 )2 人 から 評 判 を 聞 く 前 に 自 分 の 目 で 現 場 を 見 ることが 重 要 ( 巷 での 情 報 と 自 分 で 見 た ものの 間 のズレに 気 付 くことこそが 未 開 拓 ゾーンに なり 得 る)といった 講 評 が 行 われました 全 ての 日 程 終 了 後 に 研 修 参 加 者 の 方 々からは 地 方 創 生 に 取 り 組 むにあたって 他 地 域 の 調 査 研 究 スタッフと 議 論 情 報 交 換 ができたのは 貴 重 な 経 験 であったといった 感 想 や このような 内 容 の 研 修 をもっと 早 い 時 期 に 受 講 できればよかったと いった 意 見 をいただきました なお1 日 目 に 開 催 された 研 修 参 加 者 と 日 経 研 を 含 む DBJ グループ 役 職 員 による 意 見 交 換 会 では 研 修 参 加 者 全 員 が 持 ち 寄 った 地 域 特 産 品 を 用 いなが ら 地 域 PR( 自 己 紹 介 )を 行 うなど 相 互 交 流 を 深 めました 研 修 参 加 者 が 持 ち 寄 った 地 域 特 産 品 Eグループ Fグループ Gグループ Hグループ 日 田 都 市 圏 大 隅 地 方 中 魚 沼 南 魚 沼 地 区 南 信 州 広 域 連 合 1 医 療 関 連 産 業 の 推 進 2 木 工 産 業 の 推 進 3 宿 泊 産 業 の 推 進 福 岡 東 九 州 アジア をターゲット 1 健 康 食 品 予 防 医 療 産 業 の 推 進 2 観 光 産 業 星 と 宇 宙 の 町 1 食 品 クラスター 構 想 ( 観 光 含 む) 地 元 酒 造 会 社 の 試 飲 販 売 ストリート 2 農 業 学 校 による 農 業 人 口 の 拡 大 1グローバルニッチ 企 業 支 援 2 宿 泊 型 観 光 ミニ MICE リニアモーターカー 効 果 を 最 大 限 に 1 医 療 施 設 が 充 実 2 日 田 杉 の 木 工 工 房 があ りデザイン 力 等 によ る 高 付 加 価 値 化 を 期 待 3 温 泉 ( 日 田 温 泉 )や 歴 史 的 観 光 資 源 ( 天 領 の 町 並 み 豆 田 町 )のさ らなる 活 用 を 期 待 1 農 業 畜 産 業 と 鹿 屋 体 育 大 学 等 の 健 康 スポーツ 科 学 技 術 により 付 加 価 値 の 高 い 健 康 食 品 や 予 防 医 療 関 連 産 業 の 推 進 を 期 待 地 理 的 表 示 の 流 れをプラスに 2 肝 付 町 のロケット 基 地 ( 内 之 浦 宇 宙 空 間 観 測 所 )と 日 本 一 星 の 美 しい 町 の 観 光 資 源 九 州 新 幹 線 終 着 駅 鹿 児 島 中 央 駅 からの 直 行 バス 等 アクセスの 確 保 ク ラブツーリズム 等 テーマ 旅 行 の 設 定 によ りアジア 富 裕 層 向 けのインバウンド 増 を 期 待 1 食 品 製 造 業 の 高 いブランド 力 と 東 京 圏 からの 近 接 性 に より 観 光 業 も 期 待 海 外 での 和 食 ブームが 追 い 風 苗 場 へのスキー 客 を 取 り 込 める 2 農 業 従 事 者 の 減 少 が 懸 念 さ れる 中 技 術 を 有 する 農 業 従 事 者 が 多 い 後 継 者 育 成 によりサスティナブルな 地 域 を 目 指 す 1 電 子 電 機 産 業 の 地 場 企 業 の 集 積 がある 2 山 星 など 日 本 の 原 風 景 を 活 かした 宿 泊 型 観 光 飯 田 にリ ニアモーターカー 駅 ができる ことで 三 大 都 市 圏 がマーケッ トに 首 都 圏 高 齢 者 需 要 を 期 待