Ⅵ 監 査 の 結 果 1. 指 定 管 理 者 制 度 等 (2) 宇 都 宮 市 への 報 告 宇 都 宮 市 に 提 出 された, 事 業 報 告 書 を 閲 覧 したところ, 記 載 の 誤 りが あった 適 正 な 事 業 報 告 書 を 作 成 して 報 告 すべきである (5) 宇 都 宮 市 老 人 福 祉 センター バス 運 行 業 務 は, 契 約 開 始 年 度 に 指 名 競 争 入 札 を 実 施 してK 社 に 決 定 した 後, 継 続 して 同 社 と 随 意 契 約 に より 契 約 が 締 結 されているとのこと である 上 記 の 契 約 は,すべて5 年 間 を 超 えているため, 原 則 として,5 年 間 を 経 過 した 時 点 で 指 名 競 争 入 札 を 実 施 すべきである あるいは,ここに 定 める 特 別 の 事 由 があるとするのであれば, 入 札 参 加 者 指 名 選 考 委 員 会 ( 以 下, 委 員 会 という )を 開 催 して, 特 別 の 事 由 があることを 委 員 会 で 承 認 する 手 続 きが 必 要 である (6) 宇 都 宮 市 障 害 者 福 祉 センター 決 算 予 算 対 比 で 人 件 費 の 乖 離 が 大 きいといえる これは, 人 件 費 の 削 減 によるものと 評 価 することもでき るが, 予 算 策 定 段 階 で, 人 員 構 成, 配 置 等 は 確 定 するのは 難 しいところ であるが,この 予 算 額 が 宇 都 宮 市 と の 契 約 額 の 基 準 となっていることを 考 えると,できるだけ 予 算 作 成 の 精 度 を 高 める 必 要 がある (8) 宇 都 宮 市 総 合 福 祉 センター 非 公 募 とした 理 由 が 合 理 的 である か 疑 問 であり, 宇 都 宮 市 がビル 管 理 をビル 管 理 会 社 等 に 一 括 委 託 する か,または, 個 々の 業 務 を 各 専 門 業 者 に 委 託 することが 適 当 である 会 計 処 理 上, 宇 都 宮 市 社 協 では 当 該 指 定 管 理 者 事 業 を 社 会 福 祉 事 業 と しているが, 公 益 事 業 とし, 特 別 会 計 とすべきである (なお, 当 該 会 計 処 理 には, 平 成 19 年 度 に おいてすでに 変 更 されている ) 訂 正 した 事 業 報 告 書 を 市 に 提 出 した 今 後 とも 再 発 防 止 のためチェック 体 制 を 強 化 して いく 車 両 の 取 得 から5 年 が 経 過 し, 車 両 の 費 用 が 生 じないK 社 との 随 意 契 約 の 方 がより 低 廉 な 価 格 での 契 約 が 可 能 となることから, 指 名 選 考 委 員 会 において 平 成 20 年 度 からK 社 と の 随 意 契 約 にの 承 認 を 受 けた 平 成 21 年 度 予 算 から,できるだけ 予 算 作 成 の 精 度 を 高 めるよう 宇 都 宮 市 社 協 と 連 携 を 図 り, 適 切 な 予 算 となるよう 取 り 組 んだ 平 成 21 年 度 からの 選 定 には, 総 合 福 祉 センターが 地 域 福 祉 の 推 進 など 各 種 福 祉 に 関 する 事 業 を 行 うものであることから, 管 理 者 が, 施 設 の 維 持 管 理 と 事 業 を 一 体 的 に 実 施 していくことが, 効 率 的 であると 考 えられ る そのため, 社 会 福 祉 法 により 地 域 福 祉 推 進 の 中 核 的 団 体 と 位 置 付 けられている 社 会 福 祉 協 議 会 が 適 任 であるとの 理 由 から 非 公 募 と した 平 成 19 年 度 から 公 益 事 業 特 別 会 計 とし た -1-
(9) 宇 都 宮 市 心 身 障 害 者 福 祉 作 業 所 福 祉 作 業 所 受 託 事 業 が 平 成 18 年 度 においては 資 金 収 支 計 算 上 では 実 質 的 に 赤 字 であることから, 今 後 の 指 定 管 理 者 への 募 集 に 際 して, 報 酬 の 算 定 においては 余 裕 をもって 行 う べきである (12) 確 定 申 告 及 び 納 税 法 人 事 業 税 には, 法 人 県 民 税 や 法 人 市 民 税 のように 社 会 福 祉 法 人 に 対 する 非 課 税 規 定 がないので 申 告 納 税 義 務 がある しかし, 宇 都 宮 市 社 協 の 所 得 に 係 る 法 人 事 業 税 が, 申 告 納 税 されていない 宇 都 宮 市 茂 原 健 康 交 流 センターに おいては, 固 定 資 産 を 取 得 しこれを 同 センターで 利 用 しているため, 収 益 事 業 に 係 る 資 産 をすべて 公 益 事 業 に 繰 入 れているとは 認 められない しかしながら,すべてを 公 益 事 業 に 繰 入 れたものとして 計 算 しているた め 当 期 利 益 の 額 及 び 寄 附 金 の 損 金 算 入 額 が 相 違 している 宇 都 宮 市 茂 原 健 康 交 流 センターで は, 車 両 の 減 価 償 却 費 を 計 上 してい るが, 収 支 内 訳 書 の 添 付 がないため 減 価 償 却 費 として 損 金 経 理 したこと が 明 確 ではなく,また 確 定 申 告 書 に 減 価 償 却 資 産 の 償 却 額 の 損 金 算 入 の 明 細 書 を 添 付 することが 必 要 である ところ,その 添 付 がない なお, 車 両 の 減 価 償 却 は 定 額 法 に より 実 施 しているが, 税 法 上 は, 定 率 法 が 原 則 であるため, 税 務 上 も 定 額 法 で 実 施 するのであれば, 減 価 償 却 方 法 の 選 定 の 届 出 が 必 要 である 5 検 討 すべき 点 公 益 事 業 には,その 事 業 内 容 により 課 税 所 得 を 生 じる 可 能 性 が ある 人 員 配 置 を 踏 まえた 予 算 措 置 を 行 った 顧 問 公 認 会 計 士 の 指 導 を 受 けて 申 告 した 公 益 事 業 と 収 益 事 業 を 精 査 するとともに, 寄 付 金 の 損 金 算 入 に 関 する 修 正 申 告 を 行 っ た 収 支 内 訳 書 及 び 確 定 申 告 書 の 明 細 書 を 提 出 し, 定 額 法 の 届 出 を 行 った 公 益 事 業 による 課 税 所 得 には, 公 認 会 計 士 の 指 導 を 受 け, 修 正 した -2-
2. 指 定 管 理 者 制 度 等 以 外 の 事 業 (1) 福 祉 活 動 推 進 事 業 2 在 宅 福 祉 事 業 推 進 費 寝 たきり 高 齢 者 布 団 丸 洗 い 乾 燥 事 業 平 成 7 年 度 に 事 業 を 開 始 して 以 来 利 用 者 が 増 えない 原 因 は 何 かを 分 析 し,この 事 業 のあり 方 自 体 を 考 えて いくべきと 考 える 原 因 分 析 の 結 果 ニーズが 低 下 しており, 事 業 の 役 割 は 終 了 したと 考 えられるため, 平 成 19 年 度 末 で 事 業 廃 止 した (2) ファミリーケアサービス 事 業 平 成 18 年 度 の 貸 借 対 照 表 上, 76,325 円 の 未 収 金 が 計 上 され ている これは, 平 成 19 年 3 月 分 の 利 用 券 の 販 売 金 額 のうち 76,325 円 を, 平 成 19 年 3 月 31 日 ( 土 曜 日 )に 普 通 預 金 に 入 金 するのが 間 に 合 わなかったため, 平 成 18 年 度 の 決 算 において, 未 収 金 計 上 したものである 宇 都 宮 市 社 協 の 担 当 者 によれば, 現 金 勘 定 を 使 用 したことがないた め, 未 収 金 としたとのことである が, 貸 借 対 照 表 上 現 金 という 項 目 が 設 けられている 未 収 金 ではなく, 現 金 として 計 上 すべきである (3) ボランティアセンター 5 善 意 の 預 託 と 払 い 出 し 事 業 貸 借 対 照 表 上 の 善 意 銀 行 積 立 預 金 と 社 協 事 業 概 要 と 事 業 報 告 書 上 の 善 意 銀 行 積 立 預 金 の 残 高 が 異 なることは,これらの 資 料 の 利 用 者 に 混 乱 をもたらすものである 善 意 銀 行 として, 固 定 しない 預 金 が 必 要 であるのであれば, 別 途 に 善 意 銀 行 用 の 普 通 預 金 を 作 り 管 理 するとと もに, 貸 借 対 照 表 上 にも 善 意 銀 行 普 通 預 金 として 表 示 すべきである 現 金 勘 定 科 目 に 計 上 した 善 意 銀 行 積 立 預 金 のうち, 流 動 資 産 に 当 た るものを, 他 のものと 同 一 通 帳 で 管 理 してお り, 貸 借 対 照 表 上 の 表 示 が 不 明 瞭 であった 明 瞭 性 の 原 則 を 必 要 とする 部 分 には, 平 成 19 年 度 専 用 通 帳 を 整 備 し, 決 算 から 訂 正 した -3-
(6) ぎんなん 基 金 平 成 18 年 度 の 社 協 事 業 概 要 に 記 載 されているぎんなん 基 金 の 積 立 状 況 の 表 は, 平 成 19 年 3 月 31 日 のぎんなん 基 金 残 高 をあらわして おらず,その 積 立 状 況 表 から 平 成 19 年 3 月 31 日 現 在 のぎんなん 基 金 残 高 を 判 断 できない 状 態 である したがって, 貸 借 対 照 表 上 のぎんな ん 基 金 の 残 高 と 社 協 事 業 概 要 の ぎんなん 基 金 の 残 高 の 整 合 性 につい てもなかなか 確 認 できない 状 態 であ る この 状 態 は,これらの 資 料 を 利 用 するものに 判 断 を 誤 らせる 可 能 性 がある 社 協 事 業 概 要 のぎんなん 基 金 の 積 立 状 況 の 表 は 利 用 者 および 作 成 者 にもわかりやすいものに 変 更 すべ きである (9) 各 種 募 金 活 動 事 業 報 告 書 の 各 種 募 金 等 の 表 で, 前 年 度 繰 越 金 は 本 来 の 意 味 から いって, 平 成 17 年 度 の 事 業 報 告 書 のように 事 務 局 その 他 に 含 めて 記 載 するべきものではなく, 勿 論, 実 績 額 合 計 に 含 めるべきも のではない また, 平 成 18 年 度 の 事 業 報 告 書 のように 表 自 体 の 数 値 がその 表 だけでは 理 解 できないも のであってはならない 実 績 額 合 計 の 後 に 前 年 度 繰 越 金 の 欄 を 設 け, 当 期 配 分 可 能 額 を 表 示 するとともに, 次 年 度 繰 越 金 も 合 わせて 表 示 しておくべ きである 記 載 方 法 を 改 正 し, 平 成 19 年 度 の 社 協 事 業 概 要 からは, 当 該 年 度 のぎんなん 基 金 の 積 立 状 況 表 を 載 せた 繰 越 金 を 事 務 局 その 他 に 含 めた 記 載 で あったため, 誤 解 が 生 じないよう, 平 成 19 年 度 事 業 報 告 書 から 分 かりやすく 表 記 方 法 を 訂 正 した また, 社 協 事 業 概 要 において も, 募 金 額 と 配 分 額 との 差 額 の 説 明 を 記 載 し, 利 用 者 に, 次 年 度 繰 越 金 の 存 在 を 明 記 しておくべきである -4-
3. 会 計 関 係 (1) 経 理 規 程 1 勘 定 科 目 一 覧 に ( 第 8 条 関 係 ) 勘 定 科 目 一 覧 には, 事 業 活 動 収 支 計 算 や 資 産, 負 債 及 び 純 資 産 の 勘 定 科 目 も 定 めてお く 必 要 がある 2 減 価 償 却 資 産 の 計 上 基 準 に 経 理 規 程 に,その 他 の 固 定 資 産 の うち 車 輌 運 搬 具 等 の 減 価 償 却 資 産 の 計 上 基 準 の 定 めがない 社 会 福 祉 法 人 会 計 基 準 の 制 度 に ( 社 援 施 第 6 号 / 平 成 12 年 2 月 17 日 )の 運 用 上 の 留 意 事 項 の 中 で 減 価 償 却 資 産 の 範 囲 とし て 1 個 若 しくは1 組 の 金 額 が10 万 円 以 上 の 資 産 とする 旨 の 記 載 があ り 宇 都 宮 市 社 協 は これに 則 って いると 考 えられるが この 社 会 福 祉 法 人 会 計 基 準 の 制 度 に を もとに 自 主 的 に 経 理 規 程 に 計 上 基 準 を 定 めておくべきである 3 有 価 証 券 の 評 価 及 び 管 理 に 宇 都 宮 市 社 協 においても, 経 理 規 程 に 有 価 証 券 の 評 価 及 び 管 理 に 関 す る 定 めをすべきである 経 理 規 程 上 は, 会 長 が 別 に 定 めるとなって おり, 予 算 書 決 算 書 が 勘 定 科 目 一 覧 と 理 解 していたが, 規 程 の 別 表 として 勘 定 科 目 を 定 めるよう, 平 成 20 年 3 月 に 経 理 規 程 を 改 正 した 1 個 若 しくは1 組 の 金 額 が10 万 円 以 上 の 資 産 を 減 価 償 却 資 産 と 理 解 していたが, 基 準 を 明 確 にするため, 平 成 20 年 3 月 に 経 理 規 程 から 明 記 した 平 成 20 年 3 月 に 経 理 規 程 を 改 正 した -5-
4 固 定 資 産 の 範 囲 等 に 経 理 規 程 第 38 条 では,その 他 の 固 定 資 産 の 範 囲 として,8つの 勘 定 科 目 が 規 定 されている なお, キ 会 議 保 険 事 業 預 金 積 立 金 には, キ 介 護 保 険 事 業 預 金 積 立 金 であると 思 われるた め, 修 正 が 必 要 である 宇 都 宮 市 社 協 の 平 成 18 年 度 末 の 貸 借 対 照 表 では,その 他 の 固 定 資 産 として, 経 理 規 程 第 38 条 に 規 定 さ れていない 勘 定 科 目 が 存 在 してい る これは, 平 成 19 年 3 月 31 日 の 宇 都 宮 市 社 協 の 河 内 町 社 協 及 び 上 河 内 町 社 協 との 合 併 により,その 他 の 固 定 資 産 の 勘 定 科 目 が 増 えたことな どによるものである その 他 の 固 定 資 産 の 範 囲 の 見 直 し が, 必 要 である 経 理 規 程 の 勘 定 科 目 と 平 成 18 年 度 末 の 貸 借 対 照 表 の 勘 定 科 目 が, 以 下 のとおり, 一 致 していない 貸 借 対 照 表 経 理 規 程 ぎんなん 基 金 積 立 預 金 ぎんなん 基 金 預 金 積 立 金 介 護 保 険 事 業 積 立 預 金 会 議 保 険 事 業 預 金 積 立 金 経 理 規 程 の 勘 定 科 目 の 訂 正 が 必 要 である 平 成 20 年 3 月 に 経 理 規 程 を 改 正 した 平 成 20 年 3 月 に 経 理 規 程 を 改 正 した 平 成 20 年 3 月 に 経 理 規 程 を 改 正 した (2) 会 計 単 位 間 及 び 経 理 区 分 間 の 資 金 異 動 宇 都 宮 市 社 協 は, 経 理 区 分 間 及 資 産 異 動 の 根 拠 を 明 らかにするため, 経 理 び 会 計 単 位 間 資 金 異 動 明 細 表 を 作 規 程 に 文 言 を 追 加 し, 平 成 19 年 度 経 理 処 成 していない したがって, 経 理 区 分 間 及 び 会 計 理 から 経 理 区 分 間 及 び 会 計 単 位 間 資 金 移 動 明 細 表 を 作 成 した 単 位 間 の 資 金 異 動 の 根 拠 を 明 らかに するとともに, 経 理 区 分 間 及 び 会 計 単 位 間 資 金 異 動 明 細 表 を 作 成 し て 資 金 の 異 動 を 正 確 に 把 握 すべきで ある (3) 計 算 書 類 の 注 記 計 算 書 類 の 注 記 は, 資 金 収 支 計 算 書, 事 業 活 動 収 支 計 算 書 及 び 貸 借 対 照 表 によって 開 示 される 情 報 を 補 足 するものである 宇 都 宮 市 社 協 は, 計 算 書 類 に 計 算 書 類 を 補 足 するのに 必 要 な 事 項 の 注 記 を 行 うべきである 平 成 19 年 度 決 算 結 果 から, 必 要 な 事 項 の 注 記 を 記 載 した -6-
(4) 資 産 負 債 1 現 金 に 宇 都 宮 市 社 協 の 一 般 会 計 の7 経 理 区 分 の 小 口 現 金 を, 包 括 外 部 監 査 の 監 査 日 ( 平 成 19 年 6 月 29 日 )に 実 査 したところでは, 以 下 のとおり4 経 理 区 分 において 実 査 額 ( 現 金 有 高 ) と 現 金 出 納 帳 ( 補 助 簿 )の 残 高 に 誤 差 があった 上 記 のような 小 口 現 金 の 管 理 状 況 は, 不 正 が 発 生 する 温 床 となり, 好 ましい 状 況 ではない 現 金 出 納 帳 ( 補 助 簿 )を 日 々 記 帳 し, 帳 簿 残 高 と 現 金 有 高 とを, 毎 日 照 合 することを 徹 底 すべきである 経 理 規 程 では, 会 計 責 任 者 は, 毎 月 末 日 受 払 簿 に 検 査 押 印 する( 前 述 の 経 理 規 程 第 24 条 第 4 項 )ことと 規 定 しているが, 実 施 されていない 今 後,これを 実 施 するとともに, 日 々の 残 高 には, 各 経 理 区 分 において 責 任 をもって 管 理 すべきで ある 2 預 貯 金 に 財 産 目 録 の 別 表 1 普 通 預 金 明 細 書 の 記 載 には, 支 店 名 を 記 載 するなど 明 瞭 な 普 通 預 金 明 細 書 に する 工 夫 が 必 要 である 会 計 既 定 に 則 って, 現 金 出 納 帳 に 毎 日 記 帳 し, 帳 簿 残 高 と 現 金 を 照 合 し,より 適 切 な 管 理 を 実 施 した 平 成 19 年 度 決 算 から 実 施 した 3 立 替 金 に 立 替 金 の 残 高 が, 貸 借 対 照 表 上 マ イナス 残 高 で 表 示 されるのは, 妥 当 な 会 計 処 理 ではない 上 記 のような 会 計 処 理 の 場 合, 特 別 会 計 では 立 替 金 ではなく 未 払 金 の 勘 定 で 処 理 すべきと 考 える 4 車 輌 運 搬 具 に 宇 都 宮 市 社 協 の 担 当 者 に, 固 定 資 産 管 理 台 帳 と 車 検 証 の 突 合 による 車 両 台 数 の 確 認 を 依 頼 したところ,2 両 が 固 定 資 産 管 理 台 帳 に 記 載 されて いないことが 判 明 した 三 菱 デリカ174,750 円 は 宇 都 宮 市 社 協 の 財 産 として 計 上 すべき である また,トヨタハイエース 86,500 円 は, 寄 附 金 収 入 と 使 途 目 的 に 応 じて 対 応 する 支 出 に 計 上 することになる 平 成 19 年 度 から 適 切 な 会 計 処 理 を 行 な い, 未 払 金 勘 定 とした 2 車 両 とも, 日 赤 宇 都 宮 地 区 が 使 用 する 車 両 であったため, 固 定 資 産 管 理 台 帳 に 記 載 す べきものとの 認 識 がなかったが, 平 成 19 年 度 決 算 に 計 上 した -7-
5 器 具 及 び 備 品 に 宇 都 宮 市 社 協 の 器 具 及 び 備 品 に は, 権 利 (ソフトウェア)が 混 在 して いる 支 援 費 システムソフトは,ソフト ウェア 勘 定 に 振 替 を 要 する ( 器 具 及 び 備 品 の 除 却 に) 固 定 資 産 の 処 分 には, 経 理 規 程 に 則 った 手 続 きを 経 て 処 分 を 実 施 すべきである 器 具 及 び 備 品 を 除 却 した 場 合 の 除 却 損 は, 社 会 福 祉 法 人 会 計 基 準 によれば, 事 業 活 動 収 支 計 算 書 の 特 別 支 出 の 固 定 資 産 処 分 損 の 器 具 及 び 備 品 処 分 損 で 会 計 処 理 す るのが 妥 当 である しかし, 宇 都 宮 市 社 協 の 会 計 処 理 では, 事 業 活 動 収 支 計 算 書 の 事 業 活 動 支 出 の 減 価 償 却 費 で 処 理 されてい る したがって, 以 下 の 修 正 仕 訳 が, 必 要 である ( 借 方 ) 器 具 及 び 備 品 除 却 損 408,388 円 ( 貸 方 ) 減 価 償 却 費 408,388 円 6 投 資 有 価 証 券 に 経 過 利 息 を 債 券 の 取 得 価 額 に 含 め て 会 計 処 理 をする 方 法 もあるが,こ の 方 法 では, 購 入 後 最 初 の 利 払 時 に は, 所 有 期 間 に 対 応 する 利 子 が 収 益 に 計 上 されず, 全 期 間 ( 通 常 6か 月 ) の 利 子 が 収 益 に 計 上 されることにな る また, 売 却 時 には 売 却 益 が 圧 縮 されることになる したがって, 経 過 利 息 は, 債 券 の 取 得 価 額 としてではなく, 前 払 金 と して 会 計 処 理 するのが 妥 当 であり, 上 記 債 券 の 取 得 価 額 の 訂 正 が 必 要 で ある 平 成 19 年 度 から 伝 票 の 修 正 仕 訳 を 行 な い, 適 切 な 会 計 処 理 を 行 なった 伝 票 の 修 正 仕 訳 を 行 ない, 適 切 な 会 計 処 理 を 行 なった 投 資 有 価 証 券 を 購 入 した 段 階 で 指 導 を 受 け た 方 法 で 処 理 を 行 っていたが,より 適 切 な 処 理 方 法 として, 債 権 の 取 得 価 格 の 訂 正 を 行 なった -8-
7ぎんなん 基 金 積 立 預 金 等 の 勘 定 科 目 の 一 体 化 に 宇 都 宮 市 社 協 の 貸 借 対 照 表 のその 他 の 固 定 資 産 の 中 に, 以 下 のような 勘 定 科 目 がある 勘 定 科 目 合 併 前 所 属 平 成 18 年 度 末 残 高 ぎんなん 基 金 積 立 預 金 宇 都 宮 市 社 協 13,534,000 円 福 祉 振 興 基 金 積 立 預 金 上 河 内 町 社 協 58,643,885 円 福 祉 基 金 特 定 預 金 河 内 町 社 協 103,000,000 円 各 勘 定 ( 基 金 )の 目 的 等 は 必 ずしも 同 一 ではないが, 上 記 の イ 目 的, ロ 基 金 の 原 資 及 び ハ 基 金 の 利 用 を 考 慮 すると, 類 似 基 金 であり, 目 的 等 を 整 理 し, 一 つの 勘 定 ( 基 金 )として 統 合 し 管 理 運 用 するのが 望 ましいと 考 える (7) 社 会 福 祉 資 金 の 貸 付 制 度 平 成 18 年 度 末 長 期 貸 付 金 総 勘 定 元 帳 残 高 と 宇 都 宮 市 社 会 福 祉 資 金 貸 付 台 帳 との 突 合 せを 行 った その 結 果, 旧 宇 都 宮 市 において, 以 下 のとおり 違 いがある 総 勘 定 元 帳 残 高 貸 付 台 帳 残 高 相 違 額 7,052,000 円 7,068,000 円 16,000 円 相 違 額 の 原 因 究 明 とともに, 一 方 の 残 高 の 訂 正 が 必 要 である 合 併 前 に,1 市 2 町 でそれぞれ 保 有 してい た 基 金 のため, 合 併 初 年 度 は 細 かく 分 かれて いたもので, 平 成 19 年 度 整 理 統 合 した 貸 付 台 帳 に 償 還 金 の 記 入 もれがあり, 平 成 19 年 度 訂 正 した 9 退 職 共 済 預 け 金 に 合 併 した 上 河 内 町 社 協 に 係 る 平 成 18 年 度 末 の 退 職 共 済 預 け 金 の 残 高 は, 一 般 会 計 と 特 別 会 計 の 残 高 に 相 違 がある これは, 職 員 の 配 置 換 えに 伴 う 退 職 共 済 預 け 金 の 会 計 単 位 等 の 異 動 を 行 わなかったために 生 じたものであ り, 訂 正 が 必 要 である 10 自 動 車 リサイクル 預 託 金 に 宇 都 宮 市 社 協 の 平 成 18 年 度 末 に 資 産 計 上 の 漏 れている 自 動 車 リサイク ル 預 託 金 は,257,870 円 であ る 資 産 計 上 の 漏 れている 上 記 の 表 の 自 動 車 リサイクル 預 託 金 の 資 産 計 上 が, 必 要 である 平 成 19 年 4 月 に 訂 正 し, 決 算 時 に 承 認 を 得 た 平 成 19 年 度 決 算 から 計 上 した -9-
合 併 した 河 内 町 社 協 に 係 るリサイ クル 料 金 は, 自 動 車 リサイクル 預 託 金 として 資 産 計 上 されている しかし,2 車 輌 には, 自 動 車 リサイクル 預 託 金 の 中 に 資 金 管 理 料 金 が 含 まれているので 訂 正 が 必 要 である 11 未 払 金 に 確 定 法 人 税 等 が, 未 払 計 上 されて いない 当 年 度 の 所 得 に 対 する 確 定 法 人 税 等 は, 未 払 計 上 をすべきである 平 成 19 年 4 月 に 訂 正 し, 決 算 時 に 承 認 を 得 た 法 人 税 の 納 税 額 の 確 定 が5 月 末 であり 決 算 時 期 と 重 なるため 翌 年 度 予 算 で 計 上 処 理 を 行 なっていたが 平 成 19 年 度 からより 適 切 な 会 計 処 理 を 行 なった 訂 正 処 理 は, 確 定 した 時 点 で 行 う べきである 平 成 18 年 度 の 確 定 消 費 税 等 の 未 払 計 上 額 は1,359,500 円 で ある しかし,その 確 定 額 は, 1,947,200 円 である した がって, 平 成 18 年 度 の 未 払 金 の 計 上 が587,700 円 不 足 してい る 12 預 り 金 に 宇 都 宮 市 社 協 の 上 記 のような 預 り 金 の 会 計 処 理 は, 妥 当 ではない 年 度 中 においても,その 都 度, 預 り 金 の 仕 訳 を 行 い, 総 勘 定 元 帳 上, 預 り 金 の 増 減 残 高 がわかるようにすべ きである また, 総 勘 定 元 帳 上, 預 り 金 の 増 減 残 高 がわかるようになれば, 預 かり 金 受 払 簿 支 出 伺 い 簿 の 記 載 は 不 要 となろう 合 併 した 河 内 町 社 協 及 び 上 河 内 町 社 協 の 預 り 金 に, 内 容 が 確 認 できな かった 残 高 がある 預 り 金 の 発 生 経 緯 の 確 認 とその 訂 正 が 必 要 である 法 人 税 同 様 消 費 税 にも 納 税 額 の 確 定 が5 月 末 であり 決 算 時 期 と 重 なるた め 翌 年 度 予 算 で 計 上 処 理 を 行 なっていたた めの 差 額 であり 平 成 19 年 度 からより 適 切 な 会 計 処 理 を 行 なった 預 かり 金 受 払 簿 支 出 伺 い 簿 により 管 理 してきたが, 預 金 残 高 が 明 瞭 になるよう, 処 理 方 法 を 改 めた 旧 上 河 内 社 協 旧 河 内 社 協 ともに, 社 会 保 険 料 個 人 預 り 金 であり, 宇 都 宮 市 社 協 の 雑 収 入 として 処 理 した -10-
13 賞 与 引 当 金 に 宇 都 宮 市 社 協 は, 平 成 18 年 度 に おいて 賞 与 引 当 金 の 引 当 計 上 が 20,116 千 円 必 要 である なお, 毎 年 度 決 算 日 後 に 到 来 する 夏 季 賞 与 (6 月 )の 支 給 予 定 額 がほぼ 確 実 に 見 込 める 場 合 には, 各 人 への 支 給 額 のうち 当 期 分 に 相 当 する 額 を 賞 与 引 当 金 として 計 上 する 方 法 を 採 用 することも 考 えられる 宇 都 宮 市 社 協 の 経 理 規 程 では, 賞 与 引 当 金 は, 前 述 のとおり 賞 与 引 当 金 として 計 上 できる 規 定 になっ ているが,これを 計 上 する 規 定 に 改 めるとともに, 賞 与 引 当 金 を 引 当 計 上 する 必 要 がある 14 退 職 給 与 引 当 金 に 平 成 18 年 度 末 の 退 職 給 与 引 当 金 が28,645 千 円 計 上 不 足 となっ ている 退 職 給 与 引 当 金 は, 経 理 規 程 のと おり, 会 計 年 度 末 に 在 籍 する 全 職 員 が 自 己 都 合 により 退 職 したと 仮 定 し た 場 合 の 退 職 金 要 支 給 額 のうち 本 会 負 担 額 を 当 該 年 度 末 の 残 高 として 計 上 すべきである 合 併 した 上 河 内 町 社 協 に 係 る 平 成 18 年 度 末 の 退 職 給 与 引 当 金 の 残 高 は, 一 般 会 計 と 特 別 会 計 の 残 高 に 相 違 がある これは, 職 員 の 配 置 換 えに 伴 う 退 職 給 与 引 当 金 の 会 計 単 位 等 の 異 動 を 行 わなかったために 生 じたものであ り, 訂 正 が 必 要 である 平 成 20 年 3 月 に 経 理 規 程 を 改 正, 賞 与 引 当 金 を 計 上 した 旧 社 会 福 祉 法 人 会 計 基 準 に 基 づいた 会 計 処 理 であったため より 適 切 に 平 成 19 年 度 の 決 算 において 処 理 を 行 なった 平 成 19 年 度 から 適 切 な 会 計 処 理 を 行 なっ た -11-
(5) 社 会 福 祉 事 業 補 助 金 3 指 定 管 理 者 制 度 が 採 用 されてい る 宇 都 宮 市 障 害 者 福 祉 センターで 勤 務 している 者 のうち,1 名 の 給 与 2,064,000 円 を 補 助 対 象 に している 3は 指 定 管 理 者 制 度 が 採 用 され ている 宇 都 宮 市 障 害 者 福 祉 センター で 勤 務 している 者 のうち, 補 助 対 象 にしている 者 の 業 務 の 内 容 は, 次 の とおりである 同 センター 内 の 福 祉 図 書 の 貸 し 出 し, 備 品 等 の 補 修 維 持,デイサービ ス 事 業 に 関 すること,および,デイ ケア 利 用 者 の 日 常 生 活 の 訓 練 であ る いずれも 指 定 管 理 者 としての 業 務 に 当 然 に 包 括 されているものと 考 え られる つまり, 指 定 管 理 者 として の 業 務 の 一 部 が 宇 都 宮 市 社 協 の 法 人 運 営 に 関 する 補 助 金 の 対 象 となって おり, 不 適 切 な 補 助 金 請 求 である 現 状 が 継 続 されたまま 指 定 管 理 者 が 公 募 された 場 合, 該 当 業 務 を 指 定 管 理 者 報 酬 から 捻 出 しなければなら ない 他 の 公 募 企 業 等 と 比 べ 低 価 格 で の 入 札 が 可 能 となることから, 公 正 な 競 争 が 確 保 されているとは 言 えな くなる したがって, 指 定 管 理 者 の 業 務 に 従 事 している 者 に 係 る 人 件 費 を 補 助 金 の 申 請 対 象 にすべきでな い 3 指 定 管 理 料 における 人 件 費 は, 管 理 業 務 に 必 要 十 分 なものである 必 要 があり, 指 摘 を 受 け 精 査 した 結 果, 管 理 業 務 に 必 要 な 人 件 費 であるとの 結 論 に 至 ったため, 平 成 20 年 度 指 定 管 理 料 から 当 該 人 件 費 分 を 含 めた 算 定 としている -12-
(7) 社 協 会 費 収 入 1 会 員 及 び 会 費 の 推 移 宇 都 宮 市 社 協 の 平 成 18 年 度 の 社 協 事 業 概 要 及 び 事 業 報 告 書 上 で, 上 記 会 員 及 び 会 費 推 移 表 の 会 員 数 の 集 計 が 間 違 っていた 平 成 17 年 度 にも 確 認 を 依 頼 し たところ, 平 成 17 年 度 においても 間 違 いがあることがわかった 上 記 間 違 いの 発 見 は, 平 成 16 年 度 と 平 成 17 年 度 の 普 通 会 員 数 の 減 少 の 原 因 を 調 べている 過 程 でわかったこと である 毎 年 この 推 移 表 をただ 作 成 するの ではなく,その 結 果 を 分 析 調 査 すれ ば 当 然 発 見 されていた 事 項 である これら 推 移 表 は 報 告 のためだけに 作 成 されるものではないはずである それらを 利 用 し 増 減 の 原 因 分 析 等 を 行 い, 会 員 及 び 会 費 の 減 少 を 抑 え, 会 員 増 加 へ 導 くために 有 効 に 活 用 す べきであることを 認 識 すべきであ る また, 上 記 の 間 違 った 数 字 は,こ れら 社 協 事 業 概 要 及 び 事 業 報 告 書 を 利 用 するものに 間 違 った 判 断 を 与 える 結 果 となることを 認 識 し, 今 後 これらの 作 成 にあたっては 注 意 を 払 うべきである 2 会 費 なお, 平 成 18 年 度 事 業 報 告 書 の 会 費 収 入 一 覧 も 会 員 及 び 会 費 に 何 箇 所 かの 間 違 いがあっ た 事 業 報 告 書 にも 作 成 に 注 意 を 払 い, 宇 都 宮 市 への 報 告 事 項 との 整 合 性 を 図 るべきであり, 宇 都 宮 市 社 協 の 実 状 を 市 民 に 知 らせる 広 報 誌 として 活 用 し, 宇 都 宮 市 社 協 へ の 協 力 参 加 を 促 すものとすべきと 考 える さらに, 会 費 収 入 一 覧 を 利 用 し 各 地 区 社 協 の 増 減 の 原 因 分 析 等 を 行 い, 会 員 及 び 会 費 の 減 少 を 抑 え, 会 員 を 増 加 させる 方 策 を 作 成 するため に 有 効 に 活 用 できるものである 今 後, 有 用 な 情 報 として 活 用 すべきで ある 社 協 事 業 概 要 や 事 業 報 告 書 は, 誤 記 等 のな いよう 注 意 を 払 い 作 成 したが 平 成 19 年 度 からより 適 切 に 作 成 した 今 後 はさらに 注 意 を 払 い, 誤 りのないように 作 成 する 実 態 を 踏 まえた 会 員 規 程 の 見 直 しにつ いて 検 討 する また, 事 業 概 要 には, 誤 記 等 のない よう, 平 成 19 年 度 事 業 報 告 から 適 切 に 作 成 した -13-
4 会 費 の 納 入 37 地 区 社 協 では, 会 員 から 集 め た 会 費 を 宇 都 宮 市 社 会 福 祉 協 議 会 会 員 会 費 自 治 会 別 ( 班 別 ) 納 入 内 訳 書 に 記 載 し,それを 宇 都 宮 市 社 協 に 送 付 すると 共 に 振 込 みによって 送 金 をしてくる 平 成 18 年 度 で 上 記 宇 都 宮 市 社 会 福 祉 協 議 会 会 員 会 費 自 治 会 別 ( 班 別 ) 納 入 内 訳 書 が8 地 区 社 協 分 見 つからなかった これらの 行 方 は, 前 年 度 担 当 者 が 異 動 になり, 確 認 は 出 来 なかった また, 宇 都 宮 市 社 協 では, 銀 行 か ら 送 られてくる 振 込 通 知 書, 振 込 済 通 知 書 総 括 表 ( 票 )により, 入 金 と 入 金 先 を 確 認 しているが, 銀 行 等 が 上 記 書 類 を 必 ず 送 ってくれるもので はなく, 合 算 された 入 金 の 照 合 に 手 間 がかかるとのことである 実 際, 前 年 度 担 当 者 が 異 動 後, 振 込 通 知 書 等 がない 場 合 がかなりあ り, 上 記 宇 都 宮 市 社 会 福 祉 協 議 会 会 員 会 費 自 治 会 別 ( 班 別 ) 納 入 内 訳 書 がない 状 態 において, 会 費 の 納 入 が 正 しく 行 われていたのかどうか を 調 べることは 困 難 を 要 した 平 成 19 年 度 から 各 地 区 社 協 へ 納 入 内 訳 書 を 添 付 いただくよう, 周 知 を 図 り, 保 管 につ いてもファイリングを 行 ない 適 切 に 対 処 し た 宇 都 宮 市 社 会 福 祉 協 議 会 会 員 会 費 自 治 会 別 ( 班 別 ) 納 入 内 訳 書 及 び, 振 込 通 知 書 等 を 必 ず 入 手 し, ファイリングを 正 しく 行 い, 誰 が 見 てもわかるようにしておくべきであ る -14-
(8) 雑 収 入 平 成 17 年 度 の 宇 都 宮 市 障 害 者 生 活 支 援 事 業 委 託 契 約 書 によれ ば, 委 託 事 業 を 実 施 するために 要 した 実 支 出 額 から 寄 附 金 その 他 収 入 額 を 控 除 した 額 ( 以 下, 事 業 決 算 額 という )が 実 支 出 額 を 下 回 っ たときは, 事 業 決 算 額 をもって 委 託 料 とする としており, 残 金 は 宇 都 宮 市 に 返 還 しなければならないこと になる 宇 都 宮 市 は, 宇 都 宮 市 社 協 より 提 出 された 委 託 事 業 に 関 する 実 績 報 告 書 及 び 決 算 報 告 書 の 内 容 の 検 査 を 十 分 に 行 っていなかったものと 思 われ る 宇 都 宮 市 はこれら 実 績 報 告 書 及 び 決 算 報 告 書 の 提 出 を 受 けた 後, 直 ちに 検 査 を 行 わなければならないこ とになっており,この 検 査 体 制 を 整 えるべきである 宇 都 宮 市 社 協 に 対 して 残 金 返 還 を 依 頼 し, 平 成 20 年 3 月 24 日 に 返 還 されたところで ある また, 実 績 報 告 書 及 び 決 算 報 告 書 の 検 査 に は,これまでも 実 施 してきたが,より 一 層 適 正 な 検 査 体 制 を 整 えた -15-