タイトル

2015 年 度 経 済 産 業 省 次 世 代 物 流 シスム 構 築 事 業 費 補 助 金 ( 次 世 代 物 流 シスム 構 築 に 関 する 調 査 事 業 ) ラウドユースの 推 進 方 策 の 実 証 的 研 究 概 要 版 公 益 社 団 法 人 日 本 ロジスィスシスム 協 会 ( 委 託 先 : 株 式 会 社 三 菱 総 合 研 究 所 ) 2016 年 3 月 1

目 次 1. 調 査 の 背 景 と 目 的 3 2. 検 討 の 経 緯 4 3. 検 討 体 制 5 4. 検 討 の 内 容 6 5. 検 討 の 結 果 7 6. 今 後 の 課 題 12 2

1. 調 査 の 背 景 と 目 的 (1) 背 景 過 去 2 年 間 ラウドユース( 以 下 RU)を 推 進 するために 調 査 を 実 施 課 題 として 次 のような 点 が 指 摘 RUを 持 続 的 に 取 り 組 んでいくためには 関 係 者 においてWin-Winの 関 係 構 築 が 重 要 ビジネスとしてのスキームの 提 案 先 行 事 例 づくりが 必 要 およびドレージのマグ 率 を 向 上 させるためには イラドデポ( 以 下 I)の 活 用 が 重 要 Iを 利 用 したRUのスキームの 提 案 が 必 要 輸 荷 主 1 社 と 輸 荷 主 1 社 ( 以 下 1 対 1) または 輸 荷 主 複 数 社 と 輸 荷 主 1 社 ( 以 下 N 対 1)のRUでは 限 界 あり 輸 荷 主 N 社 と 輸 荷 主 N 社 ( 以 下 N 対 N)のRUの 実 現 が 必 要 そのために 先 行 事 例 づくりが 必 要 (2) 目 的 本 年 度 調 査 では さらなるRU 取 組 の 推 進 普 及 を 目 指 し 次 のような 検 討 を 実 施 現 在 行 われているRUのビジネスモデルのより 詳 細 な 調 査 分 析 を 実 施 群 馬 県 太 田 市 におけるケーススタディ 等 を 行 い 実 際 に 地 域 企 業 に 呼 びかけ 意 見 とデータを 収 集 し 意 見 交 換 とシミュレー ショによってRUの 実 現 可 能 性 とその 効 果 を 実 証 これらに 基 づき 特 にN 対 NのRU 組 織 の 立 ち 上 げ 方 や 運 営 方 法 を 検 討 RU 実 施 が 社 会 的 なイセィブとなり 民 間 企 業 が 自 主 的 かつ 積 極 的 にRU 実 施 を 行 うようになるための 方 策 を 検 討 これらの 調 査 結 果 をもとに 2013 年 度 にとりまとめた ラウドユース 推 進 の 手 引 き を 改 定 3

2. 検 討 の 経 緯 過 去 2 年 間 RU 推 進 のために 調 査 事 業 を 実 施 平 成 25 年 度 事 業 ラウドユースの 実 態 調 査 とモデル 作 成 (2013 年 度 経 済 産 業 省 補 助 事 業 ) RUの 事 例 調 査 RUの 認 知 度 や 実 施 状 況 今 後 の 意 向 に 関 する 荷 主 アケート 調 査 の 実 施 RU 実 施 時 のO2 削 減 効 果 の 推 計 RU 推 進 の 手 引 きの 作 成 平 成 26 年 度 事 業 ラウドユースの 推 進 に 向 けた 調 査 研 究 (2014 年 度 経 済 産 業 省 補 助 事 業 ) ラウドユース 協 議 会 設 立 準 備 委 員 会 の 設 置 開 催 ラウドユース 実 施 を 想 定 した 整 備 に 係 る 実 態 把 握 複 数 荷 主 間 連 携 による 取 り 組 みの 実 施 方 法 案 新 しいRUの 推 進 に 係 る 課 題 整 理 課 題 1 RUの 持 続 的 な 取 り 組 みのためには 関 係 者 間 のWin-Winの 関 係 構 築 が 重 要 ビジネスとしてのスキームの 提 案 先 行 事 例 づくりが 必 要 残 された 課 題 課 題 2 ドレージのマグ 率 の 向 上 のためには イラドデ ポ(I)の 活 用 が 重 要 Iを 利 用 したRUのスキームの 提 案 が 必 要 課 題 3 より 幅 広 いRUの 実 現 のためには 1 対 1 N 対 1のRUでは 効 果 に 限 界 があり N 対 NのRUが 重 要 N 対 NのRU 実 現 そのための 先 行 事 例 づくりが 必 要 4

3. 検 討 体 制 ラウドユース 推 進 協 議 会 設 立 準 備 委 員 会 ラウドユースの 推 進 体 制 に 関 わる 検 討 ラウドユースワーキググループへの 意 見 要 望 委 員 長 副 委 員 長 : 増 井 忠 幸 東 京 都 市 大 学 名 誉 教 授 : 味 水 佑 毅 高 崎 経 済 大 学 准 教 授 [ 開 催 日 ] 第 1 回 :2015 年 11 月 2 日 ( 月 )10:00~12:00 第 2 回 :2016 年 2 月 24 日 ( 水 )14:00~16:00 意 見 要 望 検 討 内 容 の 報 告 ラウドユースワーキググループ 座 長 : 増 井 忠 幸 東 京 都 市 大 学 名 誉 教 授 副 座 長 : 味 水 佑 毅 高 崎 経 済 大 学 准 教 授 意 見 要 望 検 討 内 容 の 報 告 イセィブのあり 方 に 関 する 検 討 ラウドユース 推 進 の 手 引 きの 改 訂 ラウドユース 太 田 サブワーキググループへの 意 見 要 望 [ 開 催 日 ] 第 1 回 :2015 年 12 月 18 日 ( 金 )10:00~12:00 第 2 回 :2016 年 2 月 18 日 ( 木 )10:00~12:00 ラウドユース 太 田 サブワーキググループ 太 田 市 及 びその 周 辺 地 域 におけるN 対 NのRUの 実 施 可 能 性 の 検 討 -ポシャルの 把 握 (シミュレーショの 実 施 ) - 実 施 体 制 案 の 検 討 (RU 推 進 に 向 けた 検 討 体 制 のケーススタディ) 座 長 : 味 水 佑 毅 高 崎 経 済 大 学 准 教 授 [ 開 催 日 ] 第 1 回 :2015 年 12 月 9 日 ( 水 )15:00~17:00 第 2 回 :2016 年 1 月 15 日 ( 金 )15:30~17:30 第 3 回 :2016 年 2 月 5 日 ( 金 )15:30~17:30 5

4. 検 討 の 内 容 ラウドユース 太 田 サブワーキググループで 検 討 (1) RUの 現 状 調 査 と 新 しいビジネスモデルの 検 討 1 現 在 行 われているRUモデルの 実 態 調 査 研 究 2 持 続 可 能 なRUの 実 現 に 向 けたケーススタディ ラウドユースワーキググループで 検 討 (2) RU 実 施 が 社 会 的 なイセィブとなる 方 策 の 検 討 1 RUを 実 施 している 企 業 組 織 の 公 表 方 法 の 整 理 2 RUを 行 う 企 業 組 織 にイセィブを 付 与 する 方 策 の 検 討 (3) ラウドユース 推 進 の 手 引 き の 改 訂 (4) 今 後 の 検 討 課 題 の 整 理 ラウドユース 推 進 協 議 会 設 立 準 備 委 員 会 で 検 討 6

7 5. 検 討 の 結 果 [1/5] (1) RUの 現 状 調 査 と 新 しいビジネスモデルの 検 討 1 現 在 行 われているRUモデルの 実 態 調 査 研 究 オシャーシ 方 式 によるRU Iを 利 用 したRUのそれぞれについて 事 例 を 分 析 オシャーシ 方 式 の 場 合 に 対 する 責 任 は 輸 者 の 等 を したところで 輸 者 から に 交 代 船 社 や 輸 送 事 業 者 との 調 整 は が 主 導 Iを 利 用 した 方 式 の 場 合 に 対 する 責 任 船 社 との 調 整 は Iの / で 交 代 輸 送 事 業 者 との 調 整 は 輸 者 と と 双 方 が 調 整 の 責 任 デ バ ニ グ バ ニ グ Y 輸 者 船 社 との 調 整 輸 送 事 業 者 との 調 整 Y デ バ ニ グ バ ニ グ Y 輸 者 輸 者 輸 者 Y I 輸 輸 オシャーシ 方 式 のRUの 例 Iを 利 用 したRUの 例 京 浜 港 京 浜 港 輸 者 輸 者 輸 輸 京 浜 港 輸 者 の I 京 浜 港 輸 者

5. 検 討 の 結 果 [2/5] 2 持 続 可 能 なRUの 実 現 に 向 けたケーススタディ(その1) 太 田 市 及 びその 周 辺 地 域 に 立 地 する 荷 主 より 提 供 されたデータ(2015 年 10 月 )に 基 づき RUのシミュレーショを 実 施 RUは I 中 心 型 と I 経 由 型 の2つのRUの 形 態 を 想 定 マグする 本 数 シミュレーショの 結 果 1ヶ 月 間 で 最 大 380 本 程 度 のRUが 実 現 総 輸 送 距 離 I 中 心 型 は 約 26% 増 加 ~ 約 40% 削 減 I 経 由 型 は 約 20%~40% 削 減 総 輸 送 時 間 I 中 心 型 は 微 増 ~ 約 30% 削 減 I 経 由 型 は 約 20%~30% 削 減 1 本 あたりの 輸 送 時 間 従 来 型 : 約 30 時 間 ( 港 内 陸 港 + 港 内 陸 港 の2 往 復 ) I 中 心 型 :12~15 時 間 I 経 由 型 :11~12 時 間 RUの 実 施 効 果 の 発 現 の 仕 方 は 荷 主 の 立 地 状 況 やRUの 形 態 により 異 なるものの 総 輸 送 距 離 総 輸 送 時 間 では20% 程 度 削 減 可 能 また の 港 と 内 陸 間 の 輸 送 では 概 ね50%の 時 間 削 減 が 可 能 輸 者 輸 者 従 来 型 OIT 輸 者 輸 者 I 中 心 型 実 OIT 実 輸 者 輸 者 I 経 由 型 OIT 京 浜 港 京 浜 港 京 浜 港 8

5. 検 討 の 結 果 [3/5] 2 持 続 可 能 なRUの 実 現 に 向 けたケーススタディ(その2) 持 続 的 な 体 制 構 築 に 向 けた 課 題 は 次 の2 点 研 究 会 や 協 議 会 等 の 設 置 太 田 SWGでは 国 際 海 上 物 流 に 関 わる 関 係 者 を 集 めた 意 見 交 換 の 場 ( 研 究 会 や 協 議 会 等 )を 設 けること の 有 用 性 が 確 認 研 究 会 や 協 議 会 等 は 調 整 段 階 において RUの 枠 組 みづくりや 関 係 機 関 への 参 加 要 請 等 にお いて 大 きな 役 割 を 果 たすことに 期 待 研 究 会 や 協 議 会 等 を 設 置 する 際 は 利 害 関 係 のある 関 係 者 が 集 まる 会 議 となるため 公 共 性 の 高 い 主 体 ( 例 えば 地 方 公 共 団 体 )が 設 置 し 推 進 役 として 運 営 することが 望 ましい 調 整 役 の 育 成 RUを 持 続 的 な 取 組 としていくためには N 対 NのRU 実 施 だけではなく N 対 1 1 対 1のRU 実 施 の 際 にも 関 係 者 間 を 調 整 する 役 割 を 担 う 主 体 が 重 要 であり このような 主 体 を 育 成 していくことが 必 要 調 整 役 は 主 にRUの 運 用 段 階 このような 調 整 役 としてふさわしい 主 体 は 例 えば 公 共 性 の 高 い 主 体 ( 地 方 公 共 団 体 第 3セター)や 関 係 主 体 と の 調 整 が 可 能 な 主 体 (I 運 営 者 フォワーダー 輸 送 事 業 者 ) 等 が 想 定 9

5. 検 討 の 結 果 [4/5] (2) RU 実 施 が 社 会 的 なイセィブとなる 方 策 の 検 討 本 調 査 では 補 助 制 度 と 表 彰 制 度 の2 点 からイセィブとなる 方 策 を 検 討 補 助 制 度 情 報 シスム 構 築 提 供 RU 実 施 事 業 者 に 対 して 管 理 スト 削 減 に 向 けた 情 報 シスムの 構 築 等 について 標 準 的 な 情 報 シスムを 開 発 し 提 供 初 期 投 資 の 補 助 リースタカーのような 大 型 荷 役 機 器 の 導 や 荷 役 作 業 を 行 うためにの 蔵 置 場 の 路 盤 の 補 強 等 に 要 する 費 用 を 補 助 運 営 費 補 助 RUの 実 施 主 体 やRUの 車 両 に 対 して 法 人 税 事 業 所 税 等 の 減 免 や 高 速 道 路 料 金 を 割 引 等 表 彰 制 度 公 的 機 関 による 表 彰 RUの 実 施 により O2 等 環 境 負 荷 低 減 に 寄 与 した 事 業 者 に 対 して 公 的 機 関 が 表 彰 し 公 表 荷 主 がRUを 実 施 しているフォワーダー 輸 送 事 業 者 を 一 定 規 模 以 上 利 用 した 場 合 に 表 彰 し 公 表 RU 実 施 企 業 マーの 掲 載 許 可 RU 実 施 企 業 マーを 作 成 RUに 積 極 的 な 会 社 に 対 して RU 実 施 企 業 マーの 掲 載 を 許 可 10

5. 検 討 の 結 果 [5/5] (3) ラウドユース 推 進 の 手 引 き の 改 訂 改 訂 方 針 2013 年 当 時 ( 前 回 の 手 引 き 作 成 当 時 )と 比 較 し 埼 玉 県 におけるラウドユース 推 進 協 議 会 の 設 立 等 この2 年 間 で 地 方 公 共 団 体 荷 主 企 業 輸 送 事 業 者 I 運 営 者 等 による 組 織 が 除 々に 増 加 このような 動 向 を 踏 まえ 本 年 度 は ラウドユース 手 引 き に RUを 立 ち 上 げ 運 営 していくための 研 究 会 や 協 議 会 等 の 必 要 性 と 調 整 役 としての 役 割 を 明 記 また 地 方 公 共 団 体 をも 意 識 して 研 究 会 や 協 議 会 といった 場 の 設 立 提 供 及 び 運 営 手 順 を 掲 載 構 成 はじめに 1. ラウドユースとは 作 成 した 手 引 きの 表 紙 2. 期 待 される 効 果 3. ラウドユースのポイト 4. RU 推 進 の 手 順 参 考 資 料 11

6. 今 後 の 課 題 ここでは 今 後 RUを 推 進 していくにあたっての 課 題 を 整 理 し 以 下 の 提 案 を 行 う 1.ラウドユース 推 進 組 織 の 設 立 地 方 組 織 の 設 立 RUを 推 進 していくため 地 方 公 共 団 体 が 推 進 役 としての 研 究 会 や 協 議 会 等 を 設 立 し 関 係 者 が 意 見 交 換 を 行 うことが 必 要 全 国 組 織 の 設 立 各 地 域 におけるRUの 取 組 を 促 進 させていくためには 設 立 運 営 における 支 援 地 域 間 での 連 携 等 が 重 要 地 域 横 断 的 に 見 られる 組 織 として 全 国 組 織 の 設 立 が 必 要 調 整 役 の 育 成 今 後 RUのさらなる 推 進 のためには 多 くの 関 係 者 間 の 調 整 を 行 う 調 整 役 の 育 成 が 重 要 情 報 の 共 有 とともに 育 成 を 行 うための 仕 組 みづくりが 必 要 2.RU 推 進 主 体 への 支 援 策 の 検 討 初 期 投 資 の 支 援 RUを 円 滑 に 進 めるためには Iを 活 用 した 取 組 が 望 ましい 場 合 も 多 く I 整 備 の 初 期 投 資 額 の 支 援 策 が 必 要 情 報 シスムの 提 供 RUは のマグとトラのマグの2つが 重 要 このような 情 報 シスムについて 全 国 の 各 事 業 者 が 利 用 可 能 な 情 報 シスムの 構 築 が 必 要 RU 実 施 事 業 者 の 優 遇 施 策 費 用 面 SR 面 でのメリトが 生 じるような 支 援 策 が 必 要 効 果 計 測 方 法 の 簡 便 化 社 会 的 意 義 の1つとして RUによるO2 排 削 減 効 果 があり そのための 簡 易 な 算 定 方 法 の 確 立 や 計 算 シート 等 の 提 供 が 必 要 12