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回 答 Q3-1 土 地 下 落 の 傾 向 の 中 固 定 資 産 税 が 毎 年 あがるのはなぜですか? 質 問 : 土 地 下 落 の 傾 向 の 中 土 地 の 固 定 資 産 税 が 毎 年 あがるのはなぜですか? 答 : あなたの 土 地 は 過 去 の 評 価 替 えで 評 価 額 が


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平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

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質 問 票 ( 様 式 3) 質 問 番 号 62-1 質 問 内 容 鑑 定 評 価 依 頼 先 は 千 葉 県 などは 入 札 制 度 にしているが 神 奈 川 県 は 入 札 なのか?または 随 契 なのか?その 理 由 は? 地 価 調 査 業 務 は 単 にそれぞれの 地 点 の 鑑 定

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

損 益 計 算 書 自. 平 成 26 年 4 月 1 日 至. 平 成 27 年 3 月 31 日 科 目 内 訳 金 額 千 円 千 円 営 業 収 益 6,167,402 委 託 者 報 酬 4,328,295 運 用 受 託 報 酬 1,839,106 営 業 費 用 3,911,389 一


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入 札 参 加 者 は 入 札 の 執 行 完 了 に 至 るまではいつでも 入 札 を 辞 退 することができ これを 理 由 として 以 降 の 指 名 等 において 不 利 益 な 取 扱 いを 受 けることはない 12 入 札 保 証 金 免 除 13 契 約 保 証 金 免 除 14 入

事 業 概 要 利 用 時 間 休 館 日 使 用 方 法 使 用 料 施 設 を 取 り 巻 く 状 況 や 課 題 < 松 山 駅 前 駐 輪 場 > JR 松 山 駅 を 利 用 する 人 の 自 転 車 原 付 を 収 容 する 施 設 として 設 置 され 有 料 駐 輪 場 の 利 用


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預 金 を 確 保 しつつ 資 金 調 達 手 段 も 確 保 する 収 益 性 を 示 す 指 標 として 営 業 利 益 率 を 採 用 し 営 業 利 益 率 の 目 安 となる 数 値 を 公 表 する 株 主 の 皆 様 への 還 元 については 持 続 的 な 成 長 による 配 当 可

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別 紙 第 号 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 議 案 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 を 次 のように 定 める 平 成 26 年 2 月 日 提 出 高 知 県 知 事 尾

(2) 単 身 者 向 け 以 外 の 賃 貸 共 同 住 宅 等 当 該 建 物 に 対 して 新 たに 固 定 資 産 税 等 が 課 税 される 年 から 起 算 して5 年 間 とする ( 交 付 申 請 及 び 決 定 ) 第 5 条 補 助 金 の 交 付 を 受 けようとする 者 は

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( 別 紙 ) 以 下 法 とあるのは 改 正 法 第 5 条 の 規 定 による 改 正 後 の 健 康 保 険 法 を 指 す ( 施 行 期 日 は 平 成 28 年 4 月 1 日 ) 1. 標 準 報 酬 月 額 の 等 級 区 分 の 追 加 について 問 1 法 改 正 により 追 加

(1) 率 等 一 覧 ( 平 成 26 年 度 ) 目 課 客 体 及 び 納 義 務 者 課 標 準 及 び 率 法 内 に 住 所 を 有 する ( 均 等 割 所 得 割 ) 内 に 事 務 所 事 業 所 又 は 家 屋 敷 を 有 する で 内 に 住 所 を 有 し ないもの( 均 等

平成24年度税制改正要望 公募結果 153. 不動産取得税

代 議 員 会 決 議 内 容 についてお 知 らせします さる3 月 4 日 当 基 金 の 代 議 員 会 を 開 催 し 次 の 議 案 が 審 議 され 可 決 承 認 されました 第 1 号 議 案 : 財 政 再 計 算 について ( 概 要 ) 確 定 給 付 企 業 年 金 法 第

は 固 定 流 動 及 び 繰 延 に 区 分 することとし 減 価 償 却 を 行 うべき 固 定 の 取 得 又 は 改 良 に 充 てるための 補 助 金 等 の 交 付 を 受 けた 場 合 にお いては その 交 付 を 受 けた 金 額 に 相 当 する 額 を 長 期 前 受 金 とし

別 表 1 土 地 建 物 提 案 型 の 供 給 計 画 に 関 する 評 価 項 目 と 評 価 点 数 表 項 目 区 分 評 価 内 容 と 点 数 一 般 評 価 項 目 立 地 条 件 (1) 交 通 利 便 性 ( 徒 歩 =80m/1 分 ) 25 (2) 生 活 利 便

任意整理について | 多重債務Q&A | 公益財団法人 日本クレジットカウンセリング協会

定款

埼 玉 県 入 間 郡 三 芳 町 大 字 藤 久 保 1100 番 地 1 三 芳 町 役 場 本 庁 舎 4 階 ウ 提 出 方 法 : 持 参 または 郵 送 による 提 出 とする ただし 提 出 期 限 必 着 とし 郵 送 の 場 合 は 必 ず 到 着 を 確 認 するものとする (3

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特別徴収封入送付作業について

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CONTENTS TOPICS 1 TOPICS

就 業 規 則 ( 福 利 厚 生 ) 第 章 福 利 厚 生 ( 死 亡 弔 慰 金 等 ) 第 条 法 人 が 群 馬 県 社 会 福 祉 協 議 会 民 間 社 会 福 祉 施 設 等 職 員 共 済 規 程 に 基 づき 群 馬 県 社 会 福 祉 協 議 会 との 間 において 締 結 す

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文化政策情報システムの運用等

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m07 北見工業大学 様式①

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 き 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている

佐渡市都市計画区域の見直し

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Taro-08国立大学法人宮崎大学授業

労働時間と休日は、労働条件のもっとも基本的なものの一つです

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大 田 区 保 育 従 事 職 員 宿 舎 借 り 上 げ 支 援 事 業 Q&A 目 次 Ⅰ 補 助 事 業 全 般 について P3~P4 Ⅱ 補 助 対 象 施 設 について P5 Ⅲ 補 助 対 象 職 員 について P6~P10 Ⅳ 補 助 対 象 経 費 について P11~P13 2

ほかに パート 従 業 員 らの 厚 生 年 金 加 入 の 拡 大 を 促 す 従 業 員 五 百 人 以 下 の 企 業 を 対 象 に 労 使 が 合 意 すれば 今 年 十 月 から 短 時 間 で 働 く 人 も 加 入 できる 対 象 は 約 五 十 万 人 五 百 人 超 の 企 業

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平成16年年金制度改正 ~年金の昔・今・未来を考える~

18 国立高等専門学校機構

4 調 査 の 対 話 内 容 (1) 調 査 対 象 財 産 の 土 地 建 物 等 を 活 用 して 展 開 できる 事 業 のアイディアをお 聞 かせく ださい 事 業 アイディアには, 次 の 可 能 性 も 含 めて 提 案 をお 願 いします ア 地 域 の 活 性 化 と 様 々な 世

16 日本学生支援機構


技 能 労 務 職 公 務 員 民 間 参 考 区 分 平 均 年 齢 職 員 数 平 均 給 与 月 額 平 均 給 与 月 額 平 均 給 料 月 額 (A) ( 国 ベース) 平 均 年 齢 平 均 給 与 月 額 対 応 する 民 間 の 類 似 職 種 東 庄 町 51.3 歳 18 77

(2) 広 島 国 際 学 院 大 学 ( 以 下 大 学 という ) (3) 広 島 国 際 学 院 大 学 自 動 車 短 期 大 学 部 ( 以 下 短 大 という ) (4) 広 島 国 際 学 院 高 等 学 校 ( 以 下 高 校 という ) ( 学 納 金 の 種 類 ) 第 3 条

目 次 高 山 市 連 結 財 務 諸 表 について 1 連 結 貸 借 対 照 表 2 連 結 行 政 コスト 計 算 書 4 連 結 純 資 産 変 動 計 算 書 6 連 結 資 金 収 支 計 算 書 7

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Microsoft Word - ★HP版平成27年度検査の結果

答申第585号

空 き 家 を 売 却 した 場 合 の,000 万 円 控 除 特 例 の 創 設 被 相 続 人 が 住 んでいた 家 屋 及 びその 敷 地 を 相 続 があった 日 から 年 を 経 過 する 年 の 月 日 までに 耐 震 工 事 をしてから あるいは 家 を 除 却 し てから 売 却

の 購 入 費 又 は 賃 借 料 (2) 専 用 ポール 等 機 器 の 設 置 工 事 費 (3) ケーブル 設 置 工 事 費 (4) 防 犯 カメラの 設 置 を 示 す 看 板 等 の 設 置 費 (5) その 他 設 置 に 必 要 な 経 費 ( 補 助 金 の 額 ) 第 6 条 補

国 家 公 務 員 の 年 金 払 い 退 職 給 付 の 創 設 について 検 討 を 進 めるものとする 平 成 19 年 法 案 をベースに 一 元 化 の 具 体 的 内 容 について 検 討 する 関 係 省 庁 間 で 調 整 の 上 平 成 24 年 通 常 国 会 への 法 案 提

特 別 徴 収 制 度 とは 市 県 民 税 の 納 め 方 のひとつです 従 業 員 の 市 県 民 税 を 事 業 主 が 毎 月 給 与 から 天 引 きし 従 業 員 に 代 わって 市 に 納 める 制 度 です 所 得 税 の 源 泉 徴 収 に 対 応 するものが 市 県 民 税 では

従業員の個人住民税の特別徴収を実施していない事業者の方へ

スライド 1

の 処 理 であり 費 用 計 上 の 際 に 現 金 の 支 出 は 伴 いません 資 本 的 収 入 支 出 資 本 的 収 支 とは 公 営 企 業 の 将 来 の 経 営 活 動 に 備 えて 行 う 建 設 改 良 費 や 建 設 改 良 に 係 る 企 業 債 償 還 金 などの 投 資

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公表表紙

公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

(3) 調 査 の 進 め 方 2 月 28 日 2 月 28 日 ~6 月 30 日 平 成 25 年 9 月 サウンディング 型 市 場 調 査 について 公 表 松 戸 市 から 基 本 的 な 土 地 情 報 サウンディングの 実 施 活 用 意 向 アイデアのある 民 間 事 業 者 と

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目 標 を 達 成 するための 指 標 第 4 章 計 画 における 環 境 施 策 世 界 遺 産 への 登 録 早 期 登 録 の 実 現 史 跡 の 公 有 地 化 平 成 27 年 度 (2015 年 度 )までに 235,022.30m 2 施 策 の 体 系 1 歴 史 的 遺 産 とこ

(2) 併 合 の 内 容 1 併 合 する 株 式 の 種 類 普 通 株 式 2 併 合 の 割 合 平 成 28 年 10 月 1 日 をもって 同 年 9 月 30 日 の 最 終 の 株 主 名 簿 に 記 録 された 株 主 様 ご 所 有 の 株 式 について 10 株 を1 株 の

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一般競争入札について

定款  変更

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財団法人○○会における最初の評議員の選任方法(案)

科 売 上 原 価 売 上 総 利 益 損 益 計 算 書 ( 自 平 成 26 年 4 月 1 日 至 平 成 27 年 3 月 31 日 ) 目 売 上 高 販 売 費 及 び 一 般 管 理 費 営 業 利 益 営 業 外 収 益 受 取 保 険 金 受 取 支 援 金 補 助 金 収 入 保

3

内 宿 泊 料 国 外 滞 在 費 及 び 予 防 注 射 諸 手 数 料 とし それぞれ 次 の 各 号 に 定 めるとこ ろにより 支 給 する (1) 交 通 費 は 現 に 利 用 した 経 路 及 び 方 法 により 支 給 する なお 国 外 への 旅 行 の 場 合 の 交 通 費 は

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

1_2013BS(0414)

損 益 計 算 書 ( 自 平 成 25 年 4 月 1 日 至 平 成 26 年 3 月 31 日 ) ( 単 位 : 百 万 円 ) 科 目 金 額 営 業 収 益 75,917 取 引 参 加 料 金 39,032 上 場 関 係 収 入 11,772 情 報 関 係 収 入 13,352 そ

課 税 ベ ー ス の 拡 大 等 : - 租 税 特 別 措 置 の 見 直 し ( 後 掲 ) - 減 価 償 却 の 見 直 し ( 建 物 附 属 設 備 構 築 物 の 償 却 方 法 を 定 額 法 に 一 本 化 ) - 欠 損 金 繰 越 控 除 の 更 な る 見 直 し ( 大

事 業 税 の 外 形 標 準 課 税 事 業 税 は 都 道 府 県 が 所 得 ( 利 益 )に 対 して 課 税 します 1. 個 人 事 業 税 業 種 区 分 税 率 ( 標 準 税 率 ) 第 1 種 事 業 ( 物 品 販 売 業 製 造 業 金 銭 貸 付 業 飲 食 店 業 不 動

連結計算書

Transcription:

1. 基 調 講 演 くらしを 支 えまちを 楽 しくするバス 路 線 をみんなでつくりませんか? 加 藤 博 和 名 古 屋 大 学 大 学 院 環 境 学 研 究 科 准 教 授 名 古 屋 大 学 環 境 学 研 究 科 の 加 藤 といいます 遠 いところへお 招 きいただいて 本 当 にあり がたいと 思 っています 仕 事 も 名 古 屋 中 心 でやっていますので 本 日 は 吉 田 先 生 が 三 沢 や 八 戸 でかなりしっかり 仕 事 をされていて 恐 らく 吉 田 先 生 の 意 図 としては この 地 域 を きちんと 見 て 名 古 屋 で 仕 事 をやれという 意 味 だと 思 います タイトルですが くらしを 支 えまちを 楽 しくするバス 路 線 をみんなでつくりませんか? という 明 るめのタイトルにし ました 今 日 は 青 森 空 港 を 出 まして 青 森 駅 までシャトルバス それから 野 辺 地 まで 青 い 森 鉄 道 ここまでは 良 かったのです 野 辺 地 駅 で 降 りてバスのりばに 行 きますと タイトルと 全 く 真 反 対 の 楽 しげさが 全 くないという 状 態 です ここから 三 本 木 営 業 所 行 きのバスに 乗 りま した ずっと 貸 切 で 走 ってきまして 途 中 から 3 人 おばあさんが 乗 ってきまして 十 和 田 市 駅 で 降 りました するとそこもこういう 調 子 なのです どうですか これ くらしを 支 え まちを 楽 しく 過 ごそうと 全 く 真 反 対 私 が 最 初 にというか 今 日 これだけでもいいのです けれど 皆 さんにお 伝 えしたいと 思 ったのは こんなことでいいのかということです 私 は 十 和 田 市 駅 から 十 和 田 市 中 央 まで 歩 いている 間 に 機 関 車 トーマスを 思 い 出 しました ご 存 じですか 機 関 車 トーマス トーマスの 口 ぐせは 何 なのかというと 失 敗 ばかりしてい ますが 僕 は 役 に 立 つ 機 関 車 になりたい といつも 言 っています 公 共 交 通 は みんなそ う 思 っているのではないですか 役 に 立 ちたい それが 何 ですか これは 全 然 応 えてい ないではないですか こんなので はっきり 言 ってもう 話 にならないと 思 います 誰 が 使 うのですか こんなことで 役 に 立 たないのではないですか 何 年 か 後 に 私 はきっとまた 来 るでしょう その 時 まだこの 調 子 だったら 本 当 に 怒 りま す これは しゃれにならないです やっぱりこういうところから 改 めていかないと も う 話 にならないと 思 います 一 昨 日 は 新 潟 にいたのです 9 月 4 日 から 6 日 で 佐 渡 で 研 究 室 合 宿 があったのですが 私 はちょっと 遅 れて 5 日 の 午 後 に 入 ることにしまして 5 日 の 午 前 中 は 新 潟 の 中 心 部 で 朝 6 時 から 起 きだしてうろうろしていました 新 潟 BRT と 呼 ばれるものを 見 るためにで す 1 / 57

これについて 皆 さん 聞 いておられますか 今 日 行 くといいですよ 無 料 です IC カード のシステムが 不 具 合 がありまして 昨 日 と 今 日 は 無 料 で お 金 を 取 らないで 走 っています これは 極 めて 賢 明 で そういうところで 変 なトラブルがあるよりは もう 無 料 にしたほう がいい これは 間 違 いないでしょう それから 乗 り 継 ぎを 前 提 とするシステムになった ので 乗 り 継 ぎする 上 に 運 賃 収 受 でややこしいと 大 変 なので 運 賃 収 受 はしないで ある 種 の 実 験 としてやるのもいいのではないのかと 思 います ただ 私 は 新 潟 に 4 日 の 夕 方 に 入 りました 4 日 の 新 潟 のバスと 5 日 の 新 潟 のバスに 乗 っ たわけです そうしたら 4 日 の 夜 何 本 かバスに 乗 りましたけれど 明 日 から 変 わるとい う 雰 囲 気 が 全 くないのです 今 まで 何 十 年 やってきたものが 明 日 から 変 わるのに 考 えられ ない ほぼ 何 の 告 知 もないのです 私 が 新 潟 駅 から 乗 ったバスで これは 明 日 から 乗 り 換 えになるバスというのがありました 運 転 手 が 何 か 言 ったらいいと 思 うのです 明 日 から 乗 り 換 えになって ちょっと 申 し 訳 ないですがよろしく とか しかし 何 もないのです これも 考 えられないと 思 いました BRT と 言 っていますが 新 潟 の 取 組 は 具 体 的 には 連 節 バスを 入 れたりとか 幹 線 と 支 線 にネットワークを 分 けまして 幹 線 は 幹 線 なり 支 線 は 支 線 なりのサービスの 提 供 をする ということで 効 率 化 するというものです これ 自 体 は 日 本 がいろいろな 都 市 でやろうとし ていること あるいはやってきたことの 一 つの 応 用 例 であると 考 えています 少 し 具 体 的 に 楽 しいまちとかそういうことの 前 に 基 本 的 な 条 件 として 今 やはり 日 本 の 中 では 無 駄 にバスがたくさん 走 っていることがあるというのは 間 違 いないわけです 確 かに 9 月 4 日 の 夜 の 新 潟 を 見 ても 空 バスがどんどん 走 っています どうしてかというと 郊 外 のい ろいろなところに 行 き 先 があって でも 都 市 部 は 同 じところを 通 るので 結 局 みんながら がら だけれど 乗 っている 人 は 郊 外 まで 行 くので 便 利 ですからバス 会 社 にとっては 非 常 に 非 効 率 ということです これだと 経 営 ができない そのため 補 助 金 がたくさん 必 要 にな ります だから 今 回 のことをやっているわけで これ 自 体 は 決 して 悪 いことではありませ ん 以 前 は とにかくバスを 走 らせるというのがいいという 時 代 がありました 例 えば 九 州 のほうの 大 きなバス 会 社 で 10 年 ほど 前 に 私 は 講 演 させていただいたことがあります 講 演 後 幹 部 の 方 とお 話 ししたときにおっしゃったのが 本 当 に 忘 れられないのです うちはと にかくどれだけバスが 並 んでるかが 勝 負 です 並 べていないと 買 ってくれないから よく 分 かります 露 出 することが 大 事 だけれど あまりに 並 びすぎなのです 今 となってみ 2 / 57

たら たくさんバスを 走 らせてもそれに 見 合 う 利 用 がない あるいは 走 らせるにも 金 がか かるということで なかなかできなくなってきました つまり 今 はどうすれば 少 ないバス でたくさんの 方 に 使 っていただけるかということが 大 事 になってきます だけれど 実 際 に 皆 さんがやっていることというのは たくさんの 方 に 使 っていただけないところは 切 る という そっちをやっているのではないですかということなのです 本 当 は たくさんの 方 にどう 使 っていただけるかということを 考 えなければいけない その 方 法 がよく 分 から ないので たくさんの 方 に 使 っていただけないところはやめようねという 方 向 にいってし まっています これがやむを 得 ないとしても 乗 り 継 ぎというのが 非 常 に 大 事 になるわけ で 今 回 その 肝 となるところの IC カード つまり 乗 り 継 ぎ 割 引 をできるようにする ここ がダウンしているということなので 本 当 に 痛 いところを 突 かれたということです しか し IC カードがどうとか 言 う 以 前 に そもそもお 客 様 を 見 た 再 編 と 言 えるのかどうかとい うところから 考 え 直 さなければいけないのではないでしょうか つまりそれは 再 編 する 前 日 の 夜 の 段 階 で 何 ら 説 明 がないとか あるいは 停 留 所 の 掲 示 を 見 ても 意 味 が 全 く 分 から ないとか そんなことで 変 えました 乗 ってください 何 とかバスを 守 らなければいけ ないので 迷 惑 掛 けますけれどお 願 いします なんて 頼 んで 誰 が 使 ってくれるかという ことです 公 共 交 通 だからいいだけで 普 通 の 商 品 だったらアウトでしょう だから あっ てはならないなということを 強 く 思 っています ちょうど 図 らずも 今 日 三 沢 でこのような 機 会 を 得 られましたので 非 常 に 今 強 くそういう 気 持 ちを 持 っているということをお 話 し した 次 第 です もう 少 しだけ 暗 い 話 をします これは 昨 年 の 11 月 に あるバス 会 社 が 出 したプレスリリー スになります 要 するに 廃 止 減 便 をさせていただきますというのが 書 いてあるのです が 理 由 が 燃 料 費 が 高 くなりました 運 転 手 が 足 りません 車 両 にお 金 がかかります だからやめさせてもらいたいという そういうプレスリリースなのです 私 はこれを 見 た ときにも 本 当 に 衝 撃 を 受 けました 今 までのバスの 廃 止 とか 減 便 の 告 知 というのは モータリゼーションが 進 みました 過 疎 化 が 進 みました 高 校 生 も 少 なくなりました 利 用 が 少 なくなったのでやめさせてもら います ということだったのが 今 や 供 給 側 の 都 合 です 供 給 できないのでやめさせてく ださいという 時 代 になってきたということです もちろん なぜ 供 給 できなくなったかと いうと 儲 からなくなったからということがあるわけです つまり 今 は そう 簡 単 にバス サービスは 買 ってもらえません では 買 ってもらおうといろいろ 考 えようと 思 っても 買 っ 3 / 57

てもらえるようなサービスを 作 り 出 す 仕 組 みやノウハウが 不 足 しています あるいは 考 え る 人 がいないのです 買 ってもらえないとやる 気 も 出 ません どうでしょう? 今 日 私 が 野 辺 地 で 乗 ったバスの 運 転 手 は 私 が 乗 ったことでやる 気 を 出 してくれたかな 私 が 乗 ら なかったら ずっと 誰 も 乗 っていなかったわけです 乗 ってくれて 良 かったなと 思 ってく れたらいいのですけれど そんなことが 毎 日 続 いていたら やる 気 もなくなりますよね だからサービスも 劣 化 します さっきの 駅 前 のああいう 風 景 になるわけです そんなやる 気 が 出 ないような 職 場 に お 金 をもらって 誰 が 働 きたいと 思 うのでしょうか 国 土 交 通 省 も いろいろ 運 転 手 確 保 とか 言 っていますけれど その 根 本 をやらなければ 働 く 人 などい ないです だからやはり 魅 力 的 な 路 線 バスを 作 り 出 すということをやっていかなければ 運 転 手 だって 集 まるはずがない あるいは 給 料 だって 出 せないのです バスの 後 方 部 に バス タクシー 乗 務 員 募 集 なんて 出 していますけれど これだって 当 たり 前 にやっていますよね でも 最 悪 でしょう こんなのを 出 して 誰 が 来 ます?ここ に 告 知 するのは 自 社 商 品 の 宣 伝 であるとか あるいはもし 運 転 手 を 確 保 したいのであれ ば 嘘 でもいいので 業 務 拡 張 のため と 書 いたらどうですか 最 近 真 に 受 けて 拡 張 するわけでもないのに 業 務 拡 張 のため という 広 告 を 出 す 事 業 者 も 出 てきました 大 型 二 種 免 許 を 取 っている 方 は ここに 運 転 手 募 集 が 出 ている 会 社 は 労 働 条 件 が 悪 い 会 社 だよ と 考 えているわけです 年 中 出 している 会 社 は 非 常 に 悪 い 会 社 だということを 思 ってい るわけです だから 絶 対 ここに 出 してはいけないのです ここには 自 社 商 品 の 宣 伝 を 出 さ なければいけないのです 最 近 はそこを 飛 び 越 えて バス 運 転 手 募 集 ではなく 地 域 を 支 えませんかと 募 集 している 事 業 者 も 出 てきています 確 かにバスの 運 転 は 地 域 を 支 える 仕 事 ですが そうすると 応 募 が 倍 とか 3 倍 ぐらいになるらしいです そうなのです バスの 運 転 あるいはバス 会 社 というのは 地 域 を 支 える 仕 事 なのです ただ 運 転 する 会 社 ではな いのです ただ 本 当 に そう 言 えるのかどうかということです これがバス 活 性 化 委 員 会 のミッションだと 考 えています 加 藤 先 生 そんなこと 言 うけど うまくいかないんです よ 今 まで 1 回 もそんなにうまくいったことないじゃないですか とおっしゃる 方 がたく さんおられます それはそうです そう 簡 単 ではありません どうしてもこの 業 界 には 成 功 体 験 が 必 要 です 暗 い 話 ばかりで 待 遇 も 悪 い 企 業 に 若 者 が 入 るわけがありません 運 転 手 不 足 解 消 は 前 を 向 く 業 界 にならないとできません 利 用 が 減 るほど 税 金 が 還 付 さ れる 補 助 をたくさんもらえるように 路 線 をいじる という 負 け 犬 根 性 で こんなことで 存 続 するわけながないのです どう 脱 却 するか?そのときに 例 えば 高 校 生 や 大 学 生 の 定 4 / 57

期 券 を 全 線 定 期 にして かなり 安 くするという 大 胆 な 政 策 を 西 鉄 が 取 ることで 九 州 全 体 のバス 利 用 者 数 が 西 鉄 も 含 め 全 部 のバス 利 用 者 数 が ずーっと 減 少 だったのが 増 加 に 転 じたのです 西 鉄 だけの 増 加 ではないです 九 州 全 体 の 増 加 になった このエコルカード という 成 功 例 があります 十 勝 バスの 話 は 有 名 ですが 戸 別 訪 問 セグメント 別 案 内 パンフ パック 販 売 で 顧 客 を 掘 り 起 こす お 客 さんはそのへんにいるはずなのに 何 も 訴 求 してなかった きちんと うちの 商 品 が 何 なのかと うちの 商 品 を 使 って 何 ができるかという 宣 伝 をすれば お 客 さ んは 来 てくれます それを 地 道 にやったことで こちらも 30 年 ぶりの 増 加 になったのです それと 福 島 交 通 のように 会 社 に 通 う 方 に 使 っていただくために 本 人 に 言 うよりも 当 然 会 社 のお 金 で 定 期 券 は 買 っているわけですから 会 社 に 言 ったほうがいい では 大 口 割 引 をやったらどうかと そこにどんどん 営 業 したらどうかということをやったことで 増 益 をはたして ベアを 実 現 したのです バス 会 社 でベアというのは とんと 聞 かない 言 葉 だっ たわけですが 言 っては 悪 いですけれど 福 島 交 通 でベアですよ やればできるのです それから これは 名 前 を 出 してほしくないというので 出 しませんけれど ある 会 社 は ずーっとここ 三 十 何 年 利 用 者 数 が 減 少 そしてそこで 自 治 体 と 一 緒 になってやったこと で ある 路 線 が 増 客 しました そのときに その 増 客 の 結 果 を 見 て 初 めて 前 年 比 100 パー セント 以 上 というのを 見 たという 今 まで 前 年 98 とか 97 とかしか 見 たことなかったのが 初 めて 3 ケタの 数 字 を 見 た できるんだねと 素 で 感 動 したという あるバス 会 社 の 役 員 これは 普 通 の 会 社 から 見 ると 考 えられないほどレベルの 低 い 話 ですけれど これでもバス 会 社 にとっては 成 功 体 験 なのです そして 今 この 会 社 は 生 まれ 変 わったように 頑 張 って います でもこの 地 域 も 成 功 体 験 があるではないですか 八 戸 の この 共 同 運 行 これは 本 数 は 減 らしたのに 利 用 が 増 やせたという 最 もバス 会 社 にとってはありがたいことです よね でも 利 用 者 にとってもっとありがたかったので 利 用 が 増 えたわけです つまり 頭 を 使 って 路 線 を 立 て 直 せば まだまだ 訴 求 できる 余 地 はあるということです それを 身 をもっ て 示 した 例 だと 思 います これをみんなが 全 国 で 競 ってやれば 十 分 余 地 はあるはずです これからも 利 用 を 増 や していける あるいは 皆 さんにもう 1 回 バスを 見 直 していただける 余 地 は 十 分 どころか 十 二 分 に 十 五 分 にもあると 思 っています ということで 前 置 きが 長 いのですけれど 本 日 ご 一 緒 に 考 えていただきたいことというのは どうすればバスを 含 めた 地 域 公 共 交 通 が 息 を 吹 き 返 す そして 事 業 が 息 を 吹 き 返 す そして 活 き 活 きとしたものになるのかというこ 5 / 57

とを 皆 さんで 考 えてみたい そのためには バスや 公 共 交 通 事 業 者 が 地 域 や 利 用 者 にあり がたがっていただけて 地 域 を 持 続 的 に 支 える 公 共 交 通 網 サービスを 実 現 できる そう いう 会 社 になるということが 大 切 です そして 地 域 住 民 の 皆 さんに 人 ごとではないんだ と きっとこの 地 域 でも あるいは 全 国 いたるところでそうだと 思 うのですが 勝 手 にやっ ている 地 域 の 住 民 の 皆 さんは バスなんか 勝 手 に 走 っていて われわれは 何 言 ったって 関 係 ないと 思 っている 方 がほとんどだと 思 うのです そうではなくて われわれが 何 かや れば 言 えば 変 わるのだということを 思 ってもらうのです そして 自 治 体 には まさに 機 関 車 トーマスです きちんと 公 共 交 通 の 役 に 立 つように 生 かしていくための 構 想 戦 略 戦 術 ここをきちんと 磨 いていただく そして 事 業 者 には 後 でお 話 ししますが 企 画 提 案 サービス 力 をつけていただく これらを 束 ねるキーワードが これも 後 で 説 明 しま すが 現 場 起 点 一 所 懸 命 適 材 適 所 という 三 つです 小 さくていいので さっきの 成 功 体 験 一 歩 踏 み 出 す そして 事 業 者 が 元 気 になってほしい そうなればきっと 人 が 集 まって どんどん 明 るくなっていけるはず このプラスの 回 転 にどう 転 換 するかという ことが 私 の 一 番 の 願 いというか ミッションだと 考 えています これは 北 海 道 のある 市 の 駅 前 バスのりばです 駅 からバスに 乗 ろうとすると 何 か 迷 路 のようで 案 内 板 がいろいろあるんです いっぱいあるんですけれど どれを 見 てもさっぱ り 分 かりません これなどバス 停 は 右 だと 書 いてあるのに 左 前 方 に 見 えているのですよ 行 きたいじゃないですか で みんな 横 切 って 行 くから バリケードを 築 いてどんどん 行 けなくしたという こういう 人 間 の 心 理 を 全 く 考 えていない 駅 とかバスターミナルを 作 り 出 してしまうのです 全 くおもてなしのかけらもないようなバスサービスだなということ になります すなわち 供 給 者 目 線 なのです 要 するに バス 交 通 は 全 国 の 大 半 の 地 域 で 一 見 さんお 断 りということです それほど 不 便 でないのに 知 られていない 分 かってもら えていないという 場 合 が 結 構 あります あるいは でもどこでも 行 ける 自 家 用 車 と 違 って 公 共 交 通 は 特 定 の 時 間 や 行 先 しか 利 用 できない ただこれというのは 逆 に 特 定 の 行 先 とか あるいは 時 間 には 非 常 に 便 利 ではないのという 考 えも 出 てきます だから なぜそういう 時 間 にそういう 場 所 に 走 らせるかということを 使 いたい 人 にきち んと 分 かってもらえれば 使 ってもらえるはずなのに そのへんを 漫 然 と 宣 伝 しているのか していないのか 分 からない とにかく 走 っているよとか 時 刻 表 見 てもさっぱり 意 味 が 分 かりません こんなのを 使 っているのだったら レンタカーの 予 約 をしたほうがマシだね という 話 になってしまいます 使 えない 人 は 結 構 いるはずです だから 使 い 方 が 分 かるよ 6 / 57

うにするということは 非 常 に 重 要 で 十 勝 バスの 社 長 の 路 線 バスは 不 便 ではなく 不 安 と いうのは 非 常 に 名 言 であって はっきり 言 って 多 くのところでわざと 分 かりにくく 見 せて いるのではないのかなと 思 えるほど 分 かりにくいのです 逆 に 言 えば そうたいして 金 をかけなくてもやれることはいっぱいあるし それさえもやっていないのです だから それぐらいまずやりません?ここからやり 直 さないと そのときに 全 国 的 に MM をやると かバスマップを 作 るとか いつもそれなのですけれど それは 必 要 ですか? 停 留 所 の 時 刻 表 もまともに 読 めないのに そんなのをやって 何 か 意 味 があるんですか 私 はまず 停 留 所 の 時 刻 表 をどうやって 見 やすくするかということから 始 めるべきだと 思 います だから そういうことから 始 めない 人 というのは バスに 乗 ったことがない 人 でしょう 使 ったこ とがないから 分 からないのです バスについては 配 布 物 掲 示 車 両 LED 表 示 車 内 案 内 ウェブサイト 案 内 所 系 統 図 時 刻 表 のりば 案 内 系 統 番 号 愛 称 経 由 行 先 いろいろな 要 素 があるのです けれど これらがばらばらだから 分 からないということが 結 構 あるのです 三 沢 の 場 合 は そこをかなりやっておられるわけです ただ 少 しくどいかなという ちょっとそこまで 盛 ると 情 報 が 多 すぎて なかなか 分 からないなというのはありますが 不 足 しているという のよりはずっといいのかなという 気 がします それから 路 線 をいじらないでダイヤをい じらないで 分 からせようとしても 元 が 複 雑 だから 分 からないというのもあります これ は 案 内 を 考 えると 認 識 できるのです 案 内 しようとしても 複 雑 で 案 内 できない つまりこ れは 普 通 の 方 に 使 っていただく 以 前 に 分 かっていただくことができない だったら ま ず 分 かっていただくために 分 かる 路 線 に 変 えるべきではないかというのが 出 てきます これが 路 線 再 編 の 大 事 なポイントです だから 新 潟 の 場 合 も ある 特 定 の 幹 線 の 部 分 に 乗 客 や 需 要 集 中 しているので そこを 分 かりやすくしましょうというコンセプトでやっているわけです そこは 非 常 に 評 価 できる ところなのです 分 かりやすい 案 内 にしないと 使 ってもらえない しかし 何 を 案 内 すべき か 分 かっていないのかも これが 実 態 なのかなという 気 がします つまり 今 の 路 線 の 中 で 乗 っておられる 方 がいますので そういう 方 はその 時 間 にそこへ 行 きたいという 需 要 があるわけです そういう 方 々に ちょっと 30 分 早 めてもいいかとか 言 ったときに 30 分 早 めて 何 するの? と 言 われて それはよく 考 えていません というのが 現 実 なのでは ないでしょうか あるいは 30 分 早 めて こういう 人 に 乗 ってもらいたいのですと 言 っても 実 はそういう 人 たちに その 心 は 伝 わりません だから 実 際 に 変 えても 乗 ってくれません 7 / 57

今 まで 乗 っていた 人 は 乗 らない だからいなくなってしまうのです それで 再 編 はうまく いかない こういうことが 多 いのではないかと 思 うのです 案 内 は これは 私 も 少 し 関 与 した 京 都 駅 の 北 口 烏 丸 口 の 例 ですが 京 都 は 非 常 にバスが 分 かりにくかったわけですけれど 少 なくともこういう 統 一 案 内 板 が 必 要 ということで どこののりばで どこの 系 統 で 何 分 に 出 るかということがスパッと 分 かるようなものを 一 番 前 に 置 く しかも だいたいバスの 行 先 というのは ターミナルかど 田 舎 かどちらか であると ど 田 舎 は 示 してもそこへ 行 く 人 はいないので 訴 求 力 がありません それよりも 途 中 の 行 きたいところを 表 示 したほうがいいのです 京 都 の 場 合 は 金 閣 寺 だとか 清 水 寺 だとかそういうところがあるわけで そういうところを 中 心 に 表 示 をするということを 昔 からやっていますけれど 特 に 強 調 してやることにしたということです それに 合 わせて こういった 地 図 や あるいはこの 表 示 こういうものを 全 部 統 一 した それで きちんと のりばまでたどっていくとたどり 着 けるという お 客 様 目 線 での 見 直 しをやったというこ となのです 京 都 は 路 線 が 膨 大 で お 客 様 もすごくたくさんいるし かなり 金 をかけてこ れをやられました なんと 驚 いたことに 方 向 幕 に 戻 したという これは 驚 きでした だ けれどそれは 利 用 者 にとって 分 かりやすいのであったら そちらのほうがいいというお 考 えの 下 にやられたのであって それで 実 際 に 分 かりやすくもなったので 決 して 間 違 っ た 方 向 ではないのかなと 思 うのです 京 都 はこれをやっただけでも 多 くの 方 が 京 都 のバスって 変 わったね とおっしゃって いるのです 多 くの 路 線 は 変 わっていないのに 見 せ 方 を 変 えただけで 京 都 のバス ちょっ と 変 わったよ という 話 が 出 ているわけです でも 本 当 はそれだけではなく もっと 根 本 的 に 変 えていかないといけないのかもしれません そのためには いつも 言 っているので すが 現 場 を 見 て 固 定 観 念 に 囚 われず 現 場 を 変 える まずは 一 体 この 路 線 というのは 誰 が 使 うのだろう 俺 がこの 路 線 をいじっていいとなったら 一 体 誰 に 使 ってほしいのか を 考 えるのです だとしたら 何 分 に 設 定 したらいいのだろう どういうふうに 停 留 所 を 置 けばいいのだろう どういうふうに 経 由 したらいいのだろう そういうことでいろいろ と 考 える 中 で 今 までの 固 定 観 念 に 囚 われない 新 しいデザインが 出 てくるのです それと 今 と 同 じ 調 子 で どこを 変 えたらいいのか いや ここを 取 ってしまうと これは 難 しい から やっぱりここは 動 かせないよね だけどこっちはできるんじゃない?そういうこと を 自 分 の 中 でも 考 えて いろいろな 人 と 議 論 しながら 作 っていく これが 大 事 だと 思 いま す そのポイントが 二 つです 一 つが お 客 様 や 地 域 のニーズに 応 えるコンテンツ 見 か 8 / 57

けでなく 本 当 のニーズは 何 なのか それから 安 全 は 当 然 大 事 です コミュニティバスなど で けちってたくさん 乗 るところをまわろうとしたために 運 転 手 がとんでもなく 息 切 れ してしまった あるいは これではお 話 にならないというふうに 指 導 を 受 けて 本 数 を 減 らさなければならなくなった こういうのが 最 近 相 次 いでいます そんなことでは 運 転 手 が 居 つくわけではない どんどんどこかへ 行 ってしまいます 安 全 を 大 前 提 にして 移 動 サービスを 通 じて 地 域 に 利 益 をもたらせるにはどうしたらいいのか ここを 考 えなけれ ばいけません そして お 客 様 や 地 域 に 選 んでいただけるサービスというのは 何 なのでしょうか その ポイントは 利 用 者 が 運 賃 払 っていただけるかどうか 自 治 体 地 域 に 補 助 金 や 負 担 金 を 払 っていただけるかどうか この 補 助 金 とか 負 担 金 というのは 今 まで 赤 字 をカバーする というのがそうでしたけれど これは 運 賃 の 一 つとして 考 えるべきでしょう 自 治 体 や 地 域 にとって その 路 線 が 必 要 であれば 乗 らない 人 も 含 めてそのバスにお 金 を 払 わなけれ ばならない だから 乗 らないけれど 運 賃 だという この 発 想 でなければいけないのです そうではなくて あのバスがなくなったら 困 るから とにかく 赤 字 補 填 という こういう 発 想 はやめなければいけません 今 までそれをやり 続 けてきたから 路 線 がずっと 延 命 し てきてしまったのです 改 善 ではなく ずっと 延 命 してきたという これが 現 状 なのです 日 本 の 場 合 は 多 くの 地 域 でバス 会 社 は 独 占 ですので あるいは 鉄 道 会 社 も 独 占 ですの で これができる 事 業 者 は 残 っていけるのだけれど そういう 事 業 者 や それをサポート できる 自 治 体 がある 地 域 も 残 っていける これが 1 対 1 だという 選 べないというところ がもどかしいけれど 逆 の 言 い 方 をすれば 事 業 者 と 自 治 体 が 心 を 合 わせてやれば パー トナーシップ いろいろな 困 難 を 乗 り 越 えて より 良 い 公 共 交 通 網 を 作 りだしていける 可 能 性 があるということを 意 味 していると 思 います 今 この 話 をしたのですけれど 実 は この 考 えが 改 正 地 域 公 共 交 通 活 性 化 再 生 法 における 地 域 公 共 交 通 再 編 実 施 計 画 の 考 え 方 なのです どうも 運 輸 局 が 再 編 実 施 計 画 の 説 明 をされると 全 然 そういう 説 明 をされない のですけれど 私 自 身 は 作 るほうに 関 わっていましたから 再 編 実 施 計 画 というのは 何 な のかと 言 ったら ここなのです 自 治 体 と 事 業 者 が 心 を 合 わせて 公 共 交 通 をどうしていっ たらこの 地 域 が 便 利 になって 魅 力 的 になるかを 考 えて 納 得 できて そこで 協 定 を 結 べる そういうところであったら 国 としては いろいろ 恩 典 を 与 えますよという そういうシ ステムを 作 り 出 せば じゃあやってみようか 今 までいろいろけんかもあったけど 心 を 合 わせてやってみようかという 自 治 体 や 事 業 者 が 増 えてくるのではないか これが 地 域 公 9 / 57

共 交 通 再 編 実 施 計 画 の 考 え 方 ですから ぜひそれをやってほしいです 先 日 岐 阜 市 が 第 一 号 認 定 を 受 けました 私 は 岐 阜 県 飛 騨 市 を 担 当 していまして まも なく 認 定 を 受 けるところです どちらも 今 まで 散 々けんかがありましたけれど 最 終 的 に は 地 域 を 良 くしていくためには やはりお 互 いが 腹 を 割 って 話 をして 公 共 交 通 を 良 くし ていくために 協 力 して 頑 張 っていかなければいけないという 納 得 をして それで 計 画 を 作 って 認 定 を 受 けます これはもし 皆 さんもそういうきっかけであるとすれば 網 計 画 は 当 たり 前 ですけれど 再 編 実 施 計 画 もやっていただけるといいなと 思 います そのためにどうすれば くるり と 変 えることができるのかということなのですけれど 四 つのポイントがあります 一 つは 一 体 バスに 乗 るのはなぜか この 付 加 価 値 を 認 識 す る 必 要 があるということです 今 モータリゼーションの 社 会 なので 普 通 に 動 くと 言 っ たら 車 に 乗 るわけです そこをあえてバスに 乗 るのはなぜなのか どうしたら 車 より 付 加 価 値 が 出 せるのか ここを 追 求 しなければいけないのです ここで 諦 める 人 がいるわけで す そんな 車 に 勝 てるわけがない しかしそうでもないのです みんな 100 パーセント 車 が 好 きで 乗 っているわけでもないのです 他 の 手 段 と 比 べて 何 が 強 みかという 差 別 化 を 考 えないといけないのです だけれど みんながそれを 受 け 入 れてくれるわけではないので す 例 えば 20 代 女 性 だったら 受 け 入 れてくれるとか 60 代 男 性 だったら 受 け 入 れてくれる とか こういう 顧 客 の 特 定 をしなければいけません そして 四 つの P というのがあるそう で 商 品 価 格 販 促 販 路 この 四 つをどういうふうにアレンジするかということです この 四 つのポイントについては マーケティングの 教 科 書 の 一 番 最 初 ぐらいに 書 いてあ ることの 受 け 売 りです 今 までで 一 番 そういうふうに 近 づいたのは コミュニティバスです コミュニティバス というのは 企 画 運 営 と 運 行 を 分 離 する つまり 採 算 に 囚 われないような 企 画 づくりが できるのです 公 共 交 通 というのは 赤 字 でも 仕 方 がない 利 用 者 からの 運 賃 だけではなか なか 運 営 できません これは 世 界 的 には 常 識 です 日 本 では そうではなかったですけれ ど お 客 様 あるいは 地 域 の 皆 さんにありがたがっていただけるためにどういうコンテンツ でなければいけないかを 企 画 することと 企 画 された 路 線 をどういうふうにうまく 運 行 す るかということを 一 緒 に 考 えるとなかなか 難 しいのです だからこれを 分 けたのです 分 けることによって やはり 採 算 を 考 えるとできないような 新 しい 基 本 コンテンツの 設 定 ができ それによって 地 域 にあった わかりやすく て 使 いやすい 公 共 交 通 が 実 現 し た これがムーバスであった ただ ムーバスというのは 人 口 密 度 が 平 方 キロで 2 万 人 10 / 57

を 超 えるような 多 分 青 森 県 内 ではそんなところは 全 くない 愛 知 県 でもそんなところは ほとんどありません という 非 常 に 特 殊 なところでできたものなので このコンテンツも 極 めて この 地 域 に 特 有 のものに 過 ぎません ところがこれが 皆 さんが 見 に 行 くと う ちでもこの 同 じような 小 さいバスを 入 れようとか 循 環 バスをやろうとか 100 円 バスをや ろうというふうに 形 だけ 真 似 るという まさにサルマネを 日 本 中 でやってしまいました このサルマネというのは 非 常 に 問 題 で 結 局 これも 地 域 を 良 くしようとか もっとたくさ んの 方 に 利 用 していただこうという 視 点 が 全 く 抜 けているのです ここでいいのがあった これうちでやればうまくいくのではないかという 非 常 に 上 滑 りな 考 え 方 で 入 れてしまっ ているのです 最 近 は コミュニティバスに 人 があまり 乗 らない 減 ってきたということ で デマンド 交 通 にされるところが 多 いのですが デマンドでもサルマネをやっています しかもコミュニティバスは 利 用 が 少 ないと 収 入 が 減 ってくるとか 利 用 者 数 が 減 って くるとか すぐ 分 かるのですけれど デマンドは 利 用 が 少 ないと 支 出 も 少 ないので 露 見 しない 私 は ある 自 治 体 の 担 当 者 に 言 われたことがあります 先 生 は 公 共 交 通 利 用 促 進 と 言 われるのですけれど 迷 惑 です デマンド 交 通 をたくさん 使 われたら 補 助 金 がたく さんいるので 困 ってしまうのです やめてもらえませんかと 言 われたことがあります ふ ざけていると 思 うのですけれど だけれどそこの 自 治 体 は やっぱり 何 で 公 共 交 通 を 作 っ てどうしてたくさんの 方 に 外 で 出 ていただきたいかということを 全 く 考 えていないという ことです 出 たいのに 出 てこられない 人 もいるから 仕 方 なく 補 助 金 を 出 してやってると いう そういうレベルの 発 想 しかないのです きっとその 自 治 体 は 非 常 に 悲 しいことだ と 思 います だけれど 当 然 たくさんの 方 に 利 用 されたら それはデマンドでも 補 助 金 どんどん 上 がっ ていきますね だから そこでどうやったらそのたくさんの 方 がもっと 束 になって 乗 って いただけるかというのが 乗 り 合 いです これをデザインするということが 必 要 になってく るのです これこそ 自 治 体 がやらなければいけないことでしょう? みんなばらばらに 動 くのだったら 政 策 でも 何 でもないではないですか そういう 人 たちは どうやったら 束 になるのか これをやるのが 政 策 でしょ? 実 はこれって 国 土 交 通 省 が 言 っているコン パクト&ネットワークではないですか できるだけ 束 になって 住 んでいただき できるだ け 束 になって 動 いていただくにはどうしたらいいのでしょう 1990 年 ぐらいまでは 成 長 していたからみんなもばらばらでも 良 かったのです 今 は 人 口 は 減 少 し 資 源 もなく エネルギーだってないのです CO2 だって 出 してはいけない 11 / 57

そういうときはどうしたらいいかと 言 ったら もう 少 し 固 まらなければいけない 時 代 で しょ となったら そのために 何 ができるかという 一 つの 確 信 は まさに 乗 り 合 いです なのに どうしてデマンドをやろうという 話 が 出 てくるのかということです デマンドは やむを 得 ずやることなのです そして コミバスのもう 一 つの 弊 害 だったのは 市 町 村 が 丸 抱 えすることで 住 民 事 業 者 がモラルハザードになるということです 市 がやってくれ るからいいんだ あるいは 市 がやってくれるからこっちにもまわしてもらわないと 困 ると 事 業 者 は そんなところにまわしたってお 客 さんいないからやめたいと 言 えましたが 市 はなかなか 言 えません だから どんどんと 野 放 図 に 路 線 がぐちゃぐちゃと 入 って 結 果 的 に この 路 線 もう 不 便 で 乗 らない というのが そこらじゅうにできあがるのです そして そんなのではバスは 駄 目 だということでデマンドになるという これは 公 共 交 通 で 地 域 を 幸 せにしようというのとは 全 く 真 反 対 の 方 向 です 総 合 病 院 乗 り 入 れは 路 線 バス 勝 利 の 方 程 式 これをやったら 利 用 が 増 えるから 私 もた くさんやってきました 今 日 も 野 辺 地 で 野 辺 地 病 院 を 見 てきました 病 院 は 各 地 を 訪 れ たらだいたい 見 に 行 きます のりばはどこにあるのかとか 病 院 の 中 で 案 内 をやっている かどうか そういうことを 見 ます これは 公 共 交 通 を 作 るのに 基 本 です ですけれど 本 当 にこれは 勝 利 の 方 程 式 なのでしょうかという 問 いかけです だって 病 院 というのは 行 きたくない 場 所 ではないですか 皆 さん 病 院 へ 行 きたいですか 行 きたくないところへ 連 れて 行 くバスが 幸 せをつくり 出 すバスなのでしょうか とてもそうは 言 えないでしょ う でも 高 齢 者 は 病 院 しか 行 くところがない あるいはみんな 病 院 に 集 まっているから 病 院 が 楽 しい 場 所 なのです 病 院 でこそ みんなと 話 ができるからです そこを 実 は われ われは バスを 病 院 に 集 中 させることで 強 いてしまっているのです 一 方 で 商 店 街 のほうから 大 型 店 ばかりに 入 れてないで 商 店 街 にもバスを 入 れてよ と 頼 まれることがあります これは 本 当 にいいことなのでしょうか 商 店 街 が 頑 張 ってく れなければ お 客 さんは 来 ませんよね 商 店 街 が 盛 り 上 がってきたら われわれが 入 れさ せてくれというのでないと あるいは どうせ 入 れるのだったら 商 店 街 と 一 緒 になって 商 店 街 を 盛 り 上 げる 政 策 をやりましょう 分 かった やろうよ こういうところでないと 入 れる 気 にならないです つまり 公 共 交 通 は 集 まれる 場 所 あるいは 集 まってほしい 場 所 とセットであるべきなのです 私 は 総 合 病 院 が 一 番 のターミナルになるような 地 域 と いうのは そういう 楽 しい 場 所 がない 地 域 だから 非 常 に 悲 しい 地 域 だなというふうに 考 えています ある 自 治 体 は 病 院 の 手 前 に 生 涯 学 習 センターと 温 水 プールがあります こ 12 / 57

れはいいですね 病 院 へ 行 く 人 は 本 当 に 病 気 の 人 だけ 手 前 の 生 涯 学 習 センターや 温 水 プー ルは 座 席 もいっぱいある 場 所 そこでほとんどおじいさんおばあさんは 降 りていただけま す そうするとどうなるかというと 医 療 費 が 確 実 に 減 ります 高 齢 の 方 は 必 ずどこか 悪 いので 病 院 へ 行 ったら 医 療 費 を 使 われます それが 使 われなくなります しかも 生 涯 学 習 や 温 水 プールなどで 元 気 になっていただける 元 気 になったらまた 街 へ 展 開 していただ けると いいことづくめではないですか その 市 は そういうことを 意 図 的 にやっているわけです そこの 病 院 が 私 立 なのでかも しれません 市 立 病 院 だとやっぱり 入 れなければいけないという あるいは 入 れてどんど ん 来 てほしいというところがあありますけれど そこは 私 立 だから そこまで 市 のコミュ ニティバスに 優 遇 しなくていいというところがあるみたいです だけれど こういうこと というのはすごく 大 事 だと 思 いませんか あるいはこういうものをつくり 出 すということ と バスをつくり 出 すというのを 一 体 的 にやるということです これもバスツアーだとか あるいはバスパックの 考 え 方 と 同 じです どういうところへみんなが 行 きたいのか それ とバスをどう 組 み 合 わせるか だから 普 通 の 乗 合 バスも 同 じなのです それによって お でかけ が 楽 しくなり おでかけを 楽 しくするためには さらに その 最 寄 の 停 留 所 は 施 設 になるべく 近 く あるいは 施 設 に 入 ったり 出 たりするときに 安 全 で 渋 滞 にも 巻 き 込 まれ ない つまり 自 家 用 車 の 駐 車 の 動 線 とはなるべく 切 り 離 したところになければいけない でも 便 利 なところとなると 施 設 を 作 るときからそういう 場 所 を 確 保 しておかなければい けません ですから 施 設 がどういうふうに 作 られるかを 早 期 にチェックしておかないと 本 当 にいいバスは 作 れないということになります 逆 に 自 宅 最 寄 の 停 留 所 は よくフリー 乗 降 だとかデマンドにするということの 理 由 として 停 留 所 が 遠 いとおっしゃるのですけ れど 停 留 所 自 体 が 待 ちやすければ 別 に 停 留 所 まで 歩 いてきて そこで 待 っていて い ろいろしゃべっていたら むしろバスが 来 ると いやちょっとバス 早 すぎるよ という 人 だって 出 てくるのです つまり 停 留 所 が 憩 いの 場 になれるかどうかということです 憩 いの 場 であれば みんな 歩 いてきます 物 理 的 に 歩 けないところはしょうがないですけれ ど だから フリー 乗 降 がいいかというと そうでもないと 思 っています いろいろ 言 ってきたのですけれど ターゲットを 明 確 にすること 基 本 コンテンツを 磨 き 上 げる 基 本 コンテンツを 説 明 していなかったですね 系 統 ダイヤ 乗 降 施 設 車 両 この 四 つです お 値 打 ち って 分 かりますか 名 古 屋 弁 という 説 もありますが 値 段 の 割 にはすごくいいもの こんないいのにその 値 段?という そんな 安 いの?これがお 値 13 / 57

打 ちと 名 古 屋 は 言 います お 値 打 ちと 思 わせるのです 名 古 屋 人 の 好 きな 言 葉 です お 値 打 ちというのは 運 賃 設 定 こんなに 便 利 なのに この 値 段 でいいの?とどうやって 思 わせ るかということです そしてさらに 分 かりやすく おしゃれで 心 に 響 く これがバスは あまりできていないでしょう 皆 さん 道 端 の 停 留 所 で 待 っていたらどうですか すごく 劣 等 感 を 感 じるでしょう 車 でどんどんびゅんびゅん 走 っていく 人 がたくさんいて みん な 見 るわけです 何 やってるのかな あのおじさん と 時 々 どうしたの? 乗 せてい くよ と いや 俺 はバス 乗 りたいから 待 ってるんだ と いや バスいつ 来 るか 分 か らないから 乗 っていけばいいじゃない 別 に 頼 んでもいないのに 乗 せてくれるという 人 も いる それくらい 哀 れみを 持 たれているわけです こんな 劣 等 感 を 持 たせていいのかと そうではない あの 人 バス 待 ってる うらやましいね どうやったらそれを 思 わせられ るか こういうところに 知 恵 を 絞 らなければ バス 産 業 なんて 発 展 するはずがないでしょ う 自 治 体 とか 国 が 支 援 するというのは そういう 余 裕 ができるということです バス 事 業 は 全 部 赤 字 なので そんな 余 裕 がないわけでしょう?そんなことに 頭 を 使 っている 暇 が あったら 別 のことを 考 えたほうがいいということだから よけいに 新 しい 発 想 が 出 てこ ない だけれどそこに 自 治 体 や 国 や あるいは 住 民 の 皆 さんが 協 力 していただけることで それで 今 までにない 新 しい 発 想 が 出 てくるでしょう? それが 一 所 懸 命 なのです つ まり 公 共 交 通 を 良 くし それを 使 って 地 域 を 良 くしていくために それに 関 連 する 地 域 住 民 や 利 用 者 や 交 通 事 業 者 や 沿 線 企 業 や 自 治 体 そしてこの 後 ろに 国 のバックアップが ある 訳 です それがあって その 人 たちが 人 金 心 口 このどれかなら 出 せるでしょう?やる 気 があれば 俺 は 金 はないけど このバス 大 事 だと そう 思 う 心 だけは 持 っているよ 心 だ けでも 持 ってもらえればいいではないですか 今 地 域 で このバス 大 事 だから 何 とか しなきゃいけない と 思 ってくれる 人 が 本 当 の 意 味 でどのくらいいますか ないよりあっ たほうがいいと 思 う 人 はいても ないと 駄 目 なんだと そのために 俺 は 何 かできることな いかと 思 ってくれる 人 はどのくらいいるのでしょうか できれば 口 を 出 し 金 を 出 し そ れから 手 を 出 してくれる 人 がいてくれるほうがいいです だから やり 方 はさまざまなの です なおかつ 大 事 なのは みんな 対 等 であることなのです 今 あるバスというのは 実 は 事 業 者 がリードしている 路 線 バスと 市 町 村 がリードしているコミュニティバスの 二 種 類 でしょう?だから 駄 目 なのです 市 町 村 だけでも 事 業 者 だけでもうまくいかないのです バスはみんなで 支 えないとうまくいかないのです その 例 をお 見 せします 14 / 57

兵 庫 の 全 但 バスという 会 社 があります そこの 神 鍋 線 というバスがあります 2007 年 9 月 にこの 会 社 が 路 線 バスをほとんどやめさせてくださいと そういうところにまで 追 い 込 まれました 1 年 間 議 論 して 3 割 をやめることにしました そのときにこの 神 鍋 線 という のは 市 内 の 路 線 なので 市 の 補 助 路 線 として 存 続 ということにしたのですが なんと 朝 7 時 台 の 便 を 切 りました 他 にまわしたのです どうしてかと 言 うと もうこの 朝 7 時 台 の 便 は 高 校 生 は 乗 っていなかったのです だから 切 って 良 かったのです 他 にまわしたので す だけれど 高 校 生 が 乗 っていなかったではなく これで 高 校 生 が 乗 れなくなったように なったのです 高 校 生 さえも 乗 れないこの 路 線 が 存 続 するはずがないでしょう?これは 3 年 経 って 全 く 利 用 が 出 ません 市 が 補 助 しているのに ここで 市 はどうしたかというと もうやれないからやめますと 普 通 は 言 うところが もう 運 賃 200 円 でいいと それ 以 上 取 らない 実 は 全 部 乗 ると 600 円 ぐらいするのです それを 200 円 以 上 取 らないことにした のです その 上 7 時 台 ももう 1 回 やりますと だけれどこれを 2 年 半 やって 利 用 が 出 てこ なかったら 本 当 にやりませんという 宣 言 をしました 2 年 半 待 って 良 かったですね 半 年 でやめると 言 っていたのを 2 年 住 民 とか 沿 線 の 施 設 に だからいろいろやってください とお 願 いをしました この 3 年 間 で 利 用 者 が 3 割 増 高 校 生 が 0 から 40 人 です 要 するに 手 当 たりしだいに 中 学 卒 業 する 生 徒 をみんな 乗 せていったという 感 じです 運 行 補 助 は 運 賃 を 下 げているので 利 用 者 が 増 えても 年 間 100 万 円 増 えました ですがこの 路 線 は 小 中 学 生 の 通 学 も 使 っていたので そっちの 定 期 券 が 安 くなっているので これは 300 万 減 で なんと 補 助 金 は 減 ったということになりました これはまた 都 合 がいい 話 です 利 用 が 増 えて 補 助 金 が 減 ると 最 高 ですね しかもわれわれのように 一 般 客 が 行 っても 200 円 上 限 なのです 3 年 経 ちまして あと 3 年 間 実 験 するらしいです まだ 本 格 にならないのです やっぱりまだ 不 安 ですよね これで 本 格 とやったら 気 が 緩 むかもしれないということで これから 3 年 また 実 験 やりますということです これで この 全 但 バスさんは 大 きく 変 わっ たと 思 っています つまり このときには どうせバスを 走 らせたって 誰 も 乗 っていない ではないか もううちの 会 社 なんてあってもなくても 関 係 ないという そういう 思 いがあっ たのです だったらやめたらいい だけれど それをやめたらうちの 会 社 はどういう 意 味 があるの か ところがこういうことを 市 役 所 やあるいは 地 域 の 皆 さん 施 設 の 皆 さんとやることに よって すごく 盛 り 上 がったわけです ただ 事 業 者 にとっては ほとんど 収 入 は 増 えて いないですよね 結 局 補 助 金 で 補 填 しているから ほとんど 増 えていません ただ 事 業 15 / 57

者 から 見 たら こんなことをやるのは 面 倒 かもしれないけれど やったから 儲 かったわけ でもないんだけれど 地 域 や 自 治 体 とともに 取 り 組 むことで 地 域 を 良 くできる ここの 地 域 は 盛 り 上 がっているではないか そして 自 分 でバスで 通 学 できる 地 域 である はっき り 言 ってバスで 通 学 できないような 地 域 というのは どんどんファミリー 層 の 人 口 は 減 る でしょう だから 衰 退 の 一 途 です だけれど 自 分 で 通 える 足 があれば いてくれるでしょ う? だからこれはすごく 大 事 なことなのです 地 域 にとっても 役 に 立 つということがで きた これが 路 線 バスの 醍 醐 味 です そんな 儲 かるものではないけれど すごく 地 域 が 盛 り 上 がる これをやらなければいけないのです まさに 全 但 バスはこれで 転 換 したのです 俺 たちがやらなければいけないのはこれなのだと だから 今 生 まれ 変 わってやられてい ます こんなのを 出 しまして これもおもしろいと 思 っています 通 学 通 勤 エックス 便 と ぼちぼち 便 という これ 何 なのかと 言 うと 通 学 通 勤 は 早 く 行 きたいので 停 留 所 は 少 な く バイパスとかを 通 って 短 絡 している ぼちぼち 便 は 高 齢 の 方 が 家 に 近 い 停 留 所 でな ければいけないので 旧 道 を 通 って 停 留 所 が 多 いのだけれど 確 実 に 病 院 とか 施 設 のほう へ 行 っていただけると この 二 つが 走 らせられるようになったのです それぞれ 満 員 なの です 路 線 バスでこれができるのです コミュニティバスではないのです 同 じようなことがもう 一 個 あっちは 田 舎 でしたがこっちは 都 会 です 市 川 市 といった ら 東 京 のすぐ 隣 です この 柏 井 線 という 京 成 の 路 線 です こちらもすごく 歴 史 のある 50 年 以 上 走 っている 路 線 ですけれど 利 用 が 減 ってきたので 京 成 が 減 便 されました そう したら 地 域 の 皆 さんが 怒 ってしまって NPO を 作 りまして もう 京 成 の 路 線 はやめさせて NPO でバスを 走 らせるから それをやろうという 運 動 が 起 こってしまったのです これは 大 変 です 市 が 入 って 市 とその 団 体 と 事 業 者 である 京 成 で 場 をもちまして 何 とかなら ないかと どうにかうまくできないかという 話 をしたのです 結 果 として この 団 体 の 皆 さんがいろいろな 協 力 をするという 条 件 で 増 便 をしよう 補 助 は 市 が 出 していこうという ことをやったのです ところがこれがおもしろいのです これをやると 決 めたときに 地 域 公 共 交 通 活 性 化 再 生 法 ができまして 連 携 計 画 の 仕 組 みができて 総 合 事 業 という 支 援 制 度 ができた だったらこの 協 議 組 織 を 法 定 協 議 会 にして 作 ったこの 計 画 を 連 携 計 画 に したら 補 助 が 半 分 もらえて 得 だと さっと 移 行 したわけです それで 結 果 どうなったか と 言 いますと 大 幅 に 増 客 して 補 助 不 要 になりました これは 何 かというと もともとこ の 路 線 は 自 治 体 から 見 れば まあ 何 もしなくても 走 っているよねと 感 じる 事 業 者 はどん どんお 客 さんが 減 ってきてやれない 住 民 は 何 でやめるんだと そういうふうに 三 つの 16 / 57

心 が 全 部 ばらばらだったわけです 最 初 は 大 げんかだったらしいです それはそうでしょ うね だって 京 成 バスをやめさせて 新 しく NPO で 走 らせると 言 っていたぐらいですから 大 げんか 話 し 合 いにもなっていなかった ところが 今 は 酒 を 一 緒 に 飲 めるようになって きたと 同 志 になってきたと 言 うのです それはそうですね こういう 結 果 を 出 せたので すから それが 国 の 支 援 でできたという これがまた 格 好 いいではないですか みんながやりた いことが 全 部 合 わさって この 一 つの 路 線 がすごくいい 形 で 生 まれ 変 わるということに なって みんなハッピーになったのです これも 路 線 バスですよ コミュニティバスでは ないです そのため 皆 さんに あと 少 しだけこういうふうにやってほしいというのを 言 い ます 例 えば 地 域 公 共 交 通 会 議 というのがあるでしょう 地 域 公 共 交 通 会 議 というのは デマ ンドとかコミバスとかのための 会 議 だと 思 っていませんか とんでもないです 地 域 公 共 交 通 会 議 というのは 一 般 乗 合 なら 何 でも 議 論 できる 場 なのです 私 などから 見 ると 一 般 乗 合 なら 何 でも 議 論 できるのに どうしてコミバスとかデマンドしかやらないのかなと 不 思 議 でたまりません コミバスと 路 線 バスは 何 ら 変 わりはないでしょう? 生 活 のた めに 利 用 している 路 線 だと なのにどうして 地 域 公 共 交 通 会 議 になるとコミバスしかやら ないのでしょう 意 味 がさっぱり 分 からないです でも 少 し 理 由 が 分 かるのです 運 輸 局 がそうやって 説 明 をしているからです コミバスとかデマンドは 地 域 公 共 交 通 会 議 で 認 定 されないとできないですよ つまり 運 賃 をかなり 下 げたり あるいは 路 線 不 定 期 区 域 運 行 といった 許 可 を 得 るためには 地 域 公 共 交 通 会 議 で 協 議 が 調 わなければいけないか ら そのために 開 いてくださいと 運 輸 局 が 市 町 村 に 言 っているからです それを 市 町 村 は ああ この 会 議 はコミバス デマンドのためなんだと 思 ってやっているのです だけれど 法 律 を 見 ると そんなこと 一 切 書 いていないです 一 般 乗 合 路 線 なら 全 部 いいのです 同 様 に 活 性 化 再 生 法 の 法 定 協 議 会 もそうなのです 法 定 協 があって 連 携 計 画 網 形 成 計 画 それから 特 定 事 業 新 地 域 事 業 とありますけれど これらは 何 を 考 えているかというと 全 てのモードを 扱 いましょうということです 全 てのモードどころか DMV だとか IMTS だとか 水 陸 両 用 車 こんなのも 全 部 扱 おうねと こういう 協 議 会 なのです なのに 実 際 に 総 合 事 業 でやったところの 9 割 がコミバス 三 セク 鉄 道 でした そういうふうに 皆 さんが 制 度 があるのに 全 然 活 用 してこられなかったというのが 実 態 なのです 確 かに 地 域 公 共 交 通 活 性 化 再 生 法 が 昨 年 11 月 施 行 して やれることが 増 えました でも 17 / 57

改 正 前 に 皆 さんがどのぐらいやっておられたかといったら 私 から 言 わせれば 2 割 も 使 っ ていないです 改 正 前 の 法 律 でさえも 新 しい 法 律 になって どれだけ 使 いまわせます? 皆 さん 使 い 倒 してほしいなと 思 っています 私 はこの 改 正 に 関 わった 人 間 ですから 当 然 100 パーセント 使 います こんな 便 利 なものはないので でも これも 間 違 えてはいけ ません 使 うことを 目 的 にしてはいけません あくまでも 目 的 は 地 域 公 共 交 通 バス 交 通 を 盛 り 上 げることによって 地 域 を 良 くすることですから そのために 使 えるのだった ら 使 うということであって 時 には 反 することもあります これは 制 度 的 な 問 題 です そ れは 使 わなくていいし そのときは 私 にも 言 ってください 加 藤 がいろいろ 偉 そうなこと を 言 ってるけど 使 い 勝 手 悪 いじゃないかと 言 っていただいたら 私 も 使 いやすくするよ うに 何 とか 頑 張 ります そうやって 制 度 を 盛 り 上 げて 公 共 交 通 も 良 くして 地 域 も 盛 り 上 げていきましょう そういう 気 持 ちがなかったら 良 くはなっていかないと 思 います いろいろ 言 いましたけれど あと 二 つだけです これもテストに 出 ますので 五 つの 鉄 則 大 きくは 答 えは 現 場 にある 現 場 にしかないことなのですけれど 現 場 は 行 かれて いない 方 も 多 いと 思 いますので この 五 つのキーワードを 言 います 一 つ 目 が 目 的 の 明 確 化 なんで 公 共 交 通 をやるの? 一 体 これによって 何 を 得 ようとしているのかということ を 明 確 にします 二 つ 目 は 適 材 適 所 言 い 方 を 変 えるとサルマネは 駄 目 ということです 三 つ 目 は 一 所 懸 命 これはこの 後 のパネルディスカッションのテーマにもなることです けれど 多 くの 関 わっている 方 がフラットに 意 見 を 言 い 合 って 決 まったことはどんどん やっていこうという 体 制 です つまりお 願 いから 参 画 自 立 への 転 換 です そして 組 織 化 ばらばらでは 駄 目 で 地 域 もあるいはいろいろな 主 体 もうまく 組 み 合 わせてやっていこう あるいは 自 治 体 間 などもそうですね そして 改 善 多 くのコミュニティバスの 出 発 式 を 見 てきましたけれど 準 備 に 一 生 懸 命 やっているのですが 出 発 式 が 終 わると 自 治 体 の 皆 さんとか 事 業 者 の 皆 さんはどこかへ 行 ってしまって 取 り 残 された 私 が 全 く 全 然 関 係 なく てマニアで 乗 りに 行 っているだけなのに これどうやって 使 ったらいいですかねとか お 金 どこに 入 れたらいいんですかね 降 りるときどうしたらいいですかねと 聞 かれて 答 えな ければならない みんなそんなことさえも 知 らないのです お 金 は 運 賃 箱 に 入 れるんだよ お 釣 り 出 ないからちゃんと 先 にこっちで 両 替 してねとか 降 りたいときにはここボタン 押 すんだよとか それさえも 知 らない 人 たちが 今 たくさんいるわけです バスは 何 十 年 も 乗 っ たことがない 車 掌 さんがいるときから 乗 ったことがありませんというお 年 寄 りがいっぱ いいるのです そういう 人 たちに 教 えていく 分 かっていただく そこをやるためには 18 / 57

出 発 式 もいいですけれど その 後 が 大 事 でしょう そんなことをやらないで 利 用 が 出 な いって 出 ないに 決 まっています だから 運 行 が 始 まってからきちんと 改 善 していくとい う 五 つ 目 これも 非 常 に 大 事 です そして こういったことをおさえながら みんなの 思 いで 地 域 公 共 交 通 を 地 域 の 手 に 取 り 戻 して 役 に 立 つものに 変 えていこうということで 住 民 の 皆 さんにこの 地 域 では お でかけができる そして 暮 らしていける そこそこ 充 実 できるという 環 境 づくり 自 治 体 はこの 地 域 が 豊 かで 魅 力 的 人 口 減 少 がそんなに 起 こらない できれば 増 える どんどん 来 てくれるというそういう 思 い 事 業 者 さんは 自 分 たちがバスを 走 らせて そのことに よって その 地 域 が 豊 かになるという そういう 存 在 意 義 を 感 じることができ 収 益 も 出 るという 事 業 運 営 運 転 手 は 後 ろを 振 り 向 いてもお 客 さんがいない 俺 は 一 体 何 をやっ ているのだろうと そういうことではなく たくさんの 方 がわいわいと 乗 り 合 っていただ いて やりがいが 出 て 苦 しくないという 仕 事 場 これらを 全 部 実 現 することができるの は みんなが 安 心 して 住 み 続 けられる 持 続 可 能 な 地 域 を 支 えうる みんなが 利 用 したくな る 持 続 可 能 な 公 共 交 通 をみんなで 守 り 育 てる 体 制 そのためにも 現 場 を 見 る 現 場 を 見 ることが 今 日 多 く 集 まっておられる 自 治 体 の 担 当 者 の 方 事 業 者 の 皆 さんのよりどころで す そして 意 見 を 言 って 議 論 をして 取 り 組 みに 参 加 をして 強 化 をすることで 改 善 を 進 めていける 場 づくりを 公 開 の 場 で 行 うのです 誰 の 指 図 を 受 けることもなく 人 任 せにも せず できる 範 囲 で しかし 賢 くうまく 制 度 を 使 いこなして 行 動 をする それは まず 現 場 であなたが 動 くことから 始 まります どうですか 体 がうずうずしてきました?して ますよね?もう 現 場 へ 行 きたくなったでしょう?なっていないですか 皆 さんが 今 体 うずうずしていただけていたら 私 の 話 術 も 通 じたかなと 思 っています もしまだ 不 足 な 方 は この 後 パネルディスカッションを 聞 いていただいて なんていうのは 吉 田 先 生 に 失 礼 ですね もっとうずうずするために 聞 いていただいて ぜひ 今 日 から 動 けるようにし ていただけるといいなと 願 っています 19 / 57

2.パネルディスカッション バスから 考 えるまちづくりのチャレンジ ~ 多 様 な 主 体 の 連 携 をどうデザインするか~ パネリスト: 加 藤 博 和 伊 地 知 恭 右 白 石 鉄 右 エ 門 山 形 徹 岩 織 香 奈 子 コーディネーター: 吉 田 樹 名 古 屋 大 学 大 学 院 環 境 学 研 究 科 准 教 授 特 定 非 営 利 活 動 法 人 まちもびデザイン 事 務 局 長 十 和 田 観 光 電 鉄 株 式 会 社 代 表 取 締 役 社 長 星 野 リゾート 青 森 屋 支 配 人 三 沢 市 政 策 財 政 部 政 策 調 整 課 交 通 政 策 係 長 福 島 大 学 経 済 経 営 学 類 准 教 授 吉 田 氏 :それでは パネルディスカッションを 進 めさせていただきたいと 思 います 先 ほ どの 加 藤 先 生 からもご 講 話 をいただきましたけれども バス 事 業 者 だけでもない 行 政 だけでもない そういった 中 で いろいろな 主 体 がパートナーシップを 組 ん でいきながら どうやっておでかけしやすい 環 境 を 作 っていくことができるのか それがおそらく 一 つのポイントだというわけなのです では 具 体 的 に 最 初 の 一 歩 をどう 進 めていけばいいのでしょうか 実 は 私 も あちこちで 現 場 に 関 わらせ ていただいていますし 今 日 皆 様 にお 越 しいただいているこの 三 沢 も アドバイ ザーという 形 で 関 わらせていただいてきている 経 緯 もあるのですが 私 自 身 も 悩 みながら そしていろいろ 積 み 上 げながらここまで 来 ているというところがあり ます 今 日 は この 三 沢 地 域 あるいは 八 戸 を 含 めてということになりますけれど も この 地 方 で 地 域 交 通 あるいは 交 通 から 考 えるまちづくりといった 面 で 関 わっ ておられる 皆 様 にご 登 壇 をいただき 議 論 を 深 めてまいりたいと 思 っております それでまず 私 のパワーポイントがいきなり 出 てきていますけれど 趣 旨 説 明 も 含 めながら 少 しお 話 をするところから 皮 切 りにスタートをさせていただきたい と 思 っております タイトルが バスから 考 えるまちづくりのチャレンジ~ 多 様 な 主 体 の 連 携 をどうデザインするか~ 今 日 のタイトルでございますけれども こちらに 東 北 運 輸 局 地 域 公 共 交 通 東 北 仕 事 人 という 名 称 が 書 かれてございま す 最 初 にそれを 宣 伝 しておかなければいけないのですが 一 応 これは 東 北 運 輸 局 の 中 で これは 地 域 交 通 に 関 わっている 学 識 者 有 識 者 だけではなく NPO 交 通 事 業 者 の 皆 さん あるいは 行 政 の 担 当 の 皆 さんなども 加 わっていきながら 東 北 6 20 / 57

県 の 地 域 交 通 をどう 良 くしていくかと その 牽 引 役 となっていくような 仕 事 人 の 組 織 というところがこれでございまして 私 自 身 もメンバーとしてお 手 伝 いさせ ていただいております さて 今 日 の 残 り 約 2 時 間 弱 でございますけれども 皆 様 と 一 緒 に 考 えていきたいことがあります くらしの 足 とここに 書 いてありま すけれども 今 日 は 地 域 のバス 交 通 を 中 心 に 語 っているわけですが くらしの 足 となるようなバスというのは なぜ 必 要 なのでしょうか なぜバスを 中 心 とした 交 通 政 策 というものを 私 たちが 考 えていかなければいけないのかということは やっぱり 私 たちの 頭 に 常 に 入 れておかなければいけませんし 議 論 を 深 めていか なければいけないことだと 思 っています 特 にこの 三 沢 もそうなのですが 地 方 都 市 の 乗 合 バス 事 業 というのは 基 本 的 に 不 採 算 です だから 公 的 支 援 を 投 じな がらやっていくとしているわけですが そこまでして なぜ 維 持 をしていかなけ ればいけないのでしょうか やっぱりここに 私 たちは よどみなく 答 えなければ いけません そして 加 藤 先 生 がよくご 講 演 の 中 でも つくり 守 り 育 てる というキーワードを 掲 げてらっしゃることも 多 いわけでありますが では くら しの 足 となるバスというのは 誰 が 作 って 守 って 育 てていくのでしょうか 交 通 事 業 者 このエリアで 言 えば 十 和 田 観 光 電 鉄 が 中 心 ですけれども 例 えば 十 鉄 の 取 り 組 みだけで 十 分 と 言 えるのでしょうか 行 政 三 沢 市 ですけれども 公 的 支 援 を 投 じればはたして 十 分 と 言 えるのでしょうか そこに 地 域 ですとか いろ いろな 利 用 者 さん それから 地 元 で 営 みをしている 皆 さん どういうふうに 関 わっ ていけばいいのでしょうか そのあたりを 今 日 は 考 えていきたいと 思 います 二 つ 目 が あえて 今 日 はバスから 考 えるまちづくりとチャレンジというテーマ 課 題 になっておりますけれども そもそもバスとまちづくりの 接 点 とは 一 体 何 なの だろうかというところも 少 し 考 えておきたいと 思 います バスは 高 齢 者 や 高 校 生 が 使 うもの 私 は 福 島 大 学 に 勤 務 をしております 最 近 わが 大 学 もようやくと 言 いますか 場 内 の 駐 車 場 代 が 有 料 化 されるという 議 論 が 出 てまいりまして そ れで では 職 員 何 人 に 影 響 があるんだという 話 だったのですが 私 は 構 内 乗 入 申 請 をしていません ずっと 公 共 交 通 で 通 っているのです そういう 私 と 同 じよう な 人 は 全 500 人 の 職 員 の 中 で ごく 少 数 しかいないのです みんな 車 をあてに して 過 ごしているのです 変 わったやつだと 私 はよく 言 われるのですが 公 共 交 通 は 高 校 生 や 高 齢 者 とか 免 許 を 持 っておられないような 方 が 使 うものだという 21 / 57

ふうにどうしても 固 定 観 念 が 働 くし マイカーがあるからバスは 必 要 ないという ふうに 思 っている 市 民 の 皆 さんも 非 常 に 多 いし 最 近 は 例 えば 移 動 販 売 がある から バスなんかとりあえずいいよね でもこんな 発 想 では バスだけではなく て 私 はまちも 廃 れると 思 っていますし だからこそ 何 をしても 使 われないと いうふうに 思 われがちな 公 共 交 通 からどう 脱 却 を 図 るべきなのでしょうか その ために 一 歩 を 踏 み 出 すためには どういう 知 恵 が 必 要 なのでしょうか そこも 今 日 のディスカッションの 中 で 考 えていきたいと 思 っています 先 ほど 加 藤 先 生 のお 話 の 中 で 佐 渡 市 というキーワードが 出 てまいりましたが 私 も 昨 年 度 まで 新 潟 県 の 佐 渡 市 の 公 共 交 通 活 性 化 協 議 会 のアドバイザーを 務 めて おりました その 中 で なぜあなたはバスを 利 用 しないんだとアンケートで 尋 ね ました 自 分 で 運 転 をするというのは 分 かるのですが そもそも 外 出 しない で きないという 回 答 が 結 構 いるのです 島 ですから 非 常 に 高 齢 化 率 も 高 いです 人 口 5 万 9,000 人 の 島 なのですが 高 齢 化 率 は 4 割 を 超 えています その 中 で 車 を 持 っている 人 も 含 めて 10 年 後 を 想 定 してもらうときに 外 出 に 対 して 大 きな 不 安 を 感 じている 人 が 不 安 を 感 じていない 人 よりも 卓 越 しているわけです つま りこうして 交 通 すること おでかけすることに 躊 躇 するというのは はたして ご 本 人 の 積 極 的 な 選 択 なのでしょうか そして 外 出 しにくい 環 境 というのは 社 会 が 作 ってしまっているのではないでしょうか そしてこういう 交 通 おでかけ に 対 する 不 安 が 高 い 地 域 というのは 特 に 今 日 は 三 沢 という 小 規 模 自 治 体 を 取 り 上 げるわけですけれども 将 来 も 生 き 残 っていけるのでしょうか やっぱりそう いう 尺 度 で 地 域 の 公 共 交 通 をどう 良 くしていくのかということを 考 えていかなけ ればいけないだろうと 思 っています その 中 で 出 てきたのが 交 通 政 策 基 本 法 だっ たわけです ここには 生 活 という 言 葉 と 交 流 という 言 葉 が 書 かれています 生 活 を 支 えるバスとは 一 体 何 なのでしょうか それは 日 常 のくらしの 中 で 使 える とい うことです だから 走 っていることそのものが 直 ちに 大 事 だというわけではなく て それを 使 うことによってどんな 活 動 目 的 が 達 成 することができるのでしょう か 例 えば 買 い 物 に 行 ける 学 校 に 行 ける 医 者 に 行 ける お 風 呂 に 行 けるでも いいでしょう 例 えばそういったような 活 動 目 的 がどれだけ 活 性 できる 品 質 を 確 保 しているか そういう 尺 度 で 考 えなければいけませんし そして 人 々がお 22 / 57

でかけをするというのは まさに 交 流 ということですから 交 流 を 生 み 出 す 道 具 装 置 として 地 域 の 公 共 交 通 というのを 考 えていかなければなりません である とすれば この 生 活 を 守 り 交 流 言 ってしまえばおでかけの 機 会 を 作 る 実 は まちづくりの 接 点 というのは そういうところにあると 私 は 思 っていますけれど も それを 牽 引 する 役 割 として 地 域 交 通 政 策 は 考 えていかなければいけないだろ うと 思 っています しかしながら ずっと 右 肩 下 がりというグラフが 出 てきている 中 で 非 常 に 悪 循 環 がわが 国 の 場 合 ずっと 続 いてきたわけです つまり 広 く 浅 くネットワーク を 残 してきて 何 とか 維 持 してきたのです だけれど 加 藤 先 生 の 今 日 のご 講 話 に もあったように 事 業 者 単 独 では 考 える 限 界 というところがだんだん 見 えてきて いるところもあるわけです そうした 中 で では 一 体 誰 が 地 域 の 公 共 交 通 を 支 え るのだろうか ここにも 市 町 村 のところに 事 業 者 頼 み or 行 政 丸 抱 え と 書 い てありますが コミバス デマンドはどちらかというと 行 政 が 丸 抱 えする そう いう 構 造 ですし それから 補 助 路 線 を 含 めて 事 業 者 さんが 例 えば 十 和 田 観 光 電 鉄 という 名 前 で 運 行 しているものについては なるべく 十 鉄 頑 張 ってください 事 業 者 頼 みにしてしまうのです そして 逆 に 言 うと 事 業 者 は 補 助 金 を 受 ける もらう 申 請 するという 関 係 はあるのかもしれないけれども 一 方 に 投 資 をする ことができるところまでの 体 力 がだんだん 失 われてきているのです では 地 域 市 民 あるいは 交 通 以 外 の 事 業 者 の 皆 さんはどうしているのでしょうか 多 分 こう いった 場 面 に 関 与 する 余 地 というものが ほとんどないわけです でも 何 とか 地 域 の 交 通 を 良 くしていこうという 思 いがあるから 例 えば 今 日 も 70 名 あまりの 皆 さんがこの 場 にお 集 まりいただいているわけです だけれども 誰 しもが 能 動 的 にそこに 対 して 関 与 できているわけではないのです しかもこの 三 者 というのが どういう 役 割 責 任 分 担 を 担 っていけばいいのかというところがはっきりとして いません 実 はそれが 大 きな 問 題 だったのです これは 皆 さんのお 手 元 の 資 料 になくて たまたま 加 藤 先 生 のお 話 を 聞 きながらパ ソコンを 探 していたら 7 年 前 に 私 が 三 沢 に 初 めて 来 たときのパワーポイントが 見 つかりました これは 三 沢 の 駅 前 です 今 日 もたくさんの 方 が 特 に 12 時 35 分 発 の 駅 シャトル 線 にご 乗 車 いただきましたけれども 例 えばこれ 11 時 34 分 に 三 沢 駅 を 出 る 当 時 の 十 和 田 観 光 電 鉄 の 路 線 バスです これはこの 市 役 所 公 会 堂 前 こ 23 / 57

の 周 辺 に 来 ることができます お 客 さんは 誰 もいなかったのです ところが 従 来 走 っていた 三 沢 の 100 円 バスは 1 分 後 に 来 るのですが 20 人 のお 客 さんが 出 て 立 ち 席 になっているのです だからほぼ 1 分 違 いで 同 じほうに 向 かっていくバス というものがあるのです だから 先 ほどの 加 藤 先 生 の 議 論 を 借 りれば 乗 務 員 不 足 や 車 両 更 新 これは 7 年 前 だとそんなに 話 題 になってこなかったかもしれませ ん でも 今 となっては 1 分 おきで 同 じ 方 向 に 来 るというのは 非 常 に 非 効 率 な 話 で すし 一 方 で 市 民 の 皆 さんにとってみたら 路 線 バスが 必 要 だよという 図 式 では なくて 100 円 バスが 必 要 だよという 図 式 だったのです ではこういうことをどう 打 破 していけば 良 くなっていくのでしょうか 実 はそれが 私 が 7 年 ぐらい 前 だ と 思 いますが 最 初 に 三 沢 に 来 させていただいたときの 大 きな 課 題 として 考 えて いたことです そうした 中 のところで では 具 体 的 に 三 沢 ではこの 何 年 間 どう いう 形 で 取 り 組 んできたのかというところを まずは 岩 織 さんからお 話 しいただ ければと 思 います 岩 織 氏 : 三 沢 市 政 策 調 整 課 の 岩 織 と 申 します まずはご 説 明 に 入 る 前 に このたびは 当 市 の 取 り 組 みを 紹 介 する 機 会 を 与 えていただきまして 大 変 ありがとうございます この 場 をお 借 りして 事 務 局 をはじめ 関 係 者 の 皆 様 方 にお 礼 申 し 上 げたいと 思 い ます それでは 私 のほうから 三 沢 市 のコミュニティバス みーばす における これまでの 取 り 組 みについてご 紹 介 させていただきます 三 沢 市 では 中 心 市 街 地 に 立 地 していた 市 立 三 沢 病 院 が 郊 外 へ 移 転 するのを 機 に 平 成 22 年 3 月 に 三 沢 市 地 域 公 共 交 通 総 合 連 携 計 画 を 策 定 しました この 計 画 では 市 立 三 沢 病 院 の 移 転 に 伴 うアクセス 確 保 や 市 内 公 共 交 通 相 互 の 結 節 機 能 の 強 化 中 心 市 街 地 活 性 化 への 対 応 など 地 域 固 有 の 課 題 解 消 とともに 計 画 に 掲 げる 基 本 理 念 まちづくりを 支 え 市 民 に 愛 され 信 頼 される 公 共 交 通 の 実 現 へ 向 けて 地 域 主 体 の 参 画 協 働 のもと 三 沢 市 における 地 域 公 共 交 通 の 活 性 化 および 再 生 を 総 合 的 かつ 一 体 的 に 推 進 するための 各 種 取 り 組 みをまとめていま す 利 用 促 進 の 取 り 組 みは この 連 携 計 画 に 掲 げた 六 つのプロジェクト 便 利 に なる 新 公 共 交 通 バスシステムプロジェクト デマンド 型 サービス 等 調 査 検 討 プ ロジェクト 市 民 に 愛 されるわかりやすいバス 交 通 プロジェクト 利 用 者 にや さしい 利 用 環 境 整 備 プロジェクト 手 軽 に 利 用 できるバス 料 金 プロジェクト 協 24 / 57

働 によるバス 利 用 促 進 プロジェクト に 沿 った 形 で 進 めてまいりました 本 日 は 主 なものを 紹 介 させていただきたいと 思 います まず 便 利 になる 新 公 共 交 通 バスシステムプロジェクト として 従 来 の 100 円 バスと 路 線 バスを 再 編 し 新 しいコミュニティバスの 導 入 を 図 るため 平 成 22 年 11 月 から 実 証 運 行 を 開 始 しました 利 用 状 況 や 地 域 住 民 の 意 見 を 反 映 させながら 3 回 に 渡 り 路 線 ダイヤ 等 の 改 正 を 行 い 平 成 24 年 4 月 から 本 格 運 行 へと 移 行 しております 平 成 22 年 度 以 降 みーばす の 利 用 者 は 微 増 ではありますが 増 加 傾 向 で 推 移 しており 夏 期 よりも 冬 期 の 利 用 者 数 が 多 いといった 状 況 になっ ております 次 に 市 民 に 愛 されるわかりやすいバス 交 通 プロジェクト では バスの 路 線 図 および 時 刻 表 が 一 体 となった 公 共 交 通 ガイドを 作 成 し 市 内 主 要 施 設 への 設 置 市 ホームページでの 情 報 提 供 バス 車 内 への 設 置 等 により 幅 広 く 周 知 しております また 異 なる 運 賃 体 系 を 利 用 者 へ 分 かりやすく 伝 えるため 車 両 方 向 幕 にかめとうさぎの 二 種 類 のピクトグラムを 採 用 したほか コミュニティ バスの 愛 称 とラッピングデザインを 公 募 し 親 しみやすさを 目 指 してきました 利 用 者 にやさしい 利 用 環 境 整 備 プロジェクト としましては 冬 期 の 積 雪 など バス 遅 延 の 影 響 に 対 して 利 用 者 への 適 切 な 運 行 情 報 提 供 を 目 的 にあしあとラン プを 設 置 しており これまでに 市 役 所 公 会 堂 前 ミスビードルドーム 三 沢 駅 前 の 3 カ 所 のバス 停 に 設 置 しており 利 用 者 の 多 いバス 停 から 優 先 して 整 備 を 進 め ています また 利 用 者 が 多 く 冬 期 の 厳 しいバス 待 ち 環 境 が 懸 念 されていた 市 立 三 沢 病 院 へは 待 合 室 に 大 型 モニターを 設 置 しております どちらもシンプルで 分 かりや すいと 利 用 者 に 大 変 好 評 であります 現 在 は 中 心 市 街 地 にある 商 業 施 設 スカイプ ラザ 内 に あしあとランプモニターを 増 設 する 作 業 を 進 めておりまして 年 内 に は 設 置 されることとなっております ここでは 3 カ 所 のバス 停 情 報 をモニターお よび 音 声 案 内 でお 知 らせすることにしておりまして 商 業 施 設 と 連 携 した 新 たな 取 り 組 みの 一 つであると 考 えております さらにバス 停 の 改 修 につきましては 第 一 弾 として ひまわり 部 分 の 統 一 化 を 図 り 第 二 弾 として 時 刻 表 の 表 示 を 改 良 し これまでにはなかったコミュニティバスの 路 線 図 を 掲 示 することとしました これによりまして バスの 時 刻 だけではなく どの 路 線 に 乗 ればどこまで 行 ける のかという 情 報 を 知 ることが 可 能 になりました その 他 にも 近 年 では モビリ 25 / 57

ティ マネジメントに 力 を 入 れており 以 前 より 問 題 になっていた 市 北 部 地 区 と 市 街 地 100 円 区 間 との 運 賃 格 差 是 正 策 として 北 浜 木 崎 野 線 オトクな 2 枚 きっぷ という 企 画 乗 車 券 の 販 売 や 乗 り 方 案 内 リーフレットの 作 成 小 学 校 での 乗 り 方 教 室 の 開 催 公 共 交 通 利 用 促 進 イベントとして 市 内 で 開 催 されたグルメイベント でのコミュニティバスのブースの 出 展 や バスの 体 験 乗 車 会 の 実 施 等 広 く 市 民 に 知 ってもらうための 取 り 組 みを 進 めております また コミュニティバスでは ございませんけれども 利 用 者 増 が 急 務 となっている 三 沢 空 港 と 八 戸 市 をつなぐ 空 港 連 絡 バスについては 星 野 リゾート 青 森 屋 をはじめ 十 和 田 観 光 電 鉄 とか さまざまの 方 のご 協 力 により バスの 往 復 運 賃 と 入 浴 料 それにランチがセット になり 通 常 よりも 大 変 お 得 な 日 帰 り 温 泉 バスパックを 企 画 することができまして 空 港 利 用 者 以 外 の 方 におでかけの 機 会 を 提 案 する 大 変 良 い 企 画 ができたと 考 えて おります このパックですが 昨 年 度 は 平 成 27 年 1 月 5 日 から 3 月 31 日 までの 販 売 でしたが 販 売 終 了 後 にも 数 件 の 問 い 合 わせがあったと 伺 っております ま た 本 年 度 は 平 成 28 年 1 月 5 日 から 6 月 30 日 までの 半 年 間 で 販 売 することも 決 定 しておりまして 昨 年 よりも 多 くの 方 々に 利 用 していただくために 頑 張 りたい と 思 っております 今 後 の 取 り 組 みとしまして 当 市 では 三 沢 市 地 域 公 共 交 通 網 形 成 計 画 策 定 に 向 けた 業 務 を 進 めております 平 成 22 年 に 三 沢 市 地 域 公 共 交 通 総 合 連 携 計 画 を 策 定 し 計 画 に 基 づいて 事 業 を 実 施 してまいりましたが 達 成 することができなかっ た 問 題 点 さらに 計 画 策 定 から 5 年 が 経 過 し 市 を 取 り 巻 く 環 境 やライフスタイ ルの 変 化 により 新 たな 問 題 点 や 課 題 も 出 てきていると 思 いますので まずは 利 用 実 態 や 市 民 の 意 向 を 把 握 した 上 で 将 来 にわたって 持 続 可 能 な 乗 ってもらえ る 公 共 交 通 を 目 指 して 計 画 を 策 定 してまいりたいと 考 えております 最 後 に い ろいろとご 説 明 してまいりましたが 当 市 の 取 り 組 みとしては 一 度 に 大 きなこ とはやっていないのですけれども 一 歩 ずつこつこつとできることから 少 しずつ 積 み 重 ねてきたことが 今 につながっているのではないかなと 思 います 今 後 も 市 民 のおでかけの 足 としての 公 共 交 通 を 守 るために 多 様 な 主 体 と 連 携 し まち づくりを 支 え 市 民 に 愛 され 信 頼 される 公 共 交 通 を 目 指 して 進 んでいけたらと 思 っております 26 / 57

吉 田 氏 :ありがとうございました それでは 引 き 続 きまして 十 和 田 観 光 電 鉄 として 今 度 はどういう 現 状 あるいは 活 性 化 に 向 け 取 り 組 みをされているかというところに ついて ご 発 表 いただきたいと 思 っております 白 石 氏 : 本 日 はこのような 機 会 をいただきまして なかなか 大 変 なこの 乗 合 事 業 者 ではあ るのですけれども 現 状 と 取 り 組 み それと 今 後 についてご 説 明 させていただき ます 最 初 に わが 会 社 の 状 況 創 業 からのことにはなりますけれども 大 正 3 年 の 6 月 に 鉄 道 から 始 まった 会 社 です そういうことでずっと 来 まして 大 正 15 年 旅 客 自 動 車 運 行 等 々を 経 まして バス 運 行 に 関 しましては 約 90 年 間 という 状 況 になります 平 成 22 年 から 三 沢 市 様 の 市 立 病 院 新 設 に 伴 いまして コミュニ ティバスの 運 行 を 開 始 いたしました 24 年 度 3 月 末 には 当 社 鉄 道 を 終 了 と 同 時 に 翌 日 24 年 4 月 1 日 から 十 和 田 ~ 三 沢 間 鉄 道 代 替 バスを 運 行 しております 乗 合 バスにつきましては 十 和 田 市 を 拠 点 に 十 和 田 ~ 三 沢 十 和 田 ~ 八 戸 十 和 田 市 ~ 青 森 等 々を 幹 線 として あとは その 他 路 線 バス 高 速 バス 三 沢 市 様 のコミュニティバス おいらせ 町 民 バスな どを 運 行 いたしております 26 年 度 では 156 万 6,000 の 輸 送 実 績 がございます これは 1 日 平 均 4,000 人 そのうち 先 ほど 156 万 6,000 の 話 させていただきまし たけれども 定 期 券 が 79 万 その 他 77 万 この 定 期 券 はほぼ 学 生 さんという 感 じで 捉 えておりますので やはり 十 和 田 観 光 電 鉄 の 主 たる 部 分 の 一 角 として 通 学 生 の 足 を 担 っていると そんな 状 況 でございます 次 に 乗 合 バスの 輸 送 人 員 お 客 様 の 数 です これも 昭 和 45 年 に 比 べますと だい たい 平 成 26 年 度 は 当 時 の 13 パーセントの 利 用 となっております 自 家 用 車 の 普 及 とか いろいろな 要 因 はありますけれども いずこの 世 界 も 利 用 者 減 少 には 歯 止 めがかかっておりません そういう 状 況 です それから 先 ほど 先 生 の 基 調 講 演 の 中 にも バス 乗 務 員 の 不 足 これは 全 国 的 にあります 私 どもの 会 社 の 乗 合 バ スの 乗 務 員 の 50 歳 以 上 の 年 齢 の 者 が 全 体 の 80 パーセントを 超 えています こう いう 現 状 の 中 で 将 来 本 当 に 乗 務 員 を 確 保 する これ 事 業 者 各 社 の 悩 みです そ ういうこともありまして 二 種 免 許 を 取 る 助 成 金 例 えば 自 動 車 学 校 に 行 く 総 額 費 用 の 50 パーセントを 会 社 でもつですとか 来 年 あたりから 新 卒 者 21 歳 普 通 免 許 を 取 ると 21 歳 3 年 経 過 するとまた 二 種 を 学 校 に 行 って 教 習 を 受 けられると 27 / 57

3 年 後 です 高 校 であれば 3 年 後 専 門 学 校 であれば 1 年 後 と もうそろそろそう いう 時 代 に 入 ってきたのかなと 考 えています 実 際 に 現 場 を 預 かっていると こ の 乗 務 員 不 足 に 関 しては 非 常 に 今 後 の 事 業 の 運 営 そのものを 左 右 する 状 況 に なっております 50 歳 以 上 の 乗 務 員 が 私 どもの 会 社 でも 全 体 の 80 パーセントに なっているということなのです 次 に 最 近 の 路 線 バスの 活 性 化 対 策 活 性 化 の 部 分 として 比 較 的 土 曜 日 曜 枝 線 のほうが 休 みの 路 線 がありますので 三 沢 市 とイオンモール 下 田 要 するに 土 曜 日 曜 は 人 が 移 動 する 場 所 に 片 道 300 円 バスの 三 沢 市 とイオンモールのバスを 昨 年 9 月 から 運 行 しております それから 三 沢 市 八 戸 市 の 協 力 を 得 まして 八 戸 ~ 三 沢 空 港 線 のバスを 青 森 屋 の 日 帰 り 温 泉 パック それから 八 戸 市 などの 協 力 をいた だきまして 八 戸 から 十 和 田 市 の 現 代 美 術 館 バスパックなど 現 在 実 施 しており ます さて ここからが 本 題 になろうかと 思 います 乗 合 バス これは 私 会 社 もそう ですけれども 考 えというのは もう 公 共 物 であるのですと 公 共 物 であるとい う 認 識 を 関 連 する 方 々には 持 っていただくこと 例 えば 学 校 であると 病 院 であ りますと バスというのも やはり 公 共 物 であると 例 えばバスに 乗 って 子 ども さんたちは 学 校 を 往 復 します バスに 乗 って 年 配 者 は 病 院 に 行 くんですと そう いうことを 考 えれば 学 校 とか 病 院 とか 公 民 館 銀 行 郵 便 局 も 含 めて バスの 立 ち 位 置 というのは あくまでももう 公 共 物 という 捉 え 方 考 え 方 をしないと なかなか 存 続 については 難 しいのではないかと 考 えています これは 当 然 地 域 自 治 体 それから 事 業 者 も 含 めてそのような 気 持 ちにならないと 維 持 存 続 は できません 特 に 地 方 同 じエリアにあっても その 住 民 が 減 少 して 限 界 集 落 の 部 分 はもうそこまで 来 ております 結 びです 地 域 の 方 々 それから 実 際 に 乗 られる 方 々が 要 するにバスが 必 要 な んですと 声 を 出 していかないと なかなかまわりが 反 応 してこない ですからバ スを 必 要 であることを 訴 えて まずは 今 そこに 住 んでいらっしゃる 方 々が バス を 使 っていただくと そうすることによって 地 域 の 大 事 な 足 が 残 ってゆく そ ういうことになります これには 当 然 役 割 分 担 等 も 必 要 になります バス 事 業 者 は まずいろいろ 幹 線 の 部 分 は 確 保 しつつ 近 隣 から 直 近 の 幹 線 のバス 停 まで 一 部 地 元 の 企 業 法 人 等 も 含 めて そういう 有 償 の 交 通 事 業 者 というのでしょう 28 / 57

か そのような 感 じでバス 事 業 者 地 域 住 民 がいろいろ 役 割 を 分 担 していかない と 難 しいのではないかと 思 っています 本 当 に 繰 り 返 しになりますけれども わ れわれバス 事 業 者 は 過 去 からいろいろ 事 業 運 営 のために 費 用 削 減 をして いろ いろな 部 分 で 企 業 努 力 は 今 後 も 惜 しみません 自 治 体 それから 地 元 地 域 の 方 々と 連 携 をして さらには 役 割 をおたがいに 分 担 しあって 今 後 この 路 線 地 域 公 共 交 通 を 存 続 させていければという 思 いでございます 吉 田 氏 :ありがとうございました バスは 公 共 物 だという 認 識 を 持 っていただきたいとい うところとか あるいは 地 域 の 皆 さん 利 用 者 の 皆 さんがバスが 必 要 だよと 声 を 上 げてもらいたいというところをお 話 しいただきましたが そのために 事 業 者 と して 何 の 仕 掛 けができるのかというところが 一 つ 論 点 になってくるというところ もあるかと 思 います そこはまた 後 ほど 加 藤 先 生 にもお 話 をお 伺 いしながら ま た 議 論 を 深 めていきたいというふうに 思 っています それでは 引 き 続 きまして 今 度 は 交 通 以 外 の 事 業 者 のお 立 場 というところ 先 ほどから 出 てきています 八 戸 ~ 三 沢 空 港 線 を 活 用 したバスパックというところで もご 協 力 をいただいているわけでありますが 星 野 リゾート 青 森 屋 から 山 形 支 配 人 にお 越 しいただいていますので ご 報 告 いただきたいと 思 います 山 形 氏 : 皆 さん こんにちは 星 野 リゾートの 山 形 と 申 します このたび 私 ども 星 野 リ ゾート 青 森 屋 では 自 社 で 緑 ナンバーのバスを 保 有 しておりまして それを 利 用 して 県 内 の 四 季 折 々をお 客 様 に 体 感 していただくために 自 分 たちでバスツアー を 企 画 して 運 営 しています これからざっくりですけれども 四 季 折 々でやって いるバスツアーをご 説 明 させていただきたいと 思 います まずは 春 夏 期 ということで 八 甲 田 の 雪 の 回 廊 と 酸 ヶ 湯 温 泉 ツアーとい うことで 八 甲 田 の 雪 の 回 廊 をご 覧 いただく あとは 先 生 からお 話 があったよう に 酸 ヶ 湯 というのは 最 近 降 雪 量 が 日 本 一 だということで 非 常 にもてはやされ ているので そこに 関 しては 非 常 にお 客 様 の 食 いつきというのでしょうか そ ういうところがいいということで こちらのほうに 関 しては 4 月 の 1 日 から 4 月 の 24 日 まで 毎 日 運 行 ということで 工 程 的 には 8 時 に 出 て 12 時 半 には 青 森 屋 に 帰 ってくるという 行 程 こちらが 一 つ 春 のツアーということで 開 催 しております 29 / 57

続 きまして こちらは 八 戸 うみねこツアー という 行 程 でして こちらは 蕪 島 というのも 最 近 非 常 に 有 名 になってきているところと あとは 種 差 海 岸 も 国 立 公 園 にもなりまして こちらのほうの 部 分 も 散 策 していただく あとは うみねこ という 響 きがありまして 近 場 に 遊 覧 船 その 他 があって うみねこにかっぱえび せんをあげると うみねこが 寄 ってくるみたいな そういう 遊 覧 船 の 部 分 もつけ ているツアーでございまして こちらは 9 月 30 日 で 一 旦 終 了 しています 続 きましてこちらは 奥 入 瀬 渓 流 という 自 然 を 切 り 口 にしましたツアーでござい まして こちらは 私 どもの 姉 妹 施 設 奥 入 瀬 渓 流 ホテルのほうにバスで 移 動 して いただいて そちらで 奥 入 瀬 渓 流 を 散 策 してまた 帰 ってくるというツアーでござ いまして こちらはもう 4 月 25 日 から 11 月 23 日 の 奥 入 瀬 渓 流 ホテルがクローズ してしまうのですが そちらのほうのところまでやっているツアーです こちら も 奥 入 瀬 の 渓 流 を 散 策 していただくということで 自 然 を 体 感 していただくとい うツアーで こちらも 好 評 を 博 しているツアーでございます 続 いて 冬 の 季 節 で す 冬 は ストーブ 列 車 と 立 佞 武 多 の 館 ツアーというツアーをやっており ました これは 12 月 2 日 から 次 の 年 の 3 月 31 日 まで 毎 週 火 木 土 ということ で こちらも 皆 さんご 存 じのとおり ストーブ 列 車 に 乗 って するめを 焼 いて ちょっと 日 本 酒 を 飲 んだりというツアーです それから 今 有 名 になってきたのは 立 佞 武 多 もありまして こちらのほうの 1 時 間 ほどいろいろな 館 内 説 明 を 受 けて 帰 ってくるというところでございました 立 佞 武 多 から 青 森 屋 に 戻 ってくるとい う 行 程 でございます 続 いてこちらは 八 甲 田 樹 氷 ツアーというツアーでござ いまして こちらのほうは ご 覧 のように 八 甲 田 にはブナの 有 名 な 樹 氷 がたくさ んありまして そちらのほうを 体 感 いただくということで 八 甲 田 ロープウェー と 酸 ヶ 湯 温 泉 さんとからめた 形 で 運 用 をしております それで 昼 食 は 八 甲 田 ホテ ルさんでとるということで 夕 方 にはまた 青 森 屋 に 帰 ってくるのですが こちら も 一 日 だいたい 40 人 ぐらいは 参 加 されるツアーでございます そちらのほうは 毎 週 月 水 金 ということで これは 来 年 の 1 月 5 日 からなのですが 3 月 31 日 まで やっているバスツアーでございます 続 いてもう 一 つ 先 ほどは 奥 入 瀬 渓 流 ツアー という 形 でやっていたのですが これの 冬 バージョンの 奥 入 瀬 渓 流 ツアー という 形 でやっております これは 毎 日 やっています これは 9 時 に 出 て 1 時 に 帰 ってくるという 形 のツアーです 30 / 57

三 沢 市 さんとタイアップ 企 画 ということで 日 帰 り 温 泉 バスパックということで 私 どもの 温 泉 とお 食 事 が 付 いたパック これを 1 月 5 日 から 3 月 31 日 まで 行 って おりました 先 ほどお 話 があったように また 来 年 度 も 行 うことでこちらは 企 画 している 最 中 ということでございます あとはもう 一 つ 三 沢 市 様 とタイアップ をしている 企 画 が 三 沢 アメリカンバーを 巡 るバスツアーということで 私 ども のお 食 事 を 終 わったお 客 様 がバスで 三 沢 の 米 駐 屯 地 とかのようなアメリカンバー と 言 われているところがあるのですが そちらのほうに 行 って アメリカの 方 異 文 化 の 方 々との 交 流 をしていくという 形 のツアーも これ 今 もまだやっており ます これは 毎 週 水 木 金 土 日 ということで 出 発 で 私 どもでやっておりま す それから 期 間 限 定 ということで 今 の 下 北 のワインのほうが 非 常 にシードル ワインで 有 名 になったので そちらのほうも 私 どものほうで 行 って あと 尻 屋 崎 のほうの 寒 立 馬 を 見 て 帰 ってくるというツアーも これも 期 間 限 定 ですがやって おりました あともう 一 つ シードルといったりんごでできた 発 泡 性 のワインがあるのですが これも 非 常 に 有 名 になってきていましたので そちらのほうを 巡 るツアーという ことで 弘 前 のりんご 園 に 行 った 後 に 青 森 市 内 にバスで 行 ってそれで 青 森 屋 に 帰 ってくるというツアーも 行 っておりました 最 終 的 に 言 いたいのは 青 森 県 の 優 位 性 というのを 考 えたときに 何 が 切 り 口 と してあるのかなと 先 ほど 加 藤 先 生 のほうからもいろいろありましたが 例 えば 古 代 遺 跡 であったり 伝 統 芸 能 であったり 夏 祭 りであったり 工 芸 品 あとは 自 然 普 通 の 自 然 もありますし 温 泉 もあるし 郷 土 料 理 もありますし 三 方 が 海 に 囲 まれているという 青 森 県 自 体 の 特 異 性 もありますし あとは 私 が 今 お 話 し しているような 方 言 という 言 葉 もあると 思 うのですが この 魅 力 をいかにそうい うふうなバスツアーに 関 して 取 り 入 れていくのかが 私 どものバスツアーを 組 む 上 で 非 常 に 重 要 なことなのだなというふうに 思 っております ですから 私 ども はまず 利 用 してもらうために 先 ほどからお 話 ししているところです 事 業 者 といってもわれわれ 観 光 事 業 者 ですので 宿 泊 者 の 方 限 定 にはなってしま うのですが このような 形 で 現 在 行 っています 吉 田 氏 :ありがとうございました 最 後 のほう 青 森 県 で 優 位 性 というのは 何 なのか 私 31 / 57

も 特 に 八 戸 の 仕 事 をして 12 年 になるのですが たまに 言 われるのが 何 もないと ころでしょう?と 言 われることもあります いやいや 結 構 おもしろいところもあ るのかなというところが 私 も 12 年 来 ていていつも 感 じるところではあるのですが そういう 魅 力 と 今 青 森 屋 からご 紹 介 いただいたのは そのバスパックのような ものもあり 一 方 でいわゆる 募 集 型 企 画 旅 行 としてやっているものというところ も 含 めてお 話 をいただいていますので 例 えばそういうところと 今 回 テーマに なっているような 路 線 バス あるいはもっと 広 げる 地 域 鉄 道 といったようなとこ ろというのは どういうふうな 形 でタイアップできるどうかというあたりのとこ ろも 後 ほどディスカッションのところで 少 し 深 めていけるとおもしろいと 思 い ながらお 聞 きしました それでは 今 までのご 発 表 などをお 聞 きになっていく 中 で 続 いて 伊 地 知 さんにお 伺 いしたいと 思 うのですが 伊 地 知 さんご 自 身 も 後 ほどご 説 明 いただきますけれ ども 八 戸 を 拠 点 に 活 動 をされていまして ご 本 人 は 実 は 北 海 道 にも 拠 点 がおあ りなのですけれども その 中 でモビリティ マネジメントですとか あるいはバ スパックですとか そういったところに 多 数 関 わっておられます 伊 地 知 さん 今 までの 三 沢 市 の 取 り 組 み あるいは 十 鉄 や 星 野 リゾートの 取 り 組 みなどを 伺 い になっていて ご 感 想 でもいいですし コメントでもいいですし 一 言 いただけ ますでしょうか 伊 地 知 氏 :NPO 法 人 まちもびデザインの 伊 地 知 と 申 します 今 吉 田 先 生 のご 紹 介 にもあ りましたとおり 私 は 普 段 は 北 海 道 の 札 幌 におりまして ある 会 社 に 勤 めている わけなのですが 八 戸 のほうにこの NPO の 法 人 を 2 年 ほど 前 に 立 ち 上 げまして そちらで 事 務 局 として 携 わらせてもいただいているという 中 で この NPO に 限 ら ず いろいろな 北 海 道 であったり 青 森 県 内 の MM 等 々 公 共 交 通 計 画 などをお 手 伝 いさせていただく 機 会 が 多 かったのですが 本 日 は 加 藤 先 生 のお 話 を 皮 切 りに 三 沢 市 や 十 鉄 そして 星 野 リゾートからお 話 をいただいて おそらく 連 携 という ところに 一 つ 今 日 の 大 きなポイントがあろうかと 思 っているのですが 連 携 をし たときに 先 ほど 加 藤 先 生 のお 話 の 中 にもありましたが 事 業 者 の 心 に 火 が 点 いた 点 火 した 瞬 間 というか 点 火 するような 取 り 組 みがあって そこから 事 業 者 のあ り 方 振 る 舞 いが 変 わってきたというようなお 話 もあったかと 思 います 32 / 57

実 際 に 例 えば 三 沢 市 あるいは 十 鉄 そして 星 野 リゾートはまた 少 しお 立 場 が 変 わってくるのかもしれませんが こういった 移 動 とかいうものに 関 して 魅 力 と 移 動 をセットにするという それに 限 らずいろいろな 連 携 自 分 のところ 以 外 の 人 との 連 携 というのは 例 えば 市 民 だったり 商 店 街 だったり 何 かしらの 施 設 だったりいろいろあろうかと 思 うのですが そういった 方 々との 連 携 というとこ ろで 自 分 たちの 心 に 火 が 点 いた 瞬 間 とか それをきっかけに 各 担 当 者 を 誰 か 一 人 でもいいかと 思 うのですけれど その 方 の 振 る 舞 い 方 が 少 し 変 わってきたとか そんなものがもしあれば 連 携 の 具 体 例 と 一 緒 にお 教 えいただければ また 皆 さ んの 参 考 にも 一 つなるのかなというところで ご 質 問 とさせていただきます 吉 田 氏 :ありがとうございました これは 質 問 というところでも 承 りました これは 十 鉄 にお 話 しいただいたほうがいいですね 白 石 氏 : 連 携 には 民 民 同 士 の 連 携 とか 官 民 その 他 事 業 者 もいろいろあろうかと 思 いま す 加 藤 先 生 の 一 番 最 初 のスライドに 今 日 か 昨 日 来 ましたと この 風 景 は 何 な んだと お 話 にならないというあの 画 面 がでまして 私 は 心 臓 が 止 まりそうにな りました 実 際 問 題 として 先 生 がご 覧 になったあの 風 景 が 今 の 私 の 会 社 の 現 状 かもしれません 普 段 は 私 も 毎 日 あの 風 景 を 自 宅 から 実 は 通 勤 しているので す さしても 気 にも 留 めないというのが 現 状 です たまに 来 る 方 初 めての 方 が え? 何 これ こんなところってあるの? と バス 停 の 名 前 が 十 和 田 市 駅 で も 駅 ってどこなの?と そんな 雰 囲 気 なんかないんでしょう やっぱりそのあた りも 含 めて 私 のところの 会 社 の 現 状 かと 思 います 本 題 の 質 問 連 携 ですけれ ども やっぱりそのあたりも 含 めて 事 業 者 単 独 での 部 分 の 限 界 というのはあり ます これはかねてから 事 業 者 のほうもいろいろ 会 社 を 本 来 の 姿 にするべき 政 策 をやってきていますけれども さっきの 加 藤 先 生 のお 話 の 中 で やっぱり 中 にい るばかりではなくて まわりのほうからいろいろ バス 停 それから 行 先 デジタ ルの 方 向 幕 ではないけれども 昔 式 の 方 向 幕 で 行 先 が 分 かればいいよねと そう いうことになると やっぱり 維 持 するためには まず 利 用 する 方 々とのコミュニ ケーション さっき 言 いました 自 治 体 とそれから 地 域 住 民 に 本 当 に 使 ってもらえ るのか 使 いたいバスであるのかも 含 めて 関 係 者 のコミュニケーション これ 33 / 57

が 次 に 進 む 一 歩 かなと 多 分 小 さいコミュニティからだと 思 います 部 落 の 集 会 とかそういうものから 集 まって 本 当 にそこにいる 人 たちがバスって 本 当 に 必 要 なの?と ただ バスがなかなか 中 心 街 から 端 っこまで 行 けない 部 分 があります ので 先 ほど 私 が 申 しましたとおり ある 程 度 の 役 割 分 担 は 必 要 かなとそういう ことはあります そのあたりの 連 携 する 前 の 地 域 とのいろいろな 話 し 合 いがまず 必 要 かと 思 います 吉 田 氏 :ありがとうございました やっぱりコミュニケーションをとっていくことが 連 携 を 深 めていくところの 第 一 歩 その 前 提 として 交 通 事 業 者 単 独 でやりきれない 部 分 もやっぱりあるのだというお 話 もあったかと 思 います 一 方 で 先 ほど 公 共 物 としてバスは 考 えるべきではないか あるいはその 過 程 の 中 で 今 度 はバスが 必 要 なんだよというところを 利 用 者 があげていってもらう 必 要 があるのではない かというお 話 をいただきました そういうところも 含 めて 加 藤 先 生 やっぱり 何 をしていかなければいけないの かご 意 見 ありますか 加 藤 氏 :バスが 公 共 物 かどうかというのは 僕 はやっぱり 決 まりきったものではないと 思 っ ています 公 共 物 であるバスと 単 に 勝 手 によく 分 からないけれど 走 っているバ スというのがあります これは 先 日 も 別 の 講 演 をしたときに 申 しましたが 実 は 日 本 のほとんどのバスは 公 共 物 ではありません 勝 手 に 走 っているものなのです これは 民 営 のバスでもそうだし コミュニティバスでもそうなのです 本 当 に 皆 さんが 必 要 としていて あるいは 必 要 だからちゃんと 残 って 欲 しいと 本 当 に 意 味 で 思 っているバスというのは 本 当 に 少 ないと 思 っています そうでなくて 漫 然 と 使 っている あるいは 漫 然 と 走 っているというのが 多 いです これは 本 当 に 公 共 物 としてのバスといえるようにするということが 大 事 で そのためには 事 業 者 のご 努 力 だけでも 駄 目 ですし あるいは 自 治 体 がいろいろ 知 恵 を 絞 るだけでも 駄 目 ですし 住 民 の 皆 さんもそういう 広 い 気 持 ちはないわけなので そのご 意 見 だ けでもできません やっぱりみんなが 意 見 をきちんと 言 い 合 って その 中 で 公 共 物 としてのバスというのは 何 なのかということを 考 えて そういうふうに 変 えて いくということが 必 要 です その 場 が 協 議 会 であるとか 地 域 公 共 交 通 会 議 であ 34 / 57