2012

平 成 27 年 3 5 日 住 民 課 環 境 係 平 成 26 年 度 ヤンバルトサカヤスデ 調 査 について 調 査 場 所 東 京 都 八 丈 町 37 か 所 ( 第 1 表 および 第 1 図 参 照 ) 調 査 日 第 1 回 目 :214 年 9 2 日 ~4 日 第 2 回 目 :214 年 1 7 日 ~9 日 第 3 回 目 :214 年 11 11 日 ~13 日 第 4 回 目 :214 年 12 16 日 ~18 日 第 5 回 目 :215 年 1 13 日 ~15 日 調 査 目 的 状 況 の 調 査 を 行 った ヤンバルトサカヤスデの 大 量 発 生 防 止 に 向 けて 島 内 生 息 個 体 数 および 群 遊 調 査 方 法 生 息 密 度 調 査 : 島 内 37 か 所 の 生 息 場 所 ( 腐 葉 土 内 )におけるヤンバルトサカヤスデの 発 生 状 況 および 生 息 密 度 を 調 査 した 群 遊 状 況 の 調 査 : 島 内 37 か 所 の 昼 間 の 集 合 状 況 および 夜 間 の 徘 徊 状 況 を 調 査 した 今 年 度 は 土 木 工 事 などの 関 係 で 調 査 か 所 は 昨 年 から 2 か 所 減 って 37 か 所 となった 調 査 結 果 発 生 概 況 昨 年 の 9 時 の 調 査 では 日 中 の 集 合 は 見 られなかったが 今 年 は 昨 年 より 3 週 間 ほど 早 い 観 察 であるにもかかわらず 9 の 調 査 で 日 中 の 集 合 が 認 められた また 夜 間 の 徘 徊 も 観 察 された 亜 成 体 が 発 生 の 主 体 であった 1 の 発 生 状 況 は 9 とほぼ 同 等 の 程 度 であり 9 と 同 様 に 亜 成 体 が 発 生 の 主 体 であった しかし 坂 下 地 区 西 側 の 町 道 へのヤンバルトサカ ヤスデの 流 入 が 確 認 され 本 格 的 な 群 遊 が 始 まったと 思 われる 11 に 発 生 場 所 日 中 の 集 合 および 夜 間 の 徘 徊 が 急 増 した 12 には 日 中 の 集 合 および 夜 間 の 徘 徊 は 減 少 した 生 息 確 認 か 所 は 依 然 増 加 傾 向 にあった 1 は 日 中 の 集 合 はやや 増 加 し 生 息 確 認 か 所 は 依 然 増 加 していたが 坂 下 地 区 西 側 の 町 道 へのヤンバルトサカヤスデの 新 規 の 流 入 はほとんど 見 られなくなり ヤンバルトサカヤスデ 発 生 は 終 息 へと 向 かっているものと 思 われた

別 発 生 状 況 ( 第 2 図 第 3 図 第 4 図 ) 9 調 査 時 には 調 査 地 点 の 13 か 所 (35%)でヤンバルトサカヤスデの 発 生 が 確 認 された 名 古 の 展 望 台 牛 舎 壁 面 で 日 中 の 集 合 が 確 認 された 夜 間 の 徘 徊 が 観 察 されたのは 大 賀 郷 の 3 か 所 樫 立 の 2 か 所 末 吉 の 2 か 所 計 7 か 所 (19%)であった 群 遊 の 主 体 は 亜 成 体 であった 坂 下 地 区 西 側 の 町 道 にはヤンバルトサカヤスデの 流 入 は 見 られなかった 1 調 査 時 には 調 査 地 点 の 2 か 所 (54%)で 発 生 が 確 認 された 名 古 の 展 望 台 牛 舎 壁 面 および 大 越 園 地 休 憩 舎 で 日 中 の 集 合 が 確 認 された 夜 間 の 徘 徊 が 観 察 されたのは 大 賀 郷 の 3 か 所 樫 立 の 1 か 所 末 吉 の 2 か 所 計 6 か 所 (16%)であった 群 遊 の 主 体 は 亜 成 体 であった 坂 下 地 区 西 側 の 町 道 にヤンバルトサカヤスデの 流 入 が 見 られた 11 調 査 時 には 調 査 地 点 の 31 か 所 (84%)で 発 生 が 確 認 された 地 点 標 73 周 辺 地 点 標 76 77 中 間 周 辺 大 坂 トンネルの 展 望 台 周 辺 樫 立 運 動 場 周 辺 および 名 古 の 展 望 台 牛 舎 壁 面 で 日 中 の 集 合 が 確 認 された 夜 間 の 徘 徊 が 観 察 されたのは 大 賀 郷 の 5 か 所 三 根 の 4 か 所 樫 立 の 9 か 所 末 吉 の 4 か 所 計 22 か 所 (59%)であった 群 遊 の 主 体 は 成 体 であった 坂 下 地 区 西 側 の 町 道 にはヤンバルトサカヤスデの 持 続 的 な 流 入 が 見 ら れた 12 調 査 時 には 調 査 地 点 の 31 か 所 (84%)で 発 生 が 確 認 された 名 古 の 展 望 台 牛 舎 壁 面 のみに 日 中 に 集 合 が 観 察 された 夜 間 の 徘 徊 が 観 察 されたのは 大 賀 郷 の 2 か 所 三 根 の 5 か 所 樫 立 の 4 か 所 中 之 郷 の 1 か 所 末 吉 の 2 か 所 計 14 か 所 (38%)であった 群 遊 の 主 体 は 成 体 であった 坂 下 地 区 西 側 の 町 道 には 依 然 ヤンバルトサカヤスデの 持 続 的 な 流 入 が 見 られた 1 調 査 時 は 調 査 地 点 の 35 か 所 (95%)で 発 生 が 確 認 された 夜 間 の 徘 徊 が 観 察 された のは 大 賀 郷 の 4 か 所 三 根 の 2 か 所 樫 立 の 2 か 所 中 之 郷 の 2 か 所 末 吉 の 5 か 所 計 15 か 所 (41%)であった 地 点 標 73 周 辺 および 大 坂 トンネルの 展 望 台 周 辺 で 日 中 の 集 合 が 確 認 された 群 遊 の 主 体 は 成 体 であった 坂 下 地 区 西 側 の 町 道 へのヤンバルトサ カヤスデの 新 規 の 流 入 はほとんど 見 られなくなり 住 居 施 設 への 侵 入 も 見 られなくなる など ヤンバルトサカヤスデの 生 息 が 確 認 された 調 査 か 所 は 増 加 したものの 全 体 的 に 見 て 発 生 は 終 息 に 向 かうものと 思 われた 地 域 別 発 生 状 況 ( 第 2 図 第 3 図 第 4 図 ) 昨 年 度 は 調 査 全 期 間 において 坂 上 地 区 のヤンバルトサカヤスデの 腐 葉 土 内 での 生 息 が 確 認 された 地 点 および 夜 間 の 徘 徊 が 観 察 された 地 点 の 割 合 は 坂 下 地 区 を 上 回 ったが 今 年 度 は 両 地 区 の 間 に 発 生 の 明 確 な 差 は 認 められなかった 調 査 個 体 の 令 構 成 ( 第 5 図 ) 9 1 の 調 査 では 亜 成 体 が 主 で 11 以 降 は 成 体 が 主 となった

考 察 発 生 要 因 今 年 度 の 八 丈 島 のヤンバルトサカヤスデの 発 生 が 昨 年 度 と 比 較 して 多 かった 要 因 として は 夏 期 の 降 雨 量 が 例 年 並 みにあったことが 考 えられる( 第 6 図 ) なお 気 温 は 平 年 並 みの 推 移 であった( 第 7 図 ) 今 年 度 ヤンバルトサカヤスデの 発 生 量 が 多 かったことから 産 卵 数 も 多 くなっている と 推 測 される 来 年 度 夏 期 の 降 雨 量 が 平 年 並 以 上 である 場 合 今 年 を 上 まわるヤンバルト サカヤスデの 発 生 の 可 能 性 があり 注 意 する 必 要 があると 思 われる 発 生 の 地 域 差 今 年 度 は 坂 上 地 区 坂 下 地 区 のヤンバルトサカヤスデの 発 生 にほとんど 差 が 見 られなか った 夏 の 降 水 量 が 充 分 であるなど 良 好 な 生 育 条 件 の 場 合 は 両 地 区 の 発 生 の 差 が 出 にく くなると 考 えられる 今 後 の 方 向 発 生 源 対 策 坂 下 地 区 西 側 の 町 道 での 発 生 源 対 策 は 処 理 場 所 のヤンバルトサカヤスデの 死 体 数 およ びその 下 の 地 域 の 発 生 状 況 から 見 て 有 効 だと 思 われ 来 年 度 以 降 も 継 続 することが 望 まし いと 考 えられる また 早 期 の 亜 成 体 による 群 遊 が 認 められた 場 合 は 群 遊 個 体 の 駆 除 近 隣 地 域 の 落 ち 葉 の 除 去 および 雑 草 の 下 刈 りなどを 実 施 することが 重 要 と 思 われる さらに 大 賀 郷 南 西 山 麓 の フェニックス ロベレニー 栽 培 地 付 近 が 発 生 源 と 推 定 される ヤンバルトサカヤスデが 海 岸 側 の 民 家 および 道 路 に 流 出 している 状 況 が 認 められ 対 策 が 望 まれる 調 査 時 期 および 方 法 今 年 度 は 調 査 の 開 始 を 昨 年 度 より 3 週 間 ほど 早 めたが 第 1 回 の 調 査 時 点 ですでに 群 遊 が 認 められた 来 年 度 も 今 年 度 と 同 様 の 時 期 から 調 査 を 始 める 予 定 今 年 度 9 の 調 査 の 時 点 で 夜 間 の 徘 徊 が 観 察 されたことから 来 年 度 も 群 遊 状 況 の 早 期 の 把 握 のために 夜 間 調 査 は 最 初 から 行 っていく 予 定

第 1 表 ヤンバルトサカヤスデ 発 生 状 況 調 査 地 点 一 覧 地 点 名 1 尾 越 の 水 汲 場 跡 周 辺 2 末 吉 郵 便 局 前 ( 地 点 標 23 付 近 ) 周 辺 3 みはらしの 湯 周 辺 4 角 尻 川 の 橋 ( 地 点 標 122 付 近 ) 周 辺 5 名 古 の 展 望 台 牛 舎 壁 面 ( 地 点 標 21 付 近 ) 6 末 吉 ~ 中 之 郷 境 ( 地 点 標 19 付 近 ) 周 辺 7 しんのうやし 雌 雄 原 株 周 辺 8 地 表 点 15 付 近 周 辺 9 えこ あぐりまーと 周 辺 1 裏 見 ヶ 滝 遊 歩 道 周 辺 11 ザ BOON 周 辺 12 ゴルフクラブ 上 周 辺 13 乙 千 代 ヶ 浜 手 前 道 路 周 辺 14 樫 立 運 動 場 周 辺 15 團 伊 玖 磨 アトリエ 周 辺 16 ふれあいの 湯 周 辺 17 人 捨 て 穴 入 り 口 周 辺 18 大 坂 トンネルの 展 望 台 ( 地 表 点 4 付 近 ) 周 辺 19 為 朝 神 社 ( 地 表 点 2 付 近 ) 周 辺 2 ふるさと 村 駐 車 場 周 辺 21 歴 史 民 俗 資 料 館 裏 周 辺 22 ほたる 水 路 トイレ 周 辺 23 火 葬 場 周 辺 24 国 民 宿 舎 サン マリーナ 周 辺 25 水 産 試 験 場 裏 周 辺 26 地 点 標 57 周 辺 27 第 一 長 の 入 橋 ( 地 点 標 6 付 近 ) 周 辺 28 釣 り 場 オアサネ 入 口 ( 地 点 標 61 付 近 ) 周 辺 29 釣 り 場 赤 崎 入 口 ( 地 点 標 63 付 近 ) 周 辺 3 三 根 永 郷 分 団 詰 所 ( 地 点 標 66 67 中 間 付 近 ) 周 辺 31 八 丈 富 士 永 郷 線 入 口 ( 地 点 標 67 付 近 ) 周 辺 32 大 越 園 地 休 憩 舎 周 辺 33 地 点 標 69 周 辺 34 地 点 標 71 周 辺 35 地 点 標 73 周 辺 36 地 点 標 76 77 中 間 周 辺 37 南 原 千 畳 岩 海 岸 車 海 老 養 殖 場 跡 周 辺

第 1 図 ヤンバルトサカヤスデ 発 生 状 況 調 査 地 点 地 点 標 69 周 辺 大 越 園 地 休 憩 舎 周 辺 八 丈 富 士 永 郷 線 入 口 周 辺 三 根 永 郷 分 団 詰 所 周 辺 釣 り 場 赤 崎 入 口 周 辺 釣 り 場 オアサネ 入 口 周 辺 第 一 長 の 入 橋 周 辺 地 点 標 57 周 辺 地 点 標 71 周 辺 地 点 標 73 周 辺 水 産 試 験 場 裏 周 辺 国 民 宿 舎 サン マリーナ 周 辺 火 葬 場 周 辺 地 点 標 76 77 中 間 周 辺 ほたる 水 路 トイレ 周 辺 南 原 千 畳 岩 海 岸 車 海 老 養 殖 場 跡 周 辺 ふるさと 村 駐 車 場 周 辺 為 朝 神 社 周 辺 前 大 坂 トンネルの 展 望 台 周 辺 人 捨 て 穴 入 口 周 辺 ふれあいの 湯 周 辺 團 伊 玖 磨 アトリエ 周 辺 歴 史 民 俗 資 料 館 裏 周 辺 尾 越 の 水 汲 場 跡 周 辺 角 尻 川 の 橋 周 辺 末 吉 郵 便 局 前 周 辺 しんのうやし 雌 雄 原 株 周 辺 みはらしの 湯 周 辺 名 古 の 展 望 台 牛 舎 壁 面 末 吉 ~ 中 之 郷 境 周 辺 樫 立 運 動 場 周 辺 乙 千 代 ヶ 浜 手 前 道 路 周 辺 ゴルフクラブ 上 周 辺 ザ BOON 周 辺 裏 見 ヶ 滝 遊 歩 道 周 辺 宅 地 点 標 15 周 辺 宅 えこ あぐりまーと 付 近 宅

1 8 第 2 図 ヤンバルトサカヤスデ 発 生 ( 生 息, 夜 間 徘 徊 )か 所 率 % 6 4 2 坂 上 地 区 坂 下 地 区 全 域 9 1 11 12 1 第 3 図 ヤンバルトサカヤスデ 発 生 夜 間 徘 徊 確 認 か 所 率 % 1 8 6 4 2 坂 上 地 区 坂 下 地 区 全 域 9 1 11 12 1 第 4 図 ヤンバルトサカヤスデ 腐 葉 土 内 生 息 確 認 か 所 率 % 1 8 6 4 2 坂 上 地 区 坂 下 地 区 全 域 9 1 11 12 1

第 5 図 調 査 個 体 の 令 構 成 1% 8% 6% 4% 2% 6 令 亜 成 体 成 体 % 9 1 11 12 1 調 査 時 期 第 6 図 八 丈 島 別 降 水 量 ( 気 象 庁 のHPより) 5 4 降 水 量 (mm) 3 2 1981~21 平 均 213 214 1 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 11 12 第 7 図 八 丈 島 別 平 均 気 温 ( 気 象 庁 のHPより) 3 25 気 温 ( ) 2 15 1 1981~21 平 均 213 214 5 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 11 12