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我 が 国 の 人 口 は 世 界 でも 例 を 見 ない 急 速 な 少 子 高 齢 化 が 進 行 しており 平 成 22 年 (2010 年 )から 平 成 32 年 (2020 年 )までの 10 年 間 においては 15~59 歳 の 者 が 約 492 万 人 減 少 するのに 対 し 60 歳 以 上 の 高 年 齢 者 が 約 418 万 人 増 加 し 3 人 に1 人 が 60 歳 以 上 の 高 年 齢 者 となるものと 見 込 まれる また 60 歳 以 上 の 労 働 力 人 口 は 平 成 22 年 で 約 1,183 万 人 であり 平 成 24 年 か ら 平 成 26 年 にかけていわゆる 団 塊 の 世 代 ( 昭 和 22 年 から 昭 和 24 年 までに 生 まれ た 世 代 )が 65 歳 に 達 することから 平 成 22 年 と 労 働 力 率 が 同 じ 水 準 であるとす れば 平 成 22 年 (2010 年 )から 平 成 32 年 (2020 年 )までの 10 年 間 においては 60~64 歳 の 労 働 力 人 口 は 154 万 人 減 少 し 65 歳 以 上 の 労 働 力 人 口 は 134 万 人 増 加 すると 見 込 まれる( 総 務 省 統 計 局 国 勢 調 査 ( 平 成 22 年 ) 労 働 力 調 査 ( 平 成 22 年 ) 及 び 国 立 社 会 保 障 人 口 問 題 研 究 所 日 本 の 将 来 推 計 人 口 ( 平 成 24 年 ) の 中 位 推 計 ) 2 高 年 齢 者 の 雇 用 就 業 の 状 況 ⑴ 高 年 齢 者 をめぐる 雇 用 情 勢 高 年 齢 者 の 雇 用 失 業 情 勢 を 見 ると 平 成 23 年 における 完 全 失 業 率 は 年 齢 計 が 4.5%であるのに 対 し 60~64 歳 層 で 5.1%となっており これを 男 女 別 に 見 ると 男 性 については 年 齢 計 が 4.8% 60~64 歳 層 で 6.2%であるのに 対 し 女 性 については 年 齢 計 が 4.1% 60~64 歳 層 では 3.4%となっている( 総 務 省 統 計 局 労 働 力 調 査 ( 平 成 23 年 の 数 値 は 岩 手 県 宮 城 県 及 び 福 島 県 を 除 く 結 果 以 下 同 じ )) ⑵ 高 年 齢 者 の 就 業 状 況 常 用 労 働 者 が 31 人 以 上 の 企 業 における 60~64 歳 層 の 常 用 労 働 者 数 は 平 成 21 年 の 約 155 万 人 から 平 成 24 年 の 約 196 万 人 に 増 加 している( 厚 生 労 働 省 高 年 齢 者 雇 用 状 況 報 告 ) また 同 年 齢 層 の 就 業 率 は 平 成 17 年 に 52.0% 平 成 23 年 に 57.3%となっている これを 男 女 別 に 見 ると 男 性 は 平 成 17 年 に 65.9% 平 成 23 年 に 70.9%となっている また 女 性 は 平 成 17 年 に 39.0% 平 成 23 年 に 44.2%となっており 近 年 高 まっている( 総 務 省 統 計 局 労 働 力 調 査 ) 55~69 歳 の 高 年 齢 者 の 勤 務 形 態 を 見 ると 男 性 の 雇 用 者 に 占 めるフルタイム 勤 務 以 外 の 者 の 割 合 は 55~59 歳 層 で 13.2% 60~64 歳 層 で 35.0% 65~69 歳 層 で 64.4%となっている また 女 性 の 雇 用 者 に 占 めるフルタイム 勤 務 以 外 2

の 者 の 割 合 は 55~59 歳 層 で 55.1% 60~64 歳 層 で 65.1% 65~69 歳 層 で 81.1%となっており 年 齢 層 が 高 くなるほど 高 まっている( 独 立 行 政 法 人 労 働 政 策 研 究 研 修 機 構 高 年 齢 者 の 雇 用 就 業 の 実 態 に 関 する 調 査 ( 平 成 22 年 )) 3 高 年 齢 者 に 係 る 雇 用 制 度 の 状 況 ⑴ 定 年 制 及 び 継 続 雇 用 制 度 の 動 向 平 成 24 年 6 月 1 日 現 在 常 用 労 働 者 が 31 人 以 上 の 企 業 のうち 97.3%が 年 金 支 給 開 始 年 齢 ( 平 成 24 年 現 在 64 歳 )までの 改 正 前 の 法 第 9 条 第 1 項 の 規 定 に 基 づく 高 年 齢 者 雇 用 確 保 措 置 ( 定 年 の 引 上 げ 継 続 雇 用 制 度 ( 現 に 雇 用 して いる 高 年 齢 者 が 希 望 するときは 当 該 高 年 齢 者 をその 定 年 後 も 引 き 続 いて 雇 用 する 制 度 をいう 以 下 同 じ )の 導 入 又 は 定 年 の 定 めの 廃 止 をいう 以 下 第 1に おいて 同 じ )を 実 施 済 みである そのうち 定 年 の 定 めの 廃 止 の 措 置 を 講 じた 企 業 の 割 合 は 2.7% 定 年 の 引 上 げの 措 置 を 講 じた 企 業 の 割 合 は 14.7% 継 続 雇 用 制 度 の 導 入 の 措 置 を 講 じた 企 業 の 割 合 は 82.5%となっている 継 続 雇 用 制 度 を 導 入 した 企 業 のうち 希 望 者 全 員 を 対 象 とする 制 度 を 導 入 した 企 業 の 割 合 は 42.8% 制 度 の 対 象 となる 高 年 齢 者 に 係 る 基 準 を 定 めた 企 業 の 割 合 は 57.2% となっている また 希 望 者 全 員 が 65 歳 以 上 まで 働 ける 企 業 の 割 合 は 48.8%となっている ( 厚 生 労 働 省 高 年 齢 者 雇 用 状 況 報 告 ( 平 成 24 年 )) 定 年 到 達 前 の 労 働 者 が 継 続 雇 用 時 に 希 望 する 働 き 方 と 実 際 の 状 況 を 比 較 する と 正 社 員 を 希 望 する 者 の 割 合 が 44.2%と 最 も 多 いが 実 際 には 正 社 員 となる (または 正 社 員 の 可 能 性 が 高 い) 者 の 割 合 は 18.6% 嘱 託 契 約 社 員 やパート アルバイトとなる(または 嘱 託 契 約 社 員 やパート アルバイトとなる 可 能 性 が 高 い) 者 の 割 合 は 45.7%となっている また フルタイムを 希 望 する 者 の 割 合 が 51.6%であるのに 対 し フルタイムとなる(またはフルタイムとなる 可 能 性 が 高 い) 者 の 割 合 は 33.2%となっている( 独 立 行 政 法 人 労 働 政 策 研 究 研 修 機 構 高 年 齢 者 の 雇 用 就 業 の 実 態 に 関 する 調 査 ( 平 成 22 年 )) また 高 年 齢 者 雇 用 確 保 措 置 を 講 じている 企 業 で 継 続 雇 用 時 の 雇 用 契 約 期 間 を1 年 単 位 とする 企 業 の 割 合 は 83.5% 1 年 を 超 える 期 間 とする 企 業 の 割 合 は 6.0% 期 間 を 定 めない 企 業 の 割 合 は 2.1%となっている( 独 立 行 政 法 人 労 働 政 策 研 究 研 修 機 構 高 齢 者 継 続 雇 用 に 向 けた 人 事 労 務 管 理 の 現 状 と 課 題 ( 平 成 19 年 )) 3

⑵ 賃 金 の 状 況 イ 賃 金 決 定 の 要 素 過 去 3 年 間 に 賃 金 制 度 の 改 定 を 行 った 企 業 (46.3%)では その 改 定 内 容 ( 複 数 回 答 )として 業 績 成 果 に 対 応 する 賃 金 部 分 の 拡 大 (23.7%) 職 務 職 種 などの 仕 事 の 内 容 に 対 応 する 賃 金 部 分 の 拡 大 (23.3%) 職 務 遂 行 能 力 に 対 応 する 賃 金 部 分 の 拡 大 (22.1%)を 多 く 挙 げている また 業 績 評 価 制 度 を 導 入 している 企 業 の 割 合 は 45.6%と 半 分 近 くになっている( 厚 生 労 働 省 就 労 条 件 総 合 調 査 ( 平 成 19 年 )) ロ 転 職 者 の 賃 金 転 職 時 の 賃 金 変 動 の 状 況 をみると 10% 以 上 の 減 少 となっている 者 の 割 合 は 一 般 に 年 齢 が 高 いほど 高 くなる 傾 向 にあり 45~49 歳 で 18.7% 50~54 歳 で 20.0% 55~59 歳 で 31.5% 60~64 歳 で 55.2%となっている ただし 65 歳 以 上 では 39.2%となっており その 割 合 は 減 少 している( 厚 生 労 働 省 雇 用 動 向 調 査 ( 平 成 23 年 上 半 期 )) ハ 継 続 雇 用 時 の 賃 金 継 続 雇 用 時 の 年 収 の 見 通 しについては 年 金 等 も 含 めて 定 年 到 達 前 の 年 収 の6~7 割 となる 者 の 割 合 が 31.6% 4~5 割 となる 者 の 割 合 が 27.6%とな っている( 独 立 行 政 法 人 労 働 政 策 研 究 研 修 機 構 60 歳 以 降 の 継 続 雇 用 と 職 業 生 活 に 関 する 調 査 ( 平 成 20 年 )) ニ 継 続 雇 用 時 の 賃 金 水 準 決 定 の 要 素 60 代 前 半 の 継 続 雇 用 者 の 賃 金 水 準 決 定 の 際 に 考 慮 している 点 ( 複 数 回 答 ) をみると 60 歳 到 達 時 の 賃 金 水 準 (41.1%) 高 年 齢 雇 用 継 続 給 付 の 受 給 状 況 (25.0%) 在 職 老 齢 年 金 の 受 給 状 況 (22.2%) 担 当 する 職 務 の 市 場 賃 金 相 場 (21.7%) 業 界 他 社 の 状 況 (18.9%)となっている( 独 立 行 政 法 人 労 働 政 策 研 究 研 修 機 構 高 齢 者 の 雇 用 採 用 に 関 する 調 査 ( 平 成 22 年 )) 4 高 年 齢 者 の 労 働 災 害 の 状 況 平 成 23 年 における 労 働 災 害 の 発 生 状 況 を 休 業 4 日 以 上 の 死 傷 者 数 でみると 50 歳 以 上 の 労 働 者 の 割 合 は 44.4% 60 歳 以 上 の 労 働 者 の 割 合 は 20.5%となってい る( 厚 生 労 働 省 労 働 者 死 傷 病 報 告 ( 平 成 23 年 )) 5 高 年 齢 者 の 就 業 意 欲 4

60 歳 以 上 の 男 女 の 就 業 意 欲 についてみると 60 歳 くらいまで 仕 事 をしたい 者 の 割 合 が 9.7% 65 歳 くらいまで 仕 事 をしたい 者 の 割 合 が 19.2% 70 歳 くらいまで 仕 事 をしたい 者 の 割 合 が 23.0% 75 歳 くらいまで 仕 事 をしたい 者 の 割 合 が 8.9% 76 歳 以 上 まで 仕 事 をしたい 者 の 割 合 が 2.4% 働 けるうちはいつまでも 仕 事 をし たい 者 の 割 合 が 36.8%となっている( 内 閣 府 高 齢 者 の 地 域 社 会 への 参 加 に 関 す る 意 識 調 査 ( 平 成 20 年 )) 第 2 高 年 齢 者 の 雇 用 の 機 会 の 増 大 の 目 標 に 関 する 事 項 高 年 齢 者 の 職 業 の 安 定 その 他 の 福 祉 の 増 進 を 図 るとともに 少 子 高 齢 化 が 進 む 中 で 経 済 社 会 の 活 力 を 維 持 するためには 生 涯 現 役 社 会 を 実 現 することが 必 要 である また 平 成 25 年 度 から 公 的 年 金 の 報 酬 比 例 部 分 の 支 給 開 始 年 齢 が 段 階 的 に 65 歳 へ 引 き 上 げられることから 雇 用 と 年 金 の 確 実 な 接 続 を 図 ることが 重 要 である こ のため 高 年 齢 者 等 の 雇 用 の 安 定 等 に 関 する 法 律 の 一 部 を 改 正 する 法 律 ( 平 成 24 年 法 律 第 78 号 以 下 改 正 法 という )に 基 づき 希 望 者 全 員 の 65 歳 までの 高 年 齢 者 雇 用 確 保 措 置 が 全 ての 企 業 において 講 じられるようにするとともに 年 齢 に かかわりなく 働 ける 企 業 の 普 及 を 図 り 高 年 齢 者 の 雇 用 の 場 の 拡 大 に 努 める なお 高 年 齢 者 の 雇 用 対 策 については その 知 識 経 験 等 を 活 かした 安 定 した 雇 用 の 確 保 が 基 本 となるが それが 困 難 な 場 合 にあっては 在 職 中 からの 再 就 職 支 援 等 により 円 滑 に 企 業 間 の 労 働 移 動 を 行 うことができるよう また 有 期 契 約 労 働 者 を 含 め 離 職 する 労 働 者 に 対 しては その 早 期 再 就 職 が 可 能 となるよう 再 就 職 促 進 対 策 の 強 化 を 図 る また 高 齢 期 には 個 々の 労 働 者 の 意 欲 体 力 等 個 人 差 が 拡 大 し その 雇 用 就 業 ニーズも 雇 用 就 業 形 態 労 働 時 間 等 において 多 様 化 することから このような 多 様 なニーズに 対 応 した 雇 用 就 業 機 会 の 確 保 を 図 る これらの 施 策 により 新 成 長 戦 略 ( 平 成 22 年 6 月 18 日 閣 議 決 定 )で 示 された 平 成 32 年 までの 目 標 ( 同 戦 略 において 平 成 32 年 度 までの 平 均 で 名 目 3% 実 質 2%を 上 回 る 成 長 等 としていることを 前 提 )である 60~64 歳 の 就 業 率 を 63% とすることを 目 指 すとともに 同 年 までに 65~69 歳 の 就 業 率 を 40%とすることを 目 指 す 第 3 事 業 主 が 行 うべき 諸 条 件 の 整 備 等 に 関 して 指 針 となるべき 事 項 1 事 業 主 が 行 うべき 諸 条 件 の 整 備 に 関 する 指 針 5

事 業 主 は 高 年 齢 者 が 年 齢 にかかわりなく その 意 欲 及 び 能 力 に 応 じて 働 き 続 けることができる 社 会 の 実 現 に 向 けて 企 業 が 果 たすべき 役 割 を 自 覚 しつつ 労 働 者 の 年 齢 構 成 の 高 齢 化 や 年 金 制 度 の 状 況 等 も 踏 まえ 労 使 間 で 十 分 な 協 議 を 行 い つつ 高 年 齢 者 の 意 欲 及 び 能 力 に 応 じた 雇 用 機 会 の 確 保 等 のために 次 の から⑺ までの 諸 条 件 の 整 備 に 努 めるものとする 募 集 採 用 に 係 る 年 齢 制 限 の 禁 止 労 働 者 の 募 集 採 用 に 当 たっては 労 働 者 の 一 人 ひとりに より 均 等 な 働 く 機 会 が 与 えられるよう 雇 用 対 策 法 ( 昭 和 41 年 法 律 第 132 号 )において 募 集 採 用 における 年 齢 制 限 が 禁 止 されているが 高 年 齢 者 の 雇 用 の 促 進 を 目 的 とし て 60 歳 以 上 の 高 年 齢 者 を 募 集 採 用 することは 認 められている なお 雇 用 対 策 法 施 行 規 則 ( 昭 和 41 年 労 働 省 令 第 23 号 ) 第 1 条 の3 第 1 項 各 号 に 該 当 する 場 合 であって 上 限 年 齢 を 設 定 するときには 法 第 18 条 の2に 基 づき 求 職 者 に 対 してその 理 由 を 明 示 する ⑵ 職 業 能 力 の 開 発 及 び 向 上 高 年 齢 者 の 有 する 知 識 経 験 等 を 活 用 できる 効 果 的 な 職 業 能 力 開 発 を 推 進 す るため 必 要 な 職 業 訓 練 を 実 施 する その 際 には 公 共 職 業 能 力 開 発 施 設 民 間 教 育 訓 練 機 関 において 実 施 される 職 業 訓 練 も 積 極 的 に 活 用 する ⑶ 作 業 施 設 の 改 善 作 業 補 助 具 の 導 入 を 含 めた 機 械 設 備 の 改 善 作 業 の 平 易 化 等 作 業 方 法 の 改 善 照 明 その 他 の 作 業 環 境 の 改 善 福 利 厚 生 施 設 の 導 入 改 善 を 通 じ 身 体 的 機 能 の 低 下 等 に 配 慮 することにより 体 力 等 が 低 下 した 高 年 齢 者 が 職 場 から 排 除 さ れることを 防 ぎ その 職 業 能 力 を 十 分 発 揮 できるように 努 める その 際 には 独 立 行 政 法 人 高 齢 障 害 求 職 者 雇 用 支 援 機 構 ( 以 下 機 構 という )が 有 する 高 年 齢 者 のための 作 業 施 設 の 改 善 等 に 関 する 情 報 等 の 積 極 的 な 活 用 を 図 る ⑷ 高 年 齢 者 の 職 域 の 拡 大 企 業 における 労 働 者 の 年 齢 構 成 の 高 齢 化 に 対 応 した 職 務 の 再 設 計 を 行 うこと 等 により 身 体 的 機 能 の 低 下 等 の 影 響 が 少 なく 高 年 齢 者 の 能 力 知 識 経 験 等 が 十 分 に 活 用 できる 職 域 の 拡 大 に 努 める また 合 理 的 な 理 由 がないにもかかわらず 年 齢 のみによって 高 年 齢 者 を 職 場 から 排 除 することのないようにする 6

⑸ 高 年 齢 者 の 知 識 経 験 等 を 活 用 できる 配 置 処 遇 の 推 進 高 年 齢 者 について その 意 欲 及 び 能 力 に 応 じた 雇 用 機 会 を 確 保 するため 職 業 能 力 を 評 価 する 仕 組 みや 資 格 制 度 専 門 職 制 度 等 の 整 備 を 行 うことにより その 知 識 経 験 等 を 活 用 することのできる 配 置 処 遇 を 推 進 する ⑹ 勤 務 時 間 制 度 の 弾 力 化 高 齢 期 における 就 業 希 望 の 多 様 化 や 体 力 の 個 人 差 に 対 応 するため 短 時 間 勤 務 隔 日 勤 務 フレックスタイム 制 等 を 活 用 した 勤 務 時 間 制 度 の 弾 力 化 を 図 る ⑺ 事 業 主 の 共 同 の 取 組 の 推 進 高 年 齢 者 の 雇 用 機 会 の 開 発 を 効 率 的 に 進 めるため 同 一 産 業 や 同 一 地 域 の 事 業 主 が 高 年 齢 者 の 雇 用 に 関 する 様 々な 経 験 を 共 有 しつつ 労 働 者 の 職 業 能 力 開 発 の 支 援 職 業 能 力 を 評 価 する 仕 組 みの 整 備 雇 用 管 理 の 改 善 等 についての 共 同 の 取 組 を 推 進 する 2 再 就 職 の 援 助 等 に 関 する 指 針 事 業 主 は 解 雇 等 により 離 職 することとなっている 高 年 齢 者 が 再 就 職 を 希 望 す るときは 当 該 高 年 齢 者 が 可 能 な 限 り 早 期 に 再 就 職 することができるよう 当 該 高 年 齢 者 の 在 職 中 の 求 職 活 動 や 職 業 能 力 開 発 について 主 体 的 な 意 思 に 基 づき 次 の から⑸までの 事 項 に 留 意 して 積 極 的 に 支 援 すること 等 により 再 就 職 の 援 助 に 努 めるものとする 再 就 職 援 助 等 の 対 象 者 再 就 職 の 援 助 の 対 象 となる 高 年 齢 者 は 離 職 日 において 45 歳 以 上 65 歳 未 満 の 者 であって 解 雇 ( 自 己 の 責 めに 帰 すべき 理 由 によるものを 除 く ) 又 は 改 正 法 附 則 第 3 項 の 規 定 によりなおその 効 力 を 有 することとされる 改 正 法 による 改 正 前 の 法 第 9 条 第 2 項 の 継 続 雇 用 制 度 の 対 象 となる 高 年 齢 者 に 係 る 基 準 を 定 め た 場 合 における 当 該 基 準 に 該 当 しなかったことその 他 事 業 主 の 都 合 により 離 職 する 者 をいう ⑵ 再 就 職 の 援 助 等 に 関 する 措 置 の 内 容 に 該 当 する 高 年 齢 者 ( 以 下 離 職 予 定 高 年 齢 者 という )に 対 しては そ の 有 する 職 業 能 力 や 離 職 予 定 高 年 齢 者 から 聴 取 した 再 就 職 に 関 する 希 望 等 を 踏 まえ 例 えば 次 の1から5までの 援 助 を 必 要 に 応 じて 行 うよう 努 める 1 教 育 訓 練 の 受 講 資 格 試 験 の 受 験 等 求 職 活 動 のための 休 暇 の 付 与 7

2 1の 休 暇 日 についての 賃 金 の 支 給 教 育 訓 練 等 の 実 費 相 当 額 の 支 給 等 在 職 中 の 求 職 活 動 に 対 する 経 済 的 な 支 援 3 求 人 の 開 拓 求 人 情 報 の 収 集 提 供 関 連 企 業 等 への 再 就 職 のあっせん 4 再 就 職 に 資 する 教 育 訓 練 カウンセリング 等 の 実 施 受 講 等 のあっせん 5 事 業 主 間 で 連 携 した 再 就 職 の 支 援 体 制 の 整 備 ⑶ 求 職 活 動 支 援 書 の 作 成 等 離 職 予 定 高 年 齢 者 については 求 職 活 動 支 援 書 の 交 付 希 望 の 有 無 を 確 認 し 当 該 離 職 予 定 高 年 齢 者 が 希 望 するときは 当 該 者 の 能 力 希 望 等 に 十 分 配 慮 し て 求 職 活 動 支 援 書 を 速 やかに 作 成 交 付 する 交 付 が 義 務 付 けられていない 定 年 退 職 者 等 の 離 職 予 定 者 についても 当 該 離 職 予 定 者 が 希 望 するときは 求 職 活 動 支 援 書 を 作 成 交 付 するよう 努 める 求 職 活 動 支 援 書 を 作 成 するときは あらかじめ 再 就 職 援 助 に 係 る 基 本 的 事 項 について 労 働 者 の 過 半 数 で 組 織 する 労 働 組 合 がある 場 合 においてはその 労 働 組 合 労 働 者 の 過 半 数 で 組 織 する 労 働 組 合 がない 場 合 においては 労 働 者 の 過 半 数 を 代 表 する 者 と 十 分 な 協 議 を 行 うとともに 求 職 活 動 支 援 書 の 交 付 希 望 者 本 人 から 再 就 職 及 び 在 職 中 の 求 職 活 動 に 関 する 希 望 を 十 分 聴 取 する なお 求 職 活 動 支 援 書 を 作 成 する 際 には 交 付 希 望 者 が 有 する 豊 富 な 職 業 キ ャリアを 記 載 することができる 職 業 キャリアが 長 い 方 向 けのジョブ カード の 様 式 を 積 極 的 に 活 用 する ⑷ 公 共 職 業 安 定 所 等 による 支 援 の 積 極 的 な 活 用 等 求 職 活 動 支 援 書 の 作 成 その 他 の 再 就 職 援 助 等 の 措 置 を 講 ずるに 当 たっては 必 要 に 応 じ 公 共 職 業 安 定 所 等 に 対 し 情 報 提 供 その 他 の 助 言 援 助 を 求 める とともに 公 共 職 業 安 定 所 が 在 職 中 の 求 職 者 に 対 して 実 施 する 職 業 相 談 や 地 域 における 関 係 機 関 との 連 携 の 下 で 事 業 主 団 体 等 が 行 う 再 就 職 援 助 のための 事 業 を 積 極 的 に 活 用 する また 公 共 職 業 安 定 所 の 求 めに 応 じ 当 該 離 職 予 定 高 年 齢 者 の 再 就 職 支 援 に 資 する 情 報 の 提 供 を 行 う 等 公 共 職 業 安 定 所 との 連 携 協 力 に 努 める ⑸ 助 成 制 度 の 有 効 な 活 用 求 職 活 動 支 援 書 の 作 成 及 び 交 付 を 行 うことにより 離 職 予 定 高 年 齢 者 の 再 就 職 援 助 を 行 う 事 業 主 等 に 対 する 雇 用 保 険 制 度 に 基 づく 助 成 制 度 の 有 効 な 活 用 を 図 る 8

3 職 業 生 活 の 設 計 の 援 助 に 関 する 指 針 事 業 主 は その 雇 用 する 労 働 者 が 様 々な 変 化 に 対 応 しつつキャリア 形 成 を 行 い 高 齢 期 に 至 るまで 職 業 生 活 の 充 実 を 図 ることができるよう 次 の 及 び⑵の 事 項 の 実 施 を 通 じて その 高 齢 期 における 職 業 生 活 の 設 計 について 効 果 的 な 援 助 を 行 うよう 努 めるものとする この 場 合 において 労 働 者 が 就 業 生 活 の 早 い 段 階 から 将 来 の 職 業 生 活 を 考 える ことができるよう 情 報 の 提 供 等 に 努 める 職 業 生 活 の 設 計 に 必 要 な 情 報 の 提 供 相 談 等 職 業 生 活 の 設 計 に 関 し 必 要 な 情 報 の 提 供 を 行 うとともに 職 業 能 力 開 発 等 に 関 するきめ 細 かな 相 談 を 行 い 当 該 労 働 者 自 身 の 主 体 的 な 判 断 選 択 によるキ ャリア 設 計 を 含 めた 職 業 生 活 の 設 計 が 可 能 となるよう 配 慮 する また 労 働 者 が 職 業 生 活 の 設 計 のために 企 業 の 外 部 における 講 習 の 受 講 その 他 の 活 動 を 行 う 場 合 に 勤 務 時 間 等 について 必 要 な 配 慮 を 行 う ⑵ 職 業 生 活 設 計 を 踏 まえたキャリア 形 成 の 支 援 労 働 者 の 職 業 生 活 設 計 の 内 容 を 必 要 に 応 じ 把 握 しつつ 職 業 能 力 開 発 に 対 す る 援 助 を 行 う 等 により 当 該 労 働 者 の 希 望 や 適 性 に 応 じたキャリア 形 成 の 支 援 を 行 う 第 4 高 年 齢 者 の 職 業 の 安 定 を 図 るための 施 策 の 基 本 となるべき 事 項 1 高 年 齢 者 雇 用 確 保 措 置 の 円 滑 な 実 施 を 図 るための 施 策 の 基 本 となるべき 事 項 国 は 高 年 齢 者 雇 用 確 保 措 置 が 各 企 業 の 労 使 間 での 十 分 な 協 議 の 下 に 適 切 かつ 有 効 に 実 施 されるよう 次 の から⑷までの 事 項 に 重 点 をおいて 施 策 を 展 開 する 高 年 齢 者 雇 用 確 保 措 置 の 実 施 及 び 運 用 に 関 する 指 針 の 周 知 徹 底 65 歳 未 満 定 年 の 定 めのある 企 業 において 65 歳 までの 高 年 齢 者 雇 用 確 保 措 置 の 速 やかな 実 施 希 望 者 全 員 の 65 歳 までの 安 定 した 雇 用 の 確 保 に 関 する 自 主 的 かつ 計 画 的 な 取 組 が 促 進 されるよう 法 第 9 条 第 3 項 に 基 づく 高 年 齢 者 雇 用 確 保 措 置 の 実 施 及 び 運 用 に 関 する 指 針 ( 平 成 24 年 厚 生 労 働 省 告 示 第 560 号 )の 内 容 について その 周 知 徹 底 を 図 る ⑵ 高 年 齢 者 雇 用 確 保 措 置 に 係 る 指 導 等 都 道 府 県 労 働 局 及 び 公 共 職 業 安 定 所 においては 全 ての 企 業 において 高 年 齢 者 雇 用 確 保 措 置 が 講 じられるよう 周 知 の 徹 底 や 企 業 の 実 情 に 応 じた 指 導 等 に 積 極 的 に 取 り 組 む 9

その 際 特 に 企 業 の 労 使 間 で 合 意 され 実 施 又 は 計 画 されている 高 年 齢 者 雇 用 確 保 措 置 に 関 する 好 事 例 その 他 の 情 報 の 収 集 及 びその 効 果 的 な 提 供 に 努 め る また 高 年 齢 者 雇 用 確 保 措 置 の 実 施 に 係 る 指 導 を 繰 り 返 し 行 ったにもかかわ らず 何 ら 具 体 的 な 取 組 を 行 わない 企 業 には 勧 告 書 を 発 出 し 勧 告 に 従 わない 場 合 には 企 業 名 の 公 表 を 行 い 各 種 法 令 等 に 基 づき 公 共 職 業 安 定 所 での 求 人 の 不 受 理 紹 介 保 留 助 成 金 の 不 支 給 等 の 措 置 を 講 じる ⑶ 高 年 齢 者 雇 用 アドバイザーとの 密 接 な 連 携 企 業 が 高 年 齢 者 雇 用 確 保 措 置 のいずれかを 講 ずるに 当 たり 高 年 齢 者 の 職 業 能 力 の 開 発 及 び 向 上 作 業 施 設 の 改 善 職 務 の 再 設 計 や 賃 金 人 事 処 遇 制 度 の 見 直 し 等 を 行 う 場 合 において 機 構 に 配 置 されている 高 年 齢 者 雇 用 アドバイザー が 専 門 的 技 術 的 支 援 を 有 効 に 行 えるよう 公 共 職 業 安 定 所 は 適 切 な 役 割 分 担 の 下 で 機 構 と 密 接 な 連 携 を 図 る ⑷ 助 成 制 度 の 有 効 な 活 用 等 高 年 齢 者 の 雇 用 の 機 会 の 増 大 に 資 する 措 置 を 講 ずる 事 業 主 等 に 対 する 助 成 制 度 の 有 効 な 活 用 を 図 るとともに 必 要 に 応 じて 当 該 助 成 制 度 について 必 要 な 見 直 しを 行 う 2 高 年 齢 者 の 再 就 職 の 促 進 のための 施 策 の 基 本 となるべき 事 項 再 就 職 の 援 助 等 に 関 する 指 針 の 周 知 徹 底 企 業 において 離 職 予 定 高 年 齢 者 に 対 する 在 職 中 の 求 職 活 動 の 援 助 等 に 関 す る 自 主 的 な 取 組 が 促 進 されるよう 第 3の2の 内 容 について その 周 知 徹 底 を 図 る ⑵ 公 共 職 業 安 定 所 による 求 職 活 動 支 援 書 に 係 る 助 言 指 導 離 職 予 定 高 年 齢 者 については 法 により 事 業 主 に 義 務 付 けられている 高 年 齢 者 雇 用 状 況 報 告 や 多 数 離 職 届 事 業 主 からの 雇 用 調 整 の 実 施 に 関 する 相 談 や 本 人 からの 再 就 職 に 関 する 相 談 等 を 通 じてその 把 握 に 努 め また 離 職 予 定 高 年 齢 者 が 希 望 した 場 合 には 求 職 活 動 支 援 書 の 交 付 が 事 業 主 に 義 務 付 けられている ことについての 十 分 な 周 知 徹 底 を 図 る さらに 交 付 が 義 務 付 けられていない 定 年 退 職 等 の 離 職 予 定 者 についても 求 職 活 動 支 援 書 の 自 主 的 な 作 成 及 び 交 付 並 びにこれに 基 づく 計 画 的 な 求 職 者 支 援 を 実 施 するよう 事 業 主 に 対 して 啓 発 を 行 う 10

なお 離 職 予 定 高 年 齢 者 の 的 確 な 把 握 に 資 するため 各 事 業 所 における 定 年 制 の 状 況 や 解 雇 等 の 実 施 に 係 る 事 前 把 握 の 強 化 を 図 るほか 法 において 高 年 齢 者 雇 用 状 況 報 告 や 多 数 離 職 届 の 提 出 が 事 業 主 に 義 務 付 けられていることについて の 十 分 な 周 知 徹 底 を 図 る ⑶ 助 成 制 度 の 有 効 な 活 用 等 在 職 中 の 求 職 活 動 を 支 援 する 事 業 主 に 対 する 助 成 制 度 の 有 効 な 活 用 を 図 ると ともに 高 年 齢 者 の 円 滑 な 労 働 移 動 の 支 援 を 図 る また 高 年 齢 者 の 雇 用 の 実 情 を 踏 まえた 当 該 助 成 制 度 の 必 要 な 見 直 しに 努 める ⑷ 公 共 職 業 安 定 所 による 再 就 職 支 援 公 共 職 業 安 定 所 において 求 職 活 動 支 援 書 の 提 示 を 受 けたときは その 記 載 内 容 を 十 分 参 酌 しつつ 可 能 な 限 り 早 期 に 再 就 職 することができるよう 職 務 経 歴 書 の 作 成 支 援 等 的 確 な 職 業 指 導 職 業 紹 介 及 び 個 別 求 人 開 拓 を 実 施 する また 在 職 中 に 再 就 職 先 が 決 定 せず 失 業 するに 至 った 高 年 齢 者 については その 原 因 について 的 確 な 把 握 に 努 めつつ 必 要 に 応 じて 職 業 生 活 の 再 設 計 に 係 る 支 援 や 担 当 者 制 による 就 労 支 援 を 行 うなど 効 果 的 かつ 効 率 的 な 職 業 指 導 職 業 紹 介 を 実 施 し 早 期 の 再 就 職 の 促 進 に 努 める 特 に 有 期 契 約 労 働 者 であった 離 職 者 については 離 職 転 職 が 繰 り 返 され るおそれがあることから 公 共 職 業 安 定 所 におけるマッチング 支 援 担 当 者 制 によるきめ 細 かな 支 援 等 の 活 用 により 早 期 の 再 就 職 の 促 進 に 努 める さらに 事 業 主 に 対 して 機 構 と 連 携 し 求 職 活 動 支 援 書 の 作 成 等 に 必 要 な 情 報 提 供 等 を 行 う ⑸ 募 集 採 用 に 係 る 年 齢 制 限 の 禁 止 に 関 する 指 導 啓 発 等 高 年 齢 者 の 早 期 再 就 職 を 図 るため 積 極 的 な 求 人 開 拓 を 行 う また 高 年 齢 者 に 対 する 求 人 の 増 加 を 図 り 年 齢 に 係 る 労 働 力 需 給 のミスマッチを 緩 和 する ため 募 集 採 用 に 係 る 年 齢 制 限 の 禁 止 について 民 間 の 職 業 紹 介 事 業 者 の 協 力 も 得 つつ 指 導 啓 発 を 行 うとともに 労 働 者 の 募 集 採 用 に 当 たって 上 限 年 齢 を 設 定 する 事 業 主 がその 理 由 を 求 職 者 に 提 示 しないときや 当 該 理 由 の 内 容 に 関 し 必 要 があると 認 めるときには 事 業 主 に 対 して 報 告 を 求 め 助 言 指 導 勧 告 を 行 う 3 その 他 高 年 齢 者 の 職 業 の 安 定 を 図 るための 施 策 の 基 本 となるべき 事 項 生 涯 現 役 社 会 の 実 現 に 向 けた 取 組 11

生 涯 現 役 社 会 の 実 現 を 目 指 すため 高 齢 期 を 見 据 えた 職 業 能 力 開 発 や 健 康 管 理 について 労 働 者 自 身 の 意 識 と 取 組 や 企 業 の 取 組 への 支 援 を 行 うほか 多 様 な 就 業 ニーズに 対 応 した 雇 用 就 業 機 会 の 確 保 等 の 環 境 整 備 を 図 る また 生 涯 現 役 社 会 の 実 現 に 向 けて 国 民 各 層 の 意 見 を 幅 広 く 聴 きながら 当 該 社 会 の 在 り 方 やそのための 条 件 整 備 について 検 討 するなど 社 会 的 な 気 運 の 醸 成 を 図 る このため 都 道 府 県 労 働 局 及 び 公 共 職 業 安 定 所 においては 機 構 その 他 の 関 係 団 体 と 密 接 な 連 携 を 図 りつつ 各 企 業 の 実 情 に 応 じて 定 年 の 引 上 げ 継 続 雇 用 制 度 の 導 入 定 年 の 定 めの 廃 止 等 によって 年 齢 にかかわりなく 雇 用 機 会 が 確 保 されるよう 周 知 するなど 必 要 な 支 援 に 積 極 的 に 取 り 組 む また 機 構 その 他 の 関 係 団 体 においては 年 齢 にかかわりなく 働 ける 企 業 の 普 及 及 び 促 進 を 図 るため 都 道 府 県 労 働 局 等 との 連 携 を 図 りつつ 事 業 主 のほ か 国 民 各 層 への 啓 発 などの 必 要 な 取 組 を 進 める ⑵ 高 齢 期 の 職 業 生 活 設 計 の 援 助 労 働 者 が 早 い 段 階 から 自 らのキャリア 設 計 を 含 めた 職 業 生 活 の 設 計 を 行 い 高 齢 期 において 多 様 な 働 き 方 の 中 から 自 らの 希 望 と 能 力 に 応 じた 働 き 方 を 選 択 し 実 現 できるようにすることが 重 要 である このため 公 共 職 業 安 定 所 等 が 行 う 高 齢 期 における 職 業 生 活 の 設 計 や 再 就 職 のためのキャリアの 棚 卸 しに 係 る 相 談 援 助 等 の 利 用 を 勧 奨 するとともに 事 業 主 がその 雇 用 する 労 働 者 に 対 して 高 齢 期 における 職 業 生 活 の 設 計 について 効 果 的 な 援 助 を 行 うよう 第 3 の3の 趣 旨 の 周 知 徹 底 等 により 啓 発 指 導 に 努 める また 個 々の 労 働 者 がそのキャリア 設 計 に 沿 った 職 業 能 力 開 発 を 推 進 できる よう 相 談 援 助 体 制 の 整 備 に 努 める ⑶ 各 企 業 における 多 様 な 職 業 能 力 開 発 の 機 会 の 確 保 労 働 者 が 高 齢 期 においても 急 激 な 経 済 社 会 の 変 化 に 的 確 かつ 柔 軟 に 対 応 でき るよう 教 育 訓 練 の 実 施 長 期 教 育 訓 練 休 暇 の 付 与 等 を 行 う 事 業 主 に 対 して 必 要 な 援 助 を 行 い 各 企 業 における 労 働 者 の 希 望 適 性 等 を 考 慮 した 職 業 能 力 開 発 の 機 会 を 確 保 する ⑷ 職 業 能 力 の 適 正 な 評 価 等 の 促 進 高 年 齢 者 の 職 業 能 力 が 適 正 に 評 価 され 当 該 評 価 に 基 づく 適 正 な 処 遇 が 行 わ れることを 促 進 するため 各 企 業 における 職 業 能 力 を 評 価 する 仕 組 みの 整 備 に 12

関 し 必 要 な 情 報 の 収 集 整 理 提 供 に 努 める また 技 能 検 定 制 度 等 労 働 者 の 職 業 能 力 の 公 正 な 評 価 に 資 する 制 度 の 整 備 を 図 る ⑸ 教 育 訓 練 給 付 制 度 等 の 周 知 徹 底 及 び 有 効 な 活 用 高 年 齢 者 の 主 体 的 な 職 業 能 力 開 発 を 支 援 するため 雇 用 保 険 制 度 に 基 づく 教 育 訓 練 給 付 制 度 の 周 知 徹 底 及 びその 有 効 な 活 用 を 図 る また 高 年 齢 者 の 雇 用 の 継 続 を 促 進 するため 雇 用 保 険 制 度 に 基 づく 高 年 齢 雇 用 継 続 給 付 制 度 の 周 知 徹 底 及 びその 有 効 な 活 用 を 図 る ⑹ 労 働 時 間 対 策 の 推 進 高 年 齢 者 の 雇 用 機 会 の 確 保 高 年 齢 者 にも 働 きやすい 職 場 環 境 の 実 現 等 に 配 慮 しつつ 所 定 外 労 働 時 間 の 削 減 年 次 有 給 休 暇 の 取 得 促 進 フレックスタイ ム 制 等 の 普 及 促 進 を 重 点 に 労 働 時 間 対 策 を 推 進 する ⑺ 高 年 齢 者 の 安 全 衛 生 対 策 高 年 齢 者 の 労 働 災 害 防 止 対 策 高 年 齢 者 が 働 きやすい 快 適 な 職 場 づくり 高 年 齢 者 の 健 康 確 保 対 策 を 推 進 する ⑻ 多 様 な 形 態 による 雇 用 就 業 機 会 の 確 保 定 年 退 職 後 等 に 臨 時 的 短 期 的 又 は 軽 易 な 就 業 を 希 望 する 高 年 齢 者 に 対 し ては 地 域 の 日 常 生 活 に 密 着 した 仕 事 を 提 供 するシルバー 人 材 センター 事 業 の 活 用 を 推 進 する ⑼ 高 年 齢 者 の 起 業 等 に 対 する 支 援 高 年 齢 者 の 能 力 の 有 効 な 発 揮 を 幅 広 く 推 進 する 観 点 から 高 年 齢 者 が 起 業 等 により 自 ら 就 業 機 会 を 創 出 する 場 合 に 対 して 必 要 な 支 援 を 行 う ⑽ 地 域 における 高 年 齢 者 の 雇 用 就 業 支 援 事 業 主 団 体 と 公 共 職 業 安 定 所 の 協 力 の 下 企 業 及 び 高 年 齢 者 のニーズに 合 っ たきめ 細 かな 技 能 講 習 や 面 接 会 等 を 一 体 的 に 実 施 することにより 高 年 齢 者 の 雇 用 就 業 を 支 援 する ⑾ 雇 用 管 理 の 改 善 の 研 究 等 高 年 齢 者 の 雇 用 機 会 の 着 実 な 増 大 高 年 齢 者 の 雇 用 の 安 定 を 図 り また 生 涯 現 役 社 会 の 実 現 に 向 けた 環 境 整 備 を 進 めるため 必 要 な 調 査 研 究 を 行 うとと もに 企 業 において 取 り 組 まれている 高 年 齢 者 の 活 用 に 向 けた 積 極 的 な 取 組 事 例 を 収 集 体 系 化 し 各 企 業 における 活 用 を 促 進 する また 高 年 齢 者 雇 用 状 況 報 告 等 に 基 づき 高 年 齢 者 の 雇 用 の 状 況 等 の 毎 年 度 定 期 的 な 把 握 及 び 分 析 に 13

努 め その 結 果 を 公 表 する さらに 国 際 的 に 高 年 齢 者 の 雇 用 に 係 る 情 報 交 換 等 を 推 進 するとともに 年 齢 差 別 禁 止 など 高 年 齢 者 の 雇 用 促 進 の 観 点 につい て さらに 検 討 を 深 める 14