基 本 編 第 5 章 点 検 保 守 冷 熱 衝 撃 装 置 第 5 章 点 検 保 守 本 装 置 をより 長 く 快 適 にお 使 いいただくために 定 期 的 に 行 っていただきたい 点 検 と 保 守 について 説 明 しま す お 願 い <お 客 様 に 守 っていただく 事 項 > 取 扱 説 明 書 に 示 す 使 用 方 法 での 機 器 の 使 用 自 主 定 期 点 検 の 実 施 運 転 前 後 の 点 検 当 社 が 指 定 する 消 耗 品 および 定 期 交 換 部 品 の 交 換 5.1 点 検 保 守 項 目 リスト 5.1.1 消 耗 品 および 定 期 交 換 部 品 一 覧 以 下 に 示 す 部 品 は 装 置 の 性 能 機 能 を 維 持 するために 定 期 的 に 交 換 する 必 要 があります 交 換 時 期 になりま したら 早 めに 交 換 してください 当 社 による 保 守 点 検 サービスもご 利 用 ください 保 守 点 検 サービスや 部 品 のお 求 めにつきましては お 買 い 上 げ 店 または 当 社 にご 連 絡 ください 表 5.1 消 耗 品 一 覧 部 品 名 オイルフィルターエレメント エアーフィルターエレメント 推 奨 交 換 時 期 10,000 時 間 10,000 時 間 エスペック 株 式 会 社 71
冷 熱 衝 撃 装 置 基 本 編 第 5 章 点 検 保 守 テストエリア 扉 パッキン ダンパーパッキン シリコンコードヒーター (ダンパー 用 ) シリコンコードヒーター (ドレーン 用 ) 扉 駆 動 用 ベルト 扉 スイッチ 温 度 検 出 端 温 度 スイッチ (OHP3(TS1) TS2) エアーシリンダー( 扉 用 ) ( 受 け 金 具 部 品 含 む) 表 5.2 定 期 交 換 部 品 一 覧 部 品 名 推 奨 交 換 時 期 点 検 方 法 と 交 換 の 目 安 エアーシリンダー(ダンパー 用 ) 電 磁 弁 (エアー 回 路 用 ) AC ファンモーター ( 配 電 室 排 気 ファン) 7 年 パッキンの 変 形 や 損 傷 が 発 生 した 場 合 ( 扉 からの 熱 気 漏 れや 冷 気 漏 れが 発 生 ) パッキンの 変 形 や 損 傷 が 発 生 した 場 合 (ダンパーからの 熱 気 漏 れや 冷 気 漏 れが 発 生 ) シリコンコードヒーターの 加 熱 不 良 で 結 露 や 着 氷 が 発 生 した 場 合 シリコンコードヒーターの 加 熱 不 良 で 結 露 や 着 氷 が 発 生 した 場 合 扉 駆 動 用 ベルトが 損 傷 し 扉 の 駆 動 不 良 が 発 生 した 場 合 扉 の 動 作 不 良 が 発 生 した 場 合 温 度 検 出 端 の 断 線 や 接 触 不 良 で 装 置 異 常 が 発 生 した 場 合 ( 温 調 器 センサー 断 線 異 常 ) 温 度 スイッチの 動 作 不 良 で 装 置 異 常 が 発 生 した 場 合 ( 外 部 温 度 過 昇 外 部 温 度 過 冷 ) エアーシリンダーよりエアー 漏 れ 異 音 扉 の 動 作 不 良 が 発 生 した 場 合 エアーシリンダーよりエアー 漏 れ 異 音 ダ ンパーの 動 作 不 良 が 発 生 した 場 合 電 磁 弁 より 異 音 や 動 作 不 良 により 扉 または ダンパーの 動 作 不 良 が 発 生 した 場 合 ファンモーターより 異 音 や 動 作 不 良 が 発 生 した 場 合 上 記 の 推 奨 交 換 時 期 は 保 証 値 ではありません 使 用 環 境 や 運 転 条 件 などによって 変 動 する 場 合 があり ます 日 常 の 保 守 点 検 で 異 常 が 認 められた 場 合 は 交 換 してください 72 エスペック 株 式 会 社
基 本 編 第 5 章 点 検 保 守 冷 熱 衝 撃 装 置 5.1.2 点 検 項 目 リスト 各 項 目 の 説 明 については 5.2 点 検 を 参 照 してください 以 下 の 点 検 項 目 リストにあげた 項 目 が 正 常 に 動 作 しないときは お 買 い 上 げ 店 または 当 社 にご 連 絡 ください 表 5.3 点 検 項 目 リスト 動 作 点 検 項 目 ブレーカー( 主 電 源 スイッチ)の 動 作 テ スト 温 度 過 昇 防 止 器 の 動 作 テスト 温 度 過 冷 防 止 器 の 動 作 テスト 断 水 リレーの 動 作 テスト( 水 冷 仕 様 ) 点 検 時 期 1 回 /1 ヵ 月 長 時 間 連 続 して 運 転 する 前 運 転 を 開 始 する 前 無 人 で 運 転 する 前 運 転 を 開 始 する 前 無 人 で 運 転 する 前 1 回 /3 ヵ 月 5.1.3 保 守 項 目 リスト 各 項 目 の 説 明 については 5.3 保 守 を 参 照 してください 表 5.4 保 守 項 目 リスト 保 守 項 目 水 回 路 からの 漏 水 点 検 テストエリア 内 の 清 掃 配 電 室 機 械 室 内 の 清 掃 ストレーナエレメントの 清 掃 または 交 換 ( 水 冷 仕 様 ) 冷 却 水 回 路 の 清 掃 ヒューズの 交 換 エアーフィルターの 清 掃 または 交 換 オイルフィルターの 清 掃 または 交 換 扉 駆 動 用 ベルトの 点 検 または 交 換 冷 凍 機 油 の 点 検 圧 縮 機 の 圧 力 点 検 空 冷 凝 縮 器 の 清 掃 ( 空 冷 仕 様 ) 1 回 /1 日 運 転 開 始 前 1 回 /1 年 時 期 1 回 /3 ヵ 月 ( 清 掃 )または 高 温 側 高 圧 圧 力 (G 11 )が 2MPa(gauge)(20 kg/cm2 (gauge))を 超 えるとき 1 回 /1 年 ヒューズが 切 れたとき 1 回 /1 ヵ 月 ( 清 掃 ) 1 回 /10,000 時 間 (エレメント 交 換 ) 1 回 /1 ヵ 月 ( 清 掃 ) 1 回 /10,000 時 間 (エレメント 交 換 ) 1 回 /1 ヵ 月 ( 点 検 ) 1 回 /7 年 ( 交 換 ) 1 回 /6 ヵ 月 1 回 /1 ヵ 月 1 回 /1 ヵ 月 長 期 間 使 用 しない 場 合 の 処 置 は 5.3.11 長 期 間 使 用 しない 場 合 の 処 置 を 参 照 してください エスペック 株 式 会 社 73
冷 熱 衝 撃 装 置 基 本 編 第 5 章 点 検 保 守 5.1.4 定 期 調 整 項 目 リスト 装 置 の 性 能 機 能 を 維 持 するために 必 要 な 調 整 項 目 です 調 整 時 期 になりましたら お 買 い 上 げ 店 または 当 社 にご 連 絡 ください 表 5.5 定 期 調 整 項 目 リスト 定 期 調 整 項 目 エアー 圧 力 スイッチの 調 整 レギュレーター 圧 力 の 調 整 ダンパーの 開 閉 速 度 テストエリア 扉 の 開 閉 速 度 (オプション 自 動 扉 の 場 合 ) 2 年 2 年 2 年 2 年 調 整 時 期 74 エスペック 株 式 会 社
基 本 編 第 5 章 点 検 保 守 冷 熱 衝 撃 装 置 5.2 点 検 5.2.1 ブレーカー( 主 電 源 スイッチ)の 動 作 テスト 1 ヵ 月 に 1 回 または 長 期 間 連 続 して 運 転 する 前 に ブレーカー( 主 電 源 スイッチ)の 動 作 をテストしてください ブレーカー( 主 電 源 スイッチ)が ON の 状 態 で テストボタンを 軽 く 押 します テストボタンを 押 して ブレーカー ( 主 電 源 スイッチ)のレバーが 落 ちれば 正 常 です AC200V 220V 仕 様 AC380V 400V/415V 仕 様 対 象 型 式 TSA-43EL TSA-73EL 73ESA 73ESW TSA-103EL 103ES テストボタン テストボタン テストボタン TSA-73EH TSA-203EL 203ES TSA-303EL 図 5.1 テストボタン 位 置 参 考 ブレーカー( 主 電 源 スイッチ)のレバーが 落 ちると レバーは ON と OFF の 中 間 の 位 置 に 止 まります 電 源 を ON にするときは 一 旦 レバーを OFF 側 に 倒 してから ON に 入 れてください 5.2.2 温 度 過 昇 防 止 器 の 動 作 テスト 運 転 を 開 始 する 前 に 温 度 過 昇 防 止 器 の 動 作 テストを 行 ってください 1) ブレーカー( 主 電 源 スイッチ)が ON になっていることを 確 認 します 2) 計 装 パネル 電 源 スイッチを 押 して 計 装 の 電 源 を ON にします 3) 運 転 状 態 表 示 部 を 押 して 運 転 操 作 画 面 にします 次 に < 試 験 選 択 >の 試 験 開 始 キーを 押 し 実 行 確 認 画 面 では いキーを 押 します 試 験 が 開 始 されます 温 度 過 昇 防 止 器 の 動 作 テストは 高 温 さらしの 状 態 で 行 ってください 4) 温 度 過 昇 防 止 器 をテストエリアの 温 度 より 5 C 程 度 低 い 温 度 に 設 定 します 温 度 過 昇 防 止 器 が 正 常 な 場 合 ブザーが 鳴 り 計 装 に 警 報 を 示 す 画 面 が 表 示 されます 警 報 が 発 生 しない 場 合 は 異 常 があります お 買 い 上 げ 店 または 当 社 にご 連 絡 ください 5) ブザーを 解 除 するには ブザー 停 止 キーを 押 します 6) 計 装 パネル 電 源 スイッチを 切 り 設 定 をもとの 温 度 に 戻 します エスペック 株 式 会 社 75
冷 熱 衝 撃 装 置 基 本 編 第 5 章 点 検 保 守 5.2.3 温 度 過 冷 防 止 器 の 動 作 テスト 運 転 を 開 始 する 前 に 温 度 過 冷 防 止 器 の 動 作 テストを 行 ってください 1) ブレーカー( 主 電 源 スイッチ)が ON になっていることを 確 認 します 2) 計 装 パネル 電 源 スイッチを 押 して 計 装 の 電 源 を ON にします 3) 運 転 状 態 表 示 部 を 押 して 運 転 操 作 画 面 にします 次 に < 試 験 選 択 >の 試 験 開 始 キーを 押 し 実 行 確 認 画 面 では いキーを 押 します 試 験 が 開 始 されます 温 度 過 冷 防 止 器 の 動 作 テストは 低 温 さらしの 状 態 (-10 C 以 下 の 温 度 )で 行 なってください 4) 温 度 過 冷 防 止 器 をテストエリアの 温 度 より 5 C 程 度 高 い 温 度 に 設 定 します 温 度 過 冷 防 止 器 が 正 常 な 場 合 ブザーが 鳴 り 計 装 に 警 報 を 示 す 画 面 が 表 示 されます 警 報 が 発 生 しない 場 合 は 異 常 があります お 買 い 上 げ 店 または 当 社 にご 連 絡 ください 5) ブザーを 解 除 するには ブザー 停 止 キーを 押 します 6) 計 装 パネル 電 源 スイッチを 切 り 設 定 をもとの 温 度 に 戻 します 5.2.4 断 水 リレーの 動 作 テスト 3 ヵ 月 に 1 回 断 水 リレーの 動 作 テストを 行 なってください 1) ブレーカー( 主 電 源 スイッチ)が ON になっていることを 確 認 します 2) 計 装 パネル 電 源 スイッチを 押 して 計 装 の 電 源 を ON にします 3) 運 転 状 態 表 示 部 を 押 して 運 転 操 作 画 面 にします 次 に < 試 験 選 択 >の 準 備 開 始 キーを 押 し 実 行 確 認 画 面 では いキーを 押 します 装 置 の 準 備 運 転 が 開 始 されます 4) 一 次 側 の 給 水 バルブを 閉 めます 断 水 リレーが 正 常 な 場 合 ブザーが 鳴 り 計 装 に 警 報 を 示 す 画 面 が 表 示 されます 警 報 が 発 生 しない 場 合 は 異 常 があります お 買 い 上 げ 店 または 当 社 にご 連 絡 ください 5) ブザーを 解 除 するには ブザー 停 止 キーを 押 します 6) 計 装 パネル 電 源 スイッチを 切 り 閉 めた 一 次 側 の 給 水 バルブをもとに 戻 します 76 エスペック 株 式 会 社
基 本 編 第 5 章 点 検 保 守 冷 熱 衝 撃 装 置 5.3 保 守 5.3.1 空 冷 凝 縮 器 の 清 掃 ( 空 冷 仕 様 のみ) 警 告 背 面 カバーをはずすときは ブレーカー( 主 電 源 スイッチ)を 必 ず OFF にしてから 行 なってくださ い ブレーカー( 主 電 源 スイッチ)が ON の 状 態 で 背 面 カバーをはずすと 機 械 室 内 にファン 等 の 回 転 体 や 駆 動 部 があり けがをするおそれがあります 凝 縮 器 フィンを 素 手 でさわらないでください 注 意 素 手 でさわると フィンで 手 を 切 ることがあります 装 置 背 面 の 空 冷 凝 縮 器 のフィン 部 にほこり 等 が 付 着 し 目 づまりを 起 こします その 場 合 十 分 な 冷 却 空 気 を 供 給 できなくなるために 性 能 が 低 下 したり 保 安 装 置 が 作 動 し 運 転 不 可 能 になったり そのまま 長 時 間 運 転 を 行 うと 冷 凍 装 置 の 故 障 の 原 因 となります 1 ヵ 月 に 1 回 程 度 凝 縮 器 フィンの 清 掃 をしてください 1) ブレーカー( 主 電 源 スイッチ)を 切 り 装 置 を 停 止 し 背 面 カバーをはずします 2) 背 面 カバーのスリット 部 および 凝 縮 器 フィンに 付 着 したほこり 等 を 掃 除 機 で 取 り 除 いてください 掃 除 機 で 取 り 除 けない 場 合 は 凝 縮 器 の 上 から 水 を 流 して 清 掃 してください 背 面 カバー 空 冷 凝 縮 器 吸 込 み 口 スリット ( 凝 縮 器 は 背 面 カバーの 裏 にあります) 図 5.2 背 面 カバーのスリット 部 および 凝 縮 器 フィンの 清 掃 3) 背 面 カバーを 元 どおりに 取 り 付 けます お 願 い 凝 縮 器 フィンを 曲 げないように 注 意 してください フィンが 曲 がりますと 通 常 の 熱 交 換 ができなくなり 装 置 の 性 能 が 低 下 します エスペック 株 式 会 社 77
冷 熱 衝 撃 装 置 基 本 編 第 5 章 点 検 保 守 省 エネアドバイス CHECK! 凝 縮 器 フィンの 汚 れ 1 ヶ 月 に 一 度 の 清 掃 が 目 安 フィンの 目 詰 まりを 清 掃 することで 冷 凍 能 力 の 低 下 を 防 ぎ 排 気 ファンへの 負 荷 も 軽 減 します 5.3.2 水 回 路 の 漏 水 点 検 水 回 路 から 水 漏 れしていると 設 置 場 所 への 悪 影 響 やトラブルの 原 因 となります 1 日 に 1 回 は 漏 水 確 認 をし てください 1) 排 水 管 接 続 口 から 水 漏 れしていないか 確 認 します 2) ストレーナやニップルの 接 続 部 分 から 水 漏 れしていないか 確 認 します ニップル ストレーナ 図 5.3 漏 水 点 検 お 願 い 水 漏 れを 発 見 した 場 合 は 水 漏 れ 箇 所 を 特 定 し 修 理 してください 78 エスペック 株 式 会 社
基 本 編 第 5 章 点 検 保 守 冷 熱 衝 撃 装 置 5.3.3 テストエリア 内 の 清 掃 テストエリアの 内 面 にほこりや 不 純 物 が 付 着 していると 風 の 循 環 により 加 熱 器 や 送 風 機 などに 付 着 し トラブ ルの 原 因 や 正 確 な 試 験 結 果 が 出 ないおそれがあります 運 転 開 始 前 または 試 験 終 了 毎 にテストエリア 内 を 清 掃 してください 1) テストエリア 扉 を 開 きます 2) テストエリア 内 をやわらかい 布 などで 拭 きます 3) テストエリア 扉 を 閉 めます 5.3.4 配 電 室 機 械 室 の 清 掃 配 電 室 機 械 室 にほこりがたまると 故 障 の 原 因 となります 1 年 に 1 度 配 電 室 と 機 械 室 を 清 掃 してください 1) ブレーカー( 主 電 源 スイッチ)が OFF になっていることを 確 認 します 2) 配 電 室 扉 機 械 室 扉 を 開 きます 3) 配 電 室 機 械 室 のほこりを 掃 除 機 などで 吸 い 取 ります 4) 配 電 室 扉 機 械 室 扉 を 閉 めます 5.3.5 ストレーナエレメントの 清 掃 または 交 換 冷 却 水 の 給 水 管 に 取 り 付 けたストレーナのストレーナエレメントに 水 あかやごみなどが 付 着 し 目 づまりを 起 こ すことがあります その 場 合 十 分 な 冷 却 水 を 供 給 できなくなるために 断 水 リレーが 作 動 し 運 転 不 可 能 になる ことがあります 3 ヵ 月 に 1 回 程 度 ストレーナエレメントを 清 掃 または 交 換 してください 冷 却 水 の 汚 れ 度 合 いにより 変 わりますので お 客 様 にて 確 認 してください エスペック 株 式 会 社 79
冷 熱 衝 撃 装 置 基 本 編 第 5 章 点 検 保 守 通 知 冷 却 水 やクーリングタワーを 他 の 装 置 と 共 有 している 場 合 二 次 側 の 排 水 管 のバルブを 閉 めておいて ください 二 次 側 の 排 水 管 へ 背 圧 のかかることがあり その 際 冷 却 水 が 逆 流 し ストレーナより 漏 水 することがあ ります 水 冷 凝 縮 器 二 次 側 排 水 装 置 内 ストレーナ バルブ バルブ 一 次 側 図 5.4 冷 却 水 やクーリングタワーを 共 有 している 場 合 クーリングタワー などの 給 水 設 備 装 置 内 に 冷 却 水 が 残 っている 場 合 ストレーナエレメント 交 換 時 にストレーナより 漏 水 する 場 合 があり ます 給 水 1) 一 次 側 のバルブを 閉 めます 二 次 側 の 排 水 管 にもバルブがある 場 合 は バルブを 閉 めてください 2) ストレーナの 下 へバットなど 水 を 受 けることのできる 適 当 な 容 器 を 置 いて 水 を 受 けます 3) ストレーナのキャップをゆるめ ストレーナエレメントを 取 り 出 します 給 水 源 装 置 水 の 流 れ ストレーナエレメント ガスケット キャップ 図 5.5 ストレーナエレメントの 取 り 出 し 4) ストレーナエレメントをブラシなどできれいにします 清 掃 しても 汚 れが 取 れない 場 合 は 新 しいものに 交 換 してください 80 エスペック 株 式 会 社
基 本 編 第 5 章 点 検 保 守 冷 熱 衝 撃 装 置 5.3.6 冷 却 水 回 路 の 清 掃 配 管 内 のスケール( 錆 )によって 熱 交 換 能 力 が 落 ち 安 全 装 置 ( 高 圧 圧 力 スイッチ)が 作 動 することがあります 1 年 に 1 回 配 管 内 を 清 掃 してください 錆 がひどくなると 最 悪 の 場 合 熱 交 換 器 ( 凝 縮 器 )の 交 換 が 必 要 になります 清 掃 については お 買 い 上 げ 店 または 当 社 にご 連 絡 ください ( 有 償 ) 5.3.7 ヒューズの 交 換 長 時 間 運 転 をするとヒューズが 劣 化 し 切 れやすくなります ヒューズが 切 れたときは 以 下 の 手 順 でヒューズを 交 換 してください お 願 い ヒューズを 交 換 してもまたすぐに 切 れる 場 合 は お 買 い 上 げ 店 または 当 社 にご 連 絡 ください 1) ブレーカー( 主 電 源 スイッチ)が OFF になっていることを 確 認 します 2) 配 電 室 扉 のネジをはずし 配 電 室 扉 を 開 けます 3) 切 れているヒューズを 新 しいものと 交 換 します <TSA-43EL の 場 合 > F3 F1 TBA MS3 MS2 MS1 TC1 <TSA-73EL, 73ES, 103EL, 103ES の 場 合 > F3 F1 TBA NF1 MS3 MS1 ヒューズ ヒューズ 容 量 F1:5A F3:5A TC1 エスペック 株 式 会 社 81
冷 熱 衝 撃 装 置 基 本 編 第 5 章 点 検 保 守 <TSA-73EH の 場 合 > F3 F1 CP2 PR1 TC1 <TSA-203EL, 203ES, 303EL の 場 合 > ヒューズ Th2-2 F3 F1 CP2 PR1 ヒューズ 容 量 F1:5A F3:5A TC1 図 5.6 ヒューズの 交 換 4) 配 電 室 扉 を 閉 めます 82 エスペック 株 式 会 社
基 本 編 第 5 章 点 検 保 守 冷 熱 衝 撃 装 置 5.3.8 エアーフィルターおよびオイルフィルターの 清 掃 または 交 換 エアー 回 路 に 取 り 付 けたエアーフィルターおよびオイルフィルター 内 にごみ タール カーボン 異 物 などが 付 着 するとオートドレンをしなくなり エアー 回 路 部 品 のトラブルや 故 障 の 原 因 となります 1 ヵ 月 に 1 回 程 度 エアーフィルターおよびオイルフィルターを 清 掃 または 交 換 してください 注 意 必 ず 圧 力 計 が 0MPa になったことを 確 認 してからボウルガードを 取 りはずしてください 回 路 内 にエアーが 残 っていると ボウルガードが 勢 いよくはずれ けがをするおそれがありま す 1) ブレーカー( 主 電 源 スイッチ)が OFF になっていることを 確 認 します 2) 一 次 側 のエアーバルブを 閉 め エアーチューブを 装 置 からはずしてエアーを 抜 きます 3) 機 械 室 扉 を 開 けます 4) ボウルガードのロック 部 を 押 し 印 まで 回 してボウルガードを 取 りはずします 圧 力 計 レギュレーター 圧 力 スイッチ オイルフィルター エレメント エアーフィルター エレメント バッフル フィルターボウル ボウルガード ロック 部 図 5.7 ボウルガードの 取 りはずし 5) バッフルを 回 し 緩 めてエアーフィルターエレメントをはずします オイルフィルターエレメントは 六 角 レンチ(M6)を 使 用 してはずしてください エスペック 株 式 会 社 83
冷 熱 衝 撃 装 置 基 本 編 第 5 章 点 検 保 守 6) エアーフィルターとオイルフィルターのフィルターボウル エアーフィルターエレメントを 中 性 洗 剤 で 洗 浄 し きれいに 水 洗 いします 7) 洗 浄 したフィルターボウル エアーフィルターエレメントを 乾 いた 柔 らかい 布 で 水 分 をふき 取 ります お 願 い 合 成 油 (リン 酸 エステル 系 ) 有 機 溶 剤 薬 品 (シンナ 四 塩 化 炭 素 等 )を 使 用 して 洗 浄 しないでください 直 射 日 光 はさけてください 参 考 オイルフィルターエレメントは 洗 浄 しても 再 生 できません 汚 れがひどい 場 合 は 交 換 してください ( 交 換 1 回 /10,000 時 間 ) 84 エスペック 株 式 会 社
基 本 編 第 5 章 点 検 保 守 冷 熱 衝 撃 装 置 5.3.9 扉 駆 動 用 ベルトの 点 検 1 年 に 1 回 扉 駆 動 用 ベルトの 点 検 をしてください 1) ブレーカー( 主 電 源 スイッチ)が OFF になっていることを 確 認 します 2) テストエリア 扉 両 側 の 前 面 カバー 下 側 の 固 定 ネジをはずし 前 面 カバー( 左 右 )を 開 きます 停 電 時 エアー 抜 きボタン 前 面 カバー ベルト 前 面 カバー 図 5.8 扉 駆 動 用 ベルト 3) 装 置 本 体 左 側 面 の 上 部 にある 停 電 時 エアー 抜 きボタンを 押 します 4) テストエリア 扉 を 上 下 にスライドさせて 扉 の 両 側 にあるベルトに 亀 裂 やひび 割 れが 入 っていないかを 確 認 します ベルトに 異 常 がある 場 合 は お 買 い 上 げ 店 または 当 社 にご 連 絡 ください 5) 前 面 カバー( 左 右 )を 閉 め 固 定 ネジで 固 定 します エスペック 株 式 会 社 85
冷 熱 衝 撃 装 置 基 本 編 第 5 章 点 検 保 守 5.3.10 冷 凍 機 油 の 点 検 冷 凍 機 の 性 能 機 能 を 維 持 するために 6 ヶ 月 に 1 回 冷 凍 機 油 の 点 検 をしてください 警 告 背 面 カバーをはずすときは ブレーカー( 主 電 源 スイッチ)を 必 ず OFF にしてから 行 なってくださ い ブレーカー( 主 電 源 スイッチ)が ON の 状 態 で 背 面 カバーをはずすと 機 械 室 内 にファン 等 の 回 転 体 や 駆 動 部 があり けがをするおそれがあります 1) ブレーカー( 主 電 源 スイッチ)が OFF になっていることを 確 認 します 2) 背 面 カバーをはずします 3) 冷 凍 機 下 部 に 装 備 されている 油 面 計 で 冷 凍 機 油 を 点 検 します 点 検 内 容 油 面 が 見 えること 油 面 が 黒 く 変 色 していないこと 冷 凍 機 油 に 異 常 がある 場 合 は お 買 い 上 げ 店 または 当 社 にご 連 絡 ください 4) 背 面 カバーを 元 どおりに 取 り 付 けます 油 面 計 図 5.9 油 面 計 86 エスペック 株 式 会 社
基 本 編 第 5 章 点 検 保 守 冷 熱 衝 撃 装 置 5.3.11 長 期 間 使 用 しない 場 合 の 処 置 装 置 を 長 期 間 使 用 しない 場 合 は 以 下 の 作 業 を 必 ず 行 ってください 以 下 の 作 業 を 行 わないと 適 切 な 試 験 を 行 えなくなったり 装 置 の 寿 命 を 短 くするおそれがあります 乾 燥 運 転 を 行 う ブレーカー( 主 電 源 スイッチ) 一 次 側 電 源 を OFF にし ブレーカーハンドルストッパーでブレーカー( 主 電 源 スイッチ)の 誤 操 作 を 防 止 する 乾 燥 運 転 を 行 う テストエリアおよび 低 温 槽 を 乾 燥 させるために 運 転 を 行 います 乾 燥 運 転 は 定 期 的 に 行 ってください 1) ブレーカー( 主 電 源 スイッチ)が ON になっていることを 確 認 します 2) 計 装 パネル 電 源 スイッチを 押 して 計 装 の 電 源 を ON にします 3) 運 転 状 態 表 示 部 を 押 して 運 転 操 作 画 面 にします 次 に < 試 験 選 択 >の 乾 燥 運 転 キーを 押 し 実 行 確 認 画 面 では いキーを 押 します 装 置 の 乾 燥 運 転 が 開 始 されます 4) 装 置 は 乾 燥 運 転 を 行 ない 管 理 設 定 で 設 定 されている 時 間 が 経 過 すると 装 置 は 自 動 的 に 停 止 します 5) 計 装 パネル 電 源 スイッチを 押 します 実 行 確 認 画 面 では いキーを 押 します 計 装 の 電 源 が OFF になります 電 源 を 切 る 1) ブレーカー( 主 電 源 スイッチ)を OFF にします 2) 付 属 品 のブレーカーハンドルストッパーを 用 意 します エスペック 株 式 会 社 87
冷 熱 衝 撃 装 置 基 本 編 第 5 章 点 検 保 守 3) ブレーカーハンドルストッパーのセット 方 法 は 以 下 の 通 りです 1200V 220V 用 (TSA-43EL, 73EL, 73ES, 103EL, 103ES)のセット 方 法 ブレーカーハンドルストッパーの 凸 部 をブレーカー( 主 電 源 スイッチ)のハ ンドルに 合 わせてください ブレーカー( 主 電 源 スイッチ)のハンドルにブレ ーカーハンドルストッパーを 取 り 付 け 後 ブレー カーハンドルストッパーを 奥 までスライドし ロッ クしてください 南 京 錠 を 取 り 付 けてください 図 5.10 200V 220V 用 (TSA-43EL, 73EL, 73ES, 103EL, 103ES) 2200V 220V 用 (TSA-73EH, 203EL, 203ES, 303EL)のセット 方 法 スライド 状 態 でブレーカー( 主 電 源 スイッチ)にセットし セットし たらロック 状 態 にしてください 南 京 錠 を 取 り 付 けてください 図 5.11 200V 220V 用 (TSA-73EH, 203EL, 203ES, 303EL) 88 エスペック 株 式 会 社
基 本 編 第 5 章 点 検 保 守 冷 熱 衝 撃 装 置 3380V 400V/415V 用 ( 全 型 式 )のセット 方 法 南 京 錠 ハンドル ブレーカーハンドルス トッパー ロック プレート 南 京 錠 を 取 り 付 けてく ださい 図 5.12 380V 400V/415V 用 ( 全 型 式 ) 4) 一 次 側 電 源 を OFF にします 5) 冷 却 水 用 給 水 バルブを 閉 めます 6) 給 水 設 備 (クーリングタワー)の 電 源 を OFF にします 省 エネアドバイス CHECK! 装 置 の 計 装 パネル 電 源 スイッチとブレーカー( 主 電 源 スイッチ)を 切 りましょう 待 機 電 力 の 削 減 長 時 間 使 用 しないときは ブレーカー( 主 電 源 スイッチ)を 切 り 待 機 電 力 を 削 減 します 装 置 使 用 の1 時 間 前 にはブレーカー( 主 電 源 スイッチ)を 入 れてください ( 外 囲 温 度 20 C の 場 合 ) エスペック 株 式 会 社 89
冷 熱 衝 撃 装 置 基 本 編 第 5 章 点 検 保 守 5.3.12 圧 縮 機 の 圧 力 点 検 圧 縮 機 の 圧 力 が 異 常 になると 圧 力 スイッチが 作 動 したり 冷 凍 回 路 のトラブルや 故 障 の 原 因 となります 1 ヵ 月 に 1 回 は 圧 力 を 確 認 してください 1) ブレーカー( 主 電 源 スイッチ)が ON になっていることを 確 認 します 2) 計 装 パネル 電 源 スイッチを 押 して 計 装 の 電 源 を ON にします 3) 運 転 状 態 表 示 部 を 押 して 運 転 操 作 画 面 にします 次 に < 試 験 選 択 >の 試 験 開 始 キーまたは 準 備 開 始 キーを 押 し 実 行 確 認 画 面 では いキーを 押 します 装 置 の 準 備 運 転 または 試 験 が 開 始 されます 4) 装 置 運 転 開 始 30 分 後 機 械 室 の 圧 力 計 で 圧 力 が 正 常 範 囲 になっていることを 確 認 します 表 5.6 圧 力 正 常 範 囲 圧 力 計 正 常 範 囲 (MPa) 空 冷 仕 様 水 冷 仕 様 低 温 側 低 圧 圧 力 -0.04~0.60-0.04~0.60 低 温 側 高 圧 圧 力 0.40~2.10 0.50~2.10 高 温 側 低 圧 圧 力 -0.04~0.80-0.04~0.70 高 温 側 高 圧 圧 力 0.70~2.60 1.00~2.10 5) < 運 転 停 止 >の 停 止 実 行 キーを 押 して 運 転 を 終 了 します お 願 い 圧 力 値 が 正 常 範 囲 からはずれている 場 合 は 表 6.1 警 報 一 覧 の 冷 凍 機 ( 高 温 側 ) 圧 力 異 常 または 冷 凍 機 ( 低 温 側 ) 圧 力 異 常 の 処 置 を 行 ってください 90 エスペック 株 式 会 社