月例経済報告等に関する関係閣僚会議資料 令和元年 12 月 20 日内閣府

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月例経済報告

月例経済報告

( 平成 31 年 1 月判断 ) 平成 31 年 1 月 財務省北陸財務局 富山財務事務所 富山市丸の内 1 丁目 5 番 13 号 ( 富山丸の内合同庁舎 5 階 ) TEL(076) ( 財務課直通 )

富山県金融経済クォータリー(2018年秋)

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平成24年度の経済見通しと経済財政運営の基本的態度(閣議了解)

平成 31 年 1 月 17 日東北経済産業局 管内 ( 東北 6 県 ) の経済動向 ( 平成 30 年 11 月分 ) ~ 一部に弱い動きがみられるものの 緩やかに持ち直している ~ 鉱工業生産 : 個人消費 : 住宅着工 : 公共投資 : 設備投資 : 持ち直しの動きとなっている足踏み状態とな

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1. 総論 総括判断 県内経済は 緩やかに回復しつつある 項目前回 (3 年 4 月判断 ) 今回 (3 年 7 月判断 ) 前回比較 総括判断緩やかに回復しつつある 緩やかに回復しつつある ( 注 )3 年 7 月判断は 前回 4 月判断以降 足下 (7 月末 ) の状況までを含めた期間で判断して

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1. 総論 総括判断 都内経済は 回復している 項目前回 ( 1 月判断 ) 今回 (3 年 1 月判断 ) 前回比較 総括判断回復している 回復している ( 注 )3 年 1 月判断は 前回 1 月判断以降 1 月に入ってからの足下の状況までを含めた期間で判断している ( 判断の要点 ) 個人消費

月例経済報告等に関する関係閣僚会議資料

[ 参考 ] 先月からの主要変更点 基調判断 3 月月例 4 月月例 景気は 急速な悪化が続いており 厳しい状況にある 輸出 生産は 極めて大幅に減少している 企業収益は 極めて大幅に減少している 設備投資は 減少している 雇用情勢は 急速に悪化しつつある 個人消費は 緩やかに減少している 景気は

関西経済レポート (2019 年 9 月 ) 令和元年 (2019 年 )9 月 30 日 ~ 輸出減少が継続 インバウンド消費はプラスの伸びを維持 ~ 足元の経済情勢と当面の見通し 関西経済は輸出 生産が斑模様であるが 内需が下支えとなり底堅く推移している 企業部門では 輸出は中国経済の減速等によ

管内 ( 東北 6 県 ) の経済動向 平成 27 年 1 月 15 日 < 管内の経済動向 > ~26 年 11 月の経済指標を中心として ~ 全体の動向 : 緩やかな持ち直し傾向にあるものの 一部に弱い動きがみられる 鉱工業生産 : 生産は一進一退で推移している 個人消費 : 持ち直し傾向にある

米国の利上げ見送りと日本の長期化した金融緩和

1 概 況

関西の景気動向 2013 年 11 月株式会社日本総合研究所調査部関西経済研究センター 1. 景気の現状関西の景気は 持ち直しのペースがひところと比べて鈍化している 輸出 ( 円ベース )

1 ( ) 4.1% 4.4% 4.% 1 ( ) 1.2%( ) 1.6% 3.8% 1( ) 5.6% 4, % 8 6.5% % 2 4.3% 47.8% 18.8% % 13 2, % 2.2% 13.% 218 ( ).

1. 総論 総括判断 県内経済は 平成 28 年 (216 年 ) 熊本地震の影響が一部に残るものの 緩やかに回復している 項目前回 (29 年 1 月判断 ) 今回 (3 年 1 月判断 ) 総括判断 平成 28 年 (216 年 ) 熊本地震の影響が一部に残るものの 緩やかに回復している 平成

長と一億総活躍社会の着実な実現につなげていく 一億総活躍社会の実現に向け アベノミクス 新 三本の矢 に沿った施策を実施する 戦後最大の名目 GDP600 兆円 に向けては 地方創生 国土強靱化 女性の活躍も含め あらゆる政策を総動員することにより デフレ脱却を確実なものとしつつ 経済の好循環をより

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中小企業の動向

北陸 短観(2019年6月調査)

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我が国中小企業の課題と対応策

北陸 短観(2019年3月調査)

1

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九経マンスリー ( 平成 29 年 11 月 ) 平成 3 年 1 月 16 日経済産業局 今月の管内経済動向 : 地域の経済は 緩やかに改善している 生産は横ばい傾向 輸出は13 か月連続のプラス 個人消費は持ち直している 雇用情勢は改善している 国内需要や海外経済の動向などを引き続き注視する必要

1. 総論 総括判断 県内経済は 緩やかに回復している 項目前回 (3 年 1 月判断 ) 今回 (3 年 4 月判断 ) 総括判断 平成 28 年 (216 年 ) 熊本地震の影響が一部に残るものの 緩やかに回復している 緩やかに回復している 前回比較 ( 注 )3 年 4 月判断は 前回 1 月

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物価の動向 輸入物価は 2 年に入り 為替レートの円安方向への動きがあったものの 原油や石炭 等の国際価格が下落したことなどから横ばいとなった後 2 年 1 月期をピークとし て下落している このような輸入物価の動きもあり 緩やかに上昇していた国内企業物価は 2 年 1 月期より下落した 年平均でみ

最近の県内経済情勢は 回復しつつある 前回 (30 年 4 判断 ) 前回比較 今回 (30 年 7 判断 ) 総括判断回復しつつある 回復しつつある 総括判断の要点 個人消費は 百貨店 スーパーで底堅いものとなっており コンビニエンスストアで堅調となっているほか ドラッグストア販売で前年を上回って

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平成10年7月8日

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関西の景気動向 2013 年 5 月株式会社日本総合研究所調査部関西経済研究センター 1. 景気の現状関西の景気は 持ち直している 輸出は 円安が進み 米国経済も回復基調をたどるなど 環境が

東京都の経済情勢報告 平成 31 年 1 月 30 日 財務省関東財務局 東京財務事務所 掲載した経済指標等については速報値を含む

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< 判断の推移 > 前月今月期間 総括判断 一部に弱い動きがみられるものの 緩やかに改善 緩やかに改善 ( ) 1 か月 ( 上方修正は 7 か月ぶり ) 生産緩やかな上昇傾向 ( ) 2 か月 個人消費足踏み状態 緩やかな持ち直しの動き ( ) 1 か月 ( 上方修正は 18 か月ぶり ) 設備投

経済情報:日銀短観(2011年6月)の結果について.doc

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1. 自社の業況判断 DI 6 四半期ぶりに大幅下落 1 全体の動向 ( 図 1-1) 現在 (14 年 4-6 月期 ) の業況判断 DI( かなり良い やや良い と回答した企業の割合から かなり悪い やや悪い と回答した企業の割合を引いた値 ) は前回 ( 月期 ) の +19 から 28 ポイ

九経マンスリー ( 平成 3 年 2 月 ) 平成 3 年 4 月 12 日経済産業局 今月の管内経済動向 : 地域の経済は 緩やかに改善している 生産は横ばい傾向 輸出は 2 か月連続のマイナス 個人消費は持ち直している 雇用情勢は改善している 国内需要や海外経済の動向などを引き続き注視する必要が

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【東南アジア経済】ASEANの貿易統計(5月号)~輸出は好調も、旧正月の影響を均せば増勢鈍化

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目次 調査結果の概要 1 小企業編 中小企業編 概況 3 概況 15 調査の実施要領 4 調査の実施要領 16 業況判断 5 業況判断 17 売上 1 売上 2 採算 11 利益 21 資金繰り 借入 12 価格 金融関連 22 経営上の問題点 13 雇用 設備 23 設備投資 価格動向 14 経営

. 物価の現状 消費者物価は 物価の基調を表すコアコア ( 生鮮食品及びエネルギーを除く総合 ) でみると 年後半に前年比でプラスに転じた後 年後半以降前年比 % 近傍となり横ばいが続いている なお エネルギーを含むコアでみると エネルギー価格の上昇により 7 年には前年比でプラスに転じた GDP

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月別の売上でみると 百貨店については 夏物衣料が好調だった 7 月と一部店舗で閉店セールを行った 9 月を除いて前年同月を下回っています 一方 スーパーについては 台風の影響があった 8 月を除いて 前年同月を上回っています 1,2 1-3 平成 28 年百貨店 スーパー販売額合計 ( 北海道 :

令和元年 7 月 22 日 北陸地域の総合経済動向 ~ 一部に弱い動きがみられるものの 改善している ~ 経済概況 令和元年 5 月指標を中心として 鉱工業生産指数は 高水準で推移しているものの 一部に弱い動きがみられる 個人消費は 持ち直している 設備投資は 高水準で横ばいとなっている 住宅投資は

【東南アジア経済】ASEANの貿易統計(1月号)~輸出の好調続くも新型スマホ関連がピークアウトへ

マーケット フォーカス経済 : 中国 2019/ 5/9 投資情報部シニアエコノミスト呂福明 4 月製造業 PMI は 2 ヵ月連続 50 を超えたが やや低下 4 月 30 日 中国政府が発表した4 月製造業購買担当者指数 (PMI) は前月比 0.4ポイントの 50.1となり 伸び率がやや鈍化し

1. 世界における日 経済 人口 (216 年 ) GDP(216 年 ) 貿易 ( 輸出 + 輸入 )(216 年 ) +=8.6% +=28.4% +=36.8% 1.7% 6.9% 6.6% 4.% 68.6% 中国 18.5% 米国 4.3% 32.1% 中国 14.9% 米国 24.7%

統計から見た三重県のスポーツ施設と県民のスポーツ行動

( 億円 ) ( 億円 ) 営業利益 経常利益 当期純利益 2, 15, 1. 金 16, 額 12, 12, 9, 営業利益率 経常利益率 当期純利益率 , 6, 4. 4, 3, 2.. 2IFRS 適用企業 1 社 ( 単位 : 億円 ) 215 年度 216 年度前年度差前年度

高値となった後 下がり始めた 前述の通り CI 一致指数は 生産や雇用など様々な経済指標を統合し算出されている そのため CI 一致指数の上昇 下降にどの指標 が寄与しているのかについても 内閣府は詳細に発表している 表 1は 各指標がCI 一致指数に対してプラスに寄与したのか マイナスに寄与したの

ロシア 3節 第 第3節 ロシア 1 マクロ経済動向 ロシア経済は 緩やかな回復基調にある 2014 年 7 以下 輸出 個人消費 消費者物価 金融市場の動 月以降のウクライナ危機発生及びクリミア併合に伴う 向を中心に概観する 欧米からの経済制裁に加え 2015 年以降 原油価格 の下落を主因として

Ⅱ 用語等の説明 今期の状況 来期の状況 前年同期 ( 平成 28 年 4~6 月期 ) と比べた今期 ( 平成 29 年 4~6 月期 ) の状況 前年同期 ( 平成 28 年 7~9 月期 ) と比べた来期 ( 平成 29 年 7~9 月期 ) の状況 前期平成 29 年 1~3 月期 来期平成

ニュースリリース 中小企業の雇用 賃金に関する調査結果 ( 全国中小企業動向調査 2013 年 月期特別調査 ) 年 4 月 8 日株式会社日本政策金融公庫総合研究所 3 割の企業で正社員は増加 3 社に 1 社で給与水準は上昇 従業員数 2013 年 12 月において

(2) 住宅投資 住宅投資は 横ばい圏内で推移している 新設住宅着工戸数の内訳をみると 持家は 増加に転じてきている 貸家 や分譲は 水準を切り下げている (3) 設備投資設備投資は 受注や収益の好調を背景に水準を切り上げている 建設投資の先行指標である建築着工床面積 ( 非居住用 ) は 振れがあ

実体経済 物価 (1) 現状判断 関連統計の動き 生産 輸出 増加している 増加している 鉱工業生産は 4~6 月に続き 7~9 月も前期比増加した後 10 月は小幅ながら前月比減少した 業種別にみると 輸送機械は 自動車部品を中心に緩やかに増加している 電子部品 デバイス はん用 生産用機械 (

第 70 回経営 経済動向調査 公益社団法人関西経済連合会 大阪商工会議所 < 目次 > 1. 国内景気 2 2. 自社業況総合判断 3 3. 自社業況個別判断 4 4. 現在の製 商品およびサービスの販売価格について 8 参考 (BSI 値の推移 ) 11 参考 ( 国内景気判断と自社業況判断の推

ニュースリリース 食品産業動向調査 : 景況 平成 3 1 年 3 月 2 6 日 株式会社日本政策金融公庫 食品産業景況 DI 4 半期連続でマイナス値 経常利益の悪化続く ~ 31 年上半期見通しはマイナス幅縮小 持ち直しの動き ~ < 食品産業動向調査 ( 平成 31 年 1 月調査 )> 日

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3003金融経済概観

管内 ( 東北 6 県 ) の経済動向 平成 28 年 8 月 12 日 < 管内の経済動向 > ~28 年 6 月の経済指標を中心として ~ 全体の動向 : 一部に弱い動きがみられるものの 緩やかに持ち直している 鉱工業生産 : 生産は一進一退となっている 個住 人宅 消着 費 : 個人消費は足踏

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日本経済の現状と見通し ( インフレーションを中心に ) 2017 年 2 月 17 日 関根敏隆日本銀行調査統計局

平成 25 年 3 月 19 日 大阪商工会議所公益社団法人関西経済連合会 第 49 回経営 経済動向調査 結果について 大阪商工会議所と関西経済連合会は 会員企業の景気判断や企業経営の実態について把握するため 四半期ごとに標記調査を共同で実施している 今回は 2 月下旬から 3 月上旬に 1,7

【東南アジア経済】ASEANの貿易統計(10月号)~輸出はスマホ用電子部品を中心に高水準を維持

[ 調査の実施要領 ] 調査時点 製 造 業 鉱 業 建 設 業 運送業 ( 除水運 ) 水 運 業 倉 庫 業 情 報 通 信 業 ガ ス 供 給 業 不 動 産 業 宿泊 飲食サービス業 卸 売 業 小 売 業 サ ー ビ ス 業 2015 年 3 月中旬 調査対象当公庫 ( 中小企業事業 )

不動産経済 表紙OL


チーフエコノミスト : 高田創 [ 経済予測チーム ] 山本康雄 ( 全体総括 ) 米国経済小野亮 山崎亮


県内経済は 緩やかに持ち直している なお 足下では 自動車向けなどの受注の増加や消費者マインドの改善の声が聞かれるなど 引き続き緩やかに持ち直している 総括判断 前回 ( 7-9 月 ) 持ち直しつつある 今回 ( 1-12 月 ) 緩やかに持ち直している 前回比較 足下の動き自動車向けなどの受注の

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経済・物価情勢の展望(2017年7月)

Ⅱ 用語等の説明 今期の状況 来期の状況 前年同期 ( 平成 29 年 4~6 月期 ) と比べた今期 ( 平成 30 年 4~6 月期 ) の状況 前年同期 ( 平成 29 年 7~9 月期 ) と比べた来期 ( 平成 30 年 7~9 月期 ) の状況 前期平成 30 年 1~3 月期 来期平成

建設経済モデルによる建設投資の見通し

NZD NZDANZActivityOutlook 01:00 21: NZD ニュージーランド NBNZビジネス信頼感指数 01:00 21: AUD オーストラリア HIA 新規住宅販売件数 (MoM) 01:00 21:00 0.6% AUD オーストラリア民間事業

2911金融経済概観

2018年夏のボーナス見通し

資料2

第2章_プラントコストインデックス

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けた この間 生産指数は 上昇傾向で推移した (2) リーマン ショックによる大きな落ち込みとその後の回復局面平成 20 年年初から年央にかけては 米国を中心とする金融不安 景気の減速 原油 原材料価格の高騰などから 景気改善の動きに足踏みが見られたが 生産指数は 高水準で推移していた しかし 平成

(Taro-\222\262\215\270\225[.A4\207B.jtd)

金融政策決定会合における主な意見

経済・物価情勢の展望(2018年1月)

資料1

個人消費の回復を後押しする政策以外の要因~所得の減少に歯止め、節約志向も一段落

Transcription:

月例経済報告等に関する関係閣僚会議資料 令和元年 12 月 2 日内閣府

< 日本経済の基調判断 > < 現状 > 景気は 輸出が引き続き弱含むなかで 製造業を中心に弱さが一段と増しているものの 緩やかに回復している < 先行き > 先行きについては 当面 弱さが残るものの 雇用 所得環境の改善が続くなかで 各種政策の効果もあって 緩やかな回復が続くことが期待される ただし 通商問題を巡る動向 中国経済の先行き 英国のEU 離脱等の海外経済の動向や金融資本市場の変動の影響に加え 消費税率引上げ後の消費者マインドの動向に留意する必要がある 1

< 政策の基本的態度 > 政府は 東日本大震災からの復興 創生及び平成 28 年 (216 年 ) 熊本地震からの復旧 復興に向けて取り組むとともに デフレからの脱却を確実なものとし 経済再生と財政健全化の双方を同時に実現していく このため 経済財政運営と改革の基本方針 219 成長戦略実行計画 等に基づき 潜在成長率の引上げによる成長力の強化に取り組むとともに 成長と分配の好循環の拡大を目指す さらに 誰もが活躍でき 安心して暮らせる社会づくりのため 全世代型社会保障を実現する また 消費税率引上げ後の経済動向を引き続き注視するとともに 臨時 特別の措置を含む令和元年度予算を着実に執行する さらに 相次ぐ自然災害からの復旧 復興の取組を加速しつつ 海外発の下方リスクを確実に乗り越え 民需主導の持続的な経済成長を実現していくため 12 月 5 日に閣議決定した 安心と成長の未来を拓く総合経済対策 を着実に実行する 政府は それを具体化するため 令和元年度補正予算 ( 概算 )(12 月 13 日閣議決定 ) を編成し 令和 2 年度予算編成の基本方針 (12 月 5 日閣議決定 ) 及び 令和 2 年度の経済見通しと経済財政運営の基本的態度 (12 月 18 日閣議了解 ) も踏まえ 令和 2 年度政府予算案 ( 概算 )(12 月 2 日閣議決定 ) を取りまとめた 日本銀行には 経済 物価 金融情勢を踏まえつつ 2% の物価安定目標を実現することを期待する 2

今年のポイント (1) - 海外経済の減速を背景に外需が弱い中 内需が景気回復をけん引 - 219 年の我が国経済は 6 年連続で今世紀最高水準の賃上げが実現し 実質総雇用者所得が緩やかに増加する中で 個人消費 (GDP 構成比 56%) を始めとする内需が緩やかに増加 その一方で 海外経済の減速を背景に 輸出 (GDP 構成比 19%) は 1 年間を通じて弱い動き 全体として 外需の低調さを内需が支えることで 景気は緩やかな回復を続けている 住宅投資 (3%) GDP の需要面の構成 個人消費 (56%) 設備投資 (16%) 政府支出 (25%) 輸出 (19%) 輸入 ( 18%) 3 35 3 295 29 実質総雇用者所得 (211 年 =) 1 8 6 4 7.2 2 98 96 147147147147147147147147( 月 ) 212 13 14 15 16 17 18 19 個人消費 ( 実質 ) 33. ⅠⅢⅠⅢⅠⅢⅠⅢⅠⅢⅠⅢⅠⅢⅠⅢ( 期 ) 212 13 14 15 16 17 18 19 ( 備考 )1. 内閣府 国民経済計算 財務省 貿易統計 により作成 2. 左図は 218 年の年次推計値 ( 名目 ) 3. 中央上図は 内閣府推計値 ( 季節調整値 ) であり 毎月勤労統計調査の再集計値 ( 抽出調査系列 ) を基に推計した値 中央下図は 実質季節調整値 4. 右上図は 内閣府による季節調整値 3 か月移動平均値 右下図は 実質季節調整値 図中の数値は各期の実質 GDP 成長率 ( 前期比 ) (215 年 =) 112 8 4 96.5 -.5 - 輸出数量指数 実質 GDP に対する内需と外需の寄与度 ( 前期比 %) 1.5 実質 GDP 成長率.5.6.3.6 外需寄与度.5.4 Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ 218 19 1.4 14714714714714714714714711 ( 月 ) 212 13 14 15 16 17 18 19 内需寄与度 ( 期 ) 3

今年のポイント (2) - 外需の影響を受けやすい製造業に弱さがある一方 内需が緩やかに増加する中で非製造業は増勢維持 - 外需の弱さは その影響を受けやすい製造業 (GDP 構成比 21%) の生産を下押し 他方 内需が緩やかに増加する中で 非製造業 (GDP 構成比 79%) の生産は増勢が続いている こうした製造業 非製造業の生産活動の差は 企業マインドにも表れており 企業の景況感は 製造業を中心に慎重さが増している 農林水産業 鉱業 (1%) GDP の供給面の構成 製造業 (21%) 建設 電気 ガス (8%) 卸売 小売 (14%) 6 4 2 98 96 94 (215 年 =) 製造業の生産 ( 鉱工業生産 ) (% ポイント ) 3 企業の景況感 2 全産業 非製造業 1.1 1 7 1 7 1 7 1 7 1 7 1 7 1 7 1 7 ( 月 ) 212 13 14 15 16 17 18 19 - 製造業 良い +11 +4-4 非製造業 (79%) 情報通信 運輸 郵便 宿泊 飲食 (13%) 金融 保険 不動産 (15%) サービス (12%) 教育 医療 公務等 (16%) 1 8 6 4 2 非製造業の生産 ( 第 3 次産業活動 ) (2 年 =) 7.2-2 -3-4 -5 1 7 1 7 1 7 1 7 1 7 1 7 1 7 1 7-6 ( 月 ) 25 6 7 8 9 11 12 13 14 15 16 17 18 19 212 13 14 15 16 17 18 19 ( 備考 )1. 内閣府 国民経済計算 経済産業省 鉱工業指数 第 3 次産業活動指数 日本銀行 全国企業短期経済観測調査 により作成 2. 左図は 217 年の年次推計値 ( 名目 ) 3. 中央上図 中央下図は 季節調整値 3 か月移動平均値 4. 景況感は 業況判断 DI( 全規模 ) の値 直近は 219 年 12 月調査 直近の変化幅 全産業 4 製造業 3 非製造業 3 悪い 4

今年のポイント (3) - Society5. に向けた設備投資が進展 - 海外経済減速の影響を受けながらも 我が国の企業は設備投資の増加基調を維持 219 年度の設備投資計画 ( 日銀短観 ) は 前回 (9 月 ) 調査に比べ下方修正されたものの 前年度比増加 特に 人手不足業種を中心にソフトウェア投資が高い伸びとなっている 電気自動車関連や次世代通信規格 5G を見越した投資のほか 省力化のためのソフトウェア投資が盛んに行われており Society5. への対応が進んでいる 今般取りまとめられた経済対策や補正予算 税制改正等が こうした未来への投資を後押しすることを期待 95 9 85 8 75 7 65 219 年度の設備投資計画 (12 月調査 ) 人手不足業種でのソフトウェア投資計画 (25 年度 =) 4 宿泊 飲食サービス 3 2 建設 小売 全産業 88.5 Ⅰ Ⅲ Ⅰ Ⅲ Ⅰ Ⅲ Ⅰ Ⅲ Ⅰ Ⅲ Ⅰ Ⅲ Ⅰ Ⅲ Ⅰ Ⅲ( 期 ) 212 13 14 15 16 17 18 19 ( 前年度比 %) 1 8. 6. 4. 2. +5.4% +5.% (.8%) +4.7% (.3%) (+.3%) 全産業製造業非製造業 設備投資 ( 実質 ) 328 238 232 126 217 18 19( 計画 )( 年度 ) < 製造業 > 主な業種の 219 年度設備投資計画 業種前年度比想定される主な背景 ( 備考 )1. 内閣府 国民経済計算 日本銀行 全国企業短期経済観測調査 日本政策投資銀行 全国設備投資計画調査 各社報道資料等により作成 2. 左下図 ( 左 ) 及び右表は 12 月調査における値 ソフトウェア 研究開発投資額を含み 土地投資額を含まない 全規模ベース 左下図 ( 左 ) の括弧内の数値は 9 月調査からの修正率 3. 左下図 ( 右 ) は 12 月調査における値 全規模ベース 化学 自動車 電気機械 +7.8% +5.2% +4.3% 電気自動車用のリチウムイオン電池材料やインバウンド需要を背景とした化粧品等の生産能力増強 IoT AI 等の導入による工場基盤の強化 電気自動車を含むモデルチェンジへの対応 IoT AI 等の導入による工場基盤の強化 次世代通信規格 5G 対応に向けた半導体の生産能力増強 スマートファクトリーの実現化 < 非製造業 > 業種前年度比想定される主な背景 卸売 不動産 運輸 郵便 +16.7% +13.5% +4.4% 省人化対策に向けた RPA( ロボティック プロセス オートメーション ) の導入 ネット通販拡大等に伴う物流施設の整備 大型複合施設などの都心部大型開発 物流施設での AI ロボット活用 MaaS 実施のためのシステム開発投資 鉄道の安全対策工事や新型車両の導入 物流施設の整備 配送伝票等の入力自動化開発 5

今月の指標 (1) - 輸出 生産 - 輸出は弱含み 資本財に加えて 自動車関連財の輸出が弱い動き 生産は 月には台風等によるマイナスの影響もあるが 一段と弱含んでおり 先行きも弱めの動き 15 14 13 12 1 9 8 (215 年 =) 輸出数量 ( 地域別 ) (215 年 =) 125 11 月全体アジアアメリカ EU 前月比.5% +1.9% 3.% 2.1% 12 ( 輸出シェア ) (53.3%) (2.1%) (.6%) 115 1 5 95 全体 情報関連財アジア :76% アメリカ :12% E U:% アメリカ EU 輸出数量 ( 財別 ) 資本財アジア :42% アメリカ :22% E U:13% アジア 1 4 7 1 4 7 1 4 7 11( 月 ) 217 18 19 自動車関連財アジア :22% アメリカ :36% E U:12% 1 4 7 1 4 7 1 4 7 ( 月 ) 217 18 19 6 4 2 98 96 94 92 (215 年 =) 鉱工業生産 ( 業種別 移動平均 ) 鉱工業生産全体 ( 目盛左 ) 生産用機械 ( 目盛右 ) 輸送機械 ( 目盛右 ) (215 年 =) 13 予測調査 125 鉄鋼 非鉄金属 ( 目盛右 ) 電子部品 デバイス ( 目盛右 ) 95 9 1 4 7 1 4 7 1 4 7 11( 月 ) 217 18 19 鉱工業生産の各月の動向 ( 単月 ) ( 前月比寄与度 %) 3. 2. 1.7 予測調査 2. 1.5 3. 4. 5. 4.5 6. 219 年 9 月 月 11 月 輸送機械汎用 業務用機械電子部品 デバイス鉱工業生産全体 ( 前月比 ) 月には次のマイナスの影響が含まれる 台風の影響による生産停止 ( 輸送機械や生産用機械の一部 ) 9 月の大型案件の剥落 ( 汎用 業務用機械の一部 ) 生産用機械鉄鋼 非鉄金属その他 ( 備考 )1. 財務省 貿易統計 経済産業省 鉱工業指数 により作成 2. 左上図及び左下図は 内閣府による季節調整値 3 か月移動平均 左上図の表中の数値も 3 か月移動平均の前月比 左下図の () 内の数値は 各財の地域別輸出シェア なお 各財の輸出全体に占める割合は 情報関連財 15% 自動車関連財 18% 資本財 16% 3. 右上図及び右下図は 季節調整値 右上図は 3 か月移動平均であり 右下図は単月の値 12 115 1 5 6

今月の指標 (2) - 企業収益 - 企業収益は 非製造業では底堅く 全体として高水準を維持しているが 輸送用機械や生産用機械など 輸出や生産に弱い動きがみられる製造業では伸び悩み 経常利益の動向 主な業種の経常利益の動向 25 2 15 全産業 219 年 7 9 月期前期比 1.1% 前年比 5.3% 非製造業 219 年 7-9 月期前期比 1.3% 前年比 +.5% 2.5 2. 1.5.5 建設 1.4 1.2.8.6.4.2 ⅣⅠⅢⅠⅢⅠⅢⅠⅢⅠⅢⅠⅢⅠⅢ( 期 ) 21213 14 15 16 17 18 19 運輸 郵便 ⅣⅠⅢⅠⅢⅠⅢⅠⅢⅠⅢⅠⅢⅠⅢ( 期 ) 21213 14 15 16 17 18 19 2.5 輸送用機械 1.2 生産用機械 2. 5 製造業 219 年 7-9 月期前期比.8% 前年比 15.1% ⅣⅠⅡⅢⅣⅠⅡⅢⅣⅠⅡⅢⅣⅠⅡⅢⅣⅠⅡⅢⅣⅠⅡⅢⅣⅠⅡⅢ( 期 ) 212 13 14 15 16 17 18 19 1.5.5.8.6.4.2 ⅣⅠⅢⅠⅢⅠⅢⅠⅢⅠⅢⅠⅢⅠⅢ( 期 ) 21213 14 15 16 17 18 19 ⅣⅠⅢⅠⅢⅠⅢⅠⅢⅠⅢⅠⅢⅠⅢ( 期 ) 21213 14 15 16 17 18 19 ( 備考 )1. 財務省 法人企業統計季報 により作成 2. 左図は 季節調整値 ただし 219 年 7-9 月期の前年比は原数値による 3. 右図 ( 主な業種の経常利益の動向 ) は すべて内閣府による季節調整値 7

今月の指標 (3) - 個人消費 - (211 年 =) 1 8 6 4 2 4 3 2 - -2-3 自動車販売 ( 新車 ) 台数 (% 前年比 ) 214 年 ( 消費税率引上げ ) 個人消費は 9 月の売上増の反動や台風の影響等により 月は前月比減 11 月以降 自動車販売は前年割れが続いているものの 家電やドラッグストアの販売は底堅い 消費者マインドの影響に引き続き注意 消費総合指数 ( 実質 ) 3MA(3 か月移動平均 ) 前月比 消費総合指数 3MA 8 月 +.1%.2% 9 月 +2.3% +% 月 2.6%.1% 1 4 7 1 4 7 1 4 7 1 4 7 1 4 7 1 4 7 1 4 7 1 4 7 ( 月 ) 212 13 14 15 16 17 18 19 家電 5 品目販売金額 ( 週次 ) (% 前年比) 15 ( 消費税率引上げ ) 12 119.7 9 214 年 (12/9 6 ~12/15) 3.7 13.6 11.6 2.6 219 年 25.1-3 219 年 -6 7 8 9 1112 1 2 3 4 5 6( 月 ) _2_4_2_4 2_4_2_4_2_4 2_4_2_4( 週 ) 213 213 214 12 11 2 3 44 5 6 ( 月 ) ~214 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1112( 月 ) _2_4_2_4_2_4 2_4_2_4_2_4 2_4( 週 ) 219 219 6 7 8 9 11 12 ( 月 ) (% 前年比) 6 5 4 42.7 ( 消費税率引上げ ) 3 214 年 2 7.2 (12/9~12/15) 3. - 219 年 -2 123412345123412341234512341234( 週 ) 213 ~214 12 12 1 1 22 33 4 4 5 5 66 ( 月 ) 219 123412341234512341234123451234 ( 週 ) ( 月 ) ( 万円 ) 12 8 6 4 2 66.1 6 7 8 9 11 12 冬のボーナス消費者マインド ( 集計者別 ) ( 消費者態度指数 ) 88.1 ドラッグストア販売額 ( 週次 ) 7 93.5 71.4 (+2.%) 96.5 (+1.5%) 日本労働組合総連合会 日本経済団体連合会 217 218 219 35.6 38.7 ( 備考 )1. 左上図は 内閣府推計値 ( 季節調整値 ) 2. 左下図 ( 家電 5 品目販売金額 ( 週次 )) は 経済産業省 METI POS 小売販売額指標 [ ミクロ ] により作成 税抜き価格ベース 家電 5 品目は テレビ エアコン 冷蔵庫 パソコン 洗濯機の 5 品目の合計 左下図 ( 自動車販売 ( 新車 ) 台数 ) は 日本自動車販売協会連合会 全国軽自動車協会連合会により作成 3. 右上図は 経済産業省 METI POS 小売販売額指標 [ ミクロ ] により作成 4. 右下図 ( 冬のボーナス ) の () 内の値は前年比 日本経済団体連合会は 従業員 5 人以上の東証一部上場企業 ( 約 15 社 ) が対象 (219 年は第 1 回集計値 ) 日本労働組合総連合会は 各労働組合 ( 約 2, 組合 ) が対象であるが 各年の調査対象企業が同一ではないため 前年とは単純に比較できない 右下図 ( 消費者マインド ) は 内閣府 消費動向調査 により作成 48 46 44 42 4 38 36 34 219 年 ( 消費税率引上げ ) 214 年 7 8 9 1112 1 2 3 4 5 6 213 213 214 ( 月 ) 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1112 ( 月 ) 219 8

今月の指標 (4) -アジア経済- 8. 7. 6. 5. 5.9 219 年のアジアでは 成長率が低下 自動車販売も低調に推移しており 輸入は減少に転じている 一方 世界の半導体需要は回復に向かうことが期待される アジアの実質 GDP 成長率見通し (ADB) 5.2 5.2 6.6 6.1 5.8 6.8 5.1 6.5 2 アジアの輸入量 中国 新興アジア ( 除く中国 ) 4. 3. 218 実績 219 見込み 15 12 9 6 3-3 -6-9 -12 22 見通し 218 実績 219 見込み 22 見通し 218 実績 219 見込み アジア中国インド アジア主要国の自動車販売台数 22 見通し - 中国 (29.5%) 3 インド 25 (4.6%) 2 韓国 15 (1.9%) インドネシア 5 (1.2%) タイ -5 (1.1%) - 括弧内は世界の自動車 -15 215 16 17 18 販売 (218 年 9,56 万台 )-2 19 に占める割合 世界 ( 月 ) 216 17 18 19 世界の半導体売上高世界の半導体の輸出額 ( 国 地域別 )(218 年 ) ( 見通し ) その他 9% アメリカ6% 中国 14% アジア ( 除く中国 ) 71% ( 備考 )1. 左上図は ADB より作成 19 年 12 月予測 アジアは ADB 定義による開発途上アジア 45 か国 インドは年度 (4 月 ~ 翌年 3 月 ) 2. 左下図は 中国汽車工業協会 インド自動車工業会 韓国自動車産業協会 インドネシア自動車工業会 タイ工業連盟より作成 OICA( 国際自動車工業連合会 ) の世界自動車販売統計において 18 年に上位 2 位以内の日本を除くアジア 5 か国を計上 各年の月平均値を使用 19 年は 公表されている月 ( タイは 月 その他 4 か国は 11 月 ) までの月平均値を使用 なお 中国では 15 年 月から 17 年末まで 排気量 1.6 リットル以下の小型車に対する車両購入税 (%) の引下げを実施 ( 税率は 16 年末までは 5% 17 年末までは 7.5%) 3. 右上図は オランダ経済分析総局より作成 3 か月移動平均値 新興アジア ( 除く中国 ) は 韓国 台湾 インドネシア タイ インド 香港 シンガポール マレーシア フィリピン ベトナム パキスタン 4. 右下図の世界の半導体売上高は WSTS( 世界半導体市場統計 ) より作成 見通しは 19 年 12 月時点 5. 右下図の世界の半導体の輸出額は UN Comtrade( 国連商品貿易統計データベース ) より作成 HS コード 8541 及び 8542 を集計 アジアは アジア諸国 地域 ( 中国を除く ) のうち上位 か国 地域 ( 香港 韓国 その他アジア シンガポール マレーシア 日本 フィリピン タイ インドネシア インド ) を集計 その他アジアには台湾が含まれる 5.9 215 16 17 18 19 2 9

参考

12 8 6 4 2 ( 年率 万戸 ) 住宅建設 : 弱含んでいる 総戸数 ( 目盛左 ) 住宅着工戸数 貸家 ( 目盛右 ) 持家 ( 目盛右 ) ( 年率 万戸 ) 利用関係別 月前月比 (3MA) 分譲 ( 目盛右 ) 2 総戸数 1.1% 持家 1.8% 貸家 2.4% 分譲 +1.7% 15 1.2 1 4 71 4 71 4 71 4 71 4 71 4 71 4 7( 月 ) 213 14 15 16 17 18 19 5 45 4 35 3 25 2. 1.8 1.6 1.4 公共投資 : 堅調に推移 公共工事出来高 前月比 8 月 9 月 月 (3MA) +.9% +.3% +.7% ( 月 ) 4 7 1 4 7 1 4 7 1 4 7 1 4 7 1 4 7 1 4 7 1 4 7 212 13 14 15 16 17 18 19 14 住宅着工戸数 ( 持家 ) の推移 ( 消費税率引上げ時から 24~13 か月前の平均 =) 特例の契約期限 1.4 公共工事請負金額 13 12 前回消費税率引上げ (214 年 ) 時 1.2 1 9 今回 8 24か月前 18か月前 12か月前 6か月前 消費税率.8 引上げ時 ( 消費税率引上げ時までの月数 ) ( 備考 )1. 国土交通省 住宅着工統計 建設総合統計 東日本建設業保証株式会社 公共工事前払金保証統計 により作成 2. 左上図は 季節調整値 3 か月移動平均値 (3MA) 左下図の特例の契約期限とは 増税前の税率が適用される請負工事等の請負契約期限を指す 3. 右上図及び右下図は 季節調整値 3 か月移動平均値 (3MA) 前月比 9 月 月 11 月 (3MA) 1.1% 3.9% +2.4% 4 7 1 4 7 1 4 7 1 4 7 1 4 7 1 4 7 1 4 7 1 4 7 11( 月 ) 212 13 14 15 16 17 18 19 11

雇用情勢 : 改善 一方 人手不足感が高い水準 消費者物価 : このところ上昇テンポが鈍化 1.8 1.6 1.4 1.2 完全失業率と有効求人倍率 ( 倍 ) (%) 有効求人倍率 (1974 年以来 約 45 年ぶりの高水準 ) 正社員の有効求人倍率 1.57 1.13 3.8 3.6 3.4 3.2 3. 2. 1.5.5 (215 年 =) 生鮮食品を除く総合 11 月.1% 消費者物価指数.8.6.4.2 完全失業率 ( 目盛右 ) (1993 年以来 約 26 年ぶりの低水準 ) 2.4 2.8 2.6 2.4 2.2. 99.5 99. 総合 11 月.1% 生鮮食品及びエネルギーを除く総合 11 月 % 数値は前月比 2. 1 4 7 1 4 7 1 4 7 1 4 7 1 4 7 1 4 7 ( 月 ) 214 15 16 17 18 19 98.5 ( 月 ) 4 7 1 4 7 1 4 7 1 4 7 1 4 7 1 4 7 11 214 15 16 17 18 19 ( 過剰- 不足 % ポイント ) 5 4 3 2 - -2-3 -4 人員の過不足感 非製造業 製造業 全産業 -5 25 6 7 8 9 11 12 13 14 15 16 17 18 19 2. 1.5.5 -.5 - 生鮮食品を除く総合 11 月.2% ( 備考 )1. 総務省 労働力調査 消費者物価指数 厚生労働省 職業安定業務統計 日本銀行 全国企業短期経済観測調査 により作成 2. 左下図は 雇用人員判断 DI( 全産業 ) 直近は 219 年 12 月調査 3. 右上図及び右下図は 消費税率引上げ及び幼児教育 保育無償化の影響を除いた内閣府試算値 ( 連鎖基準 ) 右上図は季節調整値 過剰 不足 消費者物価上昇率 ( 前年同月比 ) 生鮮食品及びエネルギーを除く総合 11 月.5% 総合 11 月.2% 4 7 1 4 7 1 4 7 1 4 7 1 4 7 1 4 7 11 ( 月 ) 214 15 16 17 18 19 12

6 5 6 4 2-2 -4 アメリカ経済 : 景気は回復が続いている ただし 米中間の通商問題を巡る動向及び影響等に留意 ( 前期比年率 %) 個人消費支出 実質 GDP 成長率 住宅投資 219 年 7-9 月期 2.1% 政府支出 個人消費 設備投資在庫投資純輸出 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ ( 期 ) 216 17 18 19 ( 備考 ) アメリカ商務省より作成 個人消費支出 ( 月次 ) 小売売上高 年末商戦序盤の動向 ( ドル ) 38 1 人当たり消費支出 34 ( 百万人 ) 4 3 買い物客数 18 2. 3 サービス ( 目盛右 ) 1.5 2 26 17 1 22 16 財.5 18 15 ⅠⅡⅢⅣⅠⅡⅢ 7 8 9 11( 期 / 月 ) 217 18 19 218 19 ( 備考 )1. アメリカ商務省 アメリカ小売業協会より作成 2. 個人消費支出は実質季節調整値 小売売上高は名目季節調整値 3. 小売売上高は 財及び外食サービス ( 合計で個人消費支出の約 4 割 ) の売上 4. 年末商戦序盤は 感謝祭 (11 月の第 4 木曜 ) から翌週月曜までの5 日間 1 人当たり消費支出は 当 該期間における 贈り物など年末商戦関連商品への消費支出 買い物客数は 当該消費支出を行った 人数 ( オンライン購入を含む ) 17 年 18 年 19 年の感謝祭は それぞれ11 月 23 日 22 日 28 日 2 19 4 3 2 - -2 3. 2.5 ( 前月差 万人 ) 雇用者数前月差 19 年 11 月 26.6 万人 (%) 失業率 ( 目盛右 ) 19 年 11 月 3.5% 労働市場 (%) 5.5 3.5 5. 3. 4.5 4. 2.5 3.5 3. 2. 1 4 7 1 4 7 1 4 7 1 4 7 11 ( 月 ) 14714714714711 ( 月 ) 216 17 18 19 216 17 18 19 ( 備考 )1. アメリカ労働省より作成 2. 雇用者数は非農業部門 3. 賃金の伸びは 全雇用者の時間当たり賃金の前年比 政策金利 FOMC 参加者による利上げ / 利下げ回数見込み (19 年 12 月会合時点 ) 2 年 21 年 22 年 据置き 1 回利上げ 1 回利上げ 3 か月移動平均 時間当たり賃金の伸び 19 年 11 月 3.1% 政策金利の誘導目標水準を据置き 1.5~1.75% (19 年 12 月 11 日 ) ( 月 ) 214 15 16 17 18 19 ( 備考 )1.FRBより作成 2. 政策金利は FF( フェデラル ファンド ) レートの誘導目標 8 年 12 月以降は.25% ポイントの幅をもって示されている 3.2~22 年の利上げ / 利下げ回数見込みは FOMC 参加者による各年末の政策金利見通しの中央値から毎回の変化幅を.25% と仮定して試算した値 13

中国経済 : 景気は 製造業を中心に一段と弱い動きがみられ 緩やかな減速が続いている インド経済 : 景気は弱い動きとなっている 15 実質 GDP 成長率 ( 四半期 ) 15 実質 GDP 成長率 12 9 6 3-3 -6 最終消費 資本形成 6.8 6.7 6.5 6.4 6.4 6.2 6. 純輸出 - 256 7 8 9 11 12 13 14 15 16 17 18 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ( 期 ) 18 19 ( 備考 ) 中国国家統計局より作成 財輸出 ( 億ドル ) 2,5 6 全体アメリカ 2, 1,5 1, 5 4 2-2 財輸入 ( 億ドル ) 2,5 6 その他 EU 2, 1,5 1, 5 ASEAN アメリカ -4-4 1 4 7 1 4 7 11( 月 ) 1 4 7 1 4 7 11( 月 ) 218 19 218 19 ( 備考 )1. 中国海関総署より作成 折れ線は前年比 ( 目盛右 ) 2. 輸出入品目別シェアの第 1 位と第 2 位 (218 年 ) は 輸出は電気機器 一般機械 (44.1%) 繊維製品 (.7%) 輸入は電気機器 一般機械(33.9%) 鉱物性製品(22.9%) 4 2-2 5-5 8 7 6 5 4 3 2 1 在庫投資等 輸入総固定資本形成 政府消費 民間消費 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ ( 期 ) 216 17 18 19 ( 備考 ) インド中央統計局より作成 インフレ目標 4±2% 政策金利 物価上昇率 消費者物価上昇率 ( コア ) 消費者物価上昇率 11 月 5.5% 輸出 219 年 7-9 月期 4.5% (%) 7. 誤差脱漏 19 年 12 月の金融政策決定会合では6 政策金利 4.5 会合ぶりに政策金利を据え置き ( 目盛右 ) 4. 1 4 7 1 4 7 1 4 7 1 4 7 12( 月 ) 216 17 18 19 ( 備考 )1. インド中央統計局 インド準備銀行より作成 2. 消費者物価上昇率 ( コア ) は 総合から食品 飲料と燃料を除いたもの 雨期が例年より長引き季節外れの大雨となった影響で 野菜価格が上昇 (11 月前年比 36%) している 6.5 6. 5.5 5. 14

ユーロ圏経済 : 景気は弱い回復 英国経済 : 景気は弱い回復 6 5 4 ( 前期比年率 %) 実質 GDP 成長率 ドイツ 7-9 月期.3% 英国 7-9 月期 1.2% 65 6 (DI) サービス業景況感 ユーロ圏 12 月 52.4 ドイツ 12 月 52. 3 2 55 改善 1 5-1 ユーロ圏 7-9 月期.9% -2 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ ( 期 ) 216 17 18 19 ( 備考 ) ユーロスタット ドイツ連邦統計局 英国統計局より作成 悪化 45 4 英国 12 月 49. 1 4 7 1 4 7 1 4 7 1 4 7 12( 月 ) 216 17 18 19 ( 備考 )1. 民間調査会社マークイットより作成 サービス業購買担当者指数 (PMI) 2.5を上回ると改善 下回ると悪化 (DI) 65 6 55 改善 5 悪化 45 ユーロ圏 12 月 45.9 製造業景況感 ドイツ 12 月 43.4 英国 12 月 47.4 4 1 4 7 1 4 7 1 4 7 1 4 7 12( 月 ) 216 17 18 19 ( 備考 )1. 民間調査会社マークイットより作成 製造業購買担当者指数 (PMI) 2.5を上回ると改善 下回ると悪化 英国の EU 離脱をめぐる動き 年月日 事 項 219 年 7 月 24 日 ジョンソン首相就任 月 2 日 英国がEU 離脱に関する新提案を公表 17 日 欧州理事会 (EU 首脳会議 ): 英国とEUが新たな離脱協定案に合意 29 日 英国とEUが最長 22 年 1 月 31 日までの離脱期日延期に合意 12 月 12 日 英国下院総選挙で保守党が単独過半数を獲得 ( 以下 予定 ) 22 年 1 月 31 日 英国のEU 離脱期日 6 月 3 日 移行期間の延長申請期限 12 月 31 日 移行期間終了 ( 備考 )1. 各種資料より作成 2. 移行期間の延長は 1 回限り 最大 2 年 15