資 料 4 佐 藤 主 光 (もとひろ) 一 橋 大 学 経 済 学 研 究 科 政 策 大 学 院 1
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事 前 ( 災 害 前 )の 自 助 努 力 の 促 進 - 首 都 直 下 地 震 など 大 規 模 な 災 害 が 発 生 した 場 合 被 災 者 支 援 に 充 てられる 国 被 災 自 治 体 の 財 源 にも 限 りがある 救 済 対 象 となる 被 災 者 が 多 くなれば 真 に 救 済 すべき 被 災 者 に 対 して 十 分 な 支 援 が 行 き 届 かないかもしれない -これを 避 けるには 事 前 に 自 助 努 力 できる 人 には 自 助 努 力 を 促 す 仕 組 み 高 齢 者 低 所 得 者 等 被 災 時 に 災 害 弱 者 となり 得 る 人 にも 予 め 自 助 努 力 の 機 会 を 与 える 必 要 がある 3
災 害 対 策 基 本 法 第 七 条 2 地 方 公 共 団 体 の 住 民 は 自 ら 災 害 に 備 えるための 手 段 を 講 ずるとともに 自 発 的 な 防 災 活 動 に 参 加 する 等 防 災 に 寄 与 するように 努 めなければならな い 大 規 模 災 害 では 全 ての 個 人 世 帯 を 十 分 の 救 済 (= 災 害 前 の 生 活 水 準 まで 再 建 )することはできない 自 助 努 力 できる ヒトには 自 助 努 力 を 促 す 仕 組 みが 必 要 個 人 の 事 前 の 自 助 努 力 - 地 震 保 険 への 加 入 = 災 害 時 の 生 活 資 金 の 確 保 - 住 宅 の 耐 震 化 = 住 宅 人 的 被 害 の 削 減 4
出 所 : 被 災 者 生 活 再 建 支 援 制 度 に 関 する 検 討 会 ( 内 閣 府 ) 5
事 前 = 自 助 努 力 事 後 生 活 再 建 住 宅 再 建 復 興 後 若 年 世 代 中 高 所 得 地 震 保 険 耐 震 化 被 災 者 生 活 支 援 制 度 国 税 地 方 税 減 免 災 害 復 興 住 宅 融 資 自 力 回 復 可 能 (?) 老 年 世 代 低 所 得 被 災 者 生 活 支 援 制 度 生 活 福 祉 資 金 制 度 ( 生 活 資 金 貸 付 ) 公 営 住 宅 家 賃 補 助 ( 被 災 者 生 活 支 援 制 度 ) 失 業 生 活 保 護? 住 宅 再 建 困 難 公 的 年 金 6
自 助 努 力 災 害 時 地 震 保 険 (JA 建 物 更 生 共 済 全 労 済 自 然 災 害 共 済 を 含 む) への 加 入 住 宅 の 耐 震 化 被 災 ( 住 宅 の 倒 壊 家 財 の 損 壊 ) 時 に 生 活 再 建 資 金 被 災 のリスク 被 害 を 軽 減 7
保 険 会 社 等 が 負 う 地 震 保 険 責 任 を 政 府 が 再 保 険 することに より 地 震 保 険 の 普 及 を 図 り よって 地 震 等 による 被 災 者 の 生 活 の 安 定 に 寄 与 することを 目 的 とする ( 地 震 保 険 法 第 1 条 ) 被 災 者 が 速 やかに 生 活 再 建 できれば 仮 設 住 宅 公 営 住 宅 の 提 供 や 家 賃 の 減 免 など 事 後 の 被 災 者 支 援 が 少 なくて 済 む 保 険 会 社 等 が 負 う 地 震 保 険 責 任 を 政 府 が 再 保 険 することに より 地 震 保 険 の 普 及 を 図 る 公 共 性 8
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社 会 保 障 では 連 帯 と 助 け 合 いが 強 調 地 震 保 険 料 も 同 様? 例 : 兵 庫 県 住 宅 再 建 共 済 制 度 ( 対 象 : 兵 庫 県 内 ) 情 報 としての 保 険 料 保 険 料 を 通 じて 被 災 のリスクを 認 知 できる 正 しいリスク 認 知 に 基 づく 選 択 ( 耐 震 化 住 宅 の 立 地 )を 促 す 10
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出 所 : 新 潟 県 地 震 被 災 住 宅 再 建 支 援 研 究 会 12
被 災 者 支 援 の 一 階 部 分 ( 普 遍 給 付 )としての 被 災 者 生 活 再 建 支 援 制 度 と 二 階 部 分 ( 保 険 )としての 地 震 保 険 の 役 割 分 担 図 表 1-6: 被 災 者 支 援 の 機 能 配 分 機 能 対 応 する 制 度 政 策 保 険 リスク 分 担 地 震 保 険 融 資 の 優 遇 政 策 福 祉 ( 共 助 連 帯 ) 再 分 配 ( 最 低 限 の 生 活 資 金 再 建 保 証 ) 被 災 者 生 活 再 建 支 援 制 度 13
地 震 保 険 についても 耐 震 性 が 低 く 倒 壊 や 全 壊 の 危 険 性 が 高 い 建 物 に 対 しては そのリスクに 応 じた 高 い 保 険 料 を 設 定 し 耐 震 性 が 高 く 安 全 な 建 物 に 対 しては 低 い 保 険 料 を 設 定 することを 通 じて 新 築 であれ 改 修 であれ 耐 震 化 促 進 への インセンティブを 付 与 することが 重 要 である 民 間 の 自 助 努 力 によって 国 民 の 生 命 や 財 産 を 守 るストックが 形 成 され ていくという 好 循 環 に 資 する 14
保 険 金 1 千 万 円 あたり 保 険 契 約 期 間 は1 年 間 1 年 間 あたり 木 造 非 木 造 一 等 地 10,000 5,000 二 等 地 12,700 6,500 三 等 地 18,800 10,500 四 等 地 31,300 16,900 15
地 震 保 険 の 都 道 府 県 別 等 地 1 等 地 2 等 地 3 等 地 4 等 地 16
割 引 率 建 築 年 割 引 耐 震 等 級 割 引 免 震 建 築 物 割 引 耐 震 診 断 割 引 対 象 建 物 が 昭 和 56 年 6 月 1 日 以 降 に 新 築 され た 建 物 である 場 合 対 象 建 物 が 住 宅 の 品 質 確 保 の 促 進 等 に 関 す る 法 律 に 規 定 する 日 本 住 宅 性 能 表 示 基 準 に 定 められた 耐 震 等 級 または 国 土 交 通 省 の 定 める 耐 震 診 断 による 耐 震 等 級 の 評 価 指 針 に 定 め られた 耐 震 等 級 を 有 している 場 合 対 象 物 件 が 住 宅 の 品 質 確 保 の 促 進 等 に 関 す る 法 律 に 基 づく 免 震 建 築 物 である 場 合 地 方 公 共 団 体 等 による 耐 震 診 断 または 耐 震 改 修 の 結 果 建 築 基 準 法 ( 昭 和 56 年 6 月 1 日 施 行 ) における 耐 震 基 準 を 満 たす 場 合 17 10% 10%~ 30% 30% 10%
住 宅 の 耐 震 化 被 災 リスクの 軽 減 被 災 時 の 生 活 再 建 の 迅 速 化 誘 因 づけ 地 震 保 険 加 入 地 震 保 険 料 の 軽 減 誘 因 づけ 18
関 係 者 保 険 加 入 者 政 府 保 険 者 地 震 保 険 =( 延 焼 を 含 む) 被 災 リスクをヘッ ジ( 住 宅 生 活 再 建 資 金 の 確 保 ) 住 宅 耐 震 化 = 被 災 リスクの 軽 減 地 震 保 険 = 被 災 者 の 迅 速 な 生 活 再 建 によ る 復 旧 復 興 コストの 軽 減 耐 震 化 免 震 化 = 災 害 時 の 保 険 金 支 払 い の 減 少 19
政 策 的 要 請 普 及 率 の 改 善 対 応 購 入 者 の 保 険 料 負 担 の 軽 減 地 震 リスク 認 知 ( 耐 震 化 などの 促 進 ) 地 震 リスクに 応 じたきめ 細 かに 保 険 料 の 設 定 20
損 害 保 険 料 控 除 が 原 則 廃 止 され 代 わって 所 得 税 ( 平 成 19 年 ~) 住 民 税 ( 平 成 20 年 ~)に 地 震 保 険 料 控 除 が 導 入 : 21
永 松 生 活 再 建 支 援 制 度 の 見 直 しに 対 する 意 見 ( 平 成 19 年 5 月 28 日 ): 地 震 保 険 も 含 めた 住 宅 の 地 震 リスクに 関 する 総 合 的 な 制 度 設 計 1 生 活 再 建 支 援 制 度 によってすべての 世 帯 に 一 定 の 住 宅 再 建 資 金 を 保 障 する 基 礎 保 障 分 2 それ 以 上 の 保 障 については 任 意 加 入 の 地 震 保 険 や 共 済 制 度 によるものとする 任 意 保 障 分 3 地 震 保 険 は 生 活 再 建 支 援 制 度 による 保 障 分 については 免 責 とし 保 険 会 社 の 支 払 いリスクを 軽 減 する 4 他 方 地 震 保 険 については 政 府 による 再 保 険 を 廃 止 し 保 険 料 率 や 加 入 条 件 などの 自 由 化 を 進 める 保 険 会 社 は 耐 震 性 能 や 地 盤 状 況 などによって 保 険 会 社 が 高 リスクと 判 断 した 物 件 については 保 険 契 約 を 拒 否 できる 22
永 松 伸 吾 ( 平 成 19 年 5 月 28 日 ) 23
斉 藤 誠 (2005) リスクファイナンスの 役 割 : 保 険 料 の 設 定 については 地 震 リスクをよりきめ 細 かく 反 映 するよう 工 夫 が 必 要 公 的 な 建 築 基 準 に 基 づく 構 造 評 価 - 地 域 の 特 性 を 保 険 料 に 加 味 - 非 営 利 ベースのため 民 間 損 保 にセールス インセンティブ は 欠 如 1 所 得 再 分 配 的 な 政 策 は 防 災 対 策 レベルで: 所 得 再 分 配 は 保 険 というリスクファイナンス 機 能 には 不 適 切 むしろ 公 的 な 防 災 投 資 によるリスクコントロール 機 能 の 発 揮 で 対 応 2 高 い 公 的 再 保 険 キャパシティーを 維 持 : 政 府 は 高 いレイ ヤー( 保 険 金 支 払 い 規 模 )に 係 る 損 失 に 再 保 険 を 提 供 してい ることが 現 行 制 度 のメリット 3 公 的 関 与 は 高 レイヤー 再 分 配 機 能 に 純 化 : 中 低 レイヤー ( 約 1 兆 円 以 下 の 保 険 金 支 払 い 部 分 )は 民 間 市 場 で 十 分 に 受 容 可 能 地 震 保 険 の 契 約 内 容 保 険 料 の 設 定 は 自 由 化 へ 24
機 能 政 策 上 の 要 請 対 応 被 災 者 の 生 活 再 建 資 金 の 確 保 加 入 率 の 引 き 上 げ 保 険 料 の 引 き 下 げ 低 所 得 者 への 支 援 減 災 効 果 耐 震 化 への 誘 因 づけ 危 険 度 耐 震 度 に 応 じた 保 険 料 の 差 別 化 要 件 を 満 たさない 案 件 につい ては 加 入 拒 否? 低 所 得 者 への 支 援 は 保 険 料 以 外 の 政 策 手 段 を 活 用 25
原 則 1: 救 済 を 必 要 とする 個 人 世 帯 を 救 済 する 原 則 2: 事 後 的 支 援 ( 救 済 )は 実 行 可 能 を 確 保 する 原 則 3: 個 人 世 帯 の 事 前 的 自 助 努 力 ( 地 震 保 険 耐 震 化 )を 損 な わない 原 則 4: 平 時 システムとの 連 続 性 迅 速 な 移 行 を 図 る 内 閣 府 社 会 経 済 研 究 所 災 害 政 策 体 系 にあり 方 に 関 する 研 究 プロジェクト 報 告 書 26
出 所 : 新 潟 県 27
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出 所 : 被 災 者 支 援 に 関 する 各 種 制 度 の 概 要 内 閣 府 29
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内 閣 府 試 算 : 首 都 直 下 地 震 では 生 活 再 建 支 援 制 度 ( 改 正 後 )による 支 援 額 は2 兆 8000 億 円 超? 被 災 者 生 活 再 建 支 援 基 金 積 立 金 =542 億 円 ( 平 成 20 年 3 月 31 日 時 点 )(http://www.tkai.jp/pdf/pdf/06.pdf) 阪 神 大 震 災 のような 災 害 に 対 応 するには 支 援 法 に 限 界 があ り その 時 点 で 別 途 対 策 を 検 討 していくことになる ( 井 上 喜 一 防 災 担 当 相 ( 平 成 16 年 3 月 当 時 )) 31
被 災 者 生 活 再 建 支 援 制 度 の 持 続 可 能 性?: 被 災 者 生 活 再 建 支 援 基 金 では 対 応 できない 規 模 の 大 災 害 が 発 生 した 場 合 には 国 の 全 額 保 証 とするなど 所 要 の 措 置 を 講 じること ( 全 国 知 事 会 ( 平 成 19 年 7 月 12 日 )) 被 災 者 生 活 再 建 支 援 法 第 九 条 3 都 道 府 県 は ( 被 災 者 生 活 再 建 支 援 ) 基 金 に 充 てるために 必 要 があると 認 めるときは 支 援 法 人 に 対 し 必 要 な 資 金 を 拠 出 することができる 第 二 十 条 国 は 第 九 条 第 三 項 の 規 定 に 基 づく 都 道 府 県 の 支 援 法 人 に 対 する 拠 出 が 円 滑 に 行 われるよう 適 切 な 配 慮 をするものとする 32
大 規 模 震 災 で 基 金 が 枯 渇 したときの 国 と 都 道 府 県 の 責 任 分 担 は 曖 昧 なまま 各 々が 都 合 よく 解 釈 できる 余 地 を 残 した 合 意 形 成 - 国 の 解 釈 = 都 道 府 県 の 努 力 が 前 提? - 都 道 府 県 の 解 釈 = 国 の 支 援 が 前 提? 地 震 保 険 の 場 合 も? ( 国 の 措 置 ) 第 八 条 政 府 は 地 震 保 険 契 約 による 保 険 金 の 支 払 のため 特 に 必 要 があるときは 保 険 会 社 等 に 対 し 資 金 のあっせん 又 は 融 通 に 努 めるものとする 33
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2008 年 アンケート( 回 答 者 数 3381 人 ) 公 的 地 震 保 険 の 加 入 実 態 の 調 査 長 めのアンケート 世 帯 属 性 リスクに 対 する 態 度 制 度 に 対 する 理 解 アンケートの 情 報 提 供 機 能 2009 年 アンケート( 回 答 者 数 2841 人 ) 2008 年 アンケートの 対 象 世 帯 に 実 施 選 択 のみに 限 った 短 いアンケート(4つの 設 問 ) 非 可 逆 的 なシークエンス 35
地 震 保 険 加 入 率 への 影 響 要 因 加 入 率 世 帯 年 収 ( 所 得 ) 金 融 資 産 大 地 震 への 危 機 意 識 住 宅 の 築 年 数 住 宅 の 再 建 修 繕 費 用 の 出 所 地 震 保 険 料 への 割 高 感 預 貯 金 等 ( 自 己 保 険 ) 行 政 に 期 待 ++ + ++ -- - - -- 36
39.0 39.3 1. 2,500 万 円 以 上 2,250 万 円 ~2,500 万 円 未 満 37 所 得 階 層 別 加 入 率 ( 持 ち 家 世 帯 ) サンプル 数 =2553 36.4 36.0 35.8 33.5 34.0 28.3 28.6 2,000 万 円 ~2,250 万 円 未 満 1,750 万 円 ~2,000 万 円 未 満 1,500 万 円 ~1,750 万 円 未 満 1,250 万 円 ~1,500 万 円 未 満 1,000 万 円 ~1,250 万 円 未 満 750 万 円 ~1,000 万 円 未 満 500 万 円 ~750 万 円 未 満 地 震 保 険 火 災 保 険 加 入 火 災 保 険 のみに 加 入 ( 共 済 を 含 めて) 加 入 せず 19.7 250 万 円 ~500 万 円 未 満 11.6 250 万 円 未 満 45.0 40.0 35.0 30.0 25.0 20.0 15.0 10.0 5.0 0.0 %
建 造 物 の 建 築 年 別 加 入 率 ( 持 ち 家 世 帯 ) サンプル 数 =2553 45.0 42.5 40.0 35.0 30.0 30.4 % 25.0 20.0 21.0 25.6 15.0 13.9 10.0 7.9 5.0 0.0 昭 和 35 年 以 前 昭 和 36 年 ~ 昭 和 45 年 昭 和 46 年 ~ 昭 和 55 年 昭 和 56 年 ~ 昭 和 63 年 平 成 元 年 ~ 平 成 10 年 平 成 11 年 以 降 地 震 保 険 火 災 保 険 に 加 入 火 災 保 険 のみ 加 入 ( 共 済 を 含 めて) 加 入 せず 38
未 加 入 の 理 由 (Q31) 地 震 保 険 未 加 入 共 済 に 加 入 しているから 9.3 保 険 料 が 高 いから 36.9 建 物 の 耐 震 性 は 十 分 高 いから 11.1 居 住 建 物 が 新 しいから 7.7 地 震 保 険 では 建 物 の 再 築 ができないから 16.4 保 険 代 理 店 に 勧 められなかったから 4.6 公 的 な 支 援 を 期 待 しているから( 義 援 金 を 含 む) 3.4 倒 壊 したとしても 預 貯 金 等 で 賄 えるから( 経 済 的 に 困 らないから) 3.5 その 他 7.1 合 計 100 地 震 保 険 : 居 住 建 物 対 象 : 持 ち 家 の 地 震 保 険 加 入 者 (2393 名 ) 39
保 険 料 に 対 する 意 識 未 加 入 両 方 加 入 ( 率 ) ( 率 ) 高 い 1,075 43.7% 134 28.5% やや 高 い 785 31.9% 166 35.2% 妥 当 である 527 21.4% 157 33.3% やや 安 い 45 1.8% 6 1.3% 安 い 26 1.1% 8 1.7% 合 計 2,458 100.0% 471 100.0% 高 い(やや 高 い)と 思 う 理 由 ある ( 率 ) 絶 対 額 が 高 い 1,336 55.1% 滅 多 に 発 生 しない 補 償 としては 高 い 1,120 46.2% 火 災 保 険 との 比 較 による 割 高 感 909 37.5% 再 建 に 十 分 な 金 額 を 確 保 できない 696 28.7% その 他 44 1.8% 回 答 数 :3,381 人 ( 持 ち 家 + 賃 貸 ) 40
地 震 保 険 法 第 5 条 第 1 項 : 政 府 の 再 保 険 に 係 る 地 震 保 険 契 約 の 保 険 料 率 は 収 支 の 償 う 範 囲 内 においてできる 限 り 低 い ものでなければならない ノーロス ノープロフィットの 原 則 地 震 保 険 料 が(それが 付 帯 する) 火 災 保 険 や( 身 近 な) 自 動 車 保 険 など 災 害 とは 異 なるリスク をカバーする 保 険 と 比 較 さ れている? 地 震 保 険 料 の 多 寡 を 判 断 するベンチマーク(の 情 報 )の 欠 如 41
地 震 保 険 に 関 する 知 識 知 っていた なんとなく 知 っていた 知 らなかった ( 率 ) ( 率 ) ( 率 ) 火 災 保 険 では 地 震 による 建 物 家 財 の 被 害 は 免 責 1,513 44.8% 1,170 34.6% 698 20.6% 地 震 保 険 の 単 独 加 入 不 可 1,008 29.8% 965 28.5% 1,408 41.6% 地 震 保 険 料 は 政 府 の 介 入 により 安 い 364 10.8% 907 26.8% 2,110 62.4% 火 災 保 険 の30%~50% 404 11.9% 910 26.9% 2,067 61.1% 地 域 と 構 造 による 保 険 料 1,000 29.6% 1,252 37.0% 1,129 33.4% 耐 震 性 能 や 建 築 時 期 による 割 引 438 13.0% 1,140 33.7% 1,803 53.3% 地 震 保 険 料 控 除 762 22.5% 856 25.3% 1,763 52.1% 42
保 険 料 に 対 する 割 高 感 保 険 料 の 評 価 の 基 準 ( 相 対 価 格 )が 誤 っている? 消 費 者 ( 特 に 高 所 得 層 )にニーズに 即 さない 地 震 保 険 の 支 払 金 額 が 火 災 保 険 の 半 分 耐 震 性 の 高 い 住 宅 には 倒 壊 リスクはない 地 震 保 険 に 対 する 知 識 の 欠 如 正 しい 情 報 に 基 づく 加 入 選 択 を 行 っていない 43
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Q.47 地 震 保 険 に 関 する 知 識 ( 地 震 保 険 制 度 補 償 内 容 保 険 料 など)が 高 まったと 思 いますか 対 象 : 持 ち 家 世 帯 ( 地 震 保 険 未 加 入 ) 思 う 思 わない 変 わった( 地 震 保 険 についてもう 一 度 詳 しく 検 討 したいと 思 った) 73.5 19.9 変 わらない 26.5 80.1 合 計 100.0 100.0 % 45
2009 年 における 積 極 的 な 選 択 行 動 持 ち 家 (JA 無 し) YES 2008 年 NO 2009 年 YES NO 566 127 (27.65%) (6.20%) 428 926 (20.91%) (45.24%) 2008 年 に 非 加 入 2009 年 に 選 択 2008 年 アンケートの 情 報 提 供 機 能 2008 年 に 加 入 2009 年 に 非 選 択 46
2009 年 アンケート アンケートで 提 示 するメニューにおいて 公 的 地 震 保 険 契 約 だけでなく 民 間 地 震 保 険 契 約 を 選 択 肢 として 追 加 する 公 的 地 震 保 険 契 約 の 部 分 保 険 性 ( 火 災 保 険 カバーの 2 分 の1)を 活 かして 民 間 地 震 保 険 契 約 を 補 完 的 契 約 (2 分 の1のカバーの 追 加 )として 提 示 する 47
図 表 8:アンケート 設 問 例 パターン 8 現 行 の 住 宅 保 有 建 物 建 物 建 物 の 構 造 木 造 火 災 風 災 水 災 等 火 災 風 災 水 災 等 民 間 地 震 危 険 ( 上 乗 せ) F 構 造 保 険 金 額 20,000 千 円 保 険 金 額 20,000 千 円 保 険 金 額 10,000 千 円 耐 震 基 準 新 耐 震 地 域 4 保 険 料 保 険 料 保 険 料 20,000 20,000 50,400 地 震 地 震 保 険 金 額 10,000 千 円 保 険 金 額 10,000 千 円 保 険 料 保 険 料 28,200 28,200 火 災 保 険 20,000 火 災 保 険 20,000 保 険 + 地 震 48,200 保 険 + 地 震 48,200 保 険 + 地 震 + 民 間 地 震 98,600 建 物 建 物 火 災 風 災 水 災 等 民 間 地 震 保 険 ( 火 災 ) 火 災 風 災 水 災 等 民 間 地 震 保 険 ( 火 災 ) 保 険 金 額 20,000 千 円 保 険 金 額 10,000 千 円 保 険 金 額 20,000 千 円 保 険 金 額 10,000 千 円 保 険 料 保 険 料 保 険 料 保 険 料 20,000 12,000 20,000 12,000 地 震 地 震 保 険 ( 火 災 ) 保 険 金 額 10,000 千 円 保 険 金 額 10,000 千 円 保 険 料 保 険 料 28,200 7,400 火 災 保 険 20,000 火 災 保 険 20,000 火 災 + 地 震 48,200 火 災 + 地 震 27,400 火 災 + 地 震 + 民 間 地 震 60,200 火 災 + 地 震 + 民 間 39,400 48
第 1メニュー 民 間 火 災 保 険 のみ 公 的 地 震 保 険 料 28,200 円 > 民 間 火 災 保 険 料 20,000 円 第 2メニューの 効 果 (その1) 公 的 地 震 保 険 の 選 択 を 誘 導 公 的 地 震 保 険 料 28,200 円 < 民 間 地 震 保 険 料 50,400 円 第 2メニューの 効 果 (その2) 民 間 地 震 保 険 の 選 択 公 的 地 震 保 険 料 28,200 円 + 民 間 地 震 保 険 料 50,400 円 民 間 地 震 保 険 には 現 行 の 公 的 地 震 保 険 が 火 災 保 険 の 半 分 しか 補 償 しないことを 補 完 する 役 割 があることになる 49
質 問 1で 与 えたオプション 公 的 地 震 保 険 に 加 入 火 災 保 険 のみ に 加 入 どちらにも 加 入 しない 公 的 地 震 保 険 に 加 入 70.4% 14.5% 4.2% 質 問 2で 民 間 地 震 保 険 にも 加 入 26.5% 5.7% 2.1% 与 えたオ 火 災 保 険 のみに 加 入 2.6% 77.3% 4.9% プション どちらにも 加 入 しない 0.5% 2.5% 88.8% 公 的 地 震 保 険 に 加 入 44.4% 29.4% 7.7% 質 問 4で 与 民 間 地 震 保 険 にも 加 入 51.1% 14.6% 4.9% えたオプ 火 災 保 険 のみに 加 入 3.3% 53.1% 6.7% ション どちらにも 加 入 しない 1.2% 2.9% 80.7% 合 計 100% 100% 100% 50
政 府 の 役 割 公 的 地 震 保 険 に 対 する 再 保 険 (リスクヘッジ) 地 震 保 険 の 遅 滞 ない 支 払 い 体 制 の 確 保 ( 地 震 保 険 法 第 8 条 ) 民 間 の 役 割 消 費 者 ニーズに 合 わせた 保 険 設 計 - 保 険 のカバレッジ - 保 険 料 の 差 別 化 情 報 提 供 ニーズ 充 足 としての 民 間 保 険 の 活 用 51