3. 論 文 の 書 き 方 については さまざまなハンドブックが 出 版 されている 英 語 のハンドブックは 日 本 語 で 論 文 を 執 筆 するときにも 参 考 になる 主 なハンドブック * 斉 藤 孝 学 術 論 文 の 技 法 新 版 日 本 エディタースクール 出 版 部 2005

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国 際 関 係 論 専 攻 修 士 論 文 作 成 の 手 引 き [2012 年 5 月 作 成 ] 以 下 の 手 引 き 改 訂 版 は 修 士 論 文 執 筆 の 最 終 段 階 にある 院 生 のために 作 成 した ものです 文 献 の 表 記 の 仕 方 については 何 種 類 もあり 以 下 で 示 すのはほんの 一 例 にすぎません 大 切 なことは 我 流 の 表 記 をすることを 避 け 一 つの 表 記 方 法 で 一 貫 性 をもたせることです 各 自 の 指 導 教 授 とよく 相 談 して 読 み 応 えのあ る 修 士 論 文 を 書 いてください 1. 修 士 論 文 を 提 出 しようとする 者 は 第 二 年 次 の 履 修 登 録 最 終 日 までに 修 士 論 文 提 出 ( 予 備 ) 届 を 専 攻 主 任 および 指 導 教 授 に 提 出 しなければならない 論 文 の 主 題 構 成 内 容 については 指 導 教 授 の 指 導 を 十 分 に 受 け 承 諾 を 得 ておくこと 尚 4 月 の 履 修 登 録 の 際 忘 れずに 修 士 論 文 登 録 をすること 2. 修 士 論 文 の 提 出 期 限 提 出 先 規 格 部 数 等 に 関 しては 上 智 大 学 大 学 院 履 修 要 綱 を 参 照 すること [ 期 限 ] 2016 年 1 月 14 日 ( 金 ) 午 後 5 時 [ 提 出 先 ]1 修 士 論 文 提 出 票 学 事 センターで 12 月 上 旬 から 配 布 2 修 士 論 文 4 部 + 修 士 論 文 採 点 票 専 攻 事 務 室 ( 修 士 論 文 採 点 表 とは 修 士 論 文 提 出 票 の 3 4 枚 目 のこと ) [ 規 格 部 数 ]A4 横 書 4 部 1 部 ずつダブル クリップで 留 め 専 攻 指 定 の 封 筒 (11 月 20 日 ( 金 ) 締 切 の 修 士 論 文 提 出 本 届 提 出 時 に 専 攻 事 務 室 にて 配 布 )に 入 れること 提 出 論 文 には 必 ず 表 紙 を 付 け そのコピーをそれぞれ 封 筒 の 表 にも 貼 り 付 けること 提 出 された 修 士 論 文 は 学 事 センターにて 製 本 され 中 央 図 書 館 に 収 蔵 される なお 指 導 教 員 以 外 に2 名 の 教 員 が 副 査 として 論 文 を 読 み 場 合 によっては 詳 細 なコメントとともに 論 文 を 返 却 するので 後 日 出 版 する 場 合 には それらも 十 分 に 考 慮 に 入 れて 修 正 作 業 を 行 うこと 1

3. 論 文 の 書 き 方 については さまざまなハンドブックが 出 版 されている 英 語 のハンドブックは 日 本 語 で 論 文 を 執 筆 するときにも 参 考 になる 主 なハンドブック * 斉 藤 孝 学 術 論 文 の 技 法 新 版 日 本 エディタースクール 出 版 部 2005 年 * 澤 田 昭 夫 論 文 の 書 き 方 講 談 社 学 術 文 庫 1977 年 * 新 堀 聡 評 価 される 博 士 修 士 卒 業 論 文 の 書 き 方 考 え 方 同 文 舘 出 版 2006 年 *The Chicago Manual of Style. The University of Chicago Press. *Strunk, William and E.B. White. 2000. The Elements of style. Fourth Edition. New York: Longman. *Gibaldi, Joseph. 2003. MLA handbook for writers of research papers. Sixth Edition. New York: The Modern Language Association of America. 4. 論 文 の 長 さ 修 士 論 文 の 長 さは 40,000 字 程 度 とする( 注 と 参 考 文 献 リストを 除 く) ただし これはあくまでも 目 安 である A4 版 1 枚 は1,200 字 とする 英 語 で 修 士 論 文 を 書 く 場 合 論 文 の 長 さやフォントについては 以 下 の 通 りとする Thesis Format for first and final draft 1. Paper: A4 (single-sided printing) 2. Length: about 50 pages (or 15,000 words) 3. Font: Times New Roman, 12 point 4. Spacing: double-spaced (or about 25 lines per page) 5. Margins: side (left/right): 3 centimeters/1.25 inches, top/bottom: 3 centimeters/ 1.25 inch 5. 論 文 の 体 裁 修 士 論 文 は 表 紙 目 次 序 論 論 文 の 本 体 結 論 文 献 リストから 成 る 序 論 以 下 各 ページにページ 数 を 入 れるのを 忘 れないこと 表 紙 (タイトルページ)には トップに 年 度 学 位 論 文 次 に 論 文 タ イトル 学 籍 番 号 氏 名 指 導 教 員 名 を 明 記 する 目 次 は 論 文 全 体 の 構 成 がわかりやすいように 作 成 すること 6. 引 用 剽 窃 盗 用 (plagiarism)をしないよう 細 心 の 注 意 を 払 い 引 用 箇 所 には 注 をつけ 出 典 を 明 記 すること 直 接 引 用 の 場 合 引 用 文 が 短 い 場 合 は 引 用 符 2

つきで 本 文 中 に 挿 入 し 長 い 場 合 は 本 文 と 明 確 に 区 別 するために 一 行 スペ ースをあけ また 二 文 字 下 げて 引 用 符 ( )なしで 書 く ( 旧 版 手 引 きの 2ページ 参 照 ) 正 確 な 引 用 になっているかを 再 度 チェックする 不 必 要 に 長 い 直 接 引 用 は 避 ける 引 用 以 外 に ある 本 や 論 文 の 内 容 を 要 約 したり 自 分 の 言 葉 で 言 い 換 えたりすることもある この 場 合 も 注 をつけて 出 典 を 明 記 す ること いずれの 場 合 も 引 用 とは 自 分 の 議 論 を 補 強 するために 行 うもの であり 何 のために 引 用 しているのかわからないような 引 用 の 仕 方 は 避 ける こと また 盗 用 するつもりがなくても 知 らず 知 らずのうちに 盗 用 が 生 じてしま うことが 十 分 にありうる 上 記 3.に 掲 げたMLA Handbook の75 頁 には ウ ェブサイトでみつけたテキストをそのままカットアンドペーストしてしま う 例 をはじめ 誰 かの 本 や 論 文 を 読 んでいて 自 分 の 言 葉 での 言 い 換 えや 要 約 をノートに 書 きとめておいて あとでそれをそのまま 何 の 注 釈 もつけずに 使 ってしまう 例 などがあげられている これは 盗 用 するつもりがなくても 正 確 なフレーズや 引 用 箇 所 をノートにとっておかなかったために 結 果 として 盗 用 が 生 じてしまうことを 示 している 誰 かの 独 創 的 なアイデアやフレーズ などをそのまま 注 をつけずに 使 ってしまうことも 盗 用 に 相 当 するので 実 際 問 題 としては 非 常 に 微 妙 な 形 でplagiarismが 生 じてしまうことを 念 頭 にお くべきである 7. 注 脚 注 (footnote) 巻 末 の 注 (endnote)いずれでも 可 本 や 論 文 のタイトル 出 版 社 出 版 年 や 該 当 箇 所 を 注 にすべて 書 くのは 煩 雑 なので 文 献 リストをし っかりと 作 成 すること たとえば 吉 川 先 生 の 国 際 安 全 保 障 論 という 本 か ら 引 用 した 場 合 に すでに 作 成 した 文 献 リストの 中 にこの 本 があがっていれ ば 注 では 吉 川 (2007)50 頁 というように 書 くだけで 済 ますことができ る 8. 文 献 リスト 邦 語 文 献 論 文 は 著 者 名 の50 音 順 英 語 ( 外 国 語 ) 文 献 論 文 は 著 者 名 のア ルファベット 順 とする なお 注 や 文 献 リストの 表 記 の 仕 方 は 複 数 ある 以 下 に 掲 げるのはその 中 のひとつ(Chicago Manual of Styleに 示 されている 何 通 りかある 表 記 方 法 のうち 社 会 科 学 の 分 野 で 用 いられる 表 記 を 記 した) であり 他 の 表 記 方 法 をとってもかまわないが 自 分 の 論 文 の 中 で 一 貫 して いることが 重 要 である きちんとした 文 献 リストを 作 成 することによって 注 での 記 載 が 簡 潔 になるというメリットがあることはすでに7. で 述 べた 通 3

りである 日 本 語 文 献 の 場 合 ここではシカゴマニュアル 方 式 に 従 った 表 記 の 例 をあ げる 単 行 本 吉 川 元. 2007. 国 際 安 全 保 障 論 有 斐 閣. 注 でこの 本 からの 引 用 であることを 示 す 場 合 吉 川 (2007),50-55 頁. 学 術 雑 誌 論 文 岸 川 毅. 2002. メキシコPRI 体 制 の 静 かな 移 行 と 政 治 社 会 の 再 編 日 本 国 際 政 治 学 会 編 国 際 政 治 131 号 : 16-32. これを 引 用 し 注 で 出 典 を 示 す 場 合 岸 川 (2002),18 頁. 編 著 本 鹿 又 伸 夫 野 宮 大 志 郎 長 谷 川 計 二 編. 2001. 質 的 比 較 分 析 ミネルヴァ 書 房. この 中 に 収 められている 論 文 の 表 記 は 野 宮 大 志 郎. 2001. 民 衆 の 反 乱 と 社 会 変 動 歴 史 データの 応 用 鹿 又 伸 夫 野 宮 大 志 郎 長 谷 川 計 二 編. 2001. 質 的 比 較 分 析 ミネルヴァ 書 房 これを 引 用 し 注 で 出 典 を 示 す 場 合 鹿 又 野 宮 長 谷 川 編 (2001) 3 頁 あるいは 野 宮 (2001 年 ) 3 頁 翻 訳 書 翻 訳 書 ではなく 原 典 を 読 むべきであるが 翻 訳 書 を 使 用 した 場 合 の 表 記 方 法 として 旧 手 引 の 内 容 をそのまま 掲 げておく ダニエル ベル 編, 斉 藤 真 泉 昌 一 訳 保 守 と 反 動 (Daniel Bell ed. The American Rights. New York: Criterion Books, 1955.) みすず 書 房 1958 年 注 で 出 典 を 示 す 場 合 ダニエル ベル 編 (1958), 25 頁. ルシアン W パイ 新 興 諸 国 の 形 成 (I デ ソラ プール 編 内 山 秀 夫 ほか 訳 現 代 政 治 学 の 思 想 と 方 法 (Ithiel de Sola pool ed., Contemporary Political Science: Toward Empirical Theory, New York: McGraw-Hill, 1967) 勁 草 書 房 1970 年 注 で 出 典 を 示 す 場 合 ルシアン W パイ(1970) 285 頁 4

英 語 ( 外 国 語 )の 文 献 の 場 合 単 行 本 Calder, Kent. 1988. Crisis and Compensation: Public Policy and Political Stability in Japan. Princeton: Princeton University Press. 引 用 する 場 合 Calder (1988), p. 15. 共 編 著 Greenberger, Martin, Julius Aronofsky, James L. McKenney, and William F. Massy, eds. 1974. Networks for Research and Education: Sharing of Computer and Information Resources Nationwide. Cambridge: MIT Press. 引 用 する 場 合 Greenberger, et. al., eds. (1974), p. 30. ( 共 著 ) 論 文 雑 誌 名 は 斜 字 体 で 書 き 巻 数 号 数 ページ 数 を 示 す Alesina, Alberto, and Roberto Perotti. 1997. Fiscal Adjustments in OECD Countries: Composition and Macroeconomic Effects. IMF Staff Papers 44 (2):210-48. ( 雑 誌 の 巻 数 号 数 がある 場 合 ) 引 用 する 場 合 Alesina and Perotti (1997), pp.210-212. Borrelli, Stephen A., and Terry J. Boyed. 1995. Government Strength and Budget Deficits in Advanced Democracies. European Journal of Political Research, 28: 225-60. ( 雑 誌 の 巻 数 のみしかない 場 合 ) 引 用 する 場 合 Borrelli and Boyed (1995), p.246. 編 著 本 におさめられた 論 文 Cameron, David. 2001. Unemployment, Job Creation, and Economic and Monetary Union. In Unemployment in the New Europe, edited by Nancy Bermeo, 7-51. Cambridge: Cambridge University Press. 引 用 する 場 合 Cameron (2001), pp.13-16 9. インターネットからの 引 用 について インターネット 上 の 情 報 の 引 用 については MLA Handbook 第 六 版 の208ペ ージ 以 下 が 参 考 になるので 以 下 で 紹 介 する 例 1 Ross, Don. Game Theory 11 Sept. 2001. Stanford Encyclopedia of Philosophy. Edited by. Edward N. Zalta. Fall 2002 edition. Center for the Study of Language and Information, Stanford University. 1 Oct. 5

例 2 2002 <http://plato.stanford.edu/entries/game-theory/> 著 者 名 論 文 タイトル 論 文 が 書 かれた 年 出 典 編 者 名 何 年 版 であるか ウェブサイトのタイトル アクセス 日 URLなどの 情 報 が 含 まれている City Profile: San Francisco. CNN.com. 2002. Cable News Network. 14 May 2002 <http://www.cnn.com/travel/atevo/city/ San Francisco/intro.html> 報 道 記 事 のタイトル 出 典 最 終 更 新 情 報 ウェブサイトのタイト ル アクセス 日 時 URLが 含 まれている 10. 新 聞 雑 誌 など 新 聞 記 事 の 場 合 は 朝 日 新 聞 2004. 10. 15 朝 刊 というように 書 く 必 要 であれば 第 版 県 版 面 などの 情 報 を 付 け 加 える アメリカの 全 国 紙 の 場 合 は 次 のようにする David Rogers. Intraparty Feuds Dog Democrats, Stall Congress. WSJ.com. 2007. Wall Street Journal. 13 Dec. 2007. <http://online.wsj.com/article/sb119750838630225395.html?mod=world_ news_whats_news> 11. 論 文 の 書 き 方 について 修 士 論 文 は 博 士 前 期 課 程 で 学 び 研 究 したことの 集 大 成 であり 初 めての 学 術 論 文 である 自 分 なりの 研 究 テーマを 設 定 し それについて 十 分 なリサーチ を 行 い 適 切 な 結 論 を 導 きだせたか ということが 問 われる (1) 序 論 序 論 では 先 行 研 究 の 整 理 を 行 い 先 行 研 究 では 十 分 に 明 らかにされてこな かった 問 題 点 を 指 摘 し 自 分 の 問 題 設 定 の 意 義 をそれに 照 らし 合 わせて 明 確 に 示 す どのような 問 い 仮 説 をたてたのか 答 えが 出 せるような 問 い 仮 説 となっ ているかを 明 確 に 示 さなければならない 要 するに この 論 文 を 書 く 目 的 が 抽 象 的 な あるいは 漠 然 とした 形 ではなく できる 限 り 具 体 的 に 明 確 に 述 べられてい ることが 重 要 である 総 じて 読 者 の 関 心 を 強 くひきつけるような 説 得 力 ある 書 き 方 になっていることが 大 切 である さらに 序 論 には 論 文 が 引 き 出 すはずの 結 論 が 述 べられていなければならない あらかじめ 論 文 の 到 達 点 を 示 すことによ って どこに 連 れて 行 かれるかわからないという 不 安 を 読 者 に 抱 かせない(= 読 むのをあきらめさせない)ですむからである さらに 道 標 として 以 下 で 展 開 す 6

る 章 だて( 論 文 のアウトライン)を 明 確 に 示 すことも 大 切 である 英 語 の 学 術 論 文 の 例 を 示 しながら もう 少 し 説 明 を 加 えてみる Andrew Kydd とBarbara Walterの 共 著 論 文 であるThe Strategies of Terrorism が International Securityの2006 年 夏 の 号 に 掲 載 されている 7 段 落 からなる 序 論 部 分 は 次 のように 展 開 されている (Kydd, Andrew H. and Barbara F. Walter. 2006. The Strategies of Terrorism. International Security 31(1): 49-80.) The terrorism often worksという 書 き 出 しは 簡 潔 であるがゆえに 読 者 の 注 意 をひきつけるものとなっている 論 文 の 書 き 出 しは 読 者 の 心 をつかむものでなけ ればならず この 論 文 はその 点 で 成 功 をおさめていると 思 われる 続 く 第 2 段 落 では 学 者 も 政 策 担 当 者 もどのようにして また なぜテロリズムが 大 きな 効 果 をもつのかについて ようやく 理 解 しはじめたところであるという 現 状 が 述 べら れている 第 3 段 落 では このような 理 解 が 深 まらない 限 り テロリズムに 対 す る 効 果 的 な 対 抗 戦 略 は 構 築 しえないと 続 く In this article we seek answers to four questions という 書 き 出 しの 第 4 段 落 は 重 要 である この 段 落 で4つの 問 が 示 されているために 読 者 は これから 自 分 が 読 む 内 容 をあらかじめ 想 定 することができ したがって この 論 文 が 読 むに 値 するか 否 かをこの 時 点 で 決 めることができるのである 続 く 第 5 段 落 では 自 分 たちの 議 論 の 中 核 になる 事 柄 を 明 確 に 述 べている The core of our argument is that terrorist violence is a form of costly signalingとい う 書 き 出 しは 学 術 論 文 にはよくみかける 決 まった 言 い 方 のひとつであるが こ れを 読 んだだけで このあと 続 く 長 い 論 文 の 結 論 が 見 えてくる 読 者 はこの 時 点 で 論 文 の 到 達 点 を 与 えられ それによって 安 心 して 読 み 進 めることができると 感 じるのである 次 の 第 6 段 落 も 同 様 の 趣 旨 で 書 かれている 序 論 部 分 最 後 の 第 7 段 落 では 論 文 の 構 成 が 示 されている The article is divided into two main sections. The first discusses.the second section develops.と 続 くが これは 到 達 点 に 読 者 がたどり 着 くまでに 通 る 道 筋 であり 道 標 である 読 者 はこれを 頭 にいれてはじめて 論 文 を 読 み 進 めていくことがで きる 修 士 論 文 の 序 論 においても 第 一 章 では 第 二 章 では というように 全 体 の 概 略 をあらかじめ 示 しておくべきである 以 上 で 述 べたことは 論 文 を 書 く 際 の 一 種 の 決 まりきった 型 である こうした 型 にそって 自 分 の 議 論 を 組 み 立 てることによって 最 初 の 段 階 では 錯 綜 していた 7

議 論 も 次 第 にすっきりするのではないだろうか なお 序 論 は 最 初 から 完 璧 な ものを 書 こうとするとなかなか 先 へ 進 めないので ラフなものを 作 っておいて 最 後 に 仕 上 げることにしたほうがよい 特 に 修 士 論 文 は 時 間 との 戦 いなので 効 率 的 に 作 業 をすすめることが 重 要 である パラグラフに 関 して 注 意 すべき 点 を 強 調 しておきたい パラグラフとは 意 味 の あるひとつのまとまりである それぞれのパラグラフにはポイントがひとつ 含 ま れなければならず 通 常 パラグラフの 最 初 のセンテンスがそれにあたる ひとつ のパラグラフの 中 に 複 数 のポイントがあってはならない またワンセンテンスで ワンパラグラフのような 論 文 を 見 かけることがあるが これは 論 文 の 構 造 そのも のがないに 等 しい 前 掲 Kydd-Walters 論 文 あるいは 各 自 が 参 考 文 献 として 重 要 であると 考 えている 論 文 を 参 照 し パラグラフがどのようなものであるかを 理 解 してほしい パラグラフどうしには 当 然 論 理 的 なつながりがなくてはならない (2) 論 文 の 本 体 論 文 の 本 体 では 序 論 でしめしたアウトラインに 従 って 議 論 が 進 められてい かなければならない また 序 論 で 示 した 仮 説 が 検 証 されていなければならない 特 に 気 をつけなければならないことは 不 必 要 な 繰 り 返 しがないかどうかという ことである 議 論 がredundantであってはならない また 証 拠 として 用 いたデ ータが 本 当 に 自 分 の 議 論 を 支 えるものとなっているかということも 重 要 である 表 やグラフを 用 いた 場 合 は それらが 本 当 に 必 要 か 自 分 の 議 論 を 支 えるものと して 適 切 かといったことにも 注 意 を 払 う 必 要 がある (3) 結 論 結 論 では 自 分 の 論 文 の 結 論 を 示 し それが 事 実 データで 裏 付 けられてい ることを 明 確 に 述 べる 物 の 書 き 方 は 人 それぞれであるが 基 本 は 読 者 とのコミ ュニケーションであり 読 者 が 書 き 手 の 議 論 を 理 解 することが 重 要 である その ためには 凝 った 言 い 回 しや 過 度 のレトリックによって 文 章 の 解 釈 をむずかしく し 読 者 にかける 負 荷 を 大 きくすることがあってはならない 明 快 に 書 くことを 心 がけるべきである 8