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10 11 12 12 14 16 19 20 21
Ⅰ はじめに 東 京 都 は 東 京 港 の 交 通 混 雑 問 題 を 極 めて 重 要 な 課 題 と 捉 え その 解 消 に 向 けた 道 筋 を 明 確 に 示 すとともに 確 実 な 取 組 を 実 行 していきます 東 京 港 における 外 貿 コンテナ 貨 物 取 扱 個 数 は 一 貫 して 増 加 傾 向 にありますが 特 に 近 年 はアジア 貨 物 の 増 加 により さらに 急 激 な 伸 びとなっています このような 中 近 年 は 東 京 港 が 想 定 している 貨 物 量 を 大 きく 超 える 状 況 となっ ていることから コンテナターミナルによって 状 況 は 異 なりますが 季 節 や 時 間 帯 のピーク 時 に ふ 頭 周 辺 で コンテナ 車 両 による 交 通 混 雑 が 発 生 しています この 交 通 混 雑 問 題 は 物 流 の 効 率 化 を 妨 げ 周 辺 環 境 への 悪 影 響 もありますの で 直 ちに 解 決 すべき 極 めて 重 要 な 課 題 です 加 えて 最 近 はこの 交 通 混 雑 問 題 が 大 きくクローズアップされており 東 京 港 を 利 用 されている 方 々にも 不 安 を 与 えています これらの 状 況 を 受 け 東 京 都 は この 東 京 港 総 合 渋 滞 対 策 を 策 定 することに より 東 京 港 における 交 通 混 雑 の 現 状 を 関 係 者 の 方 々に 正 確 にお 伝 えするとと もに 解 消 に 向 けた 道 筋 を 明 確 に 示 し そのための 施 策 を 確 実 に 実 行 していき ます 5 大 港 外 貿 コンテナ 取 扱 個 数 の 推 移 単 位 : 万 TEU 450 400 350 300 250 200 150 414 424 382 273 249 212 207 100 50 0 H6 H8 H10 H12 H14 H16 H18 H20 H22 H24 年 次 東 京 港 横 浜 港 名 古 屋 港 大 阪 港 神 戸 港 1
Ⅱ 東 京 港 における 交 通 混 雑 の 状 況 ここ 数 年 の 全 体 的 な 傾 向 過 去 3ヵ 年 の 実 績 を 見 ると 東 京 港 におけるコンテナ 貨 物 取 扱 個 数 が 継 続 し て 増 加 しているにもかかわらず 交 通 混 雑 は 緩 和 に 向 かっています これまで 東 京 都 と 港 湾 関 係 者 は 一 丸 となって 早 朝 ゲートオープン 車 両 待 機 場 の 整 備 ゲートや 荷 役 機 械 の 増 設 など 様 々な 取 組 を 行 ってきましたが そ の 効 果 が 着 々と 表 れてきています 平 成 23~25 年 度 ターミナルゲート( 青 海 大 井 ふ 頭 ) 終 了 時 刻 月 別 平 均 20:00 19:00 18:00 17:00 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 23 年 度 24 年 度 25 年 度 16 時 30 分 に 最 後 尾 に 並 んでいたコンテナ 車 両 が インゲートを 通 過 した 時 刻 の 月 平 均 を 算 出 平 成 23~25 年 1ターミナルあたりの 渋 滞 長 ( 青 海 大 井 ふ 頭 における12 月 平 均 ) と 年 間 コンテナ 取 扱 個 数 推 移 2.00 435 距 離 ( km ) 1.50 1.00 0.50 414 424 429 ( 見 込 ) 430 425 420 415 410 個 数 ( 万 T E U ) 0.00 23 年 24 年 25 年 405 渋 滞 長 コンテナ 取 扱 個 数 13 時 から16 時 30 分 までに30 分 おきに 計 測 した 渋 滞 長 の 平 均 を 各 年 ごとに 算 出 25 年 におけるコンテナ 貨 物 取 扱 個 数 ( 見 込 )は 25 年 1 月 ~10 月 までの 実 績 と 24 年 11 月 ~12 月 の 実 績 を 加 えて 算 出 2
交 通 混 雑 の 波 動 性 季 節 曜 日 時 間 帯 によって 貨 物 量 やコンテナ 車 両 の 交 通 量 に 大 きな 変 動 が あり そのピーク 時 にふ 頭 周 辺 で 交 通 混 雑 が 発 生 しています 季 節 的 な 変 動 長 期 休 み 明 け( 年 末 年 始 )にはコンテナ 車 両 が 集 中 し ターミナル 前 に 渋 滞 が 発 生 する 傾 向 があります 23:00 青 海 コンテナターミナルゲート 終 了 時 刻 月 別 平 均 平 成 24 年 度 実 績 22:00 21:00 20:00 19:00 18:00 17:00 16:00 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 16 時 30 分 時 点 で 最 後 尾 に 並 んでいたコンテナ 車 両 が インゲートを 通 過 した 時 刻 の 月 平 均 を 算 出 曜 日 による 変 動 週 明 けの 月 曜 日 に 渋 滞 が 多 く 発 生 し 週 後 半 の 金 曜 日 などはほとんど 発 生 し ていません 青 海 コンテナふ 頭 1ターミナルあたりの 渋 滞 長 平 均 ( 曜 日 別 ) 2.00 1.80 1.60 距 1.40 離 ( 1.20 1.00 k m 0.80 ) 0.60 0.40 0.20 0.00 平 成 24 年 12 月 実 績 月 火 水 木 金 13 時 から16 時 30 分 までに30 分 おきに 計 測 した 渋 滞 長 の 平 均 を 曜 日 ごとに 算 出 3
時 間 による 変 動 輸 入 の 割 合 が 高 い 東 京 港 においては コンテナ 車 が 夕 方 にコンテナ 貨 物 を 引 き 取 り 翌 朝 に 荷 主 の 元 へ 届 けるケースが 多 いため 夕 方 にかけて 渋 滞 が 延 びて いきます 1.00 0.90 0.80 距 0.70 離 ( 0.60 0.50 k m 0.40 ) 0.30 0.20 0.10 0.00 青 海 コンテナふ 頭 1ターミナルあたりの 渋 滞 長 平 均 ( 時 間 別 ) 平 成 24 年 12 月 実 績 13:00 13:30 14:00 14:30 15:00 15:30 16:00 16:30 13 時 から16 時 30 分 までに30 分 おきに 計 測 した 渋 滞 長 の 平 均 を 時 間 ごとに 算 出 以 上 のような 状 況 を 踏 まえ 現 在 実 施 中 の 施 策 に 加 え 新 たな 施 策 を 実 施 していくことで 交 通 混 雑 の 解 消 に 向 けて さらに 取 組 みを 強 化 していきます 4
Ⅲ 交 通 混 雑 解 消 に 向 けた 基 本 的 な 方 向 性 東 京 港 の 抜 本 的 な 機 能 強 化 を 軸 に 短 期 的 な 取 組 も 多 角 的 に 実 施 していきます 交 通 混 雑 の 二 つ の 側 面 ト ラ ッ ク 事 業 者 か ら み た 混 雑 貨 物 の 搬 出 入 までの 待 ち 時 間 が 長 い 一 般 都 民 か ら み た 混 雑 道 路 上 に 車 両 が 滞 留 し て い る 解 決 策 貨 物 搬 出 入 までの 時 間 を 短 縮 東 京 港 の 抜 本 的 な 機 能 強 化 新 コンテナふ 頭 の 整 備 及 び 既 存 コンテナふ 頭 の 再 編 バンプールの 整 備 道 路 交 通 ネットワークの 整 備 など 搬 出 入 時 刻 の 平 準 化 夕 方 に 集 中 する 車 両 を 早 朝 へシフト など 路 上 における 車 両 の 滞 留 を 解 消 引 き 込 みスペース 等 の 設 置 車 両 待 機 場 の 確 保 など 違 法 駐 車 対 策 の 強 化 台 切 りシャーシー 等 への 規 制 強 化 シャーシープールの 整 備 など 車 両 動 線 等 の 改 善 車 両 動 線 及 び 信 号 現 示 の 改 善 など 解 決 策 の 体 系 東 京 港 の 抜 本 的 な 機 能 強 化 を 交 通 混 雑 解 消 に 向 けた 取 組 の 軸 とします 但 し 抜 本 的 な 機 能 強 化 には 一 定 の 期 間 を 要 することから 併 せて 短 期 的 かつ 即 効 性 のある 取 組 を 多 角 的 に 実 施 し 可 能 な 限 り 東 京 港 の 交 通 混 雑 を 解 消 していきます 5
Ⅳ 東 京 港 の 抜 本 的 な 機 能 強 化 新 たなコンテナターミナルの 整 備 既 存 ふ 頭 の 再 編 道 路 交 通 ネットワークの 拡 充 などにより 東 京 港 全 体 の 機 能 を 向 上 させます 1 中 央 防 波 堤 外 側 Y1~Y3コンテナターミナル 整 備 中 央 防 波 堤 外 側 に 新 たなコンテナターミナル3バースを 整 備 し 東 京 港 全 体 におけるコンテナ 貨 物 取 扱 能 力 を 抜 本 的 に 向 上 させます 概 要 Y1 Y2 中 央 防 波 堤 外 側 外 貿 コンテナふ 頭 Y3 Y1 Y2 Y3 延 長 230m 延 長 400m 延 長 400m 係 留 施 設 水 深 -11m 水 深 -16m 水 深 -16~-16.5m コンテナヤード 約 116,000m2 約 180,000m2 約 232,000m2 6
イメージ 東 京 港 第 7 次 改 訂 港 湾 計 画 検 討 資 料 より スケジュール Y1 Y2コンテナターミナルについては 荷 役 機 械 やヤードなどの 具 体 的 なスペックをはじめとする 調 整 を 進 め 可 能 な 限 り 早 期 の 供 用 開 始 を 目 指 します Y3コンテナターミナルは 平 成 25 年 度 から 事 業 化 され 整 備 が 開 始 さ れたことを 受 け 今 後 早 期 に 借 受 候 補 者 を 選 定 していきます 効 果 3ターミナル 合 計 約 100 万 TEUのコンテナ 貨 物 取 扱 容 量 が 拡 大 し 東 京 港 の 処 理 能 力 が 大 幅 に 向 上 します 7
2 青海 青海 大井コンテナふ 大井コンテナふ頭再編 コンテナふ頭再編 中央防波堤外側コンテナターミナルの整備を機に 青海 大井のコンテナ ふ頭を再編し ヤード拡張などによりコンテナ貨物取扱能力を向上させます 概要 青海 大井コンテナふ頭の借受者の協力により 中央防波堤外側Y2 Y 3コンテナターミナルへのシフトを行い それによって発生した種地を ヤード拡張に活用していきます 青海コンテナふ頭 大井コンテナふ頭 Y1 中央防波堤外側 外貿コンテナふ頭 Y2 Y3 スケジュール Y3ターミナルの整備により 青海 大井コンテナふ頭の借受者がさらに 中央防波堤外側にシフトすることで 既存ふ頭の再整備が進み ふ頭 の再編が最終的に完了します 効果 ヤード拡張等 ヤード拡張等により 拡張等により荷役 により荷役の 荷役の効率性が 効率性が高まり まり 東京港全体の 東京港全体の処理能力が 処理能力が 向上します 向上します します 貨物の 貨物の分散化により 分散化により により 各ターミナルへのコンテナ車両 ターミナルへのコンテナ車両の 車両の流入台数が 流入台数が平 準化されます 準化されます されます 8
3 大 井 その1 その2 間 埋 立 て 大 井 ふ 頭 その1 その2 間 の 埋 立 てにより 新 たに 約 21ヘクタールの 土 地 を 確 保 し バン シャーシープールなどコンテナ 関 連 施 設 を 整 備 します 概 要 大 井 その1 その2 間 約 21ヘクタールを 埋 立 て コンテナ 関 連 用 地 を 確 保 します 第 二 工 区 部 分 第 一 工 区 部 分 スケジュール H26 H27 H28 H29 大 井 その1 その2 間 埋 立 埋 立 施 設 整 備 供 第 用 一 開 工 始 区 埋 立 施 設 整 備 供 第 用 二 開 工 始 区 効 果 約 21ヘクタールのコンテナ 関 連 用 地 が 新 たに 確 保 されます 第 一 工 区 部 分 については 現 在 の 大 井 バン シャーシープールを 移 転 再 整 備 し その 跡 地 に 車 両 待 機 場 を 整 備 します ( 後 述 ) 9
4 道路交通ネットワークの 道路交通ネットワークの拡充 ネットワークの拡充 東京港エリアにおいて脆弱な南北方向の道路ネットワークを拡充するな ど 円滑な交通の流れを確保していきます 概要 東京港トンネル 国道357号 東京ゲートブリッジ 臨港道路南北線 写真 東京ゲートブリッジ 平成24年2月に東京ゲートブリッジが開通したことにより 中央防波 堤外側 新木場の所要時間が大幅に短縮しました 24分 11分 13分の短縮 臨港道路南北線を整備し 10号地から中央防波堤地区への南北のラ インを確保していきます また 東京港トンネル 国道357号 の整備により 広域的な道路交通 ネットワークを充実させていきます 10
スケジュール 東 京 港 トンネル 南 側 ( 羽 田 方 面 ) 東 京 港 トンネル 北 側 (お 台 場 方 面 ) 臨 港 道 路 南 北 線 H25 H26 H27 H28 H29 H30~ 整 備 着 手 予 算 要 望 中 整 備 平 成 27 年 度 中 に 完 成 効 果 アクセス 手 段 の 多 様 化 交 通 の 分 散 により 東 京 港 内 における 所 要 時 間 が 短 縮 されます 5 その 他 東 京 港 第 8 次 改 訂 港 湾 計 画 を 策 定 し 東 京 港 のさらなる 機 能 強 化 に 向 けた 将 来 像 を 描 いていきます 概 要 平 成 30 年 代 後 半 ( 概 ね10 年 後 )を 目 標 として 東 京 港 の 将 来 開 発 利 用 及 び 保 全 に 関 する 基 本 的 事 項 を 定 めます 増 加 するコンテナ 貨 物 に 十 分 に 対 応 できるよう 東 京 港 における 各 ふ 頭 の 利 用 状 況 などを 分 析 し 東 京 港 全 体 の 機 能 向 上 を 目 指 していきます スケジュール 平 成 24 年 11 月 東 京 都 港 湾 審 議 会 に 計 画 策 定 開 始 を 報 告 平 成 26 年 4 月 ( 予 定 ) 中 間 報 告 平 成 26 年 7 月 ( 予 定 ) 第 8 次 改 訂 港 湾 計 画 を 東 京 都 港 湾 審 議 会 に 諮 問 11
Ⅴ 短 期 的 かつ 多 角 的 な 取 組 み 東 京 港 の 抜 本 的 な 機 能 強 化 を 着 実 に 進 めていくとともに 短 期 的 かつ 即 効 性 のある 取 組 みを 多 角 的 に 実 施 し 可 能 な 限 り 東 京 港 の 交 通 混 雑 を 解 消 していき ます 1 早 朝 ゲートオープンの 取 組 通 常 より1 時 間 前 倒 しの7 時 30 分 にコンテナターミナルのゲートをオープン することにより コンテナ 引 取 時 間 の 選 択 性 が 向 上 します 概 要 東 京 港 は 輸 入 の 比 率 が 高 い 港 であるため 夕 方 にコンテナ 引 取 車 両 が 集 中 する 傾 向 が 強 くあります これは トラック 事 業 者 が 午 前 中 に 荷 主 のもとに 貨 物 を 届 ける 必 要 があり 前 日 の 夕 方 にコンテナを 引 き 取 っておくというパターン が 多 いためです この 夕 方 の 混 雑 を 緩 和 するため 平 成 23 年 12 月 よりゲートオープン 時 間 を 1 時 間 前 倒 しし 夕 方 の 引 き 取 りを 早 朝 にシフトする 試 みを 開 始 しました 当 初 は 社 会 実 験 として 開 始 したものでしたが 安 定 した 実 績 とともに 東 京 港 利 用 者 からも 高 い 評 価 を 得 ているため 平 成 25 年 度 からは 正 式 に 渋 滞 対 策 として 位 置 づけて 実 施 しています 実 施 ターミナル( 平 成 26 年 1 月 現 在 ) 青 海 ( 公 共 A3 A4 ) 品 川 (SC SD) 中 防 内 外 貿 雑 貨 (X3) スケジュール 平 成 23 年 12 月 ~24 年 2 月 第 一 期 社 会 実 験 平 成 24 年 3 月 ~25 年 3 月 第 二 期 社 会 実 験 平 成 25 年 4 月 ~26 年 3 月 渋 滞 対 策 として 実 施 関 係 者 の 意 向 を 踏 まえ 今 後 のあり 方 を 調 整 していきます 12
取 扱 実 績 本 数 8,000 7,000 6,618 7,017 6,926 6,000 5,000 4,000 3,000 2,000 1,000 0 H23.12 処 理 本 数 累 計 135,297 本 ( 平 成 26 年 1 月 現 在 ) 処 理 本 数 月 平 均 5,204 本 ( 平 成 26 年 1 月 現 在 ) 効 果 4,4194,349 4,569 3,072 3,178 5,457 4,6324,704 4,893 H24.1 H24.2 H24.3 H24.4 H24.5 H24.6 H24.7 H24.8 H24.9 H24.10 H24.11 5,884 5,509 5,794 5,0515,5995,102 5,388 午 前 中 の 取 扱 量 が 増 え 午 後 の 取 扱 量 が 減 少 しています 混 雑 する17 時 台 以 降 の 処 理 台 数 が 約 2 割 減 少 しています < 時 間 帯 別 ゲート 処 理 台 数 の 実 施 前 後 比 較 (1 日 あたり)> 5,893 5,586 4,765 H24.12 H25.1 H25.2 H25.3 H25.4 H25.5 H25.6 H25.7 H25.8 H25.9 5,542 4,926 4,802 5,622 H25.10 H25.11 H25.12 H26.1 H 22.12~H23.11 (12ヶ 月 ) その 他 関 連 事 項 <17 時 以 降 処 理 台 数 の 実 施 前 後 比 較 (1 日 あたり)> H 23.12~H25.11 (24ヶ 月 ) 繁 忙 期 等 に 合 わせて 各 ターミナルでは 昼 休 み 時 間 や16:30 以 降 の 時 間 外 でのゲートオープンを 行 っています 13 増 減 ( 台 ) 増 減 率 (%) 532 403 129 24.2%
2 車両待機場の 車両待機場の整備 既存の青海車両待機場及び平成24年12月に供用を開始した中央防波堤 外側車両待機場に加え 大井地区に530台収容可能な車両待機場を整備し ます 車両待機場位置図 青海コンテナふ頭車両待機場 既存 収容台数 490台 大井車両待機場 予定 中央防波堤外側車両待機場 収容台数 530台 収容台数 210台 供用開始予定 平成28年度末頃 供用開始 平成24年12月 利用実績 中央防波堤外側車両待機場 利用実績 平成26年1月まで 総利用日数 135日 総入場台数 61,898台 14 平均利用台数/日 最大利用台数/日 459台 828台
効 果 < 青 海 コンテナふ 頭 > 青 海 コンテナふ 頭 では 中 央 防 波 堤 外 側 車 両 待 機 場 の 供 用 により 路 上 での コンテナ 車 両 の 滞 留 が 概 ね 解 消 されています 1.00 平 成 23~25 年 青 海 渋 滞 長 1ターミナルあたりの12 月 平 均 比 較 0.80 距 0.60 離 ( km ) 0.40 0.20 0.00 23 年 24 年 25 年 13 時 から16 時 30 分 までに30 分 おきに 計 測 した 渋 滞 長 の 平 均 を 各 年 ごとに 算 出 < 大 井 コンテナふ 頭 > 大 井 コンテナふ 頭 では 新 たに 車 両 待 機 場 を 整 備 することにより により 過 去 最 大 レ ベルの 車 両 の 滞 留 (400 台 12km 1 台 あたり30mとして 算 出 )にも 充 分 対 応 することが 可 能 となります ます 15
3 違 法 駐 車 対 策 交 通 渋 滞 や 交 通 事 故 の 一 因 となっている 台 切 りシャーシー 等 の 違 法 駐 車 を 東 京 港 から 一 掃 するため 規 制 を 強 化 していきます 概 要 コンテナふ 頭 の 背 後 道 路 においては 台 切 りシャーシーや 搬 出 入 待 ちのト ラックの 駐 車 が 見 受 けられます これは 交 通 渋 滞 の 一 因 となっているととも に これまでに 重 大 な 交 通 事 故 を 引 き 起 こした 例 もあります < 放 置 台 数 > 台 数 平 均 ( 平 成 23 24 年 調 査 時 ) 大 井 ふ 頭 :シャーシー40 台 トラック 25 台 青 海 ふ 頭 :シャーシー33 台 中 防 内 側 :シャーシー46 台 計 :シャーシー119 台 トラック 25 台 お 台 場 ライナー 背 後 地 < 交 通 事 故 の 事 例 > H18.1.17 大 井 ふ 頭 : 台 切 りシャーシーに 乗 用 車 追 突 運 転 手 死 亡 H22.10.9 大 井 ふ 頭 : 停 車 中 のコンテナ 車 に 原 動 付 自 転 車 追 突 運 転 手 死 亡 H24.3.30 大 井 ふ 頭 : 路 上 駐 車 によりバス 停 に 停 車 できないバスに 乗 用 車 追 突 運 転 手 死 亡 これまでは 関 係 機 関 とともにパトロールを 行 い 貼 り 紙 等 による 注 意 喚 起 などを 実 施 してきましたが これらのみでは 強 制 力 が 弱 く 実 効 性 がありませ んでした そのため 今 後 は 港 湾 法 に 基 づく 放 置 等 禁 止 区 域 を 設 定 し 規 制 を 強 化 していきます 16
他 港 の 事 例 川 崎 港 では 平 成 20 年 10 月 1 日 から 放 置 等 禁 止 区 域 を 指 定 しています 具 体 的 な 運 用 方 法 港 湾 法 第 37 条 の3 第 1 項 に 基 づき 臨 港 地 区 等 を 放 置 等 禁 止 区 域 に ま た 台 切 りシャーシー 等 を 放 置 等 禁 止 物 件 に 指 定 します 放 置 等 禁 止 区 域 内 に 台 切 りシャーシー 等 の 放 置 があった 場 合 港 湾 法 第 6 1 条 第 4 項 に 基 づき 所 有 者 又 は 使 用 者 に 罰 則 ( 一 年 以 下 の 懲 役 又 は50 万 円 以 下 の 罰 金 )が 適 用 されることがあります 港 湾 法 第 37 条 の3 第 1 項 何 人 も 港 湾 区 域 港 湾 隣 接 地 域 臨 港 地 区 又 は 第 二 条 第 六 項 の 規 定 により 国 土 交 通 大 臣 の 認 定 した 港 湾 施 設 の 区 域 (これらのうち 港 湾 施 設 の 利 用 配 置 その 他 の 状 況 により 港 湾 の 開 発 利 用 又 は 保 全 上 特 に 必 要 があると 認 めて 港 湾 管 理 者 が 指 定 し た 区 域 に 限 る ) 内 において みだりに 船 舶 その 他 の 物 件 で 港 湾 管 理 者 が 指 定 したも のを 捨 て 又 は 放 置 してはならない 港 湾 法 第 61 条 第 4 項 次 の 各 号 のいずれかに 該 当 する 者 は 一 年 以 下 の 懲 役 又 は 五 十 万 円 以 下 の 罰 金 に 処 する 二 第 三 十 七 条 の 三 第 一 項 第 四 十 三 条 の 八 第 一 項 第 五 十 五 条 の 三 の 四 第 一 項 又 は 第 五 十 六 条 の 二 第 一 項 の 規 定 に 違 反 した 者 規 制 強 化 に 合 わせ 放 置 車 両 の 受 け 皿 施 設 を 拡 充 します 規 制 予 定 区 域 品 川 地 区 青 海 10 号 その2 地 区 大 井 城 南 島 地 区 中 央 防 波 堤 地 区 17
スケジュール H26 H27 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 規 制 強 化 受 け 皿 施 設 告 示 施 行 受 け 皿 施 設 供 用 開 始 効 果 違 法 駐 車 の 一 掃 により スムーズな 交 通 動 線 が 確 保 されるとともに 安 全 性 が 向 上 します 18
4 東 京 港 ポータルサイトによる 情 報 提 供 コンテナターミナルのゲートオープン 時 間 や 混 雑 状 況 をタイムリーにお 届 けし ます 概 要 東 京 港 埠 頭 株 式 会 社 によりWEBカメラ( 大 井 ふ 頭 10 箇 所 青 海 ふ 頭 6 箇 所 品 川 ふ 頭 4 箇 所 )や 掲 示 板 などで 混 雑 状 況 や 混 雑 予 測 のための 情 報 を 提 供 し ています 近 年 及 び 今 後 の 取 組 平 成 23 年 WEBカメラ 増 設 平 成 24 年 一 部 ターミナルにおいて 掲 示 板 での 本 船 荷 役 体 制 や 混 雑 状 況 に 関 する 情 報 提 供 を 開 始 平 成 25 年 本 船 スケジュールやゲートオープンなどにかかる 情 報 の 検 索 機 能 の 追 加 平 成 26 年 以 降 WEBカメラのさらなる 増 設 など 機 能 の 充 実 を 図 っていきます 効 果 各 事 業 者 がポータルサイトの 情 報 を 参 考 にすることにより 夕 方 など 混 雑 時 の 利 用 が 抑 制 され コンテナ 搬 出 入 時 間 の 平 準 化 が 図 られています 19
5 ターミナル 処 理 能 力 向 上 及 びコンテナ 輸 送 効 率 化 に 向 けた 取 組 東 京 港 埠 頭 株 式 会 社 を 始 めとする 民 間 事 業 者 と 連 携 し ターミナル 処 理 能 力 向 上 やコンテナ 輸 送 効 率 化 の 取 組 を 引 き 続 き 推 進 していきます 概 要 荷 役 機 械 の 増 設 やヤード 内 外 のオペレーションの 改 善 により ターミナル の 効 率 化 を 図 っていきます コンテナラウンドユース 促 進 のためのマッチング 機 会 を 創 出 するなど コ ンテナ 輸 送 の 効 率 化 に 寄 与 する 取 組 を 実 施 していきます これまでの 取 組 荷 役 機 械 増 設 平 成 22 年 度 青 海 公 共 ストラドルキャリアの 増 設 (15 基 17 基 ) 平 成 25 年 度 青 海 公 共 ストラドルキャリアの 増 設 (17 基 18 基 ) ヤード 等 の 改 良 平 成 20 年 度 ~ 平 成 22 年 度 大 井 6 7 号 立 体 格 納 庫 設 置 ヤード 改 良 工 事 平 成 21 年 度 ~ 平 成 25 年 度 大 井 3 4 号 ヤード 改 良 工 事 平 成 23 年 度 青 海 3 号 ヤード 改 良 工 事 (CFS 撤 去 ) 平 成 23 年 度 ~ 平 成 24 年 度 大 井 5 号 ゲート 増 設 工 事 平 成 24 年 度 青 海 公 共 ヤード 改 良 工 事 ラウンドユースの 促 進 平 成 24 年 度 メーカー 等 物 流 担 当 者 意 見 交 換 会 の 開 始 平 成 25 年 度 荷 主 企 業 向 け 物 流 情 報 交 換 サイト ToPo-Net の 開 設 効 果 ターミナル 処 理 能 力 向 上 及 び 空 コンテナのドレージ 輸 送 減 少 により 交 通 混 雑 緩 和 が 図 られます 20
Ⅵ 繁 忙 期 対 応 コンテナ 貨 物 が 集 中 する 年 末 年 始 などの 繁 忙 期 対 応 として 各 コンテナターミ ナルが 行 う 取 組 を 支 援 していきます 最 近 の 取 組 (1) 空 コンテナ 専 用 船 の 一 時 待 機 場 所 を 斡 旋 大 井 コンテナふ 頭 のターミナルが ヤード 内 にある 在 庫 コンテナ 個 数 を 削 減 させる ことで 荷 役 作 業 効 率 の 向 上 を 図 るため 空 コンテナ 搬 出 専 用 船 を 運 航 させた 際 に 東 京 都 は その 一 時 待 機 場 所 として 大 井 水 産 物 ふ 頭 を 斡 旋 しま した 本 船 入 港 のため 水 産 物 ふ 頭 に 一 時 的 にシフト (2) 臨 時 車 両 待 機 場 の 設 置 青 海 コンテナふ 頭 については 年 末 年 始 期 間 (12 月 1 日 ( 日 )~1 月 31 日 ( 金 ))に 既 存 の 中 央 防 波 堤 外 側 車 両 待 機 場 に 加 え 中 央 防 波 堤 内 側 内 貿 ユニットロードターミナルの 野 積 場 の 一 部 を 車 両 待 機 場 として 活 用 しました ( 中 央 防 波 堤 内 側 内 貿 ユニットロードターミナル) 約 150 台 利 用 実 績 中 央 防 波 堤 内 側 車 両 待 機 場 利 用 実 績 ( 平 成 26 年 1 月 まで) 総 利 用 日 数 総 入 場 台 数 平 均 利 用 台 数 / 日 最 大 利 用 台 数 / 日 4 日 955 台 238 台 401 台 21