大 規 模 更 新 修 繕 の 概 要 平 成 27 年 5 月 8 日

www.hanshin-exp.co.jp 阪 神 高 速 道 路 の 大 規 模 更 新 修 繕 事 業 ~ 事 業 実 施 に 係 る 課 題 と 求 める 新 技 術 ~ 平 成 27 年 5 月 8 日

大 規 模 更 新 修 繕 の 概 要 平 成 27 年 5 月 8 日

阪 神 高 速 道 路 の 現 状 と 課 題 1 昭 和 39 年 の 開 通 以 降 現 阪 神 圏 の 開 通 延 長 はおよそ250kmに 達 し 1 日 約 70 万 台 の 自 動 車 が 利 用 阪 神 都 市 圏 における 自 動 車 貨 物 輸 送 量 の 約 50%が 阪 神 高 速 道 路 を 利 用 するなど 経 済 産 業 活 動 を 支 える 極 めて 重 要 な 社 会 基 盤 開 通 延 長 のうち 10 年 後 には 約 5 割 が40 年 以 上 を 経 過 また 橋 梁 などの 構 造 物 比 率 が9 割 を 超 え 非 常 に 過 酷 な 使 用 状 況 にあり ひび 割 れや 疲 労 亀 裂 等 の 損 傷 が 顕 在 化 通 行 台 数 開 通 延 長 ( 阪 神 圏 )の 推 移 供 用 延 長 (km) 一 日 平 均 通 行 台 数 ( 万 台 ) 300 120 供 用 延 長 約 250km 250 100 一 日 平 均 通 行 台 数 200 80 150 100 約 70 万 台 60 40 約 5 割 50 20 0 年 度 39 44 49 54 59 元 6 11 16 21 23 年 23 24 年 平 成 24 年 1 月 より 距 離 別 料 金 制 へ 移 行 平 成 23 年 (1~12 月 )は 阪 神 圏 1 回 の 利 用 で1 台 とした 場 合 の 推 計 値 平 成 24 年 25 年 は1~12 月 平 成 26 年 は1 月 ~9 月 の 平 均 通 行 台 数 26 年 1~9 月 0 4~12 月 1~12 月 ( 推 計 値 )

阪 神 高 速 道 路 の 更 新 修 繕 計 画 区 分 路 線 対 象 箇 所 延 長 開 通 年 事 業 費 ( 税 込 ) 事 業 年 度 大 規 模 更 新 橋 梁 全 体 の 架 替 橋 梁 の 基 礎 取 替 橋 梁 の 桁 床 版 取 替 3 号 神 戸 線 14 号 松 原 線 15 号 堺 線 3 号 神 戸 線 11 号 池 田 線 13 号 東 大 阪 線 京 橋 付 近 きれうりわり 喜 連 瓜 破 付 近 みなとまち 湊 町 付 近 みなとがわ 湊 川 付 近 おおとよばし 大 豊 橋 付 近 ほうえんざか 法 円 坂 付 近 0.3km S41 249 億 円 0.2km S55 238 億 円 (9 基 ) S47 191 億 円 0.4km S43 162 億 円 0.3km S42 126 億 円 0.2km S53 56 億 円 H33 ~40 H32 ~38 H27 ~36 H28 ~32 H37 ~41 H39 ~41 京 橋 付 近 大 豊 橋 付 近 福 島 ~ 塚 本 湊 町 付 近 南 森 町 ~ 長 柄 湊 町 ~ 本 町 法 円 坂 付 近 1 号 環 状 線 みなとまち 湊 町 ~ 本 町 0.6km S39 ~40 湊 川 付 近 芦 原 ~ 住 之 江 橋 梁 の 床 版 取 替 11 号 池 田 線 12 号 守 口 線 15 号 堺 線 福 島 ~ 塚 本 0.3km みなみもりまち 南 森 町 ながら ~ 長 柄 0.5km あしはら 芦 原 すみのえ ~ 住 之 江 1.7km S42 S43 S45 488 億 円 H27 ~41 喜 連 瓜 破 付 近 小 計 5km - 1,509 億 円 - 大 規 模 修 繕 4 号 湾 岸 線 11 号 池 田 線 ほか 57km - 2,176 億 円 合 計 62km - 3,685 億 円 - H27 ~41 : 大 規 模 更 新 箇 所 ( 約 5km) : 大 規 模 修 繕 箇 所 ( 約 57km) 2

更 新 計 画 の 進 め 方 と 取 り 組 み (1) 長 期 耐 久 性 維 持 管 理 性 の 確 保 と 道 路 機 能 の 強 化 最 新 の 技 術 的 知 見 技 術 基 準 適 用 により 長 期 耐 久 性 を 確 保 例 : 現 行 基 準 による 疲 労 照 査 を 行 い 疲 労 耐 久 性 の 確 保 向 上 維 持 管 理 の 容 易 な 構 造 等 の 採 用 により 維 持 管 理 性 を 向 上 例 : 維 持 管 理 空 間 の 確 保 ( 桁 端 部 のマンホール 設 置 ) 更 新 にあわせて 最 新 基 準 を 適 用 し 騒 音 振 動 の 低 減 及 び 走 行 性 向 上 など 道 路 機 能 を 強 化 例 : 桁 の 連 続 化 (ノージョイント 化 を 推 進 ) 桁 端 マンホール 設 置 例 桁 連 続 化 のイメージ 3

更 新 計 画 の 進 め 方 と 取 り 組 み (2) 4 施 工 法 等 の 工 夫 による 交 通 影 響 軽 減 工 程 短 縮 コスト 縮 減 民 間 の 技 術 力 ノウハウの 活 用 も 含 めた 構 造 施 工 法 等 の 検 討 例 : 民 間 との 共 同 研 究 等 積 極 的 な 推 進 ( 現 在 4 件 実 施 中 ) 新 技 術 公 募 構 造 物 の 評 価 診 断 技 術 劣 化 予 測 技 術 の 精 度 向 上 例 : 健 全 な 構 造 物 ( 部 材 )の 有 効 活 用 によるコスト 縮 減 交 通 規 制 期 間 の 短 縮 急 速 施 工 ( 撤 去 工 事 含 む) 等 の 施 工 法 の 開 発 導 入 例 : 阪 神 淡 路 大 震 災 のノウハウの 活 用 効 果 的 な 広 報 の 実 施 などによる 公 共 交 通 の 利 用 促 進 等 仮 設 迂 回 路 設 置 や 半 断 面 施 工 対 面 通 行 の 採 用 等 による 通 行 止 め 回 避 もしくは 交 通 規 制 期 間 の 短 縮

大 規 模 更 新 修 繕 調 査 事 例 工 事 の 早 期 着 手 効 果 的 な 工 事 実 施 を 目 指 し 事 前 調 査 の 開 始 実 施 中 RC 床 版 切 り 出 し 湊 町 鋼 製 フーチング 内 部 状 況 調 査 ASR 橋 脚 基 礎 調 査 5

大 規 模 修 繕 更 新 実 施 にあたっての 取 り 組 み 1

大 規 模 修 繕 更 新 の 実 施 方 針 と 取 り 組 み 長 期 耐 久 性 維 持 管 理 性 の 確 保 と 道 路 機 能 の 強 化 最 新 の 技 術 的 知 見 技 術 基 準 の 適 用 により 長 期 耐 久 性 を 確 保 維 持 管 理 の 容 易 な 構 造 の 採 用 等 により 維 持 管 理 性 を 確 保 更 新 にあわせて 最 新 基 準 を 適 用 し 騒 音 振 動 の 低 減 及 び 走 行 性 向 上 など 道 路 機 能 を 強 化 施 工 法 等 の 工 夫 による 交 通 影 響 軽 減 工 程 短 縮 コスト 縮 減 民 間 の 技 術 力 ノウハウの 活 用 も 含 めた 構 造 施 工 法 等 の 検 討 構 造 物 の 評 価 診 断 技 術 劣 化 予 測 技 術 の 精 度 向 上 急 速 施 工 ( 撤 去 工 事 含 む) 等 の 施 工 法 の 開 発 効 果 的 な 広 報 の 実 施 などによる 公 共 交 通 機 関 の 利 用 促 進 等 仮 設 迂 回 路 設 置 や 半 断 面 施 工 対 面 通 行 の 採 用 等 による 通 行 止 め 回 避 もしくは 交 通 規 制 期 間 の 短 縮 2

大 規 模 更 新 実 施 箇 所 3

大 規 模 更 新 特 殊 な 構 造 や 部 材 の 老 朽 化 が 原 因 となり 損 傷 が 顕 在 化 した 構 造 物 に 対 して 繰 り 返 し 補 修 を 行 ってきたが 改 善 が 期 待 できない 箇 所 は 将 来 通 行 止 を 伴 う 致 命 的 な 損 傷 へ の 進 展 も 考 えられ 効 率 的 効 果 的 な 対 策 として 構 造 物 の 全 体 的 な 取 り 替 え( 大 規 模 更 新 )を 実 施 4

新 たな 交 通 需 要 への 対 応 [ 主 な 原 因 と 損 傷 ] 大 阪 万 博 開 催 に 向 け 既 存 橋 梁 を 有 効 利 用 したコンクリートによるかさ 上 げや 大 型 車 交 通 量 の 増 大 が 床 版 や 桁 への 大 きな 負 担 となりひび 割 れなど 損 傷 が 発 生 5

損 傷 原 因 と 損 傷 状 況 6

事 業 計 画 上 部 構 造 : 桁 の 阪 取 神 り 高 替 速 え( と 大 路 阪 肩 府 拡 道 幅 を 含 分 む) 離 し 府 道 は 既 設 利 用 下 部 構 造 : 橋 脚 鋼 の 床 拡 版 幅 鈑 桁 に 取 り 替 え 阪 神 高 速 大 阪 府 道 < 施 工 中 の 交 通 処 理 > 大 阪 池 田 線 ( 上 り) 施 工 時 対 面 通 行 桁 床 版 の 取 り 替 え 橋 脚 を 拡 幅 大 阪 池 田 線 ( 下 り) 施 工 時 対 面 通 行 : 更 新 箇 所 : 更 新 後 実 施 にあたっての 課 題 既 設 構 造 物 の 有 効 活 用 桁 の 取 り 替 え 際 の 撤 去 及 び 架 設 期 間 を 短 縮 できる 構 造 工 法 7

地 下 に 眠 る 難 波 宮 遺 跡 を 後 世 に 残 すため [ 主 な 原 因 と 損 傷 ] 遺 跡 保 存 のため 採 用 した 特 殊 な 構 造 が 原 因 で 鋼 桁 に 疲 労 き 裂 が 発 生 繰 り 返 し 補 修 を 行 っても 損 傷 が 進 行 8

損 傷 原 因 と 損 傷 状 況 この 区 間 の 構 造 物 は 立 地 条 件 から 杭 を 使 わない 基 礎 と 軽 量 な 上 部 構 造 を 採 用 交 通 量 も 多 く 軽 量 な 構 造 物 が 大 型 車 荷 重 を 繰 り 返 し 受 けること で 金 属 疲 労 によるき 裂 が 鋼 桁 の 随 所 に 発 生 し 路 面 に 段 差 が 発 生 補 強 による 応 急 対 応 を 行 っているものの 今 後 も 繰 り 返 し 損 傷 が 発 生 すると 考 えられ 構 造 を 根 本 的 に 改 める 必 要 あり 9

事 業 計 画 上 部 構 造 : 桁 の 取 り 替 え 下 部 構 造 : 橋 脚 の 補 強 1 現 状 ( 鋼 床 版 鈑 桁 ) 3 交 通 を 反 対 側 対 面 通 行 に 切 り 替 え 阪 神 高 速 部 の 残 分 を 撤 去 の 後 上 部 工 と 下 部 工 を 一 体 化 させ 再 構 築 2 交 通 を 片 側 対 面 通 行 に 切 り 替 え 阪 神 高 速 部 の 半 分 を 切 断 し 撤 去 の 後 上 部 工 を 再 構 築 4 再 構 築 後 ( 鋼 床 版 鈑 桁 : 上 下 部 一 体 構 造 ) 上 下 部 工 一 体 化 実 施 にあたっての 課 題 下 部 工 補 強 遺 跡 に 配 慮 し 軽 量 かつ 耐 久 性 の 高 い 構 造 桁 の 取 り 替 え 際 の 撤 去 及 び 架 設 期 間 を 短 縮 できる 構 造 工 法 10

合 理 的 な 設 計 思 想 に 潜 む 想 定 を 超 える 沈 下 [ 主 な 原 因 と 損 傷 ] 橋 桁 の 中 央 付 近 にあるヒンジ 形 式 の 継 ぎ 目 が 設 計 当 時 の 想 定 を 上 回 り 大 きく 垂 れ 下 がり これに 伴 い 路 面 が 沈 下 11

損 傷 原 因 と 損 傷 状 況 この 区 間 の 立 地 条 件 に 対 して 建 設 当 時 は 合 理 的 とされていた 工 法 を 採 用 したが 橋 桁 の 中 央 付 近 にあるヒンジ 部 が 徐 々に 垂 れ 下 がり これに 伴 い 路 面 が 大 きく 沈 下 応 急 対 応 として 垂 れ 下 がった 橋 桁 をケーブルで 引 き 上 げる 対 策 を 行 っているが 十 分 な 回 復 が 見 られず 再 び 沈 下 が 進 行 する 恐 れあり 橋 桁 の 中 央 付 近 が 設 計 時 の 想 定 よりも 大 きく 沈 下 ケーブルで 左 右 から 引 き 上 げて 中 央 を 持 ち 上 げる 対 策 を 実 施 12

事 業 計 画 上 部 構 造 : 桁 の 取 り 替 え 下 部 構 造 : 橋 脚 の 新 設 剛 結 されていない 構 造 (ヒンジ) < 施 工 中 の 交 通 処 理 > 迂 回 路 を 通 行 既 設 路 線 を 撤 去 迂 回 路 を 通 行 65m 鋼 製 の 連 続 桁 (ヒンジなし)に 構 造 変 更 ( 構 造 物 全 体 を 架 替 ) 迂 回 路 迂 施 回 工 路 施 工 ( 下 街 路 り ( 車 線 道 ))( 上 り 線 街 路 )( 車 道 ) ( 下 り 線 )( 上 り 線 ) 迂 回 路 迂 施 回 工 路 施 工 歩 道 歩 道 実 施 にあたっての 課 題 : 更 新 箇 所 : 更 新 後 : 撤 去 箇 所 : 迂 回 路 既 設 構 造 物 の 有 効 活 用 桁 の 取 り 替 え 際 の 撤 去 及 び 架 設 期 間 を 短 縮 できる 構 造 工 法 13

限 られた 都 市 空 間 で 重 なり 合 う 複 雑 な 構 造 物 [ 主 な 原 因 と 損 傷 ] 基 礎 直 下 に 地 下 街 や 鉄 道 が 重 なり 合 う 立 地 を 考 慮 して 構 造 物 を 軽 くするために 採 用 した 鋼 製 基 礎 が 地 下 水 の 上 昇 により 腐 食 が 進 行 14

損 傷 原 因 と 損 傷 状 況 建 設 後 の 周 辺 環 境 の 変 化 で 付 近 の 地 下 水 位 が 上 昇 内 部 が 空 洞 になっている 鋼 製 の 基 礎 内 部 に 地 下 水 が 流 れ 込 み 腐 食 が 進 行 内 部 の 空 間 は 水 位 の 増 減 を 繰 り 返 しながら 常 に 高 湿 で 保 たれ 今 後 もさらに 腐 食 が 進 行 しやすい 環 境 である 15

7655 千 日 前 通 り T (As) F 止 (As) ET-13 (As) 信 号 T 止 (タイル) G G G G V (Co) E E ET-11 (As) カメラ 看 板 (タイル) 信 号 信 G 信 (As) (IL) (タイル) 堺.43 湊 町 南 ( 千 日 前 ) 出.3 湊 町 南 ( 環 状 ) 出.1 (IL) (As) 看 板 (タイル) (As) E E (IL) (As) 堺.43 (As) S=1/250 (Co) E 堺.43 (タイル) EB-102 (As) 信 号 (タイル) 区 域 外 ET-12 環.415 信 号 (タイル) (タイル) (As) (As) E (As) (As) 区 域 外 信 号 環 P.481 環.414 (As) 信 号 EB-99 EB-108 E F 環.413 (タイル) E (As) EB-109 E 信 号 E 区 域 外 通 気 孔 制 信 号 (タイル) F (As) (As) G (As) 堺 下.42 湊 町 一 丁 目 堺.43 堺.43 堺.43 難 波 中 一 丁 目 堺.473 堺.474 堺.475 千 日 前 通 り 千 日 前 通 り 事 業 計 画 工 事 概 要 : 橋 脚 の 基 礎 取 替 地 下 水 による 劣 化 を 防 ぐため コンクリート 製 の 基 礎 に 取 り 替 え 下 部 構 造 :フーチング 基 礎 の 取 り 替 え コンクリート 製 基 礎 に 取 替 え < 施 工 中 の 交 通 処 理 > 高 速 道 路 上 の 交 通 規 制 を 伴 わない ( 高 架 下 の 一 般 街 路 の 交 通 規 制 は 必 要 ) 受 桁 至 御 堂 筋 至 四 ツ 橋 筋 浪 速 区 堺 下 P-41 南 堺 下 P-42 堺 下 P-43 中 堺 下 P-36 南 堺 下 P-37 南 ) 通 阪 大 千 道 前 阪 堺 日 大 府 高 速 線 ( 川 難 波 線 境 2800 2000 < 施 工 中 の 交 通 処 理 > 鋼 製 フーチング(9 基 ) 対 象 堺 下 P-40 北 堺 下 P-41 北 環 P-483 堺 下 P-36 北 中 央 区 難 波 二 丁 目 7424 本 線 中 心 線 1200 本 線 中 心 線 本 線 中 心 線 大 阪 市 浪 速 区 中 筋 線 実 施 にあたっての 課 題 既 設 構 造 物 の 有 効 活 用 死 荷 重 を 軽 減 できる 基 礎 構 造 の 検 討 既 設 橋 脚 及 び 上 部 構 造 の 仮 受 け 工 法 の 検 討 16

建 設 当 時 の 最 新 技 術 と 想 定 を 超 える 損 傷 の 進 行 [ 主 な 原 因 と 損 傷 ] 橋 桁 の 中 央 付 近 にあるヒンジ 形 式 の 継 ぎ 目 が 設 計 当 時 の 想 定 を 上 回 り 大 きく 垂 れ 下 がり これに 伴 い 路 面 が 沈 下 17

損 傷 原 因 と 損 傷 状 況 この 区 間 の 立 地 条 件 に 対 し 建 設 当 時 に 合 理 的 とされていた 工 法 を 採 用 したが 橋 桁 の 中 央 付 近 にあるヒンジ 形 式 の 継 ぎ 目 部 が 徐 々に 垂 れ 下 がり これに 伴 い 路 面 が 大 きく 沈 下 応 急 対 応 として 垂 れ 下 がった 橋 桁 を 内 部 に 設 置 したケーブルで 引 き 上 げる 対 策 を 行 っているが 十 分 な 回 復 が 見 られず 再 び 沈 下 が 進 行 中 央 部 の 垂 れ 下 がりが 進 行 する 橋 桁 橋 桁 の 中 央 付 近 が 設 計 時 の 想 定 よりも 大 きく 沈 下 18

事業計画 上部構造 桁の取り替え 下部構造 橋脚の新設 更新箇所 剛結されていない構造 ヒンジ 更新後 鋼製の連続桁 ヒンジなし に構造変更 構造物全体を架替 施工中の交通処理 本線(L=290.5m) A=196.8 NO.1535 NO.1540 A= 340.0 R=1 000.0 R=1 000.0 A= 340.0 A=340.0 R=1000 4 L=115. NO.1545 NO.1550 NO.1555 NO.1560 NO.1565 NO.1570 NO.1575 KA5-1 NO.1 576+18.604 R=1000 L=188.8 KA3-2 4.588 NO.1 535+1 神P-440 A=340.0 神P-441 KA4-1.407 NO.1 538+7 神P-442 KE4-1 7 NO.1 544+3.00 神P-443 KE4-2 NO.1 547+6.575 神P-444 KA4-2 NO.1 553+2.175 神P-445 非常駐車帯 A=134.5 R=1000 L=483.3 神戸管理部 迂回路(L=778m) 実施にあたっての課題 既設構造物の有効活用 上下部構造の撤去及び架設期間を短縮できる構造 工法 19

厳 しい 条 件 をクリアすべく 小 型 化 を 目 指 した 構 造 物 [ 主 な 原 因 と 損 傷 ] 立 地 条 件 の 厳 しい 狭 い 敷 地 に 橋 脚 の 間 隔 を 長 くして 設 置 する 必 要 があり 基 礎 や 上 部 工 を 小 型 軽 量 化 した 結 果 床 版 や 桁 に 亀 裂 が 進 行 20

損 傷 原 因 と 損 傷 状 況 鋼 床 版 及 び 鋼 桁 の 各 所 で 疲 労 き 裂 が 発 生 原 因 は 鋼 桁 が 軽 量 で 変 形 しやすい 構 造 である 事 や 増 大 する 大 型 車 交 通 による 繰 り 返 しの 負 荷 に 加 え 兵 庫 県 南 部 地 震 の 影 響 など 複 合 的 な 要 因 による ものと 考 えられる スカーラップ 部 に 発 生 した 疲 労 き 裂 コーナープレート 溶 接 部 分 の 疲 労 き 裂 21

事 業 計 画 上 部 構 造 : 桁 の 取 り 替 え 下 部 構 造 : 橋 脚 の 補 強 桁 床 版 の 取 り 替 え ( 床 版 厚 12mm 16mm) 橋 脚 補 強 : 更 新 箇 所 : 更 新 後 フーチング 増 設 杭 増 設 < 施 工 中 の 交 通 処 理 > < 施 工 中 の 交 通 処 理 > 神 戸 線 ( 下 り) 施 工 時 神 戸 線 ( 上 り) 施 工 時 対 面 通 行 対 面 通 行 : 更 新 箇 所 : 更 新 後 姫 路 行 大 阪 行 姫 路 行 大 阪 行 実 施 にあたっての 課 題 死 荷 重 を 軽 減 できる 上 部 構 造 の 検 討 狭 隘 な 施 工 空 間 での 下 部 構 造 の 補 強 方 法 桁 の 取 り 替 え 際 の 撤 去 及 び 架 設 期 間 を 短 縮 できる 構 造 工 法 22

大 規 模 修 繕 実 施 箇 所 23

大 規 模 修 繕 損 傷 が 顕 在 化 した 構 造 物 に 対 して 繰 り 返 し 補 修 を 行 った 場 合 でも 改 善 が 期 待 できな いものの 構 造 物 の 全 体 的 な 取 り 替 え( 大 規 模 更 新 )を 必 要 としないレベルの 箇 所 に 関 し ては 主 要 構 造 の 全 体 的 な 補 修 ( 大 規 模 修 繕 )を 行 う 事 で 健 全 性 の 大 幅 な 引 き 上 げ を 図 る 24

浸 水 に 伴 うPCケーブルの 腐 食 PC 桁 は コンクリートの 中 に 埋 め 込 んだケーブルを 強 く 引 っ 張 り 強 度 を 向 上 させている 構 造 である ケーブルを 固 定 する 端 部 が 床 版 上 面 にあり 老 朽 化 により そこから 雨 水 などが 徐 々に 内 部 へ 浸 水 し ケーブルやこれを 保 護 するための 鋼 製 の 管 が 錆 び て 膨 張 することで コンクリートがひび 割 れや 剥 離 を 起 こしたり ケーブルの 破 断 に 至 る これらの 損 傷 が 著 しい 箇 所 について 腐 食 したケーブルや 損 傷 を 受 けたコンクリート 構 造 物 の 一 体 的 な 修 繕 を 行 う 25

大 型 車 の 増 大 と 長 期 に 蓄 積 された 疲 労 長 期 に 渡 って 構 造 物 に 負 荷 が 蓄 積 されることで 鋼 桁 に 疲 労 き 裂 が 発 生 また 大 型 車 の 交 通 量 が 多 い 区 間 で このような 損 傷 が 多 く 発 生 しており 損 傷 が 著 しい 箇 所 に 対 して 大 規 模 な 修 繕 が 必 要 26

伸 縮 継 手 からの 浸 水 による 腐 食 橋 桁 どうしの 継 ぎ 目 には 伸 縮 継 手 と 呼 ばれる 部 品 を 設 置 しており この 部 品 が 劣 化 して 変 形 や 割 れが 発 生 すると 道 路 上 の 雨 水 が 橋 桁 の 端 部 付 近 に 漏 水 し 鋼 桁 端 部 に 錆 や 腐 食 が 発 生 する 特 に 古 い 年 代 に 建 てられた 橋 梁 の 桁 端 は 維 持 管 理 を 行 うための 空 間 が 十 分 に 設 けられておらず 鋼 材 の 腐 食 が 内 部 で 著 しく 進 行 している 場 合 があり 現 在 の 規 格 を 満 たすものにするなど 大 規 模 な 修 繕 が 必 要 27

ASRによるひび 割 れの 進 行 ASR(アルカリシリカ 反 応 )とは コンクリートに 用 いる 砂 利 などに 含 まれる 成 分 がセメントのアルカリ 成 分 と 反 応 して 異 常 に 膨 張 するもので コンクリートのひ び 割 れや 内 部 の 鉄 筋 破 断 につながる 場 合 があり ASR 損 傷 の 進 行 が 著 しい 箇 所 の 修 繕 を 行 うもの ASR 損 傷 は1980 年 代 に 研 究 が 進 み 現 在 は 抑 制 対 策 がとられるようになっているが それ 以 前 の 年 代 に 建 てられた 対 策 が 行 われていない 構 造 物 に 発 生 することがある 28

輪 荷 重 による 鋼 床 版 の 疲 労 き 裂 鋼 板 部 材 を 溶 接 して 構 成 する 道 路 床 面 ( 鋼 床 版 ) では 大 型 車 交 通 から 長 期 に 繰 り 返 し 受 ける 負 荷 の 影 響 により 疲 労 き 裂 が 発 生 しており 補 修 しても 新 たなき 裂 が 再 発 する 箇 所 に 対 しては 抜 本 的 大 規 模 な 修 繕 を 行 い 現 在 の 基 準 を 満 たすレベル まで 健 全 性 を 引 き 上 げることが 必 要 29

大 型 車 の 増 大 によるひび 割 れ 陥 没 コンクリート 製 の 道 路 床 面 (コンクリート 床 版 )では 大 型 車 の 重 量 増 加 と 大 型 車 交 通 から 長 期 に 繰 り 返 し 受 ける 負 荷 の 影 響 により ひび 割 れや 舗 装 面 の 陥 没 が 発 生 しており 補 修 しても 損 傷 が 再 発 する 箇 所 に 対 しては 抜 本 的 大 規 模 な 修 繕 を 行 い 現 在 の 基 準 を 満 たすレベルまで 健 全 性 を 引 き 上 げ ることが 必 要 30

www.hanshin-exp.co.jp 新 技 術 の 導 入 促 進 ~ コミュニケーション 型 共 同 研 究 をはじめました~ 弊 社 のニーズ( 大 規 模 修 繕 更 新 長 寿 命 化 減 災 ビッグデータ ITS 異 分 野 業 種 融 合 等 )について 皆 さまがお 持 ちの 幅 広 いシーズ ( 技 術 材 料 工 法 )を 募 集 しています 従 来 の 新 技 術 募 集 や 技 術 開 発 では 解 決 することが 出 来 なかった 課 題 に 対 して 相 互 にコミュニケーションをとりながら 新 たな 価 値 を 創 造 しませんか 平 成 27 年 5 月 8 日

www.hanshin-exp.co.jp 新 技 術 導 入 募 集 の 位 置 づけと 改 善 技 術 戦 略 研 究 技 術 開 発 戦 略 知 財 アライアンス 戦 略 技 術 融 合 新 技 術 導 入 促 進 産 官 学 連 携 異 業 種 連 携 新 技 術 導 入 募 集 ホームページ 不 特 定 多 数 意 思 疎 通 が 不 完 全 求 める 技 術 が 固 定 化 される New コミュニケーション 型 共 同 研 究 意 思 疎 通 が 可 能 シーズ 的 要 素 が 組 み 込 み 易 い 新 たな 価 値 の 創 造 が 期 待 従 来 型 共 同 研 究 内 容 が 明 確 シーズ 的 要 素 が 組 み 込 みやすい プロポーザル 業 務 内 容 が 明 確 成 果 が 確 定 的 に なりやすい 幅 広 募 集 レベル 限 定 的 1

www.hanshin-exp.co.jp ホームページにおける 募 集 ページ 道 路 企 業 情 報 サイト 社 内 情 報 サイトへ 登 録 2

www.hanshin-exp.co.jp 研 究 技 術 開 発 戦 略 上 の 重 点 テーマ 最 新 のITS 技 術 等 を 活 用 した 安 全 安 心 快 適 の 追 及 ジョイントレス 阪 神 高 速 地 震 対 策 減 災 への 取 り 組 み 都 市 高 速 道 路 の 建 設 維 持 管 理 の 経 験 を 活 かし た 新 規 路 線 建 設 超 長 期 を 視 野 に 入 れた 供 用 を 実 現 各 テーマ を 提 示 維 持 管 理 が 容 易 な 都 市 高 速 道 路 の 建 設 地 球 環 境 に 配 慮 した 都 市 高 速 道 路 の 建 設 最 新 技 術 を 導 入 した 都 市 高 速 道 路 の 建 設 構 造 物 の 点 検, 診 断 による 健 全 性 評 価 構 造 物 の 耐 久 性 向 上 による 長 寿 命 化 都 市 内 における 維 持, 修 繕, 更 新 施 工 徹 底 した 維 持 管 理 の 効 率 化 3

www.hanshin-exp.co.jp 実 施 状 況 建 設 技 術 展 2014 近 畿 で 公 募 相 談 会 を 開 催 (H26/10/29,10/30) 社 内 説 明 会 を 開 催 し 応 募 9 社 の 技 術 紹 介, 質 疑 (グループ 会 社,セ ンターを 含 めて 関 係 者 が 参 加 )(H27/1/7) 継 続 的 に6 社 とコミュニケーション 中. 4

www.hanshin-exp.co.jp 実 施 手 順 共 同 研 究 ( 従 来 の 公 募 ) 相 手 方 の 公 募 共 同 研 究 説 明 書 の 配 布 (HP) ( 企 画 書 提 出 依 頼 ) 企 画 書 の 提 出 審 査 選 定 共 同 研 究 企 画 書 の 提 出 ( 応 募 者 当 社 ) 共 同 研 究 企 画 書 の 審 査 ( 当 社 ) コミュニケーション 型 共 同 研 究 相 手 方 の 公 募 公 募 相 談 会 のアナウンス(HP) 公 募 相 談 会 ( 応 募 者 当 社 ) 社 内 説 明 会 等 ( 応 募 者 当 社 ) 企 画 書 提 出 依 頼 ( 当 社 応 募 者 ) 企 画 書 の 提 出 審 査 選 定 共 同 研 究 企 画 書 の 提 出 ( 応 募 者 当 社 ) コミュニケーション 型 共 同 研 究 審 査 専 門 部 会 ( 当 社 ) 相 手 方 の 選 定 通 知 ( 当 社 応 募 者 ) 5

www.hanshin-exp.co.jp 実 施 手 順 ( 続 き) 協 定 の 締 結 共 同 研 究 申 請 書 の 提 出 ( 選 定 者 当 社 ) 協 定 書 の 作 成, 協 定 の 締 結 ( 当 社 共 同 研 究 者 ) 共 同 研 究 実 施 計 画 書 の 提 出 ( 共 同 研 究 者 当 社 ) 共 同 研 究 の 開 始 ( 当 社 共 同 研 究 者 ) 6

www.hanshin-exp.co.jp H27 年 度 の 予 定 平 成 26 年 度 コミュニケーション 型 技 術 募 集 共 同 研 究 の 応 募 案 件 方 向 決 定 共 同 研 究 の 企 画 契 約 試 験 施 工 新 技 術 データベースへの 登 録 など 平 成 27 年 度 に2 回 の 公 募 相 談 会 を 実 施 予 定 第 1 回 :5/20 5/21( 建 設 交 流 館 )- 技 術 研 究 発 表 会 とあわせて 開 催 - 第 2 回 :10/28 10/29(マイドームおおさか)- 建 設 技 術 展 2015 近 畿 - 月 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 公 募 相 談 会 のアナウンス 1ヶ 月 20 日 ~2ヶ 月 5/20,21 10/28,29 公 募 相 談 会 社 内 説 明 会 等 による コミュニケーション コミュニケーション 型 共 同 研 究 審 査 専 門 部 会 社 内 説 明 会 社 内 説 明 会 10 日 ~3ヶ 月 10 日 ~3ヶ 月 不 定 期 不 定 期 共 同 研 究 契 約 7

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