平 成 27 年 度 に 発 生 した 主 な 災 害 1

資 料 4 平 成 27 年 度 の 災 害 及 び 平 成 28 年 熊 本 地 震 について 平 成 28 年 6 月 2 日 水 管 理 国 土 保 全 局 防 災 課 防 災 課 長 平 井 秀 輝 Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism

平 成 27 年 度 に 発 生 した 主 な 災 害 1

平 成 27 年 度 に 発 生 した 主 な 災 害 平 成 27 年 度 は 全 国 各 地 で 台 風 地 震 噴 火 等 による 被 害 が 発 生 特 に 平 成 27 年 9 月 関 東 東 北 豪 雨 では 鬼 怒 川 の 堤 防 が 決 壊 する 等 甚 大 な 被 害 が 発 生 凡 例 平 成 27 年 度 の 主 な 水 害 主 な 水 害 7 月 台 風 11 号 8 月 台 風 15 号 5 強 地 震 ( 震 度 ) 火 山 ( 噴 火 レベル3 以 上 への 引 き 上 げ) 9 月 平 成 27 年 9 月 関 東 東 北 豪 雨 台 風 経 路 平 成 27 年 度 の 主 な 地 震 ( 震 度 5 強 以 上 発 生 地 域 ) 台 風 第 11 号 経 路 5 強 宮 城 県 沖 を 震 源 とする 地 震 ( 震 度 5 強 ) 5 月 小 笠 原 諸 島 西 方 沖 を 震 源 とする 地 震 ( 震 度 5 強 ) 台 風 第 15 号 経 路 1 鳴 瀬 川 7 月 大 分 県 南 部 を 震 源 とする 地 震 ( 震 度 5 強 ) 高 津 川 1 鬼 怒 川 平 成 27 年 度 の 噴 火 警 戒 レベル(3 以 上 )の 引 き 上 げ 5 月 口 永 良 部 島 噴 火 警 戒 レベルを3( 入 山 規 制 )から 5( 避 難 )に 引 上 げ 6 月 箱 根 山 噴 火 警 戒 レベルを2( 火 口 周 辺 規 制 )から 3( 入 山 規 制 )に 引 上 げ 5 強 那 賀 川 8 月 桜 島 9 月 阿 蘇 山 噴 火 警 戒 レベルを3( 入 山 規 制 )から 4( 避 難 準 備 )に 引 上 げ 噴 火 警 戒 レベルを2( 火 口 周 辺 規 制 )から 3( 入 山 規 制 )に 引 上 げ 2 月 桜 島 噴 火 警 戒 レベルを2( 火 口 周 辺 規 制 )から 3( 入 山 規 制 )に 引 上 げ 5 強 2

平 成 27 年 9 月 関 東 東 北 豪 雨 降 雨 の 概 要 台 風 第 18 号 及 び 台 風 から 変 わった 低 気 圧 に 向 かって 南 から 湿 った 空 気 が 流 れ 込 んだ 影 響 で 特 に 関 東 地 方 と 東 北 地 方 では 記 録 的 な 大 雨 9 月 10 日 から11 日 にかけて 栃 木 県 日 光 市 五 十 里 (いかり)で 最 大 24 時 間 降 水 量 551mmを 記 録 するなど 栃 木 県 宮 城 県 を 中 心 に 観 測 史 上 1 位 の 降 水 量 を 記 録 統 計 期 間 が10 年 以 上 の 観 測 地 点 を 対 象 ( 気 象 庁 資 料 より 一 部 抜 粋 ) 気 象 降 雨 の 概 要 等 雨 量 線 図 (8 日 ~10 日 累 加 雨 量 ) 観 測 史 上 1 位 を 更 新 した 地 点 都 道 府 県 市 区 町 村 アメダス 観 測 値 による 統 計 地 点 名 降 水 量 (mm) 1 宮 城 県 栗 原 市 鴬 沢 (ウク イスサ ワ) 194.5 2 宮 城 県 加 美 郡 加 美 町 加 美 (カミ) 238.0 3 宮 城 県 仙 台 市 泉 区 泉 ケ 岳 (イス ミカ タ ケ) 293.0 4 宮 城 県 刈 田 郡 蔵 王 町 蔵 王 (サ オウ) 180.5 5 福 島 県 南 会 津 郡 南 会 津 町 南 郷 (ナンコ ウ) 161.5 9 月 10 日 3:00 レーダ 雨 量 図 6 福 島 県 南 会 津 郡 南 会 津 町 舘 岩 (タテイワ) 262.0 7 茨 城 県 古 河 市 古 河 (コカ ) 247.0 8 栃 木 県 日 光 市 五 十 里 (イカリ) 551.0 9 栃 木 県 日 光 市 土 呂 部 (ト ロフ ) 444.0 10 栃 木 県 日 光 市 今 市 (イマイチ) 541.0 11 栃 木 県 鹿 沼 市 鹿 沼 (カヌマ) 444.0 11 時 間 後 12 栃 木 県 宇 都 宮 市 宇 都 宮 (ウツノミヤ) 251.5 13 栃 木 県 佐 野 市 葛 生 (クス ウ) 216.5 14 栃 木 県 栃 木 市 栃 木 (トチキ ) 356.5 15 栃 木 県 小 山 市 小 山 (オヤマ) 268.5 9 月 9 日 16:00 9 月 10 日 3:00 16 埼 玉 県 越 谷 市 越 谷 (コシカ ヤ) 238.0 出 典 : 気 象 庁 公 表 資 料 ( 速 報 )より 3

平 成 27 年 9 月 関 東 東 北 豪 雨 による 災 害 の 概 要 鬼 怒 川 では 流 下 能 力 を 上 回 る 洪 水 となり 関 東 地 方 の 国 管 理 河 川 では29 年 ぶりに 堤 防 が 決 壊 ( 常 総 市 三 坂 町 地 先 ) 約 40km 2 が 浸 水 し 死 者 2 名 家 屋 被 害 約 8,800 戸 などの 被 害 が 発 生 多 数 の 孤 立 者 が 発 生 し 約 4,300 人 が 救 助 された 国 土 交 通 省 では 堤 防 の 応 急 復 旧 を 実 施 するとともに 全 国 の 地 方 整 備 局 等 よりTEC- FORCE 及 び 災 害 対 策 機 械 等 を 派 遣 し 被 災 状 況 調 査 や24 時 間 体 制 による 緊 急 排 水 など の 災 害 対 応 を 実 施 < 鬼 怒 川 ( 茨 城 県 )の 決 壊 による 被 害 状 況 > : 氾 濫 域 の 最 大 総 浸 水 面 積 (40km2) 国 土 地 理 院 公 表 資 料 : 決 壊 箇 所 鬼 怒 川 左 岸 21.0km : 浸 水 範 囲 内 の 建 築 物 決 壊 箇 所 被 災 した 家 屋 常 総 市 役 所 4

平 成 27 年 7 月 台 風 11 号 による 災 害 の 概 要 台 風 11 号 による 累 計 雨 量 640mmの 豪 雨 により 那 賀 川 等 が 氾 濫 徳 島 県 阿 南 市 で 死 者 2 名 91 戸 の 浸 水 被 害 が 発 生 平 成 26 年 8 月 台 風 11 号 に 引 き 続 き 2 年 続 けての 浸 水 被 害 となった 持 井 地 区 H26 台 風 11 号 浸 水 深 約 4.3m 加 茂 谷 中 学 校 那 賀 川 浸 水 被 害 状 況 国 管 理 区 間 浸 水 面 積 (ha) 那 賀 川 河 川 事 務 所 調 べ 7 月 24 日 時 点 ( 国 管 理 区 間 ) 本 資 料 の 数 値 等 は 速 報 値 を 含 むため 今 後 の 調 査 で 変 わる 可 能 性 がある 浸 水 家 屋 ( 戸 ) 床 上 床 下 小 計 H26 台 風 11 号 (H26.8.10) 約 168 240 106 346 H27 台 風 11 号 (H27.7.17) 約 140 37 54 91 5

平 成 27 年 5 月 口 永 良 部 島 の 噴 火 による 災 害 の 概 要 鹿 児 島 県 屋 久 島 町 の 口 永 良 部 島 で 噴 火 が 発 生 この 噴 火 により 噴 火 警 戒 レベルが3( 入 山 規 制 )から5( 避 難 )に 引 上 げ 島 内 住 民 及 び 滞 在 者 合 計 138 名 が 屋 久 島 に 避 難 ( 全 島 避 難 時 ) 国 土 交 通 省 では 防 災 ヘリによる 口 永 良 部 島 上 空 からの 調 査 や 一 時 入 島 時 の 支 援 とし て 火 口 周 辺 の 上 空 監 視 を 実 施 2 1 3 (H27.6.1 時 点 ) 6

平 成 28 年 熊 本 地 震 の 被 害 と 対 応 7

平 成 28 年 熊 本 地 震 の 概 要 ( 震 度 及 び 地 震 の 頻 度 ) 4 月 14 日 21 時 26 分 に 熊 本 地 方 でM6.5の 地 震 が 発 生 また 16 日 01 時 25 分 にもM7.3 の 地 震 が 発 生 こ れらの 地 震 により 熊 本 県 で 最 大 震 度 7を 観 測 このほか 4 月 14 日 21 時 26 分 以 降 最 大 震 度 6 強 を 観 測 する 地 震 が2 回 最 大 震 度 6 弱 を 観 測 する 地 震 が3 回 発 生 熊 本 地 方 のM3.5 以 上 の 地 震 の 回 数 は 新 潟 県 中 越 地 震 等 を 上 回 る250 回 (5 月 29 日 13 時 30 分 現 在 ) 震 度 分 布 図 震 度 6 弱 以 上 の 地 震 内 陸 及 び 沿 岸 で 発 生 した 主 な 地 震 の 回 数 比 較 (マグニチュード3.5 以 上 ) 2016 年 05 月 29 日 13 時 30 分 現 在 出 典 : 気 象 庁 4 月 14 日 21 時 26 分 に 発 生 した 地 震 (5 月 29 日 17 時 現 在 ) 平 成 28 年 (2016 年 ) 熊 本 地 震 (M7.3 ) 250 回 発 生 時 刻 震 央 地 名 マグニ チュード 最 大 震 度 4 月 14 日 21 時 26 分 熊 本 地 方 6.5 7 平 成 16 年 (2004 年 ) 新 潟 県 中 越 地 震 (M6.8) 4 月 16 日 01 時 25 分 に 発 生 した 地 震 4 月 14 日 22 時 07 分 熊 本 地 方 5.8 6 弱 4 月 15 日 00 時 03 分 熊 本 地 方 6.4 6 強 4 月 16 日 01 時 25 分 熊 本 地 方 7.3 7 4 月 16 日 01 時 45 分 熊 本 地 方 5.9 6 弱 積 算 回 数 平 成 20 年 (2008 年 ) 岩 手 宮 城 内 陸 地 震 (M7.2 ) 平 成 7 年 (1995 年 ) 兵 庫 県 南 部 地 震 (M7.3 ) 4 月 16 日 03 時 55 分 阿 蘇 地 方 5.8 6 強 平 成 17 年 (2005 年 ) 福 岡 県 西 方 沖 の 地 震 (M7.0 ) 平 成 12 年 (2000 年 ) 鳥 取 県 西 部 地 震 (M7.3 ) 4 月 16 日 09 時 48 分 熊 本 地 方 5.4 6 弱 マグニチュードは 暫 定 値 平 成 9 年 (1997 年 ) 鹿 児 島 県 薩 摩 地 方 の 地 震 (M6.6 ) 活 動 開 始 からの 経 過 日 数 この 資 料 は 速 報 値 であり 後 日 の 調 査 で 変 更 することがあります 今 回 の 地 震 14 日 21 時 26 分 の 地 震 からの 経 過 日 数 及 び 積 算 日 数 を 示 している 今 回 の 地 震 は 主 に 熊 本 県 熊 本 地 方 の 地 震 の 積 算 回 数 を 示 している 今 回 の 地 震 のマグニチュードについては これまでの 最 大 を 示 している 8

平成28年熊本地震の概要 断層の位置と主な被害箇所 地震調査研究推進本部によると 4月14日のM6.5の地震の震源域付近には日奈久 ひなぐ 断層帯 が存在 4月16日のM7.3の地震の震源域付近には布田川 ふたがわ 断層帯が存在 〇 布田川断層帯で長さ約28km 日奈久断層帯で長さ約6kmにわたる地表地震断層を確認 益城町堂 園付近では最大約2.2m の右横ずれ変位を確認 凡例 震央 震度５強以上を観測した地震 活断層 高速道路 国道 新幹線 在来線 別府市 日田市 由布市 別府-万年山断層帯 大分市 阿蘇大橋 4月16日01時25分 M7.3 熊本空港 菊池市 益城町の断層の状況 竹田市 布田川断層帯 熊本城 阿蘇市 大津町 南阿蘇村 益城町 熊本市 高森町 出典 国立研究開発法人 産業技術総合研究所 西原村 御船町 宇土市役所 山都町 宇土市 4月14日21時26分 M6.5 宇城市 断層の位置は地震調査研究推進本部地震調査委員会資料を基に記載 出典 国土地理院 日奈久断層帯 9

主 要 インフラの 被 害 主 な 被 害 (4 月 16 日 時 点 ) 高 速 道 路 新 幹 線 空 港 の 被 害 (4 月 16 日 時 点 ) 高 速 道 路 7 路 線 599km 通 行 止 め 古 賀 IC 九 州 自 動 車 道 大 分 自 動 車 道 東 九 州 自 動 車 道 宇 佐 別 府 道 路 大 分 自 動 車 道 宮 崎 自 動 車 道 日 出 バイパス 南 九 州 西 回 り 自 動 車 道 九 州 中 央 自 動 車 道 佐 賀 県 博 多 駅 東 背 振 IC 福 岡 県 安 心 院 IC 日 出 IC 九 州 新 幹 線 全 線 運 休 在 来 線 11 事 業 者 36 路 線 運 転 休 止 熊 本 県 大 分 県 佐 伯 IC 熊 本 空 港 全 旅 客 便 欠 航 長 崎 県 熊 本 空 港 小 池 高 山 IC 河 川 ( 直 轄 区 間 ) 3 水 系 172 箇 所 変 状 緑 川 水 系 白 川 水 系 菊 池 川 水 系 津 奈 木 IC 宮 崎 県 熊 本 港 フェリー 航 路 コンテナ 航 路 運 休 栗 野 IC 鹿 児 島 県 都 城 IC 鹿 児 島 中 央 駅 空 港 高 速 道 路 新 幹 線 全 便 欠 航 通 行 止 め 運 休 10

主 要 インフラの 被 害 11

家 屋 施 設 の 被 害 12

主 要 インフラの 復 旧 主 な 復 旧 状 況 高 速 道 路 新 幹 線 空 港 の 復 旧 状 況 (5 月 31 日 時 点 ) 高 速 道 路 7 路 線 599km 通 行 止 め 全 線 一 般 開 放 (5/9) ( 短 期 間 で 復 旧 した 主 な 理 由 ) 博 多 駅 古 賀 IC 福 岡 県 大 分 自 動 車 道 湯 布 院 IC~ 日 出 JCT 9 日 に 一 部 片 側 一 車 線 で 一 般 開 放 阪 神 淡 路 大 震 災 以 降 耐 震 補 強 を 実 施 したこと 西 日 本 高 速 道 路 会 社 が 被 災 直 後 から 全 社 ( 九 州 支 社 以 外 )を 挙 げて 社 員 を 現 場 に 投 入 したこと 建 設 業 者 の 協 力 をいただきながら 被 災 直 後 より24 時 間 体 制 で 復 旧 作 業 を 実 施 したこと 佐 賀 県 東 背 振 IC 安 心 院 IC 日 出 IC 九 州 新 幹 線 全 線 運 休 全 線 運 転 再 開 (4/27) ( 短 期 間 で 復 旧 した 主 な 理 由 ) 阪 神 淡 路 大 震 災 を 受 けて 見 直 された 耐 震 基 準 に 基 づいて 整 備 されていたこと JR 九 州 は 脱 線 した 車 両 の 撤 去 作 業 を 昼 夜 体 制 で 全 力 で 実 施 したこと 他 のJR 会 社 も 人 的 支 援 や 敷 材 提 供 等 の 物 的 支 援 を 行 い JRグループとして 復 旧 に 取 り 組 んだこと 九 州 自 動 車 道 4 月 29 日 に 九 州 道 全 線 を 一 般 開 放 一 部 速 度 規 制 有 益 城 熊 本 空 港 I C ~ 嘉 島 J C T(4km) は 片 側 一 車 線 で 一 般 開 放 6 月 1 日 より 速 度 規 制 を 50km/hに 緩 和 予 定 長 崎 県 熊 本 空 港 旅 客 便 : 約 9 割 が 運 航 中 6 月 2 日 より 国 内 便 全 線 が 運 航 再 開 予 定 熊 本 県 熊 本 空 港 小 池 高 山 IC 大 分 県 佐 伯 IC 熊 本 空 港 全 旅 客 便 欠 航 旅 客 便 の 約 9 割 が 運 航 (5/14) 九 州 新 幹 線 4 月 27 日 午 後 より 全 線 運 転 再 開 津 奈 木 IC 宮 崎 県 河 川 3 水 系 172 箇 所 変 状 緊 急 的 な 復 旧 工 事 を 完 了 (5/9) 堤 体 の 変 状 が 比 較 的 大 きな 箇 所 について 実 施 栗 野 IC 鹿 児 島 県 都 城 IC 熊 本 港 フェリー 航 路 コンテナ 航 路 運 休 フェリー 航 路 (4/22) コンテナ 航 路 再 開 (4/23) 鹿 児 島 中 央 駅 空 港 高 速 道 路 新 幹 線 各 インフラの 被 害 は4/16 時 点 の 状 況 13

大 規 模 被 災 インフラの 復 旧 ( 位 置 図 ) 339 阿 蘇 大 橋 地 区 県 道 熊 本 高 森 線 ( 俵 山 トンネル) 村 道 栃 の 木 ~ 立 野 線 ( 阿 蘇 長 陽 大 橋 ) 14

大 規 模 被 災 インフラの 復 旧 無 人 機 械 を 用 いた 施 工 など 高 度 な 技 術 が 必 要 である 箇 所 や 甚 大 な 被 害 が 生 じている 箇 所 について 国 による 直 轄 事 業 災 害 復 旧 の 代 行 を 実 施 阿 蘇 大 橋 地 区 斜 面 対 策 ( 土 留 工 法 面 対 策 工 ) あそぐん みなみあそむら たての かわよう 一 般 国 道 325 号 ( 阿 蘇 郡 南 阿 蘇 村 立 野 ~ 河 陽 ) 無 人 機 械 を 用 いた 施 工 など 高 度 な 技 術 が 必 要 であるため 国 が 直 轄 砂 防 事 業 ( 斜 面 対 策 ) 直 轄 代 行 事 業 ( 一 般 国 道 325 号 )として 実 施 あそぐん にしはらむら こもり みなみあそむら かいん 県 道 熊 本 高 森 線 ( 阿 蘇 郡 西 原 村 小 森 ~ 南 阿 蘇 村 河 陰 ) あそぐん みなみあそむら かわよう たての 村 道 栃 の 木 ~ 立 野 線 ( 阿 蘇 郡 南 阿 蘇 村 河 陽 ~ 立 野 ) 甚 大 な 被 害 が 生 じている 両 路 線 について 熊 本 県 南 阿 蘇 村 の 実 情 を 勘 案 し 大 規 模 災 害 復 興 法 に 基 づき 国 が 災 害 復 旧 を 代 行 ( 参 考 ) 大 規 模 災 害 からの 復 興 に 関 する 法 律 の 概 要 平 成 25 年 6 月 21 日 公 布 1. 復 興 に 関 する 組 織 等 2. 復 興 計 画 の 作 成 等 3. 復 興 計 画 等 における 特 別 の 措 置 4. 災 害 復 旧 事 業 に 係 る 工 事 の 国 等 による 代 行 大 規 模 災 害 による 被 害 を 受 けた 地 方 公 共 団 体 を 補 完 するため 要 請 に 基 づいて 漁 港 道 路 海 岸 保 全 施 設 河 川 等 の 災 害 復 旧 事 業 について 国 等 が 代 行 できるものとすること 15

阿 蘇 大 橋 地 区 の 復 旧 あ そ おおはし 阿 蘇 大 橋 地 区 において 発 生 した 大 規 模 な 斜 面 崩 壊 について 斜 面 上 部 に 残 る 多 量 の 不 安 定 土 砂 の 崩 落 による 二 次 災 害 を 防 ぐための 緊 急 的 な 対 策 工 事 に 着 手 概 要 あそぐん みなみあそむら たての 熊 本 県 阿 蘇 郡 南 阿 蘇 村 立 野 平 成 28 年 4 月 16 日 ( 平 成 28 年 熊 本 地 震 ) 被 害 状 況 国 道 57 号 国 道 325 号 JR 豊 肥 線 主 な 対 策 工 土 留 工 法 面 対 策 工 平 成 28 年 5 月 5 日 工 事 着 手 斜 面 崩 壊 箇 所 上 部 で 確 認 されたクラック 斜 面 上 部 の 不 安 定 土 砂 を 排 土 し 法 面 対 策 工 を 実 施 します 国 道 57 号 不 安 定 土 砂 排 土 施 工 に 先 立 ち 斜 面 中 腹 には 落 石 を 捕 捉 する 土 留 工 を 設 置 します 法 面 対 策 工 土 留 工 阿 蘇 大 橋 ( 落 橋 ) 国 道 325 号 5 月 26 日 の 施 工 状 況 無 人 重 機 の 遠 隔 操 作 状 況 崩 壊 土 量 50 万 m3 JR 豊 肥 線 国 道 57 号 阿 蘇 大 橋 ( 落 橋 ) 黒 川 国 道 325 号 遠 隔 操 作 の 重 機 で 土 留 工 施 工 状 況 16

くま もと たか も り 大 規 模 災 害 復 興 法 に 基 づく 直 轄 代 行 ( 県 道 熊 本 高 森 線 村 道 栃 の 木 ~ 立 野 線 ) とち き たて の N 拡 大 図 国 道 57 号 325 号 通 行 止 ( 阿 蘇 大 橋 ) 大 津 町 たわら やま 3 俵 山 大 橋 ( 延 長 140m) 菊 陽 町 くわ つる 2 桑 鶴 大 橋 ( 延 長 160m) たわら やま 4 俵 山 トンネル ( 延 長 2,057m) 南 阿 蘇 村 あ そ ちょう よう おお はし 5 阿 蘇 長 陽 大 橋 ( 延 長 276m) 益 城 町 おお きり はた おお はし 1 大 切 畑 大 橋 ( 延 長 265m) 西 原 村 くま も と た か も り 県 道 熊 本 高 森 線 直 轄 代 行 約 10km あ そ ちょう よう おお はし 5 阿 蘇 長 陽 大 橋 とち き た て の 村 道 栃 の 木 ~ 立 野 線 直 轄 代 行 約 3km 橋 台 の 沈 下 損 傷 おお きり はた おお はし 1 大 切 畑 大 橋 くわつる おお はし ➁ 桑 鶴 大 橋 たわらやま おお はし たわらやま 3 俵 山 大 橋 4 俵 山 トンネル 橋 梁 のずれ ケーブルのゆるみ ぬけ 橋 台 部 の 段 差 覆 工 コンクリートの 崩 落 17

土 砂 災 害 の 発 生 状 況 土 砂 災 害 発 生 件 数 :182 件 ( 土 石 流 等 57 件 地 すべり10 件 がけ 崩 れ115 件 ) 土 砂 災 害 による 死 者 数 : 9 名 5 月 31 日 8:00 現 在 阿 蘇 大 橋 地 区 全 景 あそおおはし (1) 阿 蘇 大 橋 地 区 ( 南 阿 蘇 村 ) 直 轄 砂 防 事 業 により 斜 面 対 策 を 実 施 ( 土 留 盛 土 工 ) 特 に 被 害 の 著 しい 南 阿 蘇 村 周 辺 凡 例 : 土 石 流 等 : 地 すべり :がけ 崩 れ ひのとりおんせん (2) 火 の 鳥 温 泉 地 区 ( 南 阿 蘇 村 ) 死 者 2 名 土 のう 設 置 による 被 害 拡 大 防 止 東 海 大 学 阿 蘇 キャンパス 火 の 鳥 温 泉 地 区 全 景 無 人 機 械 による 土 留 盛 土 工 実 施 中 京 都 大 学 火 山 研 究 センター 土 のう 設 置 作 業 完 了 たての 立 野 駅 立 野 郵 便 局 たてのがわ (3) 立 野 川 地 区 ( 南 阿 蘇 村 ) 死 者 2 名 土 のう 設 置 による 被 害 拡 大 防 止 南 阿 蘇 村 役 場 総 合 福 祉 温 泉 センター さんのうだにがわ (5) 山 王 谷 川 地 区 ( 南 阿 蘇 村 ) 土 砂 で 埋 まった 河 川 の 土 砂 掘 削 土 のう 設 置 による 被 害 拡 大 防 止 たてのがわ さんのうだにがわ 立 野 川 地 区 全 景 たかのだい (4) 高 野 台 地 区 ( 南 阿 蘇 村 ) 死 者 5 名 土 のう 設 置 による 被 害 拡 大 防 止 南 阿 蘇 村 役 場 長 陽 庁 舎 山 王 谷 地 区 全 景 土 のう 設 置 完 了 土 のう 設 置 完 了 高 野 台 地 区 地 区 全 景 土 のう 設 置 作 業 中 18

土 砂 災 害 に 係 る 二 次 災 害 防 止 への 対 応 状 況 1 被 災 箇 所 の 応 急 復 旧 作 業 土 砂 災 害 専 門 家 の 助 言 を 踏 まえ 熊 本 県 が 家 屋 被 害 拡 大 防 止 のため 応 急 工 事 を 実 施 中 (1) 断 面 を 確 保 するため 土 砂 で 埋 まった 流 路 を 掘 削 ( 山 王 谷 川 他 ) さんのうだにがわ 山 王 谷 川 2 避 難 を 要 する 範 囲 の 南 阿 蘇 村 長 への 緊 急 の 情 報 提 供 大 雨 が 予 想 された 前 日 の 20 日 に 直 接 村 長 へ 説 明 1 山 王 谷 川 地 区 3 緊 急 度 の 高 い 危 険 箇 所 1,155 箇 所 を TEC-FORCEが 点 検 完 了 応 急 的 な 対 策 や 警 戒 が 必 要 な131 箇 所 を 抽 出 し 熊 本 県 及 び13 市 町 村 へ 報 告 急 傾 斜 地 崩 壊 危 険 箇 所 の 点 検 状 況 益 城 町 益 城 町 土 石 流 危 険 渓 流 の 点 検 状 況 (2) 人 家 へ 土 砂 が 流 下 しないよう 大 型 土 のうを 設 置 ( 立 野 川 他 ) たてのがわ 立 野 川 流 路 閉 塞 土 砂 掘 削 状 況 (4 月 25 日 完 了 ) 参 考 情 報 についてリエゾンから 村 長 等 へ 説 明 4 土 砂 災 害 警 戒 情 報 発 表 基 準 の 引 き 下 げ 4 月 28 日 熊 本 県 知 事 へ 報 告 4 月 28 日 市 町 村 長 等 へ 報 告 ( 西 原 村 ) 5 土 砂 災 害 対 策 アドバイザー 班 の 設 置 各 自 治 体 や 関 係 機 関 の 要 請 に 応 じて 現 地 で 助 言 することにより 警 戒 避 難 体 制 の 強 化 や 捜 索 活 動 の 安 全 確 保 を 支 援 (4 月 22 日 ~) 地 震 による 地 盤 の 緩 みを 考 慮 し 6 県 45 市 町 村 で 発 表 基 準 を 引 き 下 げて 運 用 大 型 土 のう 設 置 状 況 (4 月 22 日 完 了 ) 緊 急 消 防 援 助 隊 との 打 合 せ 状 況 現 地 調 査 実 施 状 況 19

河 川 堤 防 の 被 害 状 況 及 び 対 応 状 況 国 管 理 区 間 の172 箇 所 において 堤 防 天 端 のひび 割 れや 堤 体 の 沈 下 等 の 変 状 を 確 認 応 急 対 策 を 実 施 堤 体 の 変 状 が 比 較 的 大 きい 緑 川 水 系 緑 川 加 勢 川 の11 箇 所 については 24 時 間 体 制 で 緊 急 的 な 復 旧 工 事 を 実 施 し 5 月 9 日 までに 全 ての 工 事 を 完 了 4 月 28 日 より 洪 水 予 報 等 の 基 準 水 位 を 引 き 下 げ 早 期 警 戒 の 体 制 を 構 築 県 市 管 理 河 川 では 48 河 川 322 箇 所 において 堤 防 天 端 のひび 割 れ 等 の 変 状 を 確 認 白 川 熊 本 市 東 区 画 図 町 下 無 田 地 先 ( 右 岸 ) 堤 体 の 変 状 熊 本 市 南 区 野 田 地 先 ( 右 岸 ) 熊 本 市 南 区 野 田 地 先 ( 右 岸 ) 上 益 城 郡 嘉 島 町 下 仲 間 地 先 ( 右 岸 ) 変 状 箇 所 緊 急 的 な 復 旧 工 事 箇 所 熊 本 市 南 区 城 南 町 永 地 先 ( 左 岸 ) 御 船 川 工 事 応 完 急 了 対 策 完 了 変 状 前 の 基 準 水 位 氾 濫 危 険 水 位 避 難 判 断 水 位 氾 濫 注 意 水 位 水 防 団 待 機 水 位 地 震 により 堤 防 が 変 状 氾 濫 危 険 水 位 避 難 判 断 水 位 氾 濫 注 意 水 位 水 防 団 待 機 水 位 熊 本 市 南 区 城 南 町 高 地 先 ( 左 岸 ) 熊 本 市 南 区 富 合 町 釈 迦 堂 地 先 ( 左 岸 ) 熊 本 市 南 区 富 合 町 上 杉 地 先 ( 左 岸 ) 熊 本 市 南 区 富 合 町 小 岩 瀬 地 先 ( 左 岸 ) 上 益 城 郡 甲 佐 町 田 口 地 先 ( 左 岸 ) 上 益 城 郡 甲 佐 町 津 志 田 地 先 ( 左 岸 ) 20

支 援 物 資 の 輸 送 国 土 交 通 省 は 物 流 事 業 者 の 協 力 を 得 て 1 支 援 物 資 を 輸 送 する 体 制 の 確 保 2 支 援 物 資 拠 点 の 確 保 を 実 施 幹 線 輸 送 物 資 拠 点 フィータ ー 輸 送 全 国 各 地 トラック 全 日 本 トラック 協 会 等 が 手 配 (メーカー 等 の 手 配 もあり) 鉄 道 JR 貨 物 臨 時 列 車 運 行 JR 貨 物 全 国 通 運 連 盟 寄 贈 品 について 無 料 輸 送 を 実 施 海 運 フェリー RORO 船 コンテ ナ 船 の 各 事 業 者 が 実 施 ヤマト 運 輸 ロシ クロス 福 岡 久 山 ( 食 料 以 外 ) プッシュ 型 支 援 物 資 の 搬 入 搬 出 拠 点 日 本 通 運 鳥 栖 営 業 所 ( 食 料 ) 物 流 事 業 者 物 流 事 業 者 佐 川 急 便 避 難 所 への 輸 送 を 実 施 この 他 熊 本 県 等 トラック 協 会 も 緊 急 物 資 輸 送 を 手 配 市 町 村 搬 入 拠 点 物 流 事 業 者 各 避 難 所 航 空 JAL ANA 等 が 実 施 上 記 の 拠 点 の 他 プッシュ 型 について 福 岡 市 中 央 卸 売 市 場 青 果 市 場 跡 地 も 水 の 搬 入 場 所 として 稼 働 支 援 物 資 の 輸 送 は 自 衛 隊 も 実 施 熊 本 県 からの 要 請 を 受 け 以 下 の3か 所 の 営 業 倉 庫 が 支 援 物 資 の 保 管 場 所 を 提 供 熊 本 製 粉 ( 株 ) 西 合 志 倉 庫 阪 南 運 輸 倉 庫 ( 株 ) 熊 本 営 業 所 野 田 林 業 ( 株 ) 上 熊 本 倉 庫 21

被 災 者 に 対 する 避 難 所 住 まい 提 供 の 流 れ 平 成 28 年 5 月 31 日 Ⅰ. 避 難 所 の 確 保 1 一 次 避 難 所 学 校 公 民 館 など の 公 的 施 設 187ヶ 所 8,231 人 2 二 次 避 難 所 (1) 宿 泊 施 設 (2) 船 舶 2,028 名 受 入 決 定 済 (5/30 現 在 ) 2,605 名 受 入 (5/29 終 了 ) このほか 益 城 町 においてトレーラー ハウスを 福 祉 避 難 所 として 利 用 被 災 建 築 物 応 急 危 険 度 判 定 の 実 施 (4/15~) 18 市 町 村 56,755 件 実 施 (5/29 現 在 ) 被 害 が 大 きい 地 区 や 避 難 所 から 帰 宅 できない 者 が 多 い 地 区 などを 中 心 に 5/5までに 面 的 な 判 定 は 完 了 ( 県 外 からの 応 援 も 完 了 ) 現 在 は 住 民 等 からの 要 望 に 応 じ た 個 別 の 判 定 を 実 施 自 宅 の 損 傷 が 軽 微 な 場 合 は 地 域 のライフライン の 復 旧 後 帰 宅 Ⅱ. 応 急 的 な 住 まいの 確 保 1 公 営 住 宅 等 の 空 室 提 供 熊 本 県 内 計 : 1,216 戸 (うち 入 居 決 定 837 戸 ) 熊 本 県 : 191 戸 (うち 入 居 決 定 65 戸 ) 熊 本 市 : 471 戸 (うち 入 居 決 定 471 戸 ) その 他 市 町 村 : 219 戸 (うち 入 居 決 定 76 戸 ) 国 家 公 務 員 宿 舎 等 : 266 戸 (うち 入 居 決 定 156 戸 ) 雇 用 促 進 住 宅 : 69 戸 (うち 入 居 決 定 69 戸 ) 上 記 以 外 に 今 後 約 300 戸 の 供 給 余 力 あり 九 州 全 体 計 : 5,066 戸 (うち 入 居 決 定 1,372 戸 ) 熊 本 県 以 外 の 九 州 各 県 : 3,295 戸 (うち 入 居 決 定 420 戸 ) U R : 367 戸 (うち 入 居 決 定 41 戸 ) 国 家 公 務 員 宿 舎 : 122 戸 (うち 入 居 決 定 67 戸 ) 雇 用 促 進 住 宅 : 66 戸 (うち 入 居 決 定 7 戸 ) 全 国 : 11,215 戸 (うち 入 居 決 定 1,501 戸 ) 九 州 以 外 の 都 道 府 県 : 6,149 戸 (うち 入 居 決 定 129 戸 ) 2 民 間 賃 貸 住 宅 の 空 室 提 供 県 から 協 力 要 請 を 受 けた 不 動 産 業 界 団 体 が 無 料 電 話 相 談 窓 口 を 開 設 (4/25) 被 災 者 の 申 込 みを 受 け 順 次 空 室 を 提 供 : 3,748 戸 (5/30 集 計 分 ) 応 急 仮 設 住 宅 の 要 件 に 該 当 する 者 については 借 上 げ 型 仮 設 住 宅 (いわゆる みなし 仮 設 )として 提 供 される 3 応 急 仮 設 住 宅 の 建 設 16 市 町 村 で2,175 戸 の 建 設 に 着 手 (5/31までの 累 計 ) ( 熊 本 市 193 戸 宇 土 市 66 戸 宇 城 市 133 戸 美 里 町 18 戸 御 船 町 116 戸 嘉 島 町 192 戸 益 城 町 829 戸 甲 佐 町 90 戸 山 都 町 6 戸 大 津 町 33 戸 菊 陽 町 20 戸 阿 蘇 市 45 戸 産 山 村 5 戸 南 阿 蘇 村 99 戸 西 原 村 302 戸 氷 川 町 28 戸 ) UR 地 方 公 共 団 体 職 員 による 建 設 業 務 支 援 (15 名 体 制 ) Ⅲ. 恒 久 的 な 住 まいの 確 保 自 力 での 再 建 補 修 等 を 支 援 1 被 災 者 生 活 再 建 支 援 金 制 度 2 住 宅 金 融 支 援 機 構 の 災 害 復 興 住 宅 融 資 制 度 電 話 相 談 (4/15~) 3 再 建 補 修 等 の 相 談 体 制 の 整 備 電 話 相 談 (4/26~) 専 門 家 の 派 遣 (4/29~) 自 力 での 再 建 等 が 困 難 な 被 災 者 への 公 営 住 宅 の 整 備 22

住 まいの 確 保 二 次 的 避 難 所 の 確 保 応 急 仮 設 住 宅 の 建 設 5 月 11 日 避 難 所 として 滞 在 可 能 なホテルシップとして 貨 客 船 はくおう を 活 用 基 礎 ( 木 杭 ) 施 工 ( 益 城 町 ) 5 月 19 日 貨 客 船 はくおう の 客 室 外 壁 パネル 施 工 ( 益 城 町 ) 23

九 州 の 観 光 復 興 に 向 けての 総 合 支 援 プログラム の 概 要 平 成 28 年 熊 本 地 震 により 熊 本 県 大 分 県 内 の 旅 館 ホテルの 施 設 設 備 への 直 接 的 被 害 のみならず 九 州 全 域 での 予 約 キャンセルの 発 生 による 間 接 損 害 が 多 数 発 生 九 州 の 観 光 復 興 をいち 早 く 遂 げるため 政 府 一 丸 となって 九 州 の 観 光 復 興 に 向 けての 総 合 支 援 プ ログラム をとりまとめ(5 月 31 日 ) Ⅰ. 応 急 的 取 組 1 日 本 政 策 金 融 公 庫 等 による 既 往 貸 付 の 返 済 条 件 緩 和 等 を 実 施 2 金 融 機 関 に 対 して 返 済 の 猶 予 等 顧 客 の 便 宜 を 考 慮 した 適 時 的 確 な 措 置 を 講 ずるよう 要 請 3 直 接 的 間 接 的 被 害 を 受 けた 中 小 企 業 者 等 向 け 貸 付 債 務 保 写 証 制 真 度 の 拡 充 ( 予 備 費 204 億 円 の 内 数 ) 4 雇 用 調 整 助 成 金 の 事 業 活 動 縮 小 の 確 認 期 間 の 短 縮 化 等 に 加 え 助 成 率 引 上 げの 特 例 を 実 施 5 雇 用 保 険 の 失 業 給 付 の 特 例 を 実 施 6 旅 館 ホテル 等 の 施 設 設 備 の 復 旧 費 用 に 対 する 補 助 ( 中 小 企 業 等 グループ 補 助 金 )の 創 設 ( 予 備 費 400 億 円 の 内 数 ) Ⅱ. 当 面 の 観 光 需 要 回 復 にむけた 短 期 的 対 応 Ⅲ.より 魅 力 的 な 観 光 地 域 としての 復 興 発 展 を 支 援 する 中 長 期 的 対 応 1. 観 光 地 の 魅 力 回 復 国 内 外 からの 旅 行 需 要 の 創 出 1 九 州 観 光 支 援 のための 割 引 付 旅 行 プラン 助 成 制 度 の 創 設 ( 予 備 費 180 億 円 ) 2 ホテル 旅 館 の 避 難 所 としての 位 置 付 けの 促 進 及 び 位 置 付 けられ たホテル 旅 館 の 耐 震 改 修 に 対 する 重 点 的 支 援 3 観 光 地 域 振 興 の 関 連 事 業 の 重 点 配 分 優 先 採 択 補 助 率 嵩 上 げ 2. 国 内 外 への 正 確 な 情 報 発 信 効 果 的 なプロモーションの 実 施 1 各 国 による 九 州 地 方 への 渡 航 制 限 や 自 粛 要 請 について 必 要 な 働 き かけを 実 施 2 九 州 方 面 への 修 学 旅 行 の 取 りやめについて 慎 重 な 対 応 の 働 きかけを 実 施 3 大 規 模 な 海 外 誘 客 プロモーションを 展 開 するとともに 九 州 地 方 の 魅 力 的 な 地 域 産 品 等 を 海 外 に 発 信 ( 予 備 費 20 億 円 等 ) 4 大 規 模 な 九 州 国 内 旅 行 プロモーションを 実 施 5 九 州 各 地 での 政 府 主 催 の 会 議 等 の 開 催 と 民 間 の 会 議 主 催 者 等 に 対 する 九 州 開 催 の 要 請 6 政 府 関 連 の 機 関 媒 体 を 最 大 限 に 活 用 して 九 州 の 魅 力 を 情 報 発 信 1 九 州 を 代 表 する 熊 本 城 などの 観 光 施 設 文 化 財 の 早 期 復 旧 支 援 2 九 州 に 専 門 家 等 を 派 遣 し 景 観 計 画 の 策 定 を 支 援 すること 等 により 従 前 よりも 景 観 の 優 れた 観 光 地 となるよう 支 援 3 宿 泊 施 設 等 から 外 国 人 旅 行 者 を 安 全 に 避 難 誘 導 する 避 難 誘 導 マニュアル 作 成 のための 実 証 事 業 の 実 施 4 災 害 時 に 外 国 人 旅 行 者 向 け 情 報 発 信 を 行 う 観 光 案 内 所 に 対 する 補 助 の 創 設 5 株 式 会 社 日 本 政 策 投 資 銀 行 が 地 域 経 済 活 性 化 支 援 機 構 及 び 九 州 の 地 域 金 融 機 関 が 組 成 した 九 州 観 光 活 性 化 ファ ンド や 同 行 が 被 災 事 業 者 における 復 旧 等 の 取 組 を 加 速 させるために 創 設 する 新 たなファンド 等 を 通 じ 観 光 産 業 の 活 性 化 に 資 する 成 長 投 資 に 必 要 な 資 金 を 供 給 する 24

熊 本 城 における 取 り 組 み 熊 本 城 公 園 は 熊 本 市 の 管 理 する 都 市 公 園 であり 公 園 施 設 である 天 守 閣 や 国 指 定 特 別 史 跡 を 構 成 する 石 垣 国 指 定 重 要 文 化 財 である 櫓 等 が 被 災 文 化 庁 や 国 土 地 理 院 と 密 に 連 携 し 現 地 調 査 を 実 施 する 等 熊 本 城 公 園 の 早 期 復 旧 に 向 けて 最 大 限 支 援 現 地 では 国 県 市 による 連 絡 調 整 を 通 して 熊 本 市 が 崩 落 した 石 垣 等 への 応 急 対 応 を 開 始 4 月 22 日 23 日 合 同 現 地 調 査 ( 熊 本 市 熊 本 県 文 化 庁 国 土 交 通 省 ) 5 月 12 日 13 日 国 土 地 理 院 のUAV(Unmanned Aerial Vehicle 通 称 ドローン ) 撮 影 チームが 崩 壊 石 垣 等 を 撮 影 5 月 13 日 ~ 崩 壊 した 石 垣 等 の 応 急 対 応 を 開 始 (ブルーシートで 養 生 ) 5 月 25 日 ~ 崩 壊 した 石 垣 の 崩 落 防 止 のための 緊 急 工 事 を 開 始 ( 百 間 石 垣 南 大 手 門 等 ) 25

TEC-FORCEの 活 動 ( 被 害 状 況 調 査 の 代 行 ) リエゾンが 収 集 した 被 災 状 況 支 援 ニーズに 関 する 情 報 をもとに 被 災 した 自 治 体 に 代 わり 被 害 状 況 調 査 を 迅 速 に 実 施 航 空 写 真 による 被 害 判 読 等 をあわせ 激 甚 災 害 指 定 に 係 る 所 要 期 間 の 短 縮 に 貢 献 新 潟 中 越 地 震 34 日 間 今 回 9 日 間 (4 月 25 日 閣 議 決 定 ) 公 共 土 木 施 設 等 の 被 害 状 況 を 調 査 し 査 定 見 込 み 額 が 基 準 を 超 える 場 合 激 甚 災 害 として 指 定 される 激 甚 災 害 の 指 定 により 公 共 土 木 施 設 農 地 等 の 復 旧 事 業 の 国 庫 補 助 率 嵩 上 げ 中 小 企 業 への 助 成 ( 保 険 限 度 額 の 別 枠 化 など) が 適 用 される 調 査 結 果 の 報 告 に 合 わせ 分 かりやすく 解 説 助 言 を 行 うことにより その 後 の 迅 速 な 災 害 復 旧 に 貢 献 被 災 状 況 支 援 ニーズの 把 握 自 治 体 施 設 の 被 害 状 況 調 査 の 代 行 被 害 状 況 の 報 告 助 言 阿 蘇 市 長 益 城 町 熊 本 市 南 阿 蘇 村 長 阿 蘇 市 西 原 村 熊 本 県 管 理 17 河 川 ( 総 延 長 107.6km)の 被 害 状 況 調 査 を 実 施 し 調 査 結 果 を 熊 本 県 知 事 等 に 報 告 市 町 村 管 理 の 道 路 等 の 被 害 状 況 調 査 を13 市 町 村 で 実 施 し 調 査 結 果 を 首 長 に 報 告 26

TEC-FORCEの 活 動 ( 土 砂 災 害 危 険 箇 所 の 点 検 ) 余 震 や 降 雨 に 伴 う 二 次 災 害 の 発 生 を 防 ぐため 震 度 6 強 以 上 を 観 測 した 市 町 村 を 中 心 に 緊 急 度 の 高 い 1,155 箇 所 の 土 砂 災 害 危 険 箇 所 を9 日 間 で 点 検 し 熊 本 県 知 事 及 び13 市 町 村 の 首 長 等 に 報 告 土 砂 災 害 危 険 箇 所 の 点 検 結 果 危 険 度 A:54 箇 所 危 険 度 B:77 箇 所 危 険 度 C:1,024 箇 所 地 震 に 伴 う 亀 裂 等 による 土 砂 災 害 を 危 惧 する 阿 蘇 市 や 南 阿 蘇 村 の 要 請 に 応 え 夜 峰 (よみね) 山 垂 玉 (た るたま) 川 外 輪 (がいりん) 山 等 の 崩 壊 地 や 亀 裂 箇 所 の 被 害 状 況 調 査 を 行 い 調 査 結 果 を 報 告 するとともに 土 砂 崩 壊 部 の 継 続 監 視 等 について 技 術 的 助 言 を 実 施 上 空 から 被 害 箇 所 を 把 握 土 砂 災 害 危 険 箇 所 の 点 検 点 検 結 果 の 報 告 助 言 熊 本 県 知 事 UAVによる 調 査 現 地 調 査 南 阿 蘇 村 長 27

TEC-FORCEの 活 動 ( 緊 急 車 両 の 通 行 を 確 保 ) 道 路 陥 没 や 土 砂 崩 落 等 によって 通 行 不 能 となった 県 道 及 び 市 町 村 道 の 道 路 啓 開 を 迅 速 に 実 施 被 災 自 治 体 へのアクセスや 大 規 模 土 砂 災 害 により 通 行 不 能 となった 国 道 57 号 の 代 替 ルート 等 を 確 保 国 道 443 号 (4/20) の 道 路 啓 開 により 通 行 止 めとなった 益 城 町 の 中 心 部 へのアクセスを 確 保 ミルクロード(4/22)やグリーンロード 南 阿 蘇 (4/22) 国 道 442 号 (4/25)の 道 路 啓 開 により 大 規 模 な 斜 面 崩 落 により 通 行 不 能 となった 国 道 57 号 の 代 替 となる 阿 蘇 方 面 へのルートを 確 保 被 災 状 況 の 把 握 応 急 復 旧 ( 道 路 啓 開 ) 緊 急 車 両 の 通 行 確 保 国 道 443 号 ( 益 城 町 ) 国 道 443 号 ( 益 城 町 ) 緊 急 車 両 の 通 行 確 保 ( 益 城 町 ) グリーンロード 南 阿 蘇 グリーンロード 南 阿 蘇 熊 本 ~ 南 阿 蘇 方 面 の 東 西 軸 を 確 保 28