基 準 10. 社 会 連 携 ( 教 育 研 究 上 の 資 源 企 業 地 域 社 会 等 ) 10-1. 大 学 が 持 っている 物 的 人 的 資 源 を 社 会 に 提 供 する 努 力 がなされているこ と (1)10-1の 事 実 の 説 明 ( 現 状 ) 10-1-1 大 学 施 設 の 開 放 公 開 講 座 リフレッシュ 教 育 など 大 学 が 持 っている 物 的 人 的 資 源 を 社 会 に 提 供 する 努 力 がなされているか 大 学 は 正 規 の 学 生 教 育 以 外 に 地 域 社 会 に 開 放 され 高 齢 化 社 会 における 生 涯 学 習 ニー ズに 対 応 するとともに 大 学 が 持 つ 特 色 や 専 門 分 野 の 人 的 物 的 資 源 を 最 大 限 に 活 かした 地 域 のアカデミックなコアセンターとしての 役 割 を 担 う 責 務 がある 本 学 の 取 り 組 みとして 1 一 般 市 民 を 対 象 に 聴 講 生 科 目 等 履 修 生 として 授 業 科 目 毎 に 受 講 生 を 受 け 入 れる 制 度 2 社 会 人 入 学 生 のための 選 抜 制 度 を 設 け 大 学 院 では 長 期 履 修 生 制 度 を 有 している 正 規 授 業 以 外 で 一 般 市 民 の 方 が 気 軽 に 受 講 できるものとしては 1 小 阪 関 屋 随 時 開 催 で 学 部 学 科 の 特 色 を 活 かした 無 料 の 各 種 公 開 講 座 や 狂 言 会 英 語 劇 (シェイクスピア) レクチャーコンサート 等 があり 2 連 続 受 講 でより 深 く 知 的 教 養 を 身 につけてもらう 学 科 主 催 の 公 開 授 業 ( 有 料 ) 歴 史 文 化 講 座 ( 有 料 ) ファッションセミナー 等 も 開 催 している とりわけ 平 成 19(2007) 年 度 に 学 園 創 立 90 周 年 を 記 念 して 開 講 した 特 別 公 開 講 座 芸 術 と 鑑 賞 は 本 物 に 触 れる をコンセプトに 各 界 第 一 線 で 活 躍 されている 専 門 家 を 招 き 解 説 と 実 演 を 交 えて 連 続 講 座 として 開 講 した 学 生 はもとより 同 窓 生 一 般 市 民 に 提 供 し 好 評 を 得 ている ( 特 記 事 項 に 記 載 ) また 本 学 は 大 阪 府 教 育 委 員 会 が 後 援 する 教 職 員 自 主 研 修 支 援 大 学 専 修 学 校 等 オ ープン 講 座 へ 講 座 提 供 を 行 い 現 職 教 員 のスキルアップを 積 極 的 に 支 援 している これ は 本 学 教 職 課 程 担 当 教 員 が 培 った 教 育 の 成 果 を 社 会 に 提 供 する 取 り 組 みの 一 つである 奈 良 県 教 育 委 員 会 後 援 の 教 職 員 のための 夏 の 公 開 講 座 への 講 座 提 供 も 同 様 の 取 り 組 み である 本 学 が 保 有 する 施 設 として 両 キャンパスの 大 学 図 書 館 をはじめ 平 成 19(2007) 年 度 に 設 置 した 田 辺 聖 子 文 学 館 を 一 般 市 民 に 公 開 しており 登 録 有 形 文 化 財 である 樟 徳 館 も 定 期 的 に 一 般 公 開 している また 教 室 や 講 堂 も 各 種 学 会 や 外 部 団 体 一 般 市 民 に 貸 し 出 しを 行 い 関 屋 キャンパスのテニスコートは 行 事 が 重 ならない 限 り 地 域 のサークルに 貸 し 出 しをしている 本 学 関 屋 キャンパスには 本 学 大 学 院 人 間 科 学 研 究 科 臨 床 心 理 学 専 攻 附 属 カウンセリン グセンターを 設 置 しており 広 範 囲 な 臨 床 活 動 を 行 っている 平 成 18(2006) 年 9 月 からは 香 芝 市 児 童 福 祉 課 の 協 力 を 得 て 香 芝 市 内 外 への 広 報 を 行 い 発 達 検 査 を 通 してお 子 さんの 良 いところを 見 つける という 目 的 を 掲 げて 検 査 モニター 事 業 を 継 続 実 施 している 附 属 89
幼 稚 園 からの 利 用 もあり 子 育 て 支 援 を 兼 ねた 活 動 となっている 平 成 20(2008) 年 からは 香 芝 市 教 育 委 員 会 と 提 携 し 市 内 の 小 中 学 校 からの 要 請 を 受 けて 保 健 室 登 校 の 生 徒 に 対 す る 定 期 的 な 援 助 を 行 い 教 室 復 帰 に 至 るなど 成 果 をあげている さらに 文 部 科 学 省 大 学 教 育 改 革 支 援 の 一 貫 として 平 成 19(2007) 年 度 に 現 代 的 教 育 ニ ーズ 取 組 支 援 プログラム( 現 代 GP)[ 地 域 活 性 化 への 貢 献 ( 広 域 型 )]の 採 択 を 受 け 子 育 て 支 援 開 発 センター(CAC)を 設 置 した 学 生 による 地 域 協 創 型 子 育 てモデルの 開 発 をテーマに 学 生 の 教 育 研 究 活 動 の 一 環 として 自 治 体 および 地 域 住 民 と 協 働 した SHOIN 子 育 てカレッジ を 開 催 し 講 演 会 シンポジウム 等 様 々な 催 しを 実 施 している 今 後 も 子 育 て 支 援 開 発 センターでは 香 芝 市 東 大 阪 市 奈 良 県 等 広 域 での 地 域 連 携 を 図 り 地 域 のコアセンターとなるべく 活 動 を 行 っていく 同 じく 平 成 19(2007) 年 度 に 採 択 を 受 けた 文 部 科 学 省 委 託 事 業 である 社 会 人 の 学 び 直 し ニーズ 対 応 教 育 推 進 プログラムでは 児 童 英 語 の 学 び 直 しと 教 育 現 場 での 英 語 活 動 指 導 力 育 成 プログラム をテーマに 小 学 校 教 諭 有 資 格 者 等 を 対 象 に 英 語 活 動 の 指 導 プログラム を 提 供 し 社 会 人 の 学 び 直 しの 一 役 を 担 っている (2)10-1の 自 己 評 価 人 的 資 源 物 的 資 源 の 社 会 的 提 供 は 多 くの 機 会 をとらえて 積 極 的 に 取 り 組 んでおり 評 価 できる 公 開 授 業 公 開 講 座 公 開 講 演 会 等 の 運 営 は 両 キャンパスとも 学 術 研 究 委 員 会 の 協 議 審 議 を 経 て 実 施 している 小 阪 キャンパスでは 以 前 まで 各 学 科 が 独 自 に 公 開 講 座 等 を 開 催 していたが 平 成 18(2006) 年 度 から 学 術 研 究 委 員 会 で 予 算 を 含 め 全 体 を 一 覧 すること とし 平 成 19(2007) 年 度 には 学 術 振 興 課 を 設 置 学 術 研 究 委 員 会 と 協 力 して 運 営 を 行 う 体 制 とした これにより 新 たな 学 科 間 調 整 スケジュール 調 整 早 期 告 知 開 催 後 報 告 の 公 開 が 可 能 になった 公 開 講 座 等 の 開 催 にあたっては 一 般 市 民 や 関 係 各 機 関 へチラシやポスターを 作 成 して 積 極 的 に 広 報 するとともに 教 授 会 等 で 学 内 向 け 告 知 や 実 施 後 の 報 告 を 行 っている なお 平 成 19(2007) 年 度 からは 大 学 のホームページにて 告 知 と 受 講 受 付 を 開 始 した この 結 果 今 まで 電 話 FAX はがき 等 に 頼 っていた 受 付 をWeb 上 で 簡 単 に 行 えるようになった また Web 手 続 き あるいはアンケートなどで 得 たメーリングリストを 利 用 して メー ルでの 講 座 情 報 の 配 信 も 行 うようになった 大 学 で 開 催 する 公 開 講 座 等 は 法 人 本 部 企 画 広 報 室 からも 各 新 聞 社 へ 案 内 を 流 すとともに 随 時 小 阪 キャンパスは 東 大 阪 だより 関 屋 キャンパスは 香 芝 市 広 報 に 告 知 掲 載 を 依 頼 しており 大 阪 奈 良 の 文 化 情 報 センターや 市 内 リージョンセンター 図 書 館 公 民 館 等 へポスター チラシの 配 布 も 行 っている また 必 要 に 応 じ 有 料 にて 駅 張 り 広 告 新 聞 折 り 込 みを 行 っている 現 職 教 員 向 けの 研 修 講 座 の 提 供 は 本 学 の 教 育 研 究 の 蓄 積 と 人 的 資 源 を 社 会 に 提 供 する 取 り 組 みの 一 つであり 継 続 的 に 実 施 していることが 評 価 できる 90
(3)10-1の 改 善 向 上 方 策 ( 将 来 計 画 ) 生 涯 学 習 への 関 心 と 期 待 は 年 々 高 まっている 高 齢 化 社 会 の 到 来 退 職 後 に 時 間 に 余 裕 がある 方 が 増 加 していることを 勘 案 し 社 会 人 の 学 生 としての 取 り 込 みを 考 えなければな らない 現 在 の 社 会 人 入 試 選 抜 は 入 学 すると 正 規 学 生 と 全 く 同 じカリキュラムを 受 講 す ることになる 今 後 は 高 齢 者 社 会 人 に 特 化 した 領 域 カリキュラム 等 を 検 討 し 多 様 な 社 会 人 に 対 応 した 学 習 機 会 の 提 供 や 実 施 体 制 の 構 築 が 必 要 と 考 えている 公 開 講 座 公 開 講 演 会 等 に 関 しても 単 発 の 無 料 講 座 だけではなく 会 員 制 チケット 制 なども 視 野 に 入 れて 社 会 の 要 請 に 対 応 した 連 続 した 内 容 の 企 画 体 験 型 の 企 画 資 格 が 取 れる 企 画 有 料 の 企 画 等 バリーエーションに 富 んだ 企 画 を 準 備 していく また 現 在 小 阪 関 屋 両 キャンパスとも 学 部 学 科 の 特 性 を 活 かした 公 開 授 業 公 開 講 座 公 開 講 演 会 等 を 開 催 しているが 運 営 に 関 しては 両 キャンパスのやり 取 りはない 大 学 全 体 としての 情 報 発 信 の 整 合 性 合 同 企 画 の 可 能 性 企 画 における 両 キャンパス 間 で の 交 流 など 各 種 の 改 善 の 方 策 の 検 討 を 進 めていく 10-2. 教 育 研 究 上 において 企 業 や 他 大 学 との 適 切 な 関 係 が 構 築 されていること (1)10-2の 事 実 の 説 明 ( 現 状 ) 10-2-1 教 育 研 究 上 において 企 業 や 他 大 学 との 適 切 な 関 係 が 構 築 されているか (a)インターンシップにおける 企 業 との 関 係 について 本 学 では 学 生 が 夏 期 休 暇 中 に 企 業 や 自 治 体 等 において 就 業 体 験 を 積 むことを 目 的 とす るインターンシップを 平 成 11(1999) 年 度 より 実 施 し 平 成 14(2002) 年 度 からはカリキュラ ムの 一 環 として 単 位 認 定 されるようになった 実 習 に 際 しては 学 生 はビジネスマナーの 研 修 や 実 習 先 についての 研 究 レポート 作 成 などの 事 前 学 習 をし 終 了 後 は 企 業 自 治 体 を 招 いたインターンシップ 発 表 会 において 学 生 各 自 が 学 習 成 果 を 披 露 するという 流 れになっ ている 実 習 期 間 中 にはキャリアセンター 職 員 が 企 業 自 治 体 を 訪 問 し 学 生 の 学 習 姿 勢 や 意 欲 を 確 認 するとともに 実 習 日 誌 および 評 価 書 を 通 した 情 報 交 換 に 努 め 学 生 への 指 導 や 次 年 度 以 降 の 改 善 につなげている ここ 数 年 の 参 加 実 績 は 年 間 50~80 人 である 更 に 上 記 の 就 業 体 験 型 インターンシップに 加 えて 平 成 20(2008) 年 度 より 学 生 提 案 型 インターンシップを 新 たに 実 施 した 市 場 調 査 や 商 品 企 画 など 企 業 のニーズ 課 題 に 対 して 学 生 が 若 い 消 費 者 としての 視 点 を 生 かした 提 案 をまとめ 上 げ そのプロセスを 通 して 企 業 活 動 の 本 質 とは 何 か どういう 力 が 社 会 で 求 められているのかを 学 ぶことが 目 標 である 平 成 20(2008) 年 度 では 総 勢 57 人 の 学 生 が 9 チームに 分 かれ 化 粧 品 や 飲 料 のメーカーなど 衣 食 住 に 関 連 する 企 業 5 社 の 半 年 間 にわたるインターンシップに 参 加 した 10 年 後 の 美 容 室 におけるアロマ 商 品 の 企 画 10~20 代 向 け 飲 料 の 新 商 品 開 発 等 各 企 業 より 与 えられた 課 題 の 解 決 に 向 け 学 生 はグループワークによるマーケティングや 商 品 の 企 画 書 づくりを 実 践 することができた そして 学 生 の 企 画 案 について 着 目 点 が 斬 新 であると 企 業 より 高 い 評 価 を 受 け 実 際 に 一 部 商 品 化 されるなど 産 学 連 携 の 実 を 結 ぶこと ができたと 考 える 91
(b) 教 育 研 究 における 他 大 学 との 連 携 協 力 関 係 について 単 位 互 換 制 度 など 学 生 がその 興 味 や 目 的 にあわせ 幅 広 く 多 様 な 学 びの 機 会 を 得 られるよう 本 学 は 近 隣 大 学 との 協 定 や 大 学 コンソーシアムにおける 包 括 協 定 により 単 位 互 換 の 仕 組 みを 整 えてい る 帝 塚 山 大 学 ( 奈 良 県 )とは 平 成 15(2003) 年 度 より 単 位 互 換 協 定 を 結 び 相 互 の 学 生 の 派 遣 および 受 け 入 れを 行 っている また 大 学 コンソーシアム 大 阪 の 加 盟 校 として 単 位 互 換 包 括 協 定 に 基 づく 学 生 の 派 遣 および 受 け 入 れを 行 っている 入 試 過 去 問 題 活 用 宣 言 について 全 国 の 大 学 が 毎 年 出 題 している 入 試 問 題 については 膨 大 な 数 であり また 相 当 数 の 良 問 が 蓄 積 されている 本 学 はこれらの 入 試 問 題 を 大 学 社 会 が 共 有 すべき 財 産 として 考 え 平 成 20(2008) 年 より 過 去 に 出 題 された 問 題 を 相 互 に 利 用 することを 認 める 大 学 間 の 取 り 組 みに 参 加 した この 活 用 宣 言 により 良 問 を 有 効 活 用 でき また 類 似 問 題 に 対 する 不 安 も 払 拭 でき 出 題 の 効 率 を 上 げることが 可 能 となった (2)10-2の 自 己 評 価 (a)インターンシップにおける 企 業 との 関 係 について 従 来 の 就 業 体 験 型 インターンシップでは 長 年 にわたる 経 験 から 実 習 面 および 学 校 側 の 指 導 面 のノウハウが 十 分 に 蓄 積 されている しかしながら 学 生 提 案 型 インターン シップは 互 いに 初 の 試 みであることから 実 習 の 進 め 方 について 頻 繁 な 意 見 交 換 に 努 めた 企 画 提 案 という 目 標 に 向 けてチームの 一 員 として 一 人 ひとりが 今 何 をすべきか 考 え 行 動 に 移 していくプロセスを 経 て 学 生 は 様 々なことに 気 づき 大 いに 成 長 できたものと 考 える 企 業 からも 学 生 ならではの 視 点 による 興 味 深 い 商 品 企 画 だけでなく 学 生 への 指 導 を 通 しても 気 づかされることが 多 かった との 評 価 を 受 けた インターンシップ 発 表 会 は 企 業 学 生 の 相 互 からの 達 成 感 連 帯 感 に 満 ちあふれたものとなり 評 価 できる (b) 教 育 研 究 における 他 大 学 との 連 携 協 力 関 係 について 教 育 上 の 取 り 組 みとして 単 位 互 換 過 去 問 活 用 は 大 学 相 互 の 連 携 の 一 つの 在 り 方 とし て 評 価 できる ただし 現 状 では 他 大 学 との 連 携 がこれらの 事 業 に 限 られており 今 後 そ れ 以 外 の 事 業 についてもその 実 施 について 検 討 し 教 育 研 究 によりよい 効 果 を 発 揮 する 大 学 間 連 携 の 在 り 方 についてその 可 能 性 を 検 討 する 必 要 がある (3)10-2の 改 善 向 上 方 策 ( 将 来 計 画 ) 当 面 の 課 題 は 産 学 連 携 のプログラムをいかに 充 実 していくかである 平 成 20(2008) 年 度 においては 女 子 学 生 に 馴 染 みやすい 衣 食 住 関 連 企 業 の 商 品 企 画 が 課 題 テーマとな ったが 今 後 実 習 先 やプログラムの 多 様 化 をすすめることで 更 に 学 生 の 関 心 興 味 を 掘 り 起 こしていく その 一 策 として 個 別 企 業 の 開 拓 に 加 えて 自 治 体 との 協 力 体 制 の 構 築 を 推 進 していく また インターンシップに 参 加 した 学 生 たちが 学 んだこと 成 長 したこと を 直 接 後 輩 の 学 生 に 伝 え 輪 を 広 げていくシステムの 構 築 もすすめていく 92
10-3. 大 学 と 地 域 社 会 との 協 力 関 係 が 構 築 されていること (1)10-3の 事 実 の 説 明 ( 現 状 ) 10-3-1 大 学 と 地 域 社 会 との 協 力 関 係 が 構 築 されているか 地 域 社 会 ( 地 方 自 治 体 )との 連 携 協 力 協 定 本 学 では 広 く 地 域 社 会 との 連 携 協 力 を 深 め 人 的 知 的 交 流 を 通 じて 地 域 に 根 ざした 多 様 な 学 びの 機 会 を 提 供 するとともに 教 育 上 の 諸 課 題 等 に 適 切 に 対 応 することにより 地 域 の 教 育 の 充 実 発 展 に 資 することを 目 的 に 平 成 19(2007) 年 3 月 に 大 阪 府 教 育 委 員 会 との 連 携 協 力 協 定 を 結 び また 同 年 4 月 に 香 芝 市 9 月 には 大 阪 市 平 成 20(2008) 年 3 月 に 奈 良 県 教 育 委 員 会 6 月 には 東 大 阪 市 と 連 携 協 力 協 定 を 結 んだ 多 様 化 複 雑 化 する 地 域 課 題 の 解 決 に 向 けて 本 学 の 有 する 人 材 と 地 方 自 治 体 が 連 携 協 働 していくことが 求 め られている また 本 学 においても 少 子 化 による 大 学 全 入 時 代 の 到 来 国 公 立 大 学 の 法 人 化 のような 環 境 変 化 による 大 学 間 競 争 の 激 化 の 中 で 生 き 残 るために 積 極 的 な 地 域 貢 献 や 産 官 学 連 携 が 求 められている こうした 背 景 の 下 本 学 としてはこれら 自 治 体 との 連 携 協 力 協 定 を 結 ぶことで 地 域 における 大 学 の 役 割 を 果 たしていきたいと 考 えている ( 協 定 締 結 の 主 な 内 容 ) 教 育 文 化 生 涯 学 習 スポーツの 振 興 のための 連 携 人 材 育 成 のための 連 携 保 健 福 祉 の 向 上 のための 連 携 まちづくり 産 業 振 興 のための 連 携 自 治 体 が 実 施 する 職 員 研 修 会 への 講 師 派 遣 自 治 体 との 共 同 による 市 民 対 象 の 生 涯 学 習 講 座 の 実 施 まちづくり 地 域 課 題 解 消 のための 学 術 的 見 地 からのシンクタンク 的 役 割 学 生 による 地 域 活 性 化 への 貢 献 (まちづくり ボランティア) 等 各 地 域 との 具 体 的 連 携 は 以 下 のとおりである 大 阪 府 大 阪 市 における 連 携 本 学 は 平 成 19(2007) 年 度 に 文 部 科 学 省 委 託 事 業 社 会 人 学 び 直 しニーズ 対 応 教 育 推 進 事 業 を 受 けた 平 成 23(2011) 年 度 から 小 学 校 に 導 入 される 外 国 語 活 動 ( 英 語 活 動 )のた めの 指 導 力 アップをめざした 有 資 格 者 等 に 対 する 児 童 英 語 の 学 び 直 しと 教 育 現 場 での 英 語 活 動 指 導 力 育 成 プログラム であるが 同 プログラムを 大 阪 府 教 育 委 員 会 大 阪 市 教 育 委 員 会 との 連 携 協 力 協 定 に 基 づき 両 教 育 委 員 会 の 後 援 を 得 て 実 施 している 両 教 育 委 員 会 所 管 の 小 学 校 教 員 から 100 人 を 超 える 応 募 があり 44 人 が 受 講 好 評 を 得 た また 3 月 にはさらに 大 阪 府 PTA 協 議 会 の 後 援 も 得 て 小 学 校 教 員 保 護 者 を 対 象 に 小 学 校 か ら 始 まる 国 際 化 をテーマにシンポジウムを 行 った 93
奈 良 県 における 連 携 奈 良 県 教 育 委 員 会 が 主 催 する 県 内 の 教 職 員 を 対 象 とした 夏 の 公 開 講 座 を 開 催 してい る また 子 育 て 支 援 開 発 センターを 中 心 に 奈 良 県 地 域 振 興 部 地 域 づくり 支 援 課 奈 良 県 福 祉 部 こども 家 庭 局 少 子 化 対 策 室 少 子 化 対 策 係 と 現 代 GP 学 生 による 地 域 協 創 型 子 育 てモ デルの 開 発 の 取 組 に 関 して 内 閣 府 奈 良 県 が 主 催 する 平 成 20(2008) 年 度 子 育 てを 支 え る 家 族 地 域 のきずな フォーラム 全 国 大 会 の 開 催 奈 良 県 少 子 化 実 態 調 査 事 業 なら 子 育 て 支 援 の 輪 づくり 事 業 等 様 々な 協 働 を 進 めている また 奈 良 県 大 学 連 合 に 参 加 し 定 期 的 に 他 大 学 との 会 合 を 持 つことでそれぞれの 現 状 を 把 握 し これからの 大 学 連 携 のあ り 方 について 話 し 合 っている 東 大 阪 市 における 連 携 東 大 阪 市 と 本 学 は 友 好 的 な 関 係 のもと 東 大 阪 市 教 育 委 員 会 ( 東 大 阪 市 立 社 会 教 育 セン ター)が 主 催 する 市 民 セミナー に 毎 年 1 つのテーマを 決 めて 秋 から 冬 にかけて 連 続 して 本 学 教 員 が 講 師 を 担 当 してきた 平 成 18(2006) 年 度 からはより 連 携 の 範 囲 を 拡 げ 市 内 5 大 学 ( 本 学 近 畿 大 学 大 阪 商 業 大 学 東 大 阪 大 学 樟 蔭 東 女 子 短 期 大 学 )と 東 大 阪 市 が 協 力 して 市 内 5 大 学 公 開 講 座 学 びあう 文 化 の 街 へ を 開 催 している なお 東 大 阪 市 が 主 催 する 東 大 阪 市 民 文 化 芸 術 祭 や 東 大 阪 市 民 ふれあい 祭 り 等 へボランティ アで 学 生 を 派 遣 して 市 の 取 り 組 みを 支 援 するとともに 今 年 で 20 周 年 を 迎 える 本 学 主 催 の 東 西 狂 言 会 は 東 大 阪 市 教 育 委 員 会 の 後 援 を 得 て 実 施 し 大 勢 の 市 民 に 好 評 を 得 ている また 本 学 の 子 育 て 支 援 開 発 センターを 中 心 に 東 大 阪 市 福 祉 部 こども 家 庭 室 子 育 て 支 援 課 と 現 代 GP 学 生 による 地 域 協 創 型 子 育 てモデルの 開 発 の 取 組 に 関 して 東 大 阪 市 子 育 て 広 場 での 学 生 による 子 育 て 支 援 実 践 活 動 や 公 立 保 育 所 及 び 子 育 て 広 場 利 用 者 に 対 するニーズ 調 査 の 協 働 実 施 等 を 進 めている 香 芝 市 における 連 携 これまで 香 芝 市 とは 教 育 委 員 会 との 共 催 によるオープンカレッジを 開 催 してきたが 連 携 協 力 協 定 締 結 後 子 育 て 支 援 開 発 センターを 中 心 に 香 芝 市 企 画 政 策 課 児 童 福 祉 課 と 現 代 GP 学 生 による 地 域 協 創 型 子 育 てモデルの 開 発 の 取 組 に 関 して 子 育 て 支 援 に 関 する 共 同 調 査 研 究 子 育 て 支 援 者 研 修 会 香 芝 市 重 点 政 策 検 討 会 議 等 様 々な 協 働 を 進 めている また 香 芝 市 教 育 委 員 会 生 涯 学 習 課 香 芝 市 立 図 書 館 とは 国 会 における 国 民 読 書 年 決 議 に 伴 う 読 書 ボランティア 養 成 講 座 の 企 画 運 営 を 行 い 市 民 による 読 書 ボランティア 団 体 と の 協 働 による 絵 本 広 場 を 開 催 した 他 香 芝 市 教 育 委 員 会 生 涯 学 習 課 学 校 教 育 課 からの 依 頼 により 放 課 後 こどもプラン スクールボランティア 等 の 学 校 教 育 ボランティアを 本 学 学 生 に 案 内 し 年 間 を 通 じて 市 内 公 立 幼 稚 園 小 学 校 中 学 校 等 へ 派 遣 している また 大 学 院 臨 床 心 理 学 専 攻 およびカウンセリングセンターは 香 芝 市 との 提 携 に 基 づき 小 中 学 校 で 児 童 生 徒 の 支 援 活 動 を 展 開 している 94
(2)10-3の 自 己 評 価 自 治 体 との 連 携 協 力 協 定 の 締 結 や 大 学 連 合 を 通 した 連 携 活 動 等 により 地 域 的 課 題 に 関 わる 研 究 を 積 極 的 に 推 進 し 地 域 の 産 業 文 化 生 活 の 活 性 化 に 寄 与 できたと 評 価 できる また 開 かれた 大 学 として 広 報 活 動 を 促 進 するとともに 大 学 の 教 育 研 究 活 動 の 成 果 が 地 域 に 広 く 還 元 されるよう 努 めている 本 学 の 特 質 を 生 かした 教 育 研 究 活 動 は 人 的 資 源 の 社 会 への 貢 献 を 含 めて 社 会 からの 要 請 に 応 え 調 査 研 究 等 をとおして 社 会 との 連 携 及 び 協 力 を 推 進 している 学 生 にとっては 学 内 における 座 学 だけではなく ボランティア 活 動 等 学 外 における 自 主 的 な 活 動 を 積 極 的 に 行 える 環 境 が 整 い 将 来 の 進 路 選 択 に 有 効 に 働 くものと 考 えている (3)10-3の 改 善 向 上 方 策 ( 将 来 計 画 ) 現 在 の 自 治 体 等 との 連 携 について 社 会 的 なニーズ 要 請 を 鑑 みて 継 続 的 により 発 展 的 に 協 働 を 考 え 大 学 の 社 会 的 責 任 を 果 たしていく 必 要 があろう また 地 方 自 治 体 に 限 ら ず 産 業 界 との 連 携 他 大 学 研 究 所 等 との 連 携 の 必 要 性 が 望 まれる 時 代 であり 本 学 の 持 ちうる 専 門 知 識 を 有 する 人 材 との 発 展 的 融 合 により より 高 度 な 地 域 への 貢 献 と 全 国 への 情 報 発 信 に 努 めていく 基 準 10の 自 己 評 価 本 学 は 建 学 の 精 神 大 学 の 使 命 目 的 の 中 に 社 会 との 連 携 を 謳 っている すなわち 社 会 に 貢 献 できる 女 性 を 育 むこと が 本 学 のめざすところである 樟 蔭 学 園 90 年 の 歴 史 は このことを 時 代 社 会 の 要 請 の 中 で 実 践 してきた 道 程 であるといえる ここに 記 し た 様 々の 事 例 は 建 学 の 精 神 をより 直 接 的 な 形 で 示 す 取 り 組 みである 広 く 機 会 をとらえ 大 学 の 持 つ 物 的 人 的 資 源 を 社 会 に 還 元 し また 地 域 社 会 の 要 請 に こたえる 形 で 連 携 協 力 が 推 進 されていることは 評 価 できる インターンシップは 企 業 と 大 学 を 結 び 教 育 研 究 上 重 要 な 働 きを 担 うと 位 置 づけられており 積 極 的 に 運 営 されてい ると 評 価 できる これらに 比 べて 大 学 間 の 協 力 関 係 はようやく 動 き 始 めたばかりで 今 後 の 強 化 に 向 けて 一 層 の 努 力 が 求 められる 基 準 10の 改 善 向 上 方 策 ( 将 来 計 画 ) 大 学 は 社 会 的 存 在 として 地 域 社 会 企 業 社 会 とどう 向 き 合 っていくか どのような 協 力 貢 献 が 可 能 か 常 に 自 問 自 答 しながら 関 係 を 強 化 していかなくてはならない 開 かれた 社 会 の 中 で 確 たる 位 置 を 占 め その 期 待 にこたえることが 大 学 を 取 り 巻 く 厳 しい 環 境 の 中 で 建 学 の 精 神 を 守 りぬくことにつながる 現 在 の 水 準 に 安 住 するのではなく 常 に 新 しい 出 会 いの 機 会 を 求 めて 積 極 的 に 自 己 開 示 し 埋 もれたニーズを 掘 り 起 こすような 活 動 を 推 進 していく 95