若 い 先 生 のための 学 級 経 営 講 座 月 別 編 7 月 4 通 知 表 ( 票 ) 通 信 簿 の 作 成 ~ 学 期 の 学 校 生 活 の 様 子 を 伝 える 連 絡 簿 ~ 埼 玉 県 教 育 局 東 部 教 育 事 務 所 学 期 末 になれば 担 任 教 師 は 当 該 学 期 の 児 童 生 徒 一 人 一 人 の 学 習 や 生 活 の 状 況 をま とめ 通 知 表 ( 票 ) 通 信 簿 を 作 成 し 学 期 の 最 後 ( 終 業 式 )の 日 に 一 人 ずつ 手 渡 して いくものです 通 知 表 ( 票 ) 通 信 簿 は 学 校 ( 担 任 教 師 )と 家 庭 ( 児 童 生 徒 保 護 者 )とを 結 ぶ 上 で 欠 くことのできないものです 児 童 生 徒 にとっては 一 つの 学 期 間 に 自 分 自 身 が 行 って きたことに 対 する 学 校 教 師 が 出 す 先 生 からの 評 価 として ハラハラ ドキドキし ながら 受 け 取 るものになります 保 護 者 にとっても 我 が 子 が 学 校 でどのように 学 習 に 取 り 組 み どのように 生 活 を 送 っているのかを 知 る 資 料 として 子 ども 達 と 同 様 ある 程 度 の 緊 張 感 をもって 目 を 通 すものになります 担 任 としては 今 学 期 中 の 児 童 生 徒 の 様 子 をつぶさに 記 載 し 児 童 生 徒 にも 保 護 者 にも 今 学 期 の 成 果 と 次 学 期 への 課 題 を 捉 え てもらえるようにすることが 大 切 です ここでは 学 期 末 に 行 う 通 知 票 ( 表 ) 通 信 簿 の 作 成 について 考 えてみることにしましょう 1 通 知 表 ( 票 ) 通 信 簿 の 意 義 性 格 (1) 通 知 票 ( 表 ) 通 信 簿 の 意 義 通 知 票 ( 表 ) 通 信 簿 児 童 生 徒 個 々の 学 習 指 導 の 成 果 学 校 生 活 の 状 況 健 康 状 況 等 を 保 護 者 に 連 絡 し 保 護 者 が 児 童 生 徒 の 学 校 生 活 の 状 況 を 知 るための 連 絡 簿 特 に 法 的 に 規 定 されている 表 簿 ではない 通 知 票 ( 表 ) 通 信 簿 ( 表 票 ) あゆ み など その 呼 び 方 も 学 校 によって 異 なり 形 式 も 内 容 も 学 校 ごとの 創 意 工 夫 に よって 相 違 が 見 られる 通 知 票 ( 表 ) 通 信 簿 は 指 導 要 録 のように 法 令 に よって 作 成 が 義 務 付 けられている 公 簿 ではありません が 今 日 ほとんどの 学 校 が 学 期 末 に その 期 間 中 の 児 童 生 徒 一 人 一 人 の 学 習 指 導 の 成 果 や 出 席 の 状 況 学 校 生 活 の 様 子 などを 家 庭 に 通 知 連 絡 するものとし て 作 成 されています 一 つの 学 期 や 学 年 における 指 導 の 成 果 などを 児 童 生 平 成 年 度 あゆみ 学 校 教 育 目 標 市 立 小 学 校 平 成 年 度 通 知 表 学 校 教 育 目 標 市 立 中 学 校 徒 保 護 者 に 知 らせることによって 一 人 一 人 の 児 童 生 徒 の 今 学 期 ( 学 年 )の 努 力 の 成 果 を 明 らかにし 児 童 生 徒 本 人 の 次 学 期 への 一 層 の 努 力 を 促 すとともに 児 童 生 徒 の 教 育 について 保 護 者 の 理 解 と 協 力 を 求 めることをねらいとしています (2) 通 知 表 ( 票 ) 通 信 簿 の 性 格 通 知 票 ( 表 ) 通 信 簿 は 次 のような 性 格 をもっています 1 様 式 記 載 方 法 は 各 学 校 の 自 由 様 式 や 体 裁 記 載 方 法 等 作 成 の 有 無 など その 扱 いは 学 校 の 自 由 である 校 長 第 学 年 組 校 長 児 童 名 担 任 名 第 学 年 組 校 長 姓 と 名 担 任 名 - 1 -
の 責 任 において 決 定 される 性 格 をもつ 2 学 級 担 任 が 行 う 学 級 事 務 の 一 つ 法 令 上 の 規 定 はないが 教 育 上 の 必 要 性 を 認 めて 学 級 担 任 の 教 師 が 行 う 学 級 事 務 の 一 つとして 作 成 される 3 指 導 的 機 能 を 果 たす 連 絡 簿 児 童 生 徒 や 保 護 者 が 学 校 生 活 を 十 分 に 把 握 して 今 後 に 生 かせるよう 指 導 的 な 機 能 をもつ 連 絡 簿 であり 公 的 な 表 簿 である 指 導 要 録 の 記 載 内 容 と 関 連 が 深 い 4 日 常 における 評 価 の 記 録 のまとめ 教 師 が 補 助 簿 を 利 用 して 日 常 的 に 行 っている 各 教 科 等 の 評 価 記 録 の 集 積 がまとめ られたものである 指 導 要 録 と 一 貫 性 をもたせ 関 連 することは 大 切 ですが そのまま 転 用 することは 適 当 でないとさ れています ( 平 成 3 年 3 月 20 日 文 部 省 通 知 による) 2 通 知 表 ( 票 ) 通 信 簿 の 内 容 指 導 要 録 を 意 識 した 一 般 的 な 例 を 示 します (1) 学 習 の 記 録 ( 各 教 科 の 評 価 評 定 ) 各 教 科 の 観 点 別 学 習 状 況 の 評 価 は 評 価 規 準 を 作 成 し これに 基 づき A B C よくできる できる もう 少 し 3 2 1 などの 段 階 評 価 を 決 定 して 記 載 します 観 点 別 評 価 を 総 括 して 評 定 ( 段 階 を 示 す 数 値 ) を 出 します 小 学 校 の 様 式 例 中 学 校 の 様 式 例 学 習 の 記 録 ( 教 科 評 定 ) 第 1 学 期 評 価 よ で も 教 く き う 観 点 めあて で る 少 科 き し る 国 語 社 会 算 数 国 語 への 関 心 意 欲 態 度 話 す 聞 く 能 力 書 く 能 力 読 む 能 力 言 語 についての 知 識 理 解 技 能 社 会 的 事 象 への 関 心 意 欲 態 度 社 会 的 な 思 考 判 断 実 践 観 察 資 料 活 用 の 技 能 社 会 的 事 象 についての 知 識 理 解 算 数 への 関 心 意 欲 態 度 数 学 的 な 考 え 方 国 語 に 対 する 関 心 をもち 友 達 の 発 表 を 聞 いたり 自 目 的 や 意 図 に 応 じて 手 紙 を 作 品 の 雰 囲 気 を 味 わったり 送 りがなや 仮 名 遣 いに 注 意 我 が 国 の 農 業 や 水 産 業 に 関 我 が 国 の 農 業 や 水 産 業 の 特 地 図 や 統 計 などの 資 料 を 効 我 が 国 の 農 業 や 水 産 業 の 特 数 量 や 図 形 について 既 習 の 既 習 の 内 容 をもとにして 数 量 や 図 形 についての 技 能 数 の 仕 組 みがわかり 10 倍 学 習 の 記 録 ( 教 科 評 定 ) 教 学 期 1 学 期 2 学 期 3 学 期 科 学 習 の 様 子 学 習 目 標 ( 評 価 の 観 点 ) 評 価 評 定 評 価 評 定 評 価 評 定 国 語 に 対 する 関 心 を 深 め 国 語 を A 国 語 社 会 数 学 筋 道 を 立 てて 話 したり 的 確 に 聞 B 筋 道 を 立 てて 適 切 に 文 章 を 書 く B 4 様 々な 文 章 を 的 確 に 読 み 取 る B 言 語 事 項 ( 文 法 漢 字 等 )につい A 広 く 社 会 に 対 する 関 心 をもち 意 A 社 会 に 関 する 課 題 に 対 し いろい B 3 各 種 資 料 に 親 しみ それを 選 択 B 社 会 的 な 出 来 事 の 意 義 や 特 色 を 理 B 身 の 回 りの 事 象 を 数 学 的 にとらえ A 事 象 を 数 学 的 にとらえられる 見 方 A 5 事 象 を 数 量 図 形 などで 表 現 し A 数 量 図 形 などに 関 する 基 礎 的 な A 自 然 の 事 物 現 象 に 関 心 をもち A (2) 外 国 語 活 動 の 記 録 ( 小 学 校 5 6 学 年 ) 評 価 の 観 点 を 記 入 し 児 童 にどのような 力 が 付 いたかを 個 人 内 評 価 で 判 断 し 文 章 で 記 述 します 記 述 例 外 国 語 活 動 の 記 録 コミュニケーションへの 関 心 意 欲 態 度 外 国 語 への 慣 れ 親 しみ 言 語 や 文 化 に 対 する 気 付 き 紹 介 した 英 語 の 話 し 方 を 覚 え 進 んでALTや 友 達 に 話 しかける 積 極 的 な 活 動 ぶりだった Good morning, Good afternoon 等 の 時 に 応 じたあいさつを 覚 えて 友 達 とあいさつができた 様 々な 国 にたくさんの 種 類 のジャンケンがあることを 知 り 英 語 でジャンケン 遊 びを 行 った - 2 -
(3) 総 合 的 な 学 習 の 時 間 の 記 録 学 校 ごとに 定 めた 総 合 的 な 学 習 の 時 間 の 目 標 や 評 価 の 観 点 に 従 い 行 った 学 習 活 動 と その 活 動 ぶり どのような 力 が 付 いたのかを 文 章 で 記 述 します 記 述 例 目 標 や 評 価 の 観 点 学 習 内 容 は 学 校 で 定 める 総 合 的 な 学 習 の 時 間 タイム の 記 録 学 習 方 法 に 関 すること 自 分 自 身 に 関 すること 他 者 や 社 会 との 関 わりに 関 すること ウェビングを 使 って そば に 関 するキーワードを 並 べ 順 序 立 てて 調 べ 学 習 を 行 っていた そばづくり を 通 して 活 動 してきたことをレポートにまとめ 自 分 の 感 想 や 考 え 方 をまとめた 学 校 応 援 団 の 方 のアドバイスを 生 かし 他 の 児 童 と 話 し 合 って そばづくり を 行 った (4) 特 別 活 動 の 記 録 小 学 校 は 学 級 活 動 児 童 会 活 動 クラブ 活 動 学 校 行 事 の4 内 容 中 学 校 は 学 級 活 動 生 徒 会 活 動 学 校 行 事 の3 内 容 について 活 動 の 事 実 と 所 見 を 記 入 します 記 述 例 特 別 活 動 の 記 録 学 級 活 動 児 童 会 活 動 クラブ 活 動 学 校 行 事 学 級 会 では 計 画 委 員 会 の 一 員 として 司 会 を 担 当 し 指 名 を 工 夫 し 級 友 の 意 見 をよく 引 き 出 す 努 力 をしていた 飼 育 栽 培 係 として 教 室 内 の 水 そうのメダカやベランダの 草 花 の 世 話 を 自 主 的 に 行 った 1 学 期 思 い 出 集 会 では グループで 遠 足 の 思 い 出 を 担 当 し はきはきとした 態 度 で 発 表 することができた 放 送 委 員 として 給 食 時 の 校 内 放 送 や 下 校 時 の 放 送 を 当 番 で 行 い 責 任 をもって 役 割 を 果 たしていた 工 作 クラブに 所 属 し ノーポイ 作 品 として 廃 材 を 使 ってペン 立 てを 製 作 するなど 創 意 工 夫 のある 取 組 を 見 せた 運 動 会 では 学 級 の 応 援 団 長 として 級 友 をまとめ 当 日 の 学 級 応 援 をまとめ 上 げた 遠 足 では 生 活 班 でバス 内 でのレクリエーションを 考 え クイズやなぞなぞを 出 して 集 団 を 和 ませていた 校 内 硬 筆 展 覧 会 において 作 品 が 金 賞 を 受 賞 した (5) 行 動 の 記 録 小 学 校 の 様 式 例 中 学 校 の 様 式 例 当 該 学 期 に 行 動 の 記 録 ( 学 校 生 活 の 様 子 ) 行 動 の 記 録 ( 学 校 生 活 の 様 子 ) 見 られた 児 童 第 1 学 期 評 価 項 目 第 1 学 期 第 2 学 期 第 3 学 期 生 徒 の 行 動 に よ で も 基 本 的 な 生 活 習 慣 項 く き う ついて 学 校 ごとに 定 めた る 自 主 自 律 評 価 項 目 に 従 1 礼 儀 正 しく 行 動 し 明 るいあいさつをする 責 任 感 目 めあて で き る 少 し 健 康 体 力 の 向 上 2 3 4 5 自 他 の 安 全 に 努 め 節 度 ある 生 活 をする 心 身 の 健 康 の 保 持 増 進 と 体 力 の 向 上 に 努 め 元 より 高 い 目 標 を 立 て 自 分 の 課 題 に 根 気 強 く 取 自 分 の 役 割 と 責 任 を 自 覚 し 信 頼 される 行 動 を 創 意 工 夫 思 いやり 協 力 生 命 尊 重 自 然 愛 護 勤 労 奉 仕 って 評 価 を 行 い 記 入 しま す よくできて 6 進 んで 新 しい 考 えや 方 法 を 求 め 工 夫 して 生 活 公 正 公 平 いる 項 目 に 7 思 いやりと 感 謝 の 心 をもち 異 なる 意 見 や 立 場 公 共 心 公 徳 心 を 付 したり 8 自 然 を 愛 し 自 他 の 生 命 を 大 切 にする 9 働 くことの 意 義 を 理 解 し 人 や 社 会 の 役 に 立 つ よくできる 10 差 別 や 偏 見 がなく 正 義 を 大 切 にし 公 正 公 できる もう 少 し 等 の 段 階 を 付 けた 11 規 則 を 守 り 郷 土 や 我 が 国 の 文 化 電 灯 を 大 切 りして 評 価 する 様 式 が 多 く 見 られます 学 級 担 任 の 教 師 のみの 主 観 に 偏 らないよ う 児 童 生 徒 に 関 わっている 複 数 の 教 師 の 目 で 観 察 した 結 果 を 反 映 するようにします (6) 出 欠 席 の 記 録 授 業 日 数 出 席 停 止 忌 引 等 の 日 数 出 席 すべき 日 数 欠 席 日 数 出 席 日 数 遅 刻 日 数 早 退 日 数 を 記 入 します 1 授 業 日 数 授 業 を 実 施 した 学 期 の 総 日 数 ( 学 校 保 健 安 全 法 第 20 条 臨 時 休 業 の 日 数 は 含 めない ) 原 則 として 同 一 学 年 ( 学 級 )の 児 童 生 徒 は 転 出 入 等 があった 者 を 除 き - 3 -
全 て 同 日 数 となる 2 出 席 停 止 忌 引 等 の 日 数 出 席 停 止 ( 性 行 不 良 によるもの 感 染 症 によるもの 学 年 の 一 部 の 臨 時 休 業 =い わゆる 学 級 閉 鎖 非 常 変 災 等 で 校 長 が 認 めたもの) と 忌 引 日 数 を 合 算 した 日 数 3 出 席 すべき 日 数 ( 出 席 しなければならない 日 数 ) 授 業 日 数 から 出 席 停 止 忌 引 日 数 を 差 し 引 いた 日 数 ( 出 席 すべき 日 数 = 授 業 日 数 - 出 席 停 止 忌 引 日 数 ) 4 欠 席 日 数 出 席 すべき 日 数 のうち 病 気 またはその 他 の 事 故 で 児 童 生 徒 が 欠 席 した 日 数 5 出 席 日 数 出 席 すべき 日 数 から 欠 席 日 数 を 差 し 引 いた 日 数 ( 出 席 日 数 = 出 席 すべき 日 数 - 欠 席 日 数 ) 記 入 例 出 欠 席 の 記 録 学 期 授 業 日 数 出 席 停 止 忌 引 出 席 すべき 日 数 欠 席 日 数 出 席 日 数 遅 刻 早 退 欠 席 等 の 理 由 第 1 学 期 第 2 学 期 第 3 学 期 計 69 0 69 3 66 1 1 欠 席 ( 発 熱 3) 遅 刻 ( 通 院 1) 早 退 ( 発 熱 1) (7) 身 体 測 定 の 記 録 年 度 当 初 に 実 施 した 身 体 測 定 ( 学 校 保 健 安 全 法 施 行 規 則 第 6 条 にうたわれている もののうち 身 長 や 体 重 等 全 ての 児 童 生 徒 に 共 通 する 発 育 状 況 を 示 すものを 通 知 表 に 記 載 する 学 校 が 多 い)の 記 録 を 記 入 します 記 入 例 身 体 測 定 の 記 録 159.4 54.3 A A 身 長 cm 体 重 kg 視 力 右 ( ) 左 ( ) 視 力 A 1.0 以 上 B 0.7~0.9 C 0.3~0.6 D 0.2 以 下 ( ) 内 は 矯 正 視 力 (8)その 他 その 他 当 該 児 童 生 徒 の 活 動 の 実 績 や 学 校 生 活 に 関 わる 情 報 をまとめて 記 録 する 枠 です 具 体 的 な 記 入 内 容 としては 中 学 校 における 課 外 活 動 である 部 活 動 の 所 属 とそ の 活 動 実 績 ボランティア 活 動 等 の 実 績 表 彰 や 検 定 資 格 などが 考 えられる 事 実 が 発 生 した 時 点 で 書 き 加 えていくようにします 記 入 例 その 他 その 他 野 球 部 ( 部 長 ) 部 長 ( 主 将 )としてよく 檄 を 飛 ばしてチームをまとめるとともに 個 人 では 内 野 手 として 日 々の 練 習 に 励 んでいる 県 民 体 育 大 会 地 区 大 会 ( 団 体 ) 第 位 生 徒 会 を 通 じて 呼 びかけた 地 域 美 化 活 動 ( 月 日 地 区 )に 参 加 地 域 の 方 と 一 緒 にゴミ 拾 い 空 き 缶 回 収 を 行 った 漢 字 検 定 級 を 取 得 美 術 の 授 業 で 制 作 した 風 景 画 が 県 郷 土 を 描 く 美 術 展 で 入 選 作 品 に 選 ばれた (9) 総 合 所 見 通 知 表 ( 票 )に 記 載 されている 内 容 ( 今 学 期 の 評 価 評 定 活 動 の 記 録 ) について 総 合 的 な 見 取 りを 文 章 で 記 述 します 全 教 育 活 動 を 通 して 見 た 児 童 生 徒 の 特 徴 取 組 や 集 団 生 活 の 様 子 活 動 の 成 果 と 課 題 などを 児 童 生 徒 本 人 保 護 者 にわかりやすいように 簡 潔 に 述 べましょう コ バ ト ン つ う ち ひ ょ う - 4 -
記 入 に 際 しての 注 意 点 1 個 人 内 評 価 肯 定 的 評 価 基 本 的 に 児 童 生 徒 のよさや 長 所 成 長 進 歩 の 状 況 を 伝 える 他 者 との 比 較 ではなく 児 童 生 徒 個 々の 優 れていること 進 歩 したこと よい 特 徴 を 見 付 ける 評 価 ( 個 人 内 評 価 ) 児 童 生 徒 個 々のよいところを 見 つめ それをさ らによくしていこうとする 評 価 ( 肯 定 的 評 価 )を 心 掛 ける 2 問 題 点 改 善 すべき 事 項 通 知 表 は 記 録 として 家 庭 に 残 るであることから 問 題 点 や 改 善 すべきこと( 短 所 やよくない 点 )は 日 常 から 児 童 生 徒 本 人 保 護 者 に 口 頭 で 伝 えるようにし 通 知 表 での 記 述 ( 成 文 化 )は 避 ける 問 題 点 は 課 題 として 捉 え 肯 定 的 生 産 的 な 表 現 での 記 述 で 助 言 を 加 える とよい..... 例 ~が 課 題 となりますが ~すると さらによくなると 思 います など 3 家 庭 ( 保 護 者 )との 連 携 学 校 ( 教 師 ) と 家 庭 ( 保 護 者 ) とで 一 緒 に 児 童 生 徒 を 育 てていく 姿 勢 で 記 述 する 教 師 から 児 童 生 徒 保 護 者 への 指 示 ~してください は 避 け 一 緒 になってや っていきましょう のスタンスをもつ 例 ~ができるよう 指 導 してまいりますので 御 協 力 をお 願 いします など (10) 通 信 欄 ( 家 庭 ( 保 護 者 ) 記 入 欄 ) 通 知 表 で 児 童 生 徒 の 学 期 の 様 子 を 知 らせたことに 対 する 家 庭 ( 保 護 者 )からの 返 信 に 当 たる 欄 です 家 庭 ( 保 護 者 )から などの 表 記 が 多 く 用 いられます 保 護 者 にとっては どのような 内 容 で 何 を 書 いたらよいか 戸 惑 う 部 分 となりが ちです 担 任 教 師 が 書 く 総 合 所 見 と 関 連 させて 保 護 者 が 何 を 書 けばよいのかを わかりやすく 誘 導 するよう 心 掛 けます 3 通 知 表 ( 票 ) 通 信 簿 の 交 付 作 成 した 通 知 表 は 学 期 の 終 業 式 の 日 に 児 童 生 徒 に 手 渡 し 保 護 者 の 手 元 に 届 くことになります この 時 の 注 意 点 について 考 えてみましょう (1) 児 童 生 徒 への 手 渡 し 方 ほとんどの 学 校 で 終 業 式 後 の 学 級 で 通 知 表 を 個 々の 児 童 生 徒 に 手 渡 ししています この 時 の 注 意 点 を 挙 げてみます 1 通 知 表 を 見 るときの 心 構 えの 指 導 ( 渡 す 前 全 体 に) 児 童 生 徒 は 皆 学 習 成 績 ( 教 科 の 評 定 )を 気 にして 緊 張 して 待 っている 子 ども であるが 故 に つい 評 定 (の 位 置 や 数 数 値 ) 結 果 のみに 捕 らわれてしまいが ちとなる 上 がった 下 がった という 自 身 の 成 績 の 変 化 や さんよりも よかった わるかった という 他 者 との 比 較 に 興 味 をもつ 児 童 生 徒 もいるであろう 評 定 結 果 が 全 てではなく また 自 分 自 身 の 学 習 や 学 校 生 活 の 評 価 であり 何 が 達 成 できていて 何 が 達 成 できていないのか 観 点 別 の 評 価 規 準 に 照 らして 自 分 を 見 つめるように 指 導 する そして 自 分 をよりよく 高 めていくために 今 後 何 をすべきなのか を 考 えるように 仕 向 ける 学 年 の 発 達 段 階 や1~3 学 期 の 違 い によって 表 現 を 変 え 当 該 学 年 当 該 学 期 に 応 じた 指 導 を 行 うよう 心 掛 ける 2 通 知 表 の 記 載 内 容 についての 不 明 点 や 質 問 等 への 対 応 ( 渡 す 前 全 体 に) 通 知 表 の 記 載 内 容 について わからないことや 質 問 があれば 担 任 が 個 別 に 対 応 して 説 明 するようにしておく その 旨 を 児 童 生 徒 に 伝 えておく 例 わからないことや 質 問 があったら 下 校 する 前 に 私 の 所 へ 来 てください など - 5 -
3 児 童 生 徒 への 手 渡 し( 一 人 ずつ 個 別 に) 名 簿 順 等 により 学 級 担 任 が 一 人 ずつ 手 渡 す この 際 記 載 内 容 の 概 略 を 知 らせ 激 励 期 待 のコメントを 添 えて 渡 すことが 原 則 である あらかじめ 児 童 生 徒 の 性 格 行 動 をよく 知 る 学 級 担 任 として 当 該 児 童 生 徒 の 心 情 や 考 え 方 を 察 して 話 すよう 心 掛 ける 4 児 童 生 徒 への 期 待 と 保 護 者 への 伝 達 ( 渡 した 後 全 体 に) 渡 し 終 えたら 今 学 期 の 全 体 的 な 印 象 ( 全 員 が 頑 張 っていたこと 学 習 成 績 に 見 られる 全 体 的 な 傾 向 全 体 的 に 成 果 と 課 題 として 受 け 止 めていることなど ) 長 期 休 業 中 の 家 庭 地 域 での 努 力 新 学 期 への 期 待 などを 話 して 聴 かせる 家 庭 に 戻 り 保 護 者 に 見 せるときに 担 任 が 一 人 一 人 個 別 にコメントした 内 容 全 員 共 通 に 話 した 内 容 を 伝 えるように 指 導 する 通 知 表 最 後 は 担 任 が 保 護 者 に よろしく 言 っていた 旨 を 話 すように 言 って 聞 かせて 結 ぶ( 先 生 がよろしく 言 っていたよ と 児 童 生 徒 が 保 護 者 に 話 すようにする ) (2) 家 庭 ( 保 護 者 )との 連 携 学 期 末 の 保 護 者 会 ( 学 級 懇 談 等 )や 学 級 通 信 等 により 通 知 表 の 見 方 ( 評 定 の 出 し 方 各 教 育 活 動 の 記 述 など)について 保 護 者 対 象 の 説 明 を 行 っておくことが 重 要 で す また 通 知 表 を 受 け 取 り 家 庭 に 戻 った 児 童 生 徒 に 対 して 一 緒 に 記 載 内 容 を 見 て 今 後 につながるよう 励 ましてほしい 旨 を 話 すなど あらかじめ 協 力 をお 願 いしておく ことも 大 切 です そして 当 該 学 期 を 振 り 返 り 児 童 生 徒 が 頑 張 ったこと 進 歩 し たことを 本 人 とともに 喜 び 次 の 学 期 や 学 年 の 課 題 やその 解 決 に 向 けた 目 標 方 策 を 話 し 合 うように 依 頼 しておくと 通 知 表 が 本 来 の 機 能 を 発 揮 し 児 童 生 徒 にとって 有 意 義 なものとなっていくことで しょう 参 考 資 料 学 習 指 導 要 領 指 導 要 録 評 価 規 準 通 知 表 について( 文 部 科 学 省 ) 区 分 法 的 な 性 格 と 内 容 作 成 主 体 文 部 科 学 省 の 関 与 学 習 指 導 学 校 の 教 科 に 関 する 事 項 は 文 部 文 部 科 学 大 臣 文 部 科 学 大 臣 が 作 成 要 領 科 学 大 臣 が 定 める との 学 校 教 育 法 や 学 校 教 育 法 施 行 規 則 ( 省 令 )の 規 定 を 受 け 制 定 されている 学 校 の 教 育 課 程 の 大 綱 的 な 基 準 ( 文 部 科 学 大 臣 告 示 ) 各 教 科 等 の 目 標 や 内 容 を 定 める 指 導 要 録 在 学 する 児 童 生 徒 の 学 習 及 び 健 康 指 導 要 録 の 様 式 を 定 文 部 科 学 省 は 学 習 指 導 要 領 の 改 訂 ごと の 状 態 を 記 録 した 書 類 の 原 本 学 校 めるのは 設 置 者 の 教 にその 趣 旨 を 踏 まえた 指 導 要 録 の 様 に 作 成 保 管 義 務 ( 学 校 教 育 法 施 行 育 委 員 会 ( 地 教 行 法 ) 式 の 参 考 案 を 提 示 あくまでも 参 規 則 保 管 は 原 則 5 年 学 籍 に 関 す 作 成 は 校 長 の 権 限 考 案 ただし 転 出 入 児 童 生 徒 の る 記 録 は 20 年 ) 便 宜 等 の 観 点 から 多 くの 自 治 体 で 参 考 例 をもとに 様 式 を 作 成 評 価 規 準 指 導 要 録 における 評 価 の 規 準 (もの 作 成 内 容 等 はすべ 国 立 教 育 政 策 研 究 所 で 各 学 校 における さし ) 法 的 な 根 拠 はなし て 校 長 の 裁 量 規 準 作 成 のための 参 考 資 料 を 作 成 通 知 表 保 護 者 に 対 して 子 どもの 学 習 指 導 の 作 成 様 式 内 容 等 なし 通 信 簿 状 況 を 連 絡 し 家 庭 の 理 解 や 協 力 を はすべて 校 長 の 裁 量 求 める 目 的 で 作 成 法 的 な 根 拠 はな 自 治 体 によっては 校 し 長 会 等 で 様 式 の 参 考 例 を 作 成 している 場 合 も - 6 -