SRS News Sharoushi Samejima News さめじま 社 会 保 険 労 務 士 事 務 所 1 月 号 ( 第 10 号 ) 発 行 日 : 平 成 20 年 12 月 20 日 裁 判 員 制 度 による 休 みは 有 給? 無 給? 企 業 としての 対 応 が 迫 られている 2009 年 5 月 から 始 まる 裁 判 員 制 度 一 般 市 民 が 司 法 に 参 加 するこの 制 度 は 平 日 に 裁 判 に 参 加 することになり 勤 労 者 は 仕 事 を 休 む 必 要 が 出 てきます 裁 判 員 に 選 ばれた 人 の 所 属 する 企 業 では その 休 みへの 対 応 が 迫 られています 裁 判 員 制 度 とは 裁 判 員 制 度 は 一 般 市 民 が 刑 事 裁 判 に 参 加 することにより 裁 判 が 身 近 で 分 か りやすいものとなり 司 法 に 対 する 信 頼 の 向 上 につながることが 期 待 されていま す 一 般 市 民 が 裁 判 に 参 加 する 制 度 は アメリカやイギリス フランス ドイツ 等 でも 行 われています 日 本 の 裁 判 員 制 度 では まず 地 方 裁 判 所 ごとに 裁 判 員 候 補 者 名 簿 が 作 られま す 選 ばれた 候 補 者 へ 調 査 票 と 共 に 候 補 者 となったことが 通 知 されます 2009 年 5 月 以 降 事 件 ごとに 初 公 判 の6 週 間 前 までに くじで 候 補 者 が 選 ばれて 呼 び 出 され 最 終 的 にその 中 から6 名 が 裁 判 員 として 選 ばれ 裁 判 に 参 加 します 辞 退 については 70 歳 以 上 の 人 や 学 生 重 い 病 気 やケガで 参 加 できない 人 な どは1 年 間 を 通 じて 辞 退 できます ただ し 仕 事 を 理 由 とした 辞 退 については 単 なる 仕 事 が 忙 しい という 理 由 では 原 則 辞 退 できません 有 給 無 給 は 各 企 業 の 判 断 による 裁 判 員 制 度 に 基 づいて 裁 判 に 参 加 する ことは いわゆる 労 働 基 準 法 の 公 の 職 務 の 執 行 に 当 たるため その 時 間 は 保 障 されねばなりません 多 くの 就 業 規 則 ではその 旨 の 規 定 がありますが 裁 判 員 の 仕 事 に 従 事 するための 休 暇 制 度 を 設 け ることは 義 務 付 けられていません した がって 有 給 か 無 給 かについては 各 企 業 の 判 断 に 委 ねられることになります 有 給 の 場 合 は 裁 判 員 としての 日 当 と 会 社 の 給 与 を 両 方 受 け 取 れることにな ります また 無 給 の 場 合 は 裁 判 員 と しての 裁 判 への 参 加 意 欲 が 減 退 すること が 危 惧 されます 裁 判 所 としては 裁 判 員 が 仕 事 を 休 み やすい 環 境 作 りが 急 務 であることから 裁 判 員 としての 仕 事 を 行 うための 特 別 な 有 給 休 暇 制 度 を 作 っていただくことが 重 要 であり 法 務 省 検 察 庁 弁 護 士 会 とも 連 携 し 各 種 経 済 団 体 企 業 等 に 対 し 休 暇 制 度 の 導 入 の 検 討 をお 願 いして いる と ホームページ 上 などで 説 明 し ています 正 社 員 はもちろん 派 遣 社 員 にも 裁 判 員 休 暇 を 与 える 企 業 や 配 偶 者 が 裁 判 員 に 選 ばれた 際 に 有 給 で 育 児 介 護 休 暇 を 取 得 できる 制 度 を 導 入 する 企 業 な ど 積 極 的 に 制 度 に 協 力 する 企 業 も 見 受 け ら れ ま す 今 後 制 度 が 定 着 す る に は 企 業 側 のこのような 協 力 が 重 要 な 要 素 となってくることでしょう 裁 判 員 制 度 による 休 み P1 は 有 給? 無 給? 景 気 悪 化 大 不 況 に 伴 P1 う 企 業 の 動 向 と 政 府 の 対 策 ついに 改 正 労 働 基 準 P2 法 が 可 決 成 立! 労 働 時 間 に 関 する 相 談 P3 内 容 の 傾 向 は? 国 民 年 金 の 適 用 年 齢 を P3 見 直 し!? シリーズ いまさら 聞 P4 けない 基 本 の 基 1 月 の 税 務 と 労 務 の 手 P5 続 [ 提 出 先 納 付 先 ] ハイライト: 改 正 労 働 基 準 法 の 内 容 景 気 悪 化 大 不 況 に 伴 う 企 業 の 動 向 と 政 府 の 対 策 非 正 社 員 の 失 業 給 与 の 減 少 景 気 悪 化 に 伴 う 未 曾 有 の 大 不 況 が 大 き な 社 会 問 題 となっており マスコミ 等 で も 連 日 報 道 されています 不 況 を 理 由 として 企 業 が 実 施 するリス トラによる 非 正 社 員 の 失 業 者 が 今 年 10 月 から 来 年 3 月 までに 全 国 で477 件 合 計 で 約 3 万 人 に 上 るとの 推 計 結 果 が 厚 生 労 働 省 から 発 表 されました 自 動 車 な どの 輸 出 産 業 の 減 産 を 反 映 し 製 造 業 に おける 派 遣 労 働 者 が 全 体 の 約 65%を 占 め ています そして 非 正 社 員 だけでな く 正 社 員 のリストラや 退 職 勧 奨 賃 金 減 額 なども 行 われるなど 深 刻 な 問 題 と 賃 金 不 払 い 残 業 長 時 間 労 働 が 深 刻 な 問 題 国 民 年 金 の 見 直 し 案 と 検 討 事 項
Page 2 なっています また 同 省 から10 月 の 毎 月 勤 労 統 計 調 査 ( 従 業 員 5 人 以 上 )が 発 表 されま したが それによると 海 外 需 要 の 低 迷 により 輸 出 企 業 などの 残 業 時 間 が 短 くなったことなどが 影 響 して 現 金 給 与 総 額 が1 人 平 均 27 万 4,751 円 ( 前 年 同 月 比 0.1% 減 )と10カ 月 ぶりに 減 少 した そうです 製 造 業 では 7カ 月 連 続 で 残 業 時 間 が 減 少 しています 政 府 による 対 策 は? 景 気 悪 化 により 新 卒 者 の 内 定 取 消 が 相 次 いでいる 問 題 に 関 しては 内 定 取 消 を 行 った 企 業 名 を 公 表 し また 内 定 が 取 り 消 された 学 生 を 雇 用 した 企 業 に1 人 数 十 万 ~100 万 円 程 度 の 奨 励 金 を 支 給 するとする 雇 用 対 策 案 が 発 表 され ています 詳 細 についてはまだ 決 まっ ていないようですが 厚 生 労 働 省 で は 来 春 ごろまでに 実 施 したい 考 えで す また 同 省 は 労 働 者 派 遣 契 約 の 中 途 解 除 に 係 る 指 導 対 応 に 関 して 都 道 府 県 労 働 局 長 あてに 通 達 ( 職 発 第 1128002 号 )を11 月 下 旬 に 出 しました ついに 改 正 労 働 基 準 法 が 可 決 成 立! 審 議 入 りから1 年 8カ 月 の 難 産 平 成 19 年 3 月 の 閣 議 決 定 を 経 て 長 らく 国 会 審 議 入 りしていた 改 正 労 働 基 準 法 案 が 1 年 8カ 月 を 経 て ようやく 成 立 しました 本 法 の 施 行 は 平 成 22 年 4 月 とまだ 先 で すが 月 の 時 間 外 労 働 が 一 定 時 間 を 超 えた 場 合 の 賃 金 割 増 率 のアップ と 労 使 協 定 締 結 による5 日 以 内 の 時 間 単 位 で の 年 次 有 給 休 暇 制 度 の 創 設 が 大 きな 柱 である 本 改 正 は 今 後 の 労 務 管 理 実 務 に 大 きな 影 響 を 与 えるものです ここでは それらの 内 容 を 確 認 してお きます 改 正 労 働 基 準 法 の 内 容 (1) 本 改 正 の1つ 目 の 柱 は 月 の 時 間 外 労 働 が 一 定 時 間 を 超 えた 場 合 の 賃 金 割 増 率 のアップ です 月 の 時 間 外 労 働 時 間 が45 時 間 を 超 え60 時 間 までの 場 合 の 割 増 賃 金 率 については 2 割 5 分 以 上 の 率 で 労 使 協 定 で 定 める 率 とし( 努 力 義 務 ) 60 時 間 を 超 えた 場 合 の 割 増 賃 金 に ついては5 割 増 とする という 内 容 です 事 業 主 が 講 ずべき 措 置 に 関 する 指 針 に 基 づく 徹 底 した 指 導 を 要 請 し 派 遣 先 に 対 象 労 働 者 の 直 接 雇 用 を 求 めていくと する 内 容 となっています 雇 止 め 非 正 規 労 働 者 の 失 業 手 当 受 給 要 件 を 緩 和 へ 雇 用 保 険 関 連 では 雇 止 めされた 非 正 規 労 働 者 などが 失 業 手 当 を 受 給 するため に 必 要 な 雇 用 保 険 の 加 入 要 件 について 現 行 の 1 年 以 上 の 雇 用 見 込 み から 6カ 月 以 上 に 短 縮 する 方 針 が 明 らか になりました また 失 業 手 当 の 給 付 日 数 も60 日 程 度 上 乗 せされるようです 厚 生 労 働 省 では 来 年 1 月 の 通 常 国 会 に 雇 用 保 険 法 の 改 正 案 を 提 出 し 2009 年 度 か ら 実 施 する 意 向 です 政 府 による 新 たな 雇 用 対 策 上 記 に 記 載 した 対 策 も 含 め 政 府 ( 新 たな 雇 用 対 策 に 関 する 関 係 閣 僚 会 合 ) は 12 月 9 日 に 新 たな 雇 用 対 策 につい て と 題 する 今 後 実 施 していく 施 策 を 発 表 しています 詳 細 は 下 記 の 首 相 官 邸 ホームページをご 参 照 ください http://www.kantei.go.jp/jp/ kakugikettei/2008/1209koyou.pdf 上 記 の 60 時 間 の 部 分 に つ い て は 当 初 の 案 では 80 時 間 とされて いましたが 野 党 などの 強 い 反 対 によ り 審 議 のうえ 修 正 されました 改 正 労 働 基 準 法 の 内 容 (2) 本 改 正 のもう1つの 柱 は 労 使 協 定 締 結 による5 日 以 内 の 時 間 単 位 での 年 次 有 給 休 暇 制 度 の 創 設 です 労 働 者 の 過 半 数 で 組 織 する 労 働 組 合 ( 労 働 組 合 がないときは 労 働 者 の 過 半 数 を 代 表 する 者 )との 労 使 協 定 で 時 間 単 位 で 有 給 休 暇 を 与 える 労 働 者 の 範 囲 時 間 を 単 位 として 与 えることができ る 有 給 休 暇 の 日 数 (5 日 以 内 ) など を 定 めることにより 従 来 よりも 細 か い 単 位 で 有 給 休 暇 を 取 得 できるとする 内 容 です 時 間 単 位 で 細 かく 取 得 できるように することにより 近 年 落 ち 込 んでいる 有 給 休 暇 取 得 率 アップにつなげること が 本 改 正 の 目 的 です 改 正 労 働 基 準 法 の 内 容 本 改 正 の1つ 目 の 柱 は 月 の 時 間 外 労 働 が 一 定 時 間 を 超 えた 場 合 の 賃 金 割 増 率 のアップ です 月 の 時 間 外 労 働 時 間 が45 時 間 を 超 え 60 時 間 までの 場 合 の 割 増 賃 金 率 については 2 割 5 分 以 上 の 率 で 労 使 協 定 で 定 め る 率 とし( 努 力 義 務 ) 60 時 間 を 超 えた 場 合 の 割 増 賃 金 については5 割 増 とする とい う 内 容 です 本 改 正 のもう1つの 柱 は 労 使 協 定 締 結 による5 日 以 内 の 時 間 単 位 での 年 次 有 給 休 暇 制 度 の 創 設 です 労 働 者 の 過 半 数 で 組 織 する 労 働 組 合 ( 労 働 組 合 がないとき は 労 働 者 の 過 半 数 を 代 表 す る 者 )との 労 使 協 定 で 時 間 単 位 で 有 給 休 暇 を 与 える 労 働 者 の 範 囲 時 間 を 単 位 として 与 えることができる 有 給 休 暇 の 日 数 (5 日 以 内 ) な どを 定 めることにより 従 来 より も 細 かい 単 位 で 有 給 休 暇 を 取 得 できるとする 内 容 です
Page 3 施 行 日 と 中 小 企 業 への 猶 予 改 正 法 の 施 行 日 は 平 成 22 年 4 月 1 日 と 定 められており 企 業 においては 就 業 規 則 の 整 備 や 労 使 協 定 の 締 結 などの 対 応 が 必 要 となりますが 割 増 率 のアッ プの 規 定 については 中 小 事 業 主 の 事 業 については 当 分 の 間 適 用 しない とされています なお ここでいう 中 小 事 業 主 と は その 資 本 金 の 額 又 は 出 資 の 総 額 が 3 億 円 ( 小 売 業 又 はサービス 業 を 主 た る 事 業 とする 事 業 主 については5,000 万 円 卸 売 業 を 主 たる 事 業 とする 事 業 主 に ついては1 億 円 ) 以 下 である 事 業 主 及 び その 常 時 使 用 する 労 働 者 の 数 が300 人 ( 小 売 業 を 主 たる 事 業 とする 事 業 主 について は50 人 卸 売 業 又 はサービス 業 を 主 たる 事 業 とする 事 業 主 については100 人 ) 以 下 である 事 業 主 を をいいます 労 働 時 間 に 関 する 相 談 内 容 の 傾 向 は? 労 働 時 間 相 談 ダイヤル の 実 施 長 時 間 労 働 の 解 消 を 図 るため 厚 生 労 働 省 は11 月 を 労 働 時 間 適 正 キャンペー ン 期 間 と 銘 打 って その 一 環 として 11 月 22 日 に 各 都 道 府 県 労 働 局 において 無 料 の 労 働 時 間 相 談 ダイヤル を 実 施 し ました 同 省 からその 結 果 が 発 表 されま したが 全 国 から 寄 せられた 相 談 件 数 は 1 日 だけで879 件 だったそうです 相 談 内 容 については 賃 金 不 払 残 業 に 関 するものが400 件 (45.5%) 長 時 間 労 働 に 関 するものが320(36.4%) 労 働 基 準 法 上 の 管 理 監 督 者 の 取 扱 いに 関 するもの が22 件 (2.5%)で 本 人 か らの 相 談 が502 件 (57.1%) 本 人 の 家 族 からの 相 談 が304 件 (34.6%)だったそう です 賃 金 不 払 い 残 業 長 時 間 労 働 が 深 刻 な 問 題 賃 金 不 払 残 業 に 関 しては 残 業 手 当 が 一 切 支 払 われない というものが 176 件 残 業 手 当 が 一 律 カ ッ ト さ れ る というものが58 件 残 業 手 当 が 定 額 払 い というものが53 件 あり 長 時 間 労 働 に 関 しては 1カ 月 の 総 残 業 時 間 について 100 時 間 を 超 える とい うものが137 件 80 時 間 以 上 100 時 間 未 満 というものが59 件 もありました 具 体 的 な 相 談 内 容 相 談 ダイヤルに 寄 せられた 具 体 的 な 相 談 内 容 には 以 下 のようなものがあった そうです 金 融 広 告 業 で 勤 務 する 労 働 者 からの 相 談 毎 日 22 時 ~23 時 まで 働 いてお り 1カ 月 の 残 業 時 間 は100 時 間 を 超 えている 過 労 で 倒 れて 点 滴 を 受 けた こともある 健 康 診 断 も 忙 しくて 受 診 できなかった 事 務 職 として 勤 務 残 業 時 間 は 自 己 申 告 制 でタイムカードはない 実 際 には 60 時 間 くらい 残 業 しているが 上 司 か ら 過 少 申 告 を 指 示 されており 4~5 時 間 程 度 しか 申 告 できない サービス 業 の 会 社 で 支 店 長 として 勤 務 支 店 長 といっても 人 事 労 務 管 理 に 関 するものを 含 め 権 限 らしいものは ほとんどなかった 人 員 が 不 足 してい たため 毎 月 100 時 間 以 上 の 残 業 を 余 儀 なくさせられていたが 会 社 では 管 理 監 督 者 として 扱 われ 残 業 手 当 は 一 切 支 払 われなかった 労 働 者 の 家 族 からの 相 談 息 子 が 飲 食 店 で 働 いている 所 定 労 働 時 間 は10 時 から23 時 までとなっているが 実 際 に は9 時 までに 出 勤 しないと 遅 刻 とさ れ また 休 憩 時 間 も 昼 に15 分 程 度 の 食 事 をする 時 間 のみである 休 日 も 月 4 日 程 度 しかなく 残 業 手 当 休 日 手 当 は 支 払 われていない 息 子 は 精 神 不 安 定 になっているようで 心 配 であ る 労 働 者 の 家 族 からの 相 談 息 子 が 工 場 で 機 械 操 作 の 仕 事 をしているが 労 働 時 間 が3 時 から19 時 までで 休 憩 もほ とんどなく 今 月 は 休 日 も1 日 しか 取 れていない 残 業 手 当 と 深 夜 手 当 は まったく 支 払 われていない 以 前 過 労 で 倒 れたことや 疲 れて 機 械 に 巻 き 込 まれて 入 院 したこともあるので 息 子 の 身 体 がとにかく 心 配 である 賃 金 不 払 い 残 業 長 時 間 労 働 が 深 刻 な 問 題 賃 金 不 払 残 業 に 関 しては 残 業 手 当 が 一 切 支 払 われない というも のが176 件 残 業 手 当 が 一 律 カットされる という ものが58 件 残 業 手 当 が 定 額 払 い というものが 53 件 あり 長 時 間 労 働 に 関 しては 1カ 月 の 総 残 業 時 間 について 100 時 間 を 超 える という ものが137 件 80 時 間 以 上 100 時 間 未 満 とい うものが59 件 もありました
Page 4 国 民 年 金 の 適 用 年 齢 を 見 直 し!? 年 金 保 険 料 はいつからいつまで 払 うの か 2009 年 度 における 財 政 再 計 算 に 向 け て 社 会 保 障 審 議 会 年 金 部 会 は 国 民 年 金 の 適 用 年 齢 の 見 直 しを 検 討 しています 20 歳 ~60 歳 が 適 用 ですっかり 定 着 し ている 国 民 年 金 ですが どのように 見 直 されているのでしょうか 学 生 から 取 る 保 険 料 現 在 国 民 年 金 の 適 用 年 齢 は20 歳 からで すが 現 状 では 22 歳 程 度 までは 大 学 生 等 の 学 生 の 割 合 が 多 く 生 産 活 動 に 従 事 しているとは 言 い 難 い 状 況 です それを 反 映 してか 国 民 年 金 の 保 険 料 納 付 率 は 20 歳 代 が 最 も 低 く 年 齢 階 層 が 上 がるに 従 って 高 くなる 傾 向 にあります これら の 事 情 を 踏 まえて 学 生 から 保 険 料 を 取 ること 自 体 がおかしく 適 用 年 齢 を 引 き 上 げるべき より 年 金 制 度 に 関 心 を 持 つ 世 代 に 適 用 範 囲 をシフトさせれ ば 納 付 率 の 向 上 が 期 待 できる 保 険 料 の 徴 収 は 稼 得 と 連 動 させるべき と いった 意 見 があります 見 直 し 案 と 検 討 事 項 見 直 す 際 に 考 えられる 選 択 肢 として は (1) 適 用 年 齢 を25~65 歳 とする (40 年 加 入 は 堅 持 ) (2) 適 用 年 齢 を20(または18)~65 歳 とし その 間 で40 年 納 付 すればよいこと とする (3) 適 用 年 齢 を20~65 歳 とし うち20~ 25 歳 は 一 律 納 付 猶 予 の 期 間 とする( 任 意 で 保 険 料 を 納 付 した 場 合 には 保 険 料 納 付 期 間 として 取 り 扱 う) 60~65 歳 については 当 面 は 任 意 加 入 とすることも 検 討 する (1)の 場 合 20~24 歳 については 障 害 年 金 が 給 付 されなくなるので 別 途 その 期 間 中 について 障 害 者 の 所 得 保 障 のための 措 置 ( 福 祉 手 当 の 創 設 )を 講 じる 必 要 がある と 考 えられます (2)の 案 は 個 々の 被 保 険 者 が 保 険 料 を 納 めていない 期 間 につい て 納 付 しなくてもよい 期 間 ( 強 制 徴 収 不 可 ) と 納 付 すべきなのに 納 付 してい ない 期 間 ( 強 制 徴 収 がありうる 期 間 ) と の 区 別 をどのようにつけるのか 検 討 の 必 要 がありそうです 最 後 に(3)の 案 は 40 年 間 という 現 行 加 入 期 間 を 超 える 期 間 の 年 金 額 への 反 映 について 対 処 する 必 要 が あります 適 用 年 齢 の 問 題 とは 別 に 国 民 年 金 保 険 料 の 徴 収 時 効 を 現 行 の2 年 から5 年 程 度 に 延 長 することや 基 礎 年 金 の 支 給 を 受 けられ るようになるために 必 要 な 保 険 料 を 支 払 っ たとみなされる 期 間 ( 受 給 資 格 期 間 )を 現 行 の25 年 から10 年 程 度 に 短 縮 することな どについても 検 討 されています 国 民 年 金 法 の 成 立 は 昭 和 34 年 当 時 とは 全 く 様 相 の 異 なる 現 代 社 会 にマッチした 柔 軟 な 年 金 制 度 改 革 の 実 施 が 待 ち 望 まれ ます そのための 論 議 は 選 挙 の 争 点 とす るなどにより 国 民 全 体 で 広 く 考 えていく ことも 望 ましいのではないでしょうか 国 民 年 金 の 見 直 し 案 と 検 討 事 項 見 直 す 際 に 考 えられる 選 択 肢 としては (1) 適 用 年 齢 を25~65 歳 とする (40 年 加 入 は 堅 持 ) (2) 適 用 年 齢 を20(また は18)~65 歳 とし そ の 間 で40 年 納 付 すれ ばよいこととする (3) 適 用 年 齢 を20~65 歳 とし うち20~25 歳 は 一 律 納 付 猶 予 の 期 間 とする( 任 意 で 保 険 料 を 納 付 した 場 合 には 保 険 料 納 付 期 間 とし て 取 り 扱 う) 60~65 歳 については 当 面 は 任 意 加 入 とすることも 検 討 する シリーズ いまさら 聞 けない き 基 本 の 基 第 8 回 裁 判 員 制 度 とは? その 弐 前 回 に 引 続 き 裁 判 員 制 度 を 取 り 上 げます 本 ニュースの1ページ 目 でも 概 略 を 取 り 上 げていますが ここでは 実 際 起 こりうる ケースを 経 営 者 の 皆 様 のための 裁 判 員 制 度 Q&A と 題 し ご 説 明 します
さめじま 社 会 保 険 労 務 士 事 務 所 235-0012 横 浜 市 磯 子 区 滝 頭 3-7-21-101 TEL/FAX 045(753)0632 E-mail: sr-samejima@ab.auone-net.jp 営 業 日 月 曜 日 ~ 金 曜 日 ( 祝 祭 日 除 く) 営 業 時 間 午 前 9 時 ~ 午 後 6 時 企 業 の 安 定 発 展 のパートナー ~ 経 営 者 様 と 従 業 員 様 の Win&Happy のために~ 社 会 保 険 労 務 士 鮫 島 忠 司 Q 裁 判 員 制 度 のために 休 暇 を 与 えなければならないのですか? A 裁 判 員 の 仕 事 に 必 要 な 休 暇 の 請 求 を 拒 んではならないことは 法 律 ( 労 働 基 準 法 )で 定 められています この 定 めでは 有 給 休 暇 とすることまで 義 務 付 けるものではありませんが 経 営 者 は 従 業 員 が 裁 判 員 になることの 意 義 を 理 解 し 裁 判 員 のための 特 別 な 有 給 休 暇 制 度 を 設 けるなど 裁 判 に 参 加 しやすい 環 境 づくりが 求 めら れます Q 具 体 的 な 休 暇 の 設 け 方 についてはどのようなものがありますか? A 裁 判 員 休 暇 制 度 を 設 けるに 当 たっては 就 業 規 則 上 特 別 の 有 給 休 暇 制 度 に 関 する 規 定 を 新 設 する 方 法 公 民 権 行 使 等 に 関 する 既 存 の 規 定 を 改 正 して 列 挙 されている 例 示 に 裁 判 員 を 追 加 する 方 法 などが 考 えられま すが このほかにも 既 存 の 規 定 の 解 釈 上 裁 判 員 を 含 むものとして 取 り 扱 う 等 の 方 法 も 考 えられます 各 々の 実 情 に 応 じて 対 応 し 周 知 することになり ます Q 仕 事 を 理 由 に 裁 判 員 になることを 辞 退 できるのはどのような 場 合? good partner お 問 合 せ 無 料 事 務 所 より 一 言 本 年 も 残 すところ 僅 かとなりました 暗 い 話 題 が 多 かった 本 年 でしたが 来 年 は 明 るい 話 題 の 多 い 年 になってほしい と 願 うばかりです ( 忠 ) A 仕 事 を 理 由 に 裁 判 員 を 辞 退 するには 仕 事 上 の 重 要 な 用 務 があって 自 らこれを 処 理 しなければ 著 しい 損 害 が 生 じるおそれがある 場 合 に 該 当 す る 必 要 があります 具 体 的 には 裁 判 員 として 裁 判 所 に 通 う 期 間 その 人 が 所 属 する 事 業 所 の 規 模 その 人 に 代 わって 仕 事 をしてもらえる 人 員 がいる か その 人 が 裁 判 員 として 参 加 することで 事 業 にどのくらい 影 響 があるかな どの 事 情 を 総 合 的 に 考 慮 して 裁 判 所 が 個 別 に 判 断 することになります Q 従 業 員 が 有 給 休 暇 を 取 得 して 裁 判 に 参 加 すると 給 与 と 日 当 を 二 重 に 受 け 取 ることになりますが 問 題 ないですか? A 日 当 は 裁 判 員 候 補 者 又 は 裁 判 員 の 職 務 に 対 する 報 酬 ではなく 裁 判 員 候 補 者 又 は 裁 判 員 としての 職 務 を 行 うに 当 たって 生 じる 損 害 ( 裁 判 所 に 行 くための 諸 雑 費 等 )の 一 部 を 補 償 するものです したがって 従 業 員 が 有 給 休 暇 を 取 って 裁 判 に 参 加 した 場 合 でも 日 当 を 受 け 取 ることに 問 題 はあり ません 1 月 の 税 務 と 労 務 の 手 続 [ 提 出 先 納 付 先 ] 10 日 源 泉 徴 収 税 額 住 民 税 特 別 徴 収 税 額 の 納 付 [ 郵 便 局 または 銀 行 ] 雇 用 保 険 被 保 険 者 資 格 取 得 届 の 提 出 < 前 月 以 降 に 採 用 した 労 働 者 がいる 場 合 > [ 公 共 職 業 安 定 所 ] 労 働 保 険 一 括 有 期 事 業 開 始 届 の 提 出 < 前 月 以 降 に 一 括 有 期 事 業 を 開 始 している 場 合 > [ 労 働 基 準 監 督 署 ] 20 日 特 例 による 源 泉 徴 収 税 額 の 納 付 < 前 年 7 月 ~12 月 分 >[ 郵 便 局 または 銀 行 ] 31 日 法 定 調 書 < 源 泉 徴 収 票 報 酬 等 支 払 調 書 配 当 剰 余 金 調 書 同 合 計 表 >の 提 出 [ 税 務 署 ] 給 与 支 払 報 告 書 の 提 出 <1 月 1 日 現 在 のもの>[ 市 区 町 村 ] 固 定 資 産 税 の 償 却 資 産 に 関 する 申 告 [ 市 区 町 村 ] 個 人 の 道 府 県 民 税 市 町 村 民 税 の 納 付 < 第 4 期 分 >[ 郵 便 局 または 銀 行 ] 労 働 者 死 傷 病 報 告 の 提 出 < 休 業 4 日 未 満 10 月 ~12 月 分 >[ 労 働 基 準 監 督 署 ] 健 保 厚 年 保 険 料 の 納 付 [ 郵 便 局 または 銀 行 ] 日 雇 健 保 印 紙 保 険 料 受 払 報 告 書 の 提 出 [ 社 会 保 険 事 務 所 ] 労 働 保 険 印 紙 保 険 料 納 付 納 付 計 器 使 用 状 況 報 告 書 の 提 出 [ 公 共 職 業 安 定 所 ] 本 年 最 初 の 給 料 の 支 払 を 受 ける 日 の 前 日 まで 給 与 所 得 者 の 扶 養 控 除 等 申 告 書 の 提 出 [ 給 与 の 支 払 者 ] 本 年 分 所 得 税 源 泉 徴 収 簿 の 書 換 え[ 給 与 の 支 払 者 ]