2 積 極 的 な 接 種 勧 奨 の 差 し 控 え 国 は 平 成 25 年 4 月 から 定 期 接 種 化 したが ワクチン 接 種 との 関 連 を 否 定 できない 持 続 的 な 痛 みなどの 症 状 が 接 種 後 に 見 られたことから 平 成 25 年 6 月 定 期 接 種 と

Similar documents
頸 がん 予 防 措 置 の 実 施 の 推 進 のために 講 ずる 具 体 的 な 施 策 等 について 定 めることにより 子 宮 頸 がんの 確 実 な 予 防 を 図 ることを 目 的 とする ( 定 義 ) 第 二 条 この 法 律 において 子 宮 頸 がん 予 防 措 置 とは 子 宮

003-00個人の健康増進・疾病予防の推進のための所得控除制度の創設(個別要望事項:HP掲載用)

母 子 医 療 対 策 費 462 (313,289) 国 4,479 1 不 妊 治 療 助 成 事 業 8,600 不 妊 治 療 費 用 の 一 部 を 助 成 し 経 済 的 負 担 の 軽 減 を 図 る 230, ,608 不 妊 治 療 費 の 増 加 による 増 額 分

Microsoft Word - nagekomi栃木県特定医療費(指定難病)支給認定申請手続きのご案内 - コピー

独立行政法人国立病院機構呉医療センター医療機器安全管理規程

セルフメディケーション推進のための一般用医薬品等に関する所得控除制度の創設(個別要望事項:HP掲載用)

はじめに 神 奈 川 県 予 防 接 種 研 究 会 ( 以 下 研 究 会 という )では ヒトパピローマ ウイルス 感 染 症 予 防 ワクチンの 副 反 応 問 題 を 受 け 予 防 接 種 による 健 康 被 害 者 が 速 やかに 救 済 されるよう 予 防 接 種 制 度 における 健

 

スライド 1

Microsoft Word - 目次.doc

05_現状把握指標一覧(H28.1.1時点)【 確定版】

<6D313588EF8FE991E58A778D9191E5834B C8EAE DC58F4992F18F6F816A F990B32E786C73>

平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

Taro-01 議案概要.jtd

●幼児教育振興法案

17 外 国 人 看 護 師 候 補 者 就 労 研 修 支 援 18 看 護 職 員 の 就 労 環 境 改 善 運 動 推 進 特 別 20 歯 科 医 療 安 全 管 理 体 制 推 進 特 別 21 在 宅 歯 科 医 療 連 携 室 整 備 22 地 域 災 害 拠 点 病

就 学 前 教 育 保 育 の 実 施 状 況 ( 平 成 23 年 度 ) 3 歳 以 上 児 の 多 く(4 歳 以 上 児 はほとんど)が 保 育 所 又 は 幼 稚 園 に 入 所 3 歳 未 満 児 (0~2 歳 児 )で 保 育 所 に 入 所 している 割 合 は 約 2 割 就 学

相 談 窓 口 独 立 行 政 法 人 医 薬 品 医 療 機 器 総 合 機 構 救 済 制 度 相 談 窓 口 (フリーダイヤル) IP 電 話 等 の 方 でフリーダイヤルが 御 利 用 になれない 場 合 は ( 有 料 )を 御 利 用 くだ

<4D F736F F F696E74202D208CE38AFA8D8297EE8ED288E397C390A CC8A AE98EBA8DEC90AC816A2E707074>

公表表紙

定款

<4D F736F F D C482C682EA817A89BA90BF8E7793B1834B A4F8D91906C8DDE8A A>

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

<4D F736F F D20365F335F8FF08C8F90DD92E FC92F994C5382D32816A>

( 新 ) 医 療 提 供 の 機 能 分 化 に 向 けたICT 医 療 連 携 導 入 支 援 事 業 費 事 業 の 目 的 医 療 政 策 課 予 算 額 58,011 千 円 医 療 分 野 において あじさいネットを 活 用 したICT したICT 導 入 により により 医 療 機 能

<81696D373188A E58A77816A E93788D9191E5834B C8EAE82502E786C73>

有 料 老 ホーム ( ) ( 主 として 要 介 護 状 態 にある を 入 居 させるも のに 限 る ) 第 29 条 ( 届 出 等 ) 第 二 十 九 条 有 料 老 ホーム( 老 を 入 居 させ 入 浴 排 せつ 若 しくは 食 事 の 介 護 食 事 の 提 供 又 はその 他 の

PR版

各論_1章〜7章.indd


●労働基準法等の一部を改正する法律案

その 他 事 業 推 進 体 制 平 成 20 年 3 月 26 日 に 石 垣 島 国 営 土 地 改 良 事 業 推 進 協 議 会 を 設 立 し 事 業 を 推 進 ( 構 成 : 石 垣 市 石 垣 市 議 会 石 垣 島 土 地 改 良 区 石 垣 市 農 業 委 員 会 沖 縄 県 農

Taro-条文.jtd

2 条 例 の 概 要 (1) 趣 旨 この 条 例 は 番 号 利 用 法 第 9 条 第 2 項 に 基 づく 個 人 番 号 の 利 用 に 関 し 必 要 な 事 項 を 定 めます (2) 定 義 この 条 例 で 規 定 しようとする 用 語 の 意 義 は 次 のとおりです 1 個 人


< F2D8E968BC6895E89638E77906A816988C4816A2E6A7464>

Ⅶ 東 海 地 震 に 関 して 注 意 情 報 発 表 時 及 び 警 戒 宣 言 発 令 時 の 対 応 大 規 模 地 震 対 策 特 別 措 置 法 第 6 条 の 規 定 に 基 づき 本 県 の 東 海 地 震 に 係 る 地 震 防 災 対 策 強 化 地 域 において 東 海 地 震

Taro-iryouhoken

大学病院治験受託手順書

03 平成28年度文部科学省税制改正要望事項

国立研究開発法人土木研究所の役職員の報酬・給与等について

学校安全の推進に関する計画の取組事例

学校法人日本医科大学利益相反マネジメント規程

別 紙 第 号 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 議 案 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 を 次 のように 定 める 平 成 26 年 2 月 日 提 出 高 知 県 知 事 尾

異 議 申 立 人 が 主 張 する 異 議 申 立 ての 理 由 は 異 議 申 立 書 の 記 載 によると おおむね 次 のとおりである 1 処 分 庁 の 名 称 の 非 公 開 について 本 件 審 査 請 求 書 等 について 処 分 庁 を 非 公 開 とする 処 分 は 秋 田 県

<90B3967B A81798E9096E291E D86817A939A905C2E786477>

Microsoft Word 第1章 定款.doc

Microsoft Word - 諮問第82号答申(決裁後)

<6D33335F976C8EAE CF6955C A2E786C73>

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 ( 単 位 : ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 135, , , , , ,600


25 年 度 アクションプラン 補 助 制 度 目 標 定 住 人 口 :198 人 増 1 九 州 大 学 学 生 への 電 動 バイクレンタル 事 業 学 研 都 市 づくり 課 進 学 糸 島 市 内 に 居 住 する 九 州 大 学 の 学 生 に 民 間 業 者 と 連 携 し て 電 動

m07 北見工業大学 様式①

学校教育法等の一部を改正する法律の施行に伴う文部科学省関係省令の整備に関する省令等について(通知)

<4D F736F F D2091E F18CB48D C481698E7B90DD8F9590AC89DB816A2E646F63>

別 添 1 女 性 国 家 公 務 員 の 登 用 状 況 資 料 1 指 定 職 に 占 める 女 性 の 割 合 は3.0%( 平 成 27 年 11 月 1 日 現 在 ) ( 前 年 9 月 1 日 現 在 から0.2ポイント 増 ) 本 省 課 室 長 相 当 職 以 上 に 占 める 女

公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

社 会 保 障 税 一 体 改 革 ( 年 金 分 野 )の 経 緯 社 会 保 障 税 一 体 改 革 大 綱 (2 月 17 日 閣 議 決 定 ) 国 年 法 等 改 正 法 案 (2 月 10 日 提 出 ) 法 案 を 提 出 する または 法 案 提 出 を 検 討 する と された 事

16 日本学生支援機構

預 金 を 確 保 しつつ 資 金 調 達 手 段 も 確 保 する 収 益 性 を 示 す 指 標 として 営 業 利 益 率 を 採 用 し 営 業 利 益 率 の 目 安 となる 数 値 を 公 表 する 株 主 の 皆 様 への 還 元 については 持 続 的 な 成 長 による 配 当 可

18 国立高等専門学校機構

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 ( 単 位 : ) 6 級 7 級 8 級 135, , ,900 2

文書フォーマット基本

診療行為コード

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

3 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 (23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与 月 額

表紙-2.xdw

(2) 保 育 料 等 減 免 措 置 に 関 する 調 書 (3) 地 方 税 法 ( 昭 和 25 年 法 律 第 226 号 ) 第 5 条 第 2 項 第 1 号 に 規 定 する 市 町 村 民 税 の 課 税 の 状 況 を 証 明 する 書 類 又 は 生 活 保 護 法 ( 昭 和

(2) 地 域 の 実 情 に 応 じた 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 保 育 の 必 要 な 子 どものいる 家 庭 だけでなく 地 域 の 実 情 に 応 じた 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 のために 利 用 者 支 援 事 業 や 地 域 子 育 て 支 援 事 業 な

(4) 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 との 連 携 1 市 は 国 の 現 地 対 策 本 部 長 が 運 営 する 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 に 職 員 を 派 遣 するなど 同 協 議 会 と 必 要 な 連 携 を 図 る

社会資源について 

Microsoft Word - (課×県・指定)【頭紙】「精神障害者保健福祉手帳の診断書の記入に当たって留意すべき事項について」等の一部改正について.rtf

土 購 入 土 借 用 土 所 有 権 移 転 登 記 確 約 書 農 転 用 許 可 書 ( 写 ) 農 転 用 届 出 受 理 書 ( 写 ) 土 不 動 産 価 格 評 価 書 土 見 積 書 ( 写 ) 又 は 売 買 確 約 書 ( 写 ) 土 売 主 印 鑑 登 録 証 明 書 売 主

Microsoft Word - 佐野市生活排水処理構想(案).doc

東 京 電 力 ホールディングス 株 式 会 社 労 働 環 境 改 善 2016/9/29 在 分 野 名 括 り 5 内 容 これまで1ヶ 月 の 動 きと 今 後 1ヶ 月 の 予 定 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 備 考 員 の 確 保 状 況 と 地 元 雇 用 率 の 実

アルコール健康障害対策基本法の施行について(通知)

Microsoft Word - 福祉医療費給付要綱

2 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与

70 愛媛大学

<4D F736F F D208ED089EF95DB8CAF89C193FC8FF38BB CC8EC091D492B28DB88C8B89CA82C982C282A282C42E646F63>

Microsoft Word - 24行動計画案.doc


1 総 合 設 計 一 定 規 模 以 上 の 敷 地 面 積 及 び 一 定 割 合 以 上 の 空 地 を 有 する 建 築 計 画 について 特 定 行 政 庁 の 許 可 により 容 積 率 斜 線 制 限 などの 制 限 を 緩 和 する 制 度 である 建 築 敷 地 の 共 同 化 や

Microsoft PowerPoint - 報告書(概要).ppt

接 支 払 制 度 を 活 用 するか 意 思 を 確 認 する 確 認 に 当 たっては 次 の 各 号 に 掲 げる 事 項 について 書 面 により 世 帯 主 の 合 意 を 得 て 代 理 契 約 を 締 結 するものとする (1) 医 療 機 関 等 が 本 市 に 対 し 世 帯 主


平成16年年金制度改正 ~年金の昔・今・未来を考える~

平 成 27 年 11 月 ~ 平 成 28 年 4 月 に 公 開 の 対 象 となった 専 門 協 議 等 における 各 専 門 委 員 等 の 寄 附 金 契 約 金 等 の 受 取 状 況 審 査 ( 別 紙 ) 専 門 協 議 等 の 件 数 専 門 委 員 数 500 万 円 超 の 受

根 本 確 根 本 確 民 主 率 運 民 主 率 運 確 施 保 障 確 施 保 障 自 治 本 旨 現 資 自 治 本 旨 現 資 挙 管 挙 管 代 表 監 査 教 育 代 表 監 査 教 育 警 視 総 監 道 府 県 警 察 本 部 市 町 村 警 視 総 監 道 府 県 警 察 本 部

< F2D819B92CA926D E9693E A2E6A7464>

再 生 可 能 エネルギー 等 導 入 推 進 基 金 事 業 計 画 書 ( 各 年 度 計 画 書 ) ( 事 業 計 画 の 概 要 ) 計 画 の 名 称 京 都 府 地 球 温 暖 化 対 策 等 推 進 基 金 計 画 の 期 間 交 付 対 象 京 都 府 府 内 市 町 村 民 間

Microsoft Word - 02第3期計画(元データ).doc

<81798C F6A8BE0817A8D8297EE CF6955C9770>

老発第    第 号

類 ( 番 号 を 記 載 ) 施 設 名 事 所 名 所 在 事 開 始 年 月 日 事 規 模 ( 定 員 ) 公 益 事 必 要 な 者 に 対 し 相 談 情 報 提 供 助 言 行 政 や 福 祉 保 健 医 療 サービス 事 者 等 との 連 絡 調 整 を 行 う 等 の 事 必 要

東京事務所BCP【実施要領】溶け込み版

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 級 の 給 料 月 額 最 高 号 級 の 給 料 月 額 1 級 ( 単 位 : ) 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 8 級 9 級 1 級 135,6 185,8 222,9 261,

    平成11年度余市町私立幼稚園就園奨励費補助金交付要綱

Microsoft Word 肝炎対策基本指針.doc

ず 第 1 段 階 目 の 選 抜 に 係 る 額 は4,000 円 とし 第 2 段 階 目 の 選 抜 に 係 る 額 は13,000 円 と する 4 第 1 項 に 規 定 する 幼 稚 園 小 学 校 及 び 中 学 校 並 びに 特 別 支 援 学 校 の 小 学 部 中 学 部 及 び

Transcription:

子 宮 頸 がん 予 防 ワクチンの 状 況 について 1 接 種 費 用 の 公 費 助 成 (1) 県 の 助 成 制 度 子 宮 頸 がん 予 防 ワクチンの 接 種 費 用 は 3 回 の 接 種 で 約 45,000 円 (1 回 当 たり 約 15,000 円 )であり 被 接 種 者 の 経 済 的 負 担 が 大 きいものであった そのため がん 対 策 推 進 の 観 点 から 公 費 助 成 を 求 める 声 が 各 方 面 から 挙 がり これ に 答 える 形 で 山 梨 県 では 平 成 22 年 6 月 から 小 学 校 6 年 生 と 中 学 校 3 年 生 の 女 子 を 対 象 に 市 町 村 が 実 施 する 子 宮 頸 がん 予 防 ワクチン 接 種 に 対 する 助 成 事 業 ( 県 1/3 市 町 村 1/3 自 己 負 担 1/3)を 開 始 した (2) 国 の 基 金 事 業 平 成 22 年 11 月 国 は 子 宮 頸 がん 予 防 ワクチン 等 接 種 費 用 の 公 費 助 成 制 度 として 子 宮 頸 がん 等 ワクチン 接 種 緊 急 促 進 臨 時 特 例 交 付 金 ( 国 の 基 金 事 業 )を 開 始 した 対 象 者 は 中 学 校 1 年 生 (13 歳 相 当 )~ 高 校 1 年 生 (16 歳 相 当 )の 女 子 とし 例 外 として 小 学 校 6 年 生 (12 歳 相 当 )の 女 子 も 対 象 とすることも 可 能 ( 最 大 4 学 年 内 )と された これにより 市 町 村 が 独 自 に 対 象 年 齢 を 設 定 することが 可 能 とされた 県 内 の 市 町 村 は 段 階 的 に 国 の 基 金 事 業 に 移 行 し 平 成 22 年 度 末 までに 移 行 完 了 した 国 の 基 金 事 業 は 平 成 25 年 3 月 まで 継 続 された 1

2 積 極 的 な 接 種 勧 奨 の 差 し 控 え 国 は 平 成 25 年 4 月 から 定 期 接 種 化 したが ワクチン 接 種 との 関 連 を 否 定 できない 持 続 的 な 痛 みなどの 症 状 が 接 種 後 に 見 られたことから 平 成 25 年 6 月 定 期 接 種 としての 位 置 づけは 維 持 するものの 接 種 を 積 極 的 に 勧 めることを 一 時 見 合 わせる 旨 の 勧 告 を 行 った ( 別 紙 ) 3 診 療 体 制 の 整 備 (1) 専 門 医 療 機 関 子 宮 頸 がん 予 防 ワクチン 接 種 後 に 生 じた 症 状 について 被 接 種 者 とその 家 族 に 対 し て 適 切 な 医 療 を 提 供 するため 厚 生 労 働 省 は 厚 生 労 働 科 学 研 究 事 業 として 次 の 研 究 班 により 診 療 研 究 体 制 を 整 備 している A 慢 性 の 痛 み 診 療 教 育 基 盤 となるシステム 構 築 に 関 する 研 究 班 ( 代 表 : 愛 知 医 科 大 学 医 学 部 牛 田 教 授 ) B 子 宮 頸 がんワクチン 接 種 後 の 神 経 障 害 に 関 する 治 療 法 の 確 立 と 情 報 提 供 につい ての 研 究 班 ( 代 表 : 信 州 大 学 医 学 部 池 田 教 授 ) (2) 協 力 医 療 機 関 平 成 26 年 9 月 29 日 厚 生 労 働 省 は 子 宮 頸 がん 予 防 ワクチン 接 種 後 に 広 範 な 疼 痛 又 は 運 動 障 害 を 中 心 とする 多 様 な 症 状 を 呈 する 方 に 対 して より 身 近 な 地 域 において 適 切 な 診 療 を 提 供 するため ヒトパピローマウイルス 感 染 症 の 予 防 接 種 後 に 生 じた 症 状 の 診 療 に 係 る 協 力 医 療 機 関 を 都 道 府 県 単 位 で 選 定 することとした 平 成 26 年 11 月 山 梨 県 では 山 梨 大 学 医 学 部 附 属 病 院 ( 産 婦 人 科 )を 協 力 医 療 機 関 として 選 定 した ( 別 紙 ) (3) 診 療 の 手 引 き 平 成 27 年 8 月 公 益 社 団 法 人 日 本 医 師 会 日 本 医 学 会 は HPVワクチン 接 種 後 に 生 じた 症 状 に 対 する 診 療 の 手 引 き を 発 行 した 本 手 引 きは HPVワクチン 接 種 後 に 生 じた 様 々な 症 状 により 適 切 な 医 療 を 求 めて いる 患 者 及 びその 保 護 者 に 対 する 支 援 体 制 の 充 実 のために 現 場 で 対 応 にあたる 地 域 の 医 療 機 関 や 都 道 府 県 ごとに 選 定 した 協 力 医 療 機 関 の 医 師 等 を 対 象 に 作 成 したもので ある 4 国 による 調 査 (1) 文 部 科 学 省 学 校 を 長 期 休 業 せざるを 得 ない 事 例 もあるとの 指 摘 もあったことから 文 部 科 学 省 は 生 徒 に 対 する 個 別 指 導 等 に 適 切 に 対 応 するため 全 国 の 中 学 校 高 等 学 校 中 等 教 育 学 校 特 別 支 援 学 校 ( 中 高 等 部 )の 児 童 生 徒 を 対 象 として 子 宮 頸 がん 予 防 ワ クチンの 接 種 に 関 連 した 欠 席 等 の 状 況 調 査 を 平 成 25 年 6 月 から 7 月 にかけて 実 施 し た ( 別 紙 )( 山 梨 県 では 該 当 事 例 無 し) (2) 厚 生 労 働 省 厚 生 労 働 省 は 子 宮 頸 がん 予 防 ワクチン 接 種 後 にワクチンとの 因 果 関 係 が 否 定 でき ない 持 続 的 な 疼 痛 等 が 見 られる 事 例 の 報 告 が 相 次 いでいることを 受 けて 平 成 26 年 度 から 27 年 度 にかけて 副 反 応 追 跡 調 査 を 行 った 2

その 結 果 平 成 26 年 11 月 までに 接 種 した 約 338 万 人 のうち 副 反 応 疑 い 報 告 があ ったのは 2,584(0.08%)で 発 症 日 転 帰 等 が 把 握 できた 1,739 人 のうち 未 回 復 の 方 は 186 人 ( 被 接 種 者 の 0.005%)であることが 明 らかとなった ( 別 紙 ) 5 追 跡 調 査 を 踏 まえた 国 の 対 応 平 成 27 年 9 月 17 日 に 開 催 された 国 の 審 議 会 において 副 反 応 追 跡 調 査 結 果 が 報 告 され 審 議 会 の 委 員 の 意 見 を 踏 まえて 厚 生 労 働 省 は 当 面 の 対 応 方 針 を 打 ち 出 した ( 別 紙 ) (1) 相 談 支 援 体 制 の 充 実 国 の 審 議 会 の 委 員 から 患 者 の 学 習 支 援 や 教 育 現 場 との 連 携 等 患 者 の 生 活 を 支 え るための 相 談 体 制 を 拡 充 すべき との 意 見 が 出 されたことを 踏 まえ 国 ( 厚 生 労 働 省 文 部 科 学 省 )は 子 宮 頸 がん 予 防 ワクチン 接 種 後 に 症 状 が 生 じた 方 の 相 談 支 援 体 制 の 充 実 を 図 るため 各 都 道 府 県 の 衛 生 部 局 及 び 教 育 部 局 に 相 談 窓 口 を 設 置 することと した ( 別 紙 ) これを 受 けて 山 梨 県 においては 衛 生 部 局 として 健 康 増 進 課 に 教 育 部 局 として スポーツ 健 康 課 にそれぞれ 相 談 窓 口 を 設 置 し 平 成 27 年 11 月 16 日 から 運 用 を 開 始 し た (2) 診 療 情 報 の 収 集 分 析 子 宮 頸 がん 予 防 ワクチン 接 種 後 に 生 じた 症 状 については その 臨 床 経 過 治 療 が 非 常 に 多 様 であり 現 時 点 ではその 全 体 像 は 明 らかになっていない このことから 厚 生 労 働 省 は 接 種 後 に 症 状 を 生 じた 方 に 対 する 診 療 体 制 の 充 実 の ために 協 力 医 療 機 関 等 を 受 診 している 方 を 対 象 に その 症 状 の 背 景 経 過 治 療 等 に 関 する 実 態 を 分 析 し 予 後 に 関 連 する 因 子 を 検 討 するための 研 究 を 厚 生 労 働 科 学 研 究 事 業 として 平 成 27 年 12 月 から 開 始 した ( 平 成 30 年 3 月 末 まで) 今 後 協 力 医 療 機 関 に 加 え 協 力 医 療 機 関 と 連 携 し 積 極 的 な 診 療 を 行 う 医 療 機 関 に も 拡 大 する 方 針 である (3) 疫 学 調 査 研 究 子 宮 頸 がん 予 防 ワクチン(HPVワクチン)について 国 内 における 安 全 性 及 び 有 効 性 の 疫 学 評 価 が 乏 しいことから 厚 生 労 働 省 は 厚 生 労 働 科 学 研 究 事 業 として H PVワクチンの 有 効 性 及 び 安 全 性 に 関 する 疫 学 研 究 を 複 数 の 専 門 家 によって 構 成 さ れる 共 同 研 究 により 行 うこととした この 疫 学 研 究 は 次 の 3 つの 研 究 から 構 成 され 平 成 27 年 7 月 7 日 から 3 年 計 画 で 進 めていく 予 定 である 疼 痛 並 びに 運 動 障 害 を 中 心 とした 多 様 な 症 状 の 発 現 頻 度 並 びに 関 連 因 子 を 明 らかにすることを 目 的 とした 記 述 疫 学 研 究 HPVワクチン 接 種 後 の 疼 痛 並 びに 運 動 障 害 を 中 心 とした 多 様 な 症 状 に 関 する 追 跡 研 究 子 宮 頸 がん 検 診 受 診 者 におけるHPVワクチンの 有 効 性 に 関 する 疫 学 研 究 本 研 究 班 は 子 宮 頸 がん 予 防 ワクチン 接 種 後 の 症 状 と 同 様 の 症 状 により 医 療 機 関 を 受 診 する 患 者 数 と 臨 床 疫 学 特 性 を 把 握 するための 研 究 として 青 少 年 における 疼 痛 又 は 運 動 障 害 を 中 心 とする 多 様 な 症 状 の 受 療 状 況 に 関 する 全 国 疫 学 調 査 を 平 成 28 年 1 月 から 開 始 した ( 別 紙 ) 3

6 山 梨 県 の 状 況 (1) 県 内 の 接 種 状 況 1 公 費 助 成 による 接 種 県 の 単 独 補 助 事 業 ( 平 成 22 年 6 月 ~ 国 の 基 金 事 業 移 行 の 前 日 ) がん 対 策 推 進 のため 接 種 費 用 の 公 費 助 成 を 求 める 声 に 応 える 形 で 市 町 村 が 行 う 費 用 助 成 に 対 する 県 の 助 成 を 開 始 した 小 学 校 6 年 生 3,118 人 中 学 校 3 年 生 3,456 人 計 6,574 人 国 の 基 金 事 業 ( 平 成 22 年 11 月 ~ 平 成 25 年 3 月 末 ) 国 の 基 金 事 業 は 中 学 校 1 年 生 ~ 高 校 1 年 生 の4 学 年 を 基 本 とし 各 市 町 村 が 独 自 に 対 象 年 齢 を 設 定 するものであり 開 始 時 期 は 市 町 村 によって 異 なる 計 16,463 人 公 費 助 成 (H22~H24 年 度 )の 累 計 23,037 人 2 法 令 による 接 種 定 期 接 種 ( 平 成 25 年 4 月 ~ 平 成 27 年 3 月 末 ) ワクチン 接 種 後 にワクチンとの 因 果 関 係 が 否 定 できない 持 続 的 な 疼 痛 等 が 見 ら れる 事 例 により 平 成 25 年 6 月 国 は 積 極 的 な 接 種 勧 奨 の 差 し 控 えを 勧 告 した 平 成 25 年 度 715 人 平 成 26 年 度 49 人 ( 暫 定 値 ) 計 764 人 全 期 間 (H22~H26 年 度 )の 累 計 23,801 人 (2) 健 康 被 害 が 疑 われる 者 の 把 握 1 副 反 応 報 告 制 度 国 は 副 反 応 疑 い 事 例 の 把 握 によりワクチンの 安 全 性 を 分 析 評 価 しており 県 は 副 反 応 疑 いの 報 告 について 国 から 情 報 提 供 を 受 けている 2 相 談 窓 口 福 祉 保 健 部 健 康 増 進 課 ( 衛 生 部 局 ) 教 育 庁 スポーツ 健 康 課 ( 教 育 部 局 )に 相 談 窓 口 を 設 置 し 平 成 27 年 11 月 16 日 から 運 用 開 始 した これまでに 衛 生 部 局 として 延 べ 9 件 の 相 談 を 受 け 付 けている ワクチン 接 種 と 症 状 との 因 果 関 係 については 医 師 の 判 断 が 不 可 欠 であるため 診 断 が 必 要 と 考 えられる 相 談 者 に 対 しては 医 療 機 関 での 受 診 を 勧 めている ワクチン 接 種 後 に 症 状 が 生 じた 方 からの 生 の 声 を 拝 聴 することで 実 態 の 把 握 及 び 診 断 情 報 の 取 得 に 努 めている (3) 健 康 被 害 者 の 救 済 1 国 の 救 済 制 度 副 反 応 報 告 の 対 象 となった 者 は 必 ずしも 国 の 救 済 制 度 における 健 康 被 害 者 にな るとは 限 らず 国 の 審 議 会 で 因 果 関 係 の 認 定 判 定 が 必 要 である 4

定 期 接 種 ( 平 成 25 年 4 月 1 日 から 対 象 年 齢 ( 小 6~ 高 1 相 当 )への 接 種 )では 健 康 被 害 の 程 度 ( 入 院 通 院 )とは 無 関 係 に 救 済 の 対 象 となっている 一 方 その 他 の 任 意 接 種 では 健 康 被 害 が 入 院 相 当 でない 場 合 救 済 の 対 象 外 と される ただし 平 成 27 年 12 月 1 日 厚 生 労 働 省 は 国 の 基 金 事 業 によりワクチン 接 種 を 受 けた 方 について 定 期 接 種 との 差 が 生 じないよう 入 院 相 当 でない 方 の 救 済 の ために 予 算 措 置 を 講 じ 公 益 財 団 法 人 予 防 接 種 リサーチセンターにおいて 医 療 費 医 療 手 当 相 当 額 を 健 康 管 理 支 援 手 当 として 支 給 する 制 度 を 開 始 した ( 別 紙 ) 接 種 の 種 別 救 済 制 度 の 根 拠 負 担 支 給 要 件 県 単 公 費 無 し PMDA 法 拠 出 金 ( 業 者 ) 因 果 関 係 + 入 院 相 当 国 基 金 (+ 県 単 ) PMDA 法 + 予 算 措 置 拠 出 金 + 国 因 果 関 係 定 期 接 種 予 防 接 種 法 国 / 県 / 市 町 村 因 果 関 係 PMDA 法 : 独 立 行 政 法 人 医 薬 品 医 療 機 器 総 合 機 構 法 (4) 研 修 会 平 成 28 年 1 月 7 日 一 般 社 団 法 人 山 梨 県 医 師 会 は 医 療 従 事 者 市 町 村 その 他 関 係 者 を 対 象 に ヒトパピローマウイルス 感 染 症 の 予 防 接 種 後 に 生 じた 症 状 の 診 療 に 係 る 研 修 会 を 開 催 した 子 宮 頸 がん 検 診 の 受 診 率 向 上 とHPV 併 用 検 診 ( 子 宮 頸 がんに 関 する 基 本 的 知 識 及 び 最 新 の 知 見 ) 山 梨 県 立 中 央 病 院 医 療 局 長 寺 本 勝 寛 氏 慢 性 の 痛 みについて 愛 知 医 科 大 学 医 学 部 学 際 的 痛 みセンター 教 授 牛 田 享 宏 氏 5