Untitled



Similar documents

5 月 27 日 4 子 宮 頸 癌 1 GIO: 子 宮 頸 癌 の 病 態 診 断 治 療 について 理 解 する SBO: 1. 子 宮 頸 癌 の 発 癌 のメカニズムや 発 癌 過 程 について 説 明 できる 2. 子 宮 頸 癌 および 前 癌 病 変 の 分 類 ついて 説 明 でき

(Microsoft Word - \221\346\202P\202U\201@\214i\212\317.doc)

我孫子市小規模水道条例

監 修 北 辰 会 有 澤 総 合 病 院 内 科 大 八 木 秀 和 1 時 間 目 子 宮 内 膜 症 名 古 屋 大 学 大 学 院 医 学 系 研 究 科 産 婦 人 科 中 原 辰 夫 NAKAHARA Tatsuo 月 経 困 腎 難 不 を 全 訴 とはどのような えて 来 院 される

Microsoft PowerPoint - 390

スライド 1

頸 がん 予 防 措 置 の 実 施 の 推 進 のために 講 ずる 具 体 的 な 施 策 等 について 定 めることにより 子 宮 頸 がんの 確 実 な 予 防 を 図 ることを 目 的 とする ( 定 義 ) 第 二 条 この 法 律 において 子 宮 頸 がん 予 防 措 置 とは 子 宮

Ⅰ 調 査 の 概 要 1 目 的 義 務 教 育 の 機 会 均 等 その 水 準 の 維 持 向 上 の 観 点 から 的 な 児 童 生 徒 の 学 力 や 学 習 状 況 を 把 握 分 析 し 教 育 施 策 の 成 果 課 題 を 検 証 し その 改 善 を 図 るもに 学 校 におけ

接 支 払 制 度 を 活 用 するか 意 思 を 確 認 する 確 認 に 当 たっては 次 の 各 号 に 掲 げる 事 項 について 書 面 により 世 帯 主 の 合 意 を 得 て 代 理 契 約 を 締 結 するものとする (1) 医 療 機 関 等 が 本 市 に 対 し 世 帯 主

4 教 科 に 関 する 調 査 結 果 の 概 況 校 種 学 年 小 学 校 2 年 生 3 年 生 4 年 生 5 年 生 6 年 生 教 科 平 均 到 達 度 目 標 値 差 達 成 率 国 語 77.8% 68.9% 8.9% 79.3% 算 数 92.0% 76.7% 15.3% 94

岩手県立大学学則

2 積 極 的 な 接 種 勧 奨 の 差 し 控 え 国 は 平 成 25 年 4 月 から 定 期 接 種 化 したが ワクチン 接 種 との 関 連 を 否 定 できない 持 続 的 な 痛 みなどの 症 状 が 接 種 後 に 見 られたことから 平 成 25 年 6 月 定 期 接 種 と

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

大 阪 福 岡 鹿 児 島 前 頁 からの 続 き 35

市 の 人 口 密 度 は 5,000 人 を 超 え 図 4 人 口 密 度 ( 単 位 : 人 /k m2) に 次 いで 高 くなっている 0 5,000 10,000 15,000 首 都 圏 に 立 地 する 政 令 指 定 都 市 では 都 内 に 通 勤 通 学 する 人 口 が 多

平成16年年金制度改正 ~年金の昔・今・未来を考える~

表紙

通 常 の 帝 王 切 開 術 において 胎 児 胎 盤 娩 出 後 は 急 速 な 子 宮 収 縮 により 胎 盤 剥 離 面 から の 出 血 に 対 する 生 理 的 な 止 血 作 用 が 働 く さらに 子 宮 収 縮 を 促 すため 術 中 は 子 宮 マッサー ジやオキシトシン プロス

18 国立高等専門学校機構

Microsoft Word 印刷ver 本編最終no1(黒字化) .doc

職 員 の 等 に 関 する 条 例 第 24 条 の 承 認 は 正 規 の 勤 務 時 間 の 始 め 又 は 終 わりにおいて 30 分 を 単 位 として 行 う ものとする 2 育 児 を 原 因 とする 特 別 休 暇 を 承 認 されている 職 員 に 対 する の 承 認 については

Taro-08国立大学法人宮崎大学授業

積 載 せず かつ 燃 料 冷 却 水 及 び 潤 滑 油 の 全 量 を 搭 載 し 自 動 車 製 作 者 が 定 める 工 具 及 び 付 属 品 (スペアタイヤを 含 む )を 全 て 装 備 した 状 態 をいう この 場 合 に おいて 燃 料 の 全 量 を 搭 載 するとは 燃 料

現 地 調 査 では 火 口 周 辺 の 地 形 や 噴 気 等 の 状 況 に 変 化 は 見 られませんでした また 赤 外 熱 映 像 装 置 5) による 観 測 では 2015 年 3 月 頃 から5 月 29 日 の 噴 火 前 に 温 度 上 昇 が 認 められていた 新 岳 火 口

概 要 近 年 研 究 者 としてのキャリアの 入 り 口 として 広 く 認 識 されつつあるポストドクターは 任 期 付 の 職 位 である 本 稿 ではポストドクターから 任 期 のない 正 規 の 雇 用 ( 正 規 職 )への 移 行 状 況 及 び 移 行 パターンを 文 部 科 学 省

3 圏 域 では 県 北 沿 岸 で2の 傾 向 を 強 く 見 てとることができます 4 近 年 は 分 配 及 び 人 口 が 減 少 している 市 町 村 が 多 くなっているため 所 得 の 増 加 要 因 を 考 える 場 合 は 人 口 減 少 による 影 響 についても 考 慮 する

S7-2)わが国におけるHIV感染妊娠の動向と近年の特徴

3 体 制 整 備 等 (1) 全 ての 特 定 事 業 主 が 共 同 して 取 組 むものとする () 総 務 部 人 事 管 理 室 人 事 課 を 計 画 推 進 の 主 管 課 とし 全 ての 市 職 員 により 推 進 する (3) 実 施 状 況 を 把 握 し 計 画 期 間 中 で

(1) 児 童 福 祉 施 設 等 の 職 員 が 出 産 する 場 合 ( 以 下 産 休 の 場 合 という ) 次 のア 又 はイに 掲 げる 期 間 ア その 職 員 の 出 産 予 定 日 の6 週 間 多 胎 妊 娠 の 場 合 は14 週 間 前 の 日 から 産 後 8 週 間 を

( 別 紙 ) 以 下 法 とあるのは 改 正 法 第 5 条 の 規 定 による 改 正 後 の 健 康 保 険 法 を 指 す ( 施 行 期 日 は 平 成 28 年 4 月 1 日 ) 1. 標 準 報 酬 月 額 の 等 級 区 分 の 追 加 について 問 1 法 改 正 により 追 加

< F2D874491E682528FCD2091E DF C A2E>

平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

診療行為コード

Microsoft Word - 諮問第82号答申(決裁後)

ひろっぱ355号2月Web用に.indd

(5 ) 当 該 指 定 居 宅 介 護 事 業 所 の 新 規 に 採 用 し た 全 て の 居 宅 介 護 従 業 者 に 対 し 熟 練 し た 居 宅 介 護 従 業 者 の 同 行 に よ る 研 修 を 実 施 し て い る こ と (6 ) 当 該 指 定 居 宅 介 護 事 業

仙台市のエイズ・性感染症の現状       資料4

Ⅰ 人 口 の 現 状 分 析 Ⅰ 人 口 の 現 状 分 析 1 人

○医療用医薬品の使用上の注意記載要領について

独立行政法人国立病院機構呉医療センター医療機器安全管理規程

公表表紙

特 別 養 入 院 時 ビショップスコアによる 子 宮 口 全 開 大 までに 要 する 時 間 の 予 測 入 院 時 ビショップスコアによる 子 宮 口 全 開 大 までに 要 する 時 間 の 予 測 寺 岡 祥 子 吉 田 佳 代 坂 梨 京 子 田 島 朝 信 Predictionofth

2 平 均 病 床 数 の 平 均 病 床 数 では 療 法 人 に 対 しそれ 以 外 の 開 設 主 体 自 治 体 社 会 保 険 関 係 団 体 その 他 公 的 の 規 模 が 2.5 倍 程 度 大 きく 療 法 人 に 比 べ 公 的 病 院 の 方 が 規 模 の 大 き いことが

m07 北見工業大学 様式①

●電力自由化推進法案

1.3. 距 離 による 比 較 距 離 による 比 較 を 行 う ( 基 本 的 に 要 求 される 能 力 が 違 うと 思 われるトラック 別 に 集 計 を 行 った ) 表 -3 に 距 離 別 の 比 較 を 示 す 表 -3 距 離 別 比 較

経 常 収 支 差 引 額 等 の 状 況 平 成 26 年 度 予 算 早 期 集 計 平 成 25 年 度 予 算 対 前 年 度 比 較 経 常 収 支 差 引 額 3,689 億 円 4,597 億 円 908 億 円 減 少 赤 字 組 合 数 1,114 組 合 1,180 組 合 66

いは 親 の 離 婚 等 によって 生 じたものであり 逆 に 言 うと 子 供 と 同 居 していない 母 親 も 存 在 するということになる しかし 表 1を 見 て 分 るとおり 非 同 居 児 は 同 居 児 に 比 して 圧 倒 的 に 少 ないことから 非 同 居 児 の 存 在 は

現 行 工 業 地 域 準 工 業 地 域 商 業 地 域 近 隣 商 業 地 域 改 正 後 準 工 業 地 域 ( 特 別 業 務 地 区 ( 第 2 種 ) 及 び 指 定 集 積 区 域 を 除 く) 近 隣 商 業 地 域 2 / 7

Microsoft PowerPoint _GP向けGL_final

○00表紙

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 ( 単 位 : ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 135, , , , , ,600

(Microsoft Word _10\214\216\222\262\215\270\203\212\203\212\201[\203X_\215\305\217I\215e.doc)

萩 市 立 小 中 学 校 施 設 耐 震 化 計 画 はじめに 平 成 7 年 1 月 の 阪 神 淡 路 大 震 災 以 後 近 年 まで 全 国 的 に 大 規 模 な 地 震 が 発 生 しており 公 共 施 設 の 耐 震 性 の 確 保 が 改 めて 重 要 視 されている このような

<4D F736F F D2095BD90AC E D738FEE816A939A905C91E D862E646F63>

資料1:勧告の仕組みとポイント 改【完成】

< F31332D91CF906B89BB8C7689E68F912E6A7464>

1.H26年エイズ発生動向年報ー概要

Microsoft Word - 公表用答申422号.doc

(3) 育 児 休 業 (この 号 の 規 定 に 該 当 したことにより 当 該 育 児 休 業 に 係 る 子 について 既 にし たものを 除 く )の 終 了 後 3 月 以 上 の 期 間 を 経 過 した 場 合 ( 当 該 育 児 休 業 をした 教 職 員 が 当 該 育 児 休 業

<4D F736F F D B3817A8E9096E291E D86939A905C>

<4D F736F F D208BE38F B959489F1939A B638E96985E>

Microsoft PowerPoint - 報告書(概要).ppt

技 能 労 務 職 公 務 員 民 間 参 考 区 分 平 均 年 齢 職 員 数 平 均 給 与 月 額 平 均 給 与 月 額 平 均 給 料 月 額 (A) ( 国 ベース) 平 均 年 齢 平 均 給 与 月 額 対 応 する 民 間 の 類 似 職 種 東 庄 町 51.3 歳 18 77

Microsoft Word - 目次.doc

佐渡市都市計画区域の見直し

別 紙 第 号 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 議 案 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 を 次 のように 定 める 平 成 26 年 2 月 日 提 出 高 知 県 知 事 尾

HIV感染防止マニュアル(出力用).indd

<6D33335F976C8EAE CF6955C A2E786C73>

国立研究開発法人土木研究所の役職員の報酬・給与等について

ìäçeãKíˆÅEç◊ë•Åiç≈èIî≈àÛç¸ópÅj

16 日本学生支援機構

 

平成24年度開設予定大学院等一覧(判定を「不可」とするもの)

1 変更の許可等(都市計画法第35条の2)

<976C8EAE817995CA8B4C91E6312C328D86976C8EAE2C976C8EAE A2E786C73>

< F2D CA795F18CB48D E B835E816A20>

学校法人日本医科大学利益相反マネジメント規程

2 立 候 補 するには 次 に 掲 げる 条 件 を 満 たしていることとする (1) 理 事 又 は 評 議 員 2 名 以 上 の 推 薦 があること (2) 連 続 5 年 以 上 本 学 会 の 正 会 員 で 会 費 を 完 納 していること (3) 選 考 が 行 われる 前 年 の1

当 機 構 では 補 償 対 象 と 考 えられる 児 が 満 5 歳 の 誕 生 日 を 過 ぎたために 補 償 を 受 けることができないという 事 態 が 生 じることがないよう 昨 年 に 引 き 続 き 広 く 関 係 者 の 皆 様 に 本 制 度 の 周 知 をお 願 いしているところ

新 行 財 政 改 革 推 進 大 綱 実 施 計 画 個 票 取 組 施 策 国 や 研 究 機 関 への 派 遣 研 修 による 資 質 向 上 の 推 進 鳥 インフルエンザ 等 新 たな 感 染 症 等 に 対 する 検 査 技 術 の 習 得 など 職 員 の 専 門


Q5 育 児 休 業 を 請 求 する 際 の 事 務 手 続 は? A5 育 児 休 業 を 請 求 しようとする 職 員 は, 育 児 休 業 承 認 請 求 書 ( 様 式 第 1 号 )に 子 の 氏 名 や 請 求 する 期 間 等 を 記 入 し, 育 児 休 業 を 始 めようとする1

No. 1 Ⅰ. 緒 言 下 顎 枝 矢 状 分 割 術 (Sagittal split ramus osteotomy:ssro)は 下 顎 の 骨 格 的 位 置 異 常 に 広 く 適 用 される 顎 矯 正 手 術 の 一 つである SSRO は 多 様 な 骨 片 固 定 法 が 用 いら


(4) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている.

<4D F736F F D E598BC68A8897CD82CC8DC490B68B7982D18E598BC68A8893AE82CC8A C98AD682B782E993C195CA915B C98AEE82C382AD936F985E96C68B9690C582CC93C197E1915B927582CC898492B75F8E96914F955D89BF8F915F2E646F6

Microsoft Word - 公表資料(H22).doc

課 税 ベ ー ス の 拡 大 等 : - 租 税 特 別 措 置 の 見 直 し ( 後 掲 ) - 減 価 償 却 の 見 直 し ( 建 物 附 属 設 備 構 築 物 の 償 却 方 法 を 定 額 法 に 一 本 化 ) - 欠 損 金 繰 越 控 除 の 更 な る 見 直 し ( 大

<4D F736F F D208EC096B18AEE8F D CF8D5882C882B5816A2E646F63>

130117_『高齢社会をむかえた東京23区の将来 人口と建物の関係から見て

Microsoft Word - 1表紙.doc

<4D F736F F D F582CC88E78E998B788BC C98AD682B782E92E646F63>

(Microsoft Word - \212\356\226{\225\373\220j _\217C\220\263\201j.doc)

平 成 27 年 11 月 ~ 平 成 28 年 4 月 に 公 開 の 対 象 となった 専 門 協 議 等 における 各 専 門 委 員 等 の 寄 附 金 契 約 金 等 の 受 取 状 況 審 査 ( 別 紙 ) 専 門 協 議 等 の 件 数 専 門 委 員 数 500 万 円 超 の 受

第1章 財務諸表

別 表 1 土 地 建 物 提 案 型 の 供 給 計 画 に 関 する 評 価 項 目 と 評 価 点 数 表 項 目 区 分 評 価 内 容 と 点 数 一 般 評 価 項 目 立 地 条 件 (1) 交 通 利 便 性 ( 徒 歩 =80m/1 分 ) 25 (2) 生 活 利 便

< DB8CAF97BF97A6955C2E786C73>

平成19年9月改定

Transcription:

緒 言 低 置 胎 盤 とは 正 常 より 低 い 部 位 の 子 宮 壁 に 付 着 するが 組 織 学 的 内 子 宮 口 を 覆 っていない 状 態 をいう 超 音 波 断 層 法 で 診 断 する 場 合 子 宮 口 とそれに 最 も 近 い 胎 盤 辺 縁 との 距 離 が 2cm 以 内 の 場 合 分 娩 前 分 娩 中 出 血 のリスクが 高 く なることが 報 告 されていることから この 基 準 が 広 く 使 われている この 距 離 が 近 いほど 分 娩 前 ないし 分 娩 中 出 血 が 多 い 傾 向 があるが 距 離 が 2cm 以 下 の 場 合 の 低 置 胎 盤 では 帝 王 切 開 分 娩 となる 確 率 は 40-90%と 幅 広 い 経 腟 超 音 波 断 層 法 では 内 子 宮 口 は 子 宮 頸 管 の 最 終 末 端 である 子 宮 頸 管 の 長 さは 観 察 時 期 膀 胱 充 満 の 有 無 や 子 宮 収 縮 による 子 宮 下 節 部 の 伸 退 子 宮 頸 部 の 熟 化 の 程 度 によって 異 なってくる 例 えば 切 迫 早 産 症 例 のように 子 宮 頸 管 の 長 さが 短 くなれば 内 子 宮 口 は 外 子 宮 口 側 に 移 動 する しかしなが ら 外 子 宮 口 は 位 置 の 変 化 がなく 子 宮 頸 管 の 長 さには 左 右 されない よって 低 置 胎 盤 の 超 音 波 断 層 法 を 用 いた 診 断 には 胎 盤 下 縁 から 内 子 宮 口 ではな く 外 子 宮 口 までの 距 離 を 採 用 すべきであって 以 前 にこのような 診 断 方 法 の 報 告 はない この 研 究 では 妊 娠 第 3 三 半 期 における 胎 盤 後 壁 付 着 の 低 置 胎 盤 症 例 について 胎 盤 下 縁 から 内 子 宮 口 および 外 子 宮 口 までの 距 離 を 経 時 的 に 計 測 し 変 化 を 観 察 した そして 胎 盤 下 縁 から 外 子 宮 口 までの 距 離 が 低 置 胎 盤 の 新 しい 診 断 基 準 となり 得 るか 検 討 した 対 象 と 方 法 対 象 は 1998 年 1 月 から 2011 年 12 月 の 間 福 岡 大 学 病 院 周 産 期 母 子 医 療 セ ンターで 管 理 し 妊 娠 36 週 以 降 で 分 娩 に 至 った 母 体 および 胎 児 合 併 症 のない 単 胎 妊 娠 で 胎 位 異 常 が 無 く 胎 盤 が 子 宮 後 壁 に 首 座 を 占 める 低 置 胎 盤 94 例 であ る 本 研 究 で 低 置 胎 盤 とは 妊 娠 34-36 週 時 に 経 腟 超 音 波 断 層 法 による 計 測 で 内 子 宮 口 から 胎 盤 下 縁 までの 距 離 が 3cm 以 下 のものと 定 義 した 子 宮 頸 部 および 下 部 の 観 察 に 際 し 膀 胱 を 空 虚 とした 後 母 体 を 仰 臥 位 にし た 経 腟 超 音 波 断 層 装 置 (Aloka 社 製 model SSD-3500 および prosound 6 経 膣 プローブの 中 心 周 波 数 :7.5MHz)を 用 い 子 宮 頸 管 を 矢 状 断 面 で 描 出 し 外 子 宮 口 (external os: EO) 内 子 宮 口 (Internal os: IO)および 胎 盤 下 縁 (placental edge: PE)を 同 定 した PE は 辺 縁 静 脈 洞 が 同 定 される 場 合 その 最 外 点 とした EO から IO までの 距 離 ( 子 宮 頸 管 長, cervical length: CL) IO から PE までの 距 離 (IO-PE)を 計 測 し さらに CL に 距 離 (IO-PE)を 加 えたものを EO から PE の 距 離 (EO-PE)とした 計 測 は 3 回 行 い 平 均 値 をその 観 察 時 点 における 代 表 値 とした 各 々の 症 例 において 妊 娠 28 週 以 降 に 観 察 を 開 始 し その 後 妊 娠 36 週 まで 1 / 2

3 週 間 毎 経 時 的 に 観 察 した 妊 娠 28-30 週 から 31-33 週 で 観 察 を 行 った 症 例 は 52 例 妊 娠 31-33 週 から 34-36 週 で 観 察 を 行 った 症 例 は 94 例 であった 計 測 毎 に CL, IO-PE, EO-PE の 3 つの 指 標 について その 経 時 的 変 化 を 解 析 した 統 計 学 的 解 析 は Wilcoxon 検 定 を 用 い 有 意 水 準 は P<0.05 とした 結 果 妊 娠 28-30 週 から 31-33 週 において CL は 変 化 が 無 かったが 妊 娠 31-33 週 から 34-36 週 では-1.2±2.2( 平 均 ± 標 準 偏 差 )mm/ 週 の 速 度 で 短 縮 していた (P=0.0001) 一 方 IO-PE は 妊 娠 28-30 週 から 31-33 週 では 変 化 が 無 かった が 妊 娠 31-33 週 から 34-36 週 では+1.2±1.9mm/ 週 の 速 度 で 延 長 していた (P=0.0001) EO-PE は 妊 娠 28-30 週 から 31-33 週 31-33 週 から 34-36 週 で いずれも 変 化 を 認 めなかった 結 論 妊 娠 28-30 週 から 31-33 週 において CL IO-PE は 変 化 が 無 かったが 妊 娠 31-33 週 から 34-36 週 では CL は 延 長 し 逆 に IO-PE は 短 縮 した EO-PE は 妊 娠 28-30 週 以 降 では 距 離 の 変 化 を 認 めなかった 胎 盤 が 上 昇 する placental migration は 胎 盤 辺 縁 がアポトーシスによって 退 縮 し 移 動 する 現 象 : Dynamic placentation や placental wandering が 機 序 で あると 報 告 されていた しかし 本 研 究 結 果 からすれば placental migration は 胎 盤 自 身 が 移 動 するのではなく CL が 短 縮 することによって 相 対 的 に 内 子 宮 口 が 外 子 宮 口 側 に 移 動 することにより IO-PE が 延 長 する 現 象 によるもので あると 示 唆 された EO-PE は 内 子 宮 口 の 位 置 の 移 動 による CL および IO-PE の 変 化 には 左 右 されない EO-PE は 妊 娠 第 3 三 半 期 では 距 離 の 変 化 は 認 めないため 従 来 の IO-PE よ り 低 置 胎 盤 の 診 断 基 準 として 相 応 しいと 考 えられた 2 / 2

審 査 の 結 果 の 要 旨 本 論 文 は 超 音 波 断 層 法 を 用 いて 低 置 胎 盤 の 新 しい 指 標 を 示 した 従 来 内 子 宮 口 から 胎 盤 下 縁 ま での 距 離 が 低 置 胎 盤 の 指 標 として 広 く 用 いられていた しかし 内 子 宮 口 から 胎 盤 下 縁 までの 距 離 は 妊 娠 経 過 に 伴 って 変 動 する 問 題 があった 一 方 本 研 究 から 外 子 宮 口 から 胎 盤 下 縁 までの 距 離 は 第 3 妊 娠 三 半 期 ( 妊 娠 28 週 以 降 )で 変 化 を 認 めないことが 判 明 した この 外 子 宮 口 から 胎 盤 下 縁 まで の 距 離 は 従 来 の 内 子 宮 口 からの 距 離 に 比 べ 低 置 胎 盤 症 例 を 評 価 する 指 標 として 相 応 しいと 考 えられ た 1. 斬 新 さ 低 置 胎 盤 は 胎 盤 下 縁 が 内 子 宮 口 近 傍 に 位 置 するために 胎 盤 が 内 子 宮 口 を 覆 っている 前 置 胎 盤 と 同 様 の 臨 床 症 状 即 ち 分 娩 前 分 娩 中 に 大 量 の 性 器 出 血 を 示 す 従 来 低 置 胎 盤 症 例 は 超 音 波 断 層 法 を 用 いて 内 子 宮 口 を 同 定 し それと 胎 盤 下 縁 までの 距 離 を 基 に 出 血 リスクの 予 測 および 分 娩 様 式 の 決 定 を 行 ってきた しかし 内 子 宮 口 の 位 置 は 頸 管 熟 化 即 ち 妊 娠 週 数 の 進 行 と 共 に 変 化 するため 胎 盤 下 縁 の 位 置 を 内 子 宮 口 との 相 対 関 係 で 決 定 すると 妊 娠 週 数 によって 胎 盤 下 縁 の 位 置 が 変 わるこ とが 従 来 から 問 題 となっていた 一 方 外 子 宮 口 の 位 置 は 頸 管 熟 化 の 有 無 によらず 変 化 しない 本 論 文 における 新 規 性 は 検 出 容 易 な 外 子 宮 口 に 着 目 し 低 置 胎 盤 症 例 において 外 子 宮 口 から 胎 盤 辺 縁 までの 距 離 を 第 3 妊 娠 三 半 期 ( 妊 娠 28 週 以 降 )で 経 時 的 に 計 測 し その 変 化 を 解 析 したことにある 2. 重 要 性 第 3 妊 娠 三 半 期 の 低 置 胎 盤 症 例 は 外 子 宮 口 から 胎 盤 までの 距 離 は 妊 娠 週 数 によらず 変 化 しない ことを 示 した 本 指 標 を 用 いれば 妊 娠 28 週 以 降 から 低 置 胎 盤 の 診 断 が 可 能 となる 3. 研 究 方 法 の 正 確 性 低 置 胎 盤 の 中 で 内 子 宮 口 から 胎 盤 下 縁 までの 距 離 が 3cm 以 内 で 頭 位 胎 盤 後 壁 付 着 症 例 に 限 り 対 象 症 例 を 収 集 した 計 測 に 関 しては 3 回 施 行 し その 平 均 値 を 代 表 値 とした また 計 測 は 周 産 期 専 門 医 5 人 で 行 った 同 一 症 例 を 経 時 的 に 記 録 し その 結 果 に 対 しては Wilcoxon 検 定 を 用 いて 経 時 的 変 化 を 統 計 学 的 に 解 析 した 4. 表 現 の 明 瞭 性 超 音 波 断 層 法 を 用 いて 子 宮 頸 管 長 を 計 測 すること 低 置 胎 盤 症 例 においては 内 子 宮 口 から 胎 盤 下 縁 ま での 距 離 を 計 測 することは 産 科 診 療 で 日 常 的 に 行 っている その 2 つの 計 測 値 を 足 した 外 子 宮 口 から 胎 盤 下 縁 までの 距 離 から 低 置 胎 盤 を 評 価 することは 容 易 であり 検 者 間 誤 差 も 少 なく 産 科 診 療 の 域 を 逸 脱 していない 5. 主 な 質 疑 応 答 副 査 呼 吸 器 内 科 学 渡 辺 憲 太 郎 教 授 1 / 4

Q: 本 論 文 の 臨 床 的 意 味 が 不 明 瞭 である A: 本 論 文 では 臨 床 的 意 味 が 不 明 瞭 であるが 次 の 論 文 にて 明 らかにした 本 論 文 では 指 標 を 示 す 必 要 があった その 後 の 追 加 研 究 で 外 子 宮 口 から 胎 盤 下 縁 までの 距 離 (cut off 53mm)は 分 娩 前 出 血 の 予 測 に 有 用 であることを 明 らかにした 低 置 胎 盤 症 例 は 外 子 宮 口 から 胎 盤 下 縁 までの 距 離 は 妊 娠 28-36 週 では 不 変 であるため 出 血 が 起 きうる 以 前 の 妊 娠 28 週 から 早 期 に 出 血 等 のリスクを 予 測 することが 可 能 となる Q: 統 計 学 的 解 析 では 各 観 察 期 間 相 互 で 外 子 宮 口 から 胎 盤 下 縁 までの 距 離 には 有 意 差 が 無 いという 結 論 である おしなべてみるとそうであるが 症 例 によってばらつきが 多 いようにみえるが この 原 因 はなぜか A: 外 子 宮 口 から 胎 盤 下 縁 までの 距 離 が 観 察 期 間 で 短 縮 する 場 合 (37 例 ) 子 宮 頸 管 長 の 短 縮 速 度 は 速 いが(-2.6mm/ 週 ) 内 子 宮 口 から 胎 盤 下 縁 までの 距 離 の 延 長 速 度 が 軽 微 (+0.4mm/ 週 )であった 早 期 からの 子 宮 頸 管 熟 化 の 影 響 が 原 因 と 考 えられる 一 方 外 子 宮 口 から 胎 盤 下 縁 までの 距 離 が 観 察 期 間 で 延 長 する 場 合 (40 例 ) 子 宮 頸 管 長 の 短 縮 速 度 は 軽 微 だが(-0.2mm/ 週 ) 内 子 宮 口 から 胎 盤 下 縁 までの 距 離 の 延 長 速 度 は 速 かった(+2.4mm/ 週 ) 早 期 からの 児 頭 圧 迫 等 による 子 宮 下 部 伸 展 の 影 響 が 原 因 と 考 えられ 乖 離 が 生 じた 可 能 性 がある( 後 日 回 答 ) Q: 分 娩 前 出 血 を 予 測 する 上 で 従 来 から 言 われている 内 子 宮 口 から 胎 盤 下 縁 までの 距 離 と 外 子 宮 口 から 胎 盤 下 縁 までの 距 離 とではどちらがよい 指 標 と 言 えるか? A: 外 子 宮 口 から 胎 盤 下 縁 までの 距 離 (cut off 53mm)では 感 度 特 異 度 陽 性 的 中 率 陰 性 的 中 率 は 各 々61.9% 66.3% 28.3% 89.0%であった 一 方 内 子 宮 口 から 胎 盤 下 縁 までの 距 離 (cut off 20mm)では 各 々57.1% 36.7% 16.2% 80.0%であり 外 子 宮 口 から 胎 盤 下 縁 までの 距 離 がよりよい 指 標 といえる 副 査 循 環 器 内 科 学 佐 光 英 人 講 師 Q: 経 腟 超 音 波 断 層 法 において 低 置 胎 盤 症 例 を 観 察 する 際 にどのような 点 に 留 意 して 計 測 したの か? A: 子 宮 頸 管 長 は 子 宮 下 部 の 圧 迫 ( 例 えば 膀 胱 充 満 等 )によって 延 長 する そのため 測 定 前 に 排 尿 し 膀 胱 を 空 虚 とした 児 頭 が 下 降 すると その 影 響 で 胎 盤 下 縁 が 描 出 できなくなることがあるので そ のような 場 合 は 児 頭 を 持 ち 上 げるようにして 胎 盤 を 描 出 した Q: 子 宮 頸 管 長 の 短 いことの 影 響 はあるのか? A: 外 子 宮 口 から 胎 盤 下 縁 までの 距 離 は 子 宮 頸 管 長 の 長 短 に 依 存 しない 指 標 である 従 って 問 題 はないものと 考 えられる Q: placental migration とは 妊 娠 中 期 では 妊 娠 経 過 とともに 子 宮 下 部 が 伸 展 し 胎 盤 付 着 部 位 が 子 宮 体 部 に 移 動 すると 理 解 している 本 発 表 では 妊 娠 後 期 ( 妊 娠 28 週 以 降 )にかけて 胎 盤 辺 縁 の 高 さは 係 2 / 4

留 したままで 頸 管 長 は 短 縮 し 胎 盤 辺 縁 から 内 子 宮 口 までの 距 離 はあたかも 増 加 すると 報 告 されて いる 胎 盤 辺 縁 から 内 子 宮 口 までの 距 離 は 20mm 以 上 にならないということでよいのか? 妊 娠 後 期 における placental migration の 機 序 についてどのように 考 察 するか? A: 妊 娠 28 週 以 降 で 個 々の 症 例 で 計 測 早 期 の 頸 管 長 胎 盤 辺 縁 から 内 子 宮 口 までの 距 離 は 異 なる ため 胎 盤 辺 縁 から 内 子 宮 口 までの 距 離 は 20mm 以 上 となる 場 合 は 存 在 する 本 研 究 では 妊 娠 36 週 までの 胎 盤 辺 縁 から 内 子 宮 口 までの 距 離 は 1~30mm に 限 定 した placental migration が 起 こると 内 子 宮 口 から 胎 盤 下 縁 までの 距 離 が 伸 長 する 第 2 妊 娠 三 半 期 までは 胎 盤 そのものが 大 きくなる 加 えて 子 宮 下 部 筋 層 に 付 着 している 胎 盤 は 血 流 が 少 ないた めにアポトーシスを 起 こす 一 方 子 宮 体 部 筋 層 に 付 着 している 胎 盤 は 血 流 が 多 いために 増 殖 する 胎 盤 の 子 宮 体 部 への 移 動 はこのような 機 序 を 背 景 に 起 こると 考 えられている しかし 第 3 妊 娠 三 半 期 では 本 論 文 で 明 らかにされたように 胎 盤 下 縁 の 位 置 そのものは 変 化 せず 頸 管 長 の 短 縮 即 ち 頸 管 熟 化 によって 胎 盤 下 縁 から 内 子 宮 口 が 伸 長 することが 原 因 と 考 えられる 妊 娠 37 週 以 降 では 児 頭 が 下 降 し 子 宮 下 部 が 伸 長 することで 胎 盤 下 縁 から 内 子 宮 口 までが 伸 長 するものと 推 測 される Q: 本 論 文 および 追 加 研 究 の 結 果 から 外 子 宮 口 から 胎 盤 下 縁 までの 距 離 は 分 娩 様 式 の 決 定 する 因 子 として 有 用 と 考 えらえるか 帝 王 切 開 術 中 の 出 血 の 予 測 については 胎 盤 の 厚 さのみではなく 他 の 因 子 を 加 味 し 多 変 量 解 析 を 用 いて 行 えばよいのではないか A: 追 加 し 行 った 後 方 視 的 検 討 から 分 娩 前 出 血 の 予 測 は 妊 娠 週 数 によらず 外 子 宮 口 から 胎 盤 下 縁 までの 距 離 53mm では そのリスクが 少 ないことが 明 らかになった 今 後 本 指 標 を 用 い 分 娩 様 式 の 決 定 に 有 用 がどうかの 前 向 き 臨 床 研 究 を 行 う 予 定 である 帝 王 切 開 術 中 の 出 血 の 予 測 については 多 変 量 解 析 を 用 いて 新 たな 指 標 の 検 索 を 行 う Q: 妊 娠 34-36 週 における 子 宮 頸 管 長 の 平 均 値 は 37mm であり 内 子 宮 口 から 胎 盤 までの 距 離 20mm を 加 えると 外 子 宮 口 から 胎 盤 下 縁 までの 距 離 57mm となる 53mm と 57mm とではどちらが 分 娩 前 出 血 を 予 測 する 基 準 として 適 当 と 思 われるか? A: 外 子 宮 口 から 胎 盤 下 縁 までの 距 離 53mm では 感 度 特 異 度 陽 性 的 中 率 陰 性 的 中 率 は 各 々 61.9% 66.3% 28.3% 89.0%であった また 外 子 宮 口 から 胎 盤 下 縁 までの 距 離 57mm では 各 々66.6% 47.9% 21.5% 87.0%であり 53mm の 基 準 がよりよいと 考 えられる 副 査 産 婦 人 科 学 瓦 林 達 比 古 教 授 Q: 低 置 胎 盤 の 明 確 な 定 義 はないので 訂 正 してほしい A: 以 下 のことを 念 頭 において 書 類 中 の 文 言 を 修 正 する 低 置 胎 盤 とは 正 常 より 低 い 部 位 の 子 宮 壁 に 付 着 するが 組 織 学 的 内 子 宮 口 を 覆 っていない 状 態 をいう 超 音 波 断 層 法 で 診 断 する 場 合 子 宮 口 とそれに 最 も 近 い 胎 盤 辺 縁 との 距 離 が 2cm 以 内 の 場 合 分 娩 前 分 娩 中 出 血 のリスクが 高 くなることが 報 告 されていることから この 基 準 が 広 く 使 われている しかしながら 胎 盤 下 縁 から 内 子 宮 口 までの 距 離 は 妊 娠 後 期 の 子 宮 下 部 筋 層 の 伸 展 に 伴 って 長 くな るので 分 娩 の 直 近 で 診 断 するのが 望 ましいとされている Q: 本 論 文 を 受 けて 胎 盤 下 縁 から 外 子 宮 口 の 距 離 を 計 測 することの 臨 床 的 意 義 について 論 文 にする 3 / 4

予 定 はあるか A: 外 子 宮 口 から 胎 盤 下 縁 までの 距 離 の 指 標 とした 分 娩 前 出 血 の 予 測 に 関 する 論 文 については 投 稿 準 備 中 である また 胎 盤 厚 と 分 娩 後 出 血 の 予 測 についての 論 文 の 投 稿 準 備 中 である 1) Antepartum hemorrhage at third trimester in the cases with low-lying placenta is related to the shortening of the distance between external os and placental edge. Manuscript in preparation. 2) A longitudinal observation of placental edge thickness can predict for the hemorrhage at delivery in low-lying placenta. Manuscript in preparation. 本 論 文 は 第 3 妊 娠 三 半 期 ( 妊 娠 28 週 以 降 )で 外 子 宮 口 から 胎 盤 下 縁 までの 距 離 が 変 化 を 認 めないこ とを 報 告 した 低 置 胎 盤 の 新 しい 指 標 として 外 子 宮 口 から 胎 盤 下 縁 までの 距 離 を 示 した その 指 標 は 妊 娠 経 過 とともに 変 化 せず 計 測 は 容 易 であり 検 者 間 誤 差 も 少 ない 利 点 があり 日 常 的 な 産 科 診 療 で 行 うことが 可 能 である 早 期 より 低 置 胎 盤 の 分 娩 前 分 娩 中 の 大 量 性 器 出 血 を 予 測 する 指 標 とな り 得 るかを 今 後 の 研 究 にて 評 価 する 学 位 論 文 に 値 すると 評 価 された 4 / 4