第 一 部 地 域 医 療 に 関 しての 意 識 調 査 報 告 発 表 / 暮 らし 満 足 度 向 上 委 員 会
1 いわきの 医 療 環 境 改 善 へ 向 け 市 民 医 療 従 事 者 双 方 へのアンケートを 実 施 本 年 7 月 から8 月 末 にかけて 下 記 のアンケートを 実 施 A: 市 民 への 医 療 環 境 意 識 調 査 回 答 数 :610 件 B: 医 療 機 関 への 医 療 従 事 者 実 態 調 査 回 答 数 :296 機 関 に 送 付 し 87 件
A: 市 民 への 医 療 環 境 意 識 調 査 内 容 Q1: 性 別 Q2: 年 齢 Q3:いわき 市 に 於 いては 医 療 機 関 での 待 ち 時 間 が 長 い や 夜 間 救 急 時 の 対 応 に 不 安 を 感 じる など 医 療 環 境 に 満 足 していない 状 況 が 多 く 見 られます これらの 医 療 環 境 を 改 善 するために 必 要 な 取 り 組 みは 何 だと 思 いますか ( 複 数 回 答 可 ) Q4:あなたはいわき 市 の 医 療 環 境 をさらに 良 いものとするために 既 に 取 り 組 んでいるものはありますか ( 複 数 回 答 可 ) 2
A: 市 民 への 医 療 環 境 意 識 調 査 結 果 Q3について Q3: 医 療 環 境 を 改 善 するために 必 要 な 取 り 組 みは 何 だと 思 いますか ( 複 数 回 答 可 ) 医 師 不 足 を 解 消 する( 医 師 を 増 やす) 53.9% 回 答 数 : 6 1 0 市 民 がかかりつけ 医 を 持 つ 医 療 連 携 を( 病 診 連 携 )を 推 進 する 救 急 車 の 適 正 利 用 受 診 時 間 の 工 夫 コンビニ 受 診 をしない 予 防 医 療 として 健 診 を 推 進 する 8000を 推 進 する その 他 5.7% 16.2% 37.0% 33.6% 31.8% 29.0% 25.4% 44.1% わからない 2.6% 無 回 答 0.3% 全 体 :n=610 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 3
A: 市 民 への 医 療 環 境 意 識 調 査 結 果 Q4について Q4: 医 療 環 境 をさらに 良 いものとするために 既 に 取 り 組 んでいるものはありますか? 回 答 数 : 6 1 0 かかりつけ 医 を 持 っている 予 防 医 療 として 健 診 を 心 掛 けている コンビニ 受 診 をしない 受 診 時 間 を 工 夫 する 救 急 車 の 適 正 利 用 を 心 掛 けている 医 療 連 携 の( 病 診 連 携 ) わからない 5.7% 11.3% 30.5% 26.7% 24.8% 23.4% 67.5% 8000を 利 用 したことがある 4.8% その 他 2.5% 無 回 答 2.5% 全 体 :n=610 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 4
B: 医 療 機 関 への 医 療 従 事 者 実 態 調 査 内 容 Q1: 貴 院 は 病 院 ですか? 診 療 所 ですか? Q2: 貴 院 に 所 属 されている 常 勤 の 医 師 数 を 教 えてください Q3: 昨 年 度 当 青 年 会 議 所 に 於 きまして いわき 市 の 深 刻 な 勤 務 医 不 足 の 問 題 を 取 り 上 げ 医 療 環 境 をより 良 くするためにはさらなる 医 療 連 携 が 必 要 ではないかとの 結 論 を 導 き 出 しました 貴 院 にとって 理 想 的 な 医 療 連 携 とはどのようなものかをお 聞 かせください ( 自 由 記 述 ) Q4: 問 3を 実 現 するためにはいわき 市 民 もさらなる 意 識 の 改 善 が 必 要 であると 思 います いわき 市 民 に 今 後 最 も 協 力 して 欲 しいことは 何 ですか ( 自 由 記 述 ) Q5: 当 青 年 会 議 所 のこれまでの 医 療 問 題 に 対 する 取 り 組 みについてどのように 思 いますか?( 自 由 記 述 ) 5
B: 医 療 機 関 への 医 療 従 事 者 実 態 調 査 結 果 Q3について Q3: 理 想 的 な 医 療 連 携 とはどのようなものか?に 対 する 回 答 例 1 専 門 医 療 機 関 との 連 携 の 必 要 性 高 度 な 医 療 施 設 の 必 要 性 私 の 考 えでは 医 科 大 学 医 学 部 付 属 病 院 との 連 携 は 欠 かせません 大 学 附 属 病 院 にとってもメリットがある 方 業 を 考 えたいと 思 います まずは すべての 診 療 料 において 高 次 医 療 が 可 能 な 診 療 施 設 が 望 ましい しかしいわき 市 にはそのような 施 設 は 存 在 しないので 疾 患 によっては 市 外 へ 紹 介 しているのが 現 状 です むずかしい 疾 患 の 患 者 はいわき 市 内 の 病 院 では 受 け 入 れできず 郡 山 の 南 東 北 病 院 や 太 田 西 ノ 内 病 院 に 頼 んでいる 状 況 である 磐 城 共 立 病 院 を 基 本 的 にどんな 患 者 でも 受 け 入 れられるように 医 師 を 増 やすべきである ( 給 与 をもっと 上 げるべきである) 6
7 B: 医 療 機 関 への 医 療 従 事 者 実 態 調 査 結 果 Q3について Q3: 理 想 的 な 医 療 連 携 とはどのようなものか?に 対 する 回 答 例 2 診 療 所 開 業 医 と 病 院 の スムーズな 連 携 の 必 要 性 限 定 的 な 医 療 資 源 を 有 効 に 利 用 するため 得 意 な 部 分 を 相 互 に 利 用 し 重 複 を 避 けるべき 又 主 治 医 がもう 少 し 責 任 を 持 って 診 療 にあたる 病 院 診 療 所 それぞれの 立 場 で 仕 事 をすること 相 手 を 信 用 して 患 者 を 紹 介 逆 紹 介 すること この 点 に 尽 きると 思 います 病 診 連 携 スムーズな 入 院 外 来 受 診 外 来 はクリニック 病 院 ( 大 きな)は 入 院
8 B: 医 療 機 関 への 医 療 従 事 者 実 態 調 査 結 果 Q3について Q3: 理 想 的 な 医 療 連 携 とはどのようなものか?に 対 する 回 答 例 3 勤 務 医 不 足 の 解 消 勤 務 医 の 負 担 軽 減 行 政 による 支 援 の 必 要 性 勤 務 医 不 足 は 研 修 医 制 度 などの 変 革 によるものが 大 きく 医 療 連 携 の 問 題 以 前 の 国 の 制 度 の 欠 陥 が 原 因 と 考 えます 以 前 の 制 度 を 肯 定 している 訳 では ありませんが 国 の 制 度 をもう 一 度 考 えなおして 欲 しい 勤 務 医 不 足 の 解 消 策 を 考 える 事 が 重 要 この 人 数 で 医 療 連 携 は 上 手 くやれている 方 だと 思 う ( 理 想 的 には 自 分 の 手 に 負 えない 患 者 さんをその 疾 患 を 得 意 とする 医 師 に いつでも 紹 介 できれば 良 い 入 院 が 必 要 ならすぐ 入 院 )
9 B: 医 療 機 関 への 医 療 従 事 者 実 態 調 査 結 果 Q3について Q3: 理 想 的 な 医 療 連 携 とはどのようなものか?に 対 する 回 答 例 4 一 次 二 次 救 急 の 連 携 救 急 の 受 入 体 制 の 見 直 し 病 診 連 携 診 察 連 携 がスムースに 行 く 事 が 基 本 的 と 考 えますが 救 急 時 の 連 携 になるとうまくいかないのが 現 状 で 大 きな 問 題 と 思 います 一 次 救 急 の 傷 病 及 び 慢 性 疾 患 で 軽 度 のものは 診 療 所 で 充 分 対 応 できますが 二 次 救 急 の 場 合 病 院 を 探 すのが 大 変 ( 特 に 時 間 外 だと)
B: 医 療 機 関 への 医 療 従 事 者 実 態 調 査 結 果 Q3について Q3: 貴 院 にとって 理 想 的 な 医 療 連 携 とは どのようなものかをお 聞 かせください ( 自 由 記 述 ) 紹 介 (5) 病 院 (2) スムーズだ(4) 4 対 応 する(5) 必 要 (2) 一 次 二 次 救 急 救 の 急 (8) 連 携 医 療 (2) 持 つ(4) 救 急 の 受 入 体 制 の 見 直 し 情 報 (5) 疾 患 (4) 診 療 所 (6) 良 い(6) 現 状 (2) 紹 介 する(6) 必 要 (2) 開 業 医 (4) 必 要 (2) 病 院 (2) 入 院 (6) 連 携 (11) とる(2) 行 う(5) 医 療 (2) 持 つ(2) 入 院 (2) 診 療 所 開 業 医 と 病 院 の 2 必 要 (11) 治 療 (3) スムーズな 考 える(2) 連 携 の 必 要 性 患 者 (2) 共 有 (2) 病 院 (3) 存 在 する( 否 )(2) 紹 介 する(2) いわき 市 (5) 勤 務 医 不 足 (5) 医 師 (8) 増 やす(2) 医 療 (6) クリニック(2) 当 院 (5) 現 状 (5) 病 院 (2) 専 門 (5) 3 勤 務 医 (7) 医 療 連 携 (8) 必 要 (2) やる(2) 考 える(13) 重 要 だ(2) 勤 務 医 不 足 の 原 因 解 (2) 消 理 想 的 だ(2) 勤 務 医 の 負 担 軽 減 行 政 による 支 援 の 必 要 性 機 関 (7) 高 度 (2) 行 う(2) 救 急 (2) 医 療 (23) 受 ける(2) 機 関 (6) 磐 城 (2) 存 在 する( 否 )(2) 共 立 (7) 施 設 (5) 診 療 所 (2) 専 門 (2) 病 院 (4) 病 院 (27) 紹 介 する(3) 病 院 (2) 患 者 (2) 共 立 (4) 専 門 医 療 機 関 との 連 携 の 必 要 性 患 者 (16) 高 度 な 医 療 施 設 の 必 要 性 必 要 (2) 受 け 入 れる(2) 1 10
11 B: 医 療 機 関 への 医 療 従 事 者 実 態 調 査 結 果 Q4について Q4:いわき 市 民 に 今 後 最 も 協 力 して 欲 しいことは 何 か?に 対 する 回 答 例 1 かかりつけ 医 の 必 要 性 病 院 と 診 療 所 受 診 の 使 い 分 けへの 理 解 可 能 な 限 り 地 域 完 結 医 療 を 市 民 が 要 求 すること ( 医 療 側 行 政 より 与 えられるものを 当 然 とする 考 え 方 を 変 換 すること) 地 域 の 病 診 病 院 連 携 を 積 極 的 に 理 解 しつつ かかりつけ 医 の 存 在 を 意 識 し 医 師 への 感 謝 を 表 現 すべきです 市 民 の 方 には かかりつけ 医 を 見 つけて 何 かあれば まずは 大 きい 病 院 ではなく 担 当 医 に 相 談 をして 頂 き 受 診 場 所 が 集 中 しないよう 協 力 して 頂 ければと 思 います
12 B: 医 療 機 関 への 医 療 従 事 者 実 態 調 査 結 果 Q4について Q4:いわき 市 民 に 今 後 最 も 協 力 して 欲 しいことは 何 か?に 対 する 回 答 例 2 救 急 医 療 の 適 正 利 用 への 理 解 重 病 でなくても 救 急 車 利 用 が 多 いことも 誘 因 の 一 つです 普 段 からの 健 康 管 理 が 基 本 で 本 当 に 急 を 要 する 際 に 救 急 車 をと 思 う 状 況 になれば 良 いですね 軽 度 な 症 状 における 救 急 車 の 利 用 をひかえて 欲 しい
13 B: 医 療 機 関 への 医 療 従 事 者 実 態 調 査 結 果 Q4について Q4:いわき 市 民 に 今 後 最 も 協 力 して 欲 しいことは 何 か?に 対 する 回 答 例 3 医 師 や 医 療 に 対 する 理 解 市 民 の 意 識 改 革 の 必 要 性 医 療 内 容 を 知 ってほしい ( 客 観 的 に) 医 療 状 況 が 厳 しいことを 理 解 すること まずは 現 状 を 認 識 してもらうこと
14 B: 医 療 機 関 への 医 療 従 事 者 実 態 調 査 結 果 Q4について Q4:いわき 市 民 に 今 後 最 も 協 力 して 欲 しいことは 何 か?に 対 する 回 答 例 4 コンビニ 受 診 の 抑 制 自 己 判 断 で 病 院 を 初 診 の 窓 口 にしないこと まず 診 療 所 の 医 師 の 判 断 をあおぎ 必 要 と 判 断 されたら 紹 介 状 をもらって 病 院 へ コンビニ 受 診 はひかえる 病 院 は 土 日 休 みのため 金 曜 日 の 午 後 に 診 療 所 受 診 すると 病 院 紹 介 断 られるケースが 多 い 急 に 体 調 が 悪 くなったのでない 場 合 は 月 ~ 木 での 受 診 をすすめます
15 B: 医 療 機 関 への 医 療 従 事 者 実 態 調 査 結 果 Q4について Q4:いわき 市 民 に 今 後 最 も 協 力 して 欲 しいことは 何 か?に 対 する 回 答 例 5 自 己 健 康 管 理 の 必 要 性 ふだんからの 自 己 健 康 管 理 ( 食 事 運 動 等 ) 特 に 肥 満 者 が 増 えているので 体 重 管 理 をきちんとしてほしい いわき 市 で 行 っている 検 診 ( 胃 がん 大 腸 がん 肺 がんなど)の 受 診 率 が 他 の 市 町 村 と 比 べかなり 低 いです 検 診 を 促 す 個 別 指 導 などが 必 要 ではないかと 考 えます
2 B: 医 療 機 関 への 医 療 従 事 者 実 態 調 査 結 果 Q4について Q4:いわき 市 民 に 今 後 最 も 協 力 して 欲 しいことは 何 ですか ( 自 由 記 述 ) 救 急 医 療 の 適 正 利 用 への 理 解 救 急 (4) 救 急 車 (3) 利 用 (5) 病 気 (3) 避 ける(3) 受 診 (2) 理 解 する(5) 軽 い(3) 利 用 (3) 診 療 (3) 救 急 車 (6) 大 きな(3) 共 立 (4) 病 院 (3) 受 診 する(2) 病 院 (2) 受 診 する(3) かかる(3) かかりつけ 医 (4) 診 療 所 (5) 1 かかりつけ 持 つ(3) 医 の 必 要 性 病 院 と 診 療 所 受 診 の 使 い 分 けへの 理 解 3 必 要 (2) 医 師 (7) 医 療 (7) 考 える(4) いわき 市 (7) 改 革 (2) 行 政 (4) 意 識 (4) 医 師 や 医 療 に 対 する 理 解 市 民 の 意 識 改 革 の 必 要 性 必 要 (9) コンビニ 受 診 の 抑 制 市 民 (8) 考 える(2) 4 避 ける(2) 受 診 する( 否 )(2) 受 診 (9) コンビニ(8) コンビニ(6) 受 診 (6) 夜 間 (2) 受 診 する( 否 )(3) コンビニ(2) 病 院 (14) 共 立 (3) 状 況 (3) 管 理 (2) 健 康 (3) 多 い(4) 自 己 健 康 管 理 の 必 要 性 5 16
アンケート 結 果 からの 考 察 医 療 従 事 者 の 考 え 1. 医 療 連 携 を 推 進 することが 大 切! 2. 医 師 ( 勤 務 医 ) 不 足 を 解 消 するべき! 3. 市 民 の 医 療 への 意 識 改 革 が 必 要! 市 民 の 考 え 1. 医 師 不 足 を 解 消 することが 最 優 先! 2. 市 民 がかかりつけ 医 を 持 つべき! 3. 医 療 連 携 を 推 進 することが 大 切! 17
18 まとめ これらの 結 果 を 踏 まえ 第 2 部 のパネルディスカッションにおいて 市 民 医 療 行 政 それぞれの 立 場 がそれぞれの 役 割 を 認 識 し 問 題 点 のさらなる 共 有 解 決 策 の 模 索 を 図 るきっかけを 創 出 したいと 思 います