Ⅰ 報 告 国 家 戦 略 特 区 に 対 する 神 戸 市 の 提 案 について( 関 係 分 ) 1. 主 旨 日 本 再 興 戦 略 -JAPAN is BACK- ( H25.6.14 閣 議 決 定 )において 創 設 が 位 置 づけられた 国 家 戦 略 特 区 に 関 して 国 の 経 済 に 大 きなインパクトを 与 えるプロジェクトを 組 成 するための 具 体 的 な 提 案 (アイデア)の 募 集 に 対 して 神 戸 市 から 以 下 の 提 案 を 行 った ひょうご 神 戸 グローバル ライフイノベーション 特 区 ~ ips で 世 界 を 変 える~ 2. 特 区 の 提 案 内 容 (1) 提 案 主 体 神 戸 市 兵 庫 県 (2) 内 容 日 本 の 誇 る ips 細 胞 を 初 めて 医 療 として 実 用 化 した 神 戸 クラスターがその 技 術 を 活 用 し て 世 界 の 人 々のライフスタイルに 変 革 をもたらす グローバル ライフイノベーション を 神 戸 から 世 界 に 展 開 する 1 難 病 を 克 服 する 再 生 医 療 の 実 現 ~ 神 戸 ips 細 胞 再 生 医 療 センターの 整 備 ~ 2 人 にやさしい 医 療 技 術 医 療 機 器 の 開 発 ~ 重 粒 子 線 陽 子 線 治 療 機 器 内 視 鏡 医 療 ロボット 家 族 滞 在 型 医 療 ~ 3 患 者 一 人 ひとりに 対 応 した 革 新 的 医 薬 品 の 開 発 ~ 個 別 化 医 療 に 対 応 した 革 新 的 医 薬 品 の 開 発 生 産 技 術 基 盤 の 確 立 ~ 4 健 康 長 寿 を 目 指 す 先 制 医 療 を 市 民 とともに 実 現 ~ 共 通 番 号 (マイナンバー) 活 用 による 先 制 医 療 (プロアクティブ 医 療 )の 実 現 と 関 連 ヘルスケア 市 場 の 創 出 ~ 3.その 他 提 案 日 : 平 成 25 年 9 月 11 日 提 案 先 : 内 閣 官 房 地 域 活 性 化 統 合 事 務 局 - 1 -
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< 国 家 戦 略 特 区 提 案 > ひょうご 神 戸 グローバル ライフイノベーション 特 区 ~ips で 世 界 を 変 える~ 平 成 25 年 9 月 兵 庫 県 神 戸 市 - 3 -
1 提 案 の 背 景 (1) 医 療 関 連 産 業 活 性 化 の 必 要 性 と 当 該 地 域 の 位 置 づけ 平 成 25 年 6 月 に 閣 議 決 定 された 日 本 再 興 戦 略 -JAPAN is BACK- では 戦 略 市 場 創 造 プランの 中 で 国 民 の 健 康 寿 命 の 延 伸 を 掲 げ 医 療 関 連 産 業 の 活 性 化 により 必 要 な 世 界 最 先 端 の 医 療 等 が 受 け られる 社 会 を 目 指 している また 9 月 から 始 まった 産 業 競 争 力 会 議 においても 医 療 介 護 は 農 業 雇 用 人 材 と 並 び 重 要 なテーマとなっている 関 西 は 歴 史 的 に 製 薬 企 業 が 集 積 した 地 域 であり 医 療 機 器 産 業 も 発 達 しており 京 阪 神 の 大 学 や 国 家 的 な 研 究 機 関 においても 先 端 的 な 医 療 関 連 の 研 究 開 発 が 進 められている 特 に 神 戸 市 では 阪 神 淡 路 大 震 災 復 興 の 観 点 から ポートアイランドにおいて 先 端 医 療 技 術 の 研 究 開 発 拠 点 を 整 備 し 産 学 官 の 連 携 により 21 世 紀 の 成 長 産 業 である 医 療 関 連 産 業 の 集 積 を 図 る 神 戸 医 療 産 業 都 市 を 推 進 している 同 プロジェクトがスタートして 15 年 が 経 過 し 理 化 学 研 究 所 先 端 医 療 センターなどの 研 究 機 関 252 社 もの 医 療 関 連 企 業 団 体 や 大 学 が 集 積 する バイオクラスター 中 央 市 民 病 院 先 端 医 療 センター 病 院 小 児 がん 拠 点 である 兵 庫 県 立 こども 病 院 小 児 がん 患 者 と 家 族 の 滞 在 型 医 療 施 設 であるチャイル ド ケモ ハウスといった 高 度 専 門 病 院 が 集 積 する メディカルクラスター スーパーコンピュータ 京 や FOCUS スパコンといった 世 界 最 高 水 準 の 計 算 科 学 基 盤 が 集 積 する シミュレーションクラスタ ー を 形 成 し 日 本 最 大 のクラスターに 成 長 している また メディコンバレー(デンマーク スウェ ーデン) フランダースバイオ(ベルギー) 泰 州 中 国 医 薬 城 ( 中 国 )などの 海 外 のクラスターとも 覚 書 を 締 結 するなど 国 際 連 携 を 進 めている さらに 兵 庫 県 内 の 播 磨 科 学 公 園 都 市 では 世 界 最 大 規 模 の 大 型 放 射 光 施 設 SPring-8 や 小 型 のニュー スバルに 加 え X 線 自 由 電 子 レーザーSACLA が 昨 年 稼 働 し 始 め 次 世 代 電 池 材 料 などの 環 境 エネルギ ー 材 料 創 薬 開 発 を 中 心 に 幅 広 く 産 業 利 用 が 進 展 しており 企 業 の 基 礎 研 究 から 製 品 開 発 実 用 化 まで 大 きく 貢 献 している (2) 当 該 地 域 における 国 家 戦 略 特 区 の 必 要 性 こうした 最 先 端 の 医 療 基 盤 や 科 学 技 術 基 盤 を 活 用 し 神 戸 医 療 産 業 都 市 では ips 細 胞 を 使 用 した 世 界 初 の 臨 床 研 究 が 開 始 されるなど ips 細 胞 等 の 分 野 で 先 駆 的 な 取 り 組 みが 進 んでいる さらに 国 際 医 療 交 流 の 面 でも 神 戸 国 際 フロンティアメディカルセンターの 田 中 紘 一 理 事 長 が 中 心 となりサウジアラビア インドネシア タイなど 6 か 国 の 団 体 や 病 院 と 連 携 協 力 の 覚 書 締 結 をするなどネットワークを 構 築 して いる また 医 療 機 器 において 兵 庫 県 が 整 備 した 県 立 粒 子 線 医 療 センターは 重 粒 子 線 治 療 と 陽 子 線 治 療 の 両 方 が 可 能 で かつ 日 本 で 有 数 の 患 者 数 を 誇 る 施 設 となっており 世 界 で 唯 一 の 重 粒 子 線 治 療 装 置 メー カーである 地 元 企 業 は 国 内 外 で 装 置 の 普 及 に 努 めているほか 先 端 医 療 センターにおいては 動 体 追 尾 照 射 が 可 能 な 最 先 端 放 射 線 治 療 装 置 (X 線 )が 開 発 されるなど 具 体 的 な 成 果 が 表 れてきている さらに 超 高 齢 化 社 会 への 対 応 として 病 気 発 症 前 に 先 制 的 に 介 入 することにより 病 気 を 予 防 する 先 制 医 療 の 概 念 を 提 唱 し その 実 現 にむけた 研 究 に 取 り 組 んでいる このような 先 駆 的 な 取 り 組 みを 結 集 し 医 療 関 連 産 業 がブレークスルーするためには 国 家 戦 略 特 区 の 指 定 により 産 学 官 の 数 多 くの 関 係 者 にとっての 共 通 の 目 標 を 定 め 方 向 性 を 合 わせるとともに 思 い 切 った 規 制 制 度 改 革 により 特 に 民 間 企 業 の 投 資 意 欲 を 喚 起 することが 不 可 欠 である 国 家 戦 略 特 区 の 指 定 により これらの 最 先 端 の 医 療 や 科 学 技 術 の 実 用 化 の 取 り 組 みの 成 果 を 当 該 地 域 か ら 医 療 関 連 産 業 が 数 多 く 輩 出 するだけなく 先 制 医 療 とも 連 携 した 新 たなヘルスケア 市 場 を 創 造 し 生 産 雇 用 の 両 面 で 日 本 経 済 を 牽 引 するとともに 国 民 の 健 康 の 維 持 増 進 に 大 きく 貢 献 するものと 期 待 でき る - 4 -
2 提 案 内 容 ひょうご 神 戸 グローバル ライフイノベーション 特 区 ~ ips で 世 界 を 変 える~ 日 本 の 誇 る ips 細 胞 を 初 めて 医 療 として 実 用 化 した 神 戸 クラスターがその 技 術 を 活 用 して 世 界 の 人 々のライフスタイルに 変 革 をもたらす グローバル ライフイノベーション を 兵 庫 神 戸 から 世 界 に 展 開 する (1) 難 病 を 克 服 する 再 生 医 療 の 実 現 ~ 神 戸 ips 細 胞 再 生 医 療 センターの 整 備 ~ ips 細 胞 を 利 用 した 世 界 初 の 臨 床 研 究 である 滲 出 型 加 齢 黄 斑 変 性 に 対 する 自 家 ips 細 胞 由 来 網 膜 色 素 上 皮 シート 移 植 に 関 する 臨 床 研 究 はもちろん 理 化 学 研 究 所 (CDB)をはじめ 全 国 各 地 で 行 われている 歯 胚 パーキンソン 病 といった ips 細 胞 などによる 再 生 医 療 のシーズを 臨 床 応 用 から 実 用 化 そして 国 際 展 開 へとつなげていくため 神 戸 ips 細 胞 再 生 医 療 センター を 設 置 する 段 階 的 な 機 能 拡 充 を 図 ることとし まずは 網 膜 に 関 する 研 究 開 発 及 び 病 院 機 能 さらには 医 療 技 術 の 国 際 展 開 や 患 者 ケアなどの 機 能 をあわせもった ( 仮 称 ) 神 戸 アイセンター( 網 膜 治 療 研 究 セン ター) を 整 備 する 同 センターで 実 用 化 された 医 療 技 術 や 周 辺 機 器 ( 細 胞 培 養 装 置 検 査 装 置 等 )をパッケージにして 国 際 展 開 を 図 る < 実 施 企 業 > 大 日 本 住 友 製 薬 ヘリオス( 旧 日 本 網 膜 研 究 所 )など (2) 人 にやさしい 医 療 技 術 医 療 機 器 の 開 発 ~ 重 粒 子 線 陽 子 線 治 療 機 器 内 視 鏡 医 療 ロボット 家 族 滞 在 型 医 療 ~ 生 体 肝 移 植 技 術 の 海 外 普 及 を 通 じて 田 中 紘 一 先 生 が 構 築 したアジア 中 東 諸 国 とのネットワークを 活 用 し 日 本 での 人 材 育 成 医 療 技 術 医 療 機 器 の 包 括 的 な 習 得 を 促 し これらをパッケ ージで 提 供 することにより 相 手 国 への 日 本 発 神 戸 発 の 技 術 及 び 治 療 装 置 の 輸 出 を 行 う チャイルド ケモ ハウスを 拠 点 として 家 族 滞 在 型 医 療 サービスを 提 供 し 患 者 家 族 にとって 居 心 地 のよい 療 養 環 境 をつくるとともに サービスをパッケージとして 海 外 展 開 する < 実 施 企 業 > 三 菱 電 機 ( 重 粒 子 線 陽 子 線 治 療 機 器 ) オリンパスメディカルシステムズ 富 士 フィルム( 内 視 鏡 ) 積 水 ハウス 凸 版 印 刷 ( 家 族 滞 在 型 医 療 ) など (3) 患 者 一 人 ひとりに 対 応 した 革 新 的 医 薬 品 の 開 発 ~ 個 別 化 医 療 に 対 応 した 革 新 的 医 薬 品 の 開 発 生 産 技 術 基 盤 の 確 立 ~ 個 々の 患 者 にとって 最 適 な 医 薬 品 を 提 供 するため 神 戸 に 集 積 するバイオクラスター(iPS 創 薬 ) やメディカルクラスター( 臨 床 情 報 ) シミュレーションクラスター(スーパーコンピュータ 京 ) や 播 磨 科 学 公 園 都 市 の 科 学 技 術 基 盤 (SPring-8 SACLA)を 活 用 し さらに 臨 床 研 究 施 設 (ファー スト イン ヒューマン)の 整 備 メディカルクラスターの 活 用 による 臨 床 製 造 隣 接 体 制 の 構 築 により シーズ 創 出 から 臨 床 評 価 を 経 て 製 品 製 造 までをワンストップで 行 える 産 学 連 携 オープンイ ノベーション 拠 点 を 構 築 する < 実 施 企 業 > 大 日 本 住 友 製 薬 アスビオファーマ 次 世 代 バイオ 医 薬 品 製 造 技 術 研 究 組 合 ( 設 立 予 定 )など (4) 健 康 長 寿 を 目 指 す 先 制 医 療 を 市 民 とともに 実 現 ~ 共 通 番 号 (マイナンバー) 活 用 による 先 制 医 療 (プロアクティブ 医 療 )の 実 現 と 関 連 ヘルスケア 市 場 の 創 出 ~ 神 戸 市 民 の 希 望 者 に 対 し 自 分 自 身 の 生 体 的 特 徴 及 び 環 境 情 報 (ライフログ)とともに 健 康 状 態 の 変 化 疾 病 とその 治 療 歴 というライフコースデータを 地 域 医 療 機 関 地 元 医 師 会 等 との 協 議 のうえ 共 通 番 号 (マイナンバー)を 試 行 的 に 用 いて 時 系 列 で 取 得 するいわば IT 活 用 型 のコ ホート 研 究 基 盤 を 構 築 する この 情 報 から 健 康 状 態 の 悪 化 兆 候 を 従 来 よりも 早 期 のタイミングでかかりつけ 医 とともに 把 握 し 本 人 の 選 択 により 必 要 な 介 入 を 行 う いわゆる 先 制 医 療 (プロアクティブ 医 療 ) を 提 供 し 市 民 の 健 康 寿 命 を 延 ばす また 安 全 かつ 適 切 な 形 で 研 究 機 関 や 情 報 関 連 企 業 健 康 医 療 関 連 企 業 が 蓄 積 されたライフコー スデータを 利 用 できるプラットフォームを 構 築 し これら 企 業 と 連 携 した 新 たなヘルスケア 市 場 を 創 造 する < 実 施 企 業 >アクセンチュア シスメックス - 5 -
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3 プロジェクト 実 施 のために 必 要 な 規 制 改 革 等 項 目 該 当 事 業 規 制 改 革 クラスター 内 の 高 度 専 門 病 院 群 を1つの 医 療 機 関 として 扱 う 特 例 措 置 制 度 提 案 ( 臨 床 研 究 先 進 医 療 制 度 高 度 専 門 医 療 ) (1) (2) (3) 臨 床 研 究 の 推 進 に 資 する 病 床 規 制 の 手 続 簡 素 化 ( 特 例 病 床 に 関 する 権 限 移 譲 ) (1) (2) (3) 医 師 修 練 制 度 ( 外 国 人 医 師 看 護 師 など)に 関 する 権 限 移 譲 等 (1) (2) 医 療 施 設 併 設 の 滞 在 施 設 を 医 療 機 関 として 扱 う 特 例 措 置 ( 入 院 基 本 料 の 適 用 など) (2) 就 学 児 童 生 徒 学 生 の 学 籍 要 件 の 緩 和 (2) 税 制 改 正 SPring-8 京 などの 利 用 にかかる 産 学 連 携 イノベーションのための 特 別 枠 の 設 定 等 共 通 番 号 (マイナンバー)を 用 いたライフコースデータの 蓄 積 及 び 活 用 の 同 意 を 取 得 するための 制 度 創 設 先 制 医 療 (プロアクティブ 医 療 )を 対 象 とした 保 険 事 業 実 施 にあたって の 特 例 神 戸 空 港 の 利 便 性 向 上 ( 発 着 枠 拡 大 運 用 時 間 延 長 国 際 チャーター 便 の 運 航 規 制 の 緩 和 など) 研 究 開 発 税 制 の 拡 充 ( 税 額 控 除 割 合 引 き 上 げ 繰 越 控 除 期 間 の 延 長 ) 医 工 連 携 投 資 等 準 備 金 積 立 金 制 度 の 創 設 ( 積 立 金 の 損 金 算 入 ) (1) (2) (3) イノベーションボックス 税 制 (パテントボックス 税 制 )の 創 設 ベンチャーファンドへの 投 資 に 対 する 課 税 の 特 例 ( 損 金 算 入 ) (3) (4) (4) (1) (2) (3) (4) (1) (2) (3) (4) (1) (2) (3) (4) (1) (2) (3) (4) 滞 在 型 医 療 施 設 利 用 者 への 補 助 金 に 対 する 非 課 税 措 置 (2) 特 区 プロジェクトを 実 施 する 公 益 法 人 に 対 する 税 制 措 置 ( 法 人 寄 付 の 全 額 損 金 算 入 個 人 寄 付 控 除 の 上 限 撤 廃 など) (2) 特 区 事 業 として 認 定 された 新 薬 開 発 への 低 利 融 資 利 子 補 給 など (3) ライフコースデータを 活 用 した 先 制 医 療 への 参 画 を 促 進 する 税 制 の 創 設 ( 法 人 税 減 免 設 備 投 資 に 関 する 一 括 償 却 ) (4) 該 当 事 業 は 2 提 案 内 容 の(1)~(4)の 各 事 業 に 対 応 (1) 難 病 を 克 服 する 再 生 医 療 の 実 現 (2) 人 にやさしい 医 療 技 術 医 療 機 器 の 開 発 (3) 患 者 一 人 ひとりに 対 応 した 革 新 的 医 薬 品 の 開 発 (4) 健 康 長 寿 を 目 指 す 先 制 医 療 を 市 民 とともに 実 現 - 7 -
4 プロジェクトの 経 済 効 果 ( 成 果 目 標 ) 野 村 総 研 参 画 企 業 による 試 算 (1) 難 病 を 克 服 する 再 生 医 療 の 実 現 ~ 神 戸 ips 細 胞 再 生 医 療 センターの 整 備 ~ 周 辺 産 業 も 含 めた 再 生 医 療 の 市 場 世 界 :3,400 億 円 (2012 年 ) 2 兆 円 (2020 年 ) ( 経 済 産 業 省 再 生 医 療 の 実 用 化 産 業 化 に 関 する 報 告 書 より) 世 界 :5,500 億 円 (2013 年 ) 1 兆 5,900 億 円 (2018 年 ) 世 界 市 場 2013 年 2018 年 で 1 兆 400 億 円 の 増 のうち 10%をこのプロジェクトで 実 現 経 済 効 果 :1,040 億 円 (2) 人 にやさしい 医 療 技 術 医 療 機 器 の 開 発 ~ 重 粒 子 線 陽 子 線 治 療 機 器 内 視 鏡 医 療 ロボット 家 族 滞 在 型 医 療 ~ 粒 子 線 治 療 機 器 炭 素 線 :1 台 /5 年 間 = 120 億 陽 子 線 :2 台 /5 年 間 = 120 億 (@60 億 2 台 ) 経 済 効 果 :240 億 円 内 視 鏡 検 査 治 療 装 置 の 世 界 市 場 2.77 兆 円 (2013 年 ) 3.73 兆 円 (2018 年 ) ( グローバルインフォメーション 内 視 鏡 検 査 装 置 : 用 途 と 世 界 市 場 )($1=100 円 で 換 算 ) 世 界 市 場 2013 年 2018 年 で 9600 億 円 の 増 のうち このプロジェクトによりその 内 の 1/4 を 実 現 経 済 効 果 :2,400 億 円 レーザー 内 視 鏡 治 療 装 置 国 内 160 億 円 (レーザー 本 体 :500 万 円 2000 台 ディスポデバイス:3 万 円 20 万 本 ) 海 外 1600 億 円 ( 国 内 の 10 倍 ) 経 済 効 果 :1,760 億 円 3D 臓 器 トレーニングモデル 国 内 10 億 円 (100 万 円 1000 台 ) 海 外 100 億 円 ( 国 内 の 10 倍 ) 経 済 効 果 :110 億 円 (3) 患 者 一 人 ひとりに 対 応 した 革 新 的 医 薬 品 の 開 発 ~ 個 別 化 医 療 に 対 応 した 革 新 的 医 薬 品 の 開 発 生 産 技 術 基 盤 の 確 立 ~ バイオ 医 薬 品 の 世 界 市 場 15.4 兆 円 (2012 年 ) 23 兆 円 (2018 年 ) ( 英 国 エバリュエート ファーマ(EvaluatePharma)による 予 測 ) 16.7 兆 円 (2013 年 ) 23 兆 円 (2018 年 ) 世 界 市 場 2012 年 2018 年 で 6.3 兆 円 の 増 特 区 により その 内 の 5%を 実 現 経 済 効 果 :3,150 億 円 (4) 健 康 長 寿 を 目 指 す 先 制 医 療 を 市 民 とともに 実 現 ~ 共 通 番 号 (マイナンバー) 活 用 による 先 制 医 療 (プロアクティブ 医 療 )の 実 現 と 関 連 ヘルスケア 市 場 の 創 出 ~ プロアクティブ 医 療 による 国 民 の 健 康 寿 命 の 伸 長 2013 年 2022 年 で 1.37 年 ( 男 性 ) 2.02 年 ( 女 性 ) 延 伸 ( 野 村 総 合 研 究 所 試 算 ) 健 康 寿 命 の 伸 長 による GDP 引 き 上 げ 効 果 5.48 兆 円 / 年 ( 全 国 ) 479 兆 円 (2010 年 )の 1.1% 相 当 の 増 加 ( 寿 命 伸 長 による 労 働 力 増 と 生 産 性 向 上 を 加 味 野 村 総 合 研 究 所 試 算 ) 神 戸 市 の 人 口 比 率 1.2% 2013 年 2022 年 で 特 区 における GDP 増 加 額 658 億 円 2013 年 2018 年 で 特 区 における GDP 増 加 額 366 億 円 (1)~(4) 合 計 約 9,000 億 円 - 8 -
参 考 資 料 ライフサイエンス 振 興 ビジョンの 改 訂 について 1.ビジョン 改 訂 の 趣 旨 神 戸 医 療 産 業 都 市 では これまで 医 療 産 業 都 市 構 想 懇 談 会 報 告 書 ( 平 成 11 年 3 月 ) そして 神 戸 健 康 科 学 (ライフサイエンス) 振 興 ビジョン( 平 成 19 年 3 月 ) に 基 づき 構 想 の 実 現 を 図 ってきた 神 戸 健 康 科 学 (ライフサイエンス) 振 興 ビジョン の 策 定 から 約 6 年 が 経 過 し この 間 世 界 初 のiPS 細 胞 による 再 生 医 療 の 臨 床 応 用 が 実 施 段 階 に 入 ったほか 高 度 専 門 医 療 機 関 の 集 積 ス ーパーコンピュータ 京 (けい) の 共 用 開 始 など 神 戸 医 療 産 業 都 市 は 新 たなステージへ 進 んで いる こうしたことを 踏 まえ バイオ 医 療 計 算 科 学 の 各 分 野 を 融 合 したクラスターとして 新 たな 方 向 性 や 目 標 戦 略 などを 盛 り 込 んだ 今 後 のグランドデザインを 構 築 する 2.これまでの 経 過 本 年 5 月 に 神 戸 医 療 産 業 都 市 推 進 協 議 会 ( 会 長 : 先 端 医 療 振 興 財 団 井 村 理 事 長 )の 専 門 委 員 会 として ビジョン 改 訂 検 討 WG ( 座 長 : 中 央 市 民 病 院 北 院 長 )を 設 置 し 6 月 より 4 回 にわ たってWGを 開 催 し 10 年 後 の 神 戸 医 療 産 業 クラスターの 将 来 像 及 びその 実 現 に 向 けた 取 り 組 みの 方 向 性 について 議 論 のうえ WGとしての 意 見 を 取 りまとめ( 骨 子 案 ) 10 月 4 日 に 神 戸 医 療 産 業 都 市 推 進 協 議 会 に 報 告 3. 今 後 のスケジュールについて 今 回 のWGの 報 告 を 基 に 神 戸 医 療 産 業 都 市 推 進 協 議 会 で 議 論 を 重 ね より 具 体 的 な 取 り 組 みや 経 済 効 果 予 測 等 も 盛 り 込 み 今 年 度 中 に 新 ビジョン 案 としてとりまとめ 公 表 する 予 定 である - 9 -
神 戸 医 療 産 業 都 市 推 進 協 議 会 委 員 名 簿 ( 敬 称 略 五 十 音 順 ) < 会 長 > 公 益 財 団 法 人 先 端 医 療 振 興 財 団 理 事 長 < 委 員 > 大 阪 大 学 大 学 院 医 学 系 研 究 科 長 医 学 部 長 地 方 独 立 行 政 法 人 神 戸 市 民 病 院 機 構 理 事 長 公 益 財 団 法 人 千 里 ライフサイエンス 振 興 財 団 理 事 長 井 村 裕 夫 金 田 安 史 菊 池 晴 彦 岸 本 忠 三 独 立 行 政 法 人 理 化 学 研 究 所 発 生 再 生 科 学 総 合 研 究 センター 副 センター 長 甲 南 大 学 先 端 生 命 工 学 研 究 所 長 笹 井 芳 樹 杉 本 直 己 独 立 行 政 法 人 理 化 学 研 究 所 発 生 再 生 科 学 総 合 研 究 センター 長 竹 市 雅 俊 神 戸 大 学 理 事 副 学 長 武 田 廣 医 療 法 人 社 団 神 戸 国 際 フロンティアメディカルセンター 理 事 長 田 中 紘 一 兵 庫 県 病 院 事 業 管 理 者 神 戸 大 学 大 学 院 医 学 研 究 科 長 医 学 部 長 独 立 行 政 法 人 国 立 循 環 器 病 研 究 センター 理 事 長 独 立 行 政 法 人 理 化 学 研 究 所 計 算 科 学 研 究 機 構 長 社 団 法 人 神 戸 市 医 師 会 長 公 益 財 団 法 人 神 戸 国 際 医 療 交 流 財 団 理 事 長 西 村 隆 一 郎 片 岡 徹 橋 本 信 夫 平 尾 公 彦 本 庄 昭 松 田 暉 京 都 大 学 大 学 院 医 学 研 究 科 長 医 学 部 長 湊 長 博 独 立 行 政 法 人 医 薬 基 盤 研 究 所 理 事 長 兵 庫 県 副 知 事 神 戸 市 長 神 戸 商 工 会 議 所 副 会 頭 米 田 悦 啓 金 澤 和 夫 矢 田 立 郎 家 次 恒 - 10 -
ビジョン 改 訂 検 討 WG 委 員 名 簿 ( 敬 称 略 五 十 音 順 ) < 座 長 > 神 戸 市 立 医 療 センター 中 央 市 民 病 院 病 院 長 北 徹 < 副 座 長 > 神 戸 大 学 医 学 部 附 属 病 院 病 院 長 杉 村 和 朗 NPO 法 人 オール アバウト サイエンス ジャパン 代 表 西 川 伸 一 < 委 員 > シスメックス 株 式 会 社 上 席 執 行 役 員 浅 野 薫 株 式 会 社 カン 研 究 所 代 表 取 締 役 社 長 研 究 所 長 今 井 俊 夫 兵 庫 県 立 大 学 政 策 科 学 研 究 所 教 授 加 藤 恵 正 京 都 大 学 大 学 院 医 学 研 究 科 薬 剤 疫 学 分 野 教 授 川 上 浩 司 ( 独 ) 医 薬 基 盤 研 究 所 理 事 / 創 薬 支 援 戦 略 室 室 長 榑 林 陽 一 神 戸 大 学 医 学 部 整 形 外 科 准 教 授 黒 田 良 祐 神 戸 市 立 医 療 センター 中 央 市 民 病 院 放 射 線 治 療 科 部 長 小 久 保 雅 樹 神 戸 大 学 大 学 院 工 学 研 究 科 応 用 科 学 専 攻 教 授 近 藤 昭 彦 神 戸 市 立 医 療 センター 中 央 市 民 病 院 脳 神 経 外 科 部 長 坂 井 信 幸 理 化 学 研 究 所 発 生 再 生 科 学 総 合 研 究 センター 網 膜 再 生 医 療 研 究 開 発 プロジェクト プロジェクトリーダー 高 橋 政 代 兵 庫 県 立 こども 病 院 病 院 長 長 嶋 達 也 先 端 医 療 振 興 財 団 再 生 医 療 実 現 拠 点 ネットワークプログラム 開 発 支 援 室 室 長 松 山 晃 文 大 阪 大 学 医 学 部 附 属 病 院 未 来 医 療 センター 副 センター 長 名 井 陽 アスビオファーマ 株 式 会 社 代 表 取 締 役 社 長 横 山 誠 一 理 化 学 研 究 所 計 算 科 学 研 究 機 構 副 機 構 長 米 澤 明 憲 理 化 学 研 究 所 ライフサイエンス 技 術 基 盤 研 究 センター センター 長 渡 辺 恭 良 - 11 -
10 年 後 のクラスター 像 の 実 現 に 向 けた 取 り 組 みの 方 向 性 ( 骨 子 案 ) (ビジョン 改 訂 検 討 WG からの 報 告 ) 最 高 水 準 の 医 療 が 最 適 に 受 けられる 神 戸 1 世 界 最 高 水 準 のメディカルクラスターの 形 成 グローバルに 活 躍 する 臨 床 医 の 集 積 を 図 るための 高 度 専 門 病 院 の 誘 致 整 備 領 域 別 専 門 センターの 体 系 的 整 備 による 中 核 病 院 の 更 なる 充 実 ( 例 ) ( 仮 称 ) 神 戸 アイ( 網 膜 )センター の 整 備 メガホスピタル 機 能 を 目 指 した 病 院 群 の 一 体 的 運 営 システムの 整 備 2メディカルクラスターによる 新 たな 価 値 の 創 造 子 どもから 高 齢 者 まですべての 患 者 に 対 するリハビリテーションも 含 めた 最 適 な 医 療 サ ービスの 提 供 IT を 活 用 した 医 療 情 報 の 迅 速 効 率 的 な 共 有 化 による 利 便 性 の 向 上 臨 床 現 場 のアイデアを 新 たな 診 断 治 療 法 に 結 びつける 臨 床 研 究 支 援 システム の 整 備 病 院 群 の 医 療 資 源 を 活 用 した 医 療 ビジネス 創 造 システム の 構 築 による 多 様 な 企 業 ニー ズへの 対 応 先 端 医 療 でグローバルに 貢 献 する 神 戸 1グローバル 展 開 を 見 据 えた 新 たな 医 療 技 術 開 発 ips 細 胞 等 を 用 いた 再 生 医 療 実 用 化 の 推 進 ips 細 胞 やスパコン 次 世 代 バイオ 技 術 等 を 活 用 した 創 薬 の 推 進 臨 床 医 の 参 画 による 国 際 競 争 力 が 高 い 医 療 機 器 の 開 発 2グローバルな 医 療 イノベーションシステムの 強 化 医 療 イノベーションのための 科 学 技 術 基 盤 の 充 実 橋 渡 し 人 材 (イノベーション プロデューサー 等 )の 育 成 グローバルな 臨 床 開 発 事 業 化 のためのクラスターネットワーク 及 び 拠 点 整 備 3 神 戸 発 の 医 療 技 術 の 国 際 展 開 神 戸 国 際 医 療 フロンティアセンター 等 を 活 用 した 国 際 医 療 交 流 の 展 開 アジアをはじめとしたグローバルな 医 療 人 材 の 育 成 上 質 なホスピタリティをベースとした 医 療 サービスの 提 供 先 制 医 療 を 活 用 した 新 しいパブリックヘルスを 実 践 する 神 戸 1 個 の 医 学 にもとづく 先 制 医 療 の 実 現 市 民 のライフコースデータに 基 づく 健 康 医 療 情 報 プラットフォームの 構 築 と 環 境 整 備 新 たなバイオマーカーの 開 発 とビッグデータの 活 用 による 早 期 予 測 技 術 と 介 入 手 法 の 研 究 開 発 2 市 民 参 加 による 神 戸 パブリックヘルスシステム の 構 築 3 市 民 との 協 働 による 健 康 長 寿 のまちづくりの 実 践 と 国 際 展 開 - 12 -