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つまり 今 回 の 改 正 による 増 税 の 影 響 を 受 ける 人 は 平 成 27 年 1 月 以 後 の 相 続 により 複 数 の 土 地 を 相 続 し そのうちいずれかの 土 地 を 譲 渡 する 人 です なお 改 正 時 期 は 平 成 27 年 1 月 以 後 の 譲 渡 では

 

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Transcription:

経 営 者 のための 税 金 情 報 第 16 号 ( 秋 の 味 覚 ) 朝 倉 令 子 税 理 士 事 務 所 392-0010 長 野 県 諏 訪 市 渋 崎 1791 番 地 95 392-0010 長 野 県 諏 訪 市 渋 崎 1791 番 地 95 TEL 0266-56-3743/FAX 0266-58-7843 TEL 0266-58-3091/FAX 0266-58-9931 ttp://www.asakura-office.net info@fp-tax.com info@asakura-office.net

平 成 19 年 10 月 号 今 回 のテーマ ファイナンシャル プラニングの 重 要 性 CFP 小 口 厚 ファイナンシャル プラニングは ただ 漠 然 と 過 ごしがちな 毎 日 の 生 活 と 無 駄 に 消 費 しがちなお 金 の 使 い 方 を 中 長 期 的 な 視 点 から 考 え より 有 意 義 かつ 具 体 的 なものとするために 非 常 に 大 切 なこととな ります 一 般 的 に 人 生 における 3 大 資 金 と 言 われるものが 子 供 の 教 育 資 金 住 宅 購 入 資 金 リタイア 後 の 生 活 資 金 です 自 分 (たち)の 将 来 を 見 据 えて 豊 かで 安 心 できる 暮 らしを 考 える 時 是 非 一 度 ご 自 分 (たち)のファイ ナンシャル プラニングを 実 施 してみることをお 薦 めします 1.ファイナンシャル プラニング 実 施 方 法 の 概 略 (1) 今 後 の 必 要 資 金 の 予 測 平 均 寿 命 まで 生 きると 仮 定 した 時 今 後 どんなイベントがあり 資 金 が 必 要 となるか 考 える ( 例 )20 代 結 婚 資 金 30 代 住 宅 購 入 資 金 40 代 子 供 の 教 育 資 金 60 代 以 降 生 活 資 金 (2) 現 在 の 家 計 の 収 支 と 貯 蓄 の 把 握 現 在 の 家 計 の 収 支 を 1 ヶ 月 単 位 で 把 握 し 更 に 1 年 間 でどれくらい 貯 蓄 ができるのか?もしくはで きないのか?を 1 年 単 位 で 具 体 的 に 算 出 してみる (3) キャッシュフロー 表 ( 年 間 収 支 と 貯 蓄 金 額 の 計 算 表 )の 作 成 (1)と(2)を 基 に 80 歳 くらいまでの 家 計 の 収 支 を キャッシュフロー 表 にして 目 に 見 える 形 で 確 認 してみる コメント ファイナンシャル プラニングの 実 施 により 将 来 的 にどのくらいの 資 金 が 必 要 となり 現 在 の 収 支 状 況 でいけば 何 年 後 に 貯 蓄 が 不 足 する 事 態 になるのか?あるいは ずっと 安 心 した 生 活 ができるの か?などが 数 値 化 され 具 体 的 なものとして 認 識 できるようになります 2.ファイナンシャル プラニング 実 施 時 の 留 意 点 (1) できる 限 り 詳 細 に 今 後 の 必 要 資 金 を 考 える 時 できる 限 り 詳 細 に 考 えることが 大 切 です ( 例 ) 自 動 車 や 家 具 家 電 の 買 い 替 え 周 期 と 購 入 代 金 趣 味 に 費 やす 資 金 家 族 旅 行 等 々 (2) ある 程 度 ゆとりのある 生 活 を 前 提 に お 金 は あくまで 豊 かな 暮 らしをするために 必 要 となるものであり お 金 に 振 り 回 される 人 生 を 送 る ことは 本 末 転 倒 です 初 めはある 程 度 余 裕 のもてる 生 活 を 前 提 にイメージしましょう コメント ある 程 度 ゆとりのある 生 活 を 前 提 にした 場 合 の キャッシュフロー 表 を 作 成 してみると 多 くの 場 合 将 来 的 に 資 金 不 足 となる 可 能 性 があります そこで これからどうしていけば 良 いのかというプラ ン 作 りが 始 まります 十 分 ゆとりのある 生 活 が 送 れそうならば 今 後 も 安 心 となります

3. 現 実 的 かつ 具 体 的 なオーダメイドプラン 作 り 仮 に 現 時 点 での 家 計 の 収 支 状 況 と 貯 蓄 が 全 く 同 じご 家 庭 が2つあったとしても 将 来 のファイナンシャ ル プランを 作 成 すると 同 じものにはなりません なぜなら どういう 暮 らしをして 行 きたいかは 当 然 一 人 ひとり(ご 家 庭 ごと)で 異 なり 中 長 期 的 な 収 支 状 況 や 貯 蓄 は 違 ってくるからです (1) 支 出 の 見 直 しと 優 先 順 位 の 検 討 キャッシュフロー 表 作 成 後 将 来 的 に 資 金 不 足 となりそうな 場 合 は 支 出 項 目 の 中 で どうしても 必 要 なもの 削 減 できそうなもの 等 をしっかり 考 え 優 先 順 位 を 考 えます (2) 多 額 なものから 少 額 のものへ 一 般 的 に 考 えると トータル 的 に 支 出 が 多 額 になるものは 住 宅 購 入 資 金 各 種 保 険 料 自 動 車 購 入 資 金 です 削 減 を 考 える 時 は まず 支 出 が 多 額 になるものから 検 討 します (3) 収 入 を 増 やすことを 考 える 将 来 的 に 資 金 不 足 となる 場 合 は 支 出 の 見 直 しと 同 時 に 収 入 を 増 やすことも 考 えます ( 例 ) 奥 様 が 働 いていない 場 合 はパート 等 で 働 く 資 産 運 用 を 検 討 する 等 々 (4) 支 出 の 見 直 しと 収 入 増 を 検 討 後 のファイナンシャル プラン 作 り 支 出 の 見 直 しと 収 入 増 を 検 討 後 より 現 実 的 で 具 体 化 されたオーダメイドプランを 再 度 作 成 します コメント オーダメイドプランを 作 成 できれば 目 標 もでき 今 後 どういう 生 活 をしていかなければいけないの か?も 明 確 に 意 識 できるようになります 目 標 や 夢 をもつことで 毎 日 の 生 活 にも 張 りができ より 充 実 した 暮 らしができるようになると 思 います 4. 定 期 的 な 見 直 し 作 成 したファイナンシャル プランも 1 年 2 年 5 年 10 年 と 経 過 すれば 当 然 現 実 の 生 活 とズ レが 生 じてきます 定 期 的 に 見 直 し 再 度 ファイナンシャル プラニングをしていくことが より 効 果 的 なものとなります 一 人 でも 多 くの 方 に 安 心 できる 豊 かな 暮 らしを 送 ってもらえるよう 一 日 も 早 くファイナンシャ ル プラニングを 実 施 されることをお 薦 め 致 します

税 制 改 正 情 報 第 8 号 今 回 のテーマ 大 久 保 久 美 子 特 殊 支 配 同 族 会 社 の 役 員 給 与 の 損 金 不 算 入 平 成 18 年 度 税 制 改 正 において 法 人 と 個 人 との 課 税 上 の 不 公 平 を 是 正 する として 特 殊 支 配 同 族 会 社 の 役 員 給 与 の 損 金 不 算 入 の 制 度 が 導 入 されました この 制 度 について 平 成 19 年 度 における 改 正 点 とあわせて みていきましょう 1. 制 度 の 概 要 特 殊 支 配 同 族 会 社 に 該 当 する 法 人 が 業 務 主 宰 役 員 に 対 して 支 給 する 給 与 の 額 のうち 給 与 所 得 控 除 額 に 相 当 する 部 分 の 金 額 は 損 金 の 額 に 算 入 しないものとされました 2. 特 殊 支 配 同 族 会 社 の 範 囲 特 殊 支 配 同 族 会 社 とは 次 の(1)から(3)のいずれかに 該 当 する 同 族 会 社 で 業 務 主 宰 役 員 及 び 常 務 に 従 事 する 業 務 主 宰 役 員 関 連 者 の 総 数 が 常 務 に 従 事 する 役 員 ( 注 1)の 総 数 の 半 数 を 超 えるものをいいます この 特 殊 支 配 同 族 会 社 の 判 定 は その 事 業 年 度 終 了 の 時 の 現 況 により 行 います (1) 業 務 主 宰 役 員 グループ( 注 2)が その 同 族 会 社 の 発 行 済 株 式 又 は 出 資 ( 自 己 株 式 を 除 きます )の 総 数 又 は 総 額 の90% 以 上 を 保 有 している 場 合 (2) 業 務 主 宰 役 員 グループが その 同 族 会 社 の 一 定 の 議 決 権 の 総 数 (その 議 決 権 を 行 使 することができない 株 主 等 が 有 する 議 決 権 数 は 除 きます )の90% 以 上 を 保 有 している 場 合 (3) 業 務 主 宰 役 員 グループが その 同 族 会 社 の 株 主 等 ( 合 名 会 社 合 資 会 社 又 は 合 同 会 社 の 社 員 に 限 ります ) の 総 数 の90% 以 上 を 占 めている 場 合 ( 注 1) 常 務 に 従 事 する 役 員 とは 役 員 として 会 社 の 経 営 に 関 する 業 務 を 実 質 的 に 日 常 継 続 的 に 遂 行 している 役 員 をいいます ( 注 2) 業 務 主 宰 役 員 グループ とは 業 務 主 宰 役 員 及 びその 親 族 などである 者 並 びに 業 務 主 宰 役 員 と これらの 者 により 支 配 されている 他 の 同 族 会 社 を 一 のグループをした 場 合 のそのグループをい います 3. 業 務 主 宰 役 員 給 与 額 のうち 損 金 不 算 入 となる 金 額 この 制 度 により 損 金 不 算 入 となる 金 額 は 業 務 主 宰 役 員 給 与 額 ( 退 職 給 与 の 額 及 び 法 人 税 法 第 34 条 役 員 給 与 の 損 金 不 算 入 の 規 定 により 損 金 の 額 に 算 入 されない 金 額 は 含 まれません )のうち 給 与 所 得 控 除 額 に 相 当 する 部 分 として 計 算 される 金 額 とされています 4. 制 度 の 適 用 がない 事 業 年 度 特 殊 支 配 同 族 会 社 の 次 の 事 業 年 度 においては この 制 度 は 適 用 されません (1) 基 準 所 得 金 額 ( 注 1)が 年 1,600 万 円 ( 注 2) 以 下 である 事 業 年 度 (2) 基 準 所 得 金 額 が 年 1,600 万 円 超 かつ3,000 万 円 以 下 であり かつ 基 準 所 得 金 額 に 占 める 業 務 主 宰 役 員 に 対 して 直 前 3 年 以 内 に 開 始 した 各 事 業 年 度 に 支 給 した 給 与 の 平 均 額 の 割 合 が50% 以 下 である 事 業 年 度 ( 注 1)その 事 業 年 度 開 始 の 日 前 3 年 以 内 に 開 始 した 各 事 業 年 度 の 所 得 金 額 又 は 欠 損 金 額 及 び 損 金 の 額 に 算 入 された 業 務 主 宰 役 員 の 給 与 の 額 などを 基 礎 として 計 算 した 金 額 の 平 均 額 ( 注 2) 平 成 19 年 度 改 正 において 適 用 除 外 基 準 である 基 準 所 得 金 額 が800 万 円 から1,600 万 円 に 引 き 上 げられ 平 成 19 年 4 月 1 日 以 後 に 開 始 する 事 業 年 度 から 適 用 されます

今 回 のテーマ 相 続 対 策 シリーズ4 相 続 税 の 節 税 対 策 平 成 19 年 10 月 号 税 理 士 朝 倉 令 子 (1) 2つの 対 策 相 続 税 の 節 税 対 策 は 2 通 りの 方 法 が 考 えられます 1つは 贈 与 や 譲 渡 により 所 有 財 産 を 減 らす 対 策 です もうひとつは 財 産 の 評 価 額 を 引 き 下 げる 対 策 です (2) 所 有 財 産 を 減 らす 対 策 1 財 産 を 贈 与 して 節 税 財 産 を 生 前 に 相 続 人 等 に 贈 与 して 相 続 財 産 そのものを 減 らすという 方 法 は 相 続 税 の 節 税 対 策 につながり ます 贈 与 税 の 税 率 は 相 続 税 と 比 べて 高 いものとなっています たとえば 1 億 円 の 財 産 の 贈 与 を 受 けた 場 合 の 贈 与 税 の 適 用 税 率 は50%となりますが 相 続 税 の 税 率 は30%ですみます 贈 与 税 の 基 礎 控 除 は110 万 円 ですから 1 年 間 に 贈 与 を 受 けた 財 産 の 価 額 が110 万 円 以 内 であれば 贈 与 税 は 課 税 されずに 財 産 を 移 転 することができます また 相 続 税 も 贈 与 税 も 超 過 累 進 税 率 といって 相 続 した 財 産 あるいは 贈 与 を 受 けた 財 産 の 価 額 が 増 えれ ば その 増 えた 部 分 について 税 率 も 上 昇 する 構 造 になっていますので 相 続 税 の 適 用 税 率 がたとえば30% であれば それより 低 い 税 率 の 範 囲 で 贈 与 すればたとえ 贈 与 税 を 払 ったとしても 相 続 税 を 払 うより 少 ない 税 負 担 ですみます たとえば 遺 産 総 額 が5 億 円 で 相 続 人 は 子 供 2 人 のみの 場 合 相 続 税 の 適 用 税 率 は40%となります(5 1 億 円 =2 億 5 千 万 円 相 続 税 の 速 算 表 の3 億 円 以 下 ) そこで 贈 与 税 率 が40% 以 下 となる 金 額 す 2 なわち600 万 円 以 下 で 財 産 の 贈 与 を 受 ければ 相 続 税 で 納 税 するよりは 贈 与 税 で 納 税 したほうが 安 くすみ ます 相 続 税 の 速 算 表 法 定 相 続 人 の 各 取 得 金 額 税 率 控 除 額 1,000 万 円 以 下 10% 0 万 円 3,000 万 円 以 下 15% 50 万 円 5,000 万 円 以 下 20% 200 万 円 1 億 円 以 下 30% 700 万 円 3 億 円 以 下 40% 1,700 万 円 3 億 円 超 50% 4,700 万 円 贈 与 税 の 速 算 表 基 礎 控 除 後 の 課 税 価 格 税 率 控 除 額 200 万 円 以 下 10% 0 万 円 300 万 円 以 下 15% 10 万 円 400 万 円 以 下 20% 25 万 円 600 万 円 以 下 30% 65 万 円 1,000 万 円 以 下 40% 125 万 円 1,000 万 円 超 50% 225 万 円

ただし 相 続 開 始 前 3 年 以 内 の 贈 与 財 産 は 相 続 財 産 に 取 り 込 まれます つまり 相 続 税 の 課 税 対 象 とな りますので せっかく 贈 与 して 節 税 したつもりが 意 味 のないものとなってしまいます やはり 相 続 対 策 は 早 めに 実 行 に 移 すことが 大 切 です また 贈 与 税 には 贈 与 税 の 配 偶 者 控 除 や 相 続 時 精 算 課 税 制 度 住 宅 取 得 等 資 金 の 贈 与 を 受 けた 場 合 の 相 続 時 精 算 課 税 制 度 (この 制 度 は 今 のところ 平 成 19 年 12 月 31 日 で 期 限 切 れとなります)といった 特 例 があります これらの 特 典 を 利 用 して 財 産 を 贈 与 するのは 相 続 税 の 節 税 対 策 としては 大 変 有 効 な 方 法 です たとえば 贈 与 税 の 配 偶 者 控 除 という 制 度 は 1 婚 姻 期 間 が20 年 以 上 の 配 偶 者 から 2 居 住 用 不 動 産 または 居 住 用 不 動 産 を 取 得 するための 金 銭 の 贈 与 を 受 け 3 翌 年 3 月 15 日 までに 居 住 の 用 に 供 し その 後 引 き 続 き 供 する 見 込 みである 場 合 で 4 贈 与 税 の 申 告 書 に 必 要 事 項 を 記 載 して 提 出 した 場 合 には 2 千 万 円 が 控 除 されるという 制 度 です 贈 与 税 の 基 礎 控 除 110 万 円 と 合 わせると 2,110 万 円 まで 贈 与 しても 贈 与 税 がかかりません ただし この 制 度 は 同 一 の 配 偶 者 からは1 回 の 贈 与 しか 認 められません この 制 度 の 適 用 を 検 討 する 際 には 土 地 と 建 物 のどちらを 贈 与 するかを 検 討 する 必 要 があります 将 来 売 却 する 予 定 がないのであれば 将 来 減 価 する 建 物 より 土 地 を 贈 与 するのが 得 策 といえます 逆 に 将 来 売 却 する 可 能 性 があるのであれば 土 地 と 建 物 の 両 方 の 持 分 を 贈 与 することにより 居 住 用 不 動 産 を 譲 渡 した 場 合 の3,000 万 円 の 特 別 控 除 が 夫 と 妻 の 両 方 でそれぞれ 受 けることができます どちらかが 土 地 しか 所 有 していない 場 合 には 夫 と 妻 合 わせて3,000 万 円 の 控 除 しか 受 けられません こんな 点 にも 考 慮 して 贈 与 する 資 産 を 検 討 する 必 要 があります 2 財 産 を 譲 渡 して 節 税 所 有 不 動 産 を 売 却 し その 資 金 で 収 益 性 のある 不 動 産 を 購 入 するという 方 法 があります この 場 合 その 資 金 を 同 族 法 人 に 貸 付 出 資 等 してその 同 族 法 人 が 不 動 産 を 購 入 し 収 益 を 得 るという 方 法 をとれば 購 入 した 不 動 産 から 得 る 収 益 は 法 人 の 収 入 となるため 不 動 産 を 売 却 した 本 人 には 帰 属 しません つまり 本 人 は 不 動 産 の 譲 渡 による 譲 渡 税 分 だけ 財 産 が 減 少 します さらに 相 続 人 がその 法 人 から 給 与 等 を 得 ることに より 所 得 の 移 転 を 図 ることができます (3) 評 価 額 の 引 き 下 げ 対 策 借 入 金 による 不 動 産 の 購 入 は 相 続 税 の 評 価 額 を 引 き 下 げることができますが 安 易 な 不 動 産 の 購 入 は 危 険 を 伴 います バブル 時 代 の 安 易 な 不 動 産 の 購 入 による 節 税 対 策 が 現 在 裏 目 に 出 ているケースが 目 立 ちます 事 業 の 採 算 性 をよく 検 討 し 予 定 通 り 行 かなかったときのことも 予 測 して 実 行 すべきです 次 号 予 告 1.ファイナンシャル プランニングに 基 づいた 保 険 の 見 直 し 2. 税 制 改 正 情 報 第 9 号 バリアフリー 改 修 促 進 税 制 3. 相 続 にまつわるQ&A 集 1