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1. 研究主題 学び方を身につけ, 見通しをもって意欲的に学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における算数科授業づくりを通して ~ 2. 主題設定の理由 本校では, 平成 22 年度から平成 24 年度までの3 年間, 生き生きと学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における授業づくり通して~ を研究主題に意欲的

3. ➀ 1 1 ➁ 2 ➀ ➁ /

授業の構成要素 学び合う授業で育つ 3 つの力 資料 2 基礎 基本の力知識 理解 技能 問題解決力思考力 判断力 表現力 想像力 学ぼうとする力学習意欲 自己有用感 身に付けた知識 技能を活用したり その成果を踏まえた探究活動を行う中で学び合う授業を展開する 教師の役割 < 問題提示の工夫 > 多

41 仲間との学び合い を通した クラス全員が学習に参加できる 授業づくり自分の考えを伝え 友達の考えを聞くことができる子どもの育成 42 ~ペア グループ学習を通して~ 体育における 主体的 対話的で深い学び を実現する授業づくり 43 ~ 子どもたちが意欲をもって取り組める場の設定の工夫 ~ 4

Taro-小学校第5学年国語科「ゆる

教育調査 ( 教職員用 ) 1 教育計画の作成にあたって 教職員でよく話し合っていますか 度数 相対度数 (%) 累積度数累積相対度数 (%) はい どちらかといえばはい どちらかといえばいいえ いいえ 0


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第5学年  算数科学習指導案

2、協同的探究学習について

「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けて

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4. 題材の評価規準 題材の評価規準 については, B 日常の食事と調理の基礎 (2),(3), D 身近な消費生活 と環境 (1) の 評価規準に盛り込むべき事項 及び 評価規準の設定例 を参考に設定して いる 家庭生活への関心 意欲 態度 お弁当作りに関心をもち, おか 生活を創意工夫する能力

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61.8%

主語と述語に気を付けながら場面に合ったことばを使おう 学年 小学校 2 年生 教科 ( 授業内容 ) 国語 ( 主語と述語 ) 情報提供者 品川区立台場小学校 学習活動の分類 B. 学習指導要領に例示されてはいないが 学習指導要領に示される各教科 等の内容を指導する中で実施するもの 教材タイプ ビジ

第 4 学年算数科学習指導案 平成 23 年 10 月 17 日 ( 月 ) 授業者川口雄 1 単元名 面積 2 児童の実態中条小学校の4 年生 (36 名 ) では算数において習熟度別学習を行っている 今回授業を行うのは算数が得意な どんどんコース の26 名である 課題に対して意欲的に取り組むこ

Microsoft Word - 【提言2】④新聞70(最終).doc

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授業の主となる教材は教科書ですが ねらいに即して学習プリント ( ワークシート ) を活用することで 子供たちの学習の効果を高めることができます 学習プリント ( ワークシート ) の作成において 次の 3 つのポイントに留意しましょう ポイント 下関スタンダード 4 ワークシートで学習効果を高めよ

ICTを軸にした小中連携

(1) 体育・保健体育の授業を改善するために

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3 特別支援学級における学習指導案 特別支援学級においても 学習指導案は授業の設計図としての働きに変わりはありません しかし 特別支援学級では 児童生徒の実態から指導の内容や計画を考えることに大きな意味があります 通常の学級の学習指導案では 例えば 単元について は学習指導要領に沿った指導計画に基づ

平成23年度全国学力・学習状況調査問題を活用した結果の分析   資料

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3 第 3 学年及び第 4 学年の評価規準 集団活動や生活への関心 意欲態度 集団の一員としての思考 判断 実践 学級の生活上の問題に関心 楽しい学級をつくるために を持ち 他の児童と協力して意 話し合い 自己の役割や集団と 欲的に集団活動に取り組もう してよりよい方法について考 としている え 判

7 本時の指導構想 (1) 本時のねらい本時は, 前時までの活動を受けて, 単元テーマ なぜ働くのだろう について, さらに考えを深めるための自己課題を設定させる () 論理の意識化を図る学習活動 に関わって 考えがいのある課題設定 学習課題を 職業調べの自己課題を設定する と設定する ( 学習課題

平成 29 年度 全国学力 学習状況調査結果と対策 1 全国学力調査の結果 ( 校種 検査項目ごとの平均正答率の比較から ) (1) 小学校の結果 会津若松市 国語 A は 全国平均を上回る 国語 B はやや上回る 算数は A B ともに全国平均を上回る 昨年度の国語 A はほぼ同じ 他科目はやや下

(3) 計画 学習課題学習内容時間 変わり方のようすをわかりやすく表すにはどうしたらよいか考えよう変わり方が大きいか小さいかを調べるにはグラフのどこに目をつけるとよいのだろう 2つの折れ線グラフからどんなことが分かるだろう折れ線グラフをかこう 変わり方を分かりやすく表す工夫 折れ線グラフの縦軸と横軸

Ⅰ 評価の基本的な考え方 1 学力のとらえ方 学力については 知識や技能だけでなく 自ら学ぶ意欲や思考力 判断力 表現力などの資質や能力などを含めて基礎 基本ととらえ その基礎 基本の確実な定着を前提に 自ら学び 自ら考える力などの 生きる力 がはぐくまれているかどうかを含めて学力ととらえる必要があ

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学習指導要領の領域等の平均正答率をみると 各教科のすべての領域でほぼ同じ値か わずかに低い値を示しています 国語では A 問題のすべての領域で 全国の平均正答率をわずかながら低い値を示しています このことから 基礎知識をしっかりと定着させるための日常的な学習活動が必要です 家庭学習が形式的になってい

20情報【授業】

4 コミュニケーション 活動 ❶ ❷ ❸ ❹ Unit ❺ Daily Scene ❻ Presentation ❼ ❶ 2 3 ❷ Presentation 3 ❸ Presentation 2 ❹ 45Listening Activity 1CM 76Activi

○数学科 2年 連立方程式

課題研究の進め方 これは,10 年経験者研修講座の各教科の課題研究の研修で使っている資料をまとめたものです 課題研究の進め方 と 課題研究報告書の書き方 について, 教科を限定せずに一般的に紹介してありますので, 校内研修などにご活用ください

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けて考察し, 自分の考えを表現している 3 電磁石の極の変化と電流の向きとを関係付けて考え, 自分の考えを表現している 指導計画 ( 全 10 時間 ) 第 1 次 電磁石のはたらき (2 時間 ) 知 1, 思 1 第 2 次 電磁石の強さが変わる条件 (4 時間 ) 思 2, 技 1, 知 2

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H26研究レポート一覧(6年研)変更2017.3.22

児童の実態に応じた取り組みであり, 学ぶ意欲や思考力を高める上からも意義深い (4) これまでの研究の経過から本校は平成 23 年度から, 算数科を研究領域とした研究に取り組み, 子どもの主体的な学びと算数的活動を重視した学び合いを通して, わかる できる 喜びを味わう子どもの育成に取り組んできた

4 本単元と情報リテラシーの関わり 課題設定担任による 説明会におけるデモンストレーションを見ることを通して 本単元を貫く言語活動としての これぞ和の文化! おすすめの 和の文化 を調べて説明会を開こう を知り 見通しを持たせ学校司書による関連図書紹介を通して 和の文化への関心を高め 進んで調べよう

5. 単元指導目標単元の目標 ( 子どもに事前に知らせる ) 小数 整数の意味を考えよう 小数 整数の計算の仕方を見つけ 計算できるようになろう 子どもに事前に知らせる どうまとめるのか 何を ( どこを ) どうするのか ( 作業 教える 考えさせる ) 何についてまとめるのか 1. 小数 整数の

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3 調査結果 1 平成 30 年度大分県学力定着状況調査 学年 小学校 5 年生 教科 国語 算数 理科 項目 知識 活用 知識 活用 知識 活用 大分県平均正答率 大分県偏差値

4 単元の評価規準 コミュニケーションへの関心 意欲 態度 外国語表現の能力 外国語理解の能力 言語や文化についての知識 理解 与えられた話題に対し 聞いたり読んだりした 1 比較構文の用法を理解 て, ペアで協力して積極 こと, 学んだことや経 している 的に自分の意見や考えを 験したことに基づき

実践 報告書テンプレート

2年生学級活動(性に関する指導)指導案

6 年 No.22 my summer vacation. 1/8 単元の目標 主な言語材料 過去の表し方に気付く 夏休みの思い出について, 楽しかったことなどを伝え合う 夏休みの思い出について, 音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現で書かれたものの意味が分かり, 他者に伝えるなどの目的

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自己決定の場を設定する 自己存在感を持たせる 共感的な人間関係を育成する準備活動のどの場面で どの子どもを生かすのか 見通しを持って授業に臨む 導入の場面する 深める場面り返りの場面2 確かな学力の育成 複雑で変化の激しい現代社会に子どもたちが主体的に関わり よりよい社会を創造していくためには 一人

(2) 計画学習課題 学習内容 時間 連立方程式とその解 二元一次方程式とその解の意味 2 連立方程式とその解の意味 ( 本時 1/2) 連立方程式の解き方 文字の消去の意味 加減法による連立方程式の解き方 5 代入法による連立方程式の解き方 連立方程式の利用 問題を解決するために 2つの文字を使っ

Ⅲ 目指すべき姿 特別支援教育推進の基本方針を受けて 小中学校 高等学校 特別支援学校などそれぞれの場面で 具体的な取組において目指すべき姿のイメージを示します 1 小中学校普通学級 1 小中学校普通学級の目指すべき姿 支援体制 多様な学びの場 特別支援教室の有効活用 1チームによる支援校内委員会を

彩の国埼玉県 埼玉県のマスコット コバトン 科学的な見方や考え方を養う理科の授業 小学校理科の観察 実験で大切なことは? 県立総合教育センターでの 学校間の接続に関する調査研究 の意識調査では 埼玉県内の児童生徒の多くは 理科が好きな理由として 観察 実験などの活動があること を一番にあげています

2 生活習慣や学習環境等に関する質問紙調査 児童生徒に対する調査 学校意欲 学習方法 学習環境 生活の諸側面等に関する調査 学校に対する調査 指導方法に関する取組や人的 物的な教育条件の整備の状況等に関する調査 2

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作品の情景をよりわかりやすく伝える手だてともなる 指導にあたって 1 では まず 俳句は17 音で作ることや季語を入れることと言ったきまりをおさえる そして 教科書の例を読み 想像した情景や作者の思いを想像し 良いと思うところ 工夫されていると思うところを発表できるようにする 2 の俳句を作る場面で

2 学校は 防災や防犯についての体制作りや情報収集を適切に行っている 十分 おおむね十分 やや十分 不十分 分からない 不明 計 学校は 防災や防犯についての体制作りや情報収

考え 主体的な学び 対話的な学び 問題意識を持つ 多面的 多角的思考 自分自身との関わりで考える 協働 対話 自らを振り返る 学級経営の充実 議論する 主体的に自分との関わりで考え 自分の感じ方 考え方を 明確にする 多様な感じ方 考え方と出会い 交流し 自分の感じ方 考え方を より明確にする 教師

子葉と本葉に注目すると植物の成長の変化を見ることができるという見方や, 植物は 葉 茎 根 からできていて, それらからできているものが植物であるという見方ができるようにしていく また, 学んだことを生かして科学的なものの見方を育てるために, 生活の中で口にしている野菜も取り上げて観察する活動を取り

PowerPoint プレゼンテーション

資料5 親の会が主体となって構築した発達障害児のための教材・教具データベース

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回数テーマ学習内容学びのポイント 2 過去に行われた自閉症児の教育 2 感覚統合法によるアプローチ 認知発達を重視したアプローチ 感覚統合法における指導段階について学ぶ 自閉症児に対する感覚統合法の実際を学ぶ 感覚統合法の問題点について学ぶ 言語 認知障害説について学ぶ 自閉症児における認知障害につ

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平成 21 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 21 年 10 月 2 日 ( 金 ) 教務部 平成 21 年 4 月 21 日 ( 火 )AM8:50~11:50 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (95 名 ) 教科に関す

第 3 学年 学級活動学習指導案 平成 18 年 6 月 30 日 ( 金曜日 ) 第 5 時限指導者二階堂聡 1 題 材 夏休みに向けて1 学期の学習を振り返ろう 2 題材について 生徒にとって, 夏休みの過ごし方はそれぞれである 部活動に熱中する生徒, 夏期 講習に参加し, 学力向上に努める生徒

座標軸の入ったワークシートで整理して, 次の単元 もっとすばらしい自分へ~ 自分向上プロジェクト~ につなげていく 整理 分析 協同的な学習について児童がスクラップした新聞記事の人物や, 身近な地域の人を定期的に紹介し合う場を設けることで, 自分が知らなかった様々な かがやいている人 がいることを知

解答類型

学校評価保護者アンケート集計結果 2 学校は 防災や防犯についての体制作りや情報収集を適切に行っている 十分 おおむね十分 やや十分 不十分 分からない 不明

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第 2 学年 理科学習指導案 平成 29 年 1 月 1 7 日 ( 火 ) 場所理科室 1 単元名電流とその利用 イ電流と磁界 ( イ ) 磁界中の電流が受ける力 2 単元について ( 1 ) 生徒観略 ( 2 ) 単元観生徒は 小学校第 3 学年で 磁石の性質 第 4 学年で 電気の働き 第 5

6 年 No.8 You can see Daibutsu! 1/7 単元の目標 主な言語材料 本時の目標 できることを紹介する表現や感情を表す表現が分かる 修学旅行でできることについて具体物などを見せながら伝え合う 音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現で書かれたものの意味が分かり でき


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平成 25 年度校内研修 ( 究 ) 計画書 十和田市立北園小学校 1 学校の教育課題 (1) 教育目標三本木開拓の精神に学び, 郷土の発展に寄与する人間の育成 <かしこく> 創造力があり, 未知を切り開く子ども <やさしく> 情操豊かで, 意志の強い子ども <たくましく> 体が健康で, たくましい

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内容 児童 経験したことや調べたことから選んで話す 内容 ( 考え ) を分かりやすく話す はっきりした発音で声の大きさを考えて話す 丁寧な言葉を使って話す 相手の顔を見ながら話す 大事なこと

(2) 国語科 国語 A 国語 A においては 平均正答率が平均を上回っている 国語 A の正答数の分布では 平均に比べ 中位層が薄く 上位層 下位層が厚い傾向が見られる 漢字を読む 漢字を書く 設問において 平均正答率が平均を下回っている 国語 B 国語 B においては 平均正答率が平均を上回って

学習意欲の向上 学習習慣の確立 改訂の趣旨 今回の学習指導要領改訂に当たって 基本的な考え方の一つに学習 意欲の向上 学習習慣の確立が明示された これは 教育基本法第 6 条第 2 項 あるいは学校教育法第 30 条第 2 項の条文にある 自ら進んで学習する意欲の重視にかかわる文言を受けるものである

資料3 道徳科における「主体的・対話的で深い学び」を実現する学習・指導改善について

市中学校の状況及び体力向上策 ( 学校数 : 校 生徒数 :13,836 名 ) を とした時の数値 (T 得点 ) をレーダーチャートで表示 [ ] [ ] ハンドボール ハンドボール投げ投げ H29 市中学校 H29 m 走 m 走 表中の 網掛け 数値は 平均と同等または上回っているもの 付き

6 年 No.12 英語劇をしよう (2/7) 英語での 桃太郎 のお話を理解し 音読する 導 あいさつをす 挨拶の後 Rows and Columns を交え 天気や時 入 候の確認 既習事項の確認をす (T1,T2) ペンマンシップ ペンマンシップ教材を用いて アルファベットの ジングル絵カー

第 3 学年 2 組算数科学習指導案 1 単元名たし算とひき算の筆算 指導者永田佳江 2 単元について (1) 単元観 該当する学習指導要領の内容 A 数と計算 A(2) 加法, 減法 (2) 加法及び減法の計算が確実にできるようにし, それらを適切に用いる能力を伸ばす 本単元で扱う たし算とひき算

13 Ⅱ-1-(2)-2 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している Ⅱ-2 福祉人材の確保 育成 Ⅱ-2-(1) 福祉人材の確保 育成計画 人事管理の体制が整備されている 14 Ⅱ-2-(1)-1 必要な福祉人材の確保 定着等に関する具体的な計画が確立し 取組が実施されている 15

Taro-自立活動とは

(3) 指導について本単元のねらいは 体の発育 発達について その一般的な現象や思春期の体の変化などについて理解できるようにすること 体をより良く発育 発達させるための生活のしかたについて理解できるようにすること である そのねらいを達成するため 児童が学習に興味 関心をもち 意欲的に取り組むことが

国語科学習指導案様式(案)

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5 単元の評価規準と学習活動における具体の評価規準 単元の評価規準 学習活動における具体の評価規準 ア関心 意欲 態度イ読む能力ウ知識 理解 本文の読解を通じて 科学 について改めて問い直し 新たな視点で考えようとすることができる 学習指導要領 国語総合 3- (6)- ウ -( オ ) 1 科学

知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

平成 28 年度全国学力 学習状況調査の結果伊達市教育委員会〇平成 28 年 4 月 19 日 ( 火 ) に実施した平成 28 年度全国学力 学習状況調査の北海道における参加状況は 下記のとおりである 北海道 伊達市 ( 星の丘小 中学校を除く ) 学校数 児童生徒数 学校数 児童生徒数 小学校

新潟市立亀田西中学校

フトを用いて 質問項目間の相関関係に着目し 分析することにした 2 研究目的 全国学力 学習状況調査結果の分析を通して 本県の児童生徒の国語及び算数 数学の学習 に対する関心 意欲の傾向を考察する 3 研究方法平成 25 年度全国学力 学習状況調査の児童生徒質問紙のうち 国語及び算数 数学の学習に対

Taro-研究集録H25.jtd

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STANDARD

子どもを大切にし 子どもの力を信じ 子どもの力を引き出す授業づくり 大阪の授業 STANDARD がめざすもの 子どもたちに 学ぶ楽しさ や 学ぶ喜び 学ぶ厳しさ そして 学ぶ大切さ を味わわせ 子どもの内側に学びに対する価値意識や 学校の中に学びの文化をはぐくむ授業をつくりたいと考 えます 1 子どもを大切にする 教科の系統性を踏まえながら 子どもの発達段階や特性 個々の学力実態や生活実態など 的確な 子ども理解のもとに 子どもが安心して学べる授業づくりをすすめる 現段階では 何ができて何ができていないかを理解する 当該学年までに 何を学んでいて何を学んでいないかを理解する 現発達段階では どのような考え方や理解の仕方をするのか理解する 子ども個々の学力実態を理解する 子ども個々の生活背景を理解する 子どもは 一人一人学び方や分かり方が違うことを踏まえる どの子どもも安心して学べる学習集団を育てる 2 子どもの力を信じる 3 子どもの力を引き出す 子どもに対する期待を高くもち どの子ども にも活用する力をはじめとする求められる力を はぐくもうと考える教員の姿勢 子どもが自分の力で課題を解決し新しい知 識や技能を獲得したり 意見や考えを交流し合 う中で理解の深まりや高まりを得られるような 授業の構成 子どもに身に付けさせたい力を明らかにし 目 l 達成感 成就感を味わわせるため 子どもが自 標設定をする 子どもの実態から目標達成のための授業づくり や授業改善に取り組む 子どもの様子をよりよく変えるため どの子ど 分の力で新たな知識や技能を獲得できたと実感 できる授業の構成 l 十分な時間を与えて解決を子どもに委ねる待ち の姿勢 もも目標を達成できる 目標を達成させること l どの子どもも課題に向き合える適切な支援 ができるという強い信念のもと 子どもと向き l 学習の過程で学び方を学ばせる 合う l 子どもの考えをつなぎ 教え合い 学び合う学 習集団を育てる 大阪の授業づくり STANDARD 1

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2 子ども主体の授業とは どのようなものでしょうか では なぜ このような違いが生まれてくるのでしょうか Bには 子どもが取り組むべき 学習課題 がありますが Aにはあ りません 課題が提示された後には 課題解決のための十分な時間が 子どもに与えられています A の授業では 教員と生徒の一問一答の繰り返しで授業が展開されて います その後 教員が黒板に本時に学んだことをまとめ 子どもた ちはノートに写しています そして 最後にドリル練習を行い 定着 先 生 主 導 の 授 業 子 ど も 主 体 の 授 業 を図ろうとしています B の授業では 学習課題が示された後 まず一人で学習課題に向き合う活動があり 次に班の中で 各自の考えを発表し 話し合いの活動を行っています その後 学級全体で考えを練り上げる話し 合いを行い 学習をまとめています 授業の最後は 各自がこの時間に学んだことを 自分の言葉でノートにまとめています ただ時間を与えて 子どもに任せているだけでは授業の目標は達成されません そこには 深い児童 生徒理解と教科の専門性 人権教育の観点や支援教育の観点から綿密に構成 された授業づくりが必要となってくるのです 子どもたちが 昨日は教科書の 22 ページだったから 今日は教科書の 23 ページだ という授業 から 今日は何を解決して 何が分かるのだろう と楽しみにする授業に 是非 授業を変えて いきたいものです 4 大阪の授業づくり STANDARD

3 子どもの思考の流れにそって 学習過程を構成する 日常生活の中で 人が課題に出合ったとき行う一連の営みを 1時間の授業というフレーム に当てはめてみると右のようになります 一人での思考と集団での学びを組 み合わせ 子どもの能動的な学びが 解決を迫られる課題がある 実現されるよう工夫されています つまり 子どもが主体の授業づくり 解決の見通しを立てる 推測 がなされているのです 子どもは 学習の結果として基礎 的 基本的な知識 技能を獲得する じっくり考える とともに その過程で思考力 判断 力 表現力や学習意欲がはぐくまれ さらに学び方も学ぶことになります 結果を集団の中で発表する しかし 単にこの学習過程を追うだ けでは 容易にこれらの学力をバラ ンスよくはぐくむことは出来ませ 考えを高め合う ん なぜなら そこには教科指導 人権教育 支援教育などの観点から 様々な工夫がなされなければなら 自分なりの理解 結論をもつ ないからです 知識 技能の獲得 その授業づくりのポイントを次の5つの段階にまとめました 1 出合う 課題を積極的に受け止め 意欲的に向き合う 2 結び付ける 既存 既習の知識 技能と結び付ける 3 向き合う 自分の力を頼りに一人で課題に向き合う 4 つなげる 友だちの考えをつなぎ 考えを深める 5 振り返る 自己の学びを振り返り 自己評価を行う 6 大阪の授業づくり STANDARD 思 考 力 判 断 力 表 現 力 学 習 意 欲

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すべての子どもが 楽しく 分かる できる ことをめざし授業をつくる 授業のユニバーサルデザインをめざして 1 ユニバーサルデザインとは ユニバーサルデザインの考え方は アメリカのノースカロライナ州立大学のロナウド メイ ス博士により 1980 年代に提唱されたものです 高齢者や身体障害者という特定の人に限定せず できる限りすべての人が利用可能であるよ うに配慮しながら製品 建物 環境 をデザインすることであり デザイ 原則1 公平な使用への配慮 どのような人でも公平に使えるものであること ンの変更や特別仕様のデザインが 必要なものであってはならない と 原則2 使用における柔軟性の確保 多様な使い手や使用環境に対応でき 使う上での 定義されています さらに 1990 年代メイス博士ら 自由度が高いこと 原則3 簡単で明解な使用法の追求 製品の使い方が明解で 誰にでも積極的にすぐ理 は ユニバーサルデザインの 7 原 則を提唱しました 解できること 原則4 あらゆる知覚による情報への配慮 必要な情報が 環境や使い手をめぐる能力に関わ らず きちんと伝わること 原則5 事故の防止と誤作動への受容 事故や危険につながりにくく 安全であり 万一 の事故に対する対策を持つこと 原則6 身体的負担の軽減 からだに負担を感じないで自由 快適に使えること 原則7 使いやすい大きさ 広さと条件の確保 使い手の体格や姿勢 使用状況にかかわらず 使いや すい大きさと広がりが確保できること 否定ではなく 肯定的な呼びかけ 2 授業におけるユニバーサルデザイン 授業におけるユニバーサルデザインとは 教科教育と特別支援教育の融合をめざすものであり 学力の優劣や発達障害の有無にかかわらず すべての子どもが 楽しく 分かる できる ことをめざし 教科における工夫や さまざまな子 どもへの配慮 個に特化した配慮を駆使して行う 通常学級における授業のデザイン であるとし ています 国立特別支援教育総合研究所発達障害研究情報センター長 廣瀬由美子 週刊教育資料 平成 24 年3月5日号掲載 ユニバーサルデザインに基づいた授業では 次のような工夫がなされます ❶ 教室 学習環境の整備 黒板の周りから不必要な掲示物を取り除き 黒板に注目しやすいようにする マークや色チョークなどを効果的に使用し 文字の大きさ 行間に配慮する ❷ 授業構成の工夫 1 時間の授業の流れを予告し 見通しがもち やすい導入を行う すっきりした黒板周り 大阪の授業づくり STANDARD 17

何を どんな順番で どう取り組んで いくのか を具体的に伝える 授業の型 学習形態を一定にする ❸ 指示 説明 発問の工夫 指示は 抽象語を少なくし 具体的に分かり やすく伝える 1 つめは 2 つめは 等 単文で行動する順番をつけて話をする 否定ではなく 肯定的な表現を使う ノートのマス目と同じ小黒板が使われている ❹ 複数教材の用意 簡単な言葉で 気が付きやすい場所に掲示する イラストや写真 視覚教材 プロジェクター等 視覚的アイテムを活用する ❺ 認め合う学習集団づくり できたことをタイムリーかつ適切に評価する 助言するときは 具体的に肯定的な表現を用いる 注意するときは その場で短く 具体的に行う ユニバーサルデザインに基づく授業づくりは すべての子どもにとって 分かる できる 授業をめざします 学習におけるユニバーサルデザインの視点を取り入れることは 大阪府が進めている ともに学び ともに育つ 教育を進めていく上で 非常に重要な意味を持ちます 授業内容を少なくしたり 課題の難易度 を下げることで すべての子どもがわか りやすい授業をつくるということではな く 指導法や環境要因を調整することに Universal Design for Learning 一人ひとりのニーズにきめ細かに対応できる教育! クラス全体 より すべての子どもにとって 学びや すくする授業づくりです これによりす 支援を必要とする 子どもたち べての子どもたちが自信を持ち 自己肯 定感を高めることができるといえます 特別な配慮をするということだけではな く これまで 教科教育で様々に工夫し てきた構造的な板書やねらいに導く発問 教室環境の整備などを生かすことが重要 すべての子どもにとっても! 自尊感情や自己肯定感を育て! 自己実現を達成する上で効果的! 支援を必要とする子どもへの配慮は すべての子どもにとってより良い効果をもたらす です 誰が 何をする わかりやすい当番表 18 大阪の授業づくり STANDARD あと 何が残っている わかりやすい日直の仕事

OSAKA ABC Part 21

Environment!! organization!! teachers!!! rich school culture!! guidance!! home-school link!! ties!! effective teaching!!