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別紙3

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2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

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39_1

(4) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている.

ニュースリリース

市 の 人 口 密 度 は 5,000 人 を 超 え 図 4 人 口 密 度 ( 単 位 : 人 /k m2) に 次 いで 高 くなっている 0 5,000 10,000 15,000 首 都 圏 に 立 地 する 政 令 指 定 都 市 では 都 内 に 通 勤 通 学 する 人 口 が 多

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 き 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている

(Microsoft Word - \220\340\226\276\217\221.doc)

検 討 検 討 の 進 め 方 検 討 状 況 簡 易 収 支 の 世 帯 からサンプリング 世 帯 名 作 成 事 務 の 廃 止 4 5 必 要 な 世 帯 数 の 確 保 が 可 能 か 簡 易 収 支 を 実 施 している 民 間 事 業 者 との 連 絡 等 に 伴 う 事 務 の 複 雑

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ていることから それに 先 行 する 形 で 下 請 業 者 についても 対 策 を 講 じることとしまし た 本 県 としましては それまでの 間 に 未 加 入 の 建 設 業 者 に 加 入 していただきますよう 28 年 4 月 から 実 施 することとしました 問 6 公 共 工 事 の

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資料1:勧告の仕組みとポイント 改【完成】

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3 職 員 の 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 ( ベース) 43.7 歳 32, , ,321

ニュースリリース

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

( 注 )1 ラスパイレス 指 数 とは 全 地 方 公 共 団 体 の 一 般 行 政 職 の 給 料 月 額 を 一 の 基 準 で 比 較 するため の 職 員 数 ( 構 成 )を 用 いて 学 歴 や 経 験 年 数 の 差 による 影 響 を 補 正 し の 行 政 職 俸 給 表 (

スライド 1

2 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与

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社会保険加入促進計画に盛込むべき内容

1 ガス 供 給 業 を 行 う 法 人 の 事 業 税 の 課 税 について ガス 供 給 業 を 行 う 法 人 は 収 入 金 額 を 課 税 標 準 として 収 入 割 の 申 告 となります ( 法 72 条 の2 72 条 の 12 第 2 号 ) ガス 供 給 業 とその 他 の 事

住み慣れたこの町で最期まで 安心して暮らすために

130117_『高齢社会をむかえた東京23区の将来 人口と建物の関係から見て

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 級 の 給 料 月 額 最 高 号 級 の 給 料 月 額 1 級 ( 単 位 : ) 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 8 級 9 級 1 級 135,6 185,8 222,9 261,

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2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 単 位 : ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 135,6 243,7 185,8 222,9 261,9

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スライド 1

( 別 紙 ) 以 下 法 とあるのは 改 正 法 第 5 条 の 規 定 による 改 正 後 の 健 康 保 険 法 を 指 す ( 施 行 期 日 は 平 成 28 年 4 月 1 日 ) 1. 標 準 報 酬 月 額 の 等 級 区 分 の 追 加 について 問 1 法 改 正 により 追 加

Ⅰ 人 口 の 現 状 分 析 Ⅰ 人 口 の 現 状 分 析 1 人

(4) ラスパイレス 指 数 の 状 況 H H H5.4.1 ( 参 考 値 ) 97.1 H H H H5.4.1 H H5.4.1 ( 参 考

(2) 就 業 規 則 の 状 況 就 業 規 則 は 90.0%の 事 業 所 が 整 備 している このうち 就 業 規 則 を 周 知 している 事 業 所 は 84.0%で 周 知 の 方 法 ( 複 数 回 答 )については 常 時 掲 示 または 備 え 付 け が 最 も 多 く 64

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2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 ( 単 位 : ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 135, , , , , ,600

公表表紙

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3 圏 域 では 県 北 沿 岸 で2の 傾 向 を 強 く 見 てとることができます 4 近 年 は 分 配 及 び 人 口 が 減 少 している 市 町 村 が 多 くなっているため 所 得 の 増 加 要 因 を 考 える 場 合 は 人 口 減 少 による 影 響 についても 考 慮 する

16 日本学生支援機構

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4. 農 業 所 得 減 少 の 要 因 農 産 物 生 産 量 の 減 少 米 の 消 費 量 減 少 輸 入 品 との 競 合 農 家 戸 数 の 減 少 高 齢 化 販 売 価 格 の 低 下 価 格 支 持 政 策 の 縮 小 廃 止 ウルグアイラウンド 輸 入 価 格 の 低 下 円 高

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 ( 単 位 : ) 6 級 7 級 8 級 135, , ,900 2

1 予 算 の 姿 ( 平 成 25 当 初 予 算 ) 長 野 県 財 政 の 状 況 H 現 在 長 野 県 の 予 算 を 歳 入 面 から 見 ると 自 主 財 源 の 根 幹 である 県 税 が 全 体 の5 分 の1 程 度 しかなく 地 方 交 付 税 や 国 庫 支

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 2 年 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 ( 注 ) 給 料 月 額 は 給 与 抑 制 措 置 を 行 う 前 のものです ( 単 位 : ) 3 職 員 の 平 均 給 与 月

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職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 年 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 福 岡 県 技 能 労 務 職 歳 1,19,98 9,9 歳 8,

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 23 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 単 位 : ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 8 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 161,7 222,9 261,9 289,2 32,6 366,2 41

は 共 有 名 義 )で 所 有 権 保 存 登 記 又 は 所 有 権 移 転 登 記 を された も の で あ る こと (3) 居 室 便 所 台 所 及 び 風 呂 を 備 え 居 住 の ために 使 用 す る 部 分 の 延 べ 床 面 積 が 5 0 平 方 メ ー ト ル 以 上

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2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 185,8 222,9 261,9 289,2 32,6 最 高 号 給 の 給 料 月 額 243,7 37,8 35

別 紙 第 号 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 議 案 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 を 次 のように 定 める 平 成 26 年 2 月 日 提 出 高 知 県 知 事 尾

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3 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 岐 阜 県 類 似 団 体 平 均 年 齢 平 均 給

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質 問 票 ( 様 式 3) 質 問 番 号 62-1 質 問 内 容 鑑 定 評 価 依 頼 先 は 千 葉 県 などは 入 札 制 度 にしているが 神 奈 川 県 は 入 札 なのか?または 随 契 なのか?その 理 由 は? 地 価 調 査 業 務 は 単 にそれぞれの 地 点 の 鑑 定

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(5) 給 与 改 定 の 状 況 該 当 なし ( 事 委 員 会 を 設 置 していないため) 1 月 例 給 事 委 員 会 の 勧 告 ( 参 考 ) 民 間 給 与 公 務 員 給 与 較 差 勧 告 給 与 改 定 率 国 の 改 定 率 A B AB ( 改 定 率 ) 年 度 ( )

消 費 ~ 軽 減 率 消 費 の 軽 減 率 制 度 が 消 費 率 10% 時 に 導 入 することとされています 平 成 26 年 4 月 1 日 平 成 27 年 10 月 1 日 ( 予 定 ) 消 費 率 5% 消 費 率 8% 消 費 率 10% 軽 減 率 の 導 入 平 成 26

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回 答 Q3-1 土 地 下 落 の 傾 向 の 中 固 定 資 産 税 が 毎 年 あがるのはなぜですか? 質 問 : 土 地 下 落 の 傾 向 の 中 土 地 の 固 定 資 産 税 が 毎 年 あがるのはなぜですか? 答 : あなたの 土 地 は 過 去 の 評 価 替 えで 評 価 額 が

タイトル

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Transcription:

消 費 者 の 理 論 と 産 業 構 造 の 変 化 現 在 使 用 しているテキスト( 第 4 版 )はパート 1(ミクロ 経 済 学 )とパート (マ クロ 経 済 学 )に 二 分 され パート 1 では 単 一 の 財 の 市 場 パート では 一 国 の 経 済 全 体 が 分 析 の 対 象 になっている しかしこのテキストの 第 3 版 には 消 費 者 の 理 論 と いう 章 があり そこで 複 数 の 財 の 市 場 の 関 係 が 論 じられていた 今 日 の 大 学 生 には 難 しいという 判 断 で 削 除 されたと 思 われるが 複 数 財 の 需 要 と 供 給 の 関 係 を 考 察 してお くと 後 に 学 ぶマクロ 経 済 学 の 見 通 しが 良 くなるだけでなく ミクロ 経 済 学 の 有 用 性 も 実 感 しやすくなる そこで この 資 料 では 旧 版 の 第 9 章 の 内 容 の 一 部 を 紹 介 し そ れが 経 済 成 長 や 失 業 の 問 題 を 取 り 扱 うマクロ 経 済 学 にどのようにつながってゆくか を 考 える 複 数 の 市 場 の 均 衡 最 初 の 例 として パソコン と 携 帯 電 話 の 市 場 の 関 係 について 考 えてみよう 日 本 では 199 年 代 前 半 に 家 庭 にパソコンが 普 及 しはじめ 年 前 後 から 携 帯 電 話 が 急 激 に 普 及 した かつてはパソコンが 電 子 メールやインターネット 閲 覧 の 唯 一 の 手 段 だったが 今 日 ではスマートフォンなどの 携 帯 電 話 を 利 用 する 人 が 多 い このよう にパソコンと 携 帯 電 話 の 機 能 には 一 定 の 代 替 性 がある いま パソコンと 携 帯 電 話 の 需 要 曲 線 と 供 給 曲 線 が 図 表 1 の D と S のようだったと しよう どちらの 市 場 においても 点 が 均 衡 点 で 価 格 と 販 売 台 数 はそれぞれ P 円 と X 台 である その 後 パソコンの 製 造 技 術 が 一 定 のまま 携 帯 電 話 の 製 造 技 術 だけが 飛 躍 的 に 進 歩 し 供 給 曲 線 が S へと 右 シフトしたとしよう その 結 果 携 帯 電 話 の 価 格 は P に 下 落 し 販 売 台 数 は X へと 増 加 する 携 帯 電 話 があればパソコンは 必 要 ない と 考 える 人 が 多 ければ 携 帯 電 話 の 普 及 はパソコンの 需 要 の 減 少 を 意 味 する そうしてパソコンの 需 要 曲 線 が D へと 左 シフ トすると 価 格 は P に 下 落 し 販 売 台 数 も X へと 減 少 する この 例 では 似 たよう な 性 質 を 持 つ 二 つの 財 の 価 格 がともに 下 落 する 中 一 方 の 財 の 取 引 量 が 増 加 し 他 方 の 財 の 取 引 量 は 減 少 することになる 上 の 例 では 二 つの 財 が 相 互 の 市 場 を 奪 い 合 う 関 係 にあったが 補 完 性 がある 財 の 場 合 一 方 の 需 要 が 増 えると 他 方 の 需 要 も 増 えることが 多 い たとえば 携 帯 電 話 の 製 造 技 術 が 進 歩 して 端 末 の 価 格 が 下 落 すれば 通 信 サービスへの 需 要 は 増 えるだろ う 逆 に 通 信 技 術 の 進 歩 によってプロバイダーが 提 供 するサービスが 充 実 すれば 端 末 の 売 上 も 伸 びるはずである 1

図 表 1 パソコンと 携 帯 電 話 の 市 場 の 関 係 パソコン 携 帯 電 話 価 格 P P D D S 価 格 P P D S S X X 取 引 量 X X 取 引 量 ただし 世 の 中 にはもっと 微 妙 なケースもある たとえば エレベーターの 技 術 が 進 歩 し 数 十 回 のビルでも 快 適 迅 速 に 上 り 下 りできるようになると より 高 いビルが 建 設 ( 供 給 )されるようになる そうして 高 層 ビルが 増 えると エレベーターに 対 す る 需 要 が 増 え いっそうの 技 術 進 歩 が 求 められるだけでなく エレベーターの 保 守 や 監 視 サービスに 対 する 派 生 需 要 も 生 まれる また エレベーターのないビルでは( 人 や 荷 物 の 上 げ 下 ろしが 不 便 なので) 低 層 階 ほど 賃 料 が 高 いことが 多 いが 高 性 能 のエ レベーターがある 建 物 の 場 合 静 かで 眺 めのよい 高 層 階 ほど 高 い 賃 料 が 設 定 される 都 市 部 のエレベーターつき 高 層 ビルでは 最 上 階 をレストラン 高 層 階 をホテル 低 層 階 をオフィスにするなど さまざまな 工 夫 が 行 われている 次 に コメ と ウィスキー の 市 場 について 考 えてみよう ウィスキーをおかず にご 飯 を 食 べる 人 やコメを 食 べる 代 わりにウィスキーを 飲 む 人 はあまりいないので これらは 代 替 財 でも 補 完 財 でもない 図 表 はコメとウィスキーの 市 場 の 均 衡 を 描 いたものである どちらの 市 場 でも 当 初 の 需 要 曲 線 と 供 給 曲 線 は D と S 均 衡 点 は である その 後 コメ 農 家 とウィス キー 醸 造 会 社 の 生 産 性 が 高 まり どちらの 市 場 でも 供 給 曲 線 が S へと 右 シフトしたと しよう また その 間 に 日 本 の 経 済 が 発 展 し 国 民 の 所 得 が 増 加 したとしよう 所 得 が 増 えてもコメのような 必 需 品 の 需 要 はあまり 増 えないが ウィスキーのような 奢 侈 品 (しゃしひん= 贅 沢 品 のこと)の 需 要 はしばしば 大 きく 増 加 する そこで 左 パネル では 右 パネルに 比 べて 需 要 曲 線 の 移 動 幅 を 大 きくしている

図 表 所 得 の 増 加 と 需 要 との 関 係 コメ ウィスキー 価 格 P P D D S S 価 格 P P D D S S X X 取 引 量 X X 取 引 量 図 表 の 二 つの 市 場 における 新 しい 均 衡 点 は 点 である どちらの 商 品 に 関 しても 生 産 技 術 が 上 昇 しているので 需 要 が 一 定 なら 価 格 が 下 落 するはずだが ウィスキー の 市 場 では 価 格 が 上 昇 している また コメに 比 べると もとの 均 衡 点 からの 取 引 量 の 増 加 が 多 くなっている 消 費 の 組 み 合 わせによる 満 足 度 二 つないしそれ 以 上 の 市 場 の 関 係 を 分 析 する 場 合 上 記 のように 各 財 の 需 要 曲 線 と 供 給 曲 線 を 別 のグラフに 描 いて 追 跡 することもできるが 他 にも 方 法 がある いま 商 品 1 と 商 品 という 二 つの 財 があるとして ある 消 費 者 の 各 財 の 購 入 量 をそれぞれ 横 軸 と 縦 軸 にとってグラフを 描 くことを 考 える 図 表 3 左 パネルの 点 はそうした 二 財 の 組 み 合 わせの 一 例 であり (, ) という 消 費 量 の 組 み 合 わせを 表 している 点 の 消 費 を 行 っている 人 に 対 して それと 同 じ 効 用 ( 満 足 度 )が 得 られる 二 財 の 消 費 量 の 組 み 合 わせをすべて 挙 げてくれと 頼 んだ 場 合 どのような 回 答 が 返 ってくる だろうか もしこの 人 にとって 商 品 1 と 商 品 が 完 全 な 代 替 財 だとすると 点 と 同 じ 効 用 を 生 む 組 み 合 わせの 集 合 は1の 直 線 のようになる 1 経 済 学 ではこうした 線 を 1 たとえば この 人 にとって 二 財 が 完 全 に 代 替 で 単 位 の 商 品 1 と 3 単 位 の 商 品 が 同 じ 価 値 を 持 つとすると もとの (, ) から 得 られる 効 用 と (, 3) から 得 られる 効 用 は 同 一 で あ り (, 3) か ら 得 ら れ る 効 用 も 同 一 で あ る 同 様 に ( 4, 6) や 3

無 差 別 曲 線 と 呼 ぶ たとえば 商 品 1 がコカ コーラで 商 品 がペプシ コーラ ある いは 商 品 1 がキリンビールで 商 品 がサッポロビールといった 類 似 品 の 場 合 多 くの 人 々の 無 差 別 曲 線 は1のような 線 になるだろう こうした 無 差 別 曲 線 を 個 人 ではなく 一 国 の 消 費 者 全 体 に 関 して 定 義 することもできる その 場 合 コーラやビールの 種 類 にうるさい 少 数 の 人 々が 存 在 しても 一 国 全 体 としては1に 近 い 線 になると 思 われる 図 表 3 二 財 の 消 費 の 組 み 合 わせと 満 足 度 商 品 商 品 1 1 F 3 G 商 品 1 商 品 1 一 方 商 品 1 と 商 品 が 完 全 な 補 完 財 の 場 合 点 と 同 じ 効 用 を 生 む 二 財 の 組 み 合 わせの 集 合 は3のような 屈 折 した 直 線 になるだろう たとえば 商 品 1 が 右 足 の 靴 商 品 が 左 足 の 靴 の 場 合 や 商 品 1 が パン で 商 品 が バター の 場 合 一 方 の 量 が 同 一 の 状 態 で 他 方 の 量 だけを 増 やしても 効 用 が(ほとんど) 高 まらないので こうした 線 になるはずである 上 記 の1とが 二 つの 極 端 なケースだとすると ほとんどの 財 の 組 み 合 わせに 関 し ては それらの 中 間 になるはずである その 場 合 点 を 通 る 無 差 別 曲 線 はのよう になるだろう 商 品 1 と 商 品 の 間 に 不 完 全 な 代 替 性 と 補 完 性 がある 場 合 消 費 者 は どちらか 一 方 に 偏 った 組 み 合 わせより 両 者 をある 程 度 均 等 に 消 費 したいと 考 えるは ずである たとえば 商 品 1 が 靴 で 商 品 が ネクタイ の 場 合 どちらか 一 方 の 購 入 量 だけを 増 やしても 効 用 が 多 少 は 増 加 すると 思 われる しかし 靴 1 足 とネクタイ 9 本 の 組 み 合 わせと 靴 5 足 とネクタイ 5 本 の 組 み 合 わせのどちらがよいかと 聞 かれた ら 多 くの 人 々は 後 者 を 選 ぶだろう ( X 4, X 6) から 得 られる 効 用 も 同 一 である こうした 点 を 集 めると1のような 直 線 になる 1 4

図 表 3 の 右 パネルには 上 記 ののケースに 相 当 するいくつかの 無 差 別 曲 線 を 描 いて いる いま ある 人 が 点 と 同 じ 効 用 を 感 じる 無 差 別 曲 線 が1 F 点 と 同 じ 効 用 を 感 じる 無 差 別 曲 線 がだとしよう F 点 では 点 に 比 べて 商 品 1 の 消 費 量 も 商 品 の 消 費 量 も 多 いので 無 差 別 曲 線 が 無 差 別 曲 線 1より 高 い 効 用 を 表 していることは 明 ら かである 同 一 人 物 に 関 して 点 と F 点 を 通 る 無 差 別 曲 線 が1と のように 交 差 す ることはありえない 上 の F 点 で1 上 の 点 より 効 用 が 高 いにも 関 わらず G 点 が1と の 両 方 の 無 差 別 曲 線 上 にあることは 論 理 的 に 矛 盾 するからである 次 に ある 人 が 具 体 的 にどのように 二 財 の 購 入 量 を 決 定 するかを 考 えてみよう い ま この 人 が I 円 持 っており 商 品 1 と の 単 価 がそれぞれ P 1 円 と P 円 だとしよう 所 持 金 を 残 さずにすべて 支 出 する 場 合 購 入 可 能 な 二 財 の 量 の 組 み 合 わせは P1 X1 P X I (1) を 満 たすすべての (, ) である この 式 を について 解 くと となる X I P X () 1 1 P P 図 表 4 二 財 の 消 費 量 の 選 択 商 品 O 商 品 1 図 表 3 と 同 じ 要 領 で() 式 のグラフを 描 くと 図 表 4 の 太 い 直 線 のようになる これ 5

を 予 算 制 約 線 と 呼 ぶ この 線 は 横 軸 の 切 片 が I / P 1 縦 軸 の 切 片 が I / P 傾 きが P 1 / P の 直 線 である 上 述 したように 無 差 別 曲 線 は 右 上 に 位 置 するものほど 効 用 が 高 く 効 用 の 異 なる 無 差 別 曲 線 は 決 して 交 わらない したがって 予 算 制 約 線 と 接 点 を 持 つ 無 差 別 曲 線 が I 円 を 元 手 に 達 成 可 能 な 最 大 の 効 用 を 表 し 両 者 が 接 する 点 が 最 も 合 理 的 な 消 費 量 の 組 み 合 わせである さて いま ある 人 の 予 算 が I 円 二 財 の 価 格 がそれぞれ P 1 円 と P 円 だとして こ の 人 が 図 表 5 の 点 の 組 み 合 わせを 選 択 しているとしよう その 後 商 品 1 の 価 格 だ けが 下 落 した 場 合 この 人 の 消 費 行 動 はどのように 変 化 するだろうか () 式 によると P が 一 定 で P 1 だけが 下 落 すると 予 算 制 約 線 の 傾 き(の 絶 対 値 )を 表 す P 1 / P が 小 さ くなる 図 表 5 において これは 予 算 制 約 線 の 縦 軸 の 切 片 が 同 一 のまま 横 軸 切 片 が 右 方 向 に 移 動 することを 意 味 する 左 右 どちらのパネルにおいても 新 しい 予 算 制 約 線 はもとの 無 差 別 曲 線 より 右 上 に 位 置 する 無 差 別 曲 線 と 接 し 新 しい 接 点 は 点 である したがって 消 費 者 の 効 用 は 増 加 する 図 表 5 価 格 下 落 による 消 費 行 動 の 変 化 商 品 商 品 商 品 1 商 品 1 もとの 点 と 点 を 比 較 すると 左 パネルでは 商 品 1 と 商 品 の 消 費 量 がほぼ 均 等 に 増 加 しているのに 対 し 右 パネルでは 商 品 1 の 消 費 量 だけが 大 きく 伸 び 商 品 の 消 費 量 は 減 少 している 左 パネルにおいて 価 格 が 下 落 していない 商 品 の 消 費 量 が 増 加 したのは 1 商 品 1 の 需 要 の 価 格 弾 力 性 が 小 さいため 価 格 が 下 落 しても 購 入 量 がそれほど 増 えず 支 出 額 が 減 少 する 一 方 商 品 では 需 要 の 所 得 弾 力 性 が 大 きく 浮 いた 予 算 が 商 品 に 回 ったためである テキスト 第 章 で 学 んだように 商 品 1 が 必 需 品 商 品 が 奢 侈 品 の 場 合 こうした 変 化 が 生 じうる 右 パネルでは 逆 に 商 品 1 6

に 対 する 需 要 の 価 格 弾 力 性 が 大 きく 商 品 に 対 する 需 要 の 所 得 弾 力 性 があまり 大 き くないため 商 品 1 の 消 費 量 が 大 幅 に 増 加 する 一 方 割 高 になった 商 品 の 購 入 量 が 減 少 している 商 品 1 が 奢 侈 品 商 品 が 必 需 品 の 場 合 こうしたことが 起 りうる 次 に 当 初 の 状 態 が 図 表 5 と 同 一 だとして 商 品 の 価 格 が 変 化 する 代 わりに 予 算 ( 所 得 )が I から I に 増 加 したとしよう その 場 合 予 算 制 約 線 の 横 軸 切 片 が I / Pから 1 I / P 1 へと 右 シフトし 縦 軸 切 片 が I / P から I / P へと 上 シフトする 図 表 6 に 示 されてい るように このことは 予 算 制 約 線 が 右 上 方 向 に 平 行 移 動 することを 意 味 している 左 右 どちらのパネルにおいても 新 しい 消 費 点 は 点 である 図 表 6 所 得 増 加 による 消 費 行 動 の 変 化 商 品 商 品 商 品 1 商 品 1 図 表 6 の 左 パネルでは 商 品 1 と 商 品 の 消 費 量 がほぼ 同 じ 比 率 で 増 加 している 一 方 右 パネルにおいては 商 品 1 の 消 費 量 が 微 増 にとどまる 一 方 商 品 の 消 費 量 が 大 幅 に 増 加 している 商 品 1 が 必 需 品 商 品 が 奢 侈 品 の 場 合 右 パネルのような 変 化 が 生 じやすい このように 無 差 別 曲 線 と 予 算 制 約 線 を 利 用 すると 複 数 の 市 場 の 関 係 や 外 的 条 件 の 変 化 の 影 響 を 簡 潔 に 描 写 することができる 日 本 の 家 計 の 消 費 行 動 消 費 者 物 価 指 数 (Consumer Price Index CPI)は 家 計 が 購 入 するさまざまな 商 品 やサービスの 価 格 の 変 化 に 一 定 のウェイトづけを 行 って 加 重 平 均 したものである 私 たちの 消 費 行 動 (=どのような 財 にどれだけのお 金 を 投 じるか)は 時 間 が 経 つと 変 化 するため 五 年 おきに 個 々の 財 のウェイトが 更 新 されている 図 表 7 は 1955 年 と 7

198 年 1 年 の CPI における 主 たる 品 目 分 類 のウェイト(= 平 均 的 な 家 計 の 消 費 総 額 に 占 める 各 品 目 への 支 出 額 のシェア)を 示 したものである 1 年 に 関 しては 東 京 都 区 部 の 家 計 だけを 対 象 として 算 出 したウェイトも 併 記 している 図 表 7 消 費 者 物 価 指 数 の 品 目 別 ウェイト 品 目 分 類 全 国 東 京 都 区 部 1955 198 1 1 食 料 5.7 38.5 6.8 9.5 外 食 - 8. 5.6 7.5 住 居 3. 5. 6. 8.7 光 熱 水 道 5.9 6.3 7.5 7.3 家 具 家 事 用 品 3.5 5. 3.7 3.7 家 庭 用 耐 久 消 費 財.9 1.8 1.3 1. その 他.7 3.5.4.5 被 服 及 び 履 物 11.6 9.6 4.3 5.7 保 健 医 療 1.4 3.1 4.5 5.3 医 薬 品 医 療 用 品 1.4 1...3 保 険 医 療 サービス...4 3. 交 通 通 信.8 11.1 15.1 1.3 交 通. 3.5. 3.8 自 動 車 等 関 連 費.3 5.4 8.7 4.5 通 信.3. 4.1 4. 教 育 3.4 4.1 3.5 5.9 授 業 料 等 3.4 3..4 3.8 教 科 書 参 考 書 -..1.1 補 習 教 育 -.7 1. 1.9 教 養 娯 楽 9.8 11.6 1. 14.7 教 養 娯 楽 耐 久 財.5 1.4 1.8 1.9 その 他 9. 1. 1.3 1.8 諸 雑 費 8. 5.3 6. 6.8 合 計 1. 1. 1. 1. ( 注 )いずれも 持 家 の 帰 属 家 賃 をのぞく 比 率 ( 出 所 ) 総 務 省 統 計 局 消 費 者 物 価 指 数 最 初 に 全 国 の 家 計 に 関 するウェイトを 見 ると 1955 年 から 1 年 にかけて 食 料 品 のシェアが 大 きく 低 下 している 食 料 品 の 中 には 必 需 品 の 性 質 を 持 つものが 多 く 豊 かな 国 ほどエンゲル 係 数 ( 消 費 総 額 に 占 める 食 料 品 の 比 率 )が 低 下 する 傾 向 がある 同 様 に 被 覆 及 び 履 物 のウェイトも 大 きく 低 下 した 装 身 具 の 中 には 奢 侈 品 の 性 質 8

を 持 つものもあるが 食 料 品 と 同 様 に 全 体 としては 所 得 水 準 の 上 昇 とともに 支 出 比 率 が 低 下 することが 多 い 一 方 交 通 通 信 のシェアは 一 貫 して 増 加 している 交 通 通 信 の 中 で 支 出 額 がとりわけ 大 きく 増 加 したのは 自 動 車 関 連 費 ( 自 動 車 の 購 入 代 金 や 駐 車 料 車 検 代 など)と 通 信 費 ( 固 定 移 動 電 話 端 末 の 代 金 や 通 信 料 )である 教 育 費 の 中 では 補 習 教 育 代 ( 学 習 塾 の 授 業 料 など)の 比 率 が 上 昇 している 1 年 の 全 国 と 東 京 都 区 部 のウェイトを 比 較 すると 都 区 部 では 住 居 関 連 の 支 出 が 多 く 自 動 車 関 連 の 支 出 が 少 ない これは 都 市 部 では 土 地 が 希 少 な 資 源 であるため 住 居 や 駐 車 場 が 割 高 になりやすいこと 公 共 交 通 機 関 が 発 達 しており 乗 用 車 の 代 替 財 が 豊 富 に 存 在 するためである 都 区 部 では 教 育 費 の 支 出 比 率 も 高 いが これは 地 方 に 比 べて 若 年 者 が 多 く 私 立 学 校 ( 大 学 も 含 む)や 塾 などの 需 要 と 供 給 の 両 方 が 多 い ためだと 思 われる 図 表 7 に 示 した 各 品 目 のウェイト( 支 出 額 のシェア)は 各 財 の 価 格 の 変 化 と 購 入 量 の 変 化 の 両 方 を 反 映 している 図 表 8 は CPI の 総 合 指 数 (すべての 品 目 に 関 する 物 価 指 数 )と 品 目 グループ 別 の 物 価 指 数 の 推 移 をグラフに 描 いたものである 上 段 のパ ネルには 総 合 指 数 と 財 ( 商 品 )だけ 関 する 物 価 指 数 サービスだけに 関 する 物 価 指 数 を 示 している 日 本 では 199 年 代 末 からデフレーションが 問 題 視 されるようにな ったが 過 去 15 年 間 の CPI 総 合 指 数 の 平 均 年 間 下 落 率 は-.3% 程 度 にすぎない と はいえ それまで 上 昇 を 続 けてきた 総 合 指 数 がわずかながらも 下 落 するようになった のは 1199 年 代 まで 急 ピッチで 上 昇 していたサービスの 物 価 が 上 がらなくなったこ とと 商 品 の 物 価 が 緩 やかに 下 落 するようになったことを 反 映 している 中 段 のパネルでは 主 要 な 商 品 グループの 物 価 指 数 の 推 移 を 示 している 食 料 品 ( 農 林 畜 産 物 )と 被 覆 履 物 の 価 格 は 199 年 代 前 半 まで 上 昇 したが その 後 は 伸 び 悩 ん でいる 被 覆 履 物 に 関 しては 199 年 代 に 入 って 近 隣 諸 国 から 安 価 な 製 品 が 輸 入 さ れるようになり 高 級 品 と 廉 価 品 の 棲 み 分 けが 進 んだことが 影 響 している 一 方 同 じ 工 業 製 品 の 中 でも 家 庭 用 耐 久 財 と 教 養 娯 楽 用 耐 久 財 の 物 価 は 198 年 代 に 入 って 急 激 に 下 落 するようになった 家 庭 用 耐 久 財 と 教 養 娯 楽 用 耐 久 財 の 中 には IT 機 器 (パ ソコンや 液 晶 テレビなど)や IT 技 術 を 活 用 した 家 電 製 品 ( 電 子 レンジや 冷 蔵 庫 など) が 多 数 含 まれている これらの 商 品 は 技 術 革 新 によって 次 々と 新 製 品 が 登 場 し 既 存 の 商 品 の 価 格 が 急 落 することが 多 い CPI は 品 質 が 同 一 の 財 の 価 格 変 化 を 追 跡 す ることになっているので 新 製 品 が 登 場 して 性 能 が 上 がると 価 格 の 下 落 として 記 録 さ れる ただし 円 安 による 輸 入 価 格 の 上 昇 などを 反 映 し 過 去 数 年 は 価 格 が 下 げ 止 まっ ている 9

図 表 8 消 費 者 物 価 指 数 の 推 移 (197=1) 45 4 35 3 5 15 1 5 5 4 3 総 合 指 数 財 ( 商 品 ) サービス 197 1974 1978 198 1986 199 1994 1998 6 1 14 農 水 畜 産 物 被 服 履 物 家 庭 用 耐 久 財 教 養 娯 楽 耐 久 財 1 15 15 1 197 1974 1978 198 1986 199 1994 1998 6 1 14 公 共 サービス 民 間 サービス 教 育 サービス( 公 共 ) 教 育 サービス( 民 間 ) 75 5 5 197 1974 1978 198 1986 199 1994 1998 6 1 14 ( 出 所 ) 総 務 省 統 計 局 消 費 者 物 価 指 数 をもとに 作 成 1

最 後 に 下 段 のパネルには サービス を 公 共 サービス と 民 間 サービス に 分 けて 計 算 した 物 価 の 推 移 を 示 し これらの 例 として 教 育 サービス( 授 業 料 など)の 価 格 の 推 移 も 示 している サービスとは 私 たちが 売 買 するもののうち 目 に 見 える モノ 以 外 のすべての 財 を 含 んでいる 後 述 するように サービスの 中 には 機 械 化 が 難 しいものや 売 り 手 と 買 い 手 が 同 じ 場 所 に 居 合 わせて 初 めて 取 引 が 可 能 になるものが 少 なくない( 散 髪 や 外 食 など) そのため サービスの 種 類 にもよるが 生 産 費 用 に 占 める 人 件 費 の 比 率 が 高 くなる 傾 向 があり 工 業 製 品 に 比 べて 価 格 が 賃 金 の 水 準 と 密 接 な 関 係 を 持 っている 教 育 サービスの 価 格 が 197~199 年 代 に 大 きく 上 昇 したのは 所 得 水 準 の 上 昇 とともに 進 学 率 が 高 まり 高 等 教 育 (や 学 習 塾 )への 需 要 が 増 加 したことと 人 件 費 が 高 騰 する 中 で 教 育 機 関 が 授 業 料 等 を 引 き 上 げていったた めである なお 1~11 年 にかけて 公 共 教 育 サービスの 物 価 が 大 きく 下 落 した のは 公 立 高 校 の 授 業 料 無 償 化 によるものである 経 済 発 展 と 産 業 構 造 の 変 化 一 般 に 一 国 が 非 常 に 貧 しい 状 態 から 豊 かな 先 進 国 へと 成 長 する 過 程 では 1 最 初 に 生 産 や 雇 用 における 第 一 次 産 業 (とくに 農 業 )のシェアが 減 少 し 第 二 次 産 業 (とくに 製 造 業 )のシェアが 増 加 する ある 時 点 になると 第 二 次 産 業 のシェアが 減 少 しはじめ その 後 は 第 三 次 産 業 (サ ービス 業 )のシェアだけが 増 加 する 3 その 後 一 国 の 付 加 価 値 (GDP)や 雇 用 の 大 半 がサービス 業 によって 生 み 出 され るようになる という 変 化 を 遂 げることが 多 い これはしばしばペティー クラークの 法 則 と 呼 ばれ ている 図 表 9 に 示 されているように 明 治 時 代 以 来 の 日 本 の 産 業 構 造 の 変 化 はこの 法 則 と 合 致 している ペティー クラークの 法 則 は 一 国 の 需 要 と 供 給 の 両 方 の 変 化 を 反 映 している これ まで 解 説 した 通 り 一 国 の 所 得 水 準 が 上 昇 するにつれて 国 民 の 需 要 の 中 心 は 食 料 品 ( 農 産 品 ) 工 業 製 品 サービスへとシフトしてゆく したがって 一 国 が 自 給 自 足 し ている 場 合 生 産 活 動 の 中 心 も 必 然 的 に 第 一 次 産 業 第 二 次 産 業 第 三 次 産 業 へとシ フトするはずである ただし 食 料 品 と 工 業 製 品 は 外 国 と 貿 易 することが 可 能 なので 自 国 で 消 費 する 商 品 をすべて 国 内 で 生 産 する 必 要 はない ただし 大 学 に 関 しては 政 府 が 大 学 学 部 の 新 設 や 定 員 増 加 に 関 する 許 認 可 権 を 有 し 需 要 増 に 比 べて 供 給 の 増 加 が 抑 えられていたことも 価 格 上 昇 の 一 因 だったと 思 われる 11

188 1885 189 1895 19 195 191 1915 19 195 193 1935 194 1945 195 1955 196 1965 197 1975 198 1985 199 1995 5 1 8 7 6 5 4 3 1 (%) 図 表 9 日 本 の GDP の 産 業 別 内 訳 の 推 移 第 一 次 産 業 第 二 次 産 業 第 三 次 産 業 ( 注 )いずれも 前 後 5 年 間 の 平 均 値 第 二 次 世 界 大 戦 終 了 前 後 の 混 乱 期 のデータは 省 略 ( 出 所 ) 日 本 統 計 研 究 所 編 日 本 経 済 統 計 集 及 び 内 閣 府 国 民 経 済 計 算 をもとに 集 計 第 章 の 補 足 資 料 において 解 説 したように 一 国 の 生 産 活 動 においてもっとも 重 要 なのは 土 地 労 働 資 本 ( 建 物 や 機 械 設 備 )などの 生 産 要 素 である 生 産 要 素 の 投 入 量 と 産 出 物 の 量 の 関 係 を 式 の 形 に 書 くとすると たとえば 生 産 物 A F 土 地, 労 働, 資 本 (1) のようになる この 式 の A は 生 産 技 術 や 生 産 効 率 を 意 味 している (1) 式 において 土 地 と 労 働 と 資 本 を 同 時 に 二 倍 にした 場 合 生 産 物 の 量 もおよそ 二 倍 になるだろう しかし 土 地 の 量 は 決 まっているから 農 産 物 の 生 産 量 をどこまでも 増 やしてゆくことは 難 しい また 製 造 業 の 中 には 労 働 (ヒト)を 資 本 ( 機 械 )によっ て 置 き 換 えることが 可 能 なものも 少 なくないが 全 体 としては 相 当 量 の 労 働 を 必 要 と するため 賃 金 水 準 が 高 まると 発 展 途 上 国 に 対 して 競 争 力 を 持 ちにくくなる そのた め 一 国 の 経 済 が 発 展 して 所 得 水 準 が 上 昇 する 中 で 最 初 に 農 業 の 競 争 力 が 失 われて 輸 入 が 増 え 次 に 製 造 業 の 競 争 力 が 低 下 して 輸 入 が 増 加 する たとえば 日 本 は 199 年 代 まで 電 子 機 器 の 輸 出 大 国 だったが 現 在 では 輸 出 より 輸 入 の 方 が 多 くなっている 一 方 サービスの 多 くは 貿 易 できないため 需 要 を 満 たすためには 国 内 で 生 産 する 必 要 がある サービス 業 にはさまざまな 産 業 が 含 まれるが ここではこれらを 1

1 流 通 販 売 業 金 融 情 報 通 信 対 企 業 サービス 業 3 対 個 人 サービス 業 に 分 けて 考 えてみよう 1はモノを 生 産 者 から 消 費 者 に 届 ける 産 業 なので 国 民 の 需 要 がモノからサービスにシフトする 中 では 大 きく 成 長 しにくい は 主 として 企 業 や 官 公 庁 を 相 手 に 専 門 的 なサービス( 投 資 情 報 アドバイスや 法 務 や 会 計 広 告 調 査 研 究 など)を 提 供 する 産 業 であり IT 技 術 の 進 歩 によって 成 長 しているものが 多 い 3は 家 計 や 個 人 相 手 のサービス 業 であり 飲 食 店 や 教 育 旅 行 宿 泊 業 医 療 など 私 たちにとってもっとも 馴 染 みのある 分 野 である 図 表 1 日 本 の GDP と 就 業 者 総 数 に 占 めるサービス 業 の 比 率 7% (a) 付 加 価 値 7% (b) 就 業 者 6% 6% 5% 5% 4% 3 対 個 人 サーヒ ス 4% 3 対 個 人 サーヒ ス 3% 金 融 ICT 対 事 業 所 サーヒ ス 3% 金 融 ICT 対 事 業 所 サーヒ ス % % 1% 1 流 通 販 売 % 197 1975 198 1985 199 1995 5 1 1% 1 流 通 販 売 % 197 1975 198 1985 199 1995 5 1 ( 注 )いずれも 公 務 をのぞく 比 率 ( 出 所 ) 産 業 経 済 研 究 所 JIP データベースをもとに 集 計 図 表 1 は 197 年 から 1 年 にかけての 日 本 の GDP( 付 加 価 値 )と 就 業 者 総 数 に 占 めるサービス 業 のシェアの 変 化 をたどったものである 3 この 図 によると 1の 流 3 公 務 もサービスに 属 するが ここでは 民 間 の 産 業 だけを 対 象 として 計 算 している 13

通 販 売 業 のシェアは 横 ばいであり % 前 後 で 推 移 している このことから 分 かる ように 日 本 のような 先 進 国 において 経 済 に 占 めるサービスのウェイトが 高 まるのは 主 としてと3のタイプのサービスの 需 要 と 供 給 が 増 加 するためである 図 表 1 の 二 つのパネルを 見 比 べると の 金 融 IT 対 事 業 所 サービスでは 付 加 価 値 シェアの 増 加 が 就 業 者 シェアの 増 加 に 比 べて 大 きいのに 対 し 3の 対 個 人 サービ スでは 付 加 価 値 シェアの 増 加 より 就 業 者 シェアの 増 加 が 大 きくなっている の 産 業 では 活 発 な 技 術 革 新 によりさまざまな 新 しいサービスが 生 まれ それが 需 要 増 をもた らしているが 生 産 性 の 上 昇 が 速 いために 雇 用 の 増 加 が 抑 えられている 一 方 個 人 を 相 手 にする3の 産 業 の 中 には 所 得 水 準 の 上 昇 とともに 需 要 が 増 加 するものが 多 数 含 まれているが 省 力 化 が 難 しく その 分 だけ 就 業 者 数 が 増 加 しやすい 図 表 11 経 済 発 展 と 産 業 構 造 の 変 化 サ ー ビ ス サ ー ビ ス 3 商 品 サービス 図 表 11 は 無 差 別 曲 線 と 予 算 制 約 線 を 用 いて 上 記 のメカニズムを 描 写 したもので ある 経 済 発 展 の 過 程 で 所 得 の 上 昇 と 財 の 価 格 変 化 が 生 じるため ここでは 図 表 5 と 6 を 組 み 合 わせて 考 えるとよい 横 軸 に 第 一 二 次 産 業 ( 商 品 ) 縦 軸 に 第 三 次 産 業 (サ ービス)をとった 左 パネルでは 予 算 制 約 線 が 右 上 にシフトすると 同 時 に 安 価 な 輸 入 品 の 増 加 や 製 造 業 の 生 産 性 上 昇 によって 直 線 の 傾 きが 小 さくなる しかしサービス の 中 に 奢 侈 品 が 多 く 含 まれているため 商 品 よりサービスの 需 要 の 方 が 大 きく 増 加 す る また 農 産 品 や 工 業 製 品 の 輸 入 が 増 加 するため 商 品 の 国 内 生 産 量 はむしろ 減 少 する 次 に 右 パネルでは 横 軸 に 先 のサービス 縦 軸 にサービス3をとっている サー ビスは 生 産 性 の 上 昇 率 が 高 く 消 費 者 にとって 奢 侈 品 の 性 質 を 持 っているため 取 14

引 量 が 大 きく 増 加 する 一 方 サービス3では 生 産 性 が 上 がりにくいが やはり 奢 侈 品 の 性 質 を 持 つものが 多 く 取 引 量 が 増 加 している 購 入 量 の 増 加 は3よりの 方 が 大 きいが サービスの 価 格 は 下 落 しているため 支 出 額 に 関 しては3の 増 加 がの 増 加 を 上 回 る 可 能 性 がある サービス3の 典 型 的 な 例 として 挙 げられるのが 高 齢 者 を 対 象 とした 医 療 福 祉 サ ービスである 個 人 相 手 のサービス 業 では 無 理 に 省 力 化 を 進 めるとサービスの 質 が 低 下 してしまうため 生 産 性 を 上 げることが 難 しい しかし 少 子 高 齢 化 が 進 む 日 本 にお いてこれらの 産 業 ばかりが 拡 大 してしまうと 他 の 産 業 に 従 事 する 人 が 不 足 し 日 本 経 済 全 体 の 活 力 が 失 われてしまう したがって 今 後 はこれらの 産 業 においても 事 業 の 効 率 とサービスの 質 のバランスをとることが 重 要 になる 具 体 的 には 政 府 が 医 療 や 介 護 サービスの 価 格 規 制 を 緩 め 新 規 の 事 業 者 の 市 場 参 入 を 促 すとよい すると 競 争 によってサービスの 平 均 価 格 が 下 落 し 貧 しい 人 々が 助 かる 一 方 一 部 の 事 業 者 が 高 所 得 者 を 対 象 とした 高 価 格 高 品 質 のサービス 提 供 に 注 力 し 豊 かな 人 々の 需 要 も 満 たせるからである 15